JP5569699B2 - 2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法 - Google Patents

2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医薬及び農薬の中間体として有用な2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法に関する。
非特許文献1には、3−シアノ−6−メチル−4−トリフルオロメチル−2(1H)ピリドンから6−メチル−4−トリフルオロメチル−2(1H)ピリドンを製造し、このものと、五塩化リンとオキシ塩化リンを反応させる二段階の反応によって、後記式(I)に包含される化合物である2−クロロ−6−メチル−4−トリフルオロメチルピリジンを製造する方法が記載されている。しかしながら、この方法は、本発明の2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法とは異なる。
非特許文献2には、2,6−ジクロロピリジンとグリニャール試薬を、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン及びトリス(アセチルアセトナート)鉄(III)の存在下で反応させて、一方の塩素原子のみを選択的にベンジルオキシヘキサニルに変換する方法が記載されている。しかしながら、目的物が2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンではない上、グリニャール試薬をゆっくり滴下しないと、高い選択性が得られないという問題があった。
J. Hetrocyclic Chemistry (1969), 6(2), 223-228 Proc. Natl. Acad. Sci. USA (2004)101, 11960-11965
2−クロロ−6−メチル−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法は、前記非特許文献1で開示されているものの原料が高価な上、収率が不十分であった。本発明の目的は、2−クロロ−6−メチル−4−トリフルオロメチルピリジンを含む2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンを経済的且つ簡便な方法で製造することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するべく種々の検討を行った結果、2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンと、特定のグリニャール試薬とを溶媒の存在下で、反応させることにより、一方のハロゲンのみを選択的に他の置換基に変換し、2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンを製造する方法を見出し、本発明を完成した。また、本発明において、特定の金属触媒を使用すれば、室温であっても高収率で目的物が得られることを見出した。即ち本発明は、具体的には、式(I):
Figure 0005569699
(式中、Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子であり;Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、Aで置換されてもよいフェニル、Aで置換されてもよいベンジル又はシクロアルキルであり;Aはアルキル、アルコキシ、フッ素原子又は塩素原子である)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法であって、式(II):
Figure 0005569699
(式中、Xは前述の通りである)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンと、式(III):RMgX(式中、R及びXは前述の通りである)で表されるグリニャール試薬とを溶媒の存在下で反応させることを特徴とする前記2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法に関する。さらに、本発明は、後記式(I−1)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンに関する。
式(I)中のアルキルまたはアルコキシ中のアルキル部分としては、直鎖状又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1−6アルキルなどが挙げられる。
式(I)中のアルケニルとしては、直鎖状又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、ビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニル、1,3−ブタジエニル、1−ヘキセニルのようなC2−6アルケニルなどが挙げられる。
式(I)中のアルキニルとしては、直鎖状又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、エチニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、2−ペンテン−4−イニル、3−ヘキシニルのようなC2−6アルキニルなどが挙げられる。
式(I)中のシクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルのようなC3−6シクロアルキルなどが挙げられる。
式(I)中のAに含まれるアルキル、アルコキシ、フッ素原子又は塩素原子のフェニル又はベンジルに対する置換数は1又は2以上であってよく、それらの置換位置はいずれの位置でもよい。
本発明の製造方法によれば、2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンの一方のハロゲンのみを選択的に他の置換基に変換し、2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンを製造することができる。また、本発明において、溶媒としてテトラヒドロフランを選択すれば、高収率で目的物を製造することができる。さらに、特定の金属触媒を併用すると、室温でも高収率で目的物を製造することができる。
以下に、本発明の製造方法について詳述する。
式(I)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンは、式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンと、式(III)で表されるグリニャール試薬とを溶媒の存在下で反応させることにより、製造することができる。
Figure 0005569699
(式中、X及びRは前述の通りである)
本反応において使用する式(III)で表されるグリニャール試薬は、式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジン1モルに対して、1〜5倍モル、望ましくは1〜2倍モル使用することができる。なお、この反応において式(III)のグリニャール試薬は式(II)の化合物に対して素早く滴下しても高い選択性で式(I)の化合物が得られる。
本反応は溶媒の存在下で行う。溶媒としては、反応に不活性な溶媒であればいずれのものでもよく、例えば、トルエン、ジクロロベンゼンのような芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、t-ブチル メチルエーテル、シクロペンチル メチル エーテルのようなエーテル類;ヘキサメチルホスホリックトリアミド、スルホラン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,2-ジメトキシエタン、1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)ピリミジノン、テトラメチルウレアのような極性非プロトン性溶媒;などから1種又は2種以上を適宜選択することができる。溶媒は、式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンに対して1〜100倍容量使用することができる。これら溶媒の中でも、テトラヒドロフランが反応収率を向上させる上で望ましい。また、テトラヒドロフランは、溶媒として単独で用いてもよいが、他の溶媒の1種以上と混合したものを用いてもよい。
本反応は、一般に−10℃〜溶媒の還流温度で行うことができ、望ましくは−10〜180℃、さらに望ましくは−10〜120℃の反応温度で反応させると、高い収率で目的物を得ることが可能になる。また、反応時間は、通常0.01〜30時間程度である。
また、本反応は、湿気や酸素の少ない雰囲気下で行うのが望ましく、窒素、アルゴン又はヘリウムのような不活性ガスの存在下で行うのが望ましい。
本反応を金属触媒の存在下で行うと、前述した反応温度に拘束されない温度、例えば、室温においても、高い収率で目的物を得ることができる。従って、本反応は、金属触媒の存在下で行うのが望ましい。また、溶媒としてテトラヒドロフランを使用し、金属触媒を併用するのがさらに望ましい。本反応で使用できる金属触媒としては、種々のものが挙げられるが、鉄系触媒、パラジウム系触媒、ニッケル系触媒、亜鉛系触媒、コバルト系触媒、マグネシウム系触媒又は銅系触媒を用いるのが望ましい。鉄系触媒としては、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)のような塩化鉄;ビス(アセチルアセトナート)鉄(II)、トリス(アセチルアセトナート)鉄(III)のようなアセチルアセトナート鉄;一酸化鉄(FeO)、三酸化二鉄(Fe2O3)、四酸化三鉄(Fe3O4)のような酸化鉄;金属鉄(Fe);等が挙げられる。パラジウム系触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、パラジウム炭素等が挙げられる。ニッケル系触媒としては、臭化ニッケル、塩化ニッケル、塩化(ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)ニッケル等が挙げられる。亜鉛系触媒としては、臭化亜鉛、等が挙げられる。コバルト系触媒としては、ビス(アセチルアセトナート)コバルト(II)、等が挙げられる。マグネシウム系触媒としては、二塩化マグネシウムのような塩化マグネシウム;等が挙げられる。銅系触媒としては、塩化銅(I)、塩化銅(II)のような塩化銅;等が挙げられる。これらの金属触媒の中でも、鉄系触媒を用いるのがさらに望ましく、その中でも、反応選択性に優れ、反応を速く進める効果がある塩化鉄を使用するのが最も望ましい。また、これら金属触媒は、式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジン1モルに対して、0.0001〜0.1倍モル、望ましくは0.0001〜0.005倍モル使用することができる。なお、高い収率で目的物を得るためには、金属触媒として、鉄系触媒を用いるのが望ましく、その中でも塩化鉄を用いるのがさらに望ましく、塩化鉄(III)を用いるのが工業的に最も望ましい。
式(I)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンのうち、下記式(I−1):
Figure 0005569699
(式中、R1はアルキル(但し、メチルは除く)、アルケニル、アルキニル、アルコキシで置換されたフェニル、Aで置換されてもよいベンジル又はシクロアルキルであり;X及びAは前述の通りである)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンは、新規化合物である。これら化合物の代表例として、2-クロロ‐6-エチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-プロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-イソプロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロプロピル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ブチル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-ヘキシル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロヘキシル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ベンジル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン及び4-(6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)アニソールなどが挙げられる。また、式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンの代表例としては、本出願人が製造販売している2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンなどが知られている。
また、本発明中の各試薬は、それ自体公知であるか、または公知の方法により製造することができる。
本発明には、下記の態様が含まれるが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
(1) 前記式(II)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンと、前記式(III)で表されるグリニャール試薬とを溶媒の存在下で反応させることを特徴とする前記式(I)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法。
(2) 溶媒がテトラヒドロフランである前記(1)に記載の製造方法。
(3) 溶媒が、テトラヒドロフラン単独である前記(2)に記載の製造方法。
(4) 溶媒が、テトラヒドロフランと他の溶媒を混合したものである前記(2)に記載の製造方法。
(5) 金属触媒の存在下で反応させることを特徴とする前記(1)、(2)、(3)又は(4)に記載の製造方法。
(6) 金属触媒が、鉄系触媒、パラジウム系触媒、ニッケル系触媒、亜鉛系触媒、コバルト系触媒、マグネシウム系触媒又は銅系触媒である前記(5)に記載の製造方法。
(7) 金属触媒が、鉄系触媒であることを特徴とする前記(6)に記載の製造方法。
(8) 鉄系触媒が、塩化鉄、アセチルアセトナート鉄、酸化鉄又は金属鉄である前記(7)に記載の製造方法。
(9) 鉄系触媒が、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、ビス(アセチルアセトナート)鉄(II)又はトリス(アセチルアセトナート)鉄(III)、一酸化鉄、三酸化二鉄、四酸化三鉄又は金属鉄である前記(7)に記載の製造方法。
(10) 鉄系触媒が、塩化鉄である前記(8)に記載の製造方法。
(11) 塩化鉄が、塩化鉄(III)である前記(10)に記載の製造方法。
(12) 反応温度が、−10℃〜溶媒の還流温度である前記(2)に記載の製造方法。
(13) 反応温度が、−10〜180℃である前記(2)に記載の製造方法。
(14) 金属触媒の存在下で反応を行う前記(12)に記載の製造方法。
(15) 金属触媒なしで反応を行う前記(13)に記載の製造方法。
(16) 不活性ガスの存在下で反応を行う前記(1)〜(15)に記載の製造方法。
(17) グリニャール試薬がメチルマグネシウムブロマイド又はメチルマグネシウムクロライドであることを特徴とする前記(1)〜(16)に記載の製造方法。
(18) 前記式(I−1)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジン。
(19) 式(I−1)の化合物が、2-クロロ‐6-エチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-プロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-イソプロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロプロピル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ブチル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-ヘキシル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロヘキシル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ベンジル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン及び4-(6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)アニソールからなる群から選択される少なくとも1種である前記(18)に記載の2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジン。
本発明をより詳しく述べるために、以下に実施例を記載するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。各合成例及び第1表中のMeはメチルを、Etはエチルを、n-Prはノルマルプロピルを、i-Prはイソプロピルを、c-Prはシクロプロピルを、n-Buはノルマルブチルを、n-Hexはノルマルヘキシルを、c-Hexはシクロヘキシルを、Bnはベンジルを、Phはフェニルを、THFはテトラヒドロフランを、2,6,4-DCTFは2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンを各々表す。
合成例1
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン 4.62g(0.0214mol)と、金属触媒である塩化鉄(III) 13mgとを乾燥テトラヒドロフラン20mLに溶解し、得られた溶液中に、1.06mol/Lのメチルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液21mL(MeMgBrを0.0223mol含有)をグリニャール試薬として滴下した。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。水0.6mLを滴下後、室温でしばらく攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフランで三度洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより、2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン3.08g(純度97.4%、収率72%)を沸点140〜143℃の透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ 2.57(s, 3H), 7.27(s, 1H),7.31(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例2
2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンを4.65g(0.0215mol)使用し、グリニャール試薬として3.0mol/Lのメチルマグネシウムクロライドのテトラヒドロフラン溶液を7.5mL(MeMgClを0.0226mol含有)使用すること以外は、合成例1と同様にして2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン2.67g(純度95.3%、収率61%)を得た。
合成例3
2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンを4.61g(0.0213mol)使用し、金属触媒として塩化鉄(II)を15mg使用すること以外は、合成例1と同様にして2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン3.16g(純度96.6%、収率73%)を得た。
合成例4
2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンを4.61g(0.0213mol)使用し、金属触媒としてトリス(アセチルアセトナート)鉄(III)を31mg使用すること以外は、合成例1と同様にして2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン2.96g(純度91.2%、収率65%)を得た。
合成例5
2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジンを4.61g(0.0213mol)使用し、金属触媒として金属鉄を41mg使用し、室温で24時間反応させること以外は、合成例1と同様にして2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン3.08g(純度95.4%、収率71%)を得た。
合成例6
金属触媒としてFe2O3を113mg使用し、室温で24時間反応させること以外は、合成例1と同様にして2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン3.11g(純度84.5%、収率63%)を得た。
合成例7
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン1.33g(0.00616mol)と、金属触媒であるテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 18mgとを乾燥テトラヒドロフラン30mLに溶解し、得られた溶液中に、3.0mol/Lのメチルマグネシウムブロマイドのジエチルエーテル溶液2.46mL(0.00739mol)をグリニャール試薬として滴下した。室温で一昼夜、テトラヒドロフランの還流温度で3時間反応させた後、氷で冷却した。反応終了後、冷却した希塩酸(濃塩酸0.7mLを水50mLで希釈したもの)に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を芒硝で乾燥後、ジエチルエーテルを留去した。得られた液体を蒸留し、精製した。蒸留することにより、2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジンの粗精製物0.546g(純度74.6%、収率34%)を得た。
合成例8
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.17g(0.0193mol)と、金属触媒である塩化鉄(III) 20mgとをヘキサン20mLに溶解し、得られた溶液中に、1.06mol/Lのメチルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液19.1mL(MeMgBrを0.0202mol含有)をグリニャール試薬として滴下した。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。水0.7mLを滴下後、室温でしばらく攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフランで三度洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより、2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン2.19g(純度92.0%、収率53%)を得た。
合成例9
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン 5.14g(0.0238mol)を乾燥テトラヒドロフラン30mLに溶解し、得られた溶液中に、1.06mol/Lのメチルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液26.9mL(MeMgBrを0.0286mol含有)をグリニャール試薬として滴下した。67℃で17時間反応させた後、氷で冷却した。冷水に投入後、室温でしばらく攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、ジエチルエーテルで三度抽出した。溶媒を留去後、蒸留することにより、2‐クロロ‐6‐メチル‐4‐トリフルオロメチルピリジンの粗精製物2.95g(純度78.4%、収率50%)を得た。
合成例10
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.61g(0.0213mol)と金属触媒である塩化鉄(III) 16mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに1.00mol/Lのエチルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液22.4mL(EtMgBrを0.0224mol含有)をグリニャール試薬として15℃以下で滴下した。室温で3時間反応させた後、氷で冷却した。水(0.7mL)を滴下後、室温で3.5時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量40mL)で三度洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより2-クロロ‐6-エチル‐4‐トリフルオロメチルピリジンの粗精製物3.04g(純度64.3%、収率44%)を沸点 148.0〜151.5℃の透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ 1.28(t, 3H), 2.83(q, 2H), 7.24(s, 1H), 7.32(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例11
グリニャール試薬として1.00mol/Lのエチルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液を31.4mL(EtMgBrを0.0314mol含有)使用し、金属触媒として塩化鉄(III)を17mg使用し、室温で1.3時間反応させること以外は、合成例10と同様にして2-クロロ‐6-エチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン2.28g(純度84.9%、収率43%)を得た。
合成例12
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.62g(0.0214mol)と金属触媒である塩化鉄(III) 17mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、1.04mol/Lのn-プロピルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液25.0mL(n-PrMgBrを0.0260mol含有)をグリニャール試薬として16℃以下で滴下した後、室温で1時間反応させた。原料が残っていたので、1.04mol/Lのn-プロピルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液5.0mL(n-PrMgBrを0.0052mol含有)をさらに加えた。室温で1時間反応させた後、氷で冷却した。冷水(0.7mL)を滴下後、室温で2時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量50mL)で三度洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより2-クロロ-6-プロピル-4-トリフルオロメチルピリジン2.77g(純度84.8%、収率49%)を沸点162〜165℃の透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ 0.92(t, 3H), 1.68(dt, 2H), 2.78(t, 2H), 7.24(s, 1H), 7.36(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例13
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.62g(0.0214mol)と金属触媒である塩化鉄(III)15mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、1.0mol/Lのシクロプロピルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液25.7mL(c-PrMgBrを0.0257mol含有)をグリニャール試薬として16℃以下で滴下した。原料が残っていたので1.0mol/Lのシクロプロピルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液10.0mL(c-PrMgBrを0.0100mol含有) を13℃以下でさらに加えた。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。水1.2mLを滴下後、室温で2時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量50mL)で三度洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより2-クロロ-6-(シクロプロピル)-4-トリフルオロメチルピリジン3.72g(純度89.6%、収率70%)を沸点167〜175℃の透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ0.76-0.80(m, 4H), 1.70-1.76(m,1H), 6.93(s, 1H), 6.95(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例14
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.61g(0.0213mol)と金属触媒である塩化鉄(III)17mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、2.00mol/Lのn-ブチルマグネシウムクロライドのテトラヒドロフラン溶液11.18mL(n-BuMgClを0.0224mol含有)をグリニャール試薬として15℃以下で30分間かけて滴下した。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。冷水(0.7mL)を滴下後、室温で3時間攪拌した。得られた茶色懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量40mL)で洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより2-ブチル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン3.44g(純度84.5%、収率57%)を沸点165〜179℃の透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、1H-NMR(CDCl3):δ 0.89(t, 3H), 1.33-1.40(m, 2H), 1.66-1.71(m, 2H), 2.80(t, 2H), 7.24(s, 1H), 7.33(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例15
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.61g(0.0213mol)と金属触媒である塩化鉄(III)15mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、2.0mol/Lのへキシルマグネシウムクロライドのテトラヒドロフラン溶液12.8mL(n-HexMgClを2.56×10-2mol含有)をグリニャール試薬として21℃以下で滴下した。原料が残っていたので、へキシルマグネシウムクロライド溶液1.20mL(2.40×10-3mol)を13℃以下で加えた。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。冷水(1.0mL)を13℃以下で滴下後、室温で2時間攪拌した。得られた茶色懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量40mL)で洗浄した。有機層を合わせ濃縮した後、得られた黒茶色液体を蒸留することにより、沸点105〜118℃/32hPaの透明液体0.847g(純度74.2%)及び沸点118〜128℃/32hPaの透明液体3.73g(純度90.1%、全収率70%)を得た。両透明液体の1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、共にδ 0.82-0.86(m, 3H), 1.25-1.42(m, 6H), 1.66-1.81(m, 2H), 2.80(t, 2H), 7.24(s, 1H), 7.33(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、両透明液体が共に2-クロロ-6-ヘキシル-4-トリフルオロメチルピリジンであることを確認した。
合成例16
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.62g(0.0214mol)と金属触媒である塩化鉄(III)18mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、1.0mol/Lのシクロヘキシルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液26.0mL(c-HexMgBrを0.026mol含有)をグリニャール試薬として21℃以下で滴下し、40分間反応させた。原料が残っていたので、1.0mol/Lのシクロヘキシルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液8.0mL(c-HexMgBrを0.008mol含有) を20℃以下で加えた。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。水1.2mLを18℃以下で滴下後、室温で2時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量40mL)で洗浄した。有機層を合わせ、蒸留することにより2-クロロ-6-(シクロヘキシル)-4-トリフルオロメチルピリジン3.19g(純度93.2%、収率53%)を沸点120〜132℃/30-34hPaの透明液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ1.22-1.95(m, 10H), 2.70-2.76(m,1H), 7.24(s, 1H), 7.32(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例17
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.62g(0.0214mol)と金属触媒である塩化鉄(III)17mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン(20mL)に、0.93mol/Lのベンジルマグネシウムクロライドのテトラヒドロフラン溶液24.5mL(BnMgClを0.0228mol含有)をグリニャール試薬として18℃以下で滴下した。室温で2時間反応させた後、氷で冷却した。水(0.7mL)を13℃以下で滴下後、室温で1.5時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトろ過後、乾燥テトラヒドロフラン(全量40mL)で洗浄した。有機層を合わせ濃縮して得た茶色液体をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:95〜1:9)で精製し、2-ベンジル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.99g (純度80.4%, 収率69%)を黄色液体として得た。このものの1H-NMR(CDCl3)を測定したところ、δ 4.16(s, 2H), 7.21(s, 1H), 7.21-7.32(m, 5H), 7.35(s, 1H)であった。また、GC-MS分析により、このものが目的物であることを確認した。
合成例18
窒素気流下、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン4.61g (0.0213mol)と金属触媒である塩化鉄(III)17mgとを溶解した乾燥テトラヒドロフラン20mLに、0.5mol/Lの4-メトキシフェニルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液44.73mL(p-MeO-PhMgBrを0.0224mol含有)をグリニャール試薬として7℃以下で滴下する。室温で6.5時間反応させ、氷で冷却する。水0.7mLを滴下し、室温で1時間攪拌する。このようにして得られる懸濁液をセライトろ過し、乾燥テトラヒドロフランで洗浄する。有機層を合わせ濃縮してから、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:95〜6:4)で精製し、4-(6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)アニソールを得る。
前記した合成例1〜17の反応条件、収量、純度及び収率を以下の第1表に取りまとめた。また、第1表中には、2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルピリジン(2,6,4-DCTF)1モルに対するグリニャール試薬及び金属触媒各々のモル比を( )内にあわせて示した。
Figure 0005569699
Figure 0005569699
本発明を特定の態様を参照して詳細に説明したが、本発明の精神と範囲を離れることなく様々な変更および修正が可能であることは、当業者にとって明らかである。
なお、本出願は、2009年4月17日付けで出願された日本特許出願(特願2009-100749)に基づいており、その全体が引用により援用される。
また、ここに引用されるすべての参照は全体として取り込まれる。
本発明の製造方法によれば、2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンの一方のハロゲンのみを選択的に他の置換基に変換し、2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンを製造することができる。また、本発明において、溶媒としてテトラヒドロフランを選択すれば、高収率で目的物を製造することができる。さらに、特定の金属触媒を併用すると、室温でも高収率で目的物を製造することができる。

Claims (10)

  1. 式(I):
    Figure 0005569699
    (式中、Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子であり;Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、Aで置換されてもよいフェニル、Aで置換されてもよいベンジル又はシクロアルキルであり;Aはアルキル、アルコキシ、フッ素原子又は塩素原子である)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法であって、式(II):
    Figure 0005569699
    (式中、Xは前述の通りである)で表される2,6−ジハロゲノ−4−トリフルオロメチルピリジンと、式(III):RMgX(式中、X及びRは前述の通りである)で表されるグリニャール試薬とを溶媒の存在下で反応させることを特徴とする前記2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジンの製造方法。
  2. 溶媒がテトラヒドロフランであることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 金属触媒の存在下で反応させることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 金属触媒が、鉄系触媒、パラジウム系触媒、ニッケル系触媒、亜鉛系触媒、コバルト系触媒、マグネシウム系触媒又は銅系触媒であることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 金属触媒が、鉄系触媒であることを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
  6. 鉄系触媒が、塩化鉄、アセチルアセトナート鉄、酸化鉄又は金属鉄である請求項5に記載の製造方法。
  7. 鉄系触媒が、塩化鉄である請求項6に記載の製造方法。
  8. グリニャール試薬がメチルマグネシウムブロマイド又はメチルマグネシウムクロライドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 式(I−1):
    Figure 0005569699
    (式中、Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子であり;R1はアルキル(但し、メチルは除く)、アルケニル、アルキニル、アルコキシで置換されたフェニル、Aで置換されてもよいベンジル又はシクロアルキルであり;Aはアルキル、アルコキシ、フッ素原子又は塩素原子である)で表される2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジン。
  10. 2-クロロ‐6-エチル‐4‐トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-プロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-イソプロピル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロプロピル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ブチル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-ヘキシル-4-トリフルオロメチルピリジン、2-クロロ-6-(シクロヘキシル)-4-トリフルオロメチルピリジン、2-ベンジル-6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン及び4-(6-クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)アニソールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項9に記載の2−ハロゲノ−6位置換−4−トリフルオロメチルピリジン。
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