JP5568109B2 - 海水力発電システム - Google Patents

海水力発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP5568109B2
JP5568109B2 JP2012093168A JP2012093168A JP5568109B2 JP 5568109 B2 JP5568109 B2 JP 5568109B2 JP 2012093168 A JP2012093168 A JP 2012093168A JP 2012093168 A JP2012093168 A JP 2012093168A JP 5568109 B2 JP5568109 B2 JP 5568109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seawater
power generation
sea
generation system
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012093168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013221443A (ja
Inventor
清行 宮入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2012093168A priority Critical patent/JP5568109B2/ja
Publication of JP2013221443A publication Critical patent/JP2013221443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5568109B2 publication Critical patent/JP5568109B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Description

本発明は、海水を利用して発電を行う海水力発電システムに関する。
従来、海水を利用して発電を行う発電装置としては波力発電装置が知られており、この種の波力発電装置としては、特許文献1及び2で開示されている。
特許文献1で開示される波力発電装置は、エネルギ効率をより向上させることを目的としたものであり、具体的には、海側から陸側にかけて間隔を空けてそれぞれ立設された垂下壁並びに当該垂下壁より吃水の深い不透過壁との間に形成されるとともに垂下壁の下端に開口部を設けた遊水室内で特定の方向へ海水の渦流を発生させ、当該渦流に応じて円弧羽根を固着させた回転軸を回転させ、その回転軸の回転に基づく電気エネルギを取り出して発電するように構成されたものである。
また、特許文献2で開示される波力発電装置は、平面視した面積が狭い貯水池であっても、良好な放水効率・貯水効率・発電効率の両立を図ることを目的としたものであり、具体的には、平面視して閉塞空間を形成するように側壁を設置してなる貯水部と、この貯水部内を上下方向に遮水しながら摺動可能な浮体と、からなり、さらに、貯水部の上部は海上に露出して海水の流入を可能とし、貯水部の底部は海と連通することで、貯水部内の水位を、浮体が受ける浮力の分だけ海面の平均水位より高く設定するとともに、貯水部には、海面の平均水位と該貯水部内の貯水水位との間の高さに設けた放水口を設け、放水口の解放によって放出される海水又は浮体の上下動からエネルギーを取り出して発電するように構成されたものである。
特開2006−257898号公報 特開2011−153567号公報
しかし、上述した従来の波力発電装置は、次のような問題点があった。
第一に、従来の波力発電装置は、例示した特許文献1及び2をはじめ、そのほとんどが海上又は海中に設置されるとともに、送電設備等の付帯設備も海上又は海中を通して設置される。したがって、これらの各設備は、台風や嵐等の外部環境の影響を直接受けることになり、不安定動作や故障を生じやすいなど、信頼性及び安定性を確保する観点からは必ずしも望ましい設置形態とはいえない。
第二に、電力を安定供給する観点からは、上述した台風や嵐等の外部環境の影響を受けにくくするための少なくともある程度の設備を構築する必要がある。したがって、本来の発電設備に加え、耐久性や安全性を確保するための追加的な設備が必要となり、全体の設備が大掛かりになる。結局、メンテナンスが大変になるとともに、イニシャルコスト及びランニングコストの双方に係わるコストアップが無視できない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した海水力発電システムの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、海水Wを利用して発電を行う海水力発電システム1を構成するに際して、地中に造成することにより海水Wを貯留可能な貯水プール2と、岸壁Cwの壁面における海面Wuの平均的高さHwよりも高い位置に設けることにより海面Wuの平均的高さHwよりも高い波Wwに基づく海水Wが進入可能な海水進入口3と、この海水進入口3から進入した海水Wを貯水プール2内に導く導入路4と、貯水プール2に貯留された海水Wを流出させて海Sに戻す導出路5と、この導出路5の海Sに臨む流出口5eに対して付設することにより海水Wの水面Wuの波Wwを抑制する防波手段11と、導出路5に臨ませて配設し、この導出路5を流動する海水Wの力学的エネルギEfを電気エネルギEeに変換する発電手段6とを備えてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、発電手段6には、海水Wの流動により回転する水車6r及びこの水車6rの回転に基づき電力を出力する発電機6gとを備えて構成できる。また、海水プール2,発電手段6及び地上が臨むメンテナンス用空間12を設けることができる。
このような構成を有する本発明に係る海水力発電システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 地中に造成した貯水プール2に対して岸壁Cwの壁面における海面Wuの平均的高さHwよりも高い位置に設けた海水進入口3から進入した海水Wを貯留し、この貯水プール2に貯留された海水Wを流出させるとともに、流動する海水Wに基づき発電手段6により発電させるようにしたため、発電設備や送電設備等の全ての設備を地中に設けることができる。したがって、設備は台風や嵐等の外部環境の影響を直接受けることが無くなり、不安定動作や故障の発生を大幅に低減できるなど、設備に対する十分な保護を図れるとともに、信頼性及び安定性を飛躍的に高めることができる。
(2) 信頼性及び安定性を十分に確保できるため、これらを確保するための別途の追加的な設備が不要になる。したかって、設備自体は極めてシンプルに構成することができ、トラブル要因の低減に基づくメンテナンスの容易化を図れるとともに、特に、ランニングコストの削減に寄与できる。
(3) 海Sに臨む導出路5の流出口5eに対して、海水Wの水面Wuの波Wwを抑制する防波手段11を付設したため、海Sの海水Wが導出路5に逆流する不具合を回避し、貯水プール2から流出する海水Wを円滑かつ確実に海Sに戻すことができる。
(4) 好適な態様により、発電手段6を、海水Wの流動により回転する水車6r及びこの水車6rの回転に基づき電力を出力する発電機6gとを備えて構成すれば、公知の水力発電方式を利用できるとともに、特に、近時、注目されている小水力発電システムを容易かつ確実に構築できる。
(5) 好適な態様により、海水プール2,発電手段6及び地上に臨むメンテナンス用空間12を設ければ、海水Wを利用する発電設備であっても、海Sの存在や状況に左右されることなく、当該メンテナンス用空間12を利用して必要なメンテナンスを行うことができ、メンテナンスの容易化,安定化及び迅速化に寄与できる。
本発明の好適実施形態に係る海水力発電システムの海水導入側における原理的断面構成図、 同海水力発電システムの海水導出側における原理的断面構成図、 同海水力発電システムの平面視の原理的断面構成図、 同海水力発電システムを設けた際における岸壁の外観図、 同海水力発電システムの原理及び作用に係わる説明図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る海水力発電システム1における全体の構成について、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態に係る海水力発電システム1は、図1に示すように、岸壁Cwの近傍における地中、即ち、近傍における地面Gの下方に造成した設置室(設置空間)Rを備える。そして、この設置室Rの内部に、海水力発電システム1の設備を設置する。また、設置室Rと地上(地面G)間には出入口空間Rieを設ける。したがって、設置室Rの内部と地上は、出入口空間Rieを介して連通するため、管理者等はこの出入口空間Rieを通って設置室Rの内部に出入りすることができる。なお、図1中、出入口空間Rieにおいて、21は出入口開閉蓋、22は昇降用ステップを示している。これにより、設置室(設置空間)Rと出入口空間Rieはメンテナンス用空間12を構成する。
このメンテナンス用空間12に対しては、後述する、海水プール2,発電手段6及び地上がそれぞれ臨む。したがって、本実施形態に係る海水力発電システム1に備える発電設備、即ち、海水Wを利用する発電設備であっても、海Sの存在や状況に左右されることなく、当該メンテナンス用空間12を利用して必要なメンテナンスを行うことができ、メンテナンスの容易化,安定化及び迅速化に寄与できる利点がある。
一方、海水力発電システム1は、大別して、貯水プール2,海水進入口3,導入路4,導出路5及び発電手段6を備えて構成する。この場合、貯水プール2は、地中に空洞を設け、この空洞の内部にコンクリート等により海水Wを貯留可能に設ける。貯水プール2を設けるに際しては、図3に示すように、できるだけ水平方向における面積を確保する。したがって、鉛直方向の深さは、さほど重要ではなく、例えば、1〔m〕前後に選定可能である。そして、貯水プール2の内方(海Sに対して反対側)の側面は前述した設置室Rに臨ませる。
海水進入口3は、図4に示すように、岸壁Cwの壁面における水平方向へスリット状に設けるとともに、設ける位置(高さ)は、海面Wuの平均的高さHwよりも高い位置Hs(図5)に設ける。即ち、平均的高さHwよりも高い波Wwに基づく海水Wが進入可能となる位置、例えば、海面Wuの平均的高さHwに対して、1〔m〕前後高い位置に設けることができる。
導入路4は、海水進入口3から進入した海水Wを貯水プール2内に導く機能を備える。したがって、導入路4は、貯水プール2の上端縁と海水進入口3の下端縁を直結させてもよいし、地形等により貯水プール2を岸壁Cwの壁面に対して離れた位置に設ける場合には、所定長さの流水路として形成してもよいなど、その機能を有していれば、形態や長さは問わない。なお、流水路として形成する場合には、導入路4を僅かに傾斜させ、貯水プール2側が低くなるように傾斜すればよい。例示の場合、図1及び図3に示すように、海水進入口3に対して貯水プール2を近接させているため、その長さは僅かである。
導出路5は、貯水プール2に貯留された海水Wを発電手段6に対して供給する機能を備えるとともに、発電手段6で使用した海水Wを海Sに戻す機能を備える。したがって、発電手段6は、導出路5に臨ませて配設する。例示の導出路5は、所定の径を有する送水管5pである。したがって、送水管5pは、発電手段6に対して上流側に配する前段送水管5pfと発電手段6に対して下流側に配する後段送水管5prからなる。この場合、前段送水管5pfの前端口は、導出路5の流入口5iとなるため、貯水プール2の上端付近に臨ませるとともに、後段送水管5prの後端口は、導出路5の流出口5eとなるため、海Sに臨ませる。
一方、発電手段6は、図5に示すように、海水Wの流動により回転する水車6rとこの水車6rの回転に基づき電力を出力する発電機6gとを備え、この発電手段6は設置室Rの内部に設置する。この場合、水車6rの羽根部を導出路5内に臨ませるため、上述した前段送水管5pfの後端口を、水車6rを備えるケーシングに接続し、水車6rの羽根部に放水可能に構成する。また、水車6rの位置は、海面Wuの平均的高さHwよりもやや高い位置を選定して設置する。これにより、前段送水管5pfの前端口(流入口5i)と水車6rの高低差Hpは、海水進入口3の高さHs(1〔m〕前後)とほぼ同じにすることができる。この際、前段送水管5pfを流れ落ちる海水Wにより水車6rが最も効率的に回転できるように、前段送水管5pfの径,形態及び角度を選定する。これにより、事実上、貯水プール2に対する水車6rの相対位置が決定される。
発電手段6は、前段送水管5pf(導出路5)を流動する海水Wの力学的エネルギEfを電気エネルギEeに変換する機能を有する。この場合、力学的エネルギEfは、海水Wの保有する運動エネルギEmとポテンシャルエネルギEpの和である。なお、発電手段6には、図5に示す、交流−直流変換器31、蓄電器(バッテリ)32等を含ませることができる。これらを含む付帯設備30も設置室Rの内部に設置することができる。したがって、例示の場合、発電機6gの出力部は、交流−直流変換器31の入力部に接続するとともに、交流−直流変換器31の出力部は、蓄電器32に接続する。
他方、海Sに臨ませる導出路5の流出口5e(後段送水管5prの後端口)の高さは、海面Wuの平均的高さHwと同程度或いはやや高い位置を選定できる。この場合、水車6rの位置も、海面Wuの平均的高さHwよりもやや高い位置を選定して設置するため、水車6rから放出された海水Wが流出口5eから円滑に放出されるように、流出口5eの高さは水車6rよりもやや低い位置を選定する。なお、流出口5eの高さは、図2のように、流出口5eは海面Wu以下であってもよい。この態様では、後段送水管5pr内にも海水Wが進入するが、後段送水管5pr内における海面Wuの平均的高さHwで停止するため、後段送水管5prの径を大きくするなどの対応が必要になる。
また、海Sに臨む流出口5eに対しては、海水Wの水面Wuの波Wwを抑制する防波手段11を付設する。防波手段11には、図3及び図1に示すように、流出口5eの周りを囲む防波パネル11pにより、周知の防波堤と同様の機能を持たせることができる。したがって、防波パネル11pの外方で大きな波Wwが生じても、防波パネル11pの内方における海面Wuは平均的高さHwに安定に維持される。海Sに臨む流出口5eに対して、このような防波手段11を付設すれば、海Sの海水Wが導出路5に逆流する不具合を回避し、貯水プール2から流出する海水Wを円滑かつ確実に海Sに戻すことができる利点がある。
次に、本実施形態に係る海水力発電システム1の原理及び作用について、主に、図5を参照して説明する。
図5において、岸壁Cwの壁面には、通常、波Wwが打ち寄せるため、波Wwの上部にある海水Wは、海水進入口3から矢印Fiの方向に進入し、導入路4を通って貯水プール2内に貯留される。そして、貯水プール2に海水Wが満たされれば、貯水プール2内の海水Wは流入口5iに流入する。流入口5iに流入した海水Wは、図5に示す矢印Ff方向に流動する。この際、海水Wは、傾斜した前段送水管5pfを流れ落ちる。
一方、前段送水管5pfを流れ落ちた海水Wは、発電手段6の水車6rに放水されるため、水車6rが回転し、さらに、この水車6rの回転により発電機6gのロータが矢印Fr方向に回転する。これにより、発電機6gでは発電が行われ、発電した交流電力は発電機6gから出力する。そして、交流−直流変換器31により直流電力に変換された後、蓄電器32に蓄電される。この場合、前段送水管5pfを流れ落る海水Wは、運動エネルギEmとポテンシャルエネルギEpの和となる力学的エネルギEf(=Em+Ep)を保有するため、この力学的エネルギEfは、発電手段6により電気エネルギEeに変換される(Ef→Ee)。この際の発電原理は、一般に河川に設けられる周知の水力発電方式と同様の原理となる。なお、前段送水管5pfは、上流側の開口を大きくし、下流側の開口を小さくすれば、運動エネルギEmを大きくできるため、発電量を大きくすることができるなど、前段送水管5pfの形態を変えることによって、所望の発電性能を確保できる。
ところで、本実施形態に係る海水力発電システム1は、ダムの貯水を用いた大規模な水力発電には及ばないが、近時、原子力発電方式や火力発電方式が限界といわれている中でクローズアップされている小水力発電方式としての有効性がある。特に、本実施形態に係る海水力発電システム1は、いわば海岸線に沿って多数の海水力発電システム1…を併設可能となるため、全体的に考えた場合には、各種用途に対応した総発電量を確保できる可能性を有している。
このように、発電手段6を、海水Wの流動により回転する水車6r及びこの水車6rの回転に基づき電力を出力する発電機6gとを備えて構成すれば、公知の水力発電設備(水力発電方式)を利用できるとともに、特に、本実施形態に係る海水力発電システム1を利用することにより、小水力発電システムを容易かつ確実に構築できる利点がある。他方、水車6rを通過した海水Wは後段送水管5prを流れ、最終的に、流出口5eから海Sに戻される。
よって、このような本実施形態に係る海水力発電システム1によれば、地中に造成した貯水プール2に対して岸壁Cwの壁面における海面Wuの平均的高さHwよりも高い位置に設けた海水進入口3から進入した海水Wを貯留し、この貯水プール2に貯留された海水Wを流出させるとともに、流動する海水Wに基づき発電手段6により発電させるようにしたため、発電設備や送電設備等の全ての設備を地中に設けることができる。したがって、設備は台風や嵐等の外部環境の影響を直接受けることが無くなり、不安定動作や故障の発生を大幅に低減できるなど、設備に対する十分な保護を図れるとともに、信頼性及び安定性を飛躍的に高めることができる。
特に、メンテナンス用空間12は、海水プール2,発電手段6及び地上がそれぞれ臨むため、台風や嵐等の外部環境の影響により海Sに近づくのが危険な場合であっても、地面Gから出入りできる出入口空間Rieを利用して、海水プール2や発電手段6の点検や修理等の必要なメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができる。
また、本実施形態に係る海水力発電システム1は、信頼性及び安定性を十分に確保できるため、これらを確保するための別途の追加的な設備が不要になる。したかって、設備自体は極めてシンプルに構成することができ、トラブル要因の低減に基づくメンテナンスの容易化を図れるとともに、特に、ランニングコストの削減に寄与できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、海水進入口3には必要により異物混入防止用のネットを付設してもよい。また、発電手段6は、水車6rと発電機6gを組合わせた原理的構造を示したが、同様の機能を有する各種構成により置換することができる。さらに、防波手段11を設けた例を示したが、防波手段11は例示の原理構造のみならず、同様の作用を呈する他の原理構造に基づく防波手段11であってもよい。一方、実施形態では、最も基本となるシステム構成を示したが、通常の水力発電方式で必要となる各種付属機材、例えば、送水管5pに接続するバルブ類、貯水プール2に付設するドレン部等も必要に応じて設けることができる。
本発明に係る海水力発電システムは、海水を利用した発電システムとして、単独、或いは風力発電システム等の他の発電システムと組合わせることにより、特に、自然エネルギを利用した各種用途の電源として利用できる。
1:海水力発電システム,2:貯水プール,3:海水進入口,4:導入路,5:導出路,5e:流出口,6:発電手段,6r:水車,6g:発電機,11:防波手段,12:メンテナンス用空間,Cw:岸壁,Hw:海面の平均的高さ,S:海,W:海水,Wu:海面,Ww:波

Claims (3)

  1. 海水を利用して発電を行う海水力発電システムであって、地中に造成することにより海水を貯留可能な貯水プールと、岸壁の壁面における海面の平均的高さよりも高い位置に設けることにより海面の平均的高さよりも高い波に基づく海水が進入可能な海水進入口と、この海水進入口から進入した海水を前記貯水プール内に導く導入路と、前記貯水プールに貯留された海水を流出させて海に戻す導出路と、この導出路の海に臨む流出口に対して付設することにより海水の水面の波を抑制する防波手段と、前記導出路に臨ませて配設し、この導出路を流動する海水の力学的エネルギを電気エネルギに変換する発電手段とを備えてなることを特徴とする海水力発電システム。
  2. 前記発電手段は、海水の流動により回転する水車及びこの水車の回転に基づき電力を出力する発電機とを備えることを特徴とする請求項1記載の海水力発電システム。
  3. 前記海水プール,前記発電手段及び地上が臨むメンテナンス用空間を設けることを特徴とする請求項1又は2記載の海水力発電システム。
JP2012093168A 2012-04-16 2012-04-16 海水力発電システム Expired - Fee Related JP5568109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012093168A JP5568109B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 海水力発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012093168A JP5568109B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 海水力発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013221443A JP2013221443A (ja) 2013-10-28
JP5568109B2 true JP5568109B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=49592604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012093168A Expired - Fee Related JP5568109B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 海水力発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5568109B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102355762B1 (ko) * 2020-08-27 2022-02-07 조남열 파랑을 이용한 수력 발전 시스템

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529775B2 (ja) * 1974-11-08 1977-03-18
JPS5551967A (en) * 1978-10-11 1980-04-16 Tadashi Tagami Bank-type wave power hydroelectric generating device
JPS55131578A (en) * 1979-03-31 1980-10-13 Toshikatsu Omiya Wave-powered pump employing kinetic energy of wave
JPS5629070A (en) * 1979-08-20 1981-03-23 Chuji Saito Up-and-down resonant water-power generator by ocean wave
JPS56157385U (ja) * 1980-04-24 1981-11-24
JPS6210475A (ja) * 1985-07-08 1987-01-19 Nagahisa Koyama 波力発電方式
JPH02223681A (ja) * 1989-02-27 1990-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 波浪発電システム
JP2000120041A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Port & Harbour Res Inst Ministry Of Transport 防波堤
JP2003278632A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Taiheiyo Cement Corp 発電設備
JP2004084586A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Kazutoshi Uemoto 小型水力発電ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013221443A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8648487B2 (en) Shaft power plant
US9109571B2 (en) Shaft power plant
US9797107B1 (en) Hydroelectric power generating apparatus
Abhash et al. A review of piano key weir as a superior alternative for dam rehabilitation
JP5568109B2 (ja) 海水力発電システム
US20190234369A1 (en) Ocean current power generation system
US9683541B2 (en) Energy generating unit
JP6855075B2 (ja) 潮力発電システム
JP6078364B2 (ja) 水流発電装置
KR101747190B1 (ko) 조수간만의 차를 이용한 조력발전장치
KR101032988B1 (ko) 진동 수주형 파력 발전 설비의 방호 장치
JP6464492B2 (ja) 小水力発電用水車
KR20070061488A (ko) 조력발전 방식
JP2014051970A (ja) 発電システムおよび発電方法
JP6074833B2 (ja) サイホン式マイクロ水力発電設備
TWM611102U (zh) 川流式小水力發電系統
KR102527939B1 (ko) 유속 가속기
ES2758828T3 (es) Sistema generador de energía operado por flujo de fluido
TWI746171B (zh) 川流式小水力發電系統
US10823133B2 (en) Ocean current power generation system
KR101598459B1 (ko) 터널 조류발전 장치
KR20130001545U (ko) 물의 흐름을 이용한 수력발전장치
JP3172190U (ja) 水力発電施設および水力発電装置
KR101988048B1 (ko) 해수압을 이용한 보조전력 생산장치를 갖춘 고정식 해상 풍력 발전기
KR20110031519A (ko) 3단계 내지 5단계로 발전하는 복합 복조식 조력발전소

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5568109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees