JP5567223B2 - 光量測定装置及び光量測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード用の光量測定装置及び光量測定方法に関する。
発光ダイオードの製造工程には、不良品の選別や製造ラインの工程能力を管理するために、製造した発光ダイオードから所望の光量が得られているかを検査する工程がある。検査工程で発光ダイオードの光量を測定する装置には、簡単な構成で高精度な測定を実現できる装置であることが要求される。
特許文献1には、ウェハ上の光半導体素子の光量測定を行う受光装置の受光面を、ウェハの基板面に対して光出射方向で5度から35度までの角度範囲内の光束が入射する位置に固定させた半導体検査装置が開示されている。
特開平11−340512号公報
しかしながら、特許文献1では、受光面が光半導体素子に対し傾斜して固定されているため、特定の角度成分の光束を測定することはできるものの、全角度成分の光束を高い精度で測定するには改善の余地が有る。加えて、特許文献1では、光半導体素子のウェハ上での配列関係によって光束の測定に生じる影響が考慮されておらず、高い精度で測定するには改善の余地が有る。更に、特許文献1では、高い精度で測定するために、ウェハ自体にわざわざ反射装置を設けなければならず、複雑な構成となっている。よって、特許文献1の半導体検査装置を、検査工程に用いることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とするものである。すなわち、本発明は、簡単な構成で高精度な測定を実現できる発光ダイオードの光量測定装置を提供すること等が目的である。
本発明の請求項1に係る光量測定装置は、放射状に光を発光する発光ダイオードに対向配置され、該発光ダイオードから発光された光を受光し、その光量を測定する受光部と、前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させるためのプローブと、前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光部に受光させる光の範囲である受光範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する受光範囲設定手段と、を備え、前記受光部は、前記発光ダイオードと略平行に配置され、前記発光ダイオードは、ダイシングシート上に複数配列され、前記受光範囲設定手段は、前記複数配列された前記発光ダイオードから発光された光を前記受光部が受光する際に、前記複数配列された前記発光ダイオードの配列態様にかかわらず該受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、前記発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、前記受光範囲設定する発光ダイオードの光量測定装置である。
本発明の請求項7に係る光量測定方法は、ダイシングシート上に複数配列された発光ダイオードに対向配置され、該発光ダイオードから放射状に発光された光を受光する受光手段を用いた発光ダイオードの光量測定方法であって、前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させる発光工程と、前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光手段に受光させる光の範囲である受光範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する受光範囲設定工程と、前記受光手段によって受光された光の光量を測定する測定工程と、を備え、前記受光範囲設定工程は、前記複数配列された前記発光ダイオードから発光された光を前記受光手段が受光する際に、前記複数配列された前記発光ダイオードの配列態様にかかわらず該受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、前記発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、前記受光範囲設定する光量測定方法である。

本発明の請求項に係る光量測定装置は、放射状に光を発光する発光ダイオードから発光された光の光量を測定する受光部と、前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させるためのプローブと、前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光部で測定する光の範囲である測定範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する測定範囲設定手段と、を備え、前記発光ダイオードは、ダイシングシート上に複数配列され、前記測定範囲設定手段は、前記発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、前記測定範囲に設定する発光ダイオードの光量測定装置である。
本発明の請求項に係る光量測定方法は、ダイシングシート上に複数配列された発光ダイオードから放射状に発光された光の光量を測定する受光手段を用いた発光ダイオードの光量測定方法であって、前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させる発光工程と、前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光手段で測定する光の範囲である測定範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する測定範囲設定工程と、前記受光手段によって受光された光の光量を測定する測定工程と、を備え、前記測定範囲設定工程は、前記発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、前記測定範囲に設定する光量測定方法である。

本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定する発光ダイオードの発光状況の説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定する発光ダイオードの配光強度分布ついての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュールについての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定する発光ダイオードの配列態様に関する説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定した発光ダイオードの配列態様毎の光量測定結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定する発光ダイオードの配列態様による光量への影響を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置で測定した発光ダイオードの品種毎の光量測定結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の光量推計誤差を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光範囲設定手段の実施例1についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光範囲設定手段の実施例2についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光範囲設定手段の実施例3についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光範囲設定手段の実施例4についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光範囲設定手段の実施例5についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュールの変形例1についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュールの変形例2についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュールの変形例3についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る光量測定装置のテーブルの応用例を示す図である。
<発光ダイオードの発光状況について>
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定する発光ダイオード101の発光状況の説明図である。
図1(a)に示すように、発光ダイオード(以下、「LED(Light Emitting Diode)」という)101は、発光面101aから光を放射状に出射する。
図1(a)の発光面101aは、LED101の上面に位置する。LED101の発光面101aの法線を発光中心軸LCAという。
発光面101aを含む平面上の一方向を基準軸(X軸)とした場合に、当該平面上のX軸からの反時計回りの角度をφと定義する。また、φを固定した場合における、発光中心軸LCAとなす角度をθと定義する。
LED101が発光して、発光面101aから出射される光の強度は、発光中心軸LCAからの角度θ等によって異なる。
光量は、φの値が0°から360°について、θの値が0°から90°までの範囲内にある光の強度を全て積算し、LED101の裏側についても算出し、両者を加算した値である。
この光量を知ることによって、そのLED101が各種の使用に適切であるか否かを検査することが可能となる。
LED101から出射される光の強度は、θ及びφ毎に異なる値となる。光の強度を視覚的に表わすために、図1(b)のような図が用いられる。
図1(b)において、X軸とY軸との交点部分がθ=0°を表わしている。円上の各点がθ=90°の各φの位置をそれぞれ表わしている。
図1の(c)は、φの値が一定の位置における断面図である。
ここで、LED101からの同一の距離、かつ、発光中心軸LCAからの角度θの位置における、光の強度を配光強度E(θ)と定義する。この配光強度E(θ)を各θに応じて図示したものが配光強度分布である。
なお、図1の説明では、LED101から十分に遠い位置で測定することによって、LED101がほぼ点として考えることができると仮定している。LED101は、通常フォトディテクタ105等(図3参照)と比較すると極めて小さいことから、このように仮定することが可能である。図2以降の説明においても、特に記載のない限り、同様とする。
図2は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定する発光ダイオード101の配光強度分布ついての説明図である。
図2(a)は、図1(c)と同じ図である。
図2(a)に示すように、配光強度Eは、LED101からの距離rが一定の位置において、一定のφの角度での、各θにおける光の強度のことである。
LED101は、通常、その品種や製造誤差等によってLED101毎に異なる配光強度分布を有する。この異なるLED101は、図2(b)のcos(コサイン)型のLED101、及び、図2(c)のドーナツ型のLED101が存在し得る。
cos型及びドーナツ型のLED101は、あくまで例であり、この2つの特性を有するLED101を測定の対象に限定する趣旨ではない。もっとも、通常のLED101では、θ=0°にピーク強度を有するcos型と、θ=30°にピーク強度を有するドーナツ型との間の特性を有することが多い。すなわち、検査対象の通常のLED101は、θが0°から30°の範囲にピーク強度を有する場合が殆どである。
配光強度分布が分かると、次のようにしてLED101の光量を求めることができる。
すなわち、配光強度E(θ)を、発光中心軸LCA周りの円周で積分して(φ=0°から360°まで積分)、周配光強度L(θ)を求める。周配光強度L(θ)は、L(θ)=E(θ)・2πr・sinθで表される。この周配光強度L(θ)を、θ=0°からθ°積分して、発光面101a側の光量S(θ)を求めることができる。
また、LED101の裏面側(発光面101aとは反対側)の光量は、S(θ)に一定の係数αを乗算することで求めることができる。
すると、LED101の光量は、発光面101a側の光量S(θ)と裏面側の光量(S(θ)・α)とを加算することで求めることができる。
なお、発光面101a側の光量と裏面側の光量との差は、同一工程で製造されたLED101では略一定となることが分かっている。このため、係数αは、1つのLED101について光量を実測して求めておけば、他のLED101についても同じ値を適用することができる。
<光量測定装置について>
これより、図3及び図4を用いて、光量測定装置3の構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光モジュール1についての説明図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3についての説明図である。
光量測定装置3は、LED101の発光光量及び波長を同時に測定可能な装置である。
光量測定装置3は、テーブル103と、プローブ針109と、受光モジュール1と、電気特性計側部125と、演算部151と、出力部163と、を少なくとも有する。
テーブル103は、検査対象のLED101を載置する測定試料台である。
テーブル103は、略一様な平板形状を有し、略水平に設置されている。
テーブル103と、これに載置されたLED101とは、互いに略平行となる。
テーブル103は、ガラステーブル103aと、ダイシングシート103bとを少なくとも有する。
ガラステーブル103aは、サファイアやガラス等の光透過材料を用いて、略一様な平板形状に形成されている。
ダイシングシート103bは、表面に粘着性を有し、ガラステーブル103a上に積層されている。LED101は、このダイシングシート103b上に載置される。
ダイシングシート103bを有するテーブル103は、測定時にLED101をテーブル103に移載し易く、位置ズレを抑制することができる。
なお、図5を用いて後述するように、LED101がダイシングシート11上に複数配列されている場合には、ダイシングシート103bの代わりに、ダイシングシート11ごと一括してガラステーブル103a上に載置させてもよい。
プローブ針109は、LED101に電力を供給してLED101を発光させる。プローブ針109は、LED101の発光面101aと略平行に、LED101の法線と直角方向に放射状に延在している。
図3のプローブ針109は、LED101の光学特性(光量、波長)測定時、LED101の電極に接触して電圧を印加する。また、プローブ針109は、図4を用いて後述する光量測定装置3の電気特性計側部125と接続されており、LED101の電気特性も同時に測定することができる。
プローブ針109をLED101に接触させる際、テーブル103及びLED101が固定されている状態で、プローブ針109を移動させてもよい。逆に、プローブ針109が固定されている状態で、テーブル103及びLED101を移動させてもよい。
受光モジュール1は、LED101の発光によって出射された光を受光し、受光した光を電気信号に変換する機能を有する。
受光モジュール1は、発光面101aと略平行となる様に、LED101に対向配置されている。
図3に示すように、受光モジュール1は、フォトディテクタ105と、ホルダ107と、信号線111と、アンプ113と、通信線115と、を少なくとも有する。
ホルダ107は、内部にフォトディテクタ105等を保持する筐体である。ホルダ107は、テーブル103と対向する位置に、空間を隔てて配置されている。
ホルダ107は、テーブル103、これに載置されたLED101、及びフォトディテクタ105と、略平行となる様に配置されている。
ホルダ107は、この略平行な配置関係を維持した状態で、上下方向に移動可能である。このホルダ107の移動によって、フォトディテクタ105とLED101とが近接・離間し、θの大きさが変更可能となっている。ホルダ107が移動するのではなく、テーブル103が移動してもよい。
なお、図3に示すように、本実施形態では、LED101から放射状に出射された光のうち、受光モジュール1に受光させる光の範囲(以下、「受光範囲」ともいう)を、LED101から出射された光の発光中心軸LCAに対する角度θを用いて表している。受光範囲に係るφについては、0°≦φ≦360°であることを前提としている。
例えば、図3のθがθ=50°であれば、光量測定装置3は、受光モジュール1に対して、LED101から出射された光のうち、θ=50°までの光を受光させることを表す。すなわち、受光モジュール1の受光範囲は、0°≦θ≦50°の範囲である。なお、θの値は、受光範囲の境界を規定する角度の最大値であり、本実施形態では「受光角度」ともいう。
ホルダ107は、遮蔽部107aと、側面部107bと、円形開口部107cと、を少なくとも有する。
側面部107bは、θ=0°の方向に延在した略円筒形状を有している。
遮蔽部107a及び側面部107bの中心はθ=0°の方向を有しており、LED101の発光面101aの発光中心軸LCAと略同一である。
側面部107bの内周面が形成する中空空間に、フォトディテクタ105が配置されている。
遮蔽部107aの中心部には、円柱形の中空部を形成する円形開口部107cが形成されている。
この円形開口部107cがあることによって、LED101から出射された光をフォトディテクタ105が受光可能となっている。
フォトディテクタ105は、LED101から出射された光を受光する。フォトディテクタ105は、受光した光の全ての強度を積算した量に応じて、アナログ信号を生成する。フォトディテクタ105は、生成したアナログ信号を、信号線111を介してアンプ113に出力する。この、アナログ信号は、受光した光の光量情報に相当する。フォトディテクタ105は、受光した光のθ毎の強度から、配光強度分布を測定することもできる。
アンプ113は、フォトディテクタ105から出力されたアナログ信号に対して増幅及びAD変換を行い、演算部151が検出可能な電圧値に変換する。アンプ113は、変換した電圧値で示されるデジタル信号を、通信線115を介して演算部151に出力する。
また、図4に示すように、受光モジュール1は、波長測定部120を有している。
この波長測定部120は、導光部117と、光ファイバ119と、分光器121と、を少なくとも有する。
導光部117は、LED101から出射された光を受けて、導光部117の内部に光が入射する入射面117aを有している。入射面117aから入射した光は、導光部117の長手方向と略平行に導光される。
導光部117は、フォトディテクタ105が受光する光の最外周ラインK上に配置されている。導光部117は、測定対象のLED101から等距離に保持されている。また、導光部117は、θ及びφの角度方向に回動可能に保持されている。いずれにしても、導光部117は、フォトディテクタ105での受光に影響の無い位置に保持されている。
導光部117は、入射面117aから入射した光を、光ファイバ119を介して分光器121へ導光する。
分光器121は、導光部117によって導光された光の波長及び強度(配光強度を含む)を測定し、演算部151へ出力する。
受光モジュール1は、フォトディテクタ105に加えて、波長測定部120を有する。受光モジュール1を有する光量測定装置3は、所定角度までの光量と所定角度における波長を同時に測定することができる。このため、光量測定装置3は、連続してかつ高速にLED101の各測定を行うことが可能となる。
電気特性計側部125は、位置決めユニット159と、HVユニット153と、ESDユニット155と、切替えユニット157と、を少なくとも有する。
位置決めユニット159は、プローブ針109を位置決め固定する。具体的には、位置決めユニット159は、テーブル103が移動する形式のものであれば、プローブ針109の先端位置を一定の位置に保持する機能を有する。逆に、位置決めユニット159は、プローブ針109が移動する形式のものであれば、プローブ針109の先端位置をLED101が載置されるテーブル103上の所定の位置に移動させ、その後その位置に保持する機能を有する。
HVユニット153は、定格電圧を印加して、定格電圧に対するLED101での各種電気特性を検出する役割を有している。
通常、このHVユニット153からの電圧の印加状態で、LED101が発光する光をフォトディテクタ105が測定を行う。
HVユニット153が検出した各種特性情報は演算部151に出力される。
ESDユニット155は、LED101に一瞬の間大きな電圧をかけて静電気放電させ静電気破壊されないか等の検査を行うユニットである。
ESDユニット155が検出した静電破壊情報は演算部151に出力される。
切替えユニット157は、HVユニット153とESDユニット155との切替えを行う。
切替えユニット157によって、プローブ針109を介してLED101に印加される電圧が変更される。そして、この変更によって、LED101の検査項目が、定格電圧での各種特性を検出、又は、静電破壊の有無を検出にそれぞれ変更される。
演算部151は、アンプ113によって出力された受光光量及び配光強度の情報、分光器121からの光の波長及び配光強度の情報、HVユニット153が検出した各種電気特性情報、ESDユニット155が検出した静電破壊情報、の入力を受ける。
演算部151は、これらの入力からLED101の各種特性を分別・分析を行う。各種特性の分析後、演算部151は、その分析結果を必要に応じて、出力部163から画像出力、情報出力等する。
<発光ダイオードの配列態様について>
これより、図5を用いて、光量測定装置3で測定するLED101の配列態様について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定するLED101の配列態様に関する説明図である。
LEDの製造工程では、図5(a)に示すような半導体ウェハ10を個片に分割してLEDチップ化するダイシング工程がある。
半導体ウェハ10は、粘着性を有するダイシングシート11上に貼着されている。ダイシングシート11は、ウェハリング12によって、その形状を保持されている。
LED101は、このダイシング工程を経てチップ化されたものである。ダイシング後のウェハ状のLED101は、ダイシングシート11上に複数配列されている。
ダイシング工程後、ウェハ拡張装置を用いてウェハ状のLED101を区画するストリートの幅を拡張し、光量測定を伴う検査工程を行う。なお、光量測定を伴う検査工程は、ダイシング工程後、LED101をダイシングシート11から、ガラステーブル103a上のダイシングシート103bに、ストリート幅が拡張されるように移載した上で行ってもよい。
図5(b)は、ストリートの幅が拡張されたウェハ状のLED101の一部を模式的に示した図である。
図5(b)の行方向(左右方向)のストリート幅をd1とし、列方向(上下方向)のストリート幅をd2とする。ストリート幅d1及びd2の大きさによって、LED101同士の間隔が変わる。
図5(b)に示すように、ウェハ状のLED101のうち、隣接するLEDにより四方全ての周囲を取り囲まれているLED101をLED101bとする。また、ウェハ状のLED101のうち、隣接するLEDにより四方全ての周囲を取り囲まれておらず、隅に位置するLED101をLED101cとする。
ウェハ状のLED101のように、LED101が複数配列された状態で光量測定を行う際、θが90°の近傍では、測定対象のLED101に隣接しているLEDによって、LED101から出射された光が遮られてしまう。隣接するLEDで光が遮られたLED101では、θが90°の近傍では、配光強度が低下してしまう。
一方、LED101を個片の状態で光量測定を行うことは、隣接するLEDからの配光強度分布への影響が無いため、理想的である。しかし、LEDの検査工程では、全てのLED101を個片として抽出してから測定することは、煩雑な作業を伴い工数増加を招くため、現実的ではない。
このため、光量測定装置3には、LED101が複数配列された状態で、隣接するLEDが存在することによる配光強度分布への影響を可能な限り排除して、光量の測定が可能であることが求められる。
<光量測定結果について>
これより、図6乃至図9を用いて、上記構成の光量測定装置3による光量測定結果について説明する。
まず、LED101が複数配列された状態で測定することによる影響について、図6及び図7を用いて説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定したLED101の配列態様毎の光量測定結果を示す図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定するLED101の配列態様による光量への影響を説明するための図である。
図6(a)は、受光モジュール1の受光範囲と光量との関係を示したグラフである。
図6(a)の横軸は、受光モジュール1の受光範囲を受光角度θで示している。図6(a)の縦軸は、受光モジュール1の受光光量がLED101の全光量に占める割合を示している。
測定条件1〜5は、LED101の配列態様によって異なる。測定条件1〜5の内訳を、表1に示す。これ以外の測定条件は、全て同一である。
条件1は、比較例であり、隣接するLEDが無く個片のLED101である。条件1は、隣接するLEDからの配光強度分布への影響が無く、理想的な測定条件である。
条件2は、図5(b)に示すように、ウェハ状のLED101のうち、隅に位置するLED101cである。ストリートの幅は、d1=30μm、d2=30μmである。
条件3は、図5(b)に示すように、ウェハ状のLED101のうち、中央に位置するLED101bである。ストリートの幅は、d1=150μm、d2=150μmである。
条件4は、図5(b)に示すように、ウェハ状のLED101のうち、中央に位置するLED101bである。ストリートの幅は、d1=100μm、d2=50μmである。
条件5は、図5(b)に示すように、ウェハ状のLED101のうち、中央に位置するLED101bである。ストリートの幅は、d1=30μm、d2=30μmである。
この測定条件1〜5では、条件1から条件5に向かうに従って、隣接するLEDとの間隔が狭くなっている。
Figure 0005567223
図6(a)のグラフは、LED101の配列態様毎で異なる推移を示している。
受光角度θがθ=75°までの領域では、条件1の光量が最も低い推移を示す。次いで、条件2、条件3、条件4の順に低い推移を示す。条件5の光量が最も高い推移を示す。
すなわち、受光角度θがθ=75°までの領域では、隣接するLEDとの間隔が狭くなるに従って、光量が高い推移を示すことが分かる。
これは、図7(a)に示すように、フォトディテクタ105に直接到達しない角度成分の光のうち、隣接するLEDとの間隔が狭くなると、隣接するLEDにて反射されてフォトディテクタ105に到達する角度成分θaの光が多くなるためである。
受光角度θがθ=75°より大きい領域では、逆に、条件1の光量が最も高い推移を示す。次いで、条件2、条件3、条件4の順に高い推移を示す。条件5の光量が最も低い推移を示す。
すなわち、受光角度θがθ=75°より大きい領域では、隣接するLEDとの間隔が狭くなるに従って、光量が低い推移を示すことが分かる。
これは、図7(b)に示すように、フォトディテクタ105に到達していた角度成分の光のうち、隣接するLEDとの間隔が狭くなると、隣接するLEDにて遮られてしまう角度成分θbの光が多くなるためである。
そして、受光角度θがθ=75°付近では、条件1〜条件5の推移が全て1点付近で交差していることが分かる(図6(a)の点P)。
すなわち、受光角度θがθ=75°付近では、ウェハ状に複数配列されたLED101は、何れの位置にあるLED101であっても、全て略同一の光量になることが分かる。更に、受光角度θがθ=75°付近では、ウェハ状に複数配列されたLED101は、隣接するLEDとの間隔に依らず、全て略同一の光量になることが分かる。
これは、受光角度θがθ=75°付近では、隣接するLEDにて反射されてフォトディテクタ105に到達する角度成分θaの光と、隣接するLEDにて遮られてしまう角度成分θbの光とが均衡するためである。この角度成分θaの光と角度成分θbの光とが均衡することによって、受光角度θがθ=75°付近では、隣接するLEDが無い個片状態での光量と略同一となるためである。
図6(b)は、図6(a)の光量測定結果を基にして、受光モジュール1の受光範囲と光量偏差との関係を示したグラフである。図6(b)の測定条件は、図6(a)と同じである。
図6(b)の横軸は、受光モジュール1の受光範囲を受光角度θで示している。図6(a)の縦軸は、個片状態での測定である条件1と、複数配列状態での測定である条件2〜5との光量偏差δを示している。
受光角度θがθ=20°〜30°付近では、光量偏差δはピークを示している。
すなわち、受光角度θがθ=20°〜30°付近では、複数配列状態での測定と個片状態での測定とが最も乖離することが分かる。
特に、隣接するLEDとの間隔が狭くなるほど、光量偏差δが大きく、個片状態での測定から大きく乖離している。これは、図6(a)での説明と同様に、受光した光に角度成分θaの光が多くなるためである。
受光角度θがθ=20°〜30°以降、θ=75°までは、受光角度θの増加に伴って光量偏差δは減少している。
すなわち、受光角度θがθ=20°〜30°以降、θ=75°までは、受光角度θを増加させることで、複数配列状態での測定を個片状態に近付けることが可能であることが分かる。
特に、隣接するLEDとの間隔が狭くなるほど、受光角度θの増加に伴って光量偏差δの減少が急峻となっている。よって、隣接するLEDとの間隔が狭いほど、受光角度θを増加させることのメリットが大きいことが分かる。
受光角度θがθ=65°〜85°では、条件2〜5の何れも、光量偏差δが±6%以下になる。特に、受光角度θがθ=75°付近では、条件2〜5の何れも、光量偏差δが殆ど0である。
すなわち、受光角度θがθ=75°±10°の場合、ウェハ状に複数配列されたLED101は、隣接するLEDとの間隔や配列位置にかかわらず、個片状態での測定との乖離が小さくなる。つまり、受光角度θをθ=75°±10°に設定して測定することで、複数配列状態での測定であっても、個片状態と同様の測定を再現可能であることが分かる。
受光角度θがθ=85°を超えると、逆に、条件5は、光量偏差δが±6%より大きくなってしまう。
すなわち、受光角度θをθ=85°を超えて設定すると、隣接LEDとの間隔が狭いLED101では、光量偏差が±6%より大きくなる。
続いて、LED101の品種の違いによる光量測定結果への影響について、図8を用いて説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3で測定したLED101の品種毎の光量測定結果を示す図である。
図8(a)は、受光モジュール1の受光範囲と光量との関係を示したグラフである。
図8(b)は、図8(a)の光量測定結果を基にして、受光モジュール1の受光範囲と光量偏差との関係を示したグラフである。
図8では、互いに異なる10種類の実製品を対象として、光量測定装置3でLED101を個片の状態で測定した。
表2に、図8の測定に用いた互いに異なる10種類の実製品の内訳を示す。
図8の測定に用いたLED101は、略直方体又は略立方体の形状を有している。表2のW、D、及びHは、それぞれ、LED101の幅方向、奥行き方向、及び高さ方向の外形寸法を表している。
Figure 0005567223
図8(a)は、互いに異なる10種類の実製品で受光角度θ=90°の光量を100%としたとき、受光範囲での光量偏差が最大になる組合せの2品種を選定し、Max品種とMin品種としてプロットしている。Max品種は、表2の品種9であり、Min品種は、表2の品種2である。
図8(b)は、Max品種とMin品種との光量偏差δをプロットしている。
図8(b)に示すように、互いに異なる10種類の実製品の光量偏差δは、受光角度θの増加に伴って減少していく。
受光角度θがθ=65°〜85°では、光量偏差δは、5%未満を示している。
このため、図6のグラフにより導出されたθ=65°〜85°という受光角度θは、LED101の品種の違いによって生じる光量偏差も許容できる受光角度θであることが分かる。
なお、図示していないが、図6と同様に、品種1〜10を複数配列状態で光量を測定し、その結果を受光角度θごとで表した場合にも、θ=75°付近では、品種1〜10のそれぞれの推移が全て1点付近(図6(a)の点P参照))で交差する。
続いて、LED101の配列態様に係る光量偏差及び品種に係る光量偏差を基にして、光量測定装置3の光量測定に係る誤差を推計した結果について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の光量推計誤差を示す図である。
図9の横軸は、受光モジュール1の受光範囲を受光角度θで示している。図9の縦軸は、光量推計誤差を示している。
図9の配列誤差は、図6で示した配列態様に係る光量偏差δから推計した誤差を示す。具体的には、図9の配列誤差は、配列態様に係る光量偏差δの半値(|δ|/2)を±で振り分けて推計している。
図9の品種誤差は、図8で示した配列態様に係る光量偏差δから推計した誤差を示す。具体的には、図9の品種誤差は、品種に係る光量偏差δの半値(|δ|/2)を±で振り分けて推計している。
図9の配列+品種誤差は、配列誤差及び品種誤差を基にして推計した光量測定装置3の光量測定に係る誤差である。具体的には、図9の配列+品種誤差は、配列誤差の2乗と品種誤差の2乗とを加算し、その平方根を算出して推計している。
受光角度θがθ=20°〜30°付近では、配列+品種誤差は、ピークを示している。
これは、θ=20°〜30°付近で配列誤差がピークを有することの影響が誤差に大きな影響を及ぼしていることを示す。
受光角度θがθ=20°〜30°以降、θ=70°までは、配列+品種誤差は、受光角度θの増加に伴って減少している。
すなわち、受光角度θがθ=20°〜30°以降、θ=70°までは、受光角度θを増加させることで、誤差を減少させることができることが分かる。
受光角度θがθ=65°〜85°付近では、配列+品種誤差は、±4%未満の値を示している。
すなわち、受光角度θをθ=75°±10°に設定することによって、光量測定装置3では、光量測定に係る誤差を±4%未満に抑えることができ、高精度の測定が可能であることが分かる。
一般的に、光量測定装置の測定精度に対する市場からの要求は、誤差を±5%以下に抑えることである。本実施形態の光量測定装置3は、受光角度θをθ=75°±10°に設定することによって、市場要求を満たす±4%未満の測定精度を得ることできる。このため、受光角度θをθ=75°±10°に設定することには臨界的意義がある。
特に、受光角度θがθ=70°〜80°付近では、配列+品種誤差は、±2%未満の値を示している。更に、受光角度θがθ=70°〜80°付近では、配列+品種誤差は平坦な推移を示している。
よって、受光角度θ=75°±5°に設定することによって、光量測定装置3では、光量測定に係る誤差を±2%未満に抑え、且つ、誤差を一定にすることができる。
実際の測定では、受光角度θを調整するに際し、受光モジュール1若しくはテーブル103の位置又はLED101の配列等が位置ズレする可能性があり、受光角度θを毎回θ=75°に完全に一致させることは難しい。しかしながら、本実施形態の光量測定装置3では、受光角度θをθ=75°±5°に設定することによって、上記位置ズレ等で受光角度θが±5°変動しても、誤差を±2%未満で一定の値とすることができる。なぜなら、受光角度θがθ=75°±5°の範囲では誤差が±2%未満で平坦な推移を示すからである。つまり、光量測定装置3は、受光角度θ=75°±5°に設定することによって、市場要求よりも遥かに高い測定精度を得ることができ、且つ、安定した測定を行うことができる。このため、受光角度θをθ=75°±5°に設定することには、より一層の臨界的意義がある。
受光角度θがθ=80°を超えると、配列+品種誤差は、受光角度θの増加に伴って増加している。
すなわち、受光角度θがθ=80°を超えると、受光角度θは増加させない方が、誤差を抑制させることができることが分かる。
特に、受光角度θがθ=85°を超えると、配列+品種誤差は、±4%より大きくなるため、受光角度θは、θ=85°以下に設定する方が好ましい。
このように、光量測定装置3では、受光角度θをθ=75°±10°に設定することによって、LED101の配列態様にかかわらず測定誤差を4%未満(市場要求の±5%以下)に抑制可能であり、簡単な構成で高精度の測定を行うことができる。
従来の光量測定装置では、誤差が±10%以上あった。このため、測定精度の向上を図ろうと、受光角度θはθ=90°に近ければ近いほど良いとされていた。
しかしながら、受光角度θをθ=90°付近に設定することは、受光モジュールとLEDとの距離を小さくするだけでは難しい。
このため、従来の光量測定装置では、受光角度θをθ=90°付近の光を測定するために、積分球を用いたり、少なくともθ=90°以上の範囲にわたってLEDを取り囲むようなリフレクタを用いたりしてLEDの光量を測定していた。
積分球や上記リフレクタを用いた測定では、測定のたびに積分球内へLEDを搬入する必要があったり、リフレクタの位置合わせが必要であったりなど、検査工程の工数増加を招くことが問題であった。ましてや、ウェハ状に複数配列された状態のままで測定することはなおさら困難であった。また、上記のようなリフレクタがLEDと接触して、LEDを傷つけたり、配列を乱したりという問題もあった。しかも、誤差が±10%以上と、測定精度も低かった。
これに対し、本実施形態の光量測定装置3は、受光角度θをθ=75°±10°(より好適にはθ=75°±5°)に設定することによって、積分球やリフレクタ等を用いずに、LED101が複数配列されたままの測定で、個片状態での測定を再現することができる。しかも、光量測定装置3は、ウェハ状に複数配列されたLED101の配列位置や隣接LEDとの間隔にかかわらず、光量測定に係る誤差を市場要求の5%以下に抑制することができる。具体的には、品種誤差を加味しても、θ=75°±10°で誤差4%未満、θ=75°±5°で誤差2%未満である。
このため、光量測定装置3は、受光角度θをθ=75°±10°(より好適にはθ=75°±5°)に設定することによって、ウェハ状に複数配列されたLED101の光量を、簡単な構成で高精度の測定を安定的に行うことができる。加えて、光量測定装置3は、ウェハ状のLED101から個片として抽出してから測定する必要がなく、検査工程を劇的に迅速化することができる。
プローブ針109は、図3に示すように、LED101と受光モジュール1との間に挿入される。このため、LED101から出射された光のうちプローブ針109に直接照射される光は、プローブ針109で反射して受光モジュール1に受光されないことがある。プローブ針109の影響による光量減衰量は、プローブ針109の構造にもよるが、概ね15%以下で一定である。
上記図6乃至図9で説明した光量測定結果は、プローブ針109の影響による光量減衰量を加味した結果であり、図9の光量推計誤差は、当該影響を含んだ光量推計誤差を示している。つまり、受光モジュール1のフォトディテクタ105に約15%の受光できない領域があっても、この領域が時間的に変化しなければ、光量推計誤差の少ない計測が可能である。
本実施形態の受光モジュール1は、1つのフォトディテクタ105から構成されており、その受光面は円形形状である。しかしながら、受光モジュール1は、複数のフォトディテクタ105から構成されてもよいし、その受光面は方形形状であってもよい。
<受光範囲設定手段について>
これより、図10乃至図14を用いて、光量測定装置3を構成する受光範囲設定手段について説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光範囲設定手段の実施例1についての説明図である。
図11は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光範囲設定手段の実施例2についての説明図である。
図12は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光範囲設定手段の実施例3についての説明図である。
図13は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光範囲設定手段の実施例4についての説明図である。
図14は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置3の受光範囲設定手段の実施例5についての説明図である。
なお、図10乃至図14では、プローブ針109の図示は省略している。また、図10乃至図14では、ホルダ107、テーブル103、LED101、及びフォトディテクタ105は、互いに略平行となる様に配置されている。また、図10乃至図13では、受光範囲設定前の受光モジュール1の受光角度をθ1、受光範囲設定後の受光モジュール1の受光角度をθ2として模式的に表している。
光量測定装置3は、受光モジュール1の受光範囲を、受光角度θに基づいて設定する。受光範囲は、上記のように、LED101から出射された光のうち受光モジュール1に受光させる光の範囲のことである。受光角度θは、上記のように、受光範囲の境界を規定する角度の最大値である。
実施例1の光量測定装置3は、図10に示すように、LED101から出射された光を受光モジュール1が直接受光する。
実施例1の光量測定装置3は、受光モジュール1を上下方向に移動させる移動手段を有する。
移動手段は、ホルダ107に取り付けられた図示しないアクチュエータによって構成することができる。移動手段は、受光モジュール1を発光中心軸LCAに沿って移動させる。よって、移動手段によって受光モジュール1が移動されても、ホルダ107、テーブル103、LED101、及びフォトディテクタ105は、互いに略平行な配置関係が維持される。
移動手段によって受光モジュール1を移動させると、フォトディテクタ105とLED101とが近接・離間し、受光角度θの大きさが変更される。
実施例1の光量測定装置3は、移動手段を用いてフォトディテクタ105とLED101との距離を変更し、θ=75°±10°となるよう受光角度θを調整する。すなわち、実施例1の光量測定装置3では、移動手段を用いて受光角度θをθ=75°±10°に調整することによって、受光モジュール1の受光範囲を設定する。
言い換えると、実施例1の光量測定装置3は、移動手段を用いて、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光することができる。
実施例1の光量測定装置3では、上記移動手段が受光範囲設定手段として機能する。なお、移動手段は、受光モジュール1を移動させるのではなく、LED101が載置されたテーブル103を移動させてもよいし、当該テーブル103及び受光モジュール1の両者を移動させてもよい。
実施例2の光量測定装置3は、図11に示すように、LED101から出射された光を受光モジュール1が直接受光する。
実施例2の光量測定装置3は、LED101から出射された光の一部を遮蔽する絞り124を有する。
絞り124は、ホルダ107の円形開口部107cの開口大きさを変更する。絞り124は、発光中心軸LCAを中心軸とする略円板形状に形成されている。
絞り124は、受光モジュール1とLED101との間に配置されている。絞り124は、ホルダ107、テーブル103、LED101、及びフォトディテクタ105と、略平行に配置されている。なお、絞り124は、遮蔽部107aと一体であってもよい。
絞り124は、円形開口部107cの開口大きさを変更するために、開口縁の径方向での位置を変更する。絞り124の開口縁での径方向の位置を変更すると、当該開口縁とLED101とを結ぶ直線の発光中心軸LCAに対する傾斜角度が変更される。絞り124の当該傾斜角度は、フォトディテクタ105に到達可能な光の範囲を規定する。絞り124は、開口縁の径方向での位置を変更することによって、受光角度θを変更することができる。
実施例2の光量測定装置3は、絞り124を用いてθ=75°±10°となるよう受光角度θを調整する。すなわち、実施例2の光量測定装置3では、絞り124を用いて受光角度θをθ=75°±10°に調整することによって、受光モジュール1の受光範囲を設定する。
言い換えると、実施例2の光量測定装置3は、絞り124を用いて、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光することができる。
実施例2の光量測定装置3では、この絞り124が受光範囲設定手段として機能する。
実施例3の光量測定装置3は、図12に示すように、LED101から出射された光の一部を受光モジュール1が直接受光しない。
実施例3の光量測定装置3は、LED101から出射された光を受光モジュール1に向かって反射させる反射体123を有する。
反射体123は、ホルダ107を構成する遮蔽部107aの内周面を形成する傾斜面107dと外接している。
反射体123は、傾斜面107dを基端として、先端が発光中心軸LCAに沿ってLED101側(下方側)に向かって延出している。LED101側に向かって延出する反射体123の内周面は、反射面123aを形成している。
反射体123の反射面123aは、Ag、Al等の高反射率特性を有する反射材料で形成されている。反射面123aは、発光中心軸LCAを中心軸とする上下逆の略円錐台形形状を有する中空空間を形成している。上下逆の略円錐台形形状の中空空間を形成する反射面123aは、LED101側に向かうに従って軸方向断面の直径が小さくなっている。よって、反射面123aは、LED101から出射された光をフォトディテクタ105に向かって反射することができる。
反射体123は、傾斜面107dからLED101側に延出する延出長さを変更することによって、延出された先端部の反射面123aの位置を変更させる。先端部の反射面123aの位置が変更されると、当該反射面123aとLED101とを結ぶ直線の発光中心軸LCAに対する傾斜角度が変更される。反射体123の当該傾斜角度は、フォトディテクタ105に到達可能な光の範囲を規定する。反射体123は、傾斜面107dからLED101側に延出する延出長さを変更することによって、受光角度θを変更することができる。
実施例3の光量測定装置3は、反射体123を用いてθ=75°±10°となるよう受光角度θを調整する。すなわち、実施例3の光量測定装置3では、反射体123を用いて受光角度θをθ=75°±10°に調整することによって、受光モジュール1の受光範囲を設定する。
言い換えると、実施例3の光量測定装置3は、反射体123を用いて、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光することができる。
実施例3の光量測定装置3では、この反射体123が受光範囲設定手段として機能する。
実施例4の光量測定装置3は、図13に示すように、LED101から出射された光を受光モジュール1が直接受光しない。
実施例4の光量測定装置3は、LED101から出射された光を受光モジュール1に向かって屈折させるフレネルレンズ126を有する。
フレネルレンズ126は、発光中心軸LCAを中心軸とする略円板形状に形成されている。
フレネルレンズ126は、受光モジュール1とLED101との間に配置されている。フレネルレンズ126は、ホルダ107、テーブル103、LED101、及びフォトディテクタ105と、略平行に配置されている。なお、フレネルレンズ126は、複数枚設けてもよい。
フレネルレンズ126は、発光中心軸LCAに沿って上下方向に移動可能である。フレネルレンズ126の上下方向での位置を変更すると、フレネルレンズ126の外周縁とLED101とを結ぶ直線の発光中心軸LCAに対する傾斜角度が変更される。フレネルレンズ126の当該傾斜角度は、フォトディテクタ105に到達可能な光の範囲を規定する。フレネルレンズ126は、外周縁の上下方向での位置を変更することによって、受光角度θを変更することができる。
実施例4の光量測定装置3は、フレネルレンズ126を用いてθ=75°±10°となるよう受光角度θを調整する。すなわち、実施例4の光量測定装置3では、フレネルレンズ126を用いて受光角度θをθ=75°±10°に調整することによって、受光モジュール1の受光範囲を設定する。
言い換えると、実施例4の光量測定装置3は、フレネルレンズ126を用いて、受光範囲を、0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光することができる。
実施例4の光量測定装置3では、このフレネルレンズ126が受光範囲設定手段として機能する。
実施例5の光量測定装置3は、図14に示すように、LED101から出射された光の一部を受光モジュール1が直接受光しない。
実施例5の光量測定装置3は、LED101から出射された光の一部を受光モジュール1に向かって反射させる反射体127と、受光モジュール1を上下方向に移動させる移動手段と、を有する。
実施例5の光量測定装置3が有する反射体127は、実施例3の反射体123と同様の構成を有する。
すなわち、反射体127は、発光中心軸LCAに沿ってLED101側に向かって延出し、その内周面は、反射面127aを形成している。そして、反射体127は、傾斜面107dからLED101側への上記延出長さを変更することによって、先端部の反射面127aとLED101とを結ぶ直線の上記傾斜角度を変更して、受光角度θを変更することができる。
但し、反射体127は、実施例3の反射体123とは異なり、反射面127aにて反射させる光を、LED101から出射された光のうち70°<θ≦85°の範囲にある光に限定する。
また、実施例5の光量測定装置3が有する移動手段は、実施例1の移動手段と同様の構成を有する。
すなわち、実施例5の光量測定装置3が有する移動手段は、受光モジュール1を発光中心軸LCAに沿って移動させる。そして、実施例5の光量測定装置3が有する移動手段は、フォトディテクタ105とLED101との距離を変更することによって、受光角度θを変更することができる。
但し、実施例5の光量測定装置3が有する移動手段は、実施例1の移動手段とは異なり、フォトディテクタ105がLED101から直接受光する光を、LED101から出射された光のうちのθ≦70°の範囲にある光に限定する。
一般に、フォトディテクタの受光面には、受光面を保護するための保護材が設けられていることが多い。この保護材の屈折率の影響から、フォトディテクタに入射する光のうち、入射角が70°より大きい光では、保護材表面で反射する成分が増加する。このため、θ=70°より大きい光は、フォトディテクタに直接受光させるよりも、反射体等で一度反射させて、フォトディテクタへの入射角を70°以下に抑えた方が、正確な光量を測定することができ、測定精度を向上させることができる。
実施例5の光量測定装置3は、移動手段及び反射体127を用いてθ=75°±10°となるように受光角度θを調整する。すなわち、実施例5の光量測定装置3では、移動手段及び反射体127を用いて受光角度θをθ=75°±10°に調整することによって、受光モジュール1の受光範囲を設定する。
言い換えると、実施例5の光量測定装置3は、移動手段及び反射体127を用いて、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。
但し、光量測定装置3は、0°≦θ≦70°の範囲にある光は、フォトディテクタ105に直接受光させるように調整し、70°<θ≦85°の範囲にある光は、反射面127aを介してフォトディテクタ105に受光させるように調整する。
このように受光範囲が設定されると、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=70°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦70°の範囲にある光)にある光を直接受光する。そして、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=70°より大きくθ=85°までの範囲(70°<θ≦85°の範囲)にある光を、反射面127aを介して受光する。
実施例5の光量測定装置3では、この移動手段及び反射体127が受光範囲設定手段として機能する。
なお、上記の説明では、受光モジュール1が光を直接受光する実施例1及び2の光量測定装置3は、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定すると述べた。しかしながら、実施例1又は2の光量測定装置3は、受光範囲を0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦70°に限定して設定してもよい。
また、上記の説明では、受光モジュール1が光を直接受光しない実施例3及び4の光量測定装置3は、受光範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定すると述べた。しかしながら、実施例3又は4の光量測定装置3は、受光範囲を0°≦θ≦70°乃至0°≦θ≦85°に限定して設定してもよい。
すなわち、受光範囲を0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦70°に設定する場合には、実施例1又は2の光量測定装置3を使い、受光範囲を0°≦θ≦70°乃至0°≦θ≦85°に設定する場合には、実施例3又は4の光量測定装置3を使ってもよい。
このように使い分けることによって、実施例1〜4の光量測定装置3は、実施例5と同様に、フォトディテクタ105の保護材表面で増加する反射成分の影響を抑止して、より正確な光量を測定することができ、測定精度を向上させることができる。
<受光モジュールに関する変形例について>
これより、図15乃至図17を用いて、光量測定装置3を構成する受光モジュール1の変形例について説明する。
図15は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュール1の変形例1についての説明図である。
上述のように、LED101の配列位置、隣接LEDとの間隔、品種にかかわらず光量測定誤差を抑制するためには、光量測定装置3が、受光角度θ=75°±10°までの光を受光モジュール1の受光範囲に設定することが重要である。
但し、受光モジュール1は、受光範囲内の光であっても完全に受光することができない場合がある。例えば、受光モジュール1を複数のフォトディテクタ105で構成する場合にフォトディテクタ105同士の隙間に到達した光や、プローブ針109の影となった光などである。このように、LED101の光量測定では、受光範囲内には、測定系の構成上避けられない「光が受光されない領域」が生じる場合がある。したがって、光量測定装置3においても、受光角度θ=75°±10°までの光を受光モジュール1にて完全に受光し得ない場合がある。
しかしながら、光量測定装置3においては、LED101から出射された光のうち、発光中心軸LCAに対する角度θがθ=75°±10°までの角度範囲で規定される光を受光モジュール1にて完全に受光させることが必ずしも重要ではない。例えば、図13に示す実施例4のようにLED101と受光モジュール1との間にフレネルレンズ126などを配置すると必ず光損失が発生し、光量の絶対値は低下し得る。しかし、光量測定装置3では、受光角度θの変化に伴う光量の推移自体は相対的に変わらず、その測定性能には影響を及ぼさない。これは、光量測定装置3が、LED101から出射された光のうち、発光中心軸LCAに対する角度θがθ=75°±10°までの角度範囲で規定される光の光量に比例した光を、受光モジュール1に受光させることが重要であることを意味している。よって、光量測定装置3は、LED101と受光モジュール1との間にNDフィルタなどの光減衰器を挿入し、減衰した光を受光モジュール1に受光させてもよい。
そして、本実施形態の光量測定装置3は、LED101から出射された光が、その後どのような経路を辿ってフォトディテクタ105に到達して受光モジュール1に受光されるのかが問題でもない。
つまり、本実施形態の光量測定装置3は、受光角度θ=75°±10°までの角度範囲で規定される光の光量に比例した光を測定する装置であって、受光モジュール1自体の構成が何ら限定されるものではない。
上述した光量測定装置3では、受光モジュール1の構成は、図3及び図4に示す構成であることとして説明した。
図3及び図4に示す受光モジュール1では、フォトディテクタ105は、LED101の発光面101aと略平行となる様に、LED101に対向配置されている。また、図3及び図4のフォトディテクタ105は、ホルダ107の内部に保持されている。
光量測定装置3は、受光モジュール1の構成が図3及び図4に例示した構成に限定されず、以下のような構成であってもよい。
変形例1の受光モジュール1は、図15に示すように、積分球108を少なくとも有する。積分球108は、中空の略球形状に形成されている。
変形例1の受光モジュール1では、フォトディテクタ105は、積分球108の内部空間を形成する内壁108aに保持されており、図3に示すホルダ107の内部には保持されていない。
内壁108aは、高反射率の拡散性に優れた材料で形成されている。内壁108aには、フォトディテクタ105が保持されていない位置に、開口部108bが設けられている。
開口部108bは、LED101から出射された光を積分球108の内部に導く。
開口部108bは、略円形に形成されている。開口部108bの開口中心軸は、LED101から発光された光の発光中心軸LCAと略一致する。
変形例1の受光モジュール1における他の構成については、図3及び図4に示す受光モジュール1と同様である。すなわち、図15では図示を省略したが、図15のフォトディテクタ105も、信号線111を介してアンプ113に接続されている。
変形例1の光量測定装置3は、検査対象のLED101を積分球108内部に搬入せずに、外部に置いた状態で光量測定を行う。
変形例1の光量測定装置3では、LED101から出射された光が、開口部108bから積分球108の内部に導かれる。積分球108の内部に導かれた光は、積分球108の内壁108aで反射を繰り返す。内壁108aで反射を繰り返した光は、フォトディテクタ105に導かれ、フォトディテクタ105に受光される。フォトディテクタ105に受光された光は、LED101から出射された光に比例する。
これにより、変形例1の受光モジュール1は、LED101から出射された光を受光し、その光量を測定することができる。
なお、変形例1の光量測定装置3は、内壁108aに保持されたフォトディテクタ105の代わりに光ファイバを設けると共に、積分球108外部にフォトディテクタ105を設けてもよい。そして、当該光ファイバで積分球108外部に導光し、積分球108外部のフォトディテクタ105で受光してもよい。この場合、積分球108外部には、フォトディテクタ105以外の光量測定機器(例えば分光器)を用いてもよい。
ところで、図3及び図4に示す受光モジュール1は、LED101の発光面101aと、フォトディテクタ105の受光面とが、略平行に対向している。すなわち、図3及び図4に示す受光モジュール1では、LED101から出射された光の発光中心軸LCAと、フォトディテクタ105の受光面の法線とが、略平行である。よって、図3及び図4に示す受光モジュール1では、LED101から出射された光の発光中心軸LCAに対する角度θと、LED101から出射された光のフォトディテクタ105に対する入射角とが、一致する。
したがって、図3及び図4の受光モジュール1を備える光量測定装置3では、LED101から出射された光のうちで受光モジュール1に受光させて光量を測定する光の角度範囲が、フォトディテクタ105に入射する光の角度範囲と一致する。
このため、これまでの説明では、LED101から出射された光のうちで受光モジュール1に受光させて光量を測定する光の角度範囲を、「受光範囲」と称して説明した。そして、受光範囲の境界を規定する角度の最大値を、「受光角度θ」と称して説明した。更に、受光範囲を受光角度θに基づいて設定する光量測定装置3の手段を、「受光範囲設定手段」と称して説明した。
一方、図15に示す変形例1の受光モジュール1では、LED101の発光面101aと、フォトディテクタ105の受光面とが、略平行に対向していない。すなわち、変形例1の受光モジュール1では、LED101から出射された光の発光中心軸LCAと、フォトディテクタ105の受光面の法線とが、略平行ではない。よって、変形例1の受光モジュール1では、発光中心軸LCAに対する角度θと、LED101から出射された光のフォトディテクタ105に対する入射角とが、一致しない。
したがって、変形例1の受光モジュール1を備える光量測定装置3では、LED101から出射された光のうちで受光モジュール1に受光させて光量を測定する光の角度範囲が、フォトディテクタ105に入射する光の角度範囲と一致しない。
受光モジュール1に受光させて光量を測定する光の角度範囲と、フォトディテクタ105に入射する光の角度範囲とが一致しないとき、「受光範囲」の意味内容が、フォトディテクタ105に入射する光の角度範囲であると誤解される虞れがある。
このため、これ以降の説明では、LED101から出射された光のうちで受光モジュール1に受光させて光量を測定する光の角度範囲を、「測定範囲」と称して説明する。そして、測定範囲の境界を規定する角度の最大値を、「測定角度θ」と称して説明する。更に、測定範囲を測定角度θに基づいて設定する光量測定装置3の手段を、「測定範囲設定手段」と称して説明する。
すなわち、本願において、「測定範囲」は「受光範囲」の意味内容を含む概念である。同様に、「測定角度θ」は「受光角度θ」の意味内容を含む概念である。「測定範囲設定手段」は「受光範囲設定手段」の意味内容を含む概念である。
変形例1の光量測定装置3における測定範囲設定手段は、図10乃至図14のいずれかに示す受光範囲設定手段と同様である。図15では、変形例1の測定範囲設定手段は、図10に示す実施例1の受光範囲設定手段と同様の手段を例示している。なお、図15では、測定範囲設定前の受光モジュール1の測定角度をθ1、測定範囲設定後の受光モジュール1の測定角度をθ2として模式的に表している。
変形例1の光量測定装置3は、測定範囲設定手段を用いて、測定範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光し、その光量を測定することができる。
変形例1の光量測定装置3におけるその他の構成については、図3及び図4に示す光量測定装置3の構成と同様である。
図16は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュール1の変形例2についての説明図である。
LED101は、その表面電極と発光面101aとの位置関係によって、「上面発光型」、「下面発光型」、及び「両面発光型」の3つのタイプに分類される。
「上面発光型」は、LED101の電極と同一側の面である上面に発光面101aがある。
「下面発光型」は、LED101の電極と反対側の面である下面に発光面101aがある。
「両面発光型」は、LED101の電極と同一側の面である上面と、電極と反対側の面である下面との両面に発光面101aがある。
図3及び図4に示す光量測定装置3では、受光モジュール1を、LED101が載置されたテーブル103の上面側に配置していた。当該配置の受光モジュール1を備える光量測定装置3は、「上面発光型」のLED101の光量を測定する場合に適している。
変形例2の光量測定装置3では、図16に示すように、受光モジュール1をLED101が載置されたテーブル103の下面側に配置している。変形例2の受光モジュール1を備える光量測定装置3は、「下面発光型」のLED101の光量を測定する場合に適している。
変形例2の受光モジュール1は、図16に示すように、図3及び図4に示す受光モジュール1と同様の構成である。
変形例2の受光モジュール1は、フォトディテクタ105がテーブル103を介してLED101と略平行となるように配置されている。このとき、変形例2の受光モジュール1は、テーブル103のガラステーブル103aと空間を隔てず接触して配置されてもよい。テーブル103の下面側にはLED101の電極と接続するプローブ針109が無いため、テーブル103の下面側に配置される受光モジュール1は、ガラステーブル103aと接触して配置し得る。
なお、積分球108を有する受光モジュール1(図15参照)を変形例2の受光モジュール1に適用してもよい。
変形例2のガラステーブル103aは、図3及び図4に示す光量測定装置3のガラステーブル103aと同様である。すなわち、ガラステーブル103aは、LED101から出射された光の波長帯域に対して高い透過率を有する材料で形成されている。例えば、ガラステーブル103aは、透過率が90%以上のサファイアやガラス等で形成されていることが好ましい。
変形例2のダイシングシート103bは、一般的な有色のダイシングシートでもよいが、透明なダイシングシートが好ましい。例えば、ダイシングシート103bは、LED101から出射された光の波長帯域に対して80%以上の透過率を有するダイシングシートで形成されることが好ましい。
変形例2のテーブル103における他の構成については、図3及び図4に示すテーブル103と同様である。
変形例2の光量測定装置3における測定範囲設定手段は、図16に示すように、図10に示す実施例1の受光範囲測定手段と同様の手段を用いることができる。なお、図16では、測定範囲設定前の受光モジュール1の測定角度をθ1、測定範囲設定後の受光モジュール1の測定角度をθ2として模式的に表している。
変形例2の光量測定装置3は、測定範囲設定手段を用いて、測定範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光し、その光量を測定することができる。
なお、図6乃至図9で説明した光量測定結果は、「下面発光型」のLED101でも同様の結果が得られるため、測定角度θをθ=75°±10°に設定することには、臨界的意義がある。
変形例2の光量測定装置3におけるその他の構成については、図3及び図4に示す光量測定装置3の構成と同様である。
図17は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置の受光モジュール1の変形例3についての説明図である。
変形例3の光量測定装置3では、図17に示すように、受光モジュール1をLED101が載置されたテーブル103の上面側及び下面側の両方に配置している。変形例3の受光モジュール1を備える光量測定装置3は、「両面発光型」のLED101の光量を測定する場合に適している。
変形例3の各受光モジュール1は、図17に示すように、図3及び図4に示す受光モジュール1と同様の構成である。
変形例3の各受光モジュール1は、それぞれのフォトディテクタ105がLED101と略平行となるように配置されている。このとき、変形例3の下面側にある受光モジュール1は、変形例2の受光モジュール1と同様に、テーブル103のガラステーブル103aと空間を隔てず接触して配置されてもよい。
なお、積分球108を有する受光モジュール1(図15参照)を変形例3の各受光モジュール1にそれぞれ適用してもよい。
変形例3のガラステーブル103aも、変形例2と同様、図3及び図4に示す光量測定装置3のガラステーブル103aと同様である。
変形例3のダイシングシート103bも、変形例2と同様、一般的な有色のダイシングシートでもよいが、透明なダイシングシートが好ましい。
変形例3のテーブル103における他の構成については、図3及び図4に示すテーブル103と同様である。
変形例3の光量測定装置3における測定範囲設定手段は、各受光モジュール1に対して個別に測定角度θを調整し得る。
変形例3の光量測定装置3における測定範囲設定手段は、図10乃至図14のいずれかに示す受光範囲設定手段と同様である。図17では、測定範囲設定手段の図示を省略している。
変形例3の光量測定装置3は、測定範囲設定手段を用いて、各受光モジュール1に対して測定範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、各受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光をそれぞれ受光し、その光量を測定することができる。
なお、図6乃至図9で説明した光量測定結果は、「両面発光型」のLED101でも同様の結果が得られるため、測定角度θをθ=75°±10°に設定することには、臨界的意義がある。
変形例3の光量測定装置3におけるその他の構成については、図3及び図4に示す光量測定装置3の構成と同様である。
<テーブルに関する応用例について>
これより、図18を用いて、光量測定装置3を構成するテーブル103の応用例について説明する。
図18は、本発明の一実施形態に係る光量測定装置のテーブル103の応用例についての説明図である。
上述した光量測定装置3では、テーブル103の構成は、図3及び図4に示す構成であることとして説明した。
図3及び図4に示すテーブル103は、ガラステーブル103aとダイシングシート103bとを有する。
光量測定装置3は、テーブル103の構成が図3及び図4に例示した構成に限定されず、以下のような構成であってもよい。
応用例のテーブル103は、図18に示すように、ガラステーブル103aの下面に反射板103cを有する。
反射板103cは、正反射材を用いて略一様な平板形状に形成されている。例えば、反射板103cは、反射率が90%以上の正反射材で形成されていることが好ましい。
なお、反射板103cを有する場合には、応用例のテーブル103は、ガラステーブル103aを有さなくてもよい。
図18に示す応用例のガラステーブル103aも、変形例2及び変形例3と同様、図3及び図4に示す光量測定装置3のガラステーブル103aと同様である。
この応用例のダイシングシート103bも、変形例2及び変形例3と同様、一般的な有色のダイシングシートでもよいが、透明なダイシングシートが好ましい。
応用例のテーブル103における他の構成については、図3及び図4に示すテーブル103と同様である。
応用例の受光モジュール1は、図3及び図4に示す受光モジュール1と同様の構成であり、LED101の上面側に配置されている。
応用例の光量測定装置3におけるテーブル103は、「上面発光型」のLED101から出射された光の光量を測定する場合に適している。
なお、積分球108を有する受光モジュール1(図15参照)を応用例の受光モジュール1に適用してもよい。
応用例の光量測定装置3における測定範囲設定手段は、図10乃至図14のいずれかに示す受光範囲設定手段と同様である。図18では、測定範囲設定手段の図示を省略している。
応用例の光量測定装置3は、測定範囲設定手段を用いて、測定範囲を0°≦θ≦75°±10°(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°)に設定する。この設定により、受光モジュール1は、LED101から出射された光のうち、θ=75°±10°までの範囲(0°≦θ≦65°乃至0°≦θ≦85°の範囲)にある光を受光し、その光量を測定することができる。
なお、図6乃至図9で説明した光量測定結果は、応用例の光量測定装置3での測定結果とも同様であり、測定角度θをθ=75°±10°に設定することには、臨界的意義がある。
応用例の光量測定装置3におけるその他の構成については、図3及び図4に示す光量測定装置3の構成と同様である。
上述の本実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能であり、実施例、変形例、応用例等で互いの技術を組み合わせることができる。
LED101には、「上面発光型」であって下面に反射膜を有する場合がある。この場合、LED101の光量測定には、上面側に受光モジュール1を備える光量測定装置3を用いると好適である。例えば、図3及び図4に示す光量測定装置3、図15に示す変形例1の光量測定装置3等である。
LED101が「上面発光型」であって下面に反射膜を有しない場合の光量測定には、上面側に受光モジュール1を備え且つ反射板103cを備える光量測定装置3や、上面側及び下面側の両方に受光モジュール1を備える光量測定装置3を用いると好適である。例えば、図18に示す応用例の光量測定装置3や、図17に示す変形例3の光量測定装置3等である。
LED101が「下面発光型」ある場合の光量測定には、下面側に受光モジュール1を備える光量測定装置3や、上面側及び下面側の両方に受光モジュール1を備える光量測定装置3を用いると好適である。例えば、図16に示す変形例2の光量測定装置3や、図17に示す変形例3の光量測定装置3等である。
LED101が「両面発光型」である場合の光量測定には、上面側及び下面側の両方に受光モジュール1を備える光量測定装置3や、上面側に受光モジュール1を備え且つ反射板103cを備える光量測定装置3を用いると好適である。例えば、図17に示す変形例3の光量測定装置や、図18に示す応用例の光量測定装置3等である。
但し、これらの組み合わせは例示に過ぎず、他の組み合わせを排除するものではない。実施する装置に合わせて適宜組み合わるとよい。
<実施形態の構成及び効果>
本実施形態に係る発光ダイオードの光量測定装置3は、放射状に光を発光するLED101に対向配置され、LED101から発光された光を受光し、その光量を測定する受光モジュール1と、LED101に電力を供給してLED101を発光させるためのプローブ針109と、LED101から発光された光のうち受光モジュール1に受光させる光の範囲である受光範囲を、LED101の発光中心軸LCAに対する角度に基づいて設定する受光範囲設定手段と、を備え、LED101は、ダイシングシート103b上に複数配列され、受光範囲設定手段は、複数配列されたLED101から発光された光を受光モジュール1が受光する際に、複数配列されたLED101の配列態様にかかわらず、受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、簡単な構成で高精度な測定を実現することができる。
更に、受光モジュール1は、LED101と略平行に配置され、受光範囲設定手段は、LED101から発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、受光範囲に設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、ウェハ状に複数配列されたLED101の光量を、簡単な構成で高精度に測定することができると共に安定的且つ迅速に測定することができる。
更に、受光範囲設定手段は、ダイシングシート103bが載置されたテーブル103若しくは受光モジュール1の何れか又は両方を移動させる移動手段を有し、移動手段を用いて前記角度を調整して、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、高速、高精度、安定的な測定を、より簡単な構成で実現することができる。
更に、受光範囲設定手段は、LED101と受光モジュール1との間に配置され、LED101から発光された光の一部を遮蔽する絞り124を有し、絞り124を用いて前記角度を調整して、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、高速、高精度、安定的な測定を、より簡単な構成で実現することができる。
更に、受光範囲設定手段は、LED101と受光モジュール1との間に配置され、LED101から発光された光を受光モジュール1に向かって反射させる反射体123を有し、反射体123を用いて前記角度を調整して、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、高速、高精度、安定的な測定を、より簡単な構成で実現することができる。
更に、受光範囲設定手段は、LED101と受光モジュール1との間に配置され、LED101から発光された光を受光モジュール1に向かって屈折させるフレネルレンズ126を有し、フレネルレンズ126を用いて前記角度を調整して、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、高速、高精度、安定的な測定を、より簡単な構成で実現することができる。
本実施形態に係る発光ダイオードの光量測定装置3は、放射状に光を発光するLED101に略平行に対向配置され、LED101から発光された光を受光し、その光量を測定する受光モジュール1と、LED101に電力を供給してLED101を発光させるためのプローブ針109と、LED101から発光された光のうち受光モジュール1に受光させる光の範囲である受光範囲を、LED101の発光中心軸LCAに対する角度に基づいて設定する受光範囲設定手段と、を備え、LED101は、ダイシングシート103b上に複数配列され、受光範囲設定手段は、LED101から発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、受光範囲に設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、ウェハ状に複数配列されたLED101の光量を、簡単な構成で高精度に測定することができると共に安定的且つ迅速に測定することができる。
本実施形態に係る発光ダイオードの光量測定方法は、ダイシングシート103b上に複数配列されたLED101に対向配置され、LED101から放射状に発光された光を受光する受光モジュール1を用いた光量測定方法であって、LED101に電力を供給してLED101を発光させる発光工程と、LED101から発光された光のうち受光モジュール1に受光させる光の範囲である受光範囲を、LED101の発光中心軸LCAに対する角度に基づいて設定する受光範囲設定工程と、受光モジュール1によって受光された光の光量を測定する測定工程と、を備え、受光範囲設定工程は、複数配列されたLED101から発光された光を受光モジュール1が受光する際に、複数配列されたLED101の配列態様にかかわらず、受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、受光範囲を設定することを特徴とする。
このような構成により、本実施形態に係る光量測定方法は、簡単な構成で高精度な測定を実現することができる。
本実施形態に係る発光ダイオードの光量測定装置3は、放射状に光を発光するLED101から発光された光の光量を測定する受光モジュール1と、LED101に電力を供給してLED101を発光させるためのプローブ針109と、LED101から発光された光のうち受光モジュール1で測定する光の範囲である測定範囲を、LED101の発光中心軸LCAに対する角度に基づいて設定する測定範囲設定手段と、を備え、LED101は、ダイシングシート103b上に複数配列され、測定範囲設定手段は、LED101から発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、測定範囲に設定することを特徴とする。
このような構成により、光量測定装置3は、ウェハ状に複数配列されたLED101の光量を、簡単な構成で高精度に測定することができると共に安定的且つ迅速に測定することができる。
本実施形態に係る発光ダイオードの光量測定方法は、ダイシングシート103b上に複数配列されたLED101から放射状に発光された光の光量を測定する受光モジュール1を用いた光量測定方法であって、LED101に電力を供給してLED101を発光させる発光工程と、LED101から発光された光のうち受光モジュール1で測定する光の範囲である測定範囲を、LED101の発光中心軸LCAに対する角度に基づいて設定する測定範囲設定工程と、受光モジュール1によって受光された光の光量を測定する測定工程と、を備え、測定範囲設定工程は、発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、測定範囲に設定することを特徴とする。
このような構成により、本実施形態に係る光量測定方法は、ウェハ状に複数配列されたLED101の光量を、簡単な構成で高精度に測定することができると共に安定的且つ迅速に測定することができる。
1 受光モジュール
3 光量測定装置
11 ダイシングシート
101 発光ダイオード
103b ダイシングシート
109 プローブ針
123 反射体
124 絞り
126 フレネルレンズ
127 反射体

Claims (9)

  1. 放射状に光を発光する発光ダイオードに対向配置され、該発光ダイオードから発光された光を受光し、その光量を測定する受光部と、
    前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させるためのプローブと、
    前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光部に受光させる光の範囲である受光範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する受光範囲設定手段と、
    を備え、
    前記受光部は、前記発光ダイオードと略平行に配置され、
    前記発光ダイオードは、ダイシングシート上に複数配列され、
    前記受光範囲設定手段は、前記複数配列された前記発光ダイオードから発光された光を前記受光部が受光する際に、前記複数配列された前記発光ダイオードの配列態様にかかわらず該受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、前記発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、前記受光範囲設定する
    発光ダイオードの光量測定装置。
  2. 前記受光範囲設定手段は、
    前記ダイシングシートが載置されたテーブル若しくは前記受光部の何れか又は両方を移動させる移動手段を有し、
    前記移動手段を用いて前記角度を調整して、前記受光範囲を設定する
    請求項に記載の光量測定装置。
  3. 前記受光範囲設定手段は、
    前記発光ダイオードと前記受光部との間に配置され、前記発光された光の一部を遮蔽する絞りを有し、
    前記絞りを用いて前記角度を調整して、前記受光範囲を設定する
    請求項に記載の光量測定装置。
  4. 前記受光範囲設定手段は、
    前記発光ダイオードと前記受光部との間に配置され、前記発光された光を前記受光部に向かって反射させる反射体を有し、
    前記反射体を用いて前記角度を調整して、前記受光範囲を設定する
    請求項に記載の光量測定装置。
  5. 前記受光範囲設定手段は、
    前記発光ダイオードと前記受光部との間に配置され、前記発光された光を前記受光部に向かって屈折させるフレネルレンズを有し、
    前記フレネルレンズを用いて前記角度を調整して、前記受光範囲を設定する
    請求項に記載の光量測定装置。
  6. 放射状に光を発光する発光ダイオードに略平行に対向配置され、該発光ダイオードから発光された光を受光し、その光量を測定する受光部と、
    前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させるためのプローブと、
    前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光部に受光させる光の範囲である受光範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する受光範囲設定手段と、
    を備え、
    前記発光ダイオードは、ダイシングシート上に複数配列され、
    前記受光範囲設定手段は、前記発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、前記受光範囲に設定する
    発光ダイオードの光量測定装置。
  7. ダイシングシート上に複数配列された発光ダイオードに対向配置され、該発光ダイオードから放射状に発光された光を受光する受光手段を用いた発光ダイオードの光量測定方法であって、
    前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させる発光工程と、
    前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光手段に受光させる光の範囲である受光範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する受光範囲設定工程と、
    前記受光手段によって受光された光の光量を測定する測定工程と、
    を備え、
    前記受光範囲設定工程は、前記複数配列された前記発光ダイオードから発光された光を前記受光手段が受光する際に、前記複数配列された前記発光ダイオードの配列態様にかかわらず該受光した光の光量の測定誤差が所定率以下となるように、前記発光された光のうち前記角度が0°以上75°±10°以下の光の範囲を、前記受光範囲設定する
    光量測定方法。
  8. 放射状に光を発光する発光ダイオードから発光された光の光量を測定する受光部と、
    前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させるためのプローブと、
    前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光部で測定する光の範囲である測定範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する測定範囲設定手段と、
    を備え、
    前記発光ダイオードは、ダイシングシート上に複数配列され、
    前記測定範囲設定手段は、前記発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、前記測定範囲に設定する
    発光ダイオードの光量測定装置。
  9. ダイシングシート上に複数配列された発光ダイオードから放射状に発光された光の光量を測定する受光手段を用いた発光ダイオードの光量測定方法であって、
    前記発光ダイオードに電力を供給して該発光ダイオードを発光させる発光工程と、
    前記発光ダイオードから発光された光のうち前記受光手段で測定する光の範囲である測定範囲を、前記発光ダイオードの発光中心軸に対する角度に基づいて設定する測定範囲設定工程と、
    前記受光手段によって受光された光の光量を測定する測定工程と、
    を備え、
    前記測定範囲設定工程は、前記発光された光のうち前記角度の最大値が75°±10°である光の範囲を、前記測定範囲に設定する
    光量測定方法。
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