JP5580426B2 - 金属組織並びに材質の計測装置及び計測方法 - Google Patents

金属組織並びに材質の計測装置及び計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、パルスレーザー光により励起される超音波による金属組織並びに材質の金属組織並びに材質の計測装置及び計測方法に関する。
超音波による金属組織並びに材質の計測は広く行われてきた。たとえば、特許文献1には、超音波を励起、鋼板内を伝播させると、鋼板の結晶粒径によって減衰特性が異なるという原理を利用して、鋼板の結晶粒径を測定する結晶粒径測定装置が開示されている。
超音波の減衰、結晶粒径、及び、超音波の周波数は、一般的に以下の(式1)に示した散乱則に従うことが知られている。
Figure 0005580426
ここで、αは超音波の減衰率(dB/mm)、Dは結晶粒径(mm)、fは超音波の周波数(MHz)、nは散乱形態を示す係数であり通常1〜4程度である。
即ち、超音波の周波数が高くなるにつれ、結晶粒での散乱による減衰が大きくなり、その傾向は結晶粒径が大きいほど著しくなる。そこで、この減衰率の違いに基づいて金属材の材質、例えば結晶粒径の計測が可能となる。
ここで、被測定材において超音波を励起させるには、圧電振動子による方法(第1の方法)、電磁力による方法(第2の方法)、パルスレーザー光による方法(第3の方法)などが知られている。このうち、第1の方法は、音響特性を整合させた媒質(液体)を介して圧電振動子を被測定材に密着させる必要があり、また、励起される超音波の周波数は通常、数MHz程度以下である。第2の方法は、非接触での超音波励起が可能であるが、被測定材との間隔(スタンドオフ距離)は通常数ミリ程度に限られ、また、被測定材は磁性体である必要がある。すなわち、第2の方法は、非磁性体である熱間加工中(熱間オーステナイト組織)の炭素鋼や、同じく非磁性体であるステンレス鋼の検査には適用することができない。
これらに対し、第3の方法は、非接触測定が可能で、スタンドオフ距離を大きく(数100mm)とることができ、非磁性体の測定も可能であるという利点があるため、広く用いられている。
特開2006−84392号公報
しかしながら、例えば上記の結晶粒径の計測において、励起される超音波の周波数が高すぎると、結晶粒での散乱による減衰率が大きすぎるために、励起された超音波が検出点に到達する前に微弱となり、検出した超音波波形の信号ノイズ比が悪化し、計測精度が低下する。一方、励起される超音波の周波数が低すぎると、結晶粒径と相関性のない、超音波の拡散による減衰が著しくなるので、やはり計測が困難となってしまう。
そこで、金属組織並びに材質の計測においては、励起される超音波の周波数を適正に選択する必要がある。
しかしながら、第3の方法により励起された超音波の周波数分布は、主に使用するパルスレーザー光のパルス幅などの装置固有の因子に応じて決まる。これはパルスレーザー発振器の構造に依存するため変更することは容易ではないので、測定対象に応じて、適正な周波数の超音波を励起させることは事実上困難であった。
例えば、動作が安定し、産業用に広く用いられているQスイッチ固体パルスレーザー発振器から出力されるパルスレーザー光のパルス幅は、通常、数ナノ秒以上である。このようなパルスレーザー光を被測定材に照射すると、励起される超音波は半波長のパルス超音波であり、その周波数成分は、主に20〜50(MHz)付近にピークを持ち、10〜100(MHz)に亘る拡がりをもつ。よく知られるように、フーリエ変換やウェーブレット変換などの周波数分析の手法によれば、検出した波形から特定の周波数成分を取り出すことができる。しかし、これらの手法には、解析対象とする現象の記録時間が短いほど、周波数分解能が低下する性質がある。半波長のパルス超音波の記録時間は極めて短いので、周波数分解能が低くなり、このため、他の周波数成分の混在を避けることは困難であった。
また、特に高周波数の成分については、その振幅強度が小さいので、信号/ノイズ比が低かった。これらにより、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材における結晶粒径の測定では精度が不十分となる問題があった。
また、パルス幅が1ナノ秒以下のパルスレーザー光を発振する短パルスレーザー発振器は市販されているものの、この短パルスレーザー発振器から発振されるパルスレーザー光のパルスあたりの光エネルギーは非常に小さいため、このパルスレーザー光で励起される超音波は微弱であり、十分な強度の検出信号が得られず、信号/ノイズ比が悪く、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材における結晶粒径の測定では精度が不十分となる問題があった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、通常のパルス幅のパルスレーザー発振器を用いつつ、所望の周波数成分をより多く含み、1波長半以上の持続時間の超音波振動を励起させることにより、金属組織並びに材質の計測、特に、結晶粒径数ミクロン以下の金属材の結晶粒径をより高い精度で計測する金属組織並びに材質の計測装置及び材質計測方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る金属組織並びに材質の計測装置の第1の特徴は、第1のレーザー光を発振するパルスレーザー発振器と、前記発振された第1のレーザー光を複数の分割光に分割する光分割部と、前記光分割部により分割された分割光をそれぞれ伝播させ、その光伝播時間が異なる複数の光路と、前記複数の光路をそれぞれ伝播した複数の分割光を被測定材の同一位置に重ねて照射する集光部と、前記被測定材に第2のレーザー光を照射し、前記被測定材から反射及び散乱された第2のレーザー光を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記複数の分割光により励起された複数の超音波が一部重ね合わされて得られる超音波を、被測定材の内部を伝播した後に、検出するレーザー干渉計部と、前記レーザー干渉計部により検出された複数の超音波の周波数による減衰の違いに基づいて、前記被測定材の金属組織及び材質を算出する波形解析部と、を備え、前記複数の分割光のうち、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光とにおいて、前記被測定材への光伝搬時間の差をΔtとし、前記第1のレーザー光のパルス幅をtpとし、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光それぞれによって励起された超音波が一部重なり合うように定められた定数をaとすると、Δt<a・tp を満たすことを特徴とする。
本発明に係る金属組織並びに材質の計測装置の第2の特徴は、第1の特徴において、複数の光路のうち、少なくとも一つの光路の長さの差を変更する光路長変更部を更に備えたことにある。
本発明に係る金属組織並びに材質の計測装置の第3の特徴は、第1の特徴において、複数の光路のうち、少なくとも一つの光路上に高屈折率材を備えたことにある。
本発明に係る金属組織並びに材質の計測装置の第4の特徴は、第1の特徴において、複数の光路のうち、第1の光路とそれよりも光伝播時間が長い第2の光路との長さの差が、第2の光路とそれよりも光伝播時間が長い第3の光路との長さの差と異なることにある。
本発明に係る材質計測方法の第1の特徴は、第1のレーザー光を複数の分割光に分割し、前記分割光をそれぞれ光伝播時間が異なる複数の光路を伝播させ、前記複数の光路をそれぞれ伝播した複数の分割光を被測定材の同一位置に照射し、前記被測定材に第2のレーザー光を照射し、前記被測定材から反射及び散乱された第2のレーザー光を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記複数の分割光により励起された複数の超音波が一部重ね合わされて得られる超音波を、被測定材の内部を伝播した後に検出し、前記検出された超音波の周波数による減衰の違いに基づいて、前記被測定材の金属組織及び材質を算出し、前記複数の分割光のうち、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光とにおいて、前記被測定材への光伝搬時間の差をΔtとし、前記第1のレーザー光のパルス幅をtpとし、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光それぞれによって励起された超音波が一部重なり合うように定められた定数をaとすると、Δt<a・tpを満たすことにある。
以上のように、本発明によれば、通常のパルス幅のパルスレーザー発振器を用いつつ、所望の周波数成分をより多く含み、1波長半以上の持続時間の超音波振動を励起させることにより、金属組織並びに材質の計測、特に、結晶粒径数ミクロン以下の金属材の結晶粒径をより高い精度で計測することができる。
本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置に備えられたレーザー干渉計の構成を示した図である。 (A)は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置に備えられたパルスレーザー発振器により射出されたパルスレーザー光の一例を示した図であり、(B)は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置により励起された超音波の一例を示した図である。 本発明に係る第2の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3に備えられたハーフミラー25の一例を示した図である。 本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置に備えられたレーザー干渉計33の構成を示した図である。 本発明に係る第5の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。 (A)は、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置に備えられたパルスレーザー発振器により射出されたパルスレーザー光の一例を示した図であり、(B)は、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7により励起された超音波の一例を示した図である。
本発明に係る各実施形態について、以下に図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、金属材に、超音波を励起させて結晶粒径を計測する金属組織並びに材質の計測装置を例に挙げて説明する。
≪金属組織並びに材質の計測装置の構成≫
図1は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図1に示すように、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1は、パルスレーザー発振器11と、1/2波長板12と、第1の偏光ビームスプリッター13と、反射鏡14,15と、第2の偏光ビームスプリッター16と、集光レンズ17と、レーザー干渉計30と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32とを備えている。
パルスレーザー発振器11は、Nd:YAG(ネオジウムドープ イットリウム・アルミニウム・ガーネット)が採用されたQスイッチ固体パルスレーザー光源を備えており、パルス幅数ナノ秒〜10数ナノ秒程度のパルスレーザー光201を発振する。なお、パルスレーザー光源は、例えば、半導体励起固体レーザー光源、パルスガスレーザー光源、ファイバーレーザー光源、半導体レーザー光源、フラッシュランプを採用してもよいし、これらの光源と、レーザー増幅器等を組み合わせて用いてもよい。また、Qスイッチ固体パルスレーザーの出力は、直線偏光であるが、後述のように偏光状態が異なっていても本発明を適用することは可能である。
1/2波長板12は、直線偏光の偏光方向を回転させる光学素子であり、1/2波長板12をパルスレーザー発振器11より発振されたパルスレーザー光201の光軸回りに回転させると、偏光方向が回転角の2倍の角度だけ回転する。ここでは、後述する第1の偏光ビームスプリッター13により分割される第1の分割光202の光量と第2の分割光203の光量との比が、1:1となるような角度で固定されている。
第1の偏光ビームスプリッター13は、パルスレーザー光201の横偏光(紙面に平行な方向に偏光している)成分を第1の分割光202として透過させると共に、パルスレーザー光201の縦偏光(紙面に垂直な方向に偏光している)成分を第2の分割光203として光路を光軸に対して直角方向に反射させる光学素子である。
反射鏡14,15は、第1の偏光ビームスプリッター13により反射された第2の分割光203を反射させて、後述する第2の偏光ビームスプリッター16に入射されるように配置されている。
この反射鏡14,15は、第1の分割光202が被測定材100に照射されたときに励起される超音波と、第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起される超音波とが一部重なり合うように、第2の分割光203が分割されてから被測定材100に到達するまでの時間を遅延させるように配置されている。ここで、被測定材100は、金属材に限らず、ガラス、セラミックス、又は硬質プラスチック等の非金属材でもよい。
第2の偏光ビームスプリッター16は、入射された第1の分割光202と第2の分割光203とを合成する。
集光レンズ17は、第2の偏光ビームスプリッター16により合成された第1の分割光202と第2の分割光203とを、被測定材100の同一位置に集光させる。これにより、被測定材100の表面にプラズマが形成され、被測定材100内に超音波が励起される。そして、励起した超音波が、被測定材100内を伝播して対向する面に達すると、微小振動として現れる。レーザー干渉計30は、第1の分割光202と第2の分割光203とが被測定材100に照射されることにより生じた微少振動を電気信号として検出する。
オシロスコープ31は、レーザー干渉計30により検出された電気信号に基づいて波形を表示する。
波形解析コンピューター32は、レーザー干渉計30により検出された電気信号に基づいて、被測定材100の結晶粒径を算出する。例えば、波形解析コンピューター32は、レーザー干渉計30により検出された波形から、縦波超音波の繰返し反射エコーの波形を抽出し、それを連続ウェーブレット変換して、周波数別の振動パワーを得る。そして、波形解析コンピューター32は、複数の縦波エコーの振動パワーを対数関数でフィッティングし、周波数別の減衰率αを得る。これらの値に基づき、 上述した(式1)に示す関係式を用いることで、結晶粒径を算出する。
図2は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1に備えられたレーザー干渉計30の構成を示した図である。
図2に示すように、レーザー干渉計30は、狭線幅レーザー光源101と、ビームスプリッター102と、集光レンズ103,104,106と、フォトリフラクティブ結晶105と、フォトダイオード107とを備える。
狭線幅レーザー光源101は、波数安定性が高く、可干渉性が良い狭線幅のレーザー光211を射出する光源である。
ビームスプリッター102は、狭線幅レーザー光源101から射出されたレーザー光211を2分割し、一方を検出光211として集光レンズ103方向へ透過し、他方をポンプ光213として屈折させてフォトリフラクティブ結晶105に入射させる。
集光レンズ103は、第1の分割光202と第2の分割光203とが照射された被測定材100の面と対向する面に、検出光211を集光する。
集光レンズ104は、被測定材100に反射された検出光211を集光してフォトリフラクティブ結晶105に入射させる。
フォトリフラクティブ結晶105は、光が照射されると、その明暗に応じて電荷が移動し、屈折率変化が誘起される結晶である。
検出光211とポンプ光213とがフォトリフラクティブ結晶105に入射されると、フォトリフラクティブ結晶105で交差し、干渉縞を生じる。すると、この干渉縞の明暗に応じてフォトリフラクティブ結晶105内に縞状の屈折率分布が形成される。これが回折格子として作用し、ポンプ光213の一部が検出光212側に移動する。ここで、被測定材100が高速振動し、検出光212の光路が変化すると、検出光212と屈折率分布の位相がずれ、ポンプ光213から検出光212に移動する光量が変化する。
フォトダイオード107は、受光した光を電気信号に変換するので、ポンプ光213から検出光212に移動する光量の変化、すなわち、被測定材の高速振動を電気信号として検出する。
≪金属組織並びに材質の計測装置の作用≫
次に、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1の作用について、図1,図2を参照して説明する。
パルスレーザー発振器11から射出されたパルスレーザー光201は、第1の偏光ビームスプリッター13により、第1の分割光202と第2の分割光203とに分割される。第1の偏光ビームスプリッター13により透過された第1の分割光202は、第2の偏光ビームスプリッター16も透過し、被測定材100に到達する。
一方、第1の偏光ビームスプリッター13により反射された第2の分割光203は、反射鏡14,15と第2の偏光ビームスプリッター16と反射されて、被測定材100に到達する。
このように、第1の分割光202と第2の分割光203とは、パルスレーザー発振器11から射出されてから被測定材100に到達するまでの光路が異なるので、第1の分割光202より第2の分割光203が遅れて被測定材100に到達する。
図3(A)は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1に備えられたパルスレーザー発振器11により射出されたパルスレーザー光の一例を示した図であり、図3(B)は、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1により励起された超音波の一例を示した図である。
図3(A)に示すように、t1時点において、被測定材100に到達した第1の分割光202の光強度が最大となり、t3時点において、被測定材100に到達した第2の分割光203の光強度が最大となっている。
そして、図3(B)に示すように、t2時点において、t1時点に被測定材100に到達した第1の分割光202により励起された超音波の振幅が最大となっており、t4時点において、t3時点に被測定材100に到達した第2の分割光203により励起された超音波の振幅が最大となっている。
このように、第1の分割光202より第2の分割光203が遅れて被測定材100に到達するので、第1の分割光202が被測定材100に照射されたときに励起された超音波と第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起された超音波とが一部重なり合う。これにより、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができる。
ここで、励起させる超音波の周波数をfとした場合、第1の分割光202と、第2の分割光203との被測定材100の表面への到達時刻の差Δtは(式2)で表される。
Δt=k/f (式2)
ここで、kはパルスレーザー光の波形の立上り・立下り特性に対する補正係数で、0.5〜2程度である。
この到達時刻差Δtを得るために必要となる、第1の分割光202と第2の分割光203の光路の長さの差ΔLは、(式3)で表される。
ΔL=c0・Δt (式3)
ここで、c0は空気中での光速で、約3×108m/sである。
したがって、反射鏡14,15を、第1の分割光202と第2の分割光203の光路の長さの差がΔLとなるように、(つまり、おおよそΔL/2の位置に)設置すればよい。
ところで、上記Δtがパルスレーザー光のパルス幅に比べ長すぎると、第1の分割光202で励起される超音波と第2の分割光203で励起される超音波が、重なり合わず、各々個別に伝播し、所望の周波数成分を多く含む超音波を励起させる効果が得られない。
したがって、第1の分割光202と、第2の分割光203との被測定材100表面への到達時刻の差Δtが、パルスレーザー光のパルス幅tPに対して以下の(式4)を満たしていればよい。
Δt<a・tP (式4)
ここで、aは定数であり、第1の分割光202で励起される超音波と第2の分割光203で励起される超音波が重なり合うためには、概ねaは5程度であればよい。
このように、(式2)〜(式4)を用いて、光路の長さの差ΔLを算出し、反射鏡14,15を、光路の長さの差ΔLとなるように、(つまり、おおよそΔL/2の位置に)設置することにより、被測定材100に、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができる。
以上のように、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1によれば、第1の分割光202と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第2の分割光203との被測定材100の表面への到達時刻の差に応じて、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができるので、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材100の結晶粒径を精度良く測定することができる。
また、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1では、第1の分割光が被測定材100に照射されたときに発生する超音波と第2の分割光が被測定材100に照射されたときに発生する超音波とが一部重なり合うように、第2の分割光が分割されてから被測定材100に到達するまでの時間を遅延させるための反射鏡14,15を備える構成としたが、これに限らず、反射鏡14,15に代えて、プリズムやリトロリフレクターを備える構成としてもよい。
さらに、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1では、フォトリフラクティブ結晶105を有する2光波混合方式のレーザー干渉計30を備える構成としたが、これに限らない。レーザー干渉計30は、被測定材100の粗面である場合でも高周波数の振動を測定可能なファブリペロー干渉計や、被測定材100の表面が鏡面仕上げである場合に高周波数の振動を測定可能なマイケルソン干渉計を備える構成としてもよい。
なお、本発明に係る第1の実施形態では、被測定材100の材質の一つとして結晶粒径を計測する金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、これに限らず、被測定材100の引張強度、降伏強度、成形性、被測定材結晶の配向性等を計測するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、2つのビームスプリッターを用いて、第1の分割光202と第2の分割光203との光路の長さに差を設ける金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。
本発明に係る第2の実施形態では、1つのビームスプリッターを用いて、第1の分割光202と第2の分割光203との光路の長さに差を設ける金属組織並びに材質の計測装置を例に挙げて説明する。
図4は、本発明に係る第2の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図4に示すように、本発明に係る第2の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置2は、パルスレーザー発振器11と、1/2波長板12と、偏光ビームスプリッター22と、集光レンズ17と、反射鏡18,19と、1/4波長板20,21と、レーザー干渉計30と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32とを備えている。
これらの構成のうち、反射鏡18,19と、1/4波長板20,21と、偏光ビームスプリッター22以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
1/4波長板20は、直線偏光を円偏光に、また、円偏光を直線偏光に変える光学素子であり、直線偏光が1/4波長板20を2回通過すると、偏光方向が90度回転する性質を持つ。1/4波長板21も1/4波長板20と同様の構成を有する。
反射鏡18は、第1の偏光ビームスプリッター13により反射され、1/4波長板20により円偏光に変えられた第1の分割光202を、第1の偏光ビームスプリッター13方向に反射させる。
反射鏡19は、第1の偏光ビームスプリッター13により透過され、1/4波長板21により円偏光に変えられた第2の分割光203を、第1の偏光ビームスプリッター13方向に反射させる。
偏光ビームスプリッター22は、パルスレーザー光201の横偏光(紙面に平行な方向に偏光している)成分を第2の分割光203として透過させると共に、パルスレーザー光201の縦偏光(紙面に垂直な方向に偏光している)成分を第1の分割光202として光路を光軸に対して直角方向に反射させる。そして、偏光ビームスプリッター22は、反射鏡18により反射された第1の分割光202と反射鏡19により反射された第2の分割光203とを合成する。
したがって、本発明に係る第2の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置2では、反射鏡18,19が、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1と同様に、第1の分割光202と第2の分割光203の光路の長さの差がΔLとなるように、(つまり、おおよそΔL/2の位置に)設置されている。
以上のように、本発明に係る第2の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1によれば、1つのビームスプリッターを用いて、第1の分割光202と第2の分割光203との光路差を設け、この光路差によって生じる被測定材100の表面への到達時刻の差に応じて、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができるので、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材100の材質、特に結晶粒径を精度良く測定することができる。
<第3の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、直線偏光のパルスレーザー光を発振するパルスレーザー発振器11を備え、この直線偏光のパルスレーザー光から分割された第1の分割光202と第2の分割光203との光路の長さに差を設ける金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、パルスレーザー光は直線偏光に限らず、無偏光でもよい。
図5は、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図5に示すように、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3は、パルスレーザー発振器24と、ハーフミラー25と、集光レンズ17,27と、反射鏡14,15,26と、レーザー干渉計30と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32とを備えている。
これらの構成のうち、パルスレーザー発振器24と、ハーフミラー25と、反射鏡26と、集光レンズ27以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
パルスレーザー発振器24は、パルス幅数ナノ秒〜10数ナノ秒程度の無偏光のレーザー光であるパルスレーザー光201を発振する。
ハーフミラー25は、パルスレーザー発振器24により発振されたパルスレーザー光201を第1の分割光202と第2の分割光203とに分割する反射鏡である。
図6(A),(B)は、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3に備えられたハーフミラー25の一例を示した図である。
図6(A)に示すように、ハーフミラー25は、パルスレーザー発振器24により発振されたパルスレーザー光201を透過させる光透過板301に、パルスレーザー光201を反射させる反射部材302が設けられている。光透過板301の総面積と反射部材302の総面積とは、1:1となるように反射部材302が製作されている。
また、ハーフミラー25は、図6(B)に示すように構成されてもよい。
図6(B)に示した例では、ハーフミラー25は、パルスレーザー発振器24により発振されたパルスレーザー光201を反射させる反射鏡303に複数の穴304が設けられている。ここで、反射鏡303の総面積と穴304の総面積とは、1:1となるように穴304が設けられている。
反射鏡26は、反射鏡15により反射された第2の分割光203を集光レンズ27方向へ反射させる。
集光レンズ27は、反射鏡26により反射された第2の分割光203を被測定材100表面の第1の分割光202が集光された点と略同一点に照射されるように集光する。
したがって、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3では、反射鏡14,15,26が、本発明に係る第1の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置1と同様に、第1の分割光202と第2の分割光203の光路の長さの差がΔLとなるように、(つまり、おおよそΔL/2の位置に)設置されている。
以上のように、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3によれば、被測定材100に照射するパルスレーザー光が無偏光の場合においても、第1の分割光202と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第2の分割光203との被測定材100の表面への到達時刻の差に応じて、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができるので、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材100の材質、特に結晶粒径を精度良く測定することができる。
なお、本発明に係る第3の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置3では、ハーフミラー25を備える構成としたが、ハーフミラー25の代わりに無偏光のレーザー光を分割する無偏光ビームスプリッターを備える構成としてもよい。
<第4の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、第1の分割光202と第2の分割光203とが照射された被測定材100の表面と対向する面にレーザー光211を照射し、被測定材100から反射されたレーザー光211を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記第1の分割光202と第2の分割光203により励起され、被測定材の内部を伝播した超音波を検出レーザー干渉計30を備える金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。
本発明に係る第4の実施形態では、第1の分割光202と第2の分割光203とが照射された被測定材100の同一面にレーザー光211を照射し、被測定材100から反射されたレーザー光211を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記第1の分割光202と第2の分割光203により励起され、被測定材の内部を伝播した超音波を検出するレーザー干渉計を備える金属組織並びに材質の計測装置4を例に挙げて説明する。
図7は、本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図7に示すように、本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置4は、パルスレーザー発振器11と、1/2波長板12と、第1の偏光ビームスプリッター13と、反射鏡14,15と、第2の偏光ビームスプリッター16と、集光レンズ17と、レーザー干渉計33と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32とを備えている。
これらの構成のうち、レーザー干渉計33以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
図8は、本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置4に備えられたレーザー干渉計33の構成を示した図である。
図8に示すように、レーザー干渉計30は、狭線幅レーザー光源101と、ビームスプリッター102と、集光レンズ103,104,106と、フォトリフラクティブ結晶105と、フォトダイオード107と、波長選択フィルタ108とを備える。これらの構成のうち、波長選択フィルタ108以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1のレーザー干渉計30が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
図8に示すように、レーザー干渉計33では、第1の分割光202と第2の分割光203とが照射された被測定材100の表面に、レーザー光211から分割された検出光211を照射させ、被測定材100の表面で反射された検出光211を集光してフォトリフラクティブ結晶105に入射させる。
このとき、被測定材100の表面で反射した第1の分割光202と第2の分割光203とがフォトリフラクティブ結晶105に入射しないように、検出光211の光路上に波長選択フィルタ108が設けられている。
以上のように、本発明に係る第4の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置4によれば、第1の分割光202と第2の分割光203とが照射された被測定材100の表面にレーザー光211を照射することにより、被測定材100から反射されたレーザー光211を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記第1の分割光202と第2の分割光203により励起され、被測定材100の内部を伝播した超音波を検出することができる。
<第5の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、第1の分割光202で励起される超音波と第2の分割光203で励起される超音波が重なり合うように、反射鏡14,15が固定された金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、反射鏡14,15を可動式としてもよい。
本発明に係る第5の実施形態では、第1の分割光202で励起される超音波と第2の分割光203で励起される超音波が重なり合うように、可動式の反射鏡14,15が設けられた金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明する。
図9は、本発明に係る第5の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図9に示すように、本発明に係る第5の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置5は、パルスレーザー発振器11と、1/2波長板12と、第1の偏光ビームスプリッター13と、反射鏡14,15と、第2の偏光ビームスプリッター16と、集光レンズ17と、レーザー干渉計33と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32と、光路長演算部41と、駆動部42と、モーター43と、回転軸44と、反射鏡筐体45とを備えている。
これらの構成のうち、光路長演算部41と、駆動部42と、モーター43と、回転軸44と、反射鏡筐体45以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。ここで、光路長演算部41と、駆動部42と、モーター43と、回転軸44と、反射鏡筐体45とを、光路長変更部という。
光路長演算部41は、利用者の操作に基づいて、励起される超音波の周波数が入力されると、入力された周波数の超音波が励起するような第2の分割光203の光路長を算出する。
駆動部42は、光路長演算部41により算出された第2の分割光203の光路長とするための駆動信号を生成する。
モーター43は、駆動部42により生成された駆動信号に基づいて、回転軸44を回転させることにより、反射鏡14,15を内部に備える反射鏡筐体45をX1又はX2方向に移動させる。
以上のように、本発明に係る第5の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置5によれば、第1の分割光と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第2の分割光との被測定材100表面への到達時刻の差を、可変とすることで、計測内容に応じて必要となる特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができる。したがって、計測内容に応じて、計測に用いる超音波の周波数成分を適正に変更することができ、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材100の結晶粒径を精度良く測定することができる。
なお、本発明に係る第5の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置5では、モーターの駆動により反射鏡筐体45をX1又はX2方向に移動させたが、これに限らず、油圧または空気圧によりシリンダーを用いて反射鏡筐体45をX1又はX2方向に移動させるようにしてもよい。
<第6の実施形態>
本発明に係る第1の実施形態では、第1の分割光202で励起される超音波と第2の分割光203で励起される超音波が重なり合うように、反射鏡14,15を設置された金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明したが、より短い光路で第2の分割光の被測定材100到達時間を遅延させるために、第2の分割光の光路上に高屈折率材を備えるようにしてもよい。
本発明に係る第6の実施形態では、第2の分割光の光路上に高屈折率材を備えた金属組織並びに材質の計測装置を例に挙げて説明する。
図10は、本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図10に示すように、本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置6は、パルスレーザー発振器11と、1/2波長板12と、第1の偏光ビームスプリッター13と、反射鏡14,15と、第2の偏光ビームスプリッター16と、集光レンズ17と、レーザー干渉計30と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32と、高屈折率材51,52とを備えている。
これらの構成のうち、高屈折率材51,52以外の構成については、それぞれ本発明の実施例1である金属組織並びに材質の計測装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
高屈折率材51は、第1の偏光ビームスプリッター13と反射鏡14との間の第2の分割光203の光路上に設けられ、高屈折率材52は、反射鏡15と第2の偏光ビームスプリッター16との間の第2の分割光203の光路上に設けられている。
高屈折率材51,52は、第2の分割光203の光路を短縮するため、空気より屈折率が高い媒質により形成されている。
ここで、空気より屈折率が高い媒質、即ち高屈折率材51,52中の光速c1は空気中より遅くなり、(式5)で表される。
1=c0/n (式5)
nは、高屈折率材51,52の屈折率である。したがって、本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置6における第1の分割光202と第2の分割光203との光路の長さの差ΔL’は、(式6)で表される。
ΔL’=c1・Δt=c0・Δt/n (式6)
これにより、例えば、高屈折率材51,52が、屈折率nが1.45である石英ガラスにより形成されている場合、第2の分割光203の光路長をおおよそ31%短縮できる。
なお、高屈折率材51,52の第2の分割光203の入射面と出射面には、反射防止膜(ARコート)を施し、これらの面での反射による光量ロスを抑制することが望ましい。
以上のように、本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置6によれば、第2の分割光203の光路上に高屈折率材を備えるようにしたので、装置の設置スペースの制約などにより、高屈折率材を用いない場合における第2の分割光203の光路の長さを十分に確保できない場合においても、第1の分割光202と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第2の分割光203との被測定材100の表面への到達時刻の差に応じて、特定の周波数成分を多く含む超音波を励起させることができるので、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材の結晶粒径を精度良く測定することができる。
<第7の実施形態>
本発明に係る第3の実施形態では、無偏光のパルスレーザー光を発振するパルスレーザー発振器24を備え、このパルスレーザー光から分割された第1の分割光202と第2の分割光203との光路の長さに差を設ける金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明した。
本発明に係る第7の実施形態では、無偏光のパルスレーザー光を発振するパルスレーザー発振器24を備え、この無偏光のパルスレーザー光から分割された第1の分割光202と第2の分割光 203と第3の分割光との光路の長さに差を設ける金属組織並びに材質の計測装置1を例に挙げて説明する。
図11は、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置の構成を示した図である。
図11に示すように、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7は、パルスレーザー発振器24と、集光レンズ17,27,64と、反射鏡14,15,26,62,63と、無偏光ビームスプリッター60,61と、レーザー干渉計30と、オシロスコープ31と、波形解析コンピューター32とを備えている。
これらの構成のうち、集光レンズ64と、反射鏡62,63と、無偏光ビームスプリッター60,61以外の構成については、それぞれ本発明の実施例3である金属組織並びに材質の計測装置3が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
無偏光ビームスプリッター60は、パルスレーザー発振器24から発振されたパルスレーザー光201を第1の分割光202を透過させ、第4の分割光205を無偏光ビームスプリッター61方向へ反射させる。ここで、無偏光ビームスプリッター60は、第1の分割光202の光量と第4の分割光205の光量との比が1:2となるように製作されている。
無偏光ビームスプリッター61は、無偏光ビームスプリッター60により分割された第4の分割光205を分割して、第2の分割光203として反射鏡62方向へ反射させると共に、第3の分割光204として透過させる。ここで、無偏光ビームスプリッター61、第2の分割光203の光量と第3の分割光204の光量との比が1:1になるように製作されている。
反射鏡62,63は、無偏光ビームスプリッター61により分割された第2の分割光203を集光レンズ64の方向へ反射させる。
集光レンズ64は、反射鏡62,63により反射された第2の分割光203を、被測定材100表面の第1の分割光202が集光された点と略同一点に照射されるように集光する。
そして、無偏光ビームスプリッター60,61と、反射鏡26,62,63と、集光レンズ64とは、第2の分割光203の光路が、第1の分割光202が被測定材100に照射されたときに励起される超音波と第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起される超音波とが一部重なり合うような光路となるように配置されている。
また、無偏光ビームスプリッター60,61と、反射鏡14,15,26と、集光レンズ27とは、第3の分割光204の光路が、第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起される超音波と第3の分割光204が被測定材100に照射されたときに励起される超音波とが一部重なり合うような光路となるように配置されている。
以上のように、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7によれば、発振されたパルスレーザー光のうち、第1の分割光202と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第2の分割光203の被測定材100表面への到達時刻の差が、第2の分割光203と、それよりも光伝播時間が長い光路を経る第3の分割光204の被測定材100表面への到達時刻の差と異なるようにすることにより、1回のパルスレーザー光の照射で周波数成分が異なる2種類の超音波を励起させることができ、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材の結晶粒径を精度良く測定することができる。
図12(A)は、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7に備えられたパルスレーザー発振器24により射出されたパルスレーザー光の一例を示した図であり、図12(B)は、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7により励起された超音波の一例を示した図である。
図12(A)に示すように、t11時点において、被測定材100に到達した第1の分割光202の光強度が最大となり、t13時点において、被測定材100に到達した第2の分割光203の光強度が最大となり、t15時点において、被測定材100に到達した第3の分割光204の光強度が最大となっている。
そして、図12(B)に示すように、t12時点において、t11時点に被測定材100に到達した第1の分割光202により励起された超音波の振幅が最大となり、t14時点において、t13時点に被測定材100に到達した第2の分割光203により励起された超音波の振幅が最大となり、t16時点において、t15時点に被測定材100に到達した第3の分割光204により励起された超音波の振幅が最大となっている。
このように、第1の分割光202より第2の分割光203が遅れて被測定材100に到達するので、第1の分割光202が被測定材100に照射されたときに励起された超音波と第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起された超音波とが一部重なり合う。
また、第2の分割光203より第3の分割光204が遅れて被測定材100に到達するので、第2の分割光203が被測定材100に照射されたときに励起された超音波と第3の分割光204が被測定材100に照射されたときに励起された超音波とが一部重なり合う。
これにより、1回のパルスレーザー光の照射で周波数成分が異なる2種類の超音波を励起させることができ、金属組織並びに材質の計測、特に、金属材の結晶粒径を精度良く測定することができる。
なお、本発明に係る第7の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置7は、本発明に係る第6の実施形態の金属組織並びに材質の計測装置6と同様に、第2の分割光203の光路上及び第3の分割光204の光路上に、高屈折率材を備えるようにしてもよい。
産業上の利用の可能性
本発明は、熱間圧延設備において、被圧延材の材質計測に適用することができる。
1,2,3,4,5,6,7…金属組織並びに材質の計測装置
11,24…パルスレーザー発振器
12…1/2波長板
13…第1の偏光ビームスプリッター
14,15,18,19,26,62,63…反射鏡
16…第2の偏光ビームスプリッター
17,27,64…集光レンズ
20,21…1/4波長板
22…偏光ビームスプリッター
25…ハーフミラー
30,33…レーザー干渉計
31…オシロスコープ
32…波形解析コンピューター
41…光路長演算部
42…駆動部
43…モーター
44…回転軸
45…反射鏡筐体
51,52…高屈折率材
60,61…無偏光ビームスプリッター
61…無偏光ビームスプリッター
100…被測定材
101…狭線幅レーザー光源
102…ビームスプリッター
103,104,106…集光レンズ
105…フォトリフラクティブ結晶
107…フォトダイオード
108…波長選択フィルタ

Claims (5)

  1. 第1のレーザー光を発振するパルスレーザー発振器と、
    前記発振された第1のレーザー光を複数の分割光に分割する光分割部と、
    前記光分割部により分割された分割光をそれぞれ伝播させ、その光伝播時間が異なる複数の光路と、
    前記複数の光路をそれぞれ伝播した複数の分割光を被測定材の同一位置に重ねて照射する集光部と、前記被測定材に第2のレーザー光を照射し、前記被測定材から反射及び散乱された第2のレーザー光を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記複数の分割光により励起された複数の超音波が一部重ね合わされて得られる超音波を、被測定材の内部を伝播した後に、検出するレーザー干渉計部と、
    前記レーザー干渉計部により検出された超音波の周波数による減衰の違いに基づいて、前記被測定材の金属組織及び材質を算出する波形解析部と、を備え、
    前記複数の分割光のうち、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光とにおいて、前記被測定材への光伝搬時間の差をΔtとし、前記第1のレーザー光のパルス幅をtpとし、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光それぞれによって励起された超音波が一部重なり合うように定められた定数をaとすると、
    Δt<a・tp
    を満たすことを特徴とする金属組織並びに材質の計測装置。
  2. 請求項1において、前記複数の光路のうち、少なくとも1つの光路の長さの差を変更する光路長変更部
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の金属組織並びに材質の計測装置。
  3. 請求項1において、前記複数の光路のうち、少なくとも1つの光路上に高屈折率材
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の金属組織並びに材質の計測装置。
  4. 請求項1において、前記複数の光路のうち、第1の光路とそれよりも光伝播時間が長い第2の光路との長さの差が、第2の光路とそれよりも光伝播時間が長い第3の光路との長さの差と異なることを特徴とする金属組織並びに材質の計測装置。
  5. 第1のレーザー光を複数の分割光に分割し、
    前記分割光をそれぞれ光伝播時間が異なる複数の光路を伝播させ、
    前記複数の光路をそれぞれ伝播した複数の分割光を被測定材の同一位置に照射し、
    前記被測定材に第2のレーザー光を照射し、
    前記被測定材から反射及び散乱された第2のレーザー光を基準光と干渉させて生じる光量変化に基づいて、前記複数の分割光により励起された複数の超音波が一部重ね合わされて得られる超音波を、被測定材の内部を伝播した後に検出し、
    前記検出された超音波の周波数による減衰の違いに基づいて、前記被測定材の金属組織及び材質を算出し、
    前記複数の分割光のうち、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光とにおいて、前記被測定材への光伝搬時間の差をΔtとし、前記第1のレーザー光のパルス幅をtpとし、先に前記被測定材に到着した分割光と次に前記被測定材に到着した分割光それぞれによって励起された超音波が一部重なり合うように定められた定数をaとすると、
    Δt<a・tp
    を満たすことを特徴とする金属組織並びに材質の計測方法。
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