JP5565160B2 - 車両の制動エネルギ回収装置 - Google Patents

車両の制動エネルギ回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5565160B2
JP5565160B2 JP2010161938A JP2010161938A JP5565160B2 JP 5565160 B2 JP5565160 B2 JP 5565160B2 JP 2010161938 A JP2010161938 A JP 2010161938A JP 2010161938 A JP2010161938 A JP 2010161938A JP 5565160 B2 JP5565160 B2 JP 5565160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
egr
pressure
compressor
braking energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010161938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012020711A (ja
Inventor
惠夫 関山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2010161938A priority Critical patent/JP5565160B2/ja
Publication of JP2012020711A publication Critical patent/JP2012020711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5565160B2 publication Critical patent/JP5565160B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関を搭載した車両の制動エネルギ回収装置に関する。
従来より、EGR装置として高圧EGR装置や低圧EGR装置が知られている。高圧EGR装置は、エンジンの排気マニホールドと吸気マニホールドとを連通する高圧EGR通路を備え、この高圧EGR通路に高圧EGRクーラと高圧EGRバルブとを設けて、排気マニホールドから吸気マニホールドに排気を還流するものである。
また、低圧EGR装置は、過給器よりも下流に位置する排気通路と、過給器よりも上流に位置する吸気通路とを連通する低圧EGR通路を備え、この低圧EGR通路に低圧EGRクーラと低圧EGRバルブとを設けて、排気通路から吸気通路に排気を還流するものである。
これらEGR装置のEGRガス量の制御は、MAF制御方式が一般的である。MAF制御方式は、例えば、エンジンの回転速度と燃料負荷とをパラメータとする新気量マップを備え、係る新気量マップとエンジンの運転状態とに基づいてEGRガス量を制御するものである。
特開2000−8963号公報 特開2009−18693号公報
ところで、運転者がアクセルを急に踏み込んで車両を急加速させると、エンジンは負荷が急激に増加する過渡運転状態になる。そして、エンジンの過渡運転時には過給器の応答遅れ(ターボラグ)が発生し、過給圧がエンジンの定常運転時に設定した圧力まで上がらず過給量が低下することになる。また、過給圧が所定値よりも上がらない場合は、煤の発生を抑えるべく、投入燃料量も抑えることになる。したがって、MAF制御方式を行う場合は、エンジンの過渡運転時に、定常運転条件で設定した目標EGR量を付加することができない。また、過給量や投入燃料量が抑えられることから、車両の加速も抑えられることになる。
このような課題を解消すべく、例えば、エンジンから排出される排気を車軸から歯車を介して駆動する排気圧縮器で加圧するとともに、加圧された排気を圧力容器に貯留し、エンジンの過渡運転時に圧力容器から排気を吸気通路に放出することで、ターボラグによる過給量不足を補うことが考えられる。また、係る構成において、歯車と排気圧縮器との間に電磁クラッチを設け、車両の制動時に電磁クラッチを接にして排気圧縮器を駆動させることで、車両の制動エネルギを回収することも考えられる。
しかし、排気圧縮器は車軸から歯車を介して伝達される動力で駆動するため、例えば、車両の制動時に車軸の回転速度が低下すると補助ブレーキ力も低下することとなり、車両の制動エネルギを効果的に回収することができない可能性がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的は、内燃機関を搭載した車両の制動エネルギ回収装置に関し、車両の制動時に制動エネルギを効果的に回収するとともに、制動時の低回転域でエンジンブレーキ力を高く維持することができる制動エネルギ回収装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の車両の制動エネルギ回収装置は、内燃機関を搭載した車両の制動エネルギ回収装置であって、前記内燃機関の排気通路を流れる排気を取り出して圧縮する排気圧縮器と、前記内燃機関の出力軸に接続されている車軸の回転を変速して前記排気圧縮器に伝達する変速機と、前記排気圧縮器から供給される排気を高圧で貯留する圧力容器と、前記変速機の変速比を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記車両のブレーキ作動時に、前記車軸の回転が低いほど前記変速比を高く設定することを特徴とする。
また、前記排気通路を流れる排気を前記内燃機関の吸気通路に還流するEGR装置と、前記圧力容器に貯留された排気を前記吸気通路に放出するEGR代用装置とをさらに備え、前記車両のアクセルの踏み込み速度があらかじめ設定された閾値を超えることで、前記内燃機関の運転状態が過渡運転状態であると判定された場合には、前記EGR代用装置は、前記圧力容器に貯留されている排気を前記吸気通路に放出する
また、前記吸気通路に設けられるコンプレッサと前記排気通路に設けられるタービンとを有するターボ過給器をさらに備え、前記EGR装置は、前記タービンよりも下流に位置する前記排気通路と前記コンプレッサよりも上流に位置する前記吸気通路とを連通するようにしてもよい。
また、前記吸気通路に設けられるコンプレッサと前記排気通路に設けられるタービンとを有するターボ過給器をさらに備え、前記EGR装置は、前記タービンよりも上流に位置する前記排気通路と前記コンプレッサよりも下流に位置する前記吸気通路とを連通するようにしてもよい。
本発明の車両の制動エネルギ回収装置によれば、車両の制動時に制動エネルギを効果的に回収するとともに、制動時の低回転域でエンジンブレーキ力を高く維持することができる。
本発明の一実施形態を示す制動エネルギ回収装置の概略図である。 本発明の一実施形態を示す制動エネルギ回収装置の吸気排気系統図である。 本発明の一実施形態を示す制動エネルギ回収装置の制御フローチャートである。 (a)は、本発明の一実施形態に係る内燃機関のシリンダ容積とシリンダ内圧との関係を示すグラフである。(b)は、(a)を拡大したグラフである。 他の実施形態を示す制動エネルギ回収装置の吸気排気系統図である。
以下、図面により、本発明に係る一実施形態について説明する。
図1〜4は、本発明の一実施形態に係る制動エネルギ回収装置10を説明するものである。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施形態に係る制動エネルギ回収装置10の駆動系は、車両に搭載されるディーゼルエンジン(以下、エンジンという)11と、エンジン11の出力軸に機械式自動変速機(不図示)等を介して接続される車軸12と、車軸12に差動装置や駆動軸を介して接続される左右の駆動輪13R,13Lと、車軸12に介装された無段変速機(変速機)14と、排気を加圧する排気圧縮器15と、無段変速機14の出力軸と排気圧縮器15の駆動軸とを断接可能にする電磁クラッチ17と、排気圧縮器15から供給される排気を高圧で貯留する圧力容器18(図2参照)と、圧力容器18から供給される排気と大気との混合気をEGRガスとして代用するEGR代用装置19とを備えている。
エンジン11には、図2に示すように、吸気マニホールド28を介して吸気通路20が接続されている。この吸気通路20には、上流側から順に吸気スロットル26と、ターボ過給器30を構成するコンプレッサ31とが設けられている。
また、エンジン11には、図2に示すように、排気マニホールド22を介して高圧排気を導く高圧排気通路23が接続されている。この高圧排気通路23にはターボ過給器30を構成するタービン32が設けられ、タービン32には低圧排気通路24が接続されている。また、低圧排気通路24には、排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、DPF)33と、排気中の窒素化合物を浄化するNOx触媒34とが設けられている。
また、図2に示すように、DPF33とNOx触媒34との間の低圧排気通路24と、吸気スロットル26とコンプレッサ31との間の吸気通路20とは、エンジン11から排出された排気の一部を再循環させる低圧EGR装置40によって連通されている。
低圧EGR装置40は、図2に示すように、低圧EGR通路41と、低圧EGRクーラ42と、低圧EGRバルブ43とを備えている。また、低圧EGRクーラ42と低圧EGRバルブ43との間の低圧EGR通路41には、排気圧縮器15に接続されたEGR分岐通路44が設けられている。
EGR分岐通路44には、図2に示すように、三方弁45が設けられている。この三方弁45は、エンジン11からの排気と新気とを選択的に切り替えて排気圧縮器15に供給するように機能する。
排気圧縮器15は、EGR分岐通路44から三方弁45を介して供給される排気を加圧するもので、車軸12から無段変速機14と電磁クラッチ17とを介して伝達される動力で駆動する。すなわち、排気圧縮器15は、電磁クラッチ17が後述するECU60によって接(ON)に制御されると、車軸12から無段変速機14を介して伝達される動力で駆動するとともに、加圧した排気を圧力容器18に供給するように構成されている。この排気圧縮器15と圧力容器18とは供給通路46によって連通されている。
無段変速機14は、例えばベルト式の無段変速機であって、図示しないプライマリプーリとセカンダリプーリとの間に掛けられた無端ベルトで動力を伝達し、これらプーリ間の巻き掛け径比に応じて変速比を無段階に設定するように構成されている。また、無段変速機14の変速比の設定は、後述するECU60によって制御されている。
圧力容器18は、排気圧縮器15から供給される排気を高圧で貯留するとともに、貯留した排気をエンジン11の過渡運転時にEGR代用装置19へと送り出すように構成されている。また、図2に示すように、圧力容器18には容器内の最大圧を調整する調圧弁47が設けられている。この調圧弁47の設定圧力は任意の値に設定可能であり、容器内の圧力が任意の設定値を超えると、弁を開いて排気圧縮器15から供給された容器内の排気を大気へと放出する。
また、図2に示すように、圧力容器18の出口は、放出通路48によって吸気スロットル26とコンプレッサ31との間の吸気通路20に接続されている。さらに、この放出通路48には、EGR代用装置19を構成する調整弁50と放出電磁弁51とが設けられている。
以上述べたように構成された制動エネルギ回収装置10には、エンジン11の各種制御を行うための電子制御ユニットであるECU60が設けられている。このECU60は、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。
また、ECU60には、エンジン11の各種制御を行うために、エンジン回転センサ、エンジン空気量センサ、アクセル開度センサ、容器内圧力センサ等が電気配線を介して接続されており、これら各種センサの出力信号がA/D変換された後に入力される。
また、ECU60は、電磁クラッチ17、無段変速機14、低圧EGRバルブ43、放出電磁弁51に指令信号を出力することで、これら電磁クラッチ17の断接や無段変速機14の変速比、低圧EGRバルブ43や放出電磁弁51の開度を制御するように構成されている。
本発明の一実施形態に係る制動エネルギ回収装置10は、以上のように構成されているので、例えば図3に示すフローチャートに従って以下のような制御が行われる。
ステップ(以下、ステップを単にSと記載する)1では、運転者の操作により車両のキースイッチがONにされる。この操作により、制動エネルギ回収装置10の電源が立ち上がり、ECU60による制御が開始される。
S2では、ECU60によって、圧力容器18に現在貯留されているガスの圧力である容器内残圧P0が検出される。
S3では、運転者の操作によりエンジン1が始動される。
S4では、ECU60によって、容器内残圧P0と貯留の目標とするガスの圧力である容器内目標圧力Pとが比較される。容器内残圧P0が容器内目標圧力Pに達している場合(NO)は、過渡時の制御待ちのためにS14へと進む。一方、容器内残圧P0が容器内目標圧力Pに満たない場合(YES)は、排気と新気とを容器内目標圧力Pまで充填すべくS5へと進む。
S5では、ECU60によって、圧力容器18内の圧力が容器内目標圧力Pになる場合に、圧力容器18内の混合ガス中に排気(EGRガス)が示す割合を目標値とすべく、容器内目標EGRガス分圧Pmeが算出される。すなわち、取り込む排気の目標量は、排気の分圧と新気の分圧とで制御される。残留ガス中の排気の分圧と新気の分圧との比は、容器内残圧P0が変化しても変わらないので、容器内ガス圧が、
P0+(P−P0)/P×Pe0
となるまで排気を圧力容器18に追加充填した後に、容器内ガス圧が容器内目標圧力Pになるまで新気を追加充填すればよい。例えば、最初に排気のみで容器内ガス圧を3.5kg/cm2としておき、その後に新気を追加充填して容器内ガス圧を7kg/cm2とすると、容器内ガスの比率は排気が50%、新気が50%となり、任意の比率を得ることができる。
S6では、ECU60によって、電磁クラッチ17が接に制御され、排気圧縮器15の駆動軸が車軸12の回転によって駆動される。
S7では、ECU60によって、三方弁45がONに制御される。なお、三方弁45はONのときにEGR分岐通路44と排気圧縮器15とを連通し、OFFの時に大気と排気圧縮器15とを連通するように構成されている。したがって、三方弁45がONに制御されたことによって、EGR分岐通路44と排気圧縮器15とが連通され、排気圧縮器15に排気が取り込まれる。
S8では、ECU60によって、圧縮容器18の現在充填中の容器内圧力Pm0が検出される。
S9では、ECU60によって、容器内圧力Pm0と容器内目標EGRガス分圧Pmeとが比較される。容器内圧力Pm0が容器内目標EGRガス分圧Pmeに満たない場合(YES)は、排気の充填を継続すべくS8へ戻る。一方、容器内圧力Pm0が容器内目標EGRガス分圧Pmeに達している場合(NO)は、フローチャート中に挿入された断点Bのパッチに移行する。
SB1では、ECU60によって、車軸12の回転速度が検出される。
SB2では、ECU60によって、車両のブレーキ作動状況が確認される。車両がブレーキ作動状態である場合(YES)はSB4に進む。一方、車両がブレーキ非作動状態である場合(NO)はSB3に進む。ここで、ブレーキ作動の有無はアクセル開度が0であるか否かで判断してもよい。
SB3では、ECU60によって無段変速機14の変速比(排気圧縮器15駆動軸の回転速度/車軸12の回転速度)が調整される。なお、ここで変速比は固定値であってもよく任意の変数であってもよい。その後、無段変速機14の変速比が固定値もしくは任意の変数に調整されるとS10へと進む。
SB4では、ECU60によって、車軸12の回転速度に対する排気圧縮器15駆動軸の回転速度が所定値Ncrpmになるよう、無段変速機14の変速比が調整される。ここで無段変速機14の変速比は、車軸12の回転速度が低速域になるほど所定値Ncrpmが高くなるように調整される。その後、変速比の調整が終了するとSB2へと戻り、ブレーキ非作動状態が確認されるまでこのループが繰り返される。
S10では、ECU60によって、三方弁45がOFFに制御される。三方弁45がOFFに制御されたことにより、大気と排気圧縮器15とが連通し、排気圧縮器15に新気が取り込まれる。
S11では、ECU60によって、圧縮容器18の現在充填中の容器内圧力Pm0が検出される。
S12では、ECU60によって、容器内圧力Pm0と容器内目標圧力Pとが比較される。容器内圧力Pm0が容器内目標圧力Pに満たない場合(YES)は、排気の充填を継続すべく断点Bのパッチへと戻る。一方、容器内圧力Pm0が容器内目標圧力Pに達している場合(NO)は、充填を終了すべくS13へ進む。
S13では、ECU60によって、電磁クラッチ17が断(OFF)に制御され、排気圧縮器15の駆動軸と車軸12とが遮断される。
S14では、ECU60によって、エンジン11の運転状態を判定するために、アクセル開度が検出される。
S15では、ECU60によって、アクセルの踏み込み速度dα/dtに基づいて、エンジン11が過渡運転状態にあるか否かが確認される。踏み込み速度dα/dtが閾値A以下の場合(NO)は、過渡運転状態ではないのでS4へと戻る。一方、踏み込み速度dα/dtが閾値Aを超えている場合(YES)は、過渡運転状態であるのでS16へと進む。
S16では、ECU60によって、低圧EGRバルブ43と吸気スロットル26が全閉に制御され、EGR代用装置19の調整弁50と放出電磁弁51とが全開に制御される。係る制御によって、圧力容器18に貯留されている高圧の混合ガスが吸気通路20に放出されて、EGRガスが代用される。なお、低圧EGRバルブ43と吸気スロットル26を全閉に制御し、EGR代用装置19の調整弁50と放出電磁弁51とを全開に制御する時間tは、実験により最適値とすることが可能だが、1秒程度でも十分なため、本実施形態では時間tを1秒とした。
S17では、ECU60によって、低圧EGRバルブ43と吸気スロットル26との制御が通常制御に戻されるとともに、調整弁50と放出電磁弁51とが全閉に制御され、本制御はS4に戻される。すなわち、過渡運転時の制御によりEGR代用が実行され、圧力容器18内の混合ガスが消費されたので、再び充填が実行されることになる。
本実施形態に係る制動エネルギ回収装置10は、係る制御手順により、車軸12から排気圧縮器15の駆動力を得て排気を圧縮しつつ、車軸12に制動力を与えるといったエネルギ回生を実現するように構成されている。したがって、本発明の一実施形態に係る車両の制動エネルギ回収装置10によれば以下のような作用・効果を奏する。
ECU60によって車両がブレーキ作動状態にあると確認されると、無段変速機14の変速比は、車軸12の回転速度が低速域になるほど、排気圧縮器15駆動軸の回転速度が高くなるように調整される。
したがって、車両の制動時に車軸12の回転速度が低速域にある場合においても、排気圧縮器15駆動軸の回転速度が高く維持されるので、圧力容器18への排気の補充時間を短縮することができ、車両の制動エネルギを効果的に回収することができる。当然ながら、車軸12回転速度の低速域におけるエンジンブレーキ力の低下も効果的に抑制することもできる。
また、車軸12の回転駆動力は、ECU60によって所定の変速比に調整される無段変速機14を介して排気圧縮器15の駆動軸に伝達される。
したがって、車軸12の回転速度が低速域にある場合においても、無段変速機14の変速比を調整することで排気圧縮器15駆動軸の回転速度を高く維持することができ、車軸12回転速度の変化の影響を受けることなく車両の制動エネルギを効率的に回収することができる。
また、エンジン11の過渡運転状態時には、圧力容器18に貯留された排気と大気との混合ガスはEGR代用装置19へと送りだされ、このEGR代用装置19によって吸気通路20へと放出される。
したがって、エンジン11の過渡運転時におけるターボラグによって引き起こされるEGRガス量不足を解消することができるとともに、過渡運転時のNOx排出量を低減し、車両の加速性能も向上することができ、回収した制動エネルギを効果的にエンジン11に回生することができる。
ここで、図4(a),(b)に、エンジン11の過渡運転時において、本実施形態に係る制動エネルギ回収装置10で、圧力容器18に貯留した排気と大気との混合気をEGR代用装置19によって吸気通路20に放出した場合(実線A)と、圧力容器18に貯留した排気と大気との混合気を吸気通路20に放出しない場合(破線B)との比較例(性能試験結果)を示す。実線Aに示すように、瞬間的な混合気の放出により吸気圧力が一瞬上がることで、吸排気行程でのポンピング仕事が低下されている(図4(b)参照)。すなわち、このポンピング仕事の低下が、制動エネルギを回収するとともにエンジン11に回生させた部分であり、さらに、混合気の放出によりエンジン11の熱効率が急激に上がっていることからも(図4(a)参照)、本発明の効果が分かる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
本実施形態においては、低圧EGR装置40を用いて説明したが、例えば、図5に示すように、本発明は高圧EGR装置70にも適用することができる。図5に示す制動エネルギ回収装置10aは、NOx触媒34下流の低圧排気管24に排気分岐通路81を接続し、クーラ82を介して排気圧縮器15に排気を取り出す構成である。また、高圧EGR装置70は、タービン32よりも上流に位置する高圧排気通路23と吸気通路20とを連通する高圧EGR通路71と、この高圧EGR通路71に設けられた高圧EGRクーラ72と、高圧EGRバルブ73とを備え構成されている。この場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態においては、無段変速機14を用いて説明したが、例えば、無段変速機14に替えて有段変速機を適用することもできる。
また、無段変速機14は、車軸12に介装される必要はなく、例えば、エンジン11のクランク軸(不図示)から動力を取り出すように設けてもよい。
また、無段変速機14や有段変速機に連結機構が備わっている場合は、電磁クラッチ17を設ける必要はない。
10 制動エネルギ回収装置
11 ディーゼルエンジン(内燃機関)
14 無段変速機(変速手段)
15 排気圧縮器
18 圧力容器
19 EGR代用装置
20 吸気通路
23 高圧排気通路(排気通路)
30 ターボ過給器
31 コンプレッサ
32 タービン
40 低圧EGR装置(EGR装置)
60 ECU(制御手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関を搭載した車両の制動エネルギ回収装置であって、
    前記内燃機関の排気通路を流れる排気を取り出して圧縮する排気圧縮器と、
    前記内燃機関の出力軸に接続されている車軸の回転を変速して前記排気圧縮器に伝達する変速機と、
    前記排気圧縮器から供給される排気を高圧で貯留する圧力容器と、
    前記変速機の変速比を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記車両のブレーキ作動時に、前記車軸の回転が低いほど前記変速比を高く設定することを特徴とする車両の制動エネルギ回収装置。
  2. 前記排気通路を流れる排気を前記内燃機関の吸気通路に還流するEGR装置と、
    前記圧力容器に貯留された排気を前記吸気通路に放出するEGR代用装置とをさらに備え、
    前記車両のアクセルの踏み込み速度があらかじめ設定された閾値を超えることで、前記内燃機関の運転状態が過渡運転状態であると判定された場合には、前記EGR代用装置は、前記圧力容器に貯留されている排気を前記吸気通路に放出する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の制動エネルギ回収装置。
  3. 前記吸気通路に設けられるコンプレッサと前記排気通路に設けられるタービンとを有するターボ過給器をさらに備え、
    前記EGR装置は、前記タービンよりも下流に位置する前記排気通路と前記コンプレッサよりも上流に位置する前記吸気通路とを連通する
    ことを特徴とする請求項2記載の車両の制動エネルギ回収装置。
  4. 前記吸気通路に設けられるコンプレッサと前記排気通路に設けられるタービンとを有するターボ過給器をさらに備え、
    前記EGR装置は、前記タービンよりも上流に位置する前記排気通路と前記コンプレッサよりも下流に位置する前記吸気通路とを連通する
    ことを特徴とする請求項2記載の車両の制動エネルギ回収装置。
JP2010161938A 2010-07-16 2010-07-16 車両の制動エネルギ回収装置 Expired - Fee Related JP5565160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161938A JP5565160B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 車両の制動エネルギ回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161938A JP5565160B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 車両の制動エネルギ回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012020711A JP2012020711A (ja) 2012-02-02
JP5565160B2 true JP5565160B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=45775330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010161938A Expired - Fee Related JP5565160B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 車両の制動エネルギ回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5565160B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6060492B2 (ja) * 2012-02-17 2017-01-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関、及びその制御方法
JP5636596B2 (ja) * 2013-04-11 2014-12-10 富夫 岸田 排気ガス吸入圧縮噴射エンジン
JP6565753B2 (ja) * 2016-03-24 2019-08-28 株式会社豊田自動織機 二元燃料内燃機関のデポジット堆積防止装置
JP2022139168A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気後処理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726597B2 (ja) * 1989-09-29 1995-03-29 日野自動車工業株式会社 ターボ過給エンジンのegr装置
JPH03182652A (ja) * 1989-12-12 1991-08-08 Isuzu Motors Ltd エネルギー回生リターダ
JPH08175216A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Haseo Hanada 回生ブレーキ
JP3166592B2 (ja) * 1995-11-14 2001-05-14 三菱自動車工業株式会社 機械式過給機付車両用エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012020711A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2702949C2 (ru) Система и способ (варианты) для регулирования наддува
RU2692882C2 (ru) Способ эксплуатации двигателя с системой рециркуляции отработавших газов (варианты)
US9316180B2 (en) Internal combustion engine
JP2000504385A (ja) 再循環と補助空気供給とを伴うターボチャージエンジンシステム
JP6672785B2 (ja) エンジンの制御装置
CN108625978A (zh) 用于使用可电驱动的压缩机的发动机起动的方法和系统
JP2011021558A (ja) 過給制御方法及び過給制御装置
JP4332860B2 (ja) ターボ過給機付き内燃機関
CN103590912A (zh) 发动机系统和控制发动机系统的方法
JP5565160B2 (ja) 車両の制動エネルギ回収装置
JP6060492B2 (ja) 内燃機関、及びその制御方法
JPWO2010067447A1 (ja) 内燃機関用蓄圧システム
KR101770361B1 (ko) 고단으로 변속하는 중에 과급 엔진을 제어하는 방법 및 시스템
US11060470B2 (en) Engine device
CN113833561A (zh) 用于控制车辆蓄积器气流的系统和方法
JP6201645B2 (ja) 車両のガス蓄圧システム及び車両のガス蓄圧方法
JP3807368B2 (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2009149195A (ja) ハイブリッドシステムの制御装置
JP6048426B2 (ja) 車両の減速制御装置
JP6550110B2 (ja) エンジン制御装置
JP6024166B2 (ja) 自動変速機の制御システム
GB2500920A (en) Method of operating a hybrid powertrain
CN108791323A (zh) 用于控制适于道路车辆的混合动力驱动系统的方法
CN108798873B (zh) 机械式增压系统
JP6108083B2 (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5565160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees