以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.本発明の実施形態による情報処理システムの構成
2.第1の実施形態
2−1.ECGサーバの構成
2−2.第1の実施形態によるクライアント端末の構成
2−3.第1の実施形態による動作
2−4.変形例
2.第2の実施形態
2−1.第2の実施形態によるクライアント端末の構成
2−2.第2の実施形態による動作
3.第3の実施形態
4.コンテンツリスト画面の変形例
4−1.第1の変形例
4−2.第2の変形例
4−3.第3の変形例
5.補足
まず、図1を参照し、本発明の実施形態による情報処理システム1について説明する。
図1は、本発明の実施形態による情報処理システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による情報処理システム1は、ECGサーバ(Electoronic Content Guide:電子番組情報)、ネットワーク12、放送局14、コンテンツ配信サーバ16、クライアント端末20およびリモートコントローラ22を備える。
放送局14は、コンテンツの実体(コンテンツデータ)を放送する。図1においては放送局14が無線により番組を放送する例を示しているが、放送局14は有線によりコンテンツを放送してもよい。より具体的には、放送局14は、地上波デジタル放送、ケーブルTV放送、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送、CS(Communication Satellite)デジタル放送などを行なってもよい。
なお、本明細書においては、コンテンツが番組である例に重きをおいて説明するが、コンテンツはかかる例に限定されない。例えば、コンテンツは、コマーシャルおよび映画などの映像データ、音楽データ、静止画データ、ゲーム,フトフェア、電子書籍、CD・DVD・書籍などの物販商品、タレント・俳優などの人物情報、番組の撮影地・紹介店舗などの場所・位置情報、公式サイトなどのWebサイトなどであってもよい。
コンテンツ配信サーバ16は、コンテンツの実体(コンテンツデータ)を、ネットワーク12を介して送信する。例えば、コンテンツ配信サーバ16は、コンテンツをダウンロード形式で送信することも、ストリーミング形式で送信することもできる。なお、ネットワーク12は、ネットワーク12に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク12は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、IP−VPN(Internt Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
このような放送局14およびコンテンツ配信サーバ16などのコンテンツホルダは、各コンテンツのコンテンツ情報も有している。そして、各コンテンツホルダが有するコンテンツ情報は、ECGサーバ10に提供され、ECGサーバ10において管理される。このコンテンツ情報(属性情報)は、例えば、タイトルおよび代表画像URIなどの基本情報、出演者名および出演者画像URIなどの出演者情報、放送時間情報、ジャンル情報などを含む。また、このコンテンツ情報は、相互排他的なカテゴリである複数のファセット項目(ファセットカテゴリ)、および各ファセット項目に属するファセット値からなるファセット型データとして管理されてもよい。
ECGサーバ10(サーバ装置)は、放送局14から放送されるコンテンツやコンテンツ配信サーバ16から配信されるコンテンツごとにコンテンツ情報を管理(記憶)する。また、ECGサーバ10は、例えばクライアント端末20において選択されたコンテンツに関連するコンテンツのコンテンツ情報を検索し、クライアント端末20に送信することが可能である。なお、ECGサーバ10は、クライアント端末20からの要求に応じてネットワーク12を介してコンテンツ情報を送信するWebサーバであってもよい。
クライアント端末20(表示制御装置)は、放送局14から放送されたコンテンツ、またはコンテンツ配信サーバ16から配信されたコンテンツなどを受信し、再生して表示する。このクライアント端末20は、リモートコントローラ22に対して行われるユーザ操作に従って動作する。例えば、ユーザは、リモートコントローラ22に対してチャネル選択操作、コンテンツ選択操作、視聴予約操作、録画予約操作、早送りや一時停止などの再生制御操作を行うことによりクライアント端末20を制御することができる。
また、本実施形態によるクライアント端末20は、ECGサーバ10から受信したコンテンツ情報に基づいて、コンテンツの表示情報を含むコンテンツリスト画面(表示画面)を生成する。以下、図2〜図4を参照し、クライアント端末20が生成するコンテンツリスト画面の具体例を説明する。
図2〜図4は、クライアント端末20が生成するコンテンツリスト画面の具体例を示した説明図である。図2に示したように、コンテンツリスト画面50−1は、前コンテンツリスト、主コンテンツリスト、および関連コンテンツリストを含む。
前コンテンツリストは、直前のコンテンツリスト画面における主コンテンツリストであり、複数のコンテンツの表示情報を含む。なお、表示情報は、コンテンツのタイトルや出演者名などのテキスト情報であってもよいし、コンテンツに関する画像(例えば、代表画像、出演者画像など)であってもよい。
また、主コンテンツリストは、ユーザが現時点でコンテンツを選択するためのコンテンツリストであり、複数のコンテンツの表示情報を含む。ここで、主コンテンツリストに含まれるコンテンツの表示情報は、前コンテンツリストにおいて選択されたコンテンツに関連するコンテンツの表示情報である。例えば、図2に示した主コンテンツリストにはコンテンツB〜Fの表示情報が含まれ、このコンテンツB〜Fは、前コンテンツリストにおいて選択されたコンテンツAに関連するコンテンツである。
関連コンテンツリストは、主コンテンツリストにおいてカーソル52が当てられているコンテンツに関連するコンテンツの表示情報からなる。例えば、図2に示した関連コンテンツリストには複数のコンテンツの表示情報が含まれ、この複数のコンテンツは、主コンテンツリストにおいてカーソル52が当てられているコンテンツDに関連するコンテンツである。
ユーザは、図2に示したコンテンツリスト画面50−1において、ユーザは、上キー55または下キー56を操作してカーソル52を移動させることにより、コンテンツB〜Fの表示情報のいずれかを選択することができる。例えば、ユーザによりコンテンツBの表示情報が選択されると、クライアント端末20は、図3に示すように次のコンテンツリスト画面50−2を生成する。
図3に示したように、主コンテンツリストにおいてコンテンツBの表示情報が選択されると、関連コンテンツリストのコンテンツの表示情報が、コンテンツBに関連するコンテンツG〜Kの表示情報に切り替えられる。
ユーザは、図3に示したコンテンツリスト画面50−1において、右キー57を操作することによりコンテンツBの選択を決定することができる。クライアント端末20は、ユーザによりコンテンツBの選択が決定されると、図4に示すように次のコンテンツリスト画面50−3を生成する。
図4に示したように、コンテンツリスト画面50−3は、前コンテンツリストとしてコンテンツリスト画面50−2における主コンテンツリストを含み、主コンテンツリストとしてコンテンツリスト画面50−3における関連コンテンツリストを含む。ユーザは、このコンテンツリスト画面50−3において、上キー55または下キー56を操作してカーソル52を移動させることにより、コンテンツBに関連するコンテンツG〜Kの表示情報のいずれかを選択することができる。
さらに、コンテンツリスト画面50−3は、主コンテンツリストにおいてカーソル52が当てられているコンテンツGに関連するコンテンツL〜Pの表示情報からなる関連コンテンツリストを含む。
このように、クライアント端末20は、主コンテンツリストにおいてコンテンツが選択されるたびに、選択されたコンテンツに関連するコンテンツの表示情報を含むコンテンツリスト画面50を生成する。したがって、ユーザは、クライアント端末20により順次に生成されるコンテンツリスト画面50を介して、関連コンテンツを連鎖的に探索することができる。
さらに、本発明の第1の実施形態、第2の実施形態、および第3の実施形態によれば、関連コンテンツリストの表示内容を、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することができる。以下、このような本発明の第1の実施形態、第2の実施形態、および第3の実施形態の概要を説明した後に、各実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態の概要)
第1の実施形態によれば、コンテンツリスト画面において表示する各コンテンツの表示情報の内容を、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することができる。以下、図5を参照して具体的に説明する。
図5は、第1の実施形態の概要を示した説明図である。コンテンツリスト画面50−1は、コンテンツXに関連するコンテンツA〜Cの表示情報を含む。このコンテンツリスト画面50−1においてコンテンツBの表示情報が選択されると、クライアント端末20は、コンテンツBに関連するコンテンツD〜Fの表示情報を含む次のコンテンツリスト画面50−2Aを生成する。さらに、コンテンツリスト画面50−2AにおいてコンテンツEの表示情報が選択されると、クライアント端末20は、コンテンツEに関連するコンテンツJ〜Lの表示情報を含む次のコンテンツリスト画面50−3Aを生成する。
一方、このコンテンツリスト画面50−1においてコンテンツCの表示情報が選択されると、クライアント端末20は、コンテンツCに関連するコンテンツG〜Iの表示情報を含む次のコンテンツリスト画面50−2Bを生成する。さらに、コンテンツリスト画面50−2BにおいてコンテンツIの表示情報が選択されると、クライアント端末20は、コンテンツIに関連するコンテンツL〜Mの表示情報を含む次のコンテンツリスト画面50−3Bを生成する。
ここで、コンテンツリスト画面50−3Aおよびコンテンツリスト画面50−3Bは、双方ともコンテンツLの表示情報を含むので、ユーザはいずれの画面においてもコンテンツLの表示情報を選択することができる。しかし、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合とでは、過去のコンテンツの選択順列が異なる。
具体的には、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合、過去のコンテンツの選択順列は、図5において実線で示したように、コンテンツX−コンテンツB−コンテンツE−コンテンツL、となる。一方、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合、過去のコンテンツの選択順列は、図5において点線で示したように、コンテンツX−コンテンツC−コンテンツI−コンテンツL、となる。
このため、第1の実施形態によるクライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合とでは、異なるコンテンツリスト画面を生成する。
例えば、第1の実施形態によるクライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合、コンテンツLに関連するコンテンツO〜Qの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Aを生成する。このコンテンツリスト画面50−4Aには、コンテンツOの表示情報としてコンテンツOの出演者情報(例えば、出演者画像)が含まれ、コンテンツPの表示情報としてコンテンツPの出演者情報が含まれ、コンテンツQの表示情報としてコンテンツQの基本情報が含まれる。
一方、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合にも、コンテンツLに関連するコンテンツO〜Qの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Bが生成される。しかし、コンテンツリスト画面50−4Bに含まれる表示情報は、コンテンツリスト画面50−4Aに含まれる表示情報と内容、種類が異なる。
具体的には、コンテンツリスト画面50−4Bには、コンテンツOの表示情報としてコンテンツOの場所情報が含まれ、コンテンツPの表示情報としてコンテンツPの場所情報が含まれ、コンテンツQの表示情報としてコンテンツQの時代情報が含まれる。
このように、第1の実施形態によれば、コンテンツリスト画面において表示するコンテンツの表示情報の内容をこれまでのコンテンツの選択順列に応じて制御することにより、各コンテンツの表示情報によるユーザへの訴求効果を向上することが可能である。この第1の実施形態による表示情報の制御方法については、「2.第1の実施形態」において詳細に説明する。
(第2の実施形態の概要)
第2の実施形態によれば、コンテンツリスト画面においていずれのコンテンツの表示情報を表示するかを、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することができる。以下、図6を参照して具体的に説明する。
図6は、第2の実施形態の概要を示した説明図である。図6に示したコンテンツリスト画面50−1、50−2A、50−3A、50−2B、および50−3Bは、図5と同一であるので、詳細な説明を省略する。
図6に示したように、コンテンツリスト画面50−3Aおよびコンテンツリスト画面50−3Bは、双方ともコンテンツLの表示情報を含むので、ユーザはいずれの画面においてもコンテンツLの表示情報を選択することができる。しかし、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合とでは、過去のコンテンツの選択順列が異なる。
このため、第2の実施形態によるクライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合とでは、異なるコンテンツリスト画面を生成する。
例えば、クライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合、コンテンツLの関連コンテンツとして、コンテンツO〜Qの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Aを生成する。一方、クライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合、コンテンツLの関連コンテンツとして、コンテンツR〜Tの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Bを生成する。
このように、第2の実施形態によれば、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じ、ユーザへの訴求効果が高いと判断されるコンテンツの表示情報をコンテンツリスト画面に表示することが可能である。この第2の実施形態による表示情報の制御方法については、「3.第2の実施形態」において詳細に説明する。
(第3の実施形態の概要)
第3の実施形態は、第1の実施形態の構成、および第2の実施形態の構成を組み合せたものである。すなわち、第3の実施形態によれば、コンテンツリスト画面においていずれのコンテンツの表示情報を表示するか、および各コンテンツの表示情報の内容を、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することができる。以下、図7を参照して具体的に説明する。
図7は、第3の実施形態の概要を示した説明図である。図7に示したコンテンツリスト画面50−1、50−2A、50−3A、50−2B、および50−3Bは、図5と同一であるので、詳細な説明を省略する。
図7に示したように、コンテンツリスト画面50−3Aおよびコンテンツリスト画面50−3Bは、双方ともコンテンツLの表示情報を含むので、ユーザはいずれの画面においてもコンテンツLの表示情報を選択することができる。しかし、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報を選択する場合とでは、過去のコンテンツの選択順列が異なる。
このため、第3の実施形態によるクライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合と、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合とでは、異なるコンテンツリスト画面を生成する。
具体的には、クライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3AにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合、コンテンツLの関連コンテンツとして、コンテンツO〜Qの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Aを生成する。さらに、このコンテンツリスト画面50−4Aには、コンテンツOの表示情報としてコンテンツOの出演者情報が含まれ、コンテンツPの表示情報としてコンテンツPの出演者情報が含まれ、コンテンツQの表示情報としてコンテンツQの基本情報が含まれる。
一方、クライアント端末20は、コンテンツリスト画面50−3BにおいてコンテンツLの表示情報が選択された場合、コンテンツLの関連コンテンツとして、コンテンツR〜Tの表示情報を含むコンテンツリスト画面50−4Bを生成する。さらに、このコンテンツリスト画面50−4Bには、コンテンツRの表示情報としてコンテンツRの場所情報が含まれ、コンテンツSの表示情報としてコンテンツSの場所情報が含まれ、コンテンツTの表示情報としてコンテンツTの時代情報が含まれる。
このように、第3の実施形態によれば、コンテンツリスト画面においていずれのコンテンツの表示情報を表示するかを、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することができる。さらに、第3の実施形態によれば、各コンテンツの表示情報の内容を、以前に選択されたコンテンツの選択順列に応じて制御することが可能である。この第3の実施形態による表示情報の制御方法については、「4.第3の実施形態」において詳細に説明する。
なお、第1〜第3の実施形態によるクライアント端末20は、共通のハードウェア構成により実現することができる。以下、各実施形態で共通して用いることが可能なクライアント端末20のハードウェア構成の一例を説明する。
図8は、クライアント端末20のハードウェア構成を示したブロック図である。クライアント端末20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、を備える。また、クライアント端末20は、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、通信装置215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってクライアント端末20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ、レバーおよびリモートコントローラ22が発生する赤外線信号用の受光部あるいは無線信号の受信部など、ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。クライアント端末20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、クライアント端末20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置210は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。出力装置210は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかるクライアント端末20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、クライアント端末20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。また、ドライブ212は、リムーバブル記憶媒体24に情報を書き込むこともできる。
通信装置215は、例えば、ネットワーク12に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
なお、上記では図8を参照してクライアント端末20のハードウェア構成について説明したが、ECGサーバ10のハードウェアはクライアント端末20と実質的に同一に構成することが可能であるため、説明を省略する。
また、図1においてはクライアント端末20の一例として家庭用表示装置を示したが、クライアント端末20はかかる例に限定されない。例えば、クライアント端末20は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、クライアント端末20は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
<2.第1の実施形態>
以上、本発明の実施形態による情報処理システム1、および各実施形態の概要を説明した。本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
(2−1.ECGサーバの構成)
図9は、ECGサーバ10の構成を示した機能ブロック図である。図9に示したように、ECGサーバ10は、通信部116と、コンテンツ情報記憶部120と、情報登録部124と、情報検索部128と、を備える。
通信部116は、クライアント端末20とのインタフェースであり、クライアント端末20との間で各種情報を送受信する送信部および受信部として機能する。例えば、通信部116は、クライアント端末20からコンテンツ特定情報を受信したり、情報検索部128により検索されたコンテンツ情報をクライアント端末20に送信したりする。
コンテンツ情報記憶部120は、放送局14から放送されるコンテンツや、コンテンツ配信サーバ16から配信されるコンテンツ番組ごとにコンテンツ情報を記憶する。このコンテンツ情報は、情報登録部124により自動的または人的に記憶部120に登録される。ここで、図10を参照し、コンテンツ情報の構成を説明する。
図10は、コンテンツ情報の構成例を示した説明図である。図10に示したように、コンテンツ情報は、複数の属性種別に関する属性情報を含む。具体的には、コンテンツ情報は、基本情報、出演者情報、場所情報、テーマ情報、時代情報、放送時間情報、およびジャンル情報などの属性情報を含む。また、各属性情報は、属性値、キャッチコピー、および画像URIなどを含む。例えば、出演者情報は、コンテンツの出演者名、出演者キャッチコピー(例えば、「○○太郎主演作品!)、および出演者画像URIを含む。
情報検索部128は、クライアント端末20から受信されたコンテンツ特定情報により特定されるコンテンツに関連するコンテンツのコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部120から検索する。
具体的には、情報検索部128は、コンテンツ特定情報により特定されるコンテンツと共通する属性値を有するコンテンツを検索してもよい。例えば、コンテンツ特定情報により特定されるコンテンツの出演者情報が「B助」、場所情報が「京都」、時代情報が「江戸時代」である場合、情報検索部128は、出演者情報が「B助」であるコンテンツ、場所情報が「京都」であるコンテンツ、および時代情報が「江戸時代」であるコンテンツを検索してもよい。または、情報検索部128は、出演者情報が「B助」であり、かつ、場所情報が「京都」であり、かつ、時代情報が「江戸時代」であるコンテンツを検索してもよい。なお、情報検索部128は、検索されるコンテンツ数が所定数あるいは所定範囲内になるように検索条件を設定してもよい。
(2−2.第1の実施形態によるクライアント端末の構成)
図11は、第1の実施形態によるクライアント端末20の構成を示した機能ブロック図である。図11に示したように、第1の実施形態によるクライアント端末20は、通信部216と、再生処理部220と、表示部224と、操作検出部228と、コンテンツ情報取得部232と、表示制御部236と、属性種別抽出部240と、テーブル記憶部244と、選択傾向算出部248と、を備える。
通信部216は、ECGサーバ10、放送局14およびコンテンツ配信サーバ16などの外部機関とのインターファースである。通信部216は、放送局14およびコンテンツ配信業者16からコンテンツを受信したり、ECGサーバ10からコンテンツ情報を受信したりすることができる。
再生処理部220は、通信部216により受信されたコンテンツの再生処理を行う。再生処理としては、デコード、A/D変換、およびレンダリングなどがあげられる。再生処理部220により再生されたコンテンツは表示部224に表示される。
操作検出部228は、リモートコントローラ22において行われたユーザ操作を示す信号をリモートコントローラ22から受信することによりユーザ操作を検出する。ユーザ操作としては、例えば、コンテンツリスト画面50におけるコンテンツの選択操作などがあげられる。また、操作検出部228は、リモートコントローラ22において行われたユーザ操作だけでなく、クライアント端末20に設けられた操作手段に対するユーザ操作を検出することも可能である。
コンテンツ情報取得部232は、コンテンツリスト画面50の主コンテンツリストにおいてユーザにより選択されたコンテンツの関連コンテンツのコンテンツ情報をECGサーバ10から取得する。
具体的には、コンテンツ情報取得部232は、主コンテンツリストにおいてユーザにより選択されたコンテンツを特定するコンテンツ特定情報を、コンテンツ情報の取得要求としてECGサーバ10に送信する。上記コンテンツ特定情報としては、コンテンツID、メディア種別、チャンネル番号、および放送時間などがあげられる。
例えば、図2に示したコンテンツリスト画面50においてユーザによりコンテンツBが選択された場合、コンテンツ情報取得部232は、コンテンツBを特定するコンテンツ特定情報をECGサーバ10に送信し、コンテンツBの関連コンテンツのコンテンツ情報をECGサーバ10から取得してもよい。または、コンテンツ情報取得部232は、主コンテンツリストに含まれる各コンテンツの関連コンテンツのコンテンツ情報をユーザ選択に先立って取得しておいてもよい。
表示制御部236は、コンテンツ情報取得部232によりECGサーバ10から取得されるコンテンツ情報、および操作検出部228により検出されたユーザ操作などに基づき、コンテンツリスト画面を生成する。
具体的には、表示制御部236は、ECGサーバ10から取得されるコンテンツ情報に基づき、複数のコンテンツの表示情報からなる主コンテンツリストを含むコンテンツリスト画面を生成する。なお、コンテンツの表示情報は、コンテンツ情報に含まれるタイトル、出演者名、場所名称などを含んでもよいし、コンテンツ情報に含まれる画像URIに基づいて取得される代表画像、出演者画像、または場所画像などを含んでもよい。
そして、表示制御部236は、主コンテンツリストにおいて1のコンテンツの表示情報が選択されると、1のコンテンツに関連する複数のコンテンツの表示情報からなる関連コンテンツリストを含む次のコンテンツリスト画面を生成する。このようにして表示制御部236により生成されたコンテンツ画面は表示部224に表示される。
ここで、表示制御部236は、1のコンテンツに関連する各コンテンツの表示情報として、ユーザがコンテンツを選択する際に着目する傾向が高い属性種別に関する表示情報を優先的に関連コンテンツリストに組み込むことができる。
例えば、ユーザが出演者つながりでコンテンツを選択する傾向が高い場合、表示制御部236は、コンテンツの表示情報として出演者画像を関連コンテンツリストに含めることができる。以下、ユーザがコンテンツを選択する際に着目する傾向が高い属性種別を判断するための構成(属性種別抽出部240、テーブル記憶部244、選択傾向算出部248)について説明する。
属性種別抽出部240は、主コンテンツリストにおいてユーザによりコンテンツが選択されると、主コンテンツリストにおいて選択されたコンテンツ(以下、主コンテンツと称する。)のログ情報を作成する。具体的には、属性種別抽出部240は、主コンテンツと、直前の主コンテンツリストにおいて選択された直前の主コンテンツとで共通する属性値、および当該属性値の属性種別を抽出し、抽出した属性種別および属性値を含むログ情報を生成する。そして、属性種別抽出部240は、生成したログ情報を、テーブル記憶部244が記憶する選択順列テーブルに追加する。
図12は、テーブル記憶部244が記憶する選択順列テーブルの具体例を示した説明図である。図12に示したように、選択順列テーブルは複数のログ情報からなり、各ログ情報は、ログID、主コンテンツID、直前の主コンテンツと属性値が共通する属性種別、直前の主コンテンツと共通する属性値、およびログ取得日時を含む。
例えば、ログID「0002」が付されたログ情報は、主コンテンツが「コンテンツB」であり、直前の主コンテンツである「コンテンツA」と属性値が共通する属性種別が「出演者」であり、共通する属性値が「A太郎」であり、取得日時が「2009−11−01 10:10:20」であることを示す。
なお、属性種別抽出部240は、カーソル移動により同一の主コンテンツリスト内で主コンテンツが変更された場合、ログ情報を変更後の主コンテンツのログ情報に修正してもよい。例えば、コンテンツXおよびYの表示情報を含む主コンテンツリストにおいてコンテンツYが選択された場合、選択順列テーブルにコンテンツYのログ情報(ログID:0123)が追加される。その後、上記主コンテンツリストにおけるカーソル移動によりコンテンツXが選択されると、属性種別抽出部240は、コンテンツYのログ情報(ログID:0123)を、コンテンツXのログ情報に修正してもよい。
また、上記の選択順列テーブル、および後述する選択傾向テーブルを記憶するテーブル記憶部244は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
選択傾向算出部248(算出部)は、選択順列テーブルに基づき、ユーザが1のコンテンツの関連コンテンツを各属性種別つながりで選択する傾向を算出する。以下、図13および図14を参照し、ユーザによる選択傾向の算出例を説明する。
図13は、各属性種別つながりで関連コンテンツが選択された数を模式的に示した説明図である。図13に示した例では、時代つながりで選択された関連コンテンツ数が14であり、出演者つながりで選択された関連コンテンツ数が12であり、場所つながりで選択された関連コンテンツ数が6であり、テーマつながりで選択された関連コンテンツ数が5であり、放送時間つながりで選択された関連コンテンツ数が3である。この場合、時代つながりで選択された関連コンテンツ数が最も多いため、選択傾向算出部248は、時代つながりでの選択傾向が最も高いと判断してもよい。
しかし、ユーザの選択傾向は時間経過と共に変化する可能性がある。そこで、選択傾向算出部248は、最新の所定数のステップ(主コンテンツから関連コンテンツの1つを選択することを1ステップとする。)のログ情報のみを用いて選択傾向を算出してもよい。例えば、選択傾向算出部248は、最新の20ステップにおける各属性情報つながりでの選択数の割合を選択傾向として算出してもよい。
具体的には、最新の20ステップにおいては、出演者つながりで選択された関連コンテンツ数が9であり、時代つながりで選択された関連コンテンツ数が5であり、場所つながりで選択された関連コンテンツ数が3であり、テーマつながりで選択された関連コンテンツ数が2であり、放送時間つながりで選択された関連コンテンツ数が1である。
したがって、選択傾向算出部248は、最新の20ステップのログ情報のみを用いる場合、図14に示すように、出演者つながりでの選択傾向を「45%」、時代つながりでの選択傾向を「25%」、場所つながりでの選択傾向を「15%」、テーマつながりでの選択傾向を「10%」、放送時間つながりでの選択傾向を「5%」と算出する。
選択傾向算出部248により上記のようにして算出された属性種別ごとの選択傾向は、選択傾向テーブルとしてテーブル記憶部244に記録される。なお、選択傾向算出部248は、選択順列テーブルに新たなログ情報が追加される度に選択傾向テーブル更新してもよい。また、選択傾向の算出方法は上記例に限定されず、例えば、「2−4.変形例」において説明する算出方法を利用してもよい。
表示制御部236は、テーブル記憶部244に記憶された選択傾向テーブルを参照し、関連コンテンツリストに組み入れる表示情報を制御する。例えば、表示制御部236は、関連コンテンツごとに、主コンテンツと属性値が共通する属性種別のうちで、最も選択傾向の高い属性種別を判断する。そして、表示制御部236は、主コンテンツと属性値が共通する属性種別のうちで、最も選択傾向の高い属性種別に関する表示情報を関連コンテンツリストに組み入れる。以下、図15および図16を参照し、表示制御部236による表示制御の具体例を説明する。
図15に示したように、主コンテンツの関連コンテンツ情報としてコンテンツL〜Rのコンテンツ情報がコンテンツ情報取得部232により取得された場合、表示制御部236は、コンテンツL〜Rの各々について、主コンテンツと属性値が共通する属性種別を判断する。例えば、図15に示した例では、コンテンツLは主コンテンツと場所の属性値が共通し、コンテンツMは主コンテンツと出演者の属性値が共通し、コンテンツNは主コンテンツと場所、テーマ、および放送時間の属性値が共通する。
この場合、表示制御部236は、コンテンツL〜Rの各々について、主コンテンツと属性値が共通する属性種別のうちで、最も選択傾向が高い属性種別に関する表示情報をコンテンツL〜Rの表示情報として関連コンテンツリストに組み入れる。
具体的には、コンテンツLは、主コンテンツと属性値が共通する属性種別が場所のみである。このため、表示制御部236は、図16に示すように、コンテンツLに関する場所情報(コンテンツ情報に含まれる場所名称、または場所画像URIにより参照される場所画像など)を関連コンテンツリストに組み入れる。
また、コンテンツMは、主コンテンツと属性値が共通する属性種別が出演者のみである。このため、表示制御部236は、図16に示すように、コンテンツMに関する出演者情報(コンテンツ情報に含まれる出演者名、または出演者画像URIにより参照される出演者画像など)を関連コンテンツリストに組み入れる。
同様に、コンテンツRは、主コンテンツと属性値が共通する属性種別が放送時間のみである。このため、表示制御部236は、図16に示すように、コンテンツMに関する放送時間情報(コンテンツ情報に含まれる放送時間を示すテキストまたは画像など)を関連コンテンツリストに組み入れる。
一方、コンテンツNは、主コンテンツと属性値が共通する複数の属性種別(場所、テーマ、放送時間)のうちで場所つながりでの選択傾向が最も高い。このため、表示制御部236は、図16に示すように、コンテンツNの場所情報を関連コンテンツリストに組み入れる。
同様に、コンテンツQは、主コンテンツと属性値が共通する複数の属性種別(場所、放送時間)のうちで場所つながりでの選択傾向が最も高い。このため、表示制御部236は、図16に示すように、コンテンツQの場所情報を関連コンテンツリストに組み入れる。
なお、上記ではコンテンツごとに1の表示情報のみを関連コンテンツリストに組み入れる例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、コンテンツごとに複数の表示情報を関連コンテンツリストに組み入れることが可能である場合、表示制御部236は、複数の表示情報を選択傾向の高い順に関連コンテンツリストに組み入れてもよい。また、表示制御部236は、あるコンテンツに関し、以前の関連コンテンツリストにおいて表示した表示情報より、他の表示情報を優先的に関連コンテンツリストに組み込んでもよい。例えば、コンテンツNの場所情報が以前の関連コンテンツリストにおいて表示されていた場合、表示制御部236は、次に選択傾向が高いテーマ情報を関連コンテンツリストに組み込んでもよい。かかる構成により、コンテンツリスト画面において同一のコンテンツの同一の表示情報が繰り返し表示されてしまう場合を抑制することができる。
(2−3.第1の実施形態による動作)
以上、第1の実施形態によるクライアント端末20の構成を説明した。続いて、図17を参照し、第1の実施形態によるクライアント端末20およびECGサーバ10の動作を説明する。
図17は、第1の実施形態によるクライアント端末20およびECGサーバ10の動作を示したシーケンス図である。図17に示したように、主コンテンツリストにおいてユーザによる主コンテンツの選択操作が操作検出部228により検出されると(S304)、属性種別抽出部240が選択順列テーブルを更新し、選択傾向算出部248が選択傾向テーブルを更新する(S308)。
また、コンテンツ情報取得部232が、S304においてユーザにより選択された主コンテンツを特定する情報をECGサーバ10に送信する(S312)。すると、ECGサーバ10の情報検索部128が、主コンテンツの関連コンテンツを検索し(S316)、関連コンテンツ情報をクライアント端末20に送信する(S320)。
続いて、クライアント端末20の表示制御部236は、選択傾向テーブルを参照し、関連コンテンツリストに組み入れる各関連コンテンツの表示情報を決定する(S324)。具体的には、表示制御部236は、関連コンテンツごとに、主コンテンツと属性値が共通する属性種別のうちで、最も選択傾向の高い属性種別に関する表示情報を関連コンテンツリストに組み入れる。そして、表示制御部236により生成されたコンテンツリスト画面を表示部224が表示する(S328)。
その後、ユーザによりコンテンツリスト画面において右キー57が操作されて主コンテンツの選択が決定されると、すなわち、関連コンテンツリストからのコンテンツ選択を要求されると(S332)、表示制御部236は、現在の関連コンテンツリストを主コンテンツリストとして含む次のコンテンツリスト画面を生成する(S336)。その後、S304からの処理が繰り返される。
このように、第1の実施形態によれば、ユーザがコンテンツ選択の際に着眼する傾向の高い属性種別に関する表示情報を関連コンテンツリストに優先的に組み入れることができる。その結果、各関連コンテンツの表示情報によるユーザへの訴求効果を向上することが可能である。
(2−4.変形例)
以上、本発明の第1の実施形態について説明したが、第1の実施形態の構成は多様に変形することが可能である。以下、第1の実施形態の変形例を説明する。
・選択傾向の算出方法に関して
上述したように、ユーザがいずれの属性種別つながりでコンテンツを選択するかは、時間経過と共に変化する可能性がある。そこで、選択傾向算出部248は、以下の数式に示すように、新しいステップにおける選択傾向ほど高い重みを付して属性種別ごとのスコアを算出してもよい。
スコア=(最新20ステップにおける選択傾向)×1+
(40ステップ前〜20ステップ前の選択傾向)×0.5
上記数式によれば、図13に示した例において、出演者のスコアは以下のように算出される。
出演者のスコア=((4+5)/20)×1+((2+1)/20)×0.5
=45×1+15×0.5=52.5
この変形例においては、上述の属性種別ごとのスコアが選択傾向テーブルとしてテーブル記憶部244に記憶される。このため、表示制御部236は、新しいステップにおける選択傾向が古いステップにおける選択傾向より強く反映される上述のスコアを参照してコンテンツリスト画面における表示制御を行うことが可能となる。
また、上記では、時間軸をステップ数で区切る例を説明したが、時間軸の区切り方はかかる例に限定されない。例えば、○時間前〜○時間前、または、○日前〜○日前など、時間軸をログ取得日時で区切ってもよい。
また、上記では、複数のログ情報を利用して選択傾向またはスコアを算出する例を説明したが、利用するログ情報は最新のログ情報のみであってもよい。例えば、表示制御部236は、最新の主コンテンツと直前の主コンテンツとで属性値が共通する属性種別に関する表示情報を優先的にコンテンツリスト画面に表示させてもよい。この場合、選択傾向テーブルは利用されないので、選択傾向算出部248をクライアント端末20に設けなくてもよい。
・情報処理システム1における各機能ブロックの実装に関して
上記では、クライアント端末20が、属性種別抽出部240、テーブル記憶部244、および選択傾向算出部248などを備え、コンテンツリスト画面で表示する各コンテンツの表示情報を制御する例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。変形例として、属性種別抽出部240、テーブル記憶部244、および選択傾向算出部248などの機能の少なくともいずれかをECGサーバ10側に実装してもよい。
また、上記では、ECGサーバ10が、コンテンツ情報記憶部120および情報検索部128を備え、ユーザにより選択されたコンテンツの関連コンテンツを検索する例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。変形例として、コンテンツ情報記憶部120および情報検索部128の機能をクライアント端末20に実装し、第1の実施形態で説明した処理がクライアント端末20内で完結するようにしてもよい。
または、コンテンツ情報記憶部120および情報検索部128の機能を、ECGサーバ10とクライアント端末20の双方に実装してもよい。この場合、表示制御部236は、ECGサーバ10から提供されるコンテンツ情報、およびクライアント端末20において検索されるコンテンツ情報の双方を利用してコンテンツリスト画面を生成することができる。
なお、以下に説明する第2の実施形態および第3の実施形態においても同様に、各機能ブロックはクライアント端末20またはECGサーバ10のいずれに実装されてもよいし、クライアント端末20およびECGサーバ10の双方に実装されてもよい。
<2.第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態によれば、コンテンツリスト画面中の関連コンテンツリストにいずれの関連コンテンツの表示情報を組み入れるかを、ユーザがコンテンツ選択の際に着眼する傾向の高い属性種別に応じて制御することができる。以下、このような本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。
(2−1.第2の実施形態によるクライアント端末の構成)
図18は、第2の実施形態によるクライアント端末20’の構成を示した機能ブロック図である。図18に示したように、第2の実施形態によるクライアント端末20’は、通信部216と、再生処理部220と、表示部224と、操作検出部228と、コンテンツ情報取得部232と、表示制御部236と、属性種別抽出部240と、テーブル記憶部244と、選択傾向算出部248と、優先度設定部252と、を備える。
通信部216、再生処理部220、表示部224、操作検出部228、コンテンツ情報取得部232、属性種別抽出部240、テーブル記憶部244、および選択傾向算出部248は、第1の実施形態と実質的に同一に構成できるので、詳細な説明を省略する。
優先度設定部252は、コンテンツ情報取得部232により複数の関連コンテンツの関連コンテンツ情報が取得されると、各関連コンテンツに優先度を設定する。そして、表示制御部236は、優先度設定部252により設定された優先度に基づき、関連コンテンツリストに組み入れる表示情報を制御する。以下、図19および図20を参照し、優先度の設定、および表示制御の具体例を説明する。
図19に示したように、主コンテンツの関連コンテンツ情報としてコンテンツL、BおよびN〜Rのコンテンツ情報がコンテンツ情報取得部232により取得された場合、優先度設定部252は、コンテンツL、BおよびN〜Rの各々について、主コンテンツと属性値が共通する属性種別を判断する。例えば、図19に示した例では、コンテンツLは主コンテンツと場所の属性値が共通し、コンテンツBは主コンテンツと出演者の属性値が共通し、コンテンツNは主コンテンツと場所、テーマ、および放送時間の属性値が共通する。
そして、優先度設定部252は、コンテンツL、BおよびN〜Rの各々について、主コンテンツと属性値が共通する属性種別の選択傾向(括弧書き内に示した数字、第1の実施形態において説明済み)を合計して優先度を設定する。例えば、コンテンツLは主コンテンツと場所の属性値が共通し、場所つながりでの選択傾向は「15%」である。このため、優先度設定部252はコンテンツLの優先度を「15」に設定する。
また、コンテンツNは主コンテンツと場所、テーマ、および放送時間の属性値が共通し、場所つながりでの選択傾向は「15%」であり、テーマつながりでの選択傾向は「10%」であり、放送時間つながりでの選択傾向は「5%」である。このため、優先度設定部252はコンテンツNの優先度を「30」に設定する。
一方、コンテンツBは主コンテンツと出演者の属性値が共通し、出演者つながりでの選択傾向は「45%」である。しかし、このコンテンツBが直前の主コンテンツである場合、優先度設定部252はコンテンツBの優先度を下げ、例えば「5」に設定する。これにより、直前の主コンテンツが関連コンテンツリストにおいて表示される場合を防止することができる。
なお、優先度設定部252が優先度を下げる対象は、直前の主コンテンツに限られない。例えば、優先度設定部252は、直近所定数の主コンテンツの優先度を下げてもよいし、直前の主コンテンツリストに含まれたコンテンツの優先度を下げてもよいし、直近所定数の主コンテンツリストに含まれたコンテンツの優先度を下げてもよい。かかる構成により、コンテンツリスト画面において同一のコンテンツの表示情報が繰り返し表示されてしまう場合を防止することができる。
そして、優先度設定部252によりコンテンツL、BおよびN〜Rの優先度が図19に示したように設定されると、表示制御部236は、各コンテンツの優先度に基づき、関連コンテンツリストにいずれの関連コンテンツの表示情報を組み入れるかを制御する。
例えば、関連コンテンツリストにおいて表示できる表示情報の上限数が5である場合、表示制御部236は、図20に示したように、優先度が高い方から5つのコンテンツの表示情報を関連コンテンツリストに組み入れる。さらに、表示制御部236は、各表示情報の配置位置を優先度に従って制御してもよい。例えば、表示制御部236は、優先度が最も高いコンテンツPの表示情報を関連コンテンツリストの中央に配置してもよい。また、コンテンツNとOのように、優先度が同一であるコンテンツに関しては、共通する属性種別が多い方のコンテンツNを優先してもよいし、選択傾向が高い属性種別「時代」で共通するコンテンツOを優先してもよい。
(2−2.第2の実施形態による動作)
以上、第2の実施形態によるクライアント端末20’の構成を説明した。続いて、図21を参照し、第2の実施形態によるクライアント端末20’およびECGサーバ10の動作を説明する。
図21は、第2の実施形態によるクライアント端末20’およびECGサーバ10の動作を示したシーケンス図である。図21に示したように、主コンテンツリストにおいてユーザによる主コンテンツの選択操作が操作検出部228により検出されると(S404)、属性種別抽出部240が選択順列テーブルを更新し、選択傾向算出部248が選択傾向テーブルを更新する(S408)。
また、コンテンツ情報取得部232が、S404においてユーザにより選択された主コンテンツを特定する情報をECGサーバ10に送信する(S412)。すると、ECGサーバ10の情報検索部128が、主コンテンツの関連コンテンツを検索し(S416)、関連コンテンツ情報をクライアント端末20’に送信する(S420)。
続いて、優先度設定部252が、選択傾向テーブルを参照し、各関連コンテンツに優先度を設定する(S424)。そして、表示制御部236は、優先度設定部252により設定された優先度に従い、関連コンテンツリストに組み入れる関連コンテンツの表示情報を選択し、コンテンツリスト画面を生成する(S428)。さらに、表示制御部236により生成されたコンテンツリスト画面を表示部224が表示する(S432)。
その後、ユーザによりコンテンツリスト画面において右キー57が操作されて主コンテンツの選択が決定されると、すなわち、関連コンテンツリストからのコンテンツ選択を要求されると(S436)、表示制御部236は、現在の関連コンテンツリストを主コンテンツリストとして含む次のコンテンツリスト画面を生成する(S440)。その後、S404からの処理が繰り返される。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、関連コンテンツリストにいずれの関連コンテンツの表示情報を組み入れるかを、ユーザがコンテンツ選択の際に着眼する傾向の高い属性種別に応じて制御することが可能である。
<3.第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態は、本発明の第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた実施形態である。すなわち、本発明の第3の実施形態によれば、コンテンツリスト画面中の関連コンテンツリストにいずれの関連コンテンツの表示情報を組み入れるかを、ユーザがコンテンツ選択の際に着眼する傾向の高い属性種別に応じて制御することができる。さらに、本発明の第3の実施形態によれば、関連コンテンツリストに組み入れる関連コンテンツの表示情報の内容も制御することができる。以下、このような本発明の第3の実施形態について説明する。
図22は、第3の実施形態によるクライアント端末20”およびECGサーバ10の動作を示したシーケンス図である。なお、クライアント端末20”は、第2の実施形態のクライアント端末20’と共通の機能ブロックを有する。図22に示したように、主コンテンツリストにおいてユーザによる主コンテンツの選択操作が操作検出部228により検出されると(S504)、属性種別抽出部240が選択順列テーブルを更新し、選択傾向算出部248が選択傾向テーブルを更新する(S508)。
また、コンテンツ情報取得部232が、S504においてユーザにより選択された主コンテンツを特定する情報をECGサーバ10に送信する(S512)。すると、ECGサーバ10の情報検索部128が、主コンテンツの関連コンテンツを検索し(S516)、関連コンテンツ情報をクライアント端末20”に送信する(S520)。
続いて、優先度設定部252が、選択傾向テーブルを参照し、各関連コンテンツに優先度を設定する(S524)。そして、表示制御部236は、優先度設定部252により設定された優先度に従い、関連コンテンツリストに組み入れる関連コンテンツを選択する(S528)。
さらに、表示制御部236は、選択傾向テーブルを参照し、関連コンテンツリストに組み入れる各関連コンテンツの表示情報の内容を決定する(S532)。具体的には、表示制御部236は、関連コンテンツごとに、主コンテンツと属性値が共通する属性種別のうちで、最も選択傾向の高い属性種別に関する表示情報を関連コンテンツリストに組み入れる。そして、表示制御部236が上記関連コンテンツリストを含むコンテンツリスト画面を生成し、表示部224が当該コンテンツリスト画面を表示する(S536)。
その後、ユーザによりコンテンツリスト画面において右キー57が操作されて主コンテンツの選択が決定されると、すなわち、関連コンテンツリストからのコンテンツ選択を要求されると(S540)、表示制御部236は、現在の関連コンテンツリストを主コンテンツリストとして含む次のコンテンツリスト画面を生成する(S544)。その後、S504からの処理が繰り返される。
このような本発明の第3の実施形態によれば、図19に示した関連コンテンツ情報が取得された場合、図23に示したように、優先度が高い順にコンテンツP、O、N、QおよびLの表示情報を関連コンテンツリストに組み入れることができる。さらに、各関連コンテンツの表示情報の内容を、主コンテンツと属性値が共通する属性種別に応じて制御することができる。具体的には、コンテンツPの表示情報としてコンテンツPの出演者情報を表示し、コンテンツO、N、QおよびLの各々の表示情報としてコンテンツO、N、QおよびLの各々の場所情報を表示することができる。
<4.コンテンツリスト画面の変形例>
上記では、コンテンツリスト画面50が、前コンテンツリスト、主コンテンツリスト、および関連コンテンツリストの3階層で構成される例を示したが、コンテンツリスト画面50の構成はかかる例に限定さない。以下、コンテンツリスト画面50の変形例を説明する。
(4−1.第1の変形例)
図24は、第1の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Aを示した説明図である。図24に示したように、第1の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Aは、主コンテンツリストおよび関連コンテンツリストの2階層で構成され、前コンテンツリストを含まない。この第1の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Aにおいては、画面上の横方向でのカーソル移動により階層(リスト)を遷移し、縦方向のカーソル移動により同一リスト内のコンテンツを選択することができる。
(4−2.第2の変形例)
図25は、第2の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Bを示した説明図である。図25に示したように、第2の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Bは、1のコンテンツの表示情報と、関連コンテンツリストの2階層で構成される。この第2の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Bにおいては、画面上の横方向でのカーソル移動により階層(リスト)を遷移し、縦方向のカーソル移動により関連コンテンツリスト内のコンテンツを選択することができる。また、コンテンツリスト画面50Bにおいて関連コンテンツリストから1のコンテンツが選択されると、コンテンツリスト画面50Bは、当該コンテンツ、および当該コンテンツの関連コンテンツリストからなるコンテンツリスト画面に切り替えられる。
(4−3.第3の変形例)
図26は、第3の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Cを示した説明図である。図26に示したように、第3の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Cは、前コンテンツリスト、主コンテンツリストおよび関連コンテンツリストの3階層で構成される。この第3の変形例にかかるコンテンツリスト画面50Cにおいては、画面上の縦方向でのカーソル移動により階層(リスト)を遷移し、横方向のカーソル移動により同一リスト内のコンテンツを選択することができる。
<5.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、属性種別抽出部240が抽出する属性種別として、出演者、時代、場所、テーマおよび放送時間を例にあげて説明したが、属性種別はかかる例に限定されない。属性種別の他の例として、スタッフ、主題歌・挿入歌などの音楽、ジャンル、チャンネル、制作年など、多様な属性が挙げられる。
また、本明細書の情報処理システム1の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理システム1の処理における各ステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、クライアント端末20およびECGサーバ10に内蔵されるCPU201、ROM202およびRAM203などのハードウェアを、上述したクライアント端末20およびECGサーバ10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。