JP5572082B2 - 車両用エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エンジンに関する。
従来、シリンダヘッドの上部に固定されるカムハウジングと、カムハウジングとカムキャップに回転可能に支持されるカムシャフトと、カムハウジングに固定される支持部材と、支持部材に支持されるロッカアームと、を備えた車両用エンジンが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2008−075482号公報
このような車両用エンジンでは、ロッカアームは、カムシャフトに形成されたカムやシリンダヘッドに設けられたバルブに当接し、カムからの押圧力をバルブに伝達する役割を果たしている。
このため、ロッカアームは、カムの形状にあわせて上下動する必要があり、支持部材周りに揺動可能に支持されることがある。しかし、支持部材とロッカアームが取り付けられたカムハウジングをシリンダヘッドに組み付ける際に、ロッカアームが支持部材周りに制限なく揺動できるとすると、ロッカアームをバルブと当接させることができないことがあり、カムハウジング及びロッカアームの組付性が悪化してしまうという問題が生じていた。
また、ロッカアームは、カムの当接面の形状にあわせて姿勢変動する必要があり、ロッカアームの軸周りに揺動可能に支持されることがある。しかし、ロッカアームが軸周りに制限なく揺動できるとすると、ロッカアームとカムを当接させる際に、ロッカアームがカムにかついで(片当たりして)しまうことがあり、ロッカアームとカムを適切に組み付けることができず、ロッカアームの組付性が悪化してしまうという問題が生じていた。
つまり、ロッカアームは、その役割上、上記に示すように揺動可能に支持されることがあるものの、ロッカアームの揺動範囲が適切に制限されていないと、ロッカアーム及びロッカアームが取り付けられたカムハウジングの組付性が悪化してしまうという問題が生じていた。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、ロッカアーム及びロッカアームが組みつけられた部材の組付性を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、シリンダヘッドの上部に固定されるカムハウジングと、前記カムハウジングの上部に固定されるカムキャップと、前記カムハウジングと前記カムキャップとの間で揺動可能に支持されるカムシャフトと、前記カムハウジング及び前記カムキャップの少なくとも一方に固定される支持部材と、前記支持部材に支持されるロッカアーム、を備えており、前記ロッカアームは、前記支持部材に対する支持軸及び当該ロッカアームの主軸の少なくとも一方周りに揺動可能に支持されており、前記カムハウジングと前記カムキャップと前記支持部材との少なくとも1つには、前記ロッカアームの揺動範囲を規制する規制部が設けられていることを特徴とする車両用エンジンである。
本発明の車両用エンジンでは、規制部が設けられており、この規制部によってロッカアームの揺動範囲が規制される。これにより、ロッカアーム及びロッカアームが組みつけられた部材(カムハウジング、カムキャップ)の組付性が悪化するほどロッカアームが揺動することが抑制され、ロッカアーム及びロッカアームが組みつけられた部材の組付性を向上させることができる。
前記ロッカアームは、少なくとも前記支持軸周りに揺動可能に支持されているとともに、前記規制部は、前記支持軸周りの揺動範囲を規制していることがある。この場合、前記シリンダヘッドには、前記規制部と同じ側から前記ロッカアームに当接するバルブが設けられており、前記規制部は、前記ロッカアームが前記バルブと当接した場合に、前記ロッカアームと干渉しない位置に設けられていることが好ましい。
この車両用エンジンによれば、ロッカアームがバルブと当接するロッカアームの使用状態において、ロッカアームと規制部が干渉することが抑制され、規制部によって使用状態におけるロッカアームの動作が妨げられるのを防止することができる。
前記ロッカアームは、少なくとも前記主軸周りに揺動可能に支持されているとともに、前記規制部は、前記主軸周りの揺動範囲を規制していることもある。この場合、前記カムシャフトには、前記規制部と異なる側から前記ロッカアームに当接するカムが設けられおり、前記ロッカアームの前記カムと当接する側の当接面を第1当接面M1とし、前記カムの前記ロッカアームと当接する側の当接面を第2当接面M2とすると、前記規制部は、前記ロッカアームが前記規制部に規制された状態における前記第1当接面M1と前記第2当接面M2との間の角θが、前記ロッカアームと前記カムが当接した際に前記ロッカアームと前記カムが面接触する角度範囲Δθ内となるように設けられていることが好ましい。
この車両用エンジンによれば、ロッカアームとカムを当接させて組み付ける際に、ロッカアームがカムに片当たりすることが抑制され、ロッカアームの組付性を向上させることができる。
前記規制部は、前記ロッカアームが前記カムと面接触した場合に、前記ロッカアームと干渉しない位置に設けられていることが好ましい。
この車両用エンジンによれば、ロッカアームがカムと面接触するロッカアームの使用状態において、ロッカアームと規制部が干渉することが抑制され、規制部によって使用状態におけるロッカアームの動作が妨げられるのを防止することができる。
本発明は、上記車両用エンジンを実現する為に用いられるカムハウジングにも具現化される。このカムハウジングは、ロッカアームを支持する支持部材を固定するボア部と、規制部、が設けられており、前記ロッカアームは、前記支持部材に対する支持軸及び当該ロッカアームの主軸の少なくとも一方周りに揺動可能に支持されており、前記規制部は、前記ロッカアームの揺動範囲を規制することを特徴とする。
このカムハウジングによれば、ロッカアームの揺動を規制することができ、ロッカアーム及びカムハウジングの組付性が悪化するほどロッカアームが揺動することが抑制され、ロッカアーム及びカムハウジングの組付性を向上させることができる。
本発明によれば、ロッカアームの揺動範囲を適切に制限することができる。これによって、ロッカアーム及びロッカアームが組みつけられた部材の組付性を向上させることができる。
車両用エンジン10の断面図である。 ロッカアーム20とラッシュアジャスタ24の拡大断面図である。 III−III断面の断面図である。 カムハウジング12の斜視図である。 カムハウジング12、カムキャップ14、及びカムシャフト16が組み立てられる前の状態を示す斜視図である。 カムハウジング12がシリンダヘッド50に固定される前の状態を示す拡大断面図である。 本発明の問題点を示す図である。 規制板66の拡大断面図である。 カムハウジング112の斜視図である。 カム18とロッカアーム20と規制板166A、166Bの位置関係を示す図である。 カムハウジング212の斜視図である。 カム18とロッカアーム20と規制板266の位置関係を示す図である。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両用エンジン10は、シリンダヘッド50の上部に固定されるカムハウジング12と、カムハウジング12の上部に固定されるカムキャップ14と、カムハウジング12とカムキャップ14との間で回転可能に支持されるカムシャフト16と、カムハウジング12に固定されるラッシュアジャスタ(支持部材の一例)24と、ラッシュアジャスタ24に支持されるロッカアーム20と、ロッカアーム20に押圧されることで作動するバルブ22を備えている。車両用エンジン10は、いわゆるDOHC方式のエンジンであり、吸気用と排気用のバルブ22をそれぞれ作動させるための左右一対のカムシャフト16を備えている。
カムハウジング12及びカムキャップ14は、シリンダヘッド50の上部に複数本のボルト52によって固定されている。
図2に示すように、ロッカアーム20の一端は、ラッシュアジャスタ24に下側から支持されている。ラッシュアジャスタ24は略円筒形をしており、その上端部にロッカアーム20の一端が支持されている。ロッカアーム20は、ラッシュアジャスタ24と当接する部位において回転軸(支持軸の一例)Z1を有しており、回転軸Z1周りに回転可能に支持されている(矢印62参照)。
ロッカアーム20は、回転軸Z1周りに遊びが設けられている。回転軸Z1と直交して伸びるロッカアーム20の主軸Z2に垂直な断面(III−III断面)における断面図を図3に示す。図3に示すように、ロッカアーム20は、主軸Z2周りに揺動可能に支持されている(矢印64参照)。
図2に示すように、ロッカアーム20の中央付近にはローラ20Aが設けられており、ローラ20Aはカムシャフト16に設けられているカム18に下方から当接している。また、ロッカアーム20の他端にはクラウニング20Bが設けられており、ロッカアーム20はクラウニング20Bが設けられた他端側においてバルブ22のステム部22Aに上方から当接している。
図示しないクランクシャフトの回転に伴ってカムシャフト16が回転すると、カム18がロッカアーム20のローラ20Aを上方から押圧する。これにより、ロッカアーム20はラッシュアジャスタ24の回転軸Z1周りに回転するとともに、バルブスプリング26の弾性力に抗してバルブ22を上下方向に往復作動させる。つまり、カムシャフト16、カム18、ロッカアーム20、ラッシュアジャスタ24、及びバルブスプリング26によって、バルブ22を作動させるための動弁系が構成されている。
カムハウジング12及びカムキャップ14は、アルミニウム合金等の金属材料からなる鋳造体を切削加工等によって仕上げたものである。カムハウジング12及びカムキャップ14は、例えば、ダイキャスト成形によって製造することが可能である。
図4に示すように、カムハウジング12は、矩形状の外枠部12Aと、その外枠部12Aに囲まれた空間を複数に仕切る仕切壁12Bを備えている。仕切壁12Bによって仕切られたそれぞれの空間内には、各気筒のバルブ22を作動させるための動弁系の構成部品が配置されている。
図5に示すように、カムシャフト16は、STKM材等の金属材料によって丸棒状に形成されている。カムシャフト16の外周には、複数のカム18が軸方向に並ぶようにして一体的に設けられている。
カムシャフト16は、カムハウジング12とカムキャップ14との間で回転可能な状態で支持されている。具体的には、カムシャフト16は、カムハウジング12の上面に形成された断面略半円状の軸受凹部28と、カムキャップ14の下面に形成された断面略半円状の軸受凹部30との間で回転可能に支持されている。
カムハウジング12には、ラッシュアジャスタ24に対してオイルを供給するための2本の給油パイプ32が一体的に設けられている。給油パイプ32は、カムハウジング12と一体であるために、カムハウジング12を成形する際に同時に成形することが可能となっている。
図2に示すように、給油パイプ32には、ラッシュアジャスタ24を固定するためのボア部36が一体的に設けられている。ボア部36は、略円筒状に形成されており、その内部には上下方向に開口した装着孔38が形成されている。給油パイプ32内部に形成された給油孔は、装着孔38に連通している。略円柱状のラッシュアジャスタ24は、装着孔38の内面に密着した状態で当該装着孔38に嵌合している。
一方、シリンダヘッド50の上面には、略円柱状のベース部40が上方に突出するようにして一体的に設けられている。ラッシュアジャスタ24の下面部は、ベース部40によって下方から支持されており、ロッカアーム20を介してラッシュアジャスタ24に作用したカム18の押圧力をカムハウジング12によって受ける必要がない。これによって、カムハウジング12を肉薄に形成することができ、カムハウジング12を小型化・軽量化することが可能となっている。
また、ボア部36の下端部とベース部40の上面部との間には、隙間42が設けられている。これによって、ボア部36にラッシュアジャスタ24を装着する際に、ボア部36の内部に存在する空気をその隙間42から逃がすことができる。空気の逃がし孔をシリンダヘッド50あるいはカムハウジング12に別途設ける必要がなく、加工コストや材料コストを低減することが可能となっている。
また、カムハウジング12には、ロッカアーム20の回転軸Z1周りの回転範囲を規制する規制板66が一体的に設けられている。すなわち、カムハウジング12では、給油パイプ32にボア部36が一体的に形成されており、このボア部36に規制板66が一体的に設けられている。
図6に示すように、規制板66は、ロッカアーム20の回転範囲に設けられており、ロッカアーム20に下方から当接することでロッカアーム20の回転軸Z1周りの回転範囲を規制している。
図7に示す引用例の車両用エンジンでは、シリンダヘッド50に固定されていない状態のカムハウジング12に対してロッカアーム20を組み付けた後に、カムハウジング12をシリンダヘッド50に固定すると、例えばロッカアーム20がバルブ22の側面と干渉してしまい、ロッカアーム20の他端がバルブ22のステム部22Aに当接できない可能性がある。この場合、ロッカアーム20が落下したり、ロッカアーム20がカム18にかついでしまい、カムハウジン12をシリンダヘッド50に適切に固定することができない。そのため、引用例の車両用エンジンでは、カムハウジング12をシリンダヘッド50に固定した後に、カムハウジング12に対してロッカアーム20を組み付ける必要があり、作業効率を考慮した自由な作業手順で作業を実行することができなかった。
図6に示すように、本実施形態の車両用エンジン10によれば、規制板66が設けられることで、カムハウジング12をシリンダヘッド50に固定する際に、ロッカアーム20がバルブ22のステム部22Aに当接しない位置まで回転してしまうことを規制でき、ロッカアーム20をバルブ22のステム部22Aに当接させることができる。そのため、ロッカアーム20が落下したり、ロッカアーム20がカム18にかついでしまうことが抑制され、ロッカアーム20及びカムハウジング12の組付性を向上させることができる。
また、本実施形態の車両用エンジン10によれば、作業手順によらず、ロッカアーム20及びカムハウジング12の組付性を向上させることができ、作業効率を考慮した自由な作業手順で作業を実行することができる。
規制板66は、ロッカアーム20が規制板66に当接した状態で、ロッカアーム20がバルブ22と干渉する位置に設けられている。つまり、シリンダヘッド50に固定されていない状態のカムハウジング12に対してロッカアーム20を組み付けた後に、カムハウジング12をシリンダヘッド50に固定すると、ロッカアーム20がバルブ22のステム部22Aに干渉して当接する。これによって、ロッカアーム20をバルブ22のステム部22Aに確実に当接させることが可能となっている。
その一方、規制板66は、ロッカアーム20がバルブ22のステム部22Aに当接した状態で、カム18の位相によらずロッカアーム20と干渉しない位置に設けられている。つまり、図8に示すように、使用状態におけるロッカアーム20の最大リフト時においても、規制板66はロッカアーム20と干渉しない。そのため、バルブ22と当接した使用状態のロッカアーム20と規制板66が干渉することが抑制され、使用状態におけるロッカアーム20の往復動作が妨げられることが防止される。
<実施形態2>
実施形態2の車両用エンジン110のカムハウジング112を図9に示す。カムハウジング112は、規制板66を備えておらず、規制板166A、166Bを備えている点で実施形態1のカムハウジング12と異なっている。規制板166A、166Bは、ロッカアーム20の主軸Z2周りの揺動範囲を規制しており、ボア部36に一体的に設けられている。
図10に、ロッカアーム20の主軸Z2に垂直な断面におけるカム18、ロッカアーム20、及び規制板166A、166Bの位置関係を示す。ロッカアーム20のカム18と当接する側の面を第1当接面M1とし、カム18のロッカアーム20と当接する側の面を第2当接面M2とする。図10に示すように、規制板166A、166Bは、ロッカアーム20がカム18と当接する際に、第1当接面M1と第2当接面M2の間の角θが角度範囲Δθ内となる位置に設けられている。ここで角度範囲Δθとは、点Pでカム18と当接したロッカアーム20が、その後主軸Z2周りに揺動可能な角度範囲を意味している。つまり、角θが角度範囲Δθ内となることで、カム18と当接したロッカアーム20を、主軸Z2周りに揺動させてカム18と面接触させることができる。そのため、ロッカアーム20がカム18と点Pで当接した後に、点Pのみで接触し続ける(片当たりする)ことが抑制され、ロッカアーム20の組付性を向上させることができる。
なお角度範囲Δθとは、ロッカアーム20及び規制板66の加工精度や組付精度によって決定される他、第1当接面M1及び第2当接面M2の形状や粗度等に基づいて決定される。本実施形態の車両用エンジン110では、実際に使用される部材の上記条件に基づいて固有の角度範囲Δθが決定され、この角度範囲Δθに基づいて規制板166A、166Bの位置及び形状が決定される。
規制板166A、166Bは、ロッカアーム20がカム18と面接触した状態で、ロッカアーム20と干渉しない位置に設けられている。つまり、カム18と面接触した使用状態のロッカアーム20と規制板166A、166Bが干渉することが抑制され、使用状態におけるロッカアーム20の往復動作が妨げられることが防止される。
その一方、規制板166A、166Bは、カム18の位相によらずカム18と干渉しない位置に設けられている。つまり、図9に示すように、使用状態におけるロッカアーム20の最大リフト時においても、規制板166A、166Bはカム18と干渉しない。そのため、規制板166A、166Bにより使用状態におけるカム18の回転動作が妨げられることが防止され、これによってロッカアーム20の往復動作が妨げられることが防止される。
<実施形態3>
実施形態3の車両用エンジン210のカムハウジング212を図11に示す。カムハウジング212は、実施形態1の規制板66と実施形態2の規制板166A、166Bの機能を兼ね備えた規制板266を備えている点で実施形態1、2のカムハウジング12、212と異なっている。つまり、規制板266は、ロッカアーム20の回転軸Z1周りの回転範囲を規制するとともに、ロッカアーム20の主軸Z2周りの揺動範囲を規制しており、ボア部36に一体的に設けられている。
図12に、ロッカアーム20の主軸Z2と垂直な断面におけるカム18、ロッカアーム20、及び規制板266の位置関係を示す。図12に示すように、規制板266の底部上面266Aがロッカアーム20の回転範囲に設けられており、ロッカアーム20に下方から当接することでロッカアーム20の回転軸Z1周りの回転範囲を規制している。また、規制板266の側面部266Bがロッカアーム20の主軸Z2周りの揺動範囲を規制し、ロッカアーム20がカム18と当接する際の第1当接面M1と第2当接面M2の間の角θが角度範囲Δθ2内となるように設けられている。
本実施形態の車両用エンジン210によれば、規制板266に底部上面266Aが設けられることで、ロッカアーム20がバルブ22のステム部22Aに当接しない位置まで回転してしまうことを規制でき、ロッカアーム20をバルブ22のステム部22Aに当接させることができる。そのため、ロッカアーム20が落下したり、ロッカアーム20がカム18にかついでしまうことが抑制され、ロッカアーム20及びカムハウジング12の組付性を向上させることができる。
また本実施形態の車両用エンジン210によれば、規制板266に側面部266Bが設けられることで、カム18と当接したロッカアーム20を、その後カム18と面接触させることができる。そのため、ロッカアーム20がカム18と点Pで当接した後に、点Pのみで接触し続ける(片当たりする)ことが抑制され、ロッカアーム20の組付性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、規制板がカムハウジング12と一体的に設けられている例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。規制板は、例えばカムキャップ14に一体的に設けられていても良ければ、ラッシュアジャスタ24に一体的に設けられていても良い。
(2)また、規制板が設けられる位置や形状も上記の実施形態に限られるものでなく、同一の効果を有する様々なものが含まれる。例えば、規制板166A、166B及び規制板266の側面部266Bは、ラッシュアジャスタ24の側面からラッシュアジャスタ24の幅の2〜3倍程度の幅だけ離れた位置に設けられれば、ロッカアーム20の主軸Z2周りの揺動範囲を好適に規制することができる。
(3)上記実施形態では、ロッカアーム20の一端を下方から支持する支持部品がラッシュアジャスタ24である例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。支持部品は、例えば、固定式のピボットであってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10・・・車両用エンジン
12・・・カムハウジング
14・・・カムキャップ
16・・・カムシャフト
18・・・カム
20・・・ロッカアーム
22・・・バルブ
24・・・ラッシュアジャスタ
36・・・ボア部
50・・・シリンダヘッド
66・・・規制板
Z1・・・回転軸(第1軸)
Z2・・・主軸(第2軸)

Claims (1)

  1. シリンダヘッドの上部に固定されるカムハウジングと、
    前記カムハウジングの上部に固定されるカムキャップと、
    前記カムハウジングと前記カムキャップとの間で回転可能に支持されるカムシャフトと、
    前記カムハウジング及び前記カムキャップの少なくとも一方に固定される支持部材と、
    前記支持部材に支持されるロッカアームと、
    を備えており、
    前記ロッカアームは、前記支持部材に対する支持軸及び当該ロッカアームの主軸の少なくとも一方周りに揺動可能に支持されており、
    前記カムハウジングと前記カムキャップと前記支持部材との少なくとも1つには、前記ロッカアームの揺動範囲を規制する規制部が設けられ
    前記ロッカアームは、少なくとも前記支持軸周りに揺動可能に支持されているとともに、前記規制部は、前記支持軸周りの揺動範囲を規制しており、
    前記シリンダヘッドには、前記規制部と同じ側から前記ロッカアームに当接するバルブが設けられており、
    前記規制部は、前記ロッカアームが前記バルブと当接した場合に、前記ロッカアームと干渉しない位置に設けられていることを特徴とする車両用エンジン。
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