JP5580567B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛蓄電池に関するものである。
周知のように、鉛蓄電池は、複数のセル室を内部に有する電槽の各セル室内に、極板群を電解液とともに収容した構造を有する。各セル室内に収容された極板群は、負極板および正極板を、セパレータを介して積層したもので、負極板の耳部同士および正極板の耳部同士はそれぞれ負極ストラップおよび正極ストラップにより接続され、隣接するセル室内に収容された極板群の異極性のストラップ同士が、セル室間を仕切っている仕切り壁を貫通したセル間接続部を通して相互に接続される。
鉛蓄電池は、安価で信頼性が高いため、自動車、農機具、建設機械等に広く用いられている。この種の用途に用いられる鉛蓄電池は、使用時に常時振動が加えられるため、その構成部品が高い機械的強度を有していることが必要とされる。
鉛蓄電池においては、電池温度の上昇や、電解液の減少などによりストラップおよびストラップに接続されている極板耳部が腐食して、その機械的強度が低下するため、振動が加えられると、ストラップの部分が破損したり、耳部が破損したりする現象が見られる。
そこで特許文献1に示されているように、極板群の幅方向の両端付近の上部に溶融した絶縁樹脂を流し込んで、該樹脂を硬化させることにより、極板群の上部に梁状の極板群固定部材を形成する技術が提案された。この極板群固定部材は、極板群の上部に接合されるとともに、極板群の積層方向に相対するセル室の一対の内壁の少なくとも一方に溶着された状態で設けられるため、極板群を電槽に対して固定する機能を有する。
このように、極板群の上部に梁状の極板群固定部材を設けておくと、電池が振動を受けた際にセル室内で極板群が変位するのを防ぐことができるため、ストラップやストラップに接続されている極板の耳部が破損するのを防ぐことができる。
特開平8−102329号公報
舗装道路を走行する自動車等に電池を搭載した場合に想定される振動・衝撃および加速度によって生じる極板群に加わる機械的負荷に対しては、特許文献1に示されたように、極板群の上部に極板群固定部材を設けることにより、ストラップや、ストラップに接続されている極板の耳部が破損するのを防ぐ効果を得ることができる。
しかしながら、上記のように、極板群の上部に極板群固定部材を設けただけでは、不整地を走行する自動車等に電池が搭載された場合や、大きい振動を生じる農業機械等に電池が搭載された場合に、強い振動に対して電池を保護しきれないおそれが依然として存在していた。
すなわち、電池に強い振動が加えられると、極板群固定部材とセル室の内壁との溶着部が剥離して、極板群固定部材による極板群の固定作用が失われ、振動に伴って極板群の位置がずれたり、極板相互間の位置ずれが生じたりして、ストラップやストラップと極板の耳部との接続部に過大な応力がかかり、これらの部分が破損し、鉛蓄電池としての機能が喪失する場合があった。
本発明の目的は、各セル室内の極板群の上部に絶縁樹脂により極板群固定部材が形成されて、該極板群固定部材により極板群が電槽に対して固定される鉛蓄電池において、強い振動が加えられた場合でも、極板群が電槽に対して固定された状態を維持することができるようにして、振動等によりストラップやストラップと極板耳部との接続部等が破損するのを防ぎ、耐振動性をより高めた信頼性の高い鉛蓄電池を提供することにある。
前記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、複数のセル室が内部に形成された概略直方体形状の電槽と、前記セル室内に収納した極板群と、前記セル室内に収納した極板群の上部を前記電槽に対して固定する絶縁樹脂製の極板群固定部材とを備え、前記セル室は、前記電槽内において概略直方体形状の長手方向に対して列状に配列され、前記極板群は、負極板を収納した袋状セパレータと、正極板と、前記袋状セパレータと前記正極板の間に介挿されたガラス繊維マット製のマットセパレータとを備え、前記セル室内に設けられた前記極板群固定部材は、前記セル室内に挿入された前記極板群の上部に接合されるとともに前記極板群を構成する前記正極板および前記負極板の積層方向に相対する前記セル室の一対の内壁の少なくとも一方に接合され、前記極板群固定部材が前記袋状セパレータと前記マットセパレータの一部を包含していることを特徴とする鉛蓄電池を示すものである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1の鉛蓄電池において、列状に配置された前記セル室の、列の両端に位置する前記セル室に収納された前記極板群は、当該極板群の前記積層方向の少なくとも一端側の端面と当該端面に対向する前記セル室の内壁との間に挿入された耐酸性絶縁材料からなる加圧板により前記積層方向に加圧されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の鉛蓄電池において、前記極板群固定部材は、前記加圧板に一体化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る発明は、請求項2または3の鉛蓄電池において、前記加圧板に対面するセル室の内壁には上下方向に伸びる複数のリブが相互間に間隔をあけて設けられて、該複数のリブに前記加圧板が当接されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る発明は、請求項4の鉛蓄電池において、前記積層方向からの加圧によって、前記加圧板の、前記リブを形成した前記内壁に対向する面に前記リブの先端を収納する溝部を形成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る発明は、請求項3ないし5のいずれかの請求項に記載の鉛蓄電池において、前記加圧板は空孔部を有した繊維マットであって、前記繊維マットの空孔の一部に前記極板群固定部材の一部が充填されてなることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る発明は、請求項6に記載の鉛蓄電池において、前記加圧板を構成する繊維は配向性を有し、前記加圧板の周囲の辺の中で、前記繊維の配向方向と交差する辺の一部を包含するよう、前記極板群固定部材を配置した鉛蓄電池を示すものである。
さらに、本発明の請求項8に係る発明は、請求項1ないし7に記載の鉛蓄電池において、前記マットセパレータを構成するガラス繊維は配向性を有し、前記マットセパレータの周囲の辺の中で、前記繊維の配向方向と交差する辺の一部を包含するよう、前記極板群固定部材を配置した鉛蓄電池を示すものである。
本発明によれば、鉛蓄電池に強い振動が加えられた際に、極板群のセル室内での変位を抑制するとともに、極板群固定部材のセル室の内壁からの剥離を抑制することによって、極板相互間の位置ずれやストラップの破損、ストラップと極板耳部との接続部等の破損を抑制して、耐振動性に顕著に優れた、信頼性の高い鉛蓄電池を提供できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態による鉛蓄電池の一部を切り欠いて示した斜視図。 本発明の第1の実施形態による鉛蓄電池を示す他の図。 本発明の第1の実施形態による鉛蓄電池の要部断面を示す図。 本発明の第2の実施形態による鉛蓄電池を示す図。 本発明の第2の実施形態による鉛蓄電池の要部断面を示す図。 本発明の第3の実施形態による鉛蓄電池を示す図。 本発明の第4の実施形態による鉛蓄電池を示す図。 加圧板を示す図 本発明に係る鉛蓄電池を製造する過程で、各セル室内に極板群固定部材を形成するために各セル室内に溶融絶縁樹脂を注入する際の状態を示す図。 他のセル室配置を有した他の電槽を示す図 マットセパレータを示す図
以下、本発明の実施形態による鉛蓄電池を、図面を用いて詳細に説明する。
(本発明の第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係わる鉛蓄電池1を示したもので、これらの図において、鉛蓄電池1は、ポリプロピレン等の絶縁性樹脂によりなる概略直方体形状をなす電槽2と、電槽2の開口部を閉じる蓋3とを備える。なお、電槽2は一般的には樹脂射出成形によって形成されるものであることから、電槽2の成形用型からの離型性を考慮して、電槽2の電槽壁2aの側壁部の外面には若干のテーパが設けられていること、また、電槽2の開口部には蓋3と接合するための構造が設けられていることから、厳密には直方体ではないため、概略直方体と表現している。
電槽2の内部(電槽壁2aにより囲まれた空間)は、概略直方体の電槽2の長手方向に向かって間隔を有して配置した仕切り壁4により、間隔を有してセル室5aないし5fに仕切られている。なお、図1および図2に示した例では、概略等間隔に配列された5つの仕切り壁4によって6つのセル室5aないし5fが一列に配置された形態を例示しているが、本発明に係わる鉛蓄電池で用いる電槽2においては、その内部に複数のセル室が列状に配置されていればよく、セル室の配置形態は、図1及び図2に示した例に限定されるものではない。例えば、図1及び図2に示された電槽2に替えて、図10に示した電槽2′のごとく、その内部が仕切壁52,53によって、6つのセル室51aないし51fに区画されるものの、複数のセル室で構成されるセル列を複数併置した構成を有する電槽を用いる場合にも、本発明を適用できる。
セル室51aないし51fの内部には、極板群6が収納されている。極板群6は、袋状セパレータ13に収納された負極板8と、正極板9とをマットセパレータ14を介して交互に積層した構成を有し、負極板8に一体に設けられた負極耳8a同士および正極板9に一体に設けられた正極耳9a同士を、それぞれ負極ストラップ11および正極ストラップ12により接続した構造を有する。図示の例では、6枚の負極板8と、5枚の正極板9とが、負極板8を両端に位置させて交互に積層されている。
袋状セパレータ13としては、液式の自動車用鉛蓄電池に一般的に用いられている微孔性ポリエチレンシートを、一辺が開口し、残る3辺が閉じられた袋状に加工したものを用いることができる。また、袋状セパレータは、微孔性ポリエチレンシートからなるものである必然性はなく、電解液を透過でき、袋状に加工可能であって、電解液である硫酸に対する耐薬品性を有したものであればよく、耐酸性を有した合成樹脂、例えば、ポリオレフィン樹脂繊維の不織布を袋状に加工したもの、あるいはガラス繊維マットを袋状に加工したものであってもよい。
マットセパレータ14としては、ガラス繊維のマットが好適であるが、前記したようなポリオレフィン樹脂繊維のマットであってもよい。
セル室5a,5b,・・・,5f内に収容された極板群6は、負極ストラップ11および正極ストラップ12の極板幅方向の位置を交互に異ならせた状態で設けられていて、各セル室内に配置された極板群6の負極ストラップ11および正極ストラップ12がそれぞれ隣接するセル室内に配置された極板群6の正極ストラップ12および負極ストラップ11と整列した状態で配置されている。そして、隣り合うセル室内の極板群6の正極ストラップ12と負極ストラップ11とが、セル室間を仕切る仕切り壁4を貫通するセル間接続部15を通して相互に電気的に接続され、これにより、複数の極板群6同士が直列接続される。
なお、本実施形態例においては、6つの極板群6のすべてが直列に接続されて12Vの鉛蓄電池とした例を記載したが、すべての極板群6を直列接続する必然性はなく、例えば、2つの極板群6を並列接続して3つの並列セル(2Vセルである)を作成し、この並列セルを直列接続して6V電池としてもよく、さらに他の接続形式によってもよい。その場合、負極ストラップ11、正極ストラップ12およびセル間接続部15を、所望とする電池電圧に応じて図2とは異なる形態に配列すればよいことは自明である。
鉛蓄電池1の長手方向の一端側に配置されたセル室5a内に配置された極板群6の負極ストラップ11には、該負極ストラップから起立して上方に伸びる負極柱11aが設けられ、鉛蓄電池1の長手方向の他端に配置されたセル室5f内の極板群6の正極ストラップ12には、該正極ストラップから起立して上方に伸びる正極柱(図示せず)が設けられている。負極柱11aおよび正極柱は、電槽2の上部の開口部を閉じる蓋3に設けた端子ブッシングに溶接されることにより、負極端子(図示せず)および正極端子10を構成する。
なお、正・負の極柱からの電池入出力用の端子への接続構造については、前記した構成に限定されるものではなく、他の公知な構成および、公知な構成から容易に想起される構造を採用してもよい。
本発明の第1の実施形態では、各極板群の負極ストラップ11および正極ストラップ12が、各極板群の幅方向の両端よりも中央部寄りに寄った位置に設けられ、各セル室内に挿入された極板群6の上部を各セル室の内壁501に対して固定する一対の梁状の極板群固定部材22を、例えば、負極ストラップ11と正極ストラップ12よりも外側に位置させて、各極板群の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられている。
なお、図2に示した例では、極板群固定部材22の2個をそれぞれのセル室5a,5b,・・・,5fに配置した例を示したが、正極ストラップ11と負極ストラップ12との間に更に極板群固定部材22を配置し、極板群6あたりの極板群固定部材22を3個としてもよく、その上限は特に限定されない。
また、特に電池に振動を加えた場合、セル列の両端のセル室、すなわち、図1及び図2に示された電槽2においてはセル室5a,5f、図10に示された電槽2′においてはセル室51a,51c,51d,51fにそれぞれ配置する極板群固定部材22の個数をそれ以外のセル室、すなわち、電池2においてはセル室5b,5c,5d,5e、電槽2′においてはセル室51b,51eに配置する極板群固定部材22の個数よりも多くすれば、少ない個数で、効果的に鉛蓄電池の耐振動性を顕著に改善できる。
また、振動が比較的緩やかな場合には、前記した列の両端のセル室にのみ極板群固定部材22を配置し、その他のセル室に極板群固定部材22を配置しない構成とすれば、必要十分な耐振動性を確保しつつ、より安価に本発明の鉛蓄電池を提供しうる。
本発明の第1の実施形態における鉛蓄電池1において、各セル室内に設けられる極板群固定部材22は、各セル室内に挿入されたそれぞれの極板群6の上部に接合されるとともに、それぞれの極板群6の積層方向に相対する各セル室の一対の内壁501,501に接合されてそれぞれの極板群6を電槽2に対して固定している。
極板群固定部材22の形成方法としては、例えば図9に示した方法を用いることができる。図9に示された方法による場合には、電槽の上部に配置した固定部材成形型30の内側の型孔31を通してセル室5aないし5f内の極板群の上部に溶融絶縁樹脂を流し込む。固定部材成形型30の内側の型孔31を通してセル室5aないし5f内の極板群の上部に流し込まれた溶融絶縁樹脂は、固定部材成形型30により極板幅方向への流動範囲が一定幅に規制されつつそれぞれのセル室内の極板群6の幅方向および積層方向に流動して、各セル室内の極板群6の上部に接触するとともに、極板群6の積層方向に相対する各セル室の一対の内壁501,501に接触する。
極板群6の上部に供給された溶融絶縁樹脂は、図3に示したように、袋状セパレータ13の上部を溶融させるか、もしくは包み込み、またマットセパレータ14を構成する繊維の間に含浸して極板群6の上部に一体化されるとともに、極板群6の積層方向に相対するセル室の内壁(電槽壁部2aの内壁及び仕切壁4の内壁)501の一部を溶かして該内壁に溶着された状態で硬化して、極板群6をセル室の内壁501に対して固定する極板群固定部材22を構成する。即ち、極板群固定部材22は、セル室内に挿入された極板群6の上部に接合されるとともに、該極板群を構成する正極板および負極板の積層方向に相対するセル室の一対の内壁に接合され、袋状セパレータ13とマットセパレータ14の一部を包含した状態で固定する。
このように、内壁501に固定された極板群固定部材22が袋状セパレータ13とマットセパレータの一部を包含して固定する構造とすることで、電池に強い振動が加えられた際に極板群がセル室内で変位しようとするのを抑えるとともに、極板群固定部材22がセル室の内壁501から剥離するのを抑制し、極板相互間の位置ずれやストラップの破損、ストラップと極板耳部との接続部等が破損するのを防ぐことができる。
極板群固定部材22を構成する樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等、耐酸性を有し、袋状セパレータ13やマットセパレータ14を包含して固定するに適切な流動性(MFR値)を有した熱可塑性樹脂の中から適宜選択することができる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態による鉛蓄電池41は、図4に示したように、前記した第1の実施形態の鉛蓄電池1において、各セル室内に挿入された極板群6の積層方向の両端の端面と、該端面に対向する各セル室の相対する内壁501との間に、耐酸性を有する絶縁材料からなる加圧板20が挿入され、これらの加圧板20により、極板群6が積層方向に加圧された構成としたものである。
加圧板20は、耐酸性を有する樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニール、アクリルなどの樹脂により形成する。加圧板20として、耐酸性、もしくはそれに準ずる性質を有する繊維を板状に加工したものを用いることもできる。特に、加圧板20として、繊維を板状に加工したものを用いると、加圧板20に電解液の透過性を持たせることができるため、加圧板を設けたことにより電池性能が低下するのを防ぐことができ、好ましい。
第2の実施形態によれば、鉛蓄電池41が振動した際の極板群6の揺動が、より抑制されるため、第1の実施形態による鉛蓄電池1で得られる効果よりも優れた効果を得ることができる。
なお、本発明の効果をさらに顕著に得るために、図5に示したように、加圧板20は、その上端が極板群固定部材22に包含され、固定された構成とすることが好ましい。
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態による鉛蓄電池42は、図6に示したように、加圧板20に対面するセル室の内壁501,501に、上下方向(電槽の高さ方向)に平行に伸びる複数(図示の例では4本)のリブ21が等間隔で設けられ、これらのリブ21に加圧板20が当接されている。
本実施形態のように、加圧板20が対面するセル室の内壁501に複数のリブ21を設けておくと、加圧板20を極板群6とともにセル室内に挿入する際に、加圧板に作用する摩擦抵抗を小さくすることができるため、加圧板を極板群とともにセル室内に挿入する作業を容易に行うことができる。また上記のようにセル室の内壁に設けたリブ21に加圧板20を当接させるようにしておくと、加圧板とセル室の内壁との間に隙間を形成することができ、セル室内での電解液の流動を円滑に行わせることができることから、鉛蓄電池に発生するサルフェーションや、容量低下を抑制でき、好ましい。
また、本実施形態において、図7に示したように、加圧板20にリブ21の少なくとも先端を収容する溝部20aを形成しておくと、摩擦力によって振動時の極板群6の極板幅方向の振動が抑制され、耐振動性をさらに高めることができ、好ましい。溝部20aは、ローラや、線状の部材で加圧したり、切削加工によって形成できるが、他の公知の方法によってもよい。
なお、図7に示した構成を採用する場合、極板群6の両端に位置する極板と内壁501との間の電解液量を確保する上で、加圧板としてガラス繊維や合成樹脂繊維等の耐酸性および電気絶縁性を有した繊維からなる繊維マットを用いることが好ましい。
また、図7においては、加圧板20の面と内壁501とが密着した構成を例示しているが、前記した電解液の流動性の観点から、リブ21の先端部付近のみが溝部20a内に収容されるように溝部20aの深さをリブ21の高さよりも浅くして、加圧板20の面と、内壁501との間に空間部を形成することも好ましい。即ち、本実施形態において、溝部20aは、リブ21の少なくとも先端を収納するように形成される。
前記した第2および第3の実施形態において、加圧板20としてガラス繊維や合成樹脂繊維等の耐酸性および電気絶縁性を有する繊維からなる繊維マットを用いる場合、図8に示したように、加圧板20を構成する繊維20bが配向性を有するようにしておき、加圧板20の周囲の辺の中で、繊維20bの配向方向(図示の矢印方向)と交差する辺20cの一部を包含するよう、辺20c上に極板群固定部材22を配置することが好ましい。このような構成によれば、極板群固定部材22を構成する溶融樹脂が繊維20bの毛細管現象により、繊維20bに浸透しやすく、極板群固定部材22と加圧板20との固定がより強固となり、電池の耐振性をさらに高めることができる。
さらに、前記した第1〜第3の実施形態において、図11に示したように、マットセパレータ14を構成する繊維14aが配向性を有するようにしておき、マットセパレータ14の周囲の辺14b,14cの中で、繊維14aの配向方向と交差する辺14bの一部を包含するよう、極板群固定部材22を配置することが好ましい。このような構成によれば、溶融した極板群固定部材22が繊維20bの毛細管現象により、繊維20bに浸透しやすく、極板群固定部材22と加圧板20との固定がより強固となり、電池の耐振性をさらに高めることができる。
前記したような第2〜第3の実施形態においては、すべてのセル室内の極板群6の積層方向の両端の端面とセル室の相対する内壁501との間に加圧板20を介在させているが、第1の実施形態で述べたように、必ずしもすべてのセル室内の極板群6の積層方向の両端の端面とセル室の相対する内壁501との間に加圧板を介在させなくても良い。例えば、セル室列の両端のセル室内の極板群6と該セル室の相対する内壁との間にのみ加圧板20を配置してもよい。
また前記した各実施形態では、極板群6の積層方向の両端の端面とセル室の相対する2つの内壁501との間にそれぞれ加圧板20を介在させているが、極板群6の積層方向の両端側の2つの端面のうちの一方の端面とこの端面が対向するセル室の内壁501との間にのみ加圧板20を介在させるようにしてもよい。なお、極板群6がセル室の内壁501に設けられたリブ21に適度の圧力で接触した状態で配置することが、耐振動性を高める上で好ましい。
なお、上記の各実施形態では、極板群固定部材22の形状を、直方体で例示したが、必ずしも直方体である必要はないことは明らかである。また、本発明は、極板群固定部材22と負極板8と正極板9との関係を規定するものではないが、耐振動性向上の観点から、負極板8および/もしくは正極板9の肩部を極板群固定部材で包含した状態で固定することは好ましいことである。また、このような場合、電池活物質の一部に極板群固定部材が含浸される場合があるが、寿命や容量といった電池特性に悪影響がない範囲でこのような状態は許容されるべきである。更に、上記の各実施形態では、極板群固定部材22が、極板群を構成する正極板および負極板の積層方向に相対するセル室の一対の内壁に接合されるとしたが、極板群固定部材22は、必ずしもセル室の一対の内壁の双方の接合されている必要はなく、極板群を構成する正極板および負極板の積層方向に相対するセル室の一対の内壁の少なくとも一方に接合されていればよい。
以下、実施例により、本発明の効果を説明する。本実施例では、本発明例の電池と比較例の電池を作成し、各電池の耐振動性を評価することにより、本発明の効果を明らかにした。なお、評価に用いた電池は130E41形鉛蓄電池(12V92Ah)であり、各電池とも、一つの極板群は、6枚の正極板と、負極板を収納した袋状セパレータ5枚を備える。なお、各電池とも極板群に群圧が加わるものの、その設定値は、非常に低く、設定値として、0.05kPa程度であり、各電池間で群圧差が生じないようにした。
(比較例の電池A1)
比較例の電池A1は、図1および図2に示した第1の実施形態の鉛蓄電池1より極板群固定部材と、マット状セパレータとを省略した電池である。なお、セル室の内壁には上下方向にリブが形成され、袋状セパレータ面にリブが対向した構成を有する。
(比較例の電池A2)
比較例の電池A2は、図1および図2に示した第1の実施形態の鉛蓄電池1より極板群固定部材を省略した電池である。なお、セル室の内壁には上下方向にリブが形成され、袋状セパレータ面にリブが対向した構成を有する。本比較例で用いているマットセパレータにおけるガラス繊維は、特定の方向に配向性を有したものではない。
(比較例の電池A2A)
比較例の電池A2Aは、比較例の電池A2において、マットセパレータを構成するガラス繊維が上下方向(垂直方向)に配向した電池である。
(比較例の電池A2B)
比較例の電池A2Aは、比較例の電池A2において、マットセパレータを構成するガラス繊維が横方向(水平方向)に配向した電池である。
(比較例の電池A3)
比較例の電池A3は、図1および図2に示した本発明の第1の実施形態による鉛蓄電池1において、マットセパレータ14を有さない電池であり、その他は、後述する本発明例の電池B1と変わるところはなく、袋状セパレータの上端のみが極板群固定部材によって内壁に固定された状態となっている。
(本発明例の電池B1)
本発明例の電池B1は、図1および図2に示した本発明の第1の実施形態による鉛蓄電池1に相当する電池である。マットセパレータは、ガラス繊維マットであって、ガラス繊維の方向性は不特定であり、配向性を有さない。本発明例においては、マットセパレータの上端の辺が極板群固定部材に包含されている。なお、セル室の内壁には上下方向にリブが形成され、袋状セパレータ面にリブが対向した構成を有する。
(本発明例の電池B1A)
本発明例の電池B1Aは、本発明例の電池B1において、マットセパレータを構成するガラス繊維が上下方向(垂直方向)に配向した電池である。マットセパレータの上端の辺が極板群固定部材に包含されている。
(本発明例の電池B1B)
本発明例の電池B1Bは、本発明例の電池B1において、マットセパレータを構成するガラス繊維が左右方向(水平方向)に配向した電池である。マットセパレータの上端の辺が極板群固定部材に包含されている。
(本発明例の電池B2)
本発明例の電池B2は、図4に示した第2の実施形態の鉛蓄電池41である。但し、加圧板は極板群固定部材に包含されていない。マットセパレータを構成するガラス繊維は特定方向に配向していない。また、すべての極板群の両側に加圧板20を配置した。加圧板としては、ガラス繊維を45質量%混合した耐酸性パルプ繊維を板状に加工したものを用い、加圧板を構成する繊維は、特定方向に配向していない。
(本発明例の電池B2A)
本発明例の電池B2Aは、本発明例の電池B2において、加圧板を構成する繊維が上下方向に配向した電池である。
(本発明例の電池B3)
本発明例の電池B3は、図4および図5に示した本発明例の第2の実施形態による鉛蓄電池であり、電池B2の構成に加えて、図5に示したように、加圧板の上端が極板群固定部材に包含されている。
(本発明例の電池B3A)
本発明例の電池B3Aは、本発明例の電池B3において、加圧板を構成する繊維が上下方向に配向した電池である。
(本発明例の電池B4)
本発明例の電池B4は、本発明例の電池B3において、すべてのセルに加圧板を配置するのではなく、セル列の両端の2セルのみに加圧板を配置した電池である。
(本発明例の電池B4B)
本発明例の電池B4Bは、本発明例の電池B2において、すべてのセルに加圧板を配置するのではなく、セル列の両端の2セルのみに加圧板を配置した電池である。加圧板は極板群を挟みこむように、1極板群あたり2枚使用した。
(本発明例の電池B4BB)
本発明例の電池B4BBは、本発明例の電池B4Bにおいて、極板群を加圧板で挟みこむのではなく、電槽側の内壁と極板群との間に1枚の加圧板を配置した電池であり、加圧板の厚みは、電池B4Bの2倍の厚みである。
(本発明例の電池B5)
本発明例の電池B5は、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接する。但し、加圧板の上端は、極板群固定部材に包含されていない。マットセパレータの繊維の配向性は特になく、加圧板も電池B2で用いたものと同様、配向性はない。
(本発明例の電池B5A)
本発明例の電池B5Aは、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接する。但し、加圧板の上端は、極板群固定部材に包含されていない。マットセパレータの繊維の配向性は特に、加圧板も電池B2Aと用いたものと同様、上下方向に配向している。
(本発明例の電池B5AA)
本発明例の電池B5AAは、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接する。加圧板の上端は、極板群固定部材に包含されている。マットセパレータの繊維の配向性は特になく、加圧板も電池B2と用いたものと同様、繊維の配向性はない。
(本発明例の電池B5AB)
本発明例の電池B5ABは、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接する。加圧板の上端は、極板群固定部材に包含される。マットセパレータの繊維の配向性は特になく、加圧板も電池B2Aと用いたものと同様、上下方向に配向している。
(本発明例の電池B6)
本発明例の電池B6は、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接し、図7に示したように、加圧板に溝部が形成され、溝部とリブとが嵌めあった状態となっている。但し、加圧板面と内壁との間には2.0mmの間隙が生じている。但し、加圧板の上端は、極板群固定部材に包含されていない。マットセパレータの繊維の配向性は特になく、加圧板も電池B2で用いたものと同様、繊維の配向性はない。
(本発明例の電池B6A)
本発明例の電池B6は、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接し、図7に示したように、加圧板に溝部が形成され、溝部とリブとが嵌めあった状態となっている。但し、加圧板面と内壁との間には2.0mmの間隙が生じている。そして、加圧板の上端は、極板群固定部材に包含されている。マットセパレータの繊維の配向性は特になく、加圧板も電池B2と用いたものと同様、配向性はない。
(本発明例の電池B6AA)
本発明例の電池B6は、図6に示した本発明例の鉛蓄電池42であって、リブに加圧板が当接し、図7に示したように、加圧板に溝部が形成され、溝部とリブとが嵌めあった状態となっている。但し、加圧板面と内壁との間には2.0mmの間隙が生じている。そして、加圧板の上端は、極板群固定部材に包含される。マットセパレータの繊維の配向性は特にないが、加圧板は電池B2Aと用いたものと同様であり、繊維が上下方向の配向性を有する。
(本発明例の電池B6AAA)
本発明例の電池B6AAAは、前記の電池B6AAにおいて、マットセパレータの繊維の配向性を上下方向としたものである。
前記した比較例および本発明例の各電池について、振動試験を行った後、電池を解体し極板群の破損状況を調査した。振動試験では、電池に与える振動の周波数を15Hzから33.3Hzまで変化させた後、引続き33.3Hzから15Hzまで変化させる過程を1サイクルの試験とした。33.3Hzから15Hz、および15Hzから33.3Hzへの掃引時間は各10分であるので、振動時間は合計で20分である。振動試験の加速度は1G(Gal)から開始し、1Gで異常のない電池は、次回の振動試験の加速度を0.5G間隔で13Gまで増加させた。そして、振動試験を順次加速度を増加させて繰り返して行い、極板群の変形、破損が発生した加速度を限界加速度として耐振動性の指標とした。なお、加速度13Gで異常の見られないものは>13として表記した。これらの結果を表1に示す。
Figure 0005580567
表1の結果から明らかなように、本発明例の各電池は、比較例の各電池と比較しても極めて耐振動性に優れていることがわかる。
また、マットセパレータを有さない、袋状セパレータのみの電池A1の限界加速度が4Gであり、これにマットセパレータを追加した電池A2での限界加速度は5Gである。これから明らかなように、負極板をポリエチレン製の袋状セパレータで覆い、正極板にマットセパレータを当接させることにより限界加速度が4Gから4.5Gまでしか向上しない。すなわち、マットセパレータ単独の効果は+0.5Gであるといえる。
同様に、電池A1と電池A3の限界加速度の結果から明らかなように、比較例1と比較例3から明らかなように、負極板をポリエチレン製の袋状セパレータで覆い、各セル室内の極板群を極板群固定部材で固定することによっても、限界加速度は、4Gから5Gまでしか向上せず、極板群固定部材の効果は+1.0Gであるといえる。
したがって、マットセパレータと極板群固定部材を併用した場合の効果は+1.5Gと予測されうるが、表1に示したように、両者を併用した本発明の電池の限界加速度は、8.5G〜13.0Gであり、その効果は+4.5G〜+9.0Gであり、予測されうるよりもはるかに顕著な耐振動性の向上が認められたことから、これら両者を併用することにより、相乗的な効果が得られるものである。
本発明例の各電池の限界加速度から、以下のことが言える。
すなわち、加圧板を用いることにより、耐振動性は向上するから好ましい。また、マットセパレータおよび繊維よりなる加圧板を用いる際の繊維の配向性によって、耐振動性が変化する場合があり、繊維の向きを上下方向とし、その繊維マットの上端を極板群固定部材で固定することが好ましい。
また、加圧板に当るリブを設けることは耐振動性の面で有利であり、特に、加圧板リブに溝部が形成され、この溝部でリブが当接した電池において最も優れた耐振動性(限界加速度にして12.0G〜13.0G)が得られた。
また、本発明の電池B4BBおよびB4Bの限界加速度からわかるように、加圧板は、必ずしもすべての極板群に配置する必要はないこと、および、必ずしも極板群の両側に配置する必要はなく、要求される限界加速度に応じてその配置の仕方を適宜設定できることがわかる。
1、41、42 鉛蓄電池
2、2′電槽
2a、2′a 電槽壁電槽壁
3 蓋
4 仕切壁
5a、5b、5c、5d、5e、5f セル室
51a、51b、51c、51d、51e、51f セル室
51、52 仕切壁
501 内壁
6 極板群
8 負極板
8a 負極耳
9 正極板
9a 正極耳
11 負極ストラップ
11a 負極柱
12 正極ストラップ
13 袋状セパレータ
14 マットセパレータ
14a 繊維
14b,14c 辺
15 セル間接続部
20 加圧板
20a 溝部
20b 繊維
20c,20d 辺
21 リブ
22 極板群固定部材
30 固定部材成形型
31 型孔
501 内壁

Claims (8)

  1. 複数のセル室が内部に形成された概略直方体形状の電槽と、前記セル室内に収納した極板群と、前記セル室内に収納した極板群の上部を前記電槽に対して固定する絶縁樹脂製の極板群固定部材とを備え、前記セル室は、前記電槽内において概略直方体形状の長手方向に対して列状に配列され、前記極板群は、負極板を収納した袋状セパレータと、正極板と、前記袋状セパレータと前記正極板の間に介挿されたガラス繊維マット製のマットセパレータとを備え、前記セル室内に設けられた前記極板群固定部材は、前記セル室内に挿入された前記極板群の上部に接合されるとともに、前記極板群を構成する前記正極板および前記負極板の積層方向に相対する前記セル室の一対の内壁の少なくとも一方に接合され、前記極板群固定部材が前記袋状セパレータと前記マットセパレータの一部を包含していることを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 列状に配置された前記セル室の、列の両端に位置する前記セル室に収納された前記極板群は、当該極板群の前記積層方向の少なくとも一端側の端面と当該端面に対向する前記セル室の内壁との間に挿入された耐酸性絶縁材料からなる加圧板により前記積層方向に加圧されていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記極板群固定部材は、前記加圧板に一体化されていることを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記加圧板に対面するセル室の内壁には上下方向に伸びる複数のリブが相互間に間隔をあけて設けられて、該複数のリブに前記加圧板が当接されている請求項2または3に記載の鉛蓄電池。
  5. 前記積層方向からの加圧によって、前記加圧板の、前記リブを形成した前記内壁に対向する面に前記リブの少なくとも先端を収納する溝部を形成した請求項4に記載の鉛蓄電池。
  6. 前記加圧板は空孔部を有した繊維マットであって、前記繊維マットの空孔の一部に前記極板群固定部材の一部が充填されてなる請求項3ないし5のいずれかに記載の鉛蓄電池。
  7. 前記加圧板を構成する繊維は配向性を有し、前記加圧板の周囲の辺の中で、前記繊維の配向方向と交差する辺の一部を包含するよう、前記極板群固定部材を配置した請求項6に記載の鉛蓄電池。
  8. 前記マットセパレータを構成するガラス繊維は配向性を有し、前記マットセパレータの周囲の辺の中で、前記繊維の配向方向と交差する辺の一部を包含するよう、前記極板群固定部材を配置した請求項1ないし7のいずれかに記載の鉛蓄電池。
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