JP5574835B2 - ハニカムコアサンドイッチ構造体 - Google Patents

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Description

この発明は、航空宇宙用に適用される、三次元に低熱膨張特性を有する高剛性のハニカムコアサンドイッチ構造体に関するものである。
近年、様々な分野において、宇宙空間および地球上の高解像度の衛星画像に対する需要がますます高まっている。それにともない、従来よりも高分解能な望遠鏡を搭載した観測衛星の開発が求められている。このような衛星において、望遠鏡の分解能を向上させるためには、鏡を大型化するだけでなく、打ち上げ時に大型の鏡を保持するために十分な剛性を有し、さらに熱的な寸法安定性を備えた望遠鏡構造が必要となる。宇宙環境下において、望遠鏡構造に温度分布が発生した場合、熱的な寸法安定性が低いと望遠鏡構造に歪みが発生し、衛星画像の解像度の低下につながるので、低熱膨張の望遠鏡構造の実現が、重要となる。
従来、ハニカムコアと、ハニカムコアの両側表面を覆う表皮とで構成され、ハニカムコアと表皮の材料にインバー合金などの金属と比較して軽量、かつ熱による歪みが小さいCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)を用い、表面に対して水平な全ての方向について、熱膨張係数を±0.5ppm/K以内とするハニカムコアサンドイッチパネルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−81199号公報
従来のハニカムコアサンドイッチパネルでは、表面に対して水平な全ての方向について、熱膨張係数が±0.5ppm/K以内である低熱膨張特性を実現しているが、ハニカムコアサンドイッチパネルの面外方向の熱膨張特性については、何ら考慮されていなかった。そのため、宇宙環境下において、衛星搭載光学機器用構造に温度分布が発生すると、構造に歪みが発生し、光学機器で取得した画像の解像度が低下するという不具合が生じる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、三次元的な低熱膨張特性を有する軽量のハニカムコアサンドイッチ構造体を得ることを目的とする。
この発明によるハニカムコアサンドイッチ構造体は、ハニカムコアと、該ハニカムコアの両側両面を覆う一対の表皮と、を有し、上記一対の表皮のそれぞれは、表皮用炭素繊維が擬似等方性を有するように配列された表皮用炭素繊維強化プラスチックで作製され、上記ハニカムコアは、コア用炭素繊維をその長さ方向が互いに直交するように編み込んだ炭素繊維集合体に樹脂を含浸させてなるプリプレグシートをコア用炭素繊維の長さ方向が互いに45°ずれるように回転させて積層一体化してなるコア用炭素繊維強化プラスチックで作製され、該コア用炭素繊維強化プラスチックを構成する該コア用炭素繊維の長さ方向の一つが上記表皮の表面と平行となっており、上記ハニカムコアのリボン方向をX軸方向、セルサイズ方向をY軸方向,および上記リボン方向と上記セルサイズ方向と直交する方向をZ軸方向としたときに、上記ハニカムコアの上記Z軸方向の熱膨張係数が負である。
この発明によれば、コア用炭素繊維強化プラスチックを構成するコア用炭素繊維の長さ方向の一つが表皮の表面と平行となっているので、ハニカムコアの表皮の表面と平行な方向の引張り剛性が高められる。そこで、ハニカムコアの表皮との接合部近傍が、表皮の表面と平行な方向の熱変形に引きずられて変形することが抑えられる。
また、ハニカムコアの軸方向の熱膨張係数が負の熱膨張係数であり、表皮の表面と直交する方向の熱膨張係数は、含浸樹脂の熱膨張係数が支配的となり、正の熱膨張係数となる。そこで、表皮の表面と直交する方向に関し、表皮の正の熱膨張係数がハニカムコアの負の熱膨張係数により差し引かれ、零又は小さな値となる。
これらにより、ハニカムコアサンドイッチ構造体は、表皮の表面方向および表面と直交する方向、すなわち三次元的な低熱膨張特性を有し、宇宙環境下において、温度分布が発生しても、歪みの発生が抑制され、光学機器で取得した画像の解像度の低下が抑えられる。
この発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルの構成を説明する分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの製造方法を説明する要部断面図である。 比較例のハニカムコアサンドイッチパネルのユニットセルにおける熱歪みを示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおける熱膨張係数の測定方法を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るハニカムコアサンドイッチパネルの構成を説明する分解斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの構成を説明する図である。
以下、本発明によるハニカムコアサンドイッチ構造体の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルの構成を説明する分解斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの構成を説明する図であり、図2の(a)はハニカムコアを構成するCFRPの第1プリプレグシートの炭素繊維方向を示し、図2の(b)はハニカムコアを構成するCFRPの第2プリプレグシートの炭素繊維方向を示している。図3はこの発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの製造方法を説明する要部断面図、図4は比較例のハニカムコアサンドイッチパネルのユニットセルにおける熱歪みを示す模式図、図5はこの発明の実施の形態1に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおける熱膨張係数の測定方法を説明する図である。
図1において、ハニカムコアサンドイッチ構造体としてのハニカムコアサンドイッチパネル1は、CFRPからなる一対の表皮2を、シート状接着剤4を介して、CFRPからなるハニカムコア3の軸方向の両端面を覆うように配置して、ハニカムコア3に固着して構成されている。
ここで、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向のうち、ハニカムコア3のリボン方向をX軸方向、ハニカムコア3のセル幅(セルサイズ)方向をY軸方向、パネルの面外方向をZ軸方向とする。また、炭素繊維の配向方向を示すために、表皮2とハニカムコア3の座標系を示す。表皮2では、0°方向をX軸方向とし、90°方向をY軸方向とする。ハニカムコア3では、0°方向をZ軸方向とし、90°をX軸方向とする。
つぎに、ハニカムコアサンドイッチパネル1の成形方法の一例について説明する。
まず、例えば、長さ方向が揃えられた表皮用炭素繊維としての高弾性炭素繊維M60J(東レ製)の集合体に含浸樹脂としてのシアネート樹脂EX1515(TENCATE製)を含浸させた1軸配向のシート(プリプレグシート)を作製する。このプリプレグシートは、炭素繊維の方向がプリプレグシートの長さ方向に一致している。ついで、プリプレグシートを前に置いたプリプレグシートに対して一定の角度をもつように順次積み重ね、重ねたプリプレグシートの積層体に180℃程度の熱、および3気圧程度の圧力をかけて硬化させて表皮2を作製する。ここで、プリプレグシートは、例えば、最初の1枚を置いた方向を基準としてこれを0°とし、0°、60°、−60°、−60°、60°、0°の順で6枚重ねる。あるいは、0°、45°、−45°、90°、90°、−45°、45°、0°の順で8枚重ねてもよい。このように作製されたCFRPからなる表皮2は、表面と平行な全ての方向について性質をほぼ等しくする擬似等方性を有する。
つぎに、例えば、長さ方向が揃えられたピッチ系のコア用炭素繊維としての超高弾性炭素繊維K13C(三菱樹脂製)の束を直交するように編み込んで作製された集合体に含浸樹脂としてのシアネート樹脂EX1515(TENCATE製)を含浸させて、直交する二軸配向のプリプレグシートを作製する。このように作製された2枚のプリプレグシートを、超高弾性炭素繊維K13Cの長さ方向が互いに45°の角度をもつように重ね、母材シート5を作製する。
この母材シート5は、所定長さ毎に切断される。そして、母材シート5は、図3に示されるように、6角柱状体7を介装して、多数枚重ねられる。そして、母材シート5が、加熱加圧により相互間を接合される。ついで、6角柱状体7を除去し、6角形のセルの平面的集合体よりなるCFRPからなるハニカムコア3が作製される。
このように作製されたCFRPからなるハニカムコア3は、表面と平行な全ての方向について性質をほぼ等しくする擬似等方性を有する。なお、このハニカムコア3では、図2の(a)に示されるように、炭素繊維9の長さ方向がハニカムコア3のセルの基準辺8に対して(+45°/−45°)となるプリプレグシートと、図2の(b)に示されるように、炭素繊維9の長さ方向がハニカムコア3のセルの基準辺8に対して(0°/90°)となるプリプレグシートとを積層して構成されている。なお、基準辺8はZ軸方向に一致する。
つぎに、熱硬化性のシート状接着剤4を表皮2の表面に敷き、ハニカムコア3をその上に置き、シート状接着剤4を敷いた表皮2をその上に被せ、加圧加熱してシート状接着剤4を硬化させ、ハニカムコアサンドイッチパネル1を作製する。なお、表皮2を構成する高弾性炭素繊維M60Jの集合体に含浸されたシアネート樹脂EX1515が接着剤として機能する場合、シート状接着剤4を省略し、表皮2、ハニカムコア3、表皮2の順に重ねて、加圧加熱して、ハニカムコアサンドイッチパネル1を作製してもよい。
ここで、表皮2は、複数枚の1軸配向のプリプレグシートを、炭素繊維の配向方向をずらして積層一体化して作製されているので、表皮2の表面と平行な全ての方向について性質をほぼ等しくする擬似等方性を有する。表皮2は、正の熱膨張係数を有する含浸樹脂と、負の熱膨張係数を有する炭素繊維とから構成されている。そこで、表皮2は、面内方向では、含浸樹脂が有する正の熱膨張係数と炭素繊維が有する負の熱膨張係数とが相殺されてほぼ零の熱膨張係数を有し、面外方向では、含浸樹脂の熱膨張係数が支配的となり、正の熱膨張係数を有する。同様に、表皮2とハニカムコア3とを接着するシート状接着剤4も、面外方向では、正の熱膨張係数を有する。すなわち、表皮2はX軸方向およびY軸方向の熱膨張係数はほぼ零となり、Z軸方向の熱膨張係数が正となる。また、シート状接着剤4のZ軸方向の熱膨張係数が正となる。
ハニカムコア3は、直交する二軸配向のプリプレグシートを配向方向が45°ずれるように積層した母材シート5を用いているので、母材シート5の表面と平行な全ての方向について性質をほぼ等しくする擬似等方性を有する。また、ハニカムコア3は、母材シート5を構成する炭素繊維9の配向方向の一つをX軸方向に一致するように構成されているので、ハニカムコア3のX軸方向の引張り剛性、すなわちハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向におけるハニカムコア3の引張り剛性が高められる。さらに、炭素繊維9として、大きな負の熱膨張係数を有する超高弾性炭素繊維K13Cを用いているので、ハニカムコア3のZ軸方向の熱膨張係数は、すなわちハニカムコアサンドイッチパネル1における面外方向におけるハニカムコア3の熱膨張係数は、含浸樹脂が有する正の熱膨張係数と炭素繊維9が有する負の熱膨張係数とが相殺されず、負となる。
このように構成されたハニカムコアサンドイッチパネル1では、ハニカムコア3を構成するCFRPが炭素繊維9の長さ方向をハニカムコア3のセルの基準辺8に対して(+45°/−45°)とするプリプレグシートを備えているので、ハニカムコアサンドイッチパネル1に要求される剪断強度を確保することができる。また、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向におけるハニカムコア3の引張り剛性が高められるので、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向における表皮2とハニカムコア3との熱膨張差に起因するハニカムコア3の歪みの発生が抑えられる。さらに、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面外方向における熱膨張係数に関して、表皮2とシート状接着剤4との正の熱膨張係数と、ハニカムコア3の負の熱膨張係数とが相殺されるので、零、あるいは小さな値となる。
そこで、ハニカムコアサンドイッチパネル1は、面内方向および面外方向に低熱膨張の構造体となるので、このハニカムコアサンドイッチパネル1を衛星搭載光学機器の支持構造体に適用した場合、宇宙環境下でハニカムコアサンドイッチパネル1に温度分布が発生しても、ハニカムコアサンドイッチパネル1に歪みの発生が抑えられ、光学機器で取得した画像の解像度の低下を防止できる。また、ハニカムコアサンドイッチパネル1は、CFRPで作製されているので、軽量化が図られる。
ここで、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルにおける熱変形について図4を用いて説明する。
長さ方向が揃えられたピッチ系の超高弾性炭素繊維K13C(三菱樹脂製)の束を直交するように編み込んで作製された集合体にシアネート樹脂EX1515(TENCATE製)を含浸させて、直交する二軸配向のプリプレグシートを作製した。ついで、超高弾性炭素繊維K13Cの長さ方向が一致するように2枚のプリプレグシートを重ね、母材シートを作製した。そして、炭素繊維の配向方向がハニカムコアの基準辺に対して(+45°/−45°)となるように母材シートを用いてハニカムコアを作製した。ついで、熱硬化性のシート状接着剤を表皮の表面に敷き、ハニカムコアをその上に置き、シート状接着剤を敷いた表皮をその上に被せ、加圧加熱してシート状接着剤を硬化させ、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルを作製した。
この比較例のハニカムコアサンドイッチパネルは、炭素繊維の配向方向をセルの基準辺に対して(+45°/−45°)とするCFRPで作製されたハニカムコアを用いている点を除いて、本ハニカムコアサンドイッチパネル1と同様に構成した。
比較例のハニカムコアサンドイッチパネルでは、面内方向における表皮とハニカムコアとの熱膨張係数が異なり、面内方向におけるハニカムコアの引張り剛性が表皮の引張り剛性より小さい。そこで、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルが成形温度に対して低温状態となると、面内方向における表皮とハニカムコアとの熱膨張差から、表皮に接合されているハニカムコアの端部付近が表皮の面内方向の熱変形に引きずられ、図4に示されるように、ユニットセル10に歪みが発生する。この歪みは、ハニカムコアの閉じた形状に依存して、ハニカムコアサンドイッチパネルの面内方向の変形だけでなく、面外方向の変形をもたらす。
そこで、このようなサンドイッチ構造体における面外方向の熱膨張係数は、表皮、接着剤、およびハニカムコアの面外方向の熱変形量と、ハニカムコアの歪みに起因する面外方向の熱変形量との総和を、熱変形前のハニカムコアサンドイッチパネルの厚さで除した値となる。
つぎに、図5に示した測定方法によりハニカムコアサンドイッチパネル1の面外方向の熱膨張係数を測定した結果について説明する。
ハニカムコアサンドイッチパネル1は、図5に示されるように、レーザ反射鏡12を一対の表皮2に接着固定されてサンプル支持台13に載置され、恒温槽14内に配置される。恒温槽14内の温度を制御して、ハニカムコアサンドイッチパネル1の温度を変化させる。そして、レーザフォーカス変位計15からレーザ光を照射し、レーザ反射鏡12からの反射光を受光し、加熱によるハニカムコアサンドイッチパネル1の変位量を測定し、熱膨張係数を算出した。
ハニカムコアサンドイッチパネル1の表皮2の厚さは0.84mmであり、シート状接着剤4の厚さは0.025mmである。ハニカムコア3は、炭素繊維9の配向方向をハニカムコア3の基準辺8に対して(+45°/−45°)と(0°/90°)とする二層構造のCFRPで作製され、セルサイズ(セル幅)を1/4インチ、高さを50.0mmとした。このように作製されたハニカムコアサンドイッチパネル1の面外方向の熱膨張係数は、0.28ppm/Kであった。
ここで、炭素繊維の配向方向をハニカムコアの基準辺に対して(+45°/−45°)としたハニカムコアを用いた比較例のハニカムコアサンドイッチパネルの面外方向の熱膨張係数は、0.68ppm/Kであった。なお、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルは、表皮の厚さは0.84mmであり、シート状接着剤の厚さは0.025mmである。ハニカムコアは、炭素繊維の配向方向をハニカムコアの基準辺に対して(+45°/−45°)とする二層構造のCFRPで作製され、セルサイズ(セル幅)を1/4インチ、高さを50.0mmとした。
ハニカムコアサンドイッチパネル1と比較例のハニカムコアサンドイッチパネルとの測定結果から、面外方向の熱膨張係数の差分である0.40ppm/Kがハニカムコア3の歪みによる影響であることがわかる。
ここで、ハニカムコアサンドイッチパネル1では、ハニカムコア3を構成する二軸配向の二層構造のCFRPの炭素繊維9の配列方向の一つがZ軸方向と直交しているので、面内方向におけるハニカムコア3の引張り剛性が高められる。その結果、ハニカムコア3の端部付近が表皮2の面内方向の熱変形に引きずられないので、歪みの発生が抑えられたものと推考される。
一方、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルでは、ハニカムコアを構成する二軸配向の二層構造のCFRPの炭素繊維の配列方向がZ軸方向に対して±45°の角度となっているので、面内方向におけるハニカムコアの引張り剛性は、実施の形態1におけるハニカムコア3の引っ張り剛性より小さくなる。その結果、ハニカムコアの端部付近が表皮の面内方向の熱変形に引きずられ、大きな歪みが発生したものと推考される。
また、ハニカムコアサンドイッチパネル1では、炭素繊維として、大きな負の熱膨張係数を有する超高弾性炭素繊維K13Cを用いているので、ハニカムコア3のZ軸方向の熱膨張係数は、含浸樹脂が有する正の熱膨張係数と炭素繊維が有する負の熱膨張係数とが相殺されず、負となる。また、表皮2のZ軸方向の熱膨張係数は、含浸樹脂が支配的となり、正の熱膨張係数となる。そこで、ハニカムコアサンドイッチパネル1におけるZ軸方向の熱膨張係数は、表皮2および接着剤4の正の熱膨張係数とハニカムコア3が有する負の熱膨張係数とが相殺され、零、あるいは小さな値となる。その結果、表皮2および接着剤4とハニカムコア3とのZ軸方向における熱膨張差に起因する熱変形が抑制され、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面外方向の熱膨張係数の計測値が、0.28ppm/Kと小さな値となったものと推考される。
このように、ハニカムコアサンドイッチパネル1は、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルに対して、面外方向の熱膨張係数を大幅に小さくできた。したがって、この実施の形態1によれば、面内方向のみならず、面外方向にも低熱膨張の、すなわち熱的寸法安定性に優れたハニカムコアサンドイッチパネル1を実現できる。
ここで、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向に関し、表皮2の引張り剛性がハニカムコア3の引張り剛性より大きい場合、ハニカムコア3の表皮2との接合部近傍が表皮2の熱変形に引きずられて変形する。そして、ハニカムコア3の引張り剛性が表皮2の引張り剛性に近づくにつれハニカムコア3の変形が少なくなる。また、ハニカムコア3の引張り剛性が表皮2の引張り剛性より大きくなると、ハニカムコア3の表皮2との接合部近傍は表皮2の熱変形に引きずられず、変形しない。つまり、ハニカムコア3のセルとの表皮2の接合部分は変形しない。一方、ハニカムコア3のセル内を覆っている表皮2の部分に変形を生じる。しかし、このハニカムコア3のセル内を覆っている表皮2の部分の変形は、ハニカムコアサンドイッチパネル1に支持される衛星搭載光学機器で取得した画像の解像度の低下には影響を及ぼさない。つまり、ハニカムコア3の表皮2との接合部分の変形を抑えることが、光学機器で取得した画像の解像度の低下を抑えることになる。
したがって、ハニカムコアサンドイッチパネル1の面内方向に関し、ハニカムコア3の引張り剛性が表皮2の引張り剛性と同等以上となるように、調整することが好ましい。
また、ハニカムコア3のZ軸方向の熱膨張係数が、表皮2および接着剤4のZ軸方向の正の熱膨張係数をほぼ相殺する大きさの負の熱膨張係数となるように、調整することが好ましい。
ここで、ハニカムコア3は、弾性率が約900GPaの超高弾性炭素繊維K13Cを用いているので、ハニカムコア3のZ軸方向の熱膨張係数が、表皮2および接着剤4のZ軸方向の正の熱膨張係数をほぼ相殺する大きさの負の熱膨張係数となる。また、炭素繊維は、炭素繊維の弾性率が大きくなるほど熱膨張係数が小さくなり、弾性率が600GPa以上で、熱膨張係数がほぼ一定となる特性を有する。そこで、ハニカムコア3を構成する炭素繊維には、600GPa以上の弾性率を有する炭素繊維を用いることが好ましい。
なお、上記実施の形態1では、一対の表皮2のそれぞれは、炭素繊維の配向方向がZ軸方向に対称となるようにプリプレグシートを積層して構成されているが、一対の表皮2は、炭素繊維の配向方向がハニカムコア3を中心にしてZ軸方向に対称となるようにプリプレグシートを積層して構成されてもよい。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るハニカムコアサンドイッチパネルの構成を説明する分解斜視図、図7はこの発明の実施の形態2に係るハニカムコアサンドイッチパネルにおけるハニカムコアの構成を説明する図であり、図7の(a)はハニカムコアを構成するCFRPの第1プリプレグシートの炭素繊維方向を示し、図7の(b)はハニカムコアを構成するCFRPの第2プリプレグシートの炭素繊維方向を示し、図7の(c)はハニカムコアを構成するCFRPの第3プリプレグシートの炭素繊維方向を示している。
図6において、ハニカムコアサンドイッチ構造体としてのハニカムコアサンドイッチパネル1Aは、CFRPからなる一対の表皮2を、シート状接着剤4を介して、CFRPからなるハニカムコア3Aの軸方向の両端面を覆うように配置して、ハニカムコア3Aに固着して構成されている。
つぎに、ハニカムコア3Aの構造について説明する。
長さ方向が揃えられたピッチ系の超高弾性炭素繊維K13C(三菱樹脂製)の束を直交するように編み込んで作製された集合体にシアネート樹脂EX1515(TENCATE製)を含浸させて、直交する二軸配向のプリプレグシートを作製する。このように作製された3枚のプリプレグシートを、炭素繊維の長さ方向が互いに一致するように重ね、母材シートを作製する。
ついで、母材シートは、6角柱状体を介装して、多数枚重ねられる。そして、母材シートが、加熱加圧により相互間を接合される。その後、6角柱状体を除去し、6角形のセルの平面的集合体よりなるCFRPからなるハニカムコア3Aが作製される。
このように作製されたCFRPからなるハニカムコア3Aは、図7の(a)に示されるように、炭素繊維9の長さ方向がハニカムコア3Aのセルの基準辺8に対して(+45°/−45°)となる第1プリプレグシートと、図7の(b)に示されるように、炭素繊維9の長さ方向がハニカムコア3Aのセルの基準辺8に対して(+45°/−45°)となる第2プリプレグシートと、図7の(c)に示されるように、炭素繊維9の長さ方向がハニカムコア3Aのセルの基準辺8に対して(+45°/−45°)となる第3プリプレグシートとを積層して構成されている。
ここで、表皮2の厚さは0.84mmであり、シート状接着剤4の厚さは0.025mmである。ハニカムコア3Aは、炭素繊維9の配向方向をハニカムコア3Aの基準辺8に対して(+45°/−45°)とする三層構造のCFRPで作製され、セルサイズ(セル幅)を1/4インチ、高さを50.0mmとした。このように作製されたハニカムコアサンドイッチパネル1Aの面外方向の熱膨張係数を図5に示される測定方法で測定したところ、0.30ppm/Kであった。
したがって、上述の比較例のハニカムコアサンドイッチパネルの面外方向の熱膨張係数(0.68ppm/K)との差分である0.38ppm/Kがハニカムコアの歪みによる影響である。
ハニカムコアサンドイッチパネル1Aでは、ハニカムコア3Aが二軸配向のプリプレグシートを三層構造としたCFRPを用いて作製されているので、ハニカムコア3Aの面内方向の引張り剛性が大きくなる。そこで、ハニカムコアサンドイッチパネル1Aの面内方向におけるハニカムコア3Aの引張り剛性が表皮2の引張り剛性と同等以上となり、ハニカムコア3Aの端部付近が表皮2の面内方向の熱変形に引きずられないので、歪みの発生が抑えられたものと推考される。さらに、ハニカムコア3Aを構成するCFRPの炭素繊維として超高弾性炭素繊維K13Cを用いているので、ハニカムコアサンドイッチパネル1Aの面外方向に関して、表皮2とシート状接着剤4との正の熱膨張係数と、ハニカムコア3Aの負の熱膨張係数とがほぼ相殺され、零、あるいは小さな値となったものと推考される。
このように、ハニカムコアサンドイッチパネル1Aは、比較例のハニカムコアサンドイッチパネルに対して、面外方向の熱膨張係数を大幅に小さくできた。したがって、この実施の形態2においても、面内方向のみならず、面外方向にも低熱膨張の、すなわち熱的寸法安定性に優れたハニカムコアサンドイッチパネル1Aを実現できる。
なお、上記実施の形態2において、二軸配向のプリプレグシートの積層数を3層以上とすれば、ハニカムコアの面内方向の引張り剛性を表皮の面内方向の引張り剛性と同等以上にできるので、二軸配向のプリプレグシートの積層数は3層以上とすることが好ましい。
1,1A ハニカムコアサンドイッチパネル(ハニカムコアサンドイッチ構造体)、2 表皮、3,3A ハニカムコア、9 炭素繊維。

Claims (5)

  1. ハニカムコアと、該ハニカムコアの両側両面を覆う一対の表皮と、を有するハニカムコアサンドイッチ構造体において、
    上記一対の表皮のそれぞれは、表皮用炭素繊維が擬似等方性を有するように配列された表皮用炭素繊維強化プラスチックで作製され、
    上記ハニカムコアは、コア用炭素繊維をその長さ方向が互いに直交するように編み込んだ炭素繊維集合体に樹脂を含浸させてなるプリプレグシートをコア用炭素繊維の長さ方向が互いに45°ずれるように回転させて積層一体化してなるコア用炭素繊維強化プラスチックで作製され、該コア用炭素繊維強化プラスチックを構成する該コア用炭素繊維の長さ方向の一つが上記表皮の表面と平行となっており、
    上記ハニカムコアのリボン方向をX軸方向、セルサイズ方向をY軸方向,および上記リボン方向と上記セルサイズ方向と直交する方向をZ軸方向としたときに、上記ハニカムコアの上記Z軸方向の熱膨張係数が負であることを特徴とするハニカムコアサンドイッチ構造体。
  2. ハニカムコアと、該ハニカムコアの両側両面を覆う一対の表皮と、を有するハニカムコアサンドイッチ構造体において、
    上記一対の表皮のそれぞれは、表皮用炭素繊維が擬似等方性を有するように配列された表皮用炭素繊維強化プラスチックで作製され、
    上記ハニカムコアは、コア用炭素繊維をその長さ方向が互いに直交するように編み込んだ炭素繊維集合体に樹脂を含浸させてなるプリプレグシートをコア用炭素繊維の長さ方向を互いに一致するように3層以上積層一体化してなるコア用炭素繊維強化プラスチックで作製され、該コア用炭素繊維強化プラスチックを構成する該コア用炭素繊維の長さ方向が上記表皮の表面に直交する線分に対して±45°傾斜しており、
    上記ハニカムコアのリボン方向をX軸方向、セルサイズ方向をY軸方向,および上記リボン方向と上記セルサイズ方向と直交する方向をZ軸方向としたときに、上記ハニカムコアの上記Z軸方向の熱膨張係数が負であることを特徴とするハニカムコアサンドイッチ構造体。
  3. 上記ハニカムコアのX−Y面内の方向の引張り剛性が上記表皮のX−Y面内の方向の引張り剛性と同等以上となるように調整されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハニカムコアサンドイッチ構造体。
  4. 上記ハニカムコアの上記Z軸方向の負の熱膨張係数が上記表皮の上記Z軸方向の熱膨張係数を相殺する大きさに調整されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハニカムコアサンドイッチ構造体。
  5. 上記コア用炭素繊維は、600GPa以上の弾性率を有することを特徴とする請求項4記載のハニカムコアサンドイッチ構造体。
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