JP5582625B1 - 送液方法及び送液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供する。
【解決手段】調製タンク2と、調製タンク2よりも下方に配置された貯留タンク3と、第1配管11と、第2配管12と、第3配管13と、第1バルブ21と、第2バルブ22と、制御装置とを備え、制御装置は、第1バルブ21を閉じた状態で調製タンク2の排出口を開放することで第1バルブ21よりも上流側を液体で満たし、第1バルブ21を所定開度まで連続的に開き、調製タンク2内部を所定圧力まで連続的に加圧することで、第2配管21の側壁に沿わせて液体を第3配管13まで圧送するとともに第1配管11、第2配管12及び第3配管13内の空気を調製タンク2側に移動させ、第1配管11〜第3配管13が満液になり、かつ調製タンク2内の圧力が所定圧力に達したことを条件に第1バルブ21を全開とし、第2バルブ22を開放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、送液方法及び送液装置に関し、特に、第1タンクから第2タンクへ送液する際に気泡の発生を抑制する場合に有用なものである。
飲料や液状の医薬品等を処理するプラントにおいては、調製タンク、貯留タンク及び充填機をそれぞれ配管で接続し、配管内に所定圧の圧縮空気を供給することで、調製タンクから貯留タンクを介して充填機に液体製品を圧送している。
特に医薬品を処理するプラントでは、貯留タンクや充填機はクリーンルームに設置し、調製タンクは別部屋に設置することがあり、クリーンルームが当該別部屋よりも下の階に位置している場合がある。このように配置された調製タンク及び貯留タンク同士を接続する配管は、必然的に、階を跨ぐようにして垂直方向に延びた配管部分を含むことになる。
調製タンク内を加圧して液体製品の圧送を開始すると、液体製品は、垂直配管を流れ落ちる際に配管内の気体を巻き込み、液体製品に気泡が生じてしまう虞がある。液体製品の管理上、充填機に送られる液体製品に気泡が生じていることは望ましいものではなく、液体製品に気泡を発生させることなく、調製タンクから貯留タンクへ液体製品を送液することが望まれている。これに対し、例えば、送液時の気泡の発生を抑制し、2つのタンク間で送液する充填装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に係る充填装置によれば、タンク内の圧力を調整することで過飽和分の溶存空気を放出することで、気泡の発生が防止される。
しかしながら、特許文献1に係る充填装置は、タンク内の圧力を調整して過飽和の溶存空気を放出するのみであり、垂直方向に延びた配管部分において気泡が混入することを防止できるものではない。
特許第4311789号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、第1タンクと、前記第1タンクよりも下方に配置された第2タンクと、前記第1タンクに接続されて水平方向に延設された第1配管と、前記第1配管に接続されて垂直方向に延設された第2配管と、前記第2配管に接続されて水平方向に延設され、前記第2タンクに接続された第3配管と、前記第1配管に設けられた第1バルブと、前記第3配管に設けられた第2バルブとを備え、前記第1タンクから前記第2タンクへ液体を送る送液装置における送液方法であって、前記第1バルブを閉じた状態で前記第1タンクの排出口を開放することで前記第1配管の前記第1バルブよりも上流側を液体で満たし、前記第1バルブを所定開度まで連続的に開き、前記第1タンク内部を所定圧力まで連続的に加圧することで、前記第2配管の側壁に沿わせて液体を前記第3配管まで圧送するとともに前記第1配管、前記第2配管及び第3配管内の空気を前記第1タンク側に移動させ、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になり、かつ前記第1タンク内の圧力が前記所定圧力に達したことを条件に前記第1バルブを全開とすることを特徴とする送液方法にある。
かかる第1の態様では、第1配管〜第3配管までを満液にするとともに気泡の発生を抑制することができる。また、液体を単に遅く送液することで気泡の発生を抑制するのではなく、圧力を掛けて流量を増大させながら圧送するので、圧送に要する時間を短縮することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する送液方法において、前記第2バルブを、前記第1バルブを全開とした後に開放することを特徴とする送液方法にある。
かかる第2の態様では、気泡の発生を抑制して第2タンクに液体を送液することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様に記載する送液方法において、前記第2バルブを、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になる前に開放することを特徴とする送液方法にある。
かかる第3の態様では、液体の圧送に要する時間をより一層短縮することができる。
本発明の第4の態様は、第1タンクと、前記第1タンクよりも下方に配置された第2タンクと、前記第1タンクに接続されて水平方向に延設された第1配管と、前記第1配管に接続されて垂直方向に延設された第2配管と、前記第2配管に接続されて水平方向に延設され、前記第2タンクに接続された第3配管と、前記第1配管に設けられた第1バルブと、前記第3配管に設けられた第2バルブと、前記第1バルブ及び前記第2バルブの開閉、及び前記第1タンクに設けられた加圧手段を制御して前記第1タンクから前記第2タンクに液体を圧送することが可能に構成された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1バルブを閉じた状態で前記第1タンクの排出口を開放することで前記第1配管の前記第1バルブよりも上流側を液体で満たし、前記第1バルブを所定開度まで連続的に開き、前記第1タンク内部を所定圧力まで連続的に加圧することで、前記第2配管の側壁に沿わせて液体を前記第3配管まで圧送するとともに前記第1配管、前記第2配管及び第3配管内の空気を前記第1タンク側に移動させ、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になり、かつ前記第1タンク内の圧力が前記所定圧力に達したことを条件に前記第1バルブを全開とすることを特徴とする送液装置にある。
かかる第4の態様では、第1配管〜第3配管までを満液にするとともに気泡の発生を抑制することができる。また、液体を単に遅く送液することで気泡の発生を抑制するのではなく、圧力を掛けて流量を増大させながら圧送するので、圧送に要する時間を短縮することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載する送液装置において、前記制御装置は、前記第2バルブを、前記第1バルブを全開とした後に開放することを特徴とする送液装置にある。
かかる第5の態様では、気泡の発生を抑制して第2タンクに液体を送液することができる。
本発明の第6の態様は、第4の態様に記載する送液装置において、前記制御装置は、前記第2バルブを、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になる前に開放することを特徴とする送液装置にある。
かかる第6の態様では、液体の圧送に要する時間をより一層短縮することができる。
本発明によれば、送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供することを目的とする。
実施形態1に係る送液装置の概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 実施形態2に係る送液時の送液装置の一部を示す概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は本実施形態に係る送液装置の概略構成図である。送液装置1は、液体として例えば薬液を製造するプラントに設置されるものであり、第1タンクの一例である調製タンク2において薬液を調整し、当該薬液を第2タンクの一例である貯留タンク3に圧送して貯留するものである。
具体的には、送液装置1は、調製タンク2と、貯留タンク3と、第1配管11と、第2配管12と、第3配管13と、第1配管11に設けられた第1バルブ21と、第3配管13に設けられた第2バルブ22と、送液装置1の送液処理を制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの制御装置(図示せず)とを備えている。
調製タンク2は、薬液を調整するタンクである。特に図示しないが、調製タンク2は、製造する薬液の原料が投入される投入口、製造された薬液を排出する排出口が設けられており、制御装置からの制御信号により開閉可能となっている。また、調製タンク2には、加圧手段の一例としてその内部に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置(図示せず)が設けられている。圧縮空気供給装置は、制御装置からの制御信号により指定された圧力で空気を調製タンク2に供給することが可能となっている。
貯留タンク3は、調製タンク2から第1配管11、第2配管12及び第3配管13を通って圧送された薬液を貯留するタンクである。特に図示しないが、貯留タンク3は、圧送された薬液が投入される投入口、薬液を排出する排出口が設けられており、制御装置からの制御信号により開閉可能となっている。また、貯留タンク3は、薬液を容器に詰める充填機に接続されており、当該充填機の排出口から薬液を排出し、充填機に供給することが可能となっている。
このような貯留タンク3は、調製タンク2よりも垂直方向(鉛直方向)の下方に配置されている。貯留タンク3が調製タンク2よりも垂直方向の下方に配置されるとは、貯留タンク3の垂直方向における位置が、調製タンク2の垂直方向における位置よりも下方にあることをいう。すなわち、調製タンク2の垂直方向の真下に貯留タンク3が有る場合に限らず、水平方向にずれていてもよい。
本実施形態では、プラントの2階に調製タンク2を、プラントの1階に貯留タンク3を設置することで、調製タンク2よりも垂直方向の下方に貯留タンク3が配置されている。
調製タンク2と貯留タンク3とは、第1配管11、第2配管12、及び第3配管13で接続され、これらの配管を介して調製タンク2内の薬液が貯留タンク3に送液されるようになっている。
第1配管11は、調製タンク2に接続され、水平方向に延設された配管である。水平方向に延設された配管とは、水平方向のみに限定されず、水平方向に対して傾斜していてもよい。また、第1配管11は、水平方向に延設された配管を含んでいればよく、一部に鉛直方向に延設された部分を含んでいてもよい。本実施形態では、第1配管11は、調製タンク2の下部に設けられた排出口に接続されて下方に延び、屈曲して略水平方向に延設されている。
第2配管12は、第1配管11に接続されて垂直方向に延設された配管である。本発明でいう垂直方向に延設された第2配管12とは、鉛直方向のみに限定されず、鉛直方向に対して傾斜していてもよい。本実施形態では、プラントの1階と2階とを仕切る床を貫いて第2配管12が配置されている。
第3配管13は、第2配管12に接続されて水平方向に延設され、貯留タンク3に接続された配管である。水平方向に延設された配管とは、第1配管11と同様に、水平方向のみに限定されず、水平方向に対して傾斜していてもよい。また、第3配管13は、水平方向に延設された配管を含んでいればよく、一部に垂直方向に延設された部分を含んでいてもよい。本実施形態では、第3配管13は、貯留タンク3の下部に設けられた排出口に接続されて下方に延び、屈曲して略水平方向に延設されている。
これらの第1配管11、第2配管12及び第3配管13は、ほぼ同じ口径であり、これらが一体的に接続されることで、調製タンク2から貯留タンク3に至る薬液の流路を構成している。なお、第1配管11、第2配管12及び第3配管13は、個別の配管をそれぞれ接合して構成してもよいし、1本の配管として構成してもよい。また、第1配管11、第2配管12及び第3配管13の口径は全て同一口径であってもよいし、異なっていてもよい。また、第1配管11〜第3配管13は、金属やプラスティックなどを材料として用いることができるが、特に限定はない。
第1バルブ21は、第1配管11を開閉するバルブであり、第2バルブ22は、第3配管13を開閉するバルブである。これらの第1バルブ21及び第2バルブ22は、いわゆる流量制御弁であり、第1配管11及び第3配管13に流れる薬液の流量を制御することができる。また、第1バルブ21及び第2バルブ22は、制御装置からの制御信号により、薬液の流量が所望の量となるように開閉可能となっている。
ここで、上述した構成の送液装置1において、調製タンク2にて調製した薬液を貯留タンク3に圧送する動作について説明する。ここでいう圧送動作とは、調製タンク2には、薬液が貯留されており、第1配管11、第2配管12及び第3配管13、貯留タンク3は空になった初期状態において、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作をいう。
図2〜図7は、送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。図中のハッチは薬液を表している。
図2に示すように、初期状態において、送液装置1の制御装置は、第1バルブ21及び第2バルブ22を閉鎖しておく。そして、制御装置は、調製タンク2内を加圧することなく(圧縮空気供給装置による圧縮空気を調製タンク2内に導入しない)、調製タンク2の排出口を開放する。これにより、第1配管11において第1バルブ21よりも上流側を薬液で満たす。
具体的には、調製タンク2の排出口を開放してから、第1バルブ21よりも上流側が薬液で満たされるまでに要する時間を予め計測しておき、その時間(時間Aと称する)を制御装置に記憶させておく。制御装置は、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作を開始する場合、調製タンク2の排出口を開放するとともに排出口の開放時点からの経過時間を計測する。その経過時間が、時間Aに到達したか否かを判定し、一致するのであれば、第1配管11において第1バルブ21よりも上流側が薬液で満たされたとみなし、次の動作制御に移る。
次に、図3に示すように、第1バルブ21を所定開度まで連続的に開く。ここでいう所定開度とは、第1バルブ21の全開を含まない開度である。また、第1バルブ21を連続的に開くとは、徐々に第1バルブ21を開放することであり、例えば、一定の速さで第1バルブ21を開かせることをいう。
第1バルブ21が開くことで、第1配管11において第1バルブ21よりも下流側に薬液が流入する。上述したように、第1バルブ21を連続的に開かせたことで、薬液は静かに第1バルブ21よりも下流側に流入するため、気泡の発生を抑制することができる。
図4に示すように、第1バルブ21を所定開度まで連続的に開放することで、薬液は、第1配管11の底面部分、第2配管12の側壁部分を伝い、第3配管13に到達する。第2配管12において、薬液が側壁部分を伝って流れ落ちるので、薬液に空気が巻き込まれず、気泡の発生を抑制することができる。
仮に、第1バルブ21を連続的ではなく短時間で全開にしてしまうと、薬液が第2配管12内に一気に流れ込み、空気が薬液の流れに巻き込まれて気泡が発生してしまう。
上述したように、送液装置1では、第1バルブ21が所定開度まで連続的に開くので、第2配管12内を薬液が流れ落ちる際に空気を巻き込んで気泡が発生することを抑制することができる。
一方、第1バルブ21の開放後に、制御装置は調製タンク2内の加圧を行う。この加圧のタイミングには特に限定はないが、少なくとも、第1バルブ21の開放後に行う。また、調製タンク2内の加圧は所定圧力まで連続的に行う。所定圧力まで連続的に加圧するとは、調製タンク2内の圧力を徐々に高めることであり、例えば、一定の速さで調製タンク2内の圧力値を上昇させることをいう。圧力値については特に限定はないが、例えば、加圧を始める前の調製タンク2内の圧力を大気圧(0.1MPa)とし、所定圧力としてはそれよりも高い圧力とする。所定圧力に到達させるタイミングとしては、詳細は後述するが、第1配管11、第2配管12及び第3配管13が満液になったとき、又はそれ以降とすることが好ましい。
調製タンク2内を加圧することで、第1配管11等を流通する薬液の流量を増大させ、送液に係る時間を短縮することができる。また、この加圧を連続的に行うことで、薬液の流量を急激に増大させることなく、静穏に薬液を送液できる。すなわち、薬液と空気の界面を保ちながら送液することができるので、空気が薬液に混入して気泡となることを抑制することができる。
仮に、調製タンク2内を急激に加圧すると、薬液が一気に流れ込み、特に第2配管12において空気が薬液の流れに巻き込まれて気泡が発生してしまう。
上述したように、送液装置1では、調製タンク2内を連続的に加圧するので、第1配管11〜第3配管13内を流通する薬液を増速しながらも、気泡の発生を抑制することができる。
図5(a)に示すように、気泡を発生させずに薬液の圧送を続けることで、第3配管13及び第2配管12が満液となり、空気は第1配管11の上部側に滞留する。
図5(b)に示すように、さらに薬液の圧送を続けることで、薬液とは逆に、空気は第1配管11の上流側に移動し、図5(c)に示すように、第1バルブ21を超えて調製タンク2側に移動し、調製タンク2の上部に滞留することになる。なお、図5に示した空気の移動は、第3配管13及び第2配管12が満液になった後のみならず、図3や図4に示したように、第1バルブ21を開放した後であって第3配管13及び第2配管12が満液でない状態においても行われている。
次に、図6に示すように、薬液の圧送を続けることで、第1配管11〜第3配管13内の空気を全て調製タンク2側に移動させることができる。すなわち、第1配管11〜第3配管13において、薬液に気泡が生じることを抑制することができる。
次に、図7に示すように、制御装置は、第1配管11〜第3配管13が満液となり、かつ、調製タンク2内が所定圧力に達したことを条件に、第1バルブ21を全開にするとともに、第2バルブ22を開放する。
制御装置は、第1配管11〜第3配管13が満液になったことを、例えば次のようにして判定する。例えば、試験的に第1配管11を透明な材料で形成した送液装置を構成する。そして試験的に構成した送液装置において、調製タンク2の排出口を開放してから、第1配管11〜第3配管13が満液となったことを視認できるまでに要する時間を予め計測しておく。その時間(時間Bと称する)を制御装置に記憶させておく。そして、実際にプラントにて運用する送液装置において、制御装置は、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作を開始する場合、調製タンク2の排出口を開放するとともに排出口の開放時点からの経過時間を計測する。その経過時間が、時間Bに到達したか否かを判定し、一致するのであれば、第1配管11〜第3配管13が満液になったと判定する。
また、調製タンク2内が所定圧力に達したか否かは、調製タンク2内の圧力を計測する圧力計の出力値を制御装置の入力値とし、制御装置は、入力値として得られた調製タンク2の圧力値が予め設定された所定圧力と等しいか否かにより判定することができる。
このように、第1配管11〜第3配管13が満液となった後に、第1バルブ21を全開とするので、気泡を発生させることなく、最大圧力(所定圧力)をもって薬液を調製タンク2から貯留タンク3に圧送することができる。
また、第2バルブ22を開放することで、第3配管13から貯留タンク3に薬液を流入させることができ、貯留タンク3に薬液を貯留することができる。ここで、第2バルブ22の開度は、全開とはせずに、例えば10%程度とすることが好ましい。第2バルブ22を全開としないことで、第3配管13において第2バルブ22の上流側から下流側に、一気に薬液が流入することを抑制することができる。これにより、第2バルブ22の下流側において、薬液に気泡が発生することを抑制することができる。
以降、制御装置は、調製タンク2内の薬液が所定量に減量するまで、調製タンク2内の圧力を所定圧力に維持する。これにより、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送することができる。なお、調製タンク2内の薬液の所定量とは、調製タンク2内の薬液が空になった状態、または、圧送を続けても貯留タンク3には薬液が到達しない程度にまで減少した状態をいう。
以上に説明したように、本実施形態に係る送液装置1では、初期状態から第1バルブ21を所定開度まで連続的に開くとともに、調製タンク2内を所定圧力まで連続的に加圧することで、第1配管11〜第3配管13までを気泡を生じることなく、満液にすることができる。
特に、垂直方向に延設された第2配管12では、単に薬液を圧送すると空気を巻き込んで気泡を発生させがちであるが、本実施形態に係る送液装置1においては、第2配管12の側壁に沿わせて薬液を圧送するので、気泡の発生を十分に抑制することができる。
したがって、垂直方向に離れて配置される調製タンク2と貯留タンク3とを接続するために、必然的に垂直方向に延設した第2配管12を用いざるを得ないプラントであっても、本実施形態に係る送液装置1を適用することができる。
また、薬液の圧送速度を十分遅くすることで薬液に気泡を生じさせない送液装置も考えられる。しかしながら、そのような送液装置では、薬液の圧送に要する時間が増大してしまい、効率的な運用が困難となってしまう。
これに対し、本実施形態に係る送液装置1においては、上述したような第1バルブ21の開度調整及び調製タンク2の圧量調整を行うことで、気泡を発生させずに、かつ、圧力を掛けて圧送速度を高めることができる。すなわち、気泡の抑制と、圧送速度の向上とを両立することができる。
また、薬液の圧送において、流量を制御するために、流量制御弁である第1バルブ21を用いた。このような流量制御を行うために、調製タンク2内の圧力調整をおこなうことで可能とも思われる。しかしながら、圧縮空気による調製タンク2内の圧力調整では、第1バルブ21のような徐々に流量を増大させるといった制御を行うことは困難である。
本実施形態に係る送液装置1では、このような薬液の流量制御のために、調製タンク2内の圧力調整のみならず、第1バルブ21による流量制御を行うことで、薬液に気泡を生じさせず、かつ、薬液の圧送速度を徐々に高めて圧送に要する時間を短縮することができる。
〈実施形態2〉
実施形態1に係る送液装置1においては、第1配管11〜第3配管13が満液になった後に第2バルブ22を開放したがこのような態様に限定されない。図8は、送液時の送液装置の一部を示す概略構成図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図は、第1バルブ21を所定開度まで連続的に開けることで、薬液が第2配管12の側壁を伝い、第3配管13に滞留した状態を示している。第2バルブ22は、第1配管11〜第3配管13が満液となる前に開放した状態である。
具体的には、制御装置は、初期状態、又は第1バルブ21を所定開度まで連続的に開けた後など任意のタイミングで、第2バルブ22を開放する。開度は全開でなければよい。すなわち、第2バルブ22はある程度閉じた状態としておく。具体的には開度は10%〜50%程度が好ましい。なお、50%を超えると、薬液が第2バルブ22を通過して貯留タンク3側に流れ易くなるため、第1配管11〜第3配管13内が満液になるまでに要する時間が増大してしまう。
一方、薬液の圧送により第1配管11〜第3配管13内の空気は、一部が第2バルブ22を透過して貯留タンク3側に押し出される。このとき、ある程度閉じた第2バルブ22は流路抵抗として作用するので、第2バルブ22の下流側の空気が上流側に逆流しにくい。
換言すれば、このように第2バルブ22の開度を調整することで、第1配管11〜第3配管13(第3配管13については第2バルブ22より上流側の部分)から空気を調製タンク2側のみならず、第2バルブ22より下流側に排出することができる。これにより、第1配管11〜第3配管13にて気泡の発生をより一層抑制することができる。
また、第2バルブ22が開放されていることで、薬液も第2バルブ22を通過して貯留タンク3に圧送される。すなわち、第1配管11〜第3配管13が満液になる前に薬液を貯留タンク3に圧送することができるので、薬液の圧送に係る時間を短縮することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、送液装置が送液する液体は薬液に限定されず、任意の液体について本発明を適用することができる。
実施形態1においては、第1タンクとしては薬液を調製する調製タンク2を例示し、第2タンクとしては薬液を貯留する貯留タンク3を例示した。しかし、第1タンク及び第2タンクは、液体を収容可能な容器であればよく、実施形態1に例示した態様、用途に限定されない。
さらに、調製タンク2及び貯留タンク3は、それぞれ1個に限定されず、複数個であってもよい。この場合、複数の調製タンク2に接続された各配管を合流させて第1配管とし、複数の貯留タンク3に接続された各配管を合流させて第3配管とすることで、本発明を適用することができる。
また、実施形態1では、第1配管11、第2配管12、第3配管13の本数はそれぞれ1本であったが、本数は1本に限定されず、複数本であってもよい。
さらに、実施形態1では、制御装置の制御により送液を行ったが、このような態様に限定されず、手動であってもよい。
1 送液装置
2 調製タンク
3 貯留タンク
11 第1配管
12 第2配管
13 第3配管
21 第1バルブ
22 第2バルブ

Claims (6)

  1. 第1タンクと、
    前記第1タンクよりも下方に配置された第2タンクと、
    前記第1タンクに接続されて水平方向に延設された第1配管と、
    前記第1配管に接続されて垂直方向に延設された第2配管と、
    前記第2配管に接続されて水平方向に延設され、前記第2タンクに接続された第3配管と、
    前記第1配管に設けられた第1バルブと、
    前記第3配管に設けられた第2バルブとを備え、前記第1タンクから前記第2タンクへ液体を送る送液装置における送液方法であって、
    前記第1バルブを閉じた状態で前記第1タンクの排出口を開放することで前記第1配管の前記第1バルブよりも上流側を液体で満たし、
    前記第1バルブを所定開度まで連続的に開き、前記第1タンク内部を所定圧力まで連続的に加圧することで、前記第2配管の側壁に沿わせて液体を前記第3配管まで圧送するとともに前記第1配管、前記第2配管及び第3配管内の空気を前記第1タンク側に移動させ、
    前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になり、かつ前記第1タンク内の圧力が前記所定圧力に達したことを条件に前記第1バルブを全開とする
    ことを特徴とする送液方法。
  2. 請求項1に記載する送液方法において、
    前記第2バルブを、前記第1バルブを全開とした後に開放する
    ことを特徴とする送液方法。
  3. 請求項1に記載する送液方法において、
    前記第2バルブを、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になる前に開放する
    ことを特徴とする送液方法。
  4. 第1タンクと、
    前記第1タンクよりも下方に配置された第2タンクと、
    前記第1タンクに接続されて水平方向に延設された第1配管と、
    前記第1配管に接続されて垂直方向に延設された第2配管と、
    前記第2配管に接続されて水平方向に延設され、前記第2タンクに接続された第3配管と、
    前記第1配管に設けられた第1バルブと、
    前記第3配管に設けられた第2バルブと、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブの開閉、及び前記第1タンクに設けられた加圧手段を制御して前記第1タンクから前記第2タンクに液体を圧送することが可能に構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1バルブを閉じた状態で前記第1タンクの排出口を開放することで前記第1配管の前記第1バルブよりも上流側を液体で満たし、
    前記第1バルブを所定開度まで連続的に開き、前記第1タンク内部を所定圧力まで連続的に加圧することで、前記第2配管の側壁に沿わせて液体を前記第3配管まで圧送するとともに前記第1配管、前記第2配管及び第3配管内の空気を前記第1タンク側に移動させ、
    前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になり、かつ前記第1タンク内の圧力が前記所定圧力に達したことを条件に前記第1バルブを全開とする
    ことを特徴とする送液装置。
  5. 請求項4に記載する送液装置において、
    前記制御装置は、前記第2バルブを、前記第1バルブを全開とした後に開放する
    ことを特徴とする送液装置。
  6. 請求項4に記載する送液装置において、
    前記制御装置は、前記第2バルブを、前記第1配管、前記第2配管及び前記第3配管が満液になる前に開放する
    ことを特徴とする送液装置。
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