以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
実施例1は主に請求項1、4について説明する。
実施例2は主に請求項2、5について説明する。
実施例3は主に請求項3、6について説明する。
≪実施例1≫
<概要>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、メンバー登録の際に登録の完了通知を出力するとともにモニタ登録可否を受付けることを特徴としている。さらには、モニタ登録を行ったメンバーが購入した商品に対する決済処理に応じて、購入した商品のモニタ依頼を行うことを特徴とするオンラインショッピングサイト管理装置である。
<機能的構成>
以下に記載する本実施例の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バスあるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ)、それらのハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどがあげられる。
またこれらのハードウェアやソフトウェアは、主メモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェースを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然この発明の技術的な範囲に含まれる。(本明細書の全体を通じて同様である)
図1は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における機能的構成の一例を表す図である。本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、「商品データベース」(0106)と、「メンバー登録部」(0102)と、「メンバー登録完了通知画面送信部」(0103)と、「モニタ登録受付部」(0104)と、「モニタ登録処理部」(0105)と、「取引情報保持部」(0107)と、「決済処理部」(0108)と、「判断部」(0109)と、「モニタ依頼メール出力部」(0110)を有している。
「商品データベース」(0106)は商品情報と、商品販売者等とを関連付けて蓄積されているデータベースである。具体的には、オンラインショッピングサイトにおいて出店者が顧客と取引を前提として出品している商品のデータを管理しているデータベースである。
図2は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における、商品情報と商品販売者情報とを関連付けて管理する商品データベースの構造の一例をER図で示したものである。本実施例のデータベースは、商品のデータを管理するテーブルと、商品のカテゴリに応じた属性名称を管理するテーブルと、出店者の情報を管理するテーブルで構成されている。商品のデータを管理するテーブルは、外部キーである項目(カラム)が含まれている。外部キーである項目(カラム)はあらかじめ定められたデーブルを参照している。具体的には、出店者登録番号であれば、出店者の情報を管理するテーブルを参照しているなどである。ここで、本例では、3つのテーブルを用いた一例を示したが、商品の情報を管理できる構成であればそれに限らない。本実施例では、様々なカテゴリ(衣服、食品など)が有する属性(衣服であれば、色やサイズなど。食品なら、消費期限や産地など)を一括して管理することを可能にするために本構成を採用している。
「メンバー登録部」(0102)は、商品データベースに登録された商品を発行されるポイントでも購入が可能なオンラインショッピングサイトでの商品購入権限を有するメンバーとして利用者を認証するために、少なくとも利用者のメールアドレスを含む利用者情報の登録を受け付ける機能を有している。具体的には、ユーザからの入力を受けてオンラインショッピングサイトで商品を購入するために必要な権限を有するメンバー登録を行う。
図3を用いてメンバー登録部におけるメンバー登録の一例について説明する。図3Aは、メンバー登録を行うために必要な利用者情報をユーザが入力するための画面の一例である。図3Bは、入力されたデータを管理するためのテーブルの一例を示している。
図3Aにあるようなメンバー登録画面を用いて、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が管理するオンラインショッピングサイトにて取引を行うために必要な利用者情報であるユーザ名称や住所、電話番号、支払方法などの情報を取得する。そして、取得した利用者情報を図3Bに示すようなテーブルにメンバー情報を記録し保持する。このようにして登録された利用者情報等が記録されているメンバー情報は、商品購入時に使用されるだけでなく、オンラインショッピングサイトにてユーザを認証するための情報としても使用される。さらには、後に詳述するが、モニタ情報の一部としても使用される。
なお、一般的にこれらのメンバー登録情報は、本実施例のオンラインショッピングサイトにインターネットなどのネットワークを介して接続されている端末装置から送信されるデータである。したがって、オンラインショッピングサイト管理装置と端末装置との通信にはTCP/IPプロトコル以外にセキュリティを担保するためにSSL(Secure Sockets Layer)プロトコルやSSH(Secure Shell)などの暗号通信プロトコルを用いて通信を行う構成であることが好ましい。
「メンバー登録完了通知画面送信部」(0103)は、メンバー登録部での登録が完了した際に、モニタ登録受付のための入力用オブジェクトを備えたメンバー登録完了通知画面を送信する機能を有している。具体的には、前記「メンバー登録部」(0102)においてメンバー登録が完了した際に、メンバー登録を行ったユーザに対してモニタ登録受付のためのボタン等の入力オブジェクトが含まれるメンバー登録完了通知画面を送信する。
図4は、メンバー登録が完了時に送信されるメンバー登録完了通知画面の一例を示したものである。図4に示すように、本例のメンバー登録完了通知画面は、メンバー登録が完了された旨を通知する文章と、モニタ受付のための入力用オブジェクト(本例では、「はい」、「いいえ」と記載されたリンク)を備えている画面である。この、メンバー登録完了通知画面をユーザが操作する端末装置へ送信する。そして、後に詳述するが「モニタ登録受付部」(0104)が、ユーザが選択(入力)したモニタ登録可否の情報を受付ける。(本例では、「はい」若しくは「いいえ」のいずれかを選択した情報を受付ける)ここで、本例では入力オブジェクトをリンクの形式としたが、実際にはそれに限らない。具体的には、ボタンや、ラジオボタンで構成されていてもよい。さらには、ユーザが入力でき、可否を識別できるオブジェクトであればそれに限らない。
「モニタ登録受付部」(0104)は、メンバー登録完了通知画面送信部から送信されたメンバー登録完了通知画面のモニタ登録受付のための入力用オブジェクトを利用したモニタ登録をするかについての入力を受け付ける機能を有している。具体的には、前記「メンバー登録完了通知画面送信部」(0103)が送信したメンバー登録完了通知画面に含まれる入力オブジェクトをユーザが選択することによって送信されるモニタ登録可否情報を受信する。
図5は、本実施例の「モニタ登録受付部」(0104)が実際に受付けるモニタ登録可否情報の一例を示したものである。本例に示すデータは、XMLで記載されている。本例のデータ構造は、モニタ登録可否情報にメンバーを識別するための情報とメンバーが選択したモニタ登録可否の情報が関連付けられている。本例では、メンバーID「0001」と登録可否が「はい」という情報が含まれているという具合である。ここで、本例ではモニタ登録可否情報にメンバーを識別する情報と可否情報を一つのデータとして受付ける構成としたが、メンバーを識別する情報と可否情報をそれぞれ別々のデータとして受付ける構成であってもよい。その場合には、それぞれのデータが関連付けられていることを識別するための任意の識別子をそれぞれのデータに含ませる必要があるが、このような構成をとることにより、仮に他者がモニタ登録可否情報を取得した場合にメンバーIDとモニタ登録可否の特定を困難にすることが可能となる。
「モニタ登録処理部」(0105)は、モニタ登録するとの入力を受け付けた場合にはメンバー登録完了が通知された利用者情報に関連付けてモニタ登録処理を行う機能を有している。具体的には、前記「モニタ登録受付部」(0104)が受信したモニタ等特可否情報が、モニタ登録である場合に、前記「メンバー登録部」(0102)で登録された情報を元にモニタ登録の処理を行う。
図6を用いて、モニタ登録処理部におけるモニタ登録の処理について説明する。図6Aは、受信した登録可否情報を元にモニタ登録を行うためのプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。図6Bは、実際にモニタ登録された場合のモニタ登録情報の一例を示したものである。
モニタ登録について説明するにあたり、まず図6Aのプログラムについて説明する。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、モニタ登録可否情報の受信を待つ(図6ALine40)。モニタ登録可否情報を受信すると、受信した情報に含まれるモニタ登録可否およびメンバーを特定する情報(本例ではメンバーID)を取得する(図6ALine70〜90)。データの取得を行うと、モニタ登録可否の判断を行う(図6ALine110)。モニタ登録を行わない場合には処理を終了させる(図6ALine120)。モニタ登録を行う場合には、あらかじめ登録が完了しているメンバー登録情報を利用してモニタ情報の登録を行う(図6ALine150〜160)。という具合の動作をする。
図6Bは、実際に図6Aにて説明したプログラム例等を用いてモニタ登録を行った場合におけるモニタ登録情報の構成の一例をER図で示したものである。本例では、モニタ登録が「登録」である場合には、例えば図6Aに示したプログラムによってメンバー登録情報を管理するテーブルの情報をもとにモニタ登録情報を管理するテーブルに対して追記を行うことでモニタ情報の登録を行うように構成されている。ここで、モニタ情報を管理するテーブルは、メンバー登録情報を管理するテーブルに対して外部参照をしているが、必ずしも外部参照を行う構成である必要はない。本例では、メンバー登録情報が削除される場合を想定し、モニタ情報を外部参照にすることで、メンバー登録情報が削除された場合にそれがモニタ情報を管理するテーブルにも反映される(整合性がとられる)ように外部参照をする構成を採用している。
「取引情報保持部」(0107)は、利用者登録されたメンバーの前記オンラインショッピングサイトでの商品購入を少なくとも取引IDと商品とを関連付けた取引情報を保持する機能を有している。具体的には、登録されたメンバーが本実施例のオンラインショッピング管理装置が管理するオンラインショッピングサイトにて商品を購入時にその取引情報を記録する。
図7は、実際に登録されたメンバーが購入した商品の取引情報の構成の一例をER図で示したものである。本例における取引情報は、「取引ID」をキーとして管理されるように構成されている。そして、取引が行われた際に、割当てられた任意の「取引ID」(例えば、00001など)に対して、商品を購入したメンバーの情報や、購入商品の情報、販売者の情報、配送先などの情報が関連付けられて取引情報として記録されるという具合である。
「決済処理部」(0108)は、取引に応じて発生する商品代金支払決済のための処理をする機能を有している。具体的には、登録されているメンバーが購入した商品の代金をあらかじめ登録してあるクレジットカードの情報や、登録された銀行の口座の情報を用いて金融機関等に対して購入商品の代金の決済を行うためのデータである決済処理データを送信する。そして、決済データを受信した金融機関は、データに基づき決済を行う。ここで、決済データとは、商品販売元の口座へ代金を振り込むためのデータだけでなく、クレジットカード支払やさらにはローン、分割支払い、リボルビング支払いなどでの決済を行うための情報も含まれる。
図8は、本実施例の決済処理部が金融機関等へ送信する決済処理データの一例を示したものである。本例に示すデータは、XMLで記載されている。本例のデータ構造は、メンバーが登録したクレジットカードの番号を元に、商品販売元の銀行口座に対して振り込みを行うデータの一例である。これらのデータは、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置からインターネットや専用回線などを介して金融機関等に対して送信される。
ここで、送信される決済処理データは、必ずセキュリティが担保された状態で送信される必要がある。具体的には、決済処理データを暗号化して送信する構成や、お互いが専用回線で接続される構成などである。また、複数の決済データを任意の記録媒体に記憶させる構成を有することで、決済処理データを記録した記録媒体を金融機関等へ引き渡すことも考えられる。さらには、所定の書面に印字する構成を有することで、印字した書面を金融機関へ引き渡す構成も考えられる。
「判断部」(0109)は、決済処理部で決済に必要な処理が完了したか判断する機能を有している。具体的には、前記「決済処理部」(0108)が金融機関等に対して送信した決済データの受付が完了したかどうかの判断を行う。
図9は、本実施例における決済処理が完了したかどうかの判断を行うプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、送信した決済処理データに対する応答の受信を待つ(図9Line20)。応答を受信すると(図9Line40)、応答に含まれる結果を取得する(図9Line70)。応答結果が取得されると応答結果の判断を行う。応答内容がACK(acknowledgement)である場合には、モニタ依頼メール出力部に対して通知を行う(図9Line90〜120)。応答内容がNAK(Negative Acknowledgment)である場合には、エラー通知を行う(図9Line130〜150)。という具合の動作をする。
ここで、本例では、送信された決済処理データに対する応答を待って決済処理の結果判断を行う構成としたが、送信されたデータが必ず処理されるのであれば、決済処理部において決済データの送信するタイミングで判断を行う構成であってもよい。さらには、受信した応答結果を決済処理を行ったメンバーや、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置を運用する運用者に対して応答結果の通知を行う構成をさらに有していてもよい。
「モニタ依頼メール出力部」(0110)は、判断部で必要な処理が完了したとの判断がされた処理をしたメンバーがモニタ登録されている場合には、モニタ登録処理部でそのメンバーに関連付けられている利用者の情報を用いて利用者に対してその取引IDで識別される商品のモニタ依頼メールを出力する機能を有している。具体的には、前記「判断部」(0109)での判断結果が完了したとの判断の通知を受けて、商品を購入したメンバーがモニタ登録済みである時にモニタ依頼メールを送信する。
図10を用いて本実施例における判断部での結果を受けて商品を購入したメンバーがモニタ登録済みである時にモニタ依頼メールを送信する過程を説明する。図10(a)は、実際に判断部での結果を受けて商品を購入したメンバーがモニタ登録済みである時にモニタ依頼メールを送信するプログラムの一例を示している。また、図10(b)は、送信されるモニタ依頼メールの一例を示している。
まず、図10(a)に示す判断部からの通知を受けてモニタ依頼メールを送信するためのプログラム例について説明する。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、判断部からの通知を待つ(図10(a)Line40)。通知を受けると、判断された取引の情報からモニタ依頼メールを送信するため必要な情報の取得を行う(図10(a)Line60〜100)。情報の取得を行うと、取得した内容に基づいてモニタ依頼メールの送信を行う(図10(a)Line120)という具合の動作をする。ここで、モニタ登録がおこなわれていない場合には、モニタ依頼メールを送信するための情報が取得できないので送信は行われないという動作をする。
次に、図10(b)に示すモニタ依頼メールの一例について説明する。この図に示すように、本例はモニタ情報の提供を依頼する文面と、モニタ情報を入力するためのページへ遷移するためのリンクから構成されている。モニタ登録されているメンバーは、本メールを受信するとメールの内容を確認のうえモニタ情報を提供する意思がある場合には、本メールに張られているリンクからモニタ情報を入力するためのページへ移動し、モニタ情報の入力を行いモニタ情報の提供を行うという具合である。ここで、本例では、モニタ情報を入力するためにっ専用のページへ移動する構成としたが、後に詳述するように本メールにモニタ情報を記入して返信するように構成されていてもよい。
<ハードウェア的構成>
図11は、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるそれぞれの場面ごとのハードウェア構成部の働きについて説明する。
図11にあるように、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1101)と、「主メモリ」(1102)とを備えている。また、ショッピングサイトの情報や、メンバー登録情報、モニタ登録情報などを格納する「記憶装置」(1103)や、「ネットワーク」(1105)を介して「端末装置」(1106)と通信するための「I/O」(1104)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
≪ メンバー登録 ≫
まず、メンバー登録時における各ハードウェアの働きについて説明する。
ユーザは、「端末装置」(1106)を使用して、「ネットワーク」(1105)、「I/O」(1104)を介して、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置に接続しているものとする。その上で、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置の「主メモリ」(1102)のワーク領域に展開されているオンラインショッピングサイトの基本的な機能を提供する「ショッピングサイトを運用するための基本的なプログラム」(1112)を利用して、オンラインショッピングサイトに接続しているものとする。なお、オンラインショッピングサイトは、「記憶装置」(1103)に記憶されている「ショッピングサイトの情報」(1107)や、「出店者情報」(1110)や「商品情報」(1110)等を利用して構成されている。
ユーザは、「端末装置」(1106)を利用して、「ショッピングサイトを運用するための基本的なプログラム」(1112)から、「メンバー登録プログラム」(1113)の呼び出しを行う。例えば、オンラインショッピングサイトの画面に配置されている、「メンバー登録」と書かれているボタンを選択するなどという具合である。
呼び出された「メンバー登録プログラム」(1113)は、「端末装置」(1106)にメンバー登録画面を「I/O」(1104)を介して送信し、利用者情報の受付を行う。そして、「端末装置」(1106)から利用者情報を「I/O」(1104)を介して受付けると、「メンバー登録プログラム」(1113)の「メンバー登録モジュール」(1114)が、「記憶装置」(1103)が記憶している「メンバー登録情報」(1108)に追記しメンバー登録を行う。
メンバー登録が完了すると、「メンバー登録プログラム」(1113)の「メンバー登録完了通知画面送信モジュール」(1115)が、「端末装置」(1106)に対して、モニタ登録受付のための入力オブジェクト(ボタンなど)を含むメンバー登録完了通知画面を「I/O」(1104)を介して送信する。
≪ モニタ登録 ≫
次に、モニタ登録時における各ハードウェアの働きについて説明する。
ここで、「端末装置」(1106)において、モニタ登録受付のための入力オブジェクトが選択され、モニタ登録受付の通知を送信したとする。
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、モニタ登録受付の通知を「I/O」(1104)を介して受信すると、「主メモリ」(1102)のワーク領域に展開されている「モニタ登録プログラム」(1116)を呼び出す。「モニタ登録プログラム」(1116)が呼び出されると、「モニタ登録プログラム」(1116)の「モニタ登録受付モジュール」(1117)が前記モニタ登録受付の通知の受付を行い、モニタ登録受付の通知がモニタ登録を行うとの内容であった場合にモニタ登録を行う通知を「モニタ登録モジュール」(1118)に引き渡す。モニタ登録を行わないとの内容通知であれば処理を終了する。
「モニタ登録モジュール」(1118)は、「モニタ登録受付モジュール」(1117)から通知を受けると、「記憶装置」(1103)に記憶されている「メンバー登録情報」(1108)を元に、モニタ登録情報を登録するための情報を生成し、「記憶装置」(1103)に記憶されている「モニタ登録情報」(1109)に追記しモニタ登録を行う。
≪ 決済処理とモニタ依頼メールの送信 ≫
次に、上記メンバー登録及びモニタ登録が完了したメンバーが、オンラインショッピングサイト管理装置が管理するオンラインショッピングサイトで商品の購入を行ったとする。
メンバーがショッピングサイトで商品を購入の手続きの処理をすると、「主メモリ」(1102)のワーク領域に展開されている「決済処理プログラム」(1119)が呼び出される。呼び出された「決済処理プログラム」(1119)は、メンバーがした購入の手続きを取引情報として「記憶装置」(1103)が記憶している「取引情報」(1111)に追記する。そして、「決済処理プログラム」(1119)の「決済処理モジュール」(1120)は、「記憶装置」(1108)に記憶されている「メンバー登録情報」(1108)から、購入の手続きをとったメンバーの決済処理に必要な情報を取得し、決済処理データを生成し金融機関等へ「I/O」(1104)を介して送信する(例えば、図8の記載のデータを金融機関に送信する)。そして、金融機関等から送信される決済処理の完了通知の受信を待つ。
ここで、金融機関等より決済処理の完了通知が返信されたとする。すると、「I/O」(1104)を介して「決済処理プログラム」(1119)が返信を受信する。返信を受信すると、「決済処理プログラム」(1119)の「決済判断モジュール」(1121)が、決済に必要な処理が完了したかの判断を行う。決済に必要な処理が完了していない場合には決済処理を再度おこなう。決済に必要な処理が正常に完了した場合には、「主メモリ」(1102)のワーク領域に展開されている「モニタ依頼メール送信プログラム」(1122)を呼び出す。
呼び出された「モニタ依頼メール送信プログラム」(1122)は、決済処理の手続きを行ったメンバーのID等の情報をもとに「記憶装置」(1103)に記憶されている「モニタ登録情報」(1109)に該当があるか検索し、該当があればモニタ登録情報の取得を行う。ここで、該当がない若しくは取得できない場合には、処理を終了する。モニタ登録情報が取得できた場合には、メンバーに対してモニタ依頼メールを送信する。
<処理の流れ>
図12は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における各種処理の流れの一例を表すフローチャートである。図12Aは、メンバー登録の受付から、モニタ登録完了までの流れの一例を表すフローチャートである。図12Bは、オンラインショッピングサイトにて購入手続きを行ってから、モニタ依頼メールの送信までの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
まず、図12Aに示すフローチャートについて説明する。
ここで、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が外部端末よりメンバー登録の通知を受けたとする(S1201)。メンバー登録の通知を受けると、通知を受けた外部端末に対してメンバー登録画面の送信を行う(S1202)。外部端末は、メンバー登録画面を受信する(S1203)と、メンバー登録画面の出力を行い、利用者情報の入力を受付ける(S1204)。入力が確定すると、入力された利用者情報を本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置へ送信する(S1205)。オンラインショッピングサイト管理装置は、利用者情報を受信する(S1206)と、受信した利用者情報を元にメンバー登録を行う(S1207)。メンバー登録が完了すると、外部端末に対してモニタ登録用のための入力用オブジェクトを含むメンバー登録完了通知画面を送信する(S1208)。外部端末は、メンバー登録完了通知画面を受信する(S1209)と、メンバー登録完了通知画面の出力を行うとともに、モニタ登録の受付を行う(S1210)。モニタ登録の受付を行うと、モニタ登録受付通知を、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置に対して送信する(S1211)。本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置がモニタ登録受付通知を受信する(S1212)と、通知の内容がモニタ登録を行う内容のものであるかを判別する(S1213)。判別の結果が、モニタ登録を行わない判別結果である場合には、処理を終了する。判別の結果が、モニタ登録を行う判別結果である場合にはモニタ登録を行う(S1214)。
次に、図12Bに示すフローチャートについて説明する。
まず、メンバー登録及びモニタ登録をしたメンバーがショッピングサイトにて商品を購入の手続きをしたとする。購入の手続きを行うと(S1251)、商品の取引情報を管理するために、取引情報の登録を行う(S1252)。取引情報の登録を行うと、取引を行ったメンバーの情報等から決済に必要なデータを取得し決済処理データを生成する(S1253)。決済処理データを生成すると、金融機関等に決済処理データを送信する(S1254)。決済処理データを送信すると、その返信を待つ(S1256)。決済処理データの返信を受信すると(S1255)、返信データをもとに決済が完了したか判断を行う(S1257)。決済が完了していない場合には、決済処理データの再送信を行う。決済が完了している場合には、購入手続きを行ったメンバーがモニタ登録をしているか確認する(S1258)。モニタ登録を行っていない場合には、処理を終了させる。モニタ登録を行っている場合には、モニタ依頼メールを生成し(S1259)、モニタ依頼メールの送信を行う(S1260)。
<効果の簡単な説明>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置によって、単なるショッピング機能を提供するだけでなく、ショッピングサービスを提供するためのメンバーを登録する作業にて入力される情報をモニタ登録に流用することが可能となり、入力者の手間を省くことが可能となる。また、メンバー登録と同一のセッションでモニタ登録を行うことで、改めて、入力者の認証作業を省略することができ、管理装置側の負担を軽減することが可能となる。
さらには、モニタの依頼をモニタの登録の処理とは異なる処理である商品購入に伴う決済処理に連動させることで、モニタの質を問わず、モニタからの回答があれば一律にポイントを付与することが可能となる。
≪実施例2≫
<概要>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、実施例1のオンラインショッピングサイト管理装置を基本として、送信したモニタ依頼メールの返信に応じて、モニタ登録を行っているメンバーにポイントを付与することを特徴とするオンラインショッピングサイト管理装置である。なお、ここでは本実施例について特徴的な個所についてのみ説明する。
<機能的構成>
図13は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における機能的構成の一例を表す図である。本実施例のオンラインショッピングサイト管理措置は、実施例1に記載のオンラインショッピングサイト管理装置を基本として、「モニタ結果メール受信部」(1311)と、「利用者情報取得部」(1312)と、「ポイント発行登録部」(1313)とを新たに有することを特徴としている。
「モニタ結果メール受信部」(1311)は、モニタ依頼メールに応じて利用者から返信されるモニタ結果メールを受信する機能を有している。具体的には、「モニタ依頼メール出力部」(1310)で出力された、モニタ依頼された購入商品についてのモニタ結果が記載されたモニタ結果メールを受信する。ここで、モニタ結果メールは、モニタ依頼メール出力部で出力された1件のモニタ依頼メールに対して、その応答であるモニタ結果メールが1度だけであるとは限らない。具体的には、1件のモニタ依頼に対して、モニタ結果が複数回提供されることもあるからである。
図14は、本実施例のモニタ結果メール受信部が受信するモニタ結果メールの一例を示したものである。本図に示すように、本例のモニタ結果メールは先に送信されているモニタ依頼メールに対してモニタ情報が追記された構成となっている。本メールはモニタ依頼メールに対する返信という構成としたが、別の返信とは異なる新たなメールであってもよい。
本実施例の「モニタ結果メール受信部」(1311)は、モニタ結果メールを受信した到着通知を送信したメンバーに対して返信する構成であることが好ましい。なぜなら、モニタ情報を提供したメンバーは、ポイントが付与されることでしか、モニタ情報が確実に送信されたことを確認する手段がなく、また、モニタ結果メールが正しく受信されていない場合には、そのことを知る手段がないためである。
「利用者情報取得部」(1312)は、モニタ結果メール受信部にて受信したモニタ結果メールの送信者であるモニタ登録をしたメンバーの利用者情報を取得する機能を有している。具体的には、前記「モニタ結果メール受信部」(1311)において受信されたモニタ結果メールの送信先アドレスからモニタ登録を行っているメンバーを特定しその利用者情報を取得する。
図15は、受信したモニタ結果メールからメンバー情報を取得するためのプログラムの一例を示している。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、モニタ結果メール受信部がモニタ結果メールを受信するのを待つ(図15Line40)。モニタ結果メールの受信を検知すると、受信したモニタ結果メールから送信元を取得する(図15Line70)。送信元を取得すると、取得した送信元をキーにメンバー登録情報からメンバーIDを検索し、メンバーIDの特定を行う(図15Line80)。という具合の動作を行う。
「ポイント発行登録部」(1313)は、取得した利用者情報に関連付けて前記オンラインショッピングサイトでの商品購入に利用可能なポイントを発行して登録する機能を有している。具体的には、前記「利用者情報取得部」(1312)で取得されたメンバーに対して、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が管理するショッピングサイトで使用可能なポイントの発行を行う。
図16は、利用者情報取得部で取得したメンバーに対してポイントを発行するためのプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、メンバーIDの引き渡しを待つ(図16Line40)。メンバーIDが引き渡されると、メンバーIDで特定されるメンバーが保持するポイントの取得を行う(図16Line70)。ポイントの取得が完了すると、ポイントの加算を行う(図16Line90)。ポイントの加算を行うと、ポイントの更新を行う(図16Line110)。という具合の動作を行う。ここで、本プログラム例では、一律で一定のポイントを加算する構成としたが、実際にはそれに限らない。たとえば、登録されているメンバーに応じて加算するポイントを変化させてもよい。例えば、メンバーにランク付けを行い、そのランクに応じたポイントを加算させる構成などが考えられる。
なお、ポイント発行登録部は、ポイントを発行するだけでなく、商品購入に応じて現金(上限を問わない)を返金する機能を備えていてもよい。返金先の口座は、メンバーが登録している口座に対して振り込むように構成されていてもよいし、その都度、振込先口座の入力を受付けて、受け付けた口座に対して振り込むように構成されていてもよい。この場合には、「ポイント発行登録部」が「現金返還手段」を備える構成であることが好ましい。
さらには、ポイント発行登録部は、ポイントを発行するだけでなく、商品購入に応じて購入した商品とは異なる商品を提供する機能を備えていてもよい。商品の発送先は、メンバーが登録している住所に対して発送するように構成されていてもよいし、その都度、発送先住所の入力を受付けて、受け付けた住所に対して発送ように構成されていてもよい。この場合には、「ポイント発行登録」が「商品返還手段」を備える構成であることが好ましい。
<ハードウェア的構成>
図17は、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるそれぞれの場面ごとのハードウェア構成部の働きについて説明する。
図17にあるように、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1701)と、「主メモリ」(1702)とを備えている。また、ショッピングサイトの情報や、メンバー登録情報、モニタ登録情報などを格納する「記憶装置」(1703)や、「ネットワーク」(1705)を介して「端末装置」(1706)と通信するための「I/O」(1704)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
ここで、オンラインショッピングサイト管理装置が「端末」(1706)より送信されたモニタ結果メールを「I/O」(1704)を介して受信したとする。モニタ結果メールを受信したことを検知すると、「主メモリ」(1702)のワーク領域に展開されている「利用者情報取得プログラム」(1723)が呼び出される。呼び出された「利用者情報取得プログラム」(1723)は、受信したモニタ結果メールを元に送信先を取得する。そして、送信先を取得すると、「記憶装置」(1703)に記憶されているメンバーの情報の取得を行い、「ポイント発行登録プログラム」(1724)に引き渡す。「ポイント発行登録プログラム」(1724)は、引き渡されたメンバー情報に対してポイントの加算を行う。
<処理の流れ>
図18は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置におけるモニタ結果メールを受信してからポイント加算までの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
ここで、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が外部から送信されたモニタ結果メールを受信したとする。モニタ結果メールを受信する(S1801)と、受信したモニタ結果メールから送信元の特定を行う(S1802)。送信元が特定されると、メンバーの特定を行う(S1803)。メンバーの特定が行われると、メンバーの利用者情報の取得を行う(S1804)。利用者情報の取得を行うと、利用者情報に含まれるポイント情報を取得(S1805)し、ポイントの加算を行う(S1806)。
<効果の簡単な説明>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置によって、モニタ結果メールを受信することで、モニタ情報を提供したモニタに対して一律にポイントの付与を行うことが可能となる。これにより、モニタ登録とモニタ依頼とを異なる手順で処理することが可能となる。つまり、本実施例ではモニタの登録は商品を特定しないで行われる前処理的位置づけを有し、モニタ依頼は、購入商品を特定して行われる。前者は、後者のトリガーを引くための前提的情報として利用される。そして、本件発明においては商品の購入意思表示でなく、商品の購入に伴う支払決済に連動して後者の処理であるモニタ依頼が実行される。このように仕組むことで、モニタの質を問わず、モニタからの回答があれば一律にポイントを渡すことが可能となる。つまり、原資を売り手側で確保した後にモニタ依頼をするので、依頼に対するモニタ回答があれば、一律にポイントをモニタに提供することが可能となる。このようにすることで、支払決済前にポイントを渡すことで発生するリスクを回避することができる。なぜなら、商品代金を未払い状態の者に対してまでポイントを渡すとすれば、ポイントの原資を商品購入代金から回収するというサイクルを回すことができなくなり、売り手側の損が膨らむためである。
≪実施例3≫
<概要>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、実施例2のオンラインショッピングサイト管理装置を基本として、オンラインショッピングサイト管理装置が受信したモニタ結果メールを販売者等に転送し、それを受けた販売者等が販売者の負担でモニタ情報を行ったメンバーに対してポイントを付与することができることを特徴とするオンラインショッピングサイト管理装置である。なお、ここでは本実施例について特徴的な個所についてのみ説明する。
<機能的構成>
図19は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における機能的構成の一例を表す図である。本実施例のオンラインショッピングサイト管理措置は、実施例2に記載のオンラインショッピングサイト管理装置を基本として、「販売者等情報取得部」(1914)と、「モニタ結果メール転送部」(1915)と、「ボーナスポイント値受信部」(1916)と、「記録部」(1917)と、を新たに有することを特徴としている。
「販売者等情報取得部」(1914)は、受信されたモニタ結果メールをそのモニタ対象となった取引IDで特定される商品の販売者等情報を商品データベースから取得する機能を有する。具体的には、受信したモニタ結果メールに含まれる取引を特定する情報をもとに、取引IDで管理されている取引情報から、どの取引で送信されたモニタ依頼に対するモニタ結果であるかを特定したうえで、モニタ依頼を行った販売者等の情報を取得する。
図20は、実際に図14に示すような少なくとも取引IDが含まれているモニタ結果メールを受信してから、モニタ依頼を行った販売者等の情報を取得するためのプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、モニタ結果メールの受信を待つ(図20Line40)。モニタ結果メールを受信すると、受信したモニタ結果メールから取引を特定する情報の取得を行う(図20Line70〜100)。取引を特定する情報を取得すると、購入された商品の情報を取得(図20Line120)し、商品を販売した出店者の情報を取得する(図20Line140)。という具合の動作をする。
ここで、本例では、モニタ結果メールに含まれている取引IDを取得し、取得した取引IDを元に取引を行った商品の情報や、商品を出品している出店者の特定を行う構成としている。しかし実際には取引を特定し、購入された商品や、商品を出品している出店者の特定を行うことが可能であるならばそれに限らない。
「モニタ結果メール転送部」(1915)は、取得された販売者等情報を利用してモニタ結果メールを販売者等に転送する機能を有する。具体的には、前記「販売者等情報取得部」(1914)で取得された出店者のメールアドレスなどを元にモニタ結果メールの転送を行う。
ここで、本実施例の「モニタ結果メール転送部」(1915)は、配送できるようにモニタ結果メールを紙等に出力する構成であってもよい。この場合、前記「販売者等情報取得部」(1914)において出店者の住所等、配送するための情報をあらかじめ取得するように構成しておくことが好ましい。なぜなら、これにより取得してある出店者等の名称などをラベルに印字することが可能となり、配送するための準備を容易にすることが可能だからである。
「ボーナスポイント値受信部」(1916)は、転送されたモニタ結果メールに応じて販売者等から返信される、その取引をしたメンバーに対して販売者等が付与するポイントと同等の機能を有するボーナスポイントの値を受信する機能を有する。具体的には、モニタ結果メールを受信した販売者等から、ボーナスポイントを付与するためのボーナスポイント値を受信する。
図21は、本実施例のボーナスポイント値受信部が受信するデータの一例を示したものである。本データは本例に示すデータは、XMLで記載されている。本例のデータ構造は、ボーナスポイントを付与する出店者の情報、ボーナス付与対象となるメンバーの情報と付与するボーナスポイント値が関連付けられている。そして、本例のデータをオンラインショッピングサイト管理装置へ送信する。ここで、これらのデータは、オンラインショッピングサイト管理装置に対してパケットとして受信する構成であってもよいし、ファイルとして受信する構成であってもよい。さらには、一つのデータに複数のポイントを付与するための情報を含ませる構成であってもよい。なお、いずれの構成を用いて通信を行うこととしても、SSL(Secure Sockets Layer)プロトコルやSSH(Secure Shell)などの暗号化通信を用いることが好ましい。
「記録部」(1917)は、受信したボーナスポイントをポイント発行登録部に記録する機能を有する。具体的には、前記「ボーナスポイント値受信部」(1916)で受信したボーナスポイントを受けて、そのボーナスポイントに含まれる、情報に基づいてボーナスポイントの加算を行う。
図22は、実際にボーナスポイント値を受信してからボーナスポイントを発行するためのプログラムの一例である。なお、本図に記載のプログラムはプログラムを作成するにあたり、重要な処理を簡易的に示したものである。本例のプログラムは次のような動作をする。まず、ボーナスポイント値の受信を待つ(図22Line40)。ボーナスポイント値を受信すると、受信したボーナスポイント値から、ボーナスを付与するために必要な情報を取得する(図22Line60〜90)。情報が取得されると、取得した内容に基づいて、ポイントの付与を行う(図22Line100〜150)。ボーナスポイントの付与が完了すると、ボーナスポイントを付与した出店者に対して、付与を行ったポイントの分だけ課金を行う(例えば、金融機関に対して課金データの送信を行う)(図22Line160〜170)。
<ハードウェア的構成>
図23は、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例のオンラインショッピングシステム管理装置におけるそれぞれの場面ごとのハードウェア構成部の働きについて説明する。
図23にあるように、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(2301)と、「主メモリ」(2302)とを備えている。また、ショッピングサイトの情報や、メンバー登録情報、モニタ登録情報などを格納する「記憶装置」(2303)や、「ネットワーク」(2305)を介して「端末装置」(2306)と通信するための「I/O」(2304)なども備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
ここで、オンラインショッピングサイト管理装置が「端末」(2306)より送信されたモニタ結果メールを「I/O」(2304)を介して受信したとする。モニタ結果メールを受信したことを検知すると、「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「販売者情報等取得プログラム」(2327)が呼び出される。呼び出された「販売者情報等取得プログラム」(2327)は、受信したモニタ結果メールから取引ID等、取引を特定するための情報を取得する。情報を取得すると、取得した情報をもとに「記憶装置」(2303)に記憶されている取引された商品の販売者等を取得する。販売者等を取得すると「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「モニタ依頼メール送信プログラム」の「モニタ結果転送モジュール」(2325)が販売者に対して受信したモニタ結果メールの転送を行う。
ここで、モニタ結果メールを受信した出店者が提供されたモニタ情報を検討し、モニタ提供者に対してボーナスポイントを付与するための情報であるボーナスポイント値を「端末」(2306)より本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置へ送信したとする。オンラインショッピングサイト管理装置は、「I/O」(2304)を介してボーナスポイント値を受信すると、「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「ポイント発行登録プログラム」(2324)の「ボーナス記録モジュール」(2326)が呼び出される。呼び出された「ボーナス記録モジュール」(2326)は、受信したボーナスポイント値に応じて、メンバーに対してボーナスポイントの発行を行う。
<処理の流れ>
図24は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置におけるモニタ結果メールを受信してから、モニタ結果メールの転送まで流れの一例を表すフローチャートである。また、図25は、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置における、ボーナス値を受信してから、メンバーに対してボーナスポイントを付与するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
まず、図24を用いて、モニタ結果メールを受信してからモニタ結果メールの転送までの流れの一例について説明する。
ここで、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が外部から送信されたモニタ結果メールを受信したとする。モニタ結果メールを受信する(S2401)と、受信したモニタ結果メールや、商品情報などが管理されている商品データベースから販売者等の情報を取得する(S2402)。販売者等の情報を取得すると、取得した販売者に対して受信したモニタ結果メールの転送を行う(S2403)。
次に、図25を用いて、販売者等からボーナスポイント値を受信して、メンバーに対してポイントを付与するまでの流れの一例について説明する。
ここで、本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置が、販売者等からボーナスポイント値を受信したとする。ボーナスポイント値を受信する(S2501)と、受信したボーナスポイント値からポイントを付与するためのメンバーの情報等を取得し、ポイントを付与するメンバーの特定を行う(S2502)。メンバーの特定がおこなわれると、特定されたメンバーがあらかじめ獲得しているポイントの取得を行(S2503)い、受信したボーナスポイント値に含まれている加算ポイントに応じてポイントの加算を行う(S2504)。
<効果の簡単な説明>
本実施例のオンラインショッピングサイト管理装置によって、モニタ登録を行ったメンバーより提供されるモニタ結果を販売者等に対して容易に提供可能となる。さらには、提供されたモニタ情報に応じて、販売者がポイント源資を負担することで発行することができるボーナスポイントをモニタに対して任意に付与することが可能となる。