JP5582303B2 - 変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器 - Google Patents

変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器 Download PDF

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Description

本発明は、変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−109559号公報
しかしながら、従来の望遠ズームレンズにおいて合焦時の収差変動が大きく、最至近合焦時に十分な撮影倍率を得られないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、最至近合焦時に十分な撮影倍率と良好な光学性能を有する変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群との実質的に4個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第1レンズ群及び第4レンズ群は像面に対して光軸方向に固定されており、第1レンズ群は、物体側から順に、合焦に際して像面に対して光軸方向に固定される部分レンズ群と、正の屈折力を有し、合焦に際して光軸に沿って移動する合焦レンズ群との実質的に2個の部分レンズ群からなり、無限遠合焦時の第1レンズ群の焦点距離をf1とし、合焦レンズ群の焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとしたとき、次式
1.7 < f1/(f1R×|β|) < 2.2
の条件を満足することを特徴とする。
このような変倍光学系は、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、望遠端状態での無限遠合焦時の第1レンズ群の最も像面側のレンズ面から第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD12としたとき、次式
1.2 < D12/(−f2) < 1.6
の条件を満足することが好ましい。
また、第2の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群との実質的に4個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第1レンズ群及び第4レンズ群は像面に対して光軸方向に固定されており、第1レンズ群は、物体側から順に、合焦に際して像面に対して光軸方向に固定される部分レンズ群と、正の屈折力を有し、合焦に際して光軸に沿って移動する合焦レンズ群との実質的に2個の部分レンズ群からなり、無限遠合焦時の第1レンズ群の焦点距離をf1とし、合焦レンズ群の焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、望遠端状態での無限遠合焦時の第1レンズ群の最も像面側のレンズ面から第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD12としたとき、次式
1.7 < f1/(f1R×|β|) < 2.4
1.2 < D12/(−f2) < 1.6
の条件を満足することを特徴とする。
また、このような変倍光学系は、合焦レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1Rとしたとき、次式
0.1 < R1R/f1R < 1.2
の条件を満足することが好ましい。
また、このような変倍光学系は、無限遠合焦時の第1レンズ群における合焦レンズ群の最も物体側のレンズ面から最も物体側の部分レンズ群の最も像面側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD11としたとき、次式
6.0 < f1R/D11 < 15.0
の条件を満足することが好ましい。
また、このような変倍光学系において、合焦レンズ群は、少なくとも一つの負の屈折力のレンズと、少なくとも一つの正の屈折力のレンズと、を有することが好ましい。
また、このような変倍光学系において、合焦レンズ群は、接合レンズを有することが好ましい。
また、このような変倍光学系において、第2レンズ群、第3レンズ群、及び、第4レンズ群はそれぞれ、少なくとも1つの接合レンズを有することが好ましい。
また、このような変倍光学系において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第3レンズ群は一旦像面側に移動した後に物体側へ移動することが好ましい。
また、このような変倍光学系は、全てのレンズ面が球面で構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、上述の変倍光学系のいずれかを有することを特徴とする。
本発明を以上のように構成すると、最至近合焦時に十分な撮影倍率と良好な光学性能を有する変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器を提供することができる。
第1実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第1実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第1実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第2実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第2実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第2実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第3実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第3実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第3実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第4実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第4実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第4実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第5実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第5実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第5実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第5実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第6実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第6実施例に係る変倍光学系の広角端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第6実施例に係る変倍光学系の中間焦点距離状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 第6実施例に係る変倍光学系の望遠端状態における諸収差図であって、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示す。 本実施形態に係る変倍光学系を有するデジタル一眼レフカメラの断面を示す説明図である。 本実施形態に係る変倍光学系の製造を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は像面に対して光軸方向に固定されている。また、第1レンズ群G1は、複数の部分レンズ群を有し、合焦に際して、最も物体側の部分レンズ群G1Fは像面に対して光軸方向に固定され、この部分レンズ群G1Fより像面側にある部分レンズ群のうち、正の屈折力を有する部分レンズ群G1Rは光軸に沿って移動する合焦レンズ群として構成されている。
それでは、このような変倍光学系ZLを構成するための条件について説明する。まず、この変倍光学系ZLは、無限遠合焦時の第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、合焦レンズ群G1Rの焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとしたとき、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
1.7 < f1/(f1R×|β|) < 2.4 (1)
条件式(1)は、第1レンズ群G1の屈折力及び合焦レンズ群G1Rの屈折力と最大撮影倍率との関係を規定したものである。本変倍光学系ZLは、この条件式(1)を満足することで、最至近撮影時に十分な撮影倍率を確保しつつ、良好な光学性能を実現することができる。この条件式(1)の下限値を下回ると、合焦レンズ群G1Rの屈折力が弱くなり過ぎて、合焦時の移動量が増加してしまい、また合焦時の球面収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を1.9にすることが望ましい。反対に、条件式(1)の上限値を上回ると、合焦レンズ群G1Rの屈折力が強くなり過ぎて、無限遠合焦時の球面収差が悪化してしまい好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を2.2にすることが望ましい。
また、この変倍光学系ZLは、合焦レンズ群G1Rの最も物体側のレンズ面(例えば、図1における第6面)の曲率半径をR1Rとしたとき、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.1 < R1R/f1R < 1.2 (2)
条件式(2)は合焦レンズ群G1Rの形状を規定したものである。本変倍光学系ZLは、この条件式(2)を満足することで、最至近撮影時に良好な光学性能を実現することができる。この条件式(2)の下限値を下回ると合焦時の合焦レンズ群G1Rの移動量が増大し、合焦時の球面収差が悪化するため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を0.2にすることが望ましい。反対に、条件式(2)の上限値を上回ると、無限遠合焦時の球面収差が悪化してしまい好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を1.1にすることが望ましい。
また、この変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、望遠端状態での無限遠合焦時の第1レンズ群G1の最も像面側のレンズ面(例えば、図1における第8面)から第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面(例えば、図1における図9面)までの光軸に沿った空気間隔をD12としたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
1.2 < D12/(−f2) < 1.6 (3)
条件式(3)は第2レンズ群G2の焦点距離を規定したものである。この条件式(3)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の屈折力が弱くなり、変倍時の移動量が増加してしまい、また、コマ収差や像面湾曲が悪化するため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を1.3にすることが望ましい。反対に条件式(3)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の屈折力が強くなり、コマ収差や像面湾曲が悪化するため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を1.5にすることが望ましい。
また、この変倍光学系ZLは、無限遠合焦時の第1レンズ群G1における合焦レンズ群G1Rの最も物体側のレンズ面(例えば、図1における第6面)から最も物体側の部分レンズ群G1Fの最も像面側のレンズ面(例えば、図1における第5面)までの光軸に沿った空気間隔をD11としたとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
6.0 < f1R/D11 < 15.0 (4)
条件式(4)は合焦レンズ群G1Rの屈折力を規定するものである。この条件式(4)の下限値を下回ると、合焦レンズ群G1Rの屈折力が弱くなりすぎて、合焦時の移動量が増加してしまい、また、合焦時の球面収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を7.0にすることが望ましい。反対に条件式(4)の上限値を上回ると、合焦レンズ群G1Rの屈折力が強くなりすぎて、無限遠合焦時の球面収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を14.0にすることが望ましい。
ところで、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、合焦レンズ群G1Rは、少なくとも一組の負の屈折力のレンズ成分と正の屈折力のレンズ成分の組み合わせを有することが好ましい(例えば、図1の場合、負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15)。この構成により全体の色収差が改善され、合焦時において、無限遠状態から最至近に合焦しても倍率色収差の変動を良好に補正して色変動が無いようにすることができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、合焦レンズ群G1Rは、接合レンズを有することが好ましい(例えば、図1の場合、上記レンズL14及びL15からなる接合レンズ)。この構成によっても全体の色収差が改善され、合焦時において、無限遠状態から最至近に合焦しても倍率色収差の変動を良好に補正して色変動が無いようにすることができる。
さらに、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び、第4レンズ群G4のそれぞれは、少なくとも1つの接合レンズを有していることが望ましい。この構成により、変倍時において倍率色収差の変動を良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第3レンズ群G3は、一旦像面側へ移動した後に物体側へ移動するように構成されることが望ましい。この構成により、本変倍光学系ZLの小型化と高変倍化を実現することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、全てのレンズ面が球面で構成されていることが望ましい。レンズ面が球面で構成されている場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。なお、平面のレンズ面を含んでいても同様である。
図25に、上述の変倍光学系ZLを備える光学機器として、デジタル一眼レフカメラ1(以後、単にカメラと記す)の略断面図を示す。このカメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2(変倍光学系ZL)で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、撮影レンズ2で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図25に記載のカメラ1は、変倍光学系ZLを着脱可能に保持するものでも良く、変倍光学系ZLと一体に成形されるものでも良い。また、カメラ1は、いわゆる一眼レフカメラでも良い。また、クイックリターンミラーを有しないカメラであっても、上記カメラと同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、4群構成の変倍光学系ZLを示したが、以上の構成条件等は、5群構成等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、前述したように第1レンズ群G1の少なくとも一部を合焦レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第4レンズ群G4の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、以上の説明では全てのレンズ面が球面で構成されている場合について説明したが、これらのレンズ面の少なくとも一部が非球面で形成されても構わない。レンズ面が非球面の場合、この非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしても良い。
また、開口絞りは第4レンズ群G4の近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
また、本実施形態の変倍光学系ZLは、変倍比が2〜5程度である。
また、本実施形態の変倍光学系ZLは、第1レンズ群G1が正レンズ成分を3つ有するのが好ましい。また、第2レンズ群G2が負レンズ成分を3つ有するのが好ましい。また、第3レンズ群G3が正レンズ成分を2つ有するのが好ましい。さらに、第4レンズ群G4が正レンズ成分を4つと、負レンズ成分を4つ有するのが好ましい。
なお、本願を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本願がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本実施形態の変倍光学系ZLの製造方法の概略を、図26を参照して説明する。まず、各レンズを配置してレンズ群をそれぞれ準備する(ステップS100)。具体的に、本実施形態では、例えば、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズを配置して第1レンズ群G1とし、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24を配置して第2レンズ群G2とし、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズを配置して第3レンズ群G3とし、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410を配置して第4レンズ群G4とする。
この際、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は、変倍に際して、像面に対して光軸方向に固定されるよう配置する(ステップS200)。また、第1レンズ群G1を複数の部分レンズ群として構成し、合焦に際して、最も物体側の部分レンズ群G1Fを像面に対して光軸方向に固定して配置し、部分レンズ群G1Fより像面側にある部分レンズ群のうち、正の屈折力を有する部分レンズ群G1Rを光軸に沿って移動する合焦レンズ群として配置する(ステップS300)。
そして、これらのレンズ群を、無限遠合焦時の第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、合焦レンズ群G1Rの焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとしたとき、前述の条件式(1)を満足するよう配置する(ステップS400)。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図5、図9、図13、図17及び図21は、各実施例に係る変倍光学系ZL(ZL1〜ZL6)の構成を示す断面図である。これらの変倍光学系ZL1〜ZL6は、いずれも、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、から構成されている。また、第1レンズ群G1は、複数の部分レンズ群を有し、合焦に際して、最も物体側の部分レンズ群G1Fは像面に対して光軸方向に固定され、この部分レンズ群G1Fより物体側にある部分レンズ群のうち、正の屈折力を有する部分レンズ群G1Rは光軸に沿って移動する合焦レンズ群として構成されている。なお、以下の実施例においては、無限遠から最至近物体に合焦するときに合焦レンズ群G1Rが像面側から物体側に光軸に沿って移動する。
また、これらの変倍光学系ZL1〜ZL6の断面図の下部には、広角端状態(W)から望遠端状態(T)に変倍する際の各レンズ群G1〜G4の光軸に沿った移動方向が矢印で示されている。具体的には、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は像面に対して光軸方向に固定され、第2レンズ群G2は像面側へ移動し、第3レンズ群G3は一旦像面側へ移動した後に物体側へ移動する。
[第1実施例]
図1は、本願の第1実施例に係る変倍光学系ZL1の構成を示す図である。この図1の変倍光学系ZL1において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズから構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元は、広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態のそれぞれにおける焦点距離f、FナンバーFNO、画角2ω、全長TL、像高Yをそれぞれ表している。さらに、レンズ諸元の第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔(面間隔)を、第4欄νd及び第5欄ndは、d線(λ=587.6nm)に対するアッベ数及び屈折率を示している。また、全長TLは、無限遠合焦時のレンズ面の第1面から像面までの光軸上の距離を表している。また、レンズ群焦点距離は第1〜第4レンズ群G1〜G4の各々の始面と焦点距離を示している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径4、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、曲率半径0.00はレンズ面の場合は平面を示し、絞りの場合は開口又は絞り面を示す。また、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.1 〜 4.1 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 282.43 〜 282.43 〜 282.43
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 310.71 3.50 55.5 1.69680
2 85.03 11.00 82.6 1.49782
3 847.64 0.10
4 99.29 10.00 82.6 1.49782
5 1412.29 d5
6 79.43 2.50 34.9 1.80100
7 53.84 12.00 70.3 1.48749
8 -6777.87 d8
9 -2811.92 2.00 46.6 1.80400
10 48.34 5.00
11 -77.28 2.50 82.6 1.49782
12 47.81 6.00 23.8 1.84666
13 19546.42 2.34
14 -72.72 1.83 52.8 1.74100
15 208.68 d15
16 167.43 6.00 70.3 1.48749
17 -72.00 0.25
18 181.97 7.00 82.6 1.49782
19 -50.55 2.46 42.1 1.79952
20 -176.22 d20
21 0.00 3.00
22 50.05 6.50 65.4 1.60300
23 -220.59 0.20
24 57.00 4.50 70.3 1.48749
25 172.00 1.63
26 -390.65 1.80 32.4 1.85026
27 42.60 5.50 50.8 1.65844
28 139.49 11.25
29 0.00 5.60
30 79.60 4.50 25.5 1.80518
31 -79.60 1.59 52.8 1.74100
32 40.05 3.00
33 -1208.54 1.42 35.7 1.90265
34 68.43 4.66
35 0.00 0.39
36 53.64 7.00 63.9 1.51680
37 -73.09 0.20
38 86.23 4.00 47.1 1.67003
39 -371.83 3.00
40 -39.27 2.50 42.7 1.83481
41 -114.27 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 126.17
第2レンズ群 9 -30.75
第3レンズ群 16 91.50
第4レンズ群 21 133.08
この第1実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d8、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d20、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表2に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表2)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 101.99 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.26
d5 20.00 20.00 20.00 2.43 2.43 2.43
d8 2.50 32.92 43.24 20.08 50.50 60.82
d15 31.14 16.89 2.99 31.14 16.89 2.99
d20 18.71 2.54 6.11 18.71 2.54 6.11
Bf 63.36 63.36 63.36 63.36 63.36 63.36
次の表3に、この第1実施例における各条件式対応値を示す。なおこの表3において、f1Rは合焦レンズ群G1Rの焦点距離を、βは最大撮影倍率を、R1Rは合焦レンズ群G1Rの最も物体側のレンズ面の曲率半径を、D11は無限遠合焦時の合焦レンズ群G1Rの最も物体側のレンズ面から部分レンズ群G1Fの最も像面側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔を、D12は望遠端状態での無限遠合焦時の第1レンズ群G1の最も像面側のレンズ面から第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をそれぞれ表している。以上の符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表3)
[条件式対応値]
f1R=226.72
β=-0.255
R1R=79.43
D11=20.00
D12=43.24
(1)f1/(f1R×|β|)=2.18
(2)R1R/f1R=0.35
(3)D12/(−f2)=1.41
(4)f1R/D11=11.33
以上の条件式対応値に示すように、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。
この第1実施例に係る変倍光学系ZL1の広角端状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図の諸収差図を図2に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図3に示し、望遠端状態における諸収差図を図4に示す。なお、各諸収差図において、(a)は無限遠合焦時を示し、(b)は最至近合焦時を示している。また、これらの諸収差図において、FNOはFナンバーを示し、NAは開口数を示し、Aは半画角を示し、H0は物体高を示す。また、dはd線(λ=587.6nm)に対する収差を示し、gはg線(λ=435.8nm)に対する収差を示し、記載の無いものはd線に対する収差を示す。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。なお、これらの収差図の説明は以降の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[第2実施例]
図5は、本願の第2実施例に係る変倍光学系ZL2の構成を示す図である。この図5の変倍光学系ZL2において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸レンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズから構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表4に、第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表4)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.1 〜 4.1 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 275.78 〜 275.78 〜 275.78
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 584.38 3.50 55.5 1.69680
2 89.49 9.50 82.6 1.4978
3 -1437.18 0.10
4 94.37 8.50 82.6 1.49782
5 638.67 d5
6 69.08 2.50 35.7 1.90265
7 49.25 13.00 70.3 1.48749
8 -1980.46 d8
9 -642.91 1.83 46.6 1.80400
10 45.99 5.00
11 -72.59 1.74 82.6 1.49782
12 44.90 6.00 23.8 1.84666
13 6936.15 2.35
14 -71.51 1.83 52.8 1.74100
15 197.94 d15
16 191.57 6.00 70.3 1.48749
17 -69.32 0.25
18 134.23 7.00 82.6 1.49782
19 -49.62 2.46 42.1 1.79952
20 -166.82 d20
21 0.00 2.50
22 47.71 6.00 70.3 1.48749
23 -216.16 0.10
24 52.67 4.50 70.3 1.48749
25 167.67 2.19
26 -929.56 1.80 34.9 1.80100
27 38.59 5.50 65.4 1.60300
28 234.31 11.48
29 0.00 4.35
30 111.42 4.50 23.8 1.84666
31 -111.42 1.59 52.8 1.74100
32 36.31 2.96
33 -642.01 1.42 45.3 1.79500
34 102.60 4.00
35 0.00 0.10
36 50.89 5.00 63.9 1.51680
37 -70.92 0.10
38 96.39 4.00 41.9 1.66755
39 -487.71 3.15
40 -38.12 1.59 40.7 1.88300
41 -113.12 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 120.04
第2レンズ群 9 -28.53
第3レンズ群 16 83.86
第4レンズ群 21 136.85
この第2実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d8、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d20、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表5に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表5)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 102.00 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.25
d5 23.97 23.97 23.97 8.87 8.87 8.87
d8 2.50 31.20 40.85 17.60 46.30 55.95
d15 28.91 15.74 3.01 28.91 15.74 3.01
d20 18.09 2.56 5.64 18.09 2.56 5.64
Bf 63.94 63.94 63.94 63.94 63.94 63.94
次の表6に、この第2実施例における各条件式対応値を示す。
(表6)
[条件式対応値]
f1R=199.41
β=-0.253
R1R=69.08
D11=23.97
D12=40.85
(1)f1/(f1R×|β|)=2.38
(2)R1R/f1R=0.35
(3)D12/(−f2)=1.43
(4)f1R/D11=8.31
以上の条件式対応値に示すように、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。また、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2の広角端状態における諸収差図を図6に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図7に示し、望遠端状態における諸収差図を図8に示す。各収差図から明らかなように、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[第3実施例]
図9は、本願の第3実施例に係る変倍光学系ZL3の構成を示す図である。この図9の変倍光学系ZL3において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸レンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズから構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表7に、第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表7)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.1 〜 4.1 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 280.35 〜 280.35 〜 280.35
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 442.21 3.50 55.5 1.69680
2 90.89 11.00 82.6 1.49782
3 -3488.41 0.10
4 98.18 10.00 82.6 1.49782
5 680.69 d5
6 76.87 2.50 34.9 1.80100
7 52.29 12.00 70.3 1.48749
8 -2618.72 d8
9 -993.24 2.00 46.6 1.80400
10 47.72 5.00
11 -81.21 2.50 82.6 1.49782
12 45.65 6.00 23.8 1.84666
13 1583.02 3.00
14 -72.77 1.83 52.8 1.74100
15 196.16 d15
16 205.91 6.00 70.3 1.48749
17 -69.21 0.25
18 111.29 7.00 82.6 1.49782
19 -53.49 2.46 42.1 1.79952
20 -218.95 d20
21 0.00 2.50
22 52.26 6.50 65.4 1.60300
23 -203.41 0.20
24 57.76 4.50 70.3 1.48749
25 127.11 2.26
26 -395.67 1.80 32.4 1.85026
27 40.92 5.50 50.8 1.65844
28 167.85 11.64
29 0.00 6.00
30 76.96 4.50 25.5 1.80518
31 -84.45 1.59 52.8 1.74100
32 36.44 3.00
33 -558.47 1.42 35.7 1.90265
34 78.67 4.02
35 0.00 0.10
36 52.65 7.00 63.9 1.51680
37 -77.40 0.20
38 85.88 4.00 47.1 1.67003
39 -379.35 3.00
40 -39.29 2.50 42.7 1.83481
41 -99.32 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 123.17
第2レンズ群 9 -29.73
第3レンズ群 16 84.15
第4レンズ群 21 148.08
この第3実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d8、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d15、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d20、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表8に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表8)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 102.00 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.25
d5 19.66 19.66 19.66 3.36 3.36 3.36
d8 2.50 32.73 42.75 18.81 49.04 59.05
d15 30.08 16.25 3.01 30.08 16.25 3.01
d20 18.95 2.56 5.77 18.95 2.56 5.77
Bf .61.79 61.79 61.79 61.79 61.79 61.79
次の表9に、この第3実施例における各条件式対応値を示す。
(表9)
[条件式対応値]
f1R=213.31
β=-0.255
R1R=76.87
D11=19.66
D12=42.75
(1)f1/(f1F×|β|)=2.27
(2)R1R/f1R=0.36
(3)D12/(−f2)=1.44
(4)f1R/D11=10.85
以上の条件式対応値に示すように、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。また、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3の広角端状態における諸収差図を図10に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図11に示し、望遠端状態における諸収差図を図12に示す。各収差図から明らかなように、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[第4実施例]
図13は、本願の第4実施例に係る変倍光学系ZL4の構成を示す図である。この図13の変倍光学系ZL4において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表10に、第4実施例の諸元の値を掲げる。
(表10)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.0 〜 4.0 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 279.63 〜 279.63 〜 279.63
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 263.61 3.50 55.5 1.69680
2 79.02 11.00 82.6 1.49782
3 907.58 0.10
4 92.06 10.00 82.6 1.49782
5 2162.38 d5
6 84.36 2.50 23.8 1.84666
7 69.20 1.00
8 80.33 8.00 82.6 1.49782
9 985.79 d9
10 -1012.00 2.00 46.6 1.80400
11 48.62 4.61
12 -85.75 2.50 82.6 1.49782
13 47.78 6.00 23.8 1.84666
14 2972.25 2.42
15 -71.00 1.83 52.8 1.74100
16 225.16 d16
17 435.77 6.00 70.3 1.48749
18 -69.75 0.25
19 96.04 7.00 82.6 1.49782
20 -56.64 2.46 42.1 1.79952
21 -199.00 d21
22 0.00 2.39
23 53.22 6.50 65.4 1.60300
24 -228.03 0.20
25 67.75 4.50 70.3 1.48749
26 147.95 1.76
27 -386.81 1.80 32.4 1.85026
28 39.89 5.50 50.8 1.65844
29 272.19 11.42
30 0.00 5.77
31 92.44 4.50 25.5 1.80518
32 -66.85 1.59 52.8 1.74100
33 40.68 3.00
34 -614.40 1.42 35.7 1.90265
35 73.96 4.56
36 0.00 0.64
37 55.01 7.00 63.9 1.51680
38 -65.17 0.20
39 87.86 4.00 47.1 1.67003
40 -868.10 3.00
41 -41.48 2.50 42.7 1.83481
42 -109.30 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 127.03
第2レンズ群 10 -30.81
第3レンズ群 17 83.60
第4レンズ群 22 165.74
この第4実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d9、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d16、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d21、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表11に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表11)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 102.00 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.25
d5 21.29 21.29 21.29 0.85 0.85 0.85
d9 2.50 33.23 43.10 22.94 53.67 63.55
d16 32.39 17.32 3.13 32.39 17.32 3.13
d21 18.35 2.68 7.00 18.35 2.68 7.00
Bf 61.71 61.71 61.71 61.71 61.71 61.71
次の表12に、この第4実施例における各条件式対応値を示す。
(表12)
[条件式対応値]
f1R=277.33
β=-0.254
R1R=84.36
D11=21.29
D12=43.10
(1)f1/(f1R×|β|)=1.81
(2)R1R/f1R=0.30
(3)D12/(−f2)=1.40
(4)f1R/D11=13.02
以上の条件式対応値に示すように、この第4実施例に係る変倍光学系ZL4は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。また、この第4実施例に係る変倍光学系ZL4の広角端状態における諸収差図を図14に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図15に示し、望遠端状態における諸収差図を図16に示す。各収差図から明らかなように、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[第5実施例]
図17は、本願の第5実施例に係る変倍光学系ZL5の構成を示す図である。この図17の変倍光学系ZL5において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸レンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表13に、第5実施例の諸元の値を掲げる。
(表13)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.1 〜 4.1 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 281.78 〜 281.78 〜 281.78
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 456.98 3.50 55.5 1.69680
2 99.05 12.00 82.6 1.49782
3 -644.74 0.10
4 104.62 8.00 82.6 1.49782
5 811.80 d5
6 169.22 1.50 23.8 1.84666
7 121.44 7.00 82.6 1.49782
8 21471.57 1.00
9 122.31 4.00 82.6 1.49782
10 195.92 d10
11 -757.50 2.00 46.6 1.80400
12 51.78 4.23
13 -93.75 2.50 82.6 1.49782
14 46.23 6.00 23.8 1.84666
15 589.83 2.35
16 -78.90 1.83 52.8 1.74100
17 189.21 d17
18 255.12 6.00 70.3 1.4874
19 -70.65 0.25
20 107.68 7.00 82.6 1.49782
21 -57.19 2.46 42.1 1.79952
22 -252.42 d22
23 0.00 0.10
24 48.87 6.50 65.4 1.60300
25 -20923.36 0.20
26 62.76 4.50 70.3 1.48749
27 102.05 6.20
28 -2889.67 1.80 32.4 1.85026
29 31.43 5.50 50.8 1.65844
30 753.76 10.59
31 0.00 4.94
32 97.65 4.50 25.5 1.80518
33 -61.67 1.59 52.8 1.74100
34 41.06 3.00
35 -1370.95 1.42 35.7 1.90265
36 68.69 4.35
37 0.00 0.44
38 51.01 7.00 63.9 1.51680
39 -77.78 0.10
40 73.80 4.00 47.1 1.67003
41 -708.03 3.01
42 -40.83 2.50 42.7 1.83481
43 -99.37 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 130.27
第2レンズ群 11 -31.70
第3レンズ群 18 88.16
第4レンズ群 23 146.63
この第5実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d10、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d17、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d22、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表14に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表14)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 102.00 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.25
d5 21.29 21.29 21.29 0.50 0.50 0.50
d10 2.50 34.67 45.32 23.29 55.45 66.11
d17 32.11 17.32 3.17 32.11 17.32 3.17
d22 20.06 2.69 6.19 20.06 2.69 6.19
Bf 61.86 61.86 61.86 61.86 61.86 61.86
次の表15に、この第5実施例における各条件式対応値を示す。
(表15)
[条件式対応値]
f1R=130.27
β=-0.255
R1R=169.22
D11=21.29
D12=45.32
(1)f1/(f1R×|β|)=1.88
(2)R1R/f1R=0.62
(3)D12/(−f2)=1.43
(4)f1R/D11=12.82
以上の条件式対応値に示すように、この第5実施例に係る変倍光学系ZL5は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。また、この第5実施例に係る変倍光学系ZL5の広角端状態における諸収差図を図18に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図19に示し、望遠端状態における諸収差図を図20に示す。各収差図から明らかなように、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[第6実施例]
図21は、本願の第6実施例に係る変倍光学系ZL6の構成を示す図である。この図21の変倍光学系ZL6において、第1レンズ群G1を構成する部分レンズ群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸レンズL12との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第1レンズ群G1を構成する合焦レンズ群(部分レンズ群)G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15との接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズL21、両凹レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合レンズ、及び、両凹レンズL24から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズL31、及び、両凸レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズから構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、開口絞りSP、両凸レンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、両凹レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズ、フレアカッターFC1、両凸レンズL45と両凹レンズL46との接合レンズ、両凹レンズL47、フレアカッターFC2、両凸レンズL48、両凸レンズL49、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL410から構成されている。
以下の表16に、第6実施例の諸元の値を掲げる。
(表16)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 102.0 〜 200.0 〜 294.0
FNO= 4.1 〜 4.1 〜 4.1
2ω = 24.1 〜 12.1 〜 8.2
TL = 281.78 〜 281.78 〜 281.78
Y= 21.6 〜 21.6 〜 21.6

[レンズ諸元]
m r d νd nd
1 456.98 3.50 55.5 1.69680
2 99.35 12.00 82.6 1.49782
3 -647.82 0.10
4 106.29 8.00 82.6 1.49782
5 974.58 d5
6 271.00 1.50 23.8 1.84666
7 167.44 7.00 82.6 1.49782
8 -1416.21 1.00
9 113.50 4.00 82.6 1.49782
10 236.67 d10
11 -905.36 2.00 46.6 1.80400
12 52.86 4.26
13 -88.63 2.50 82.6 1.49782
14 46.30 6.00 23.8 1.84666
15 551.79 2.31
16 -81.58 1.83 52.8 1.74100
17 171.39 d17
18 234.20 6.00 70.3 1.48749
19 -71.18 0.25
20 113.95 7.00 82.6 1.49782
21 -56.48 2.46 42.1 1.79952
22 -243.60 d22
23 0.00 0.10
24 48.89 6.50 65.4 1.60300
25 1936.61 0.11
26 58.61 4.50 70.3 1.48749
27 93.97 6.44
28 1905.38 1.80 32.4 1.85026
29 30.29 5.50 50.8 1.65844
30 747.19 10.59
31 0.00 4.94
32 88.27 4.50 25.5 1.80518
33 -63.99 1.59 52.8 1.74100
34 40.12 3.00
35 -1258.64 1.42 35.7 1.90265
36 65.42 4.24
37 0.00 0.34
38 50.68 7.00 63.9 1.51680
39 -78.82 0.10
40 69.87 4.00 47.1 1.67003
41 -1126.71 3.06
42 -40.96 2.50 42.7 1.83481
43 -102.72 Bf

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 130.13
第2レンズ群 11 -31.66
第3レンズ群 18 88.91
第4レンズ群 23 142.18
この第6実施例において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の軸上空気間隔d10、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d17、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d22、及び、バックフォーカスBfは、変倍に際して変化する。次の表17に、無限遠及び最至近への合焦時の広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における全系の焦点距離f又は最大撮影倍率βと、各可変間隔の値を示す。
(表17)
[可変間隔データ]
無限遠 最至近
広角端 中間焦点距離 望遠端 広角端 中間焦点距離 望遠端
fまたはβ 102.00 200.00 294.00 -0.09 -0.17 -0.25
d5 21.29 21.29 21.29 0.50 0.50 0.50
d10 2.50 34.89 45.72 23.29 55.68 66.51
d17 31.59 17.11 3.17 31.59 17.11 3.17
d22 20.60 2.69 5.80 20.60 2.69 5.80
Bf 61.86 61.86 61.86 61.86 61.86 61.86
次の表18に、この第6実施例における各条件式対応値を示す。
(表18)
[条件式対応値]
f1R=271.00
β=-0.254
R1R=271.00
D11=21.29
D12=45.72
(1)f1/(f1R×|β|)=1.89
(2)R1R/f1R=1.0
(3)D12/(−f2)=1.44
(4)f1R/D11=12.73
以上の条件式対応値に示すように、この第6実施例に係る変倍光学系ZL6は、上記条件式(1)〜(4)の全てを満たしていることが分かる。また、この第6実施例に係る変倍光学系ZL6の広角端状態における諸収差図を図22に示し、中間焦点距離状態における諸収差図を図23に示し、望遠端状態における諸収差図を図24に示す。各収差図から明らかなように、第6実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
ZL(ZL1〜ZL6) 変倍光学系 G1 第1レンズ群
G1F 最も物体側の部分レンズ群 G1R 合焦レンズ群
G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群
1 デジタル一眼レフカメラ(光学機器)

Claims (11)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群との実質的に4個のレンズ群からなり
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群及び前記第4レンズ群は像面に対して光軸方向に固定されており、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、合焦に際して像面に対して光軸方向に固定される部分レンズ群と、正の屈折力を有し、合焦に際して光軸に沿って移動する合焦レンズ群との実質的に2個の部分レンズ群からなり、
    無限遠合焦時の前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記合焦レンズ群の焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとしたとき、次式
    1.7 < f1/(f1R×|β|) < 2.2
    の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
  2. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、望遠端状態での無限遠合焦時の前記第1レンズ群の最も像面側のレンズ面から前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD12としたとき、次式
    1.2 < D12/(−f2) < 1.6
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の変倍光学系。
  3. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群との実質的に4個のレンズ群からなり
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群及び前記第4レンズ群は像面に対して光軸方向に固定されており、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、合焦に際して像面に対して光軸方向に固定される部分レンズ群と、正の屈折力を有し、合焦に際して光軸に沿って移動する合焦レンズ群との実質的に2個の部分レンズ群からなり、
    無限遠合焦時の前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記合焦レンズ群の焦点距離をf1Rとし、望遠端状態での最大撮影倍率をβとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、望遠端状態での無限遠合焦時の前記第1レンズ群の最も像面側のレンズ面から前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD12としたとき、次式
    1.7 < f1/(f1R×|β|) < 2.4
    1.2 < D12/(−f2) < 1.6
    の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
  4. 前記合焦レンズ群の最も物体側のレンズ面の曲率半径をR1Rとしたとき、次式
    0.1 < R1R/f1R < 1.2
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  5. 無限遠合焦時の前記第1レンズ群における前記合焦レンズ群の最も物体側のレンズ面から最も物体側の前記部分レンズ群の最も像面側のレンズ面までの光軸に沿った空気間隔をD11としたとき、次式
    6.0 < f1R/D11 < 15.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  6. 前記合焦レンズ群は、少なくとも一つの負の屈折力のレンズと、少なくとも一つの正の屈折力のレンズと、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  7. 前記合焦レンズ群は、接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  8. 前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、及び、前記第4レンズ群はそれぞれ、少なくとも1つの接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  9. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第3レンズ群は一旦像面側に移動した後に物体側へ移動することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  10. 全てのレンズ面が球面で構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の変倍光学系を有することを特徴とする光学機器。
JP2010240685A 2010-10-27 2010-10-27 変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器 Active JP5582303B2 (ja)

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