JP5582626B1 - 送液方法及び送液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供する。
【解決手段】調製タンク2と、貯留タンク3と、流路の下流側に向けて上昇するように延設された第1配管11と、水平方向に延設された第2配管12と、流路の下流側に向けて下降するように延設された第3配管13と、第4配管14と、第1バルブ21と、第2バルブ22とを備え、制御装置は、調製タンク2内を加圧せずに第1バルブ21を開放することで、第1配管11内の液面が調製タンク2内の液面と等しくなるまで第1配管11内に液体を満たし、調製タンク2内を第1圧力まで連続的に加圧することで、第1配管11内を満液とし、第1バルブ21及び第2バルブ22を全開よりも閉じた開度とし、調製タンク2内の圧力の最大値である第2圧力に達するまで調製タンク2内を連続的に加圧することで第2配管12を満液とし、第2配管12から液体を第3配管13内に流入させることで前3配管及び第4配管内の空気を貯留タンク3側に押し出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、送液方法及び送液装置に関し、特に、第1タンクから第2タンクへ送液する際に気泡の発生を抑制する場合に有用なものである。
飲料や液状の医薬品等を処理するプラントにおいては、調製タンク、貯留タンク及び充填機をそれぞれ配管で接続し、配管内に所定圧の圧縮空気を供給することで、調製タンクから貯留タンクを介して充填機に液体製品を圧送している。
特に医薬品を処理するプラントでは、貯留タンクや充填機はクリーンルームに設置し、調製タンクは別部屋に設置することがある。クリーンルームと当該別部屋とが同一階である場合、調製タンクに接続した配管を天井に向けて延ばし、天井で水平方向に屈曲して隣室まで延ばし、そしてクリーンルーム内に向けて下方に延ばして貯留タンクに接続する構成を採用することがある。つまり、調製タンク及び貯留タンク同士を接続する配管は、配管が上方に延びた部分と、下方に延びた部分を含むことになる。
調製タンク内を加圧して液体製品の圧送を開始すると、液体製品は、特に下方に延びた配管部分を流れ落ちる際に配管内の気体を巻き込み、液体製品に気泡が生じてしまう虞がある。液体製品の管理上、充填機に送られる液体製品に気泡が生じていることは望ましいものではなく、液体製品に気泡を発生させることなく、調製タンクから貯留タンクへ液体製品を送液することが望まれている。これに対し、例えば、送液時の気泡の発生を抑制し、2つのタンク間で送液する充填装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に係る充填装置によれば、タンク内の圧力を調整することで過飽和分の溶存空気を放出することで、気泡の発生が防止される。
しかしながら、特許文献1に係る充填装置は、タンク内の圧力を調整して過飽和の溶存空気を放出するのみであり、下方に延びた配管部分において気泡が混入することを防止できるものではない。
特許第4311789号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、第1タンクと、第2タンクと、前記第1タンクに接続され、流路の下流側に向けて上昇するように延設された第1配管と、前記第1配管に接続されて水平方向に延設された第2配管と、前記第2配管に接続され、流路の下流側に向けて下降するように延設された第3配管と、前記第3配管及び前記第2タンクに接続された第4配管と、前記第1配管に設けられた第1バルブと、前記第4配管に設けられた第2バルブとを備え、前記第1タンクから前記第2タンクへ液体を送る送液装置における送液方法であって、前記第1タンク内を加圧せずに前記第1バルブ及び前記第2バルブを開放することで、前記第1配管内の液面が前記第1タンク内の液面と等しくなるまで前記第1配管内に液体を満たし、前記第1タンク内を第1圧力まで連続的に加圧することで、前記第1配管内を満液とし、前記第1バルブ及び前記第2バルブを全開よりも閉じた開度とし、前記第1タンク内の圧力の最大値である第2圧力に達するまで前記第1タンク内を連続的に加圧することで前記第2配管を満液とし、当該第2配管から液体を前記第3配管内に流入させることで前記第3配管及び前記第4配管内の空気を第2タンク側に押し出すことを特徴とする送液方法にある。
かかる第1の態様では、第1配管〜第4配管までを満液にするとともに気泡の発生を抑制することができる。また、液体を単に遅く送液することで気泡の発生を抑制するのではなく、圧力を掛けて流量を増大させながら圧送するので、圧送に要する時間を短縮することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する送液方法において、前記第2配管が満液となったときに前記第2圧力となるように前記第1タンク内を連続的に加圧することを特徴とする送液方法にある。
かかる第2の態様では、液体が流れ落ちる流路となる第3配管に液体を圧送しても、気体を巻き込んで気泡が生じることをより確実に抑制することができる。
本発明の第3の態様は、第1タンクと、第2タンクと、前記第1タンクに接続され、流路の下流側に向けて上昇するように延設された第1配管と、前記第1配管に接続されて水平方向に延設された第2配管と、前記第2配管に接続され、流路の下流側に向けて下降するように延設された第3配管と、前記第3配管及び前記第2タンクに接続された第4配管と、前記第1配管に設けられた第1バルブと、前記第4配管に設けられた第2バルブと、前記第1バルブ及び前記第2バルブの開閉、及び前記第1タンクに設けられた加圧手段を制御して前記第1タンクから前記第2タンクに液体を圧送することが可能に構成された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記第1タンク内を加圧せずに前記第1バルブを開放することで、前記第1配管内の液面が前記第1タンク内の液面と等しくなるまで前記第1配管内に液体を満たし、前記第1タンク内を第1圧力まで連続的に加圧することで、前記第1配管内を満液とし、前記第1バルブ及び前記第2バルブを全開よりも閉じた開度とし、前記第1タンク内の圧力の最大値である第2圧力に達するまで前記第1タンク内を連続的に加圧することで前記第2配管を満液とし、当該第2配管から液体を前記第3配管内に流入させることで前記第3配管及び前記第4配管内の空気を第2タンク側に押し出すことを特徴とする送液装置にある。
かかる第3の態様では、第1配管〜第4配管までを満液にするとともに気泡の発生を抑制することができる。また、液体を単に遅く送液することで気泡の発生を抑制するのではなく、圧力を掛けて流量を増大させながら圧送するので、圧送に要する時間を短縮することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載する送液装置において、前記制御装置は、前記第2配管が満液となったときに前記第2圧力となるように前記第1タンク内を連続的に加圧することを特徴とする送液装置にある。
かかる第4の態様では、液体が流れ落ちる流路となる第3配管に液体を圧送しても、気体を巻き込んで気泡が生じることをより確実に抑制することができる。
本発明によれば、送液する際に気泡が生じることを抑制することができる送液方法及び送液装置を提供することができる。
実施形態1に係る送液装置の概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。 送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は本実施形態に係る送液装置の概略構成図である。送液装置1は、液体として例えば薬液を製造するプラントに設置されるものであり、第1タンクの一例である調製タンク2において薬液を調整し、当該薬液を第2タンクの一例である貯留タンク3に圧送して貯留するものである。
具体的には、送液装置1は、調製タンク2と、貯留タンク3と、第1配管11と、第2配管12と、第3配管13と、第4配管14と、第1配管11に設けられた第1バルブ21と、第3配管13に設けられた第2バルブ22と、送液装置1の送液処理を制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの制御装置(図示せず)とを備えている。
調製タンク2は、薬液を調整するタンクである。特に図示しないが、調製タンク2は、製造する薬液の原料が投入される投入口、製造された薬液を排出する排出口が設けられており、制御装置からの制御信号により開閉可能となっている。また、調製タンク2には、加圧手段の一例として、その内部に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置(図示せず)が設けられている。圧縮空気供給装置は、制御装置からの制御信号により指定された圧力で空気を調製タンク2に供給することが可能となっている。
貯留タンク3は、調製タンク2から第1配管11、第2配管12、第3配管13及び第4配管14を通って圧送された薬液を貯留するタンクである。特に図示しないが、貯留タンク3は、圧送された薬液が投入される投入口、薬液を排出する排出口が設けられており、制御装置からの制御信号により開閉可能となっている。また、貯留タンク3は、薬液を容器に詰める充填機に接続されており、当該充填機の排出口から薬液を排出し、充填機に供給することが可能となっている。
このような調製タンク2はプラントの調整室に配置され、貯留タンク3はプラントの充填室に配置されている。調整室とプラント室は何れも同じ階であり、調製タンク2と貯留タンク3とは床からほぼ同じ高さに配置されている。もちろん、調製タンク2と貯留タンク3の高さ方向(鉛直方向)における位置関係には特に限定はない。
調製タンク2と貯留タンク3とは、第1配管11、第2配管12、第3配管13及び第4配管14で接続され、これらの配管を介して調製タンク2内の薬液が貯留タンク3に送液されるようになっている。
第1配管11は、調製タンク2に接続され、流路の下流側に向けて上昇するように延設された配管である。すなわち、第1配管11は、一端が調製タンク2に接続されており、他端が上昇するように延設されている。
本実施形態では、第1配管11は、調製タンク2の下部に設けられた排出口に接続されて下方に延び、屈曲して略水平方向に延設された上流配管11aと、上流配管11aに接続され、垂直方向(鉛直方向)に延設された下流配管11bとから第1配管11が構成されている。
第2配管12は、第1配管11に接続されて水平方向に延設された配管である。本発明でいう水平方向に延設された配管とは、水平方向のみに限定されず、水平方向に対して傾斜していてもよい。本実施形態では、プラントの調整室及び充填室を仕切る壁の上部を超え、天井に沿って水平方向に延びて第2配管12が配置されている。
第3配管13は、第2配管12に接続され、流路の下流側に向けて加工するように延設された配管である。すなわち、第3配管13は、一端が第2配管12に接続されており、他端が下降するように延設されている。本実施形態では、第3配管13は、垂直方向に延設された配管からなる。もちろん、第3配管13は、垂直方向のみに限定されず、垂直方向に対して傾斜していてもよい。
第4配管14は、第3配管13に接続されて水平方向に延設され、貯留タンク3に接続された配管である。水平方向に延設された配管とは、水平方向のみに限定されず、水平方向に対して傾斜していてもよい。また、第4配管14は、水平方向に延設された配管を含んでいればよく、一部に垂直方向に延設された部分を含んでいてもよい。本実施形態では、第4配管14は、貯留タンク3の下部に設けられた排出口に接続されて下方に延び、屈曲して略水平方向に延設されている。
これらの第1配管11、第2配管12、第3配管13及び第4配管14は、ほぼ同じ口径であり、これらが一体的に接続されることで、調製タンク2から貯留タンク3に至る薬液の流路を構成している。以降、第1配管11、第2配管12、第3配管13及び第4配管14を配管群とも総称する。なお、配管群は、個別の配管をそれぞれ接合して構成してもよいし、1本の配管として構成してもよい。また、配管群を構成する各配管の口径は全て同一口径であってもよいし、異なっていてもよい。また、配管群は、金属やプラスティックなどを材料として用いることができるが、特に限定はない。
第1バルブ21は、第1配管11(下流配管11b)を開閉するバルブであり、第2バルブ22は、第4配管14を開閉するバルブである。これらの第1バルブ21及び第2バルブ22は、いわゆる流量制御弁であり、第1配管11及び第4配管14に流れる薬液の流量を制御することができる。また、第1バルブ21及び第2バルブ22は、制御装置からの制御信号により、薬液の流量が所望の量となるように開閉可能となっている。
ここで、上述した構成の送液装置1において、調製タンク2にて調製した薬液を貯留タンク3に圧送する動作について説明する。ここでいう圧送動作とは、調製タンク2には、薬液が貯留されており、第1配管11、第2配管12、第3配管13、第4配管14及び貯留タンク3は空になった初期状態において、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作をいう。
図2〜図9は、送液時の送液装置の状態を示す概略構成図である。図中のハッチは薬液を表している。
図2に示すように、初期状態において、送液装置1の制御装置は、第1バルブ21を開放する。また、制御装置は、調製タンク2内を加圧することなく(圧縮空気供給装置による圧縮空気を調製タンク2内に導入しない)、調製タンク2の排出口を開放する。
このような制御により、第1配管11の液面と、調製タンク2の液面とが等しくなるまで第1配管11(下流配管11b)を薬液で満たす。このときの第1バルブ21及び第2バルブ22の開度は、特に限定はないが、全開とすることが好ましい。第1バルブ21を全開とすることで、第1配管11の液面と、調製タンク2の液面とが等しくなるまでに要する時間を短縮することができる。また、第2バルブ22を開放することで、配管群内の空気を貯留タンク3側に排出することができる。
このような状態になったことを検出する手段としては、例えば次のようなものが挙げられる。
まず、試験的に、調製タンク2の排出口を開放してから、第1配管11の液面と、調製タンク2の液面とが等しくなったことを目視で確認できるまでに要する時間を予め計測しておき、その時間(時間Aと称する)を制御装置に記憶させておく。制御装置は、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作を開始する場合、調製タンク2の排出口を開放するとともに排出口の開放時点からの経過時間を計測する。その経過時間が、時間Aに到達したか否かを判定し、一致するのであれば、第1配管11の液面と、調製タンク2の液面とが等しくなったとみなし、次の動作制御に移る。
次に、図3に示すように、制御装置は、調製タンク2内を第1圧力まで連続的に加圧することで、第1配管11内を薬液で満たす。調製タンク2内を連続的に加圧するとは、徐々に調製タンク2内の圧力を高めることであり、例えば、圧縮空気供給装置からの圧縮空気による圧力値を一定の速さで高めることをいう。第1圧力については後述する。
調製タンク2内が第1圧力に達したか否かは、調製タンク2内の圧力を計測する圧力計の出力値を制御装置の入力値とし、制御装置は、入力値として得られた調製タンク2の圧力値が予め設定された第1圧力と等しいか否かにより判定することができる。
調製タンク2内の圧力値を第1圧力まで加圧することで、第1配管11(下流配管11b)内の液面は上昇し、第1配管11全体を薬液で満たすことができる。一方、第1配管11内にあった空気は、薬液の上昇にともない、第2配管12側に押し出される。
第1配管11全体が薬液で満たされたことを検出する手段としては、例えば次のようなものが挙げられる。
まず、試験的に、調製タンク2内の加圧を開始してから、第1配管11が薬液で満たされたことを目視で確認できるまでに要する時間を予め計測しておき、その時間(時間Bと称する)を制御装置に記憶させておく。制御装置は、調製タンク2から貯留タンク3に薬液を圧送する動作を開始する場合、調製タンク2内の加圧開始からの経過時間を計測する。その経過時間が、時間Bに到達したか否かを判定し、一致するのであれば、第1配管11が薬液で満たされたとみなし、次の動作制御に移る。
次に、図4に示すように、制御装置は、第1バルブ21及び第2バルブ22を全開よりも閉じた開度にするとともに、調製タンク2内の圧力が第2圧力に達するまで連続的に加圧する。第2圧力とは、調製タンク2内の最大圧力である。上述した第1圧力は、大気圧(0.1MPa)よりも高く、第2圧力よりも小さい圧力である。
調製タンク2内が第2圧力に達したか否かは、調製タンク2内の圧力を計測する圧力計の出力値を制御装置の入力値とし、制御装置は、入力値として得られた調製タンク2の圧力値が予め設定された第2圧力と等しいか否かにより判定することができる。
第1配管11が薬液で満たされた状態から、さらに調製タンク2内の圧力を加圧することで、第2配管12内に薬液を流入させることができる。このとき、連続的に加圧したことで、薬液は第2配管12の下部を静かに流入するため、気泡の発生を抑制することができる。
また、第2配管12や第3配管13にあった空気は薬液に押し出され、第2バルブ22を通過して第4配管14及び貯留タンク3側に移送される。
第1バルブ21及び第2バルブ22を全開よりも閉じた開度としては、例えば、10%〜50%程度とすることが好ましい。第1バルブ21を全開から絞った開度とすることで、薬液の圧力を高めることができるので、より早く薬液を圧送することができる。また、第2バルブ22を全開から絞った開度とすることで、より確実に配管群内の空気を貯留タンク3側に排出することができる。すなわち、ある程度閉じた第2バルブ22は流路抵抗として作用するので、第2バルブ22の下流側の空気が上流側に逆流しにくい。
換言すれば、このように第2バルブ22の開度を調整することで、第1配管11〜第4配管14(第4配管14については第2バルブ22より上流側の部分)から空気を第2バルブ22より下流側に排出することができる。これにより、第1配管11〜第4配管14にて気泡の発生をより一層抑制することができる。
また、気泡の発生を抑制すべく、単に低い圧力で薬液を送液すると、送液に要する時間が増大してしまうが、本実施形態に係る送液装置1では、調製タンク2内を第2圧力まで連続的に加圧することで、第2配管12を流通する薬液の流量を増大させることができ、送液に係る時間を短縮することができる。また、この加圧を連続的に行うことで、薬液の流量を急激に増大させることなく、静穏に薬液を送液できる。すなわち、薬液と空気の界面を保ちながら送液することができるので、空気が薬液に混入して気泡となることを抑制することができる。
図5に示すように、第2配管12に流入した薬液は、第3配管13に達し、その側壁を伝って流れ落ちる。このとき第2配管12は薬液で満液となっておらず、下側に薬液、上側に空気が存在する状態である。
調製タンク2内を第2圧力まで連続的に加圧することで、薬液は、第3配管13の側壁部分を伝い、第4配管14に到達する。第3配管13において、薬液が側壁部分を伝って流れ落ちるので、薬液に空気が巻き込まれず、気泡の発生を抑制することができる。
図6に示すように、第2バルブ22を開放したので、薬液は第2バルブ22を通過して第4配管14の下流側に流入する。
次に、図7に示すように、制御装置が調製タンク2内の圧力を第2圧力まで連続的に加圧することで、第2配管12内が次第に薬液で満たされ、満液となる。
制御装置は、第2配管12内が薬液で満液となったときに、調製タンク2内が第2圧力に到達するように、調製タンク2内の圧力を制御する。このような圧力制御を行うことで、第2配管12内を満たした大量の薬液を最も高圧にした状態で第3配管13内に流入させることができる。
なお、予め、試験的に調製タンク2の圧力が第2圧力に到達するまでに要する時間で、第2配管12内が薬液で満液となるように、圧力を増大させる速さを調整しておく。
図8に示すように、高圧で大量の薬液を第3配管13に流入させることで、第3配管13内に存在していた空気を、第3配管13の下方に押し出すことができる。すなわち、当該空気が薬液内に気泡となって第2配管12や第3配管13の上部に滞留することを抑制することができる。
ちなみに、仮に、調製タンク2内の圧力を連続的に増大させずに、第3配管13の側壁を沿わせて圧送した場合、第3配管13内の空気が上方に移動し、第2配管12の上部に滞留してしまう。
以後、図9に示すように、制御装置は、調製タンク2内の薬液が所定量に減量するまで、調製タンク2内の圧力を第2圧力に維持することで、薬液及び配管群内に存在していた空気を貯留タンク3に圧送することができる。なお、調製タンク2内の薬液の所定量とは、調製タンク2内の薬液が空になった状態、または、圧送を続けても貯留タンク3には薬液が到達しない程度にまで減少した状態をいう。
また、調製タンク2内を第2圧力に維持して圧送するので、気泡を発生させることなく、最大圧力(第2圧力)をもって薬液を調製タンク2から貯留タンク3に圧送することができ、送液に要する時間を短縮することができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る送液装置1は、調製タンク2と貯留タンク3との間に、下流側に向けて上昇する第1配管11(下流配管11b)を有している。このような第1配管11を有しているため、第2配管12や第3配管13上部に気泡が滞留した場合、気泡は重力に逆らって第1配管11を逆流することができず、調製タンク2側に到達することはない。
このように、本実施形態に係る送液装置1は、第1配管11を有するために、気泡を調製タンク2側に逃がすことが出来ない構成となっている。
しかしながら、本実施形態に係る送液装置1によれば、調製タンク2内を連続的に第1圧力まで加圧することで、第1配管11では、薬液の上昇に伴い第1配管11内の空気を第2配管12側に押し出すことができ、第1配管11において気泡の発生を抑制することができる。
そして、調製タンク2内を連続的に第2圧力まで加圧することで、第2配管12では、第2配管12の下部を静穏に流通する薬液により第2配管12内の空気を第3配管13側に押し出すことができ、第2配管12において気泡の発生を抑制することができる。
垂直方向に延設された第3配管では、単に薬液を圧送すると空気を巻き込んで気泡を発生させがちである。しかし、本実施形態に係る送液装置1によれば、第2配管12が満液になる前は、第2配管12の側壁に沿わせて薬液を圧送するので、気泡の発生を十分に抑制することができる。そして、第2配管12が満液となったときには、調製タンク2内が最大加圧である第2圧力になるので、最も高圧となった薬液を第3配管13に流し込むことができ、気泡を一気に第4配管14側に押し出すことができる。
このようにして、本実施形態に係る送液装置1では、調製タンク2と貯留タンク3とを隔てる壁を越えるために天井側に向けて、上昇するように第1配管11を設けなければならない構成のプラントであっても、配管群において薬液に気泡を発生させずに、調製タンク2から貯留タンク3に送液することができる。
また、薬液の圧送速度を十分遅くすることで薬液に気泡を生じさせない送液装置も考えられる。しかしながら、そのような送液装置では、薬液の圧送に要する時間が増大してしまい、効率的な運用が困難となってしまう。
これに対し、本実施形態に係る送液装置1においては、上述したような調製タンク2の圧力調整を行うことで、気泡を発生させずに、かつ、圧力を掛けて圧送速度を高めることができる。すなわち、気泡の抑制と、圧送速度の向上とを両立することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
実施形態1では、調製タンク2の圧力を第2圧力に到達させるタイミングは、第2配管12が満液になったときとしたが、このような態様に限定されない。例えば、第3配管13が満液になったタイミングや、第4配管14が満液になったタイミングであってもよい。このようなタイミングであっても、調製タンク2の加圧により高圧となった薬液が第2配管12及び第3配管13を流れ込み、気泡を貯留タンク3側に押し出すので、それらの配管において気泡の発生を抑制することができる。
また、送液装置が送液する液体は薬液に限定されず、任意の液体について本発明を適用することができる。
実施形態1においては、第1タンクとしては薬液を調製する調製タンク2を例示し、第2タンクとしては薬液を貯留する貯留タンク3を例示した。しかし、第1タンク及び第2タンクは、液体を収容可能な容器であればよく、実施形態1に例示した態様、用途に限定されない。
調製タンク2及び貯留タンク3は、それぞれ1個に限定されず、複数個であってもよい。この場合、複数の調製タンク2に接続された各配管を合流させて第1配管とし、複数の貯留タンク3に接続された各配管を合流させて第3配管とすることで、本発明を適用することができる。
実施形態1では、第1配管11、第2配管12、第3配管13の本数はそれぞれ1本であったが、本数は1本に限定されず、複数本であってもよい。
実施形態1では、制御装置の制御により送液を行ったが、このような態様に限定されず、手動であってもよい。
実施形態1では、第1配管11が満液となった後に、第1バルブ21及び第2バルブ22を全開よりも閉じた開度としたが、このようなタイミングに限定されない。遅くとも、第2配管12が満液となるまでに第1バルブ21及び第2バルブ22を全開よりも閉じた開度とすればよい。
実施形態1では、第1バルブ21は、第1配管11の下流配管11bに設けられていたがこのような態様に限らず、上流配管11aに設けてもよい。
1 送液装置
2 調製タンク
3 貯留タンク
11 第1配管
11a 上流配管
11b 下流配管
12 第2配管
13 第3配管
14 第4配管
21 第1バルブ
22 第2バルブ

Claims (4)

  1. 第1タンクと、
    第2タンクと、
    前記第1タンクに接続され、流路の下流側に向けて上昇するように延設された第1配管と、
    前記第1配管に接続されて水平方向に延設された第2配管と、
    前記第2配管に接続され、流路の下流側に向けて下降するように延設された第3配管と、
    前記第3配管及び前記第2タンクに接続された第4配管と、
    前記第1配管に設けられた第1バルブと、
    前記第4配管に設けられた第2バルブとを備え、前記第1タンクから前記第2タンクへ液体を送る送液装置における送液方法であって、
    前記第1タンク内を加圧せずに前記第1バルブ及び前記第2バルブを開放することで、前記第1配管内の液面が前記第1タンク内の液面と等しくなるまで前記第1配管内に液体を満たし、
    前記第1タンク内を第1圧力まで連続的に加圧することで、前記第1配管内を満液とし、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブを全開よりも閉じた開度とし、前記第1タンク内の圧力の最大値である第2圧力に達するまで前記第1タンク内を連続的に加圧することで前記第2配管を満液とし、当該第2配管から液体を前記第3配管内に流入させることで前記第3配管及び前記第4配管内の空気を第2タンク側に押し出す
    ことを特徴とする送液方法。
  2. 請求項1に記載する送液方法において、
    前記第2配管が満液となったときに前記第2圧力となるように前記第1タンク内を連続的に加圧する
    ことを特徴とする送液方法。
  3. 第1タンクと、
    第2タンクと、
    前記第1タンクに接続され、流路の下流側に向けて上昇するように延設された第1配管と、
    前記第1配管に接続されて水平方向に延設された第2配管と、
    前記第2配管に接続され、流路の下流側に向けて下降するように延設された第3配管と、
    前記第3配管及び前記第2タンクに接続された第4配管と、
    前記第1配管に設けられた第1バルブと、
    前記第4配管に設けられた第2バルブと、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブの開閉、及び前記第1タンクに設けられた加圧手段を制御して前記第1タンクから前記第2タンクに液体を圧送することが可能に構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1タンク内を加圧せずに前記第1バルブを開放することで、前記第1配管内の液面が前記第1タンク内の液面と等しくなるまで前記第1配管内に液体を満たし、
    前記第1タンク内を第1圧力まで連続的に加圧することで、前記第1配管内を満液とし、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブを全開よりも閉じた開度とし、前記第1タンク内の圧力の最大値である第2圧力に達するまで前記第1タンク内を連続的に加圧することで前記第2配管を満液とし、当該第2配管から液体を前記第3配管内に流入させることで前記第3配管及び前記第4配管内の空気を第2タンク側に押し出す
    ことを特徴とする送液装置。
  4. 請求項3に記載する送液装置において、
    前記制御装置は、前記第2配管が満液となったときに前記第2圧力となるように前記第1タンク内を連続的に加圧する
    ことを特徴とする送液装置。
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