JP5574651B2 - 硬貨繰出装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨を1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置に関する。
従来、ベース台上に回転円板が回転可能に配置され、この回転円板には硬貨が1枚ずつ入り込む複数の繰出孔が回転円板の厚み方向に貫通して設けられているとともに、回転円板の裏面には繰出孔に入り込んだ硬貨が回転円板の周辺部へ向けて通過する繰出溝およびこの繰出溝を通じて硬貨を押し出して回転円板の周辺部から送出する送出部が設けられ、また、回転円板の周囲の1箇所に回転円板の周辺部から送出される硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出口が設けられた硬貨繰出装置がある。
そして、回転円板の回転により、繰出孔に1枚ずつ入り込んだ硬貨を繰出口まで誘導するとともに、その硬貨を送出部により繰出溝を通じて繰出口へ繰り出すようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−110960号公報(第5−6頁、図1−2)
従来の硬貨繰出装置では、繰り出す硬貨中に、例えば、くの字状に変形したりつぶれて変形した変形硬貨や、遊技用メダルを含む円板状の異物等の異常貨(正常貨以外を異常貨と呼ぶ)が混じっていた場合、その異常貨が繰出孔に嵌り込んで詰まってしまったり、回転円板とベース台との間の繰出溝の隙間寸法は正常な硬貨1枚が通過可能な寸法分しかないために、異常貨が回転円板とベース台との間に噛み込んでしまうことがある。
このような異常貨の詰まりが発生した場合、回転円板の上方からの操作では繰出孔に嵌り込んだ硬貨や繰出溝に侵入して回転円板とベース台との間に噛み込んだ異常貨は取り除きにくいため、硬貨繰出装置を分解して異常貨を取り除く必要があった。このように、異常貨による詰まりが発生するたびに、硬貨繰出装置を分解して異常貨の詰まりを解除する必要があり、異常貨の詰まりの解除に手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、異常貨の詰まりを容易に解除できる硬貨繰出装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の硬貨繰出装置は、硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置において、ベース台と、このベース台上に回転可能に配置され、硬貨を1枚ずつ捕獲する硬貨捕獲部を有する回転円板と、前記ベース台上に設けられ、前記回転円板の回転により前記硬貨捕獲部に捕獲されて送られてくる硬貨が1枚ずつ繰り出される繰出口とを備え、前記硬貨捕獲部は、前記回転円板の厚さ方向に貫通する繰出孔と、前記回転円板の裏側に形成され、前記繰出孔に入り込んで前記繰出口より繰り出される硬貨が通過する繰出溝を有し、前記繰出孔の内縁部の一部に、切欠部が形成されているものである。
請求項2記載の硬貨繰出装置は、硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置において、ベース台と、このベース台上に回転可能に配置され、硬貨を1枚ずつ捕獲する硬貨捕獲部を有する回転円板と、前記ベース台上に設けられ、前記回転円板の回転により前記硬貨捕獲部に捕獲されて送られてくる硬貨が1枚ずつ繰り出される繰出口とを備え、前記硬貨捕獲部は、前記ベース台に対向する前記回転円板の裏面に、前記硬貨捕獲部に捕獲されて前記繰出口に繰り出される硬貨が通過する繰出溝を有し、この繰出溝の位置に前記回転円板の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されているものである。
請求項3記載の硬貨繰出装置は、請求項1記載の硬貨繰出装置において、前記切欠部は複数形成されているものである。
請求項1記載の硬貨繰出装置によれば、繰出孔の内縁部の一部に切欠部を形成したため、硬貨捕獲部の繰出孔で異常貨の詰まりが発生しても、切欠部を利用して異常貨を容易に取り除くことができ、異常貨の詰まりを容易に解除できる。
請求項2記載の硬貨繰出装置によれば、硬貨捕獲部の繰出溝の位置に、回転円板の厚さ方向に貫通する貫通孔を形成したため、硬貨捕獲部の繰出溝で異常貨の詰まりが発生しても、貫通孔を利用して異常貨を容易に取り除くことができ、異常貨の詰まりを容易に解除できる。
請求項3記載の硬貨繰出装置によれば、請求項1記載の硬貨繰出装置の効果に加えて、複数の切欠部を形成したため、詰まりの発生している異常貨に近い位置の切欠部を利用して取り除いたり、強く詰まっている異常貨を複数の切欠部を利用して取り除くことが可能となり、異常貨の詰まりを容易に解除できる。
本発明の第1の実施の形態を示す硬貨繰出装置の回転円板の平面図である。 同上硬貨繰出装置の分解状態の斜視図である。 同上硬貨繰出装置の斜視図である。 同上硬貨繰出装置を用いた硬貨処理機の内部構造を示す正面図である。 同上硬貨処理機の内部構造を示す平面図である。 同上硬貨処理機の内部構造を示す左側面図である。 同上硬貨処理機の内部構造を示す右側面図である。 同上硬貨処理機の硬貨の流れを示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態を示す硬貨繰出装置の回転円板の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1ないし図8に第1の実施の形態を示す。
図4ないし図7に示すように、硬貨処理機は、機体11を有し、この機体11内には、前面から見て(図4参照)、上部左側域に機体11外から硬貨を受け入れて識別および分類する硬貨受入処理部12が配置され、この硬貨受入処理部12の下部域に硬貨受入処理部12で金種別に分類された硬貨を一時保留する入金一時保留部13が配置され、この入金一時保留部13の下部域に入金一時保留部13からの硬貨を収納したり繰り出す硬貨繰出装置14と入金一時保留部13からの硬貨を返却する返却箱15とが配置され、これら硬貨繰出装置14および返却箱15の下部域に所定枚数重積した硬貨を包装した包装硬貨である棒金16を形成する包装部17が配置され、包装部17の上部右側域に棒金16を収納したり送り出す棒金収納送出部18が配置され、これら包装部17および棒金収納送出部18の前部域に棒金16を搬送する棒金搬送部19が配置されている。したがって、機体11内の下部域に包装部17が配置され、この包装部17の上部域に硬貨繰出装置14と棒金収納送出部18とが機体11の左右方向である幅方向に並んで配置され、さらに、硬貨繰出装置14の上部域に入金一時保留部13および硬貨受入処理部12が順に配置されている。
機体11の前部側には、入金一時保留部13の前部域にリジェクト硬貨を返却するための返却口20が配置され、包装部17の前部域に出金箱21が着脱可能に配置され、包装部17の下部域に硬貨を回収するための回収部22が着脱可能に配置され、棒金収納送出部18の前部域に棒金16を出金する棒金出金口23および棒金16を一括収納する棒金一括収納部24が着脱可能に配置され、包装部17の前部域に棒金16を機外に投出する棒金投出口25が配置されている。
そして、硬貨受入処理部12は、機体11の上面に形成された投入口31から投入されるばら状態の硬貨を受け入れる供給円盤32、この供給円盤32から適量ずつ硬貨が供給される回転円盤33、およびこの回転円盤33から1枚ずつ繰り出す硬貨を搬送する硬貨通路34を備えている。
硬貨通路34は、回転円盤33から機体11の幅方向に沿って延設された識別通路部35、およびこの識別通路部35から機体11の奥行き方向へ向けて延設された分類通路部36を有し、通路上には硬貨を搬送する図示しない搬送ベルトが配置されている。
識別通路部35には、搬送する硬貨の金種、真偽、正損等を識別する入金識別部37が配置されている。
分類通路部36には、上流側から下流側にかけて、リジェクト硬貨分岐部38、任意硬貨分岐部39、金種別硬貨分岐部40が順に配置されている。金種別硬貨分岐部40は、5円硬貨分岐部40a、1円硬貨分岐部40b、50円硬貨分岐部40c、100円硬貨分岐部40d、10円硬貨分岐部40e、および500円硬貨分岐部40fを有している。各分岐部38〜40には、該当する硬貨を落とし込ませて分岐する分岐孔41がそれぞれ形成されている。リジェクト硬貨分岐部38、任意硬貨分岐部39および5円硬貨分岐部40aは、ソレノイド等の電気的駆動手段により強制的に硬貨を分岐孔41へ落とし込ませることができる。各金種別分岐部40b〜40fは、小径硬貨から大径硬貨の順に径選別して該当する分岐孔41へ落とし込ませることができる。
リジェクト硬貨分岐部38の下部には、リジェクト硬貨を返却口20に導く返却シュート42が配置されている。
任意硬貨分岐部39の下部にはシュート43が配置され、このシュート43の下部に袋取り用シュート44とダイレクト包装用シュート45が配置されているとともに、シュート43からの硬貨を袋取り用シュート44またはダイレクト包装用シュート45のいずれか一方に選択的に導く切換板46が配置されている。袋取り用シュート44は、機体11の前面に配置される図示しない袋装着部に装着される袋へ硬貨を導いて収納させる。
また、入金一時保留部13は、機体11の奥行き方向に沿って金種別に並んで配置され、金種別硬貨分岐部40で金種別に分岐される硬貨を受け入れて金種別に一時保留可能とする。入金一時保留部13は、金種別の保留筒49、およびこの保留筒49の底面を一括して開閉する底部材50を有している。これら保留筒49および底部材50が、それぞれ移動機構51,52によって機体11の幅方向に独立して移動可能に構成されている。
図4に示すように、保留筒49が分類通路部36の金種別硬貨分岐部40の下方に位置するとともに保留筒49の底面を底部材50が閉塞した状態で、硬貨を一時保留可能とする。一時保留した硬貨を収納する場合には、保留筒49のみが左方向の硬貨繰出装置14の上部域に移動し、保留筒49の底面を開放して保留筒49内の硬貨を硬貨繰出装置14へ放出する。一方、一時保留した硬貨を返却する場合には、底部材50のみが返却箱15の上部域から左方向に移動し、保留筒49の底面を開放して保留筒49内の硬貨を返却箱15に放出する。
また、硬貨繰出装置14は、機体11の奥行き方向に金種別に並んで配置されており、入金一時保留部13から放出される硬貨を上部から受け入れて収納するとともに、収納した硬貨を下部から1枚ずつ繰り出すように構成されている。なお、この硬貨繰出装置14の詳細については後述する。
硬貨繰出装置14の側部には、硬貨繰出装置14の下部から1枚ずつ繰り出される硬貨を受け入れるコンベヤ59が機体11の奥行き方向に沿って配置されている。このコンベヤ59の中央域にはコンベヤ59上から包装部17へ硬貨を払い出す払出機構60が配置され、コンベヤ59の前端側には硬貨を1層1列状態にする図示しない逆転ローラおよび1層1列状態となった硬貨を識別する出金識別部61が配置されている。そして、硬貨の包装時には、コンベヤ59上の中央域より前側域に繰り出された硬貨をコンベヤ59の中央域への搬送と払出機構60によってコンベヤ59上から払い出し、またはコンベヤ59上の中央域より後側域に繰り出された硬貨をコンベヤ59の中央域への搬送と払出機構60とによってコンベヤ59上から払い出し、コンベヤ59上から払い出した硬貨をシュート62で包装部17へ送り込む。
また、硬貨の出金時または回収時には、コンベヤ59上に受け入れた硬貨を前方へ搬送し、出金識別部61による識別後に、シュート63で出金箱21に送り込む。
また、返却箱15は、機体11の奥行き方向に長く、機体11の前面から着脱可能に配置されている。
また、包装部17には、シュート62で導かれる硬貨繰出装置14から繰り出された硬貨またはダイレクト包装用シュート45で導かれる任意硬貨分岐部39で分岐されたダイレクト包装用の硬貨を受け入れる包装用回転円盤65、およびこの包装用回転円盤65の回転によって1枚ずつ繰り出される硬貨を受け入れて搬送する包装用硬貨通路66が配設されている。包装用硬貨通路66には硬貨を搬送する搬送ベルト67が配置されている。包装用硬貨通路66は、金種設定によって通路幅が包装する金種に対応して調整設定され、包装金種より大径金種の硬貨が包装用硬貨通路66に進入するのを規制し、包装金種より小径金種の硬貨を包装用硬貨通路66の通路面に設けられた図示しない排除口から排除する。排除口から排除した硬貨はシュート68を通じて回収部22に回収する。
包装用硬貨通路66には、搬送する硬貨の枚数を検知したり硬貨の通過を検知するセンサ、センサの検知に基づいて包装用硬貨通路66から下流域へ搬送する所定の重積枚数目の硬貨の次の硬貨を停止させるストッパ等が配設されている。
包装用硬貨通路66の下流域には、包装用硬貨通路66から送り込まれる硬貨を下部側から上方へ順次重積していって所定枚数の硬貨を重積する重積部69が配設されている。この重積部69は、包装機構70の3本の包装ローラ71の間でかつ包装用硬貨通路66の通路面と同一面に配置された図示しない重積底板に対して略垂直に形成されている。重積部69の下部には重積底板から上方に突出する図示しない重積ローラが配設され、この重積ローラの回転によって、包装用硬貨通路66から送り込まれる硬貨を重積部69の下部に取り込むとともにこの硬貨の送込み方向の後端を包装用硬貨通路66の通路面および重積底板の上面より上昇させ、続いて送り込まれる硬貨の送込み方向の先端を重積部69の下部に位置する硬貨の下側に取り込んで重積する。
包装機構70では、所定枚数重積した重積硬貨を通路底板から上方に突出する図示しない支持ロッドで所定の包装位置まで押し上げ、3本の包装ローラ71で重積硬貨の周面を挟持して回転させ、重積硬貨の周面に図示しない包装紙を巻き込むことにより、この包装紙を重積硬貨の周囲に巻き付けるとともに包装紙の端部を重積硬貨の端面にかしめ、棒金16を形成する。
したがって、包装部17は、硬貨を重積する重積位置と、重積硬貨を包装する包装位置とが同一位置に配置されている。
通路底板、重積ローラおよび支持ロッド等は、重積部69の下方位置から退避し、形成した棒金16を下方へ放出可能としている。
重積部69の下方には、包装部17から長手方向(重積方向)が上下方向に向く状態で放出される棒金16を受け入れてその長手方向が機体11の前面に平行でかつ水平となる状態に変換しつつ前方へ向けて転がるように導く棒金シュート72が配設されている。この棒金シュート72の先端側には、横搬送部73が配置されているとともに、この横搬送部73から前方の棒金搬送部19への棒金16の放出と放出規制とを切り換える切換部材74が配設されている。
横搬送部73は、機体11の側部に別の棒金収納装置を設置する場合に、その棒金収納装置との間で棒金16を搬送するのに用いられる。
また、棒金収納送出部18には、複数の棒金16を収納する金種別で複数の棒金トレイ77が、前方へ下降傾斜した状態で、上下方向に複数段配置されている。この棒金トレイ77は、機体11の奥行き方向に長く、棒金16の長手方向が機体11の前面に平行でかつ水平となる状態で、複数の棒金16を機体の奥行き方向に並べて収納するとともに、棒金トレイ77の傾斜によって収納した棒金16を前方に寄せて整列状態に収納する。各棒金トレイ77は、それぞれ図示しない棒金トレイ駆動手段により、棒金トレイ77の前端部が棒金搬送部19に前進する前進位置とこの前進位置から後方へ後退した後退位置との間で、傾斜方向に沿って移動可能としている。
複数の棒金トレイ77の前部域で棒金搬送部19との間には、各棒金トレイ77に対応して複数のストッパ部78を設けたストッパ79が上下方向に移動可能に配置されている。このストッパ79は、下降位置において、前進する棒金トレイ77の最前部の棒金16にストッパ部78が接触し、上昇位置において、前進する棒金トレイ77の棒金16にストッパ部78が接触しない。
また、棒金搬送部19は、長手方向が機体11の前面に平行でかつ水平となる状態で棒金16を搬送する棒金搬送ベルト82を有し、この棒金搬送ベルト82が上下のローラ83にわたって上下方向に回動可能に張設されている。この棒金搬送ベルト82の周面には、棒金16を支持して搬送する複数の棒金支持部84が突設されている。また、棒金搬送ベルト82の周囲には、棒金搬送ベルト82との間で棒金16をガイドするガイド体85が配置されている。
ここで、棒金トレイ77、ストッパ79および棒金搬送部19による、棒金トレイ77への棒金16の収納、および棒金トレイ77からの棒金16の送り出しについて説明する。
棒金トレイ77への棒金16の収納時には、包装部17で包装されて前方へ放出される棒金16を棒金搬送ベルト82の棒金支持部84に支持して上方へ搬送し、その棒金16を収納する棒金トレイ77の位置より上方に一旦通過させた後、棒金16を収納する金種の棒金トレイ77を前進させ、前進する棒金トレイ77の最前部の棒金16を下降位置にあるストッパ79のストッパ部78で押さえ、棒金トレイ77の最前部に棒金16を収納するためのスペースを形成した後、棒金搬送ベルト82で棒金16を下降させて棒金トレイ77の最前部のスペースに受け渡し、棒金トレイ77を後退させる。
棒金トレイ77からの棒金16の送出時には、棒金トレイ77の棒金16に対してストッパ79のストッパ部78が接触しないように上方位置へ退避させた状態で、棒金トレイ77を前進させ、棒金トレイ77の最前部の棒金16を棒金搬送ベルト82の棒金支持部84ですくい上げ、棒金トレイ77を後退させる。
また、棒金搬送ベルト82の前部域には、棒金出金口23、棒金一括収納部24および棒金投出口25が配置され、各位置に対応して、棒金搬送ベルト82で搬送する棒金16を選択的に棒金出金口23、棒金一括収納部24および棒金投出口25へ送り込む切換板86,87,88がそれぞれ配置されている。
また、出金箱21は、機体11の前面から着脱可能に配置され、底板91が開閉可能に構成されている。出金箱21の装着場所の下部域には、出金箱21の底板91の開放によって放出される硬貨を回収部22に導く回収シュート92が配設されている。
また、回収部22は、機体11に対して着脱可能に設けられている。
回収部22には返金箱95が並設され、硬貨繰出装置14の硬貨の包装時に包装部17からシュート68を通じて排除された硬貨は切換板96によって回収部22に回収し、ダイレクト包装時に包装部17からシュート68を通じて排除された硬貨を切換板96によって返金箱95に収納する。この返金箱95は、機体11の前面から着脱可能とする。
次に、図1ないし図3、図4および図6を参照して、硬貨繰出装置14の構成を説明する。
硬貨繰出装置14は、ベース台101、このベース台101の上面に回転可能に配置された硬貨繰出用の回転円板102、ベース台101の上面中央から突出する回転軸103を有していてこの回転軸103に取り付けられる回転円板102を回転駆動する駆動部としてのモータ104、および回転円板102上で硬貨を収納するとともに収納した硬貨を回転円板102上に導くホッパ105を備えている。回転円板102の周囲にはホッパ105の一部または別の部材の図示しない周壁部が配置され、この周壁部の一部が開口されて回転円板102から送出される硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出口106が形成されている。さらに、ベース台101上には、繰出口106から外部へ硬貨を繰り出すための繰出経路107が形成されている。
回転円板102は、硬貨数枚分の厚さ寸法に形成され、中央部に形成された取付孔109がモータ104の回転軸103に回り止め嵌合されるとともにねじ110で固定され、モータ104の駆動によって繰出回転方向Fに回転駆動される。
回転円板102の周辺部には、硬貨を1枚ずつ捕獲する複数の硬貨捕獲部111が円周方向に等間隔に配置されて形成されている。これら硬貨捕獲部111は、回転円板102の厚さ方向に貫通する繰出孔112、回転円板102の下面である裏面側において繰出孔112の下部領域から回転円板102の外周面まで連通して開口する繰出溝113、およびこの繰出溝113内の硬貨を回転円板102の外方へ押し出して送出する送出部114を有している。
繰出孔112は、断面円形で、処理対象とする金種硬貨が繰出孔112内に水平状態で1枚ずつ入り込むように、その処理対象とする金種硬貨の直径より少し大きい程度の直径に形成されているとともに、硬貨が入り込みやすいように繰出孔112の上端縁部に面取りが施されている。
繰出溝113は、回転円板102の裏面に形成されたものであって、繰出孔112の下部領域から回転円板102の繰出回転方向Fに対して反対方向へ向けて傾斜しつつ回転円板102の外周面に連通して開口するように形成されている。繰出溝113の上面である回転円板102の下面とベース台101の上面との間の間隙は、処理対象とする金種硬貨が厚さ方向に1枚のみ通過可能とするように、その処理対象とする金種硬貨の厚さより少し広い程度に形成されている。
送出部114は、回転円板102の隣り合う硬貨捕獲部111の繰出溝113間に配置され、繰出孔112の下部領域から回転円板102の繰出回転方向Fに対して反対方向へ向かって傾斜しつつ回転円板102の外周面に亘って形成されている。回転円板102の繰出回転方向Fに向く送出部114の前面が硬貨を押し出して送出する送出面114aとされ、反対側の背面が硬貨をガイドするガイド面114bとされている。送出部114の下面とベース台101の上面との間には回転円板102がベース台101に接触せずに回転するように間隙が形成され、この間隔は硬貨の厚さより狭く、硬貨が入り込まない寸法に形成されている。この送出部114の2箇所には、隣り合う繰出溝113が連通するように溝部114cが円周方向に沿って形成されている。
繰出孔112の内縁部には、繰出孔112の繰出溝113および送出部114の送出面114a側である硬貨送出に関与する送出関与領域に対して、反対側となる送出部114のガイド面114b側である硬貨送出には関与しない非送出関与領域に、切欠部116が形成されている。この切欠部116は、平面視が繰出孔112内に開口する半円状であって、回転円板102の厚さ方向に亘って形成されている。なお、この切欠部116は、繰出孔112の内縁部の複数箇所に間隔をあけて形成してもよい。
回転円板102の上面には、中央部に偏心回転する山形の崩し突部118が突設されているとともに、周辺部の繰出孔112間にも山形の崩し突部119が突設されている。
回転円板102の裏面の中央領域には円形の窪み部121が形成され、この窪み部121には回転円板102の下面から突出する切断突部としての切断刃122が突設されている。この切断刃122は、窪み部121の円周方向の2箇所に、円周方向に沿って円弧状に形成され、例えば突出した先端縁が鋭角に形成されている。切断刃122の先端とベース台101の上面との間隔は、切断刃122の先端がベース台101の上面に接触しない範囲で小さい寸法に設定されている。なお、切断刃122は、2つ以上の複数でもよく、あるいは1つでもよい。
また、ベース台101は、平板状のベース板であり、ベースフレーム101a上に支持されている。
ベース台101には、回転円板102の回転域下方で繰出口106の近傍位置に、回転円板102の回転により、繰出孔112に入り込んで送られてくる硬貨が当接してその硬貨を繰出口106へ向けて強制的に誘導する2つの繰出部材125が配置されている。これら繰出部材125は、ベース台101に形成された孔部126を通じてベース台101上に下方から突出する突出位置と、ベース台101上から下方に埋没する退避位置との間で移動可能とし、突出位置へ向けてスプリング等の付勢手段で付勢されている。各繰出部材125の位置は、回転円板102の繰出孔112の回転軌跡領域であって、回転円板102の送出部114と干渉しないように送出部114の溝部114cが通過する位置にあり、回転円板102の回転を許容している。
ベース台101上の繰出経路107の一側であって、回転円板102の繰出回転方向Fの下流側には、繰出口106から繰出経路107に繰り出されてくる硬貨の周縁部を案内する第1のガイドローラ127、およびベース台101の上面との間に硬貨が通過可能な間隔をあけて対向配置されて繰出時の硬貨のばたつき(浮き上がり等)を押えるガイド部材128が配置されている。また、ベース台101上の繰出経路107の他側であって、回転円板102の繰出回転方向Fの上流側には、繰出口106から繰出経路107に繰り出されてくる硬貨を案内するガイド板129および第2のガイドローラ130が配置されている。第2のガイドローラ130は、第1のガイドローラ127との間隔が硬貨の直径より少し小さくなる方向にスプリング等の付勢手段で付勢されている。
ガイド部材128の位置には、繰出経路107を通じて繰り出される硬貨を検知して計数する例えば磁気センサ等が用いられる計数センサ131が配置されている。
ベース台101の回転円板102の回転域下方には、回転円板102の裏面に設けられた切断刃122の回転軌跡領域に対応して、異物切断用および異物排除用として機能する複数の排除孔133が回転円板102の厚さ方向に貫通して形成されているとともに、繰出孔112の回転軌跡領域に対応して、異物排除用として機能する複数の排除孔134が回転円板102の厚さ方向に貫通して形成されている。排除孔133は円周方向に沿って長い円弧状の長孔にて形成され、この排除孔133の径方向の中央域を切断刃122が通過するように構成されている。排除孔134は、硬貨より小径の円形孔にて形成されている。
また、図6に示すように、硬貨繰出装置14は、機体11の奥行き方向に金種別に並んで配置されていて、前側3つの硬貨繰出装置14を含む前側硬貨繰出装置群14aと、後側3つの硬貨繰出装置14を含む後側硬貨繰出装置群14bとが、それぞれコンベヤ59に中央域へ向けて硬貨を繰り出すように繰出方向が設定されている。そのため、前側硬貨繰出装置群と後側硬貨繰出装置群とでは硬貨繰出装置14の基本構造が対称的に形成されている。
また、硬貨繰出装置14は、メンテナンスやエラー解除のために、機体11の側面側あるいは前面側に引き出し移動可能としている。硬貨繰出装置14の引出状態では、ホッパ105の上面が開放される。
次に、第1の実施の形態の硬貨処理機の動作を説明する。
図8は硬貨処理機の硬貨の流れを示す説明図である。
まず、硬貨の入金処理時には、投入口31に投入された硬貨を回転円盤33から1枚ずつ硬貨通路34に繰り出し、硬貨通路34で搬送する硬貨を入金識別部37によって識別する。
識別の結果、リジェクト硬貨は、リジェクト硬貨分岐部38で分岐し、返却シュート42で返却口20へ送り込む。正常な硬貨は、金種別硬貨分岐部40で金種別に分岐し、入金一時保留部13に金種別に一時保留する。
一時保留後の収納指令により、入金一時保留部13に一時保留した硬貨を硬貨繰出装置14に金種別に収納する。
一時保留後の返却指令により、入金一時保留部13に一時保留した硬貨を返却箱15に送り込み、返却箱15を機体11から取り外すことで、返却箱15内の返却硬貨を取り出せる。
次に、硬貨の出金処理時には、硬貨繰出装置14から硬貨をコンベヤ59上に繰り出し、コンベヤ59で搬送して出金識別部61で識別し、出金箱21へ送り込む。このとき、出金箱21の底板91は閉じており、送り込まれる硬貨を出金箱21に保留する。
出金識別部61で出金箱21に送り込んだ出金分の硬貨が全て正常と識別されれば、出金箱21のロックを解除し、出金箱21を機体11から取り外すことで、出金箱21内の出金硬貨を取り出せる。
出金識別部61で例えば異金種等の異常硬貨が識別されれば、出金箱21の底板91を開放し、出金箱21に送り込まれた硬貨およびコンベヤ59上の硬貨を回収部22に回収する。その後、硬貨繰出装置14から出金分の硬貨を再び繰り出し、出金処理を再度行う。
次に、投入する硬貨を入金せずに計数して取り出す計数時には、投入口31に投入された硬貨を回転円盤33から1枚ずつ硬貨通路34に繰り出し、硬貨通路34で搬送する硬貨を入金識別部37によって識別し、硬貨通路34の任意硬貨分岐部39で分岐し、袋取り用シュート44から機体11の前面に配置される図示しない袋装着部に装着される袋へ硬貨を導いて収納させる。
次に、硬貨繰出装置14の硬貨を回収する回収処理時には、出金箱21の底板91を開放し、硬貨繰出装置14から硬貨をコンベヤ59上に繰り出し、コンベヤ59、出金箱21および回収シュート92を通じて、回収部22へ送り込む。
次に、硬貨繰出装置14の硬貨を包装する包装処理時には、硬貨繰出装置14から硬貨をコンベヤ59上に繰り出し、このコンベヤ59上の硬貨を包装部17へ送り込み、包装部17で棒金16を作成する。包装部17で作成した棒金16を棒金搬送部19の棒金搬送ベルト82に受け渡し、棒金搬送ベルト82で棒金を上方に搬送して棒金収納送出部18の該当金種の棒金トレイ77に収納する。
次に、棒金収納送出部18に収納されている棒金16の出金時あるいは回収時には、棒金搬送ベルト82で必要な棒金トレイ77から棒金16を取り出し、棒金出金口23または棒金一括収納部24に送り込む。
次に、投入する硬貨を入金せずに包装して取り出すダイレクト包装時には、投入口31に投入された硬貨を回転円盤33から1枚ずつ硬貨通路34に繰り出し、硬貨通路34で搬送する硬貨を入金識別部37によって識別し、硬貨通路34の任意硬貨分岐部39で分岐し、ダイレクト包装用シュート45を通じて包装部17へ送り込み、包装部17で棒金16を作成する。包装部17で作成した棒金16を棒金搬送部19の棒金搬送ベルト82に受け渡し、棒金搬送ベルト82で棒金16を搬送して棒金投出口25から機外に投出する。
次に、図1ないし図3を参照して硬貨繰出装置14の動作を説明する。
硬貨繰出時には、回転円板102を繰出回転方向Fに回転させることにより、ホッパ105から回転円板102上に導かれていて回転円板102上で水平状態にある硬貨が回転円板102の各繰出孔112に入り込む。
各繰出孔112に入り込んだ硬貨は、ベース台101の上面に接合して回転円板102と一体的に摺動移動するとともに、回転円板102の回転による遠心力によって外径方向へ移動して繰出溝113内に入り込む。
硬貨が入り込んだ繰出孔112が繰出口106の領域を除く位置にあるときには、繰出口106の領域を除いて回転円板102の周囲に配置されている図示しない周壁部によって回転円板102の繰出溝113からの硬貨の飛び出しが規制され、回転円板102とともに硬貨が回転移動する。
硬貨が入り込んだ繰出孔112が繰出口106の領域に送られてくることにより、送られてきた硬貨は、周壁部がなくなることで遠心力によって繰出溝113の外径方向へ移動しつつ、ベース台101から突出する繰出部材125に当接して移動方向が繰出口106へ向けて誘導されるとともに、繰出回転方向Fの上流側の送出部114によって繰出口106へ向けて押し出されて送出される。
繰出口106へ押し出されて送出される硬貨は、第1のガイドローラ127と、ガイド板129および第2のガイドローラ130との間に進入する。このとき、第2のガイドローラ130が、第1のガイドローラ127との間隔が処理する硬貨の直径より小さくなるように付勢されているため、硬貨はその付勢に抗して第2のガイドローラ130を押し広げながら押し出されていく。そして、硬貨の最大直径部が第1のガイドローラ127と第2のガイドローラ130との間から押し出されることにより、第2のガイドローラ130が付勢による復帰動作によって硬貨が繰出経路107の下流側へ弾き出されるように繰り出される。
繰出経路107を繰り出される硬貨を計数センサ131で検知して計数する。
このようにして、回転円板102の硬貨が1枚ずつ入り込んだ各繰出孔112が繰出口106の領域に到達する毎に、硬貨が、繰出部材125と回転円板102の送出部114との作用によって繰出口106へ押し出され、繰出経路15を通じて1枚ずつ繰り出す。
また、硬貨繰出装置14で繰り出す硬貨中に、例えば、くの字状に変形したりつぶれて変形した変形硬貨や、遊技用メダルを含む円板状の異物等の異常貨136(正常貨以外を異常貨と呼ぶ)が混じっていた場合、その異常貨136が繰出孔112の内縁に嵌り込んで詰まってしまい、繰り出せなくなる場合がある。
このような場合には、硬貨繰出装置14を機体11から引き出してホッパ105の上面を開放させ、そのホッパ105の上面側から例えばピンセット等の棒状物の先端を、異常貨136が嵌り込んでいる繰出孔112の切欠部116に差し込んで、異常貨136の下面側や側面に引っ掛けて穿り出すように操作することにより、繰出孔112内から回転円板102の上面側に異常貨136を取り出し、回転円板102の上面側に取り出した異常貨136をホッパ105の上面側から取り除く。
このように、繰出孔112内に異常貨136が嵌り込んで詰まりが発生しても、切欠部116を利用して異常貨136を容易に取り除くことができ、異常貨136の詰まりを容易に解除できる。
さらに、切欠部116は、繰出孔112の繰出溝113および送出部114の送出面114a側である硬貨送出に関与する送出関与領域に対して、反対側となる送出部114のガイド面114b側である硬貨送出には関与しない非送出関与領域に形成することにより、送出部114による硬貨の送出には影響しないようにできる。
なお、繰出孔112に複数の切欠部116を形成すれば、詰まりの発生している異常貨136に近い位置の切欠部116を利用したり、繰出孔112に強く嵌り込んでいる異常貨136を複数の切欠部116を利用して取り除くことが可能となり、異常貨136の詰まりを容易に解除できる。
また、例えば、硬貨処理機に投入される硬貨に混じって糸や輪ゴム等の紐状の異物が混入することがあり、この紐状の異物が、硬貨繰出装置14のホッパ105内に落下し、回転円板102の繰出孔112等を通じて回転円板102の裏面側とベース台101との間に入り込み、回転軸103に絡みつき、回転円板102の回転が遅くなったり停止するようなことが生じるおそれがある。
このとき、回転円板102の裏面には切断刃122が設けられているため、紐状の異物を切断刃122とベース台101の上面との間で挟み込んで短く切断し、紐状の異物が回転軸103に絡みつくのを防止する。短く切断された紐状の異物つまり回転軸103に絡みつく長さがない紐状の異物はベース台101の排除孔133,134から落下して自動的に排除される。
すなわち、紐状の異物が回転軸103に絡みつくのを防止するために、次のような構成および作用効果の特徴を有している。
回転円板102に切断突部としての切断刃122を設ける。この切断刃122により、紐状の異物を短く切断し、紐状の異物が回転軸103に絡みつくのを防止でき、回転円板102の回転異常の発生を防止できる。
切断刃122は、回転円板102の繰出孔112の位置よりも内径側で、回転軸103に近い位置に設ける。これにより、紐状の異物が回転軸103に絡みつく前に短く切断することができる。
切断刃122は、回転円板102の硬貨を貯留する上面側に対して反対の裏面側に設ける。これにより、ホッパ105内の硬貨を傷付けることなく、紐状の異物を短く切断できる。
切断突部としての切断刃122は、回転円板102の硬貨を貯留する上面側に対して反対の裏面側に設けるとともに、ベース台101の上面にも設け、これら回転円板102の切断刃122とベース台101の切断刃122とを接近した位置に配置する。これにより、回転円板102の切断刃122とベース台101の切断刃122とで紐状の異物を挟み込んで短く切断することかできる。
ベース台101に排除孔133,134を設ける。これにより、切断刃122により短く切断した紐状の異物を自動的に排除できるとともに、回転円板102とベース台101との間に入り込んだ紐状以外の異物も自動的に排除することができる。
なお、硬貨捕獲部111は、繰出孔112、繰出溝113および送出部114で構成したが、繰出孔112から繰出溝113に連続して回転円板102の厚さ方向に貫通して形成されていてもよい。この場合、繰出溝113にも切欠部116を形成してもよい。
次に、図9に第2の実施の形態を示す。
回転円板102の各硬貨捕獲部111の繰出溝113の位置に、回転円板102の厚さ方向に貫通する貫通孔141がそれぞれ形成されている。この貫通孔141は、繰出孔112および送出部114とは異なる位置で、繰出溝113の位置に対応して円形に配置されている。
ところで、回転円板102とベース台101との間の繰出溝113の隙間寸法は正常な硬貨1枚が通過可能な寸法分しかないために、上述した異常貨136が繰出溝113に入り込むと、その繰出溝113に異常貨136の一部が入り込んだ途中位置で、異常貨136を回転円板102とベース台101との間に噛み込んでしまい、回転円板102が停止してしまう場合がある。
このような場合には、繰出溝113に入り込んだ異常貨136の一部が貫通孔141の下側に位置し、貫通孔141を通じて露出する。
そのため、硬貨繰出装置14を機体11から引き出してホッパ105の上面を開放させ、そのホッパ105の上面側から例えばピンセット等の棒状物の先端を、異常貨136が嵌り込んでいる繰出溝113の貫通孔141に差し込んで、異常貨136を繰出孔112に戻すように押し出すことにより、繰出溝113内から繰出孔112に押し戻し、さらに、上述したように、繰出孔112の切欠部116を利用して繰出孔112内から回転円板102の上面側に異常貨136を取り出し、回転円板102の上面側に取り出した異常貨136をホッパ105の上面側から取り除く。
このように、硬貨捕獲部111の繰出溝113の位置に、回転円板102の厚さ方向に貫通する貫通孔141を形成したため、硬貨捕獲部111の繰出溝113で異常貨136の詰まりが発生しても、貫通孔141を利用して異常貨136を容易に取り除くことができ、異常貨136の詰まりを容易に解除できる。
また、回転円板102は切欠部116および貫通孔141の両方を備えているため、硬貨捕獲部111で詰まりが発生したどのような異常貨136でも容易に取り除くことかできる。
なお、回転円板102は少なくとも貫通孔141を備えていれば、繰出溝113に詰まった硬貨を容易に取り除くことができる。
また、貫通孔141は、繰出溝113内を硬貨が移動する方向に沿って、長孔状に形成すれば、繰出溝113に対して異常貨136の一部が浅くまたは深く入り込んだ位置でも、その異常貨136が貫通孔141から露出しやすくなり、容易に取り除くことができる。
14 硬貨繰出装置
101 ベース台
102 回転円板
106 繰出口
111 硬貨捕獲部
112 繰出孔
113 繰出溝
116 切欠部
141 貫通孔

Claims (3)

  1. 硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置において、
    ベース台と、
    このベース台上に回転可能に配置され、硬貨を1枚ずつ捕獲する硬貨捕獲部を有する回転円板と、
    前記ベース台上に設けられ、前記回転円板の回転により前記硬貨捕獲部に捕獲されて送られてくる硬貨が1枚ずつ繰り出される繰出口と
    を備え、
    前記硬貨捕獲部は、前記回転円板の厚さ方向に貫通する繰出孔と、前記回転円板の裏側に形成され、前記繰出孔に入り込んで前記繰出口より繰り出される硬貨が通過する繰出溝を有し、
    前記繰出孔の内縁部の一部に、切欠部が形成されている
    ことを特徴とする硬貨繰出装置。
  2. 硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置において、
    ベース台と、
    このベース台上に回転可能に配置され、硬貨を1枚ずつ捕獲する硬貨捕獲部を有する回転円板と、
    前記ベース台上に設けられ、前記回転円板の回転により前記硬貨捕獲部に捕獲されて送られてくる硬貨が1枚ずつ繰り出される繰出口と
    を備え、
    前記硬貨捕獲部は、前記ベース台に対向する前記回転円板の裏面に、前記硬貨捕獲部に捕獲されて前記繰出口に繰り出される硬貨が通過する繰出溝を有し、この繰出溝の位置に前記回転円板の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする硬貨繰出装置。
  3. 前記切欠部は複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
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