JP5581664B2 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
まず、開示の画像処理装置の適用例について説明する。図1は、開示の画像処理装置を用いるシステム例を示す図である。図1に示すように、外付けチューナーボックス1には、復調器2と復号器3を含む。
valsum=ΣSAD(i,j) 式(1)
例えば、1画像内ブロック数(又は1画面内ブロック数)が横38、縦21の場合、0≦i<38,0≦j<21の範囲内のブロック数のSADをすべて加算する。画像間変化度算出部102は、算出したvalsum値をモード判定部104に出力する。
stillcnt=Σδ(i,j) 式(2)
δ(i,j)=1 ifブロック(i,j)における動きベクトルが零
δ(i,j)=0 ifブロック(i,j)における動きベクトルが非零
式(2)により、画像内で動きベクトルが零ベクトルのブロック数をカウントすることができる。画像間動き度算出部103は、算出したstillcnt値(画像間動き度)をモード判定部104に出力する。stillcntは、stillとcountとを連結して簡略化した単語である。画像間動き度算出部103は、零ベクトルではない動きベクトルを有するブロックの数をカウントしてもよい。よって、画像間動き度算出部103は、所定数のブロックに占める所定の動きベクトル(例えば零ベクトル)をカウントする。
判定1は、簡易なモード判定方法である。モード判定部104は、valsum値が閾値1より大きいか否かを判定する。図3は、valsum値の履歴に対する判定1の閾値を示す図である。図3は、実際の実験データである。図3に示す大きな山はシーンチェンジを示す画像である。シーンチェンジは、他の画像とは大きく異なる画像であるため、差分絶対値和が大きくなり、差分絶対値和の累積値であるvalsum値も大きくなる。
次に、判定2のモード判定について説明する。判定2では、判定1に比べてより正確にモード判定を行うことができる。ここで、図6を用いて判定2の判定条件について説明する。図6は、valsum値の履歴に対する判定2の閾値を示す図である。図6に示す実験データは、図3,4と同じデータである。
|stillcnt−stillcnt_old|<閾値7
を満たせばシーンチェンジではなくイントラ画像を含む画像であると判定可能である。イントラ画像では、動きベクトルの変化はシーンチェンジと比べてそれほど大きくないからである。よって、また、閾値7は、例えば40である。
次に、判定3のモード判定について説明する。判定3では、放送の規格でイントラ画像の最大の間隔(例えば2秒)が決められていることを利用してモード判定を行う。つまり、判定2の方法に周期カウンタを用いることで、さらに堅牢にイントラ画像を検出する。
次に、実施例2の画像処理装置について説明する。実施例2では、画像処理装置20は、イントラフリッカを低減することが可能な構成になっている。
P'(n,x,y)=Pout(n−1,x−mvx,y−mvy) 式(3)
Poutは、画像メモリ205に記憶してある1時刻前の画像に対して動き補償を行った画像の画素を示す。
|P(n,x,y)−P'(n,x,y)|<閾値8
then α1=k×|P(n,x,y)−P'(n,x,y)|
else α1=0 式(4)
なお、P(n,x,y)は入力画像Pinの時刻nの座標(x,y)における画素値を示す。
if シーンチェンジ画像 α2=0
elseif イントラ画像 α2=α1+offset(ただし、α2は1以下)
else α2=α1 式(5)
重み制御部203は、求めた第2の回帰係数α2を重み付け算出部204に出力する。
Pout(n,x,y)=(1−α2)×P(n,x,y)+α2×P'(n,x,y) 式(6)
重み付け算出部204は、求めた出力画像の画素Poutを画像毎に画像メモリ205に記憶し、出力画像を外部の表示装置に出力する。画像メモリ205は、出力画像を所定枚数記憶する。
次に、実施例3の画像処理装置について説明する。実施例3では、重み付け算出部304の前に、動きベクトルMVを用いて動き補償生成される補間フレーム生成部302が新たに備えられる。
補間フレーム画像PMCの時刻n−1/2、座標(x,y)における画素値P'(n−1/2,x,y)を、以下の式で求められる。
P'(n−1/2,x,y)=P(n−1,x−mvx/2,y−mvy/2)
もしくは、P(n,x+mvx/2,y+mvy/2) 式(7)
なお、補間フレーム生成部302で説明した動きベクトルの算出は、動きベクトル探索部301が行ってもよい。これにより、イントラフリッカを低減するために算出する動きベクトルを補間フレームの生成に用いることができる。
次に、実施例4の画像処理装置について説明する。実施例4では、入力映像信号はインタレース映像であり、間の走査線にあたる映像成分をフィールド補間部402により生成してプログレッシブ映像にする。
(付記1)
画像をブロックに分割し、ブロック単位で動きベクトルを探索する探索手段と、
前記動きベクトルが示す参照ブロックと前記ブロックとの差分絶対値和を所定数のブロック分累積した値を示す画像間変化度を算出する変化度算出手段と、
所定数のブロックに占める所定の前記動きベクトルをカウントした値を示す画像間動き度を算出する動き度算出手段と、
前記画像間変化度及び前記画像間動き度に基づいて前記画像の符号化モードを判定する判定手段と、
を備える画像処理装置。
(付記2)
前記変化度算出手段は、
1画像に占めるブロック数の差分絶対値和を累積し、累積した値を前記画像間変化度とし、
前記動き度算出手段は、
1画像に占めるブロックのうち、前記ブロックの動きベクトルが零ベクトルであるブロックの数をカウントし、カウントした値を前記画像間動き度とする付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記判定手段は、
現画像の直前の画像の画像間変化度が第1閾値より小さい、前記現画像の画像間変化度と前記直前の画像の画像間変化度との差分値が第2閾値より大きい、及び前記現画像の画像間動き度と前記直前の画像の画像間動き度との差分値が第3閾値より小さいの全ての条件を満たすとき、前記現画像をイントラ画像であると判定する付記2記載の画像処理装置。
(付記4)
前記動きベクトルと過去の復号画像とに基づいて動き補償画像を生成する動き補償手段と、
前記判定手段の判定結果に基づき、重み付け値を決定する重み制御手段と、
前記現画像と前記動き補償画像とに対し、前記重み付け値を用いて重み付け加算を行うことで画像を生成する重み付け手段とをさらに備える付記3に記載の画像処理装置。
(付記5)
前記探索手段により探索された動きベクトルに基づいて、入力画像間に補間画像を生成する補間画像を生成する画像生成手段をさらに備える付記4記載の画像処理装置。
(付記6)
前記探索手段により探索された動きベクトルに基づいてフィールドを補間し、飛び越し走査画像から順次走査画像に変換する画像補間手段をさらに備える付記4記載の画像処理装置。
(付記7)
画像をブロックに分割し、ブロック単位で動きベクトルを探索する探索ステップと、
前記動きベクトルが示す参照ブロックと前記ブロックとの差分絶対値和を所定数のブロック分累積した値を示す画像間変化度を算出する変化度算出ステップと、
所定数のブロックに占める所定の前記動きベクトルをカウントした値を示す画像間動き度を算出する動き度算出ステップと、
前記画像間変化度及び前記画像間動き度に基づいて前記画像の符号化モードを判定する判定ステップと、
を有する画像処理方法。
101、201、301、401 動きベクトル探索部
102 画像間変化度算出部
103 画像間動き度算出部
104 モード判定部
202 動き補償画像生成部
203、303、403 重み制御部
204、304、404 重み付け算出部
205 画像メモリ
302 補間フレーム生成部
402 フィールド補間部
Claims (5)
- 画像をブロックに分割し、ブロック単位で動きベクトルを探索する探索手段と、
前記動きベクトルが示す参照ブロックと前記ブロックとの差分絶対値和を所定数のブロック分累積した値を示す画像間変化度を算出する変化度算出手段と、
所定数のブロックに占める零ベクトル又は非零ベクトルの前記動きベクトルをカウントした値を示す画像間動き度を算出する動き度算出手段と、
各画像に対する前記画像間変化度及び前記画像間動き度を用いて、前記画像がシーンチェンジ画像であるか又は前記画像の符号化モードがイントラ画像であるかを判定する判定手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記画像間変化度が第1閾値より大きく、前記画像間動き度が第2閾値を基準として、前記画像間動き度が大きいと判断できる画像を前記シーンチェンジ画像であると判定し、前記画像間変化度が前記第1閾値より大きく、前記画像間動き度が前記第2閾値を基準として、前記画像間動き度が小さいと判断できる画像を前記イントラ画像であると判定する画像処理装置。 - 画像をブロックに分割し、ブロック単位で動きベクトルを探索する探索手段と、
前記動きベクトルが示す参照ブロックと前記ブロックとの差分絶対値和を所定数のブロック分累積した値を示す画像間変化度を算出する変化度算出手段と、
所定数のブロックに占める零ベクトル又は非零ベクトルの前記動きベクトルをカウントした値を示す画像間動き度を算出する動き度算出手段と、
各画像に対する前記画像間変化度及び前記画像間動き度を用いて前記画像の符号化モードがイントラ画像であるかを判定する判定手段と、
を備え、
前記判定手段は、現画像の直前の画像の画像間変化度が第1閾値より小さい、前記現画像の画像間変化度と前記直前の画像の画像間変化度との差分値が第5閾値より大きい、及び前記現画像の画像間動き度と前記直前の画像の画像間動き度との差分値が第7閾値より小さいの全ての条件を満たすとき、前記現画像を前記イントラ画像であると判定する画像処理装置。 - 前記変化度算出手段は、
1画像に占めるブロック数の差分絶対値和を累積し、累積した値を前記画像間変化度とし、
前記動き度算出手段は、
1画像に占めるブロックのうち、前記ブロックの動きベクトルが前記零ベクトル又は前記非零ベクトルであるブロックの数をカウントし、カウントした値を前記画像間動き度とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記動きベクトルと過去の復号画像とに基づいて動き補償画像を生成する動き補償手段と、
前記判定手段の判定結果に基づき、重み付け値を決定する重み制御手段と、
現画像と前記動き補償画像とに対し、前記重み付け値を用いて重み付け加算を行うことで画像を生成する重み付け手段とをさらに備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 画像をブロックに分割し、ブロック単位で動きベクトルを探索する探索ステップと、
前記動きベクトルが示す参照ブロックと前記ブロックとの差分絶対値和を所定数のブロック分累積した値を示す画像間変化度を算出する変化度算出ステップと、
所定数のブロックに占める零ベクトル又は非零ベクトルの前記動きベクトルをカウントした値を示す画像間動き度を算出する動き度算出ステップと、
各画像に対する前記画像間変化度及び前記画像間動き度を用いて、前記画像がシーンチェンジ画像であるか又は前記画像の符号化モードがイントラ画像であるかを判定する判定ステップと、
を有し、
前記判定ステップは、前記画像間変化度が第1閾値より大きく、前記画像間動き度が第2閾値を基準として、前記画像間動き度が大きいと判断できる画像を前記シーンチェンジ画像であると判定し、前記画像間変化度が前記第1閾値より大きく、前記画像間動き度が前記第2閾値を基準として、前記画像間動き度が小さいと判断できる画像を前記イントラ画像であると判定する画像処理方法。
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