JP5565069B2 - 適応等化回路及び受信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、適応等化回路及び受信回路に関する。
データ通信の際に、伝送線路などで発生する信号のロスを補償するために、信号の振幅を一定に保つように調整する適応等化回路が知られている。適応等化回路は、ケーブルなどの伝送線路の温度変化や経時変化が受信データに及ぼす影響を検出し、それによるビットエラーレート(1,0の判定エラーの割合)の上昇を補正するように等化(EQ: Equalizer)係数を調整する。
適応等化回路の等化部には、たとえば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタが用いられる。このような等化部は、FFE(Feed-Forward Equalizer)とも呼ばれる。FFEは、適応アルゴリズムによって調整される各EQ係数Ci n(i:タップ番号、n:演算サイクル番号)に応じて、信号の周波数特性を変化させる。
適応アルゴリズムとしては、たとえば、CMA(Constant Modulus Algorithm)が用いられる。
適応アルゴリズムを用いた演算過程において、EQ係数は一定の値をとるわけではなく、ある値に対し−1〜+1の変動幅をもつ。適応アルゴリズムの演算の終了指示が上位制御ロジックから発行された際、EQ係数の組み合わせが最適値に固定されず、等化部にて適切な等化が行えずに、ビットエラーの抑制ができなくなる可能性がある。
たとえば、EQ係数がC0 nとC1 nの2個の場合、演算終了指示が発行された際、取り得るEQ係数の組み合わせは4(=22)通りである。従来の適応等化回路では、どの係数の組み合わせでも十分に低いビットエラーレートが得られるように、各EQ係数のビット精度を高くする必要があった。
特開2007−221629号公報 特開2008−17094号公報 特開2006−74314号公報
Hisakatsu Yamaguchi et al., "A 5Gb/s Transceiver with an ADC-Based Feedforward CDR and CMA Adaptive Equalizer in 65nm CMOS", 2010 IEEE International Solid-State Circuits Conference, 2010, pp. 168-169 Ye Li and Zhi Ding, "Global Convergence of Fractionally Spaced Godard (CMA) Adaptive Equalizers," IEEE Transactions on signal processing, Vol.44, No.4, pp.818-826, APR. 1996.
しかしながら、等化部での演算精度を高めるためにビット精度を高くすると、回路面積と消費電力の増大を伴うという問題があった。たとえば、ビット精度を1ビット高くすると、回路面積とその消費電力が2倍になる。
上記の点を鑑みて、本発明は、小面積及び低消費電力の回路で、ビットエラーの発生を抑制する等化演算が可能な適応等化回路及び受信回路を提供することを目的とする。
適応等化回路は、等化係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う等化部と、前記等化係数を生成する等化係数生成部と、前記等化係数生成部から出力される前記等化係数または前記等化係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出して、前記状態における前記等化係数を保持し、演算停止信号が入力されると当該等化係数を前記等化部に供給する等化係数供給部と、を有する。
また、上記目的を達成するために、以下のような受信回路が提供される。
この受信回路は、等化係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う等化部と、前記等化係数を生成する等化係数生成部と、前記等化係数生成部から出力される前記等化係数または前記等化係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出して、前記状態における前記等化係数を保持し、演算停止信号が入力されると当該等化係数を前記等化部に供給する等化係数供給部と、を有する適応等化回路と、前記振幅が調整された前記入力信号のデータを判定するデータ判定回路と、を有する。
開示の適応等化回路及び受信回路によれば、小面積及び低消費電力の回路で、ビットエラーの発生を抑制する等化演算が可能となる。
第1の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。 適応等化回路に入力される入力信号の一例を示す図である。 等化部からの出力信号の一例を示す図である。 第2の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。 等化部の一例を示す図である。 EQ係数供給部の一例を示す図である。 カウンタ部の動作を示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。 第3の実施の形態におけるEQ係数供給部の一例を示す図である。 平均値算出部の動作を示すタイミングチャートである。 通信装置の一例を示す図である。
以下、本発明の適応等化回路及び受信回路の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。
受信回路10は、適応等化回路11と、データ判定回路12を有する。
適応等化回路11は、送信回路20で送信され、伝送線路21を介した信号に対して適応等化を行う。データ判定回路12は、適応等化が施された信号が“1”であるか“0”であるか判定を行う。なお、適応等化回路11の前段には、受信信号に対してA−D(Analogue-Digital)変換を行うAD変換部や、デマルチプレクサなどが存在するが、図1では図示を省略している。
本実施の形態の適応等化回路11は、等化部11a、EQ係数生成部11b、EQ係数供給部11cを備えている。
等化部11aは、EQ係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う。EQ係数は、たとえば、等化部11aが備えるデジタルフィルタの利得係数(またはタップ係数などと呼ばれることもある)などである。EQ係数は、タップ数(演算数)に応じて、複数設定される。
EQ係数生成部11bは、等化部11aの入力及び出力をもとに、振幅を期待振幅(目標とする振幅)とするように調整されたEQ係数を生成する。EQ係数生成部11bは、CMAなどの適応アルゴリズムを用いた演算によりEQ係数を生成する。CMAを用いた演算の例については後述する。
EQ係数供給部11cは、EQ係数生成部11bから出力されるEQ係数またはEQ係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出し、その時のEQ係数を保持する。そして、EQ係数供給部11cは、上位の制御部(図示せず)から演算停止信号が入力された場合に、検出された安定状態におけるEQ係数を最適EQ係数として等化部11aに供給する。
以下、第1の実施の形態の適応等化回路11及び受信回路10の動作を説明する。
受信回路10は、送信回路20から伝送線路21を介して信号を受信すると、信号を図示しないAD変換部やデマルチプレクサなどで処理した後、適応等化回路11に入力する。
図2は、適応等化回路に入力される入力信号の一例を示す図である。
横軸が時間(単位はUI(Unit Interval))、縦軸は振幅(単位はVpp(V peak to peak))である。
送信回路20から送信された信号は、伝送線路21を介すると振幅が減衰し、適応等化回路11に入力される時点では、たとえば、図2に示すようにアイパターンがつぶれてしまっている。また、伝送線路21における温度変化や経時変化などにより、このアイパターンは変化する。
等化部11aは、図2に示されるような信号を入力すると、EQ係数に応じてアイパターンが開くように信号の振幅を調整するとともに、伝送線路21における温度変化や経時変化などによって入力信号の振幅が変化しても、一定の振幅になるように調整する。
回路面積の増加や消費電力の増大を防ぐため、ビット精度の低い等化部11aで適切に入力信号の振幅を調整できるように、EQ係数供給部11cは、等化部11aに対して最適なEQ係数を供給する。
具体的には、EQ係数生成部11bは、図2に示したような入力信号を入力するとともに、等化部11aからの出力信号を入力する。そして、適応アルゴリズムにより、出力振幅が期待振幅と等しくなるようなEQ係数を生成する。EQ係数供給部11cは、EQ係数生成部11bで生成されたEQ係数を入力するとともに、そのEQ係数またはEQ係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出する。たとえば、入力されるEQ係数が変わらない場合、または、EQ係数を求めるためのパラメータ(CMAを用いた場合は、たとえば、出力振幅yn 2−期待振幅d2)が最も小さい値を示したとき、EQ係数供給部11cは、その状態を安定化状態とみなす。EQ係数供給部11cは、安定化状態におけるEQ係数を、最適EQ係数として保持しておく。そして、上位の図示しない制御部から演算停止信号が入力された場合に、保持していた最適EQ係数を等化部11aに供給する。これにより、等化部11aでは、入力信号に対して適切に振幅を調整できる。
図3は、等化部からの出力信号の一例を示す図である。
横軸が時間(単位はUI)、縦軸は振幅(単位はVpp)である。
図3に示すように、等化部11aからは、開いたアイパターンを示す振幅の出力信号が得られる。また、伝送線路21の特性が変化しても、図3で示すような振幅に調整される。
図3に示すような振幅の出力信号は、データ判定回路12に入力され、適切に“1”であるか“0”であるかが判定される。
以上のように第1の実施の形態の適応等化回路11では、EQ係数供給部11cが、適応等化演算結果が安定している状態を検出して、演算停止信号が入力されると、安定状態におけるEQ係数の組み合わせを最適EQ係数として等化部11aに供給する。これにより、低いビット精度の等化部11aでも適切に、入力信号の振幅を調整することができる。すなわち、小面積及び低消費電力の回路で、ビットエラーの発生を抑制する等化演算が可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、CMAを用いてEQ係数を生成し、そのEQ係数を用いて適応等化演算結果が安定している状態を検出する適応等化回路及び受信回路を、第2の実施の形態として詳細に説明する。
図4は、第2の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。
受信回路30は、AD変換部31、デマルチプレクサ32、適応等化回路33、データ判定回路34を有している。なお、図中M及びNは、Mビット、Nビットを示している。
AD変換部31は、受信回路30が受信したアナログの入力信号をデジタル信号に変換する。デマルチプレクサ32は、高転送レートのデジタルストリームを、もとの低転送レートの複数のデジタルストリームに戻す。図4の例では、デマルチプレクサ32は、Mビットのデジタルストリームを4つのMビットのデジタルストリームに戻している。
適応等化回路33は、等化部33a、CMA部33b、EQ係数供給部33cを有している。
等化部33aは、図1に示した等化部11aに対応しており、EQ係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う。以下に、等化部33aの一例を示す。
図5は、等化部の一例を示す図である。
ここでは、等化部33aとして、FIRフィルタを用いたFFEの例を示している。
等化部33aは、FF(Flip-Flop)41,42、乗算器(アンプ)43,44,45、加算器46を有している。
入力振幅s0,s1,s2は、Mビットの入力信号の入力振幅であり、上付きの数字0〜2は、タップ番号を示している。なお、入力振幅s1は、入力振幅s0の入力信号がFF41で1クロックサイクル分遅延された信号の振幅であり、入力振幅s2は、入力振幅s1の入力信号が、さらにFF42で1クロックサイクル分遅延された信号の振幅である。なお、FF41,42には、クロック信号が入力されるが、図5では図示を省略している。
入力振幅s0,s1,s2は、それぞれ乗算器43,44,45で、EQ係数C0 n,C1 n,C2 nと掛け合わされ、加算器46で加算され、Nビットの出力信号(出力振幅yn=ΣCi n×si)が出力される。なお、下付きのnは、演算サイクル番号を示している。EQ係数C0 n,C1 n,C2 nは、EQ係数供給部33cから入力される。
図4で示した例の場合、等化部33aは、図5で示した回路を4つ含む。
図4のCMA部33bは、図1に示したEQ係数生成部11bに対応しており、適応アルゴリズムであるCMAを用いて調整されたEQ係数を生成する。
CMA部33bは、等化部33aの出力振幅ynの時間平均が期待振幅dに等しくなるようにフィードバック制御する。つまり、以下の式(1)を満たすようにフィードバック制御を行う。
E[(yn 2−d22]=0 (1)
上式で、E[]は、時間平均を示している。
式(1)をベースとして、各EQ係数は、以下の式(2)にて導出される。
i n+1=Ci n−μ(yn 2−d2)yni) (2)
上式で、μはステップサイズパラメータと呼ばれ、適応等化ループの時定数(帯域)を決める変数である。
EQ係数供給部33cは、図1に示したEQ係数供給部11cに対応しており、カウンタ部50と、セレクタ51を有している。カウンタ部50は、CMA部33bから出力されるEQ係数をもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出する。セレクタ51は、カウンタ部50からの選択信号に応じて、CMA部33bからのEQ係数か、カウンタ部50にて検出された最適EQ係数の何れかを選択して等化部33aに供給する。
図6は、EQ係数供給部の一例を示す図である。
EQ係数供給部33cのカウンタ部50は、FF60、比較回路61、カウンタ62、レジスタ部63、最大値選択回路64を有している。
FF60は、図4で示したCMA部33bから入力されたEQ係数C0,C1,C2を1クロックサイクル遅延させる。
比較回路61は、CMA部33bから入力されたEQ係数C0,C1,C2と、FF60により1クロックサイクル分遅延されたEQ係数C0,C1,C2とを比較して、一致していなければ、ライトイネーブル信号とリセット信号を出力する。
カウンタ62は、リセット信号が入力されてから次のリセット信号が入力されるまでカウントを行い、その結果をレジスタ部63に出力する。
レジスタ部63は、EQ係数C0,C1,C2の値と、その値ごとのカウンタ62の計数値である安定期間サイクル数を保持する。
最大値選択回路64は、演算停止信号が入力された場合に、レジスタ部63に保持されているEQ係数C0,C1,C2の8つの組のうち、安定期間サイクル数が最大のものを出力させるような選択信号を、セレクタ51に出力する。
セレクタ51は、演算停止信号が入力されるまでは、CMA部33bからのEQ係数C0,C1,C2を等化部33aに供給するが、演算停止信号が入力されると、最大値選択回路64で選択されたEQ係数C0,C1,C2の値を等化部33aに供給する。
図7は、カウンタ部の動作を示すタイミングチャートである。
図7では、FF60に入力されるクロック信号、EQ係数C0,C1,C2、ライトイネーブル信号、カウンタ62のカウンタ値を示している。
EQ係数C0,C1,C2の値が(1,1,1)の間は、カウンタ62はカウントを継続している。EQ係数C0,C1,C2の値が(1,1,0)に変化すると、比較回路61がライトイネーブル信号を立ち上げ、次のクロック信号の立ち上がりタイミングで、カウンタ値(図7の例では103)がレジスタ部63に書き込まれる。また、図示しないリセット信号によって、カウンタ値が0にリセットされる。
以下、第2の実施の形態の適応等化回路33及び受信回路30の動作を説明する。
図示しない伝送線路からの入力信号がAD変換部31に入力され、デジタルデータに変換されると、デマルチプレクサ32は、高転送レートのデジタルストリームを、もとの低転送レートの複数のデジタルストリームに戻す。そして、等化部33aは、デマルチプレクサ32の出力に対して、EQ係数供給部33cから供給されるEQ係数C0,C1,C2を用いて、等化処理を行う。等化部33aからの出力は、データ判定回路34に入力され、“0”か“1”かの判定が行われる。また、等化部33aからの出力は、CMA部33bにフィードバックされる。
CMA部33bは、デマルチプレクサ32からの出力と、等化部33aからの出力とをもとに、式(2)により、EQ係数C0,C1,C2を生成して出力する。EQ係数はカウンタ部50に入力され、カウンタ部50は、演算停止信号が入力された時点で、安定期間サイクル数が最大のEQ係数C0,C1,C2の値を、最適EQ係数としてセレクタ51に選択させ、等化部33aに供給させる。
これにより、等化部33aでは、入力信号に対して適切に振幅を調整できる。そのため、データ判定回路34でも、適切に“1”であるか“0”であるかが判定される。
以上のように第2の実施の形態の適応等化回路33及び受信回路30では、EQ係数供給部33cが、EQ係数から適応等化演算結果が安定している状態を検出して、その状態におけるEQ係数の組み合わせを最適EQ係数として等化部33aに供給する。これにより、低いビット精度の等化部33aでも適切に、入力信号の振幅を調整することができる。すなわち、小面積及び低消費電力の回路で、ビットエラーの発生を抑制する等化演算が可能となる。
(第3の実施の形態)
以下、CMAを用いてEQ係数を算出する際のパラメータを用い、適応等化演算結果が安定している状態を検出する適応等化回路及び受信回路を、第3の実施の形態として詳細に説明する。
図8は、第3の実施の形態の適応等化回路及び受信回路を示す図である。
図4で示した第2の実施の形態の適応等化回路33及び受信回路30と同一の構成要素については、同一符号を付し説明を省略する。
第3の実施の形態の受信回路70において、適応等化回路71は、第2の実施の形態の適応等化回路33と、EQ係数供給部72が異なっている。
EQ係数供給部72は、パラメータ(y2 n−d2)の時間平均をもとに、最適EQ係数を出力する平均値算出部73とセレクタ74を備えている。
図9は、第3の実施の形態におけるEQ係数供給部の一例を示す図である。
EQ係数供給部72の平均値算出部73は、FF80、比較回路81、平均値算出回路82、FF83、比較回路84、FF85を有している。
FF80は、図4で示したCMA部33bから入力されたEQ係数C0,C1,C2を1クロックサイクル遅延させる。
比較回路81は、CMA部33bから入力されたEQ係数C0,C1,C2と、FF60により1クロックサイクル分遅延されたEQ係数C0,C1,C2とを比較して、一致していなければリセット信号を出力する。
平均値算出回路82は、式(2)に示したように、EQ係数を求めるためのパラメータであるy2 n−d2の時間平均を、EQ係数の組み合わせごとに算出する。EQ係数が変化し、比較回路81からリセット信号が入力された場合に、次のEQ係数の組み合わせにおけるy2 n−d2の時間平均の算出を開始する。
FF83は、平均値算出回路82での前回のEQ係数の組み合わせにおける平均値Aを保持する。
比較回路84は、リセット信号が入力されると、平均値算出回路82から出力される平均値Bと、前回の平均値Aとを比較して、A>Bであれば、ライトイネーブル信号を出力する。
FF85は、ライトイネーブル信号が入力されると、FF80から出力されるEQ係数C0,C1,C2の値を保持する。式(1)について説明したように、y2 n−d2の時間平均が小さいほど、適応等化演算結果が安定している状態を示すので、FF85には、それまで生成されたEQ係数C0,C1,C2のうち、最適な値の組が保持される。
セレクタ74は、演算停止信号が入力されるまでは、CMA部33bからのEQ係数C0,C1,C2を等化部33aに供給するが、演算停止信号が入力されると、FF85に保持されている最適EQ係数を等化部33aに供給する。
図10は、平均値算出部の動作を示すタイミングチャートである。
図10では、クロック信号、EQ係数C0,C1,C2、ライトイネーブル信号、FF85に保持されている値を示している。
EQ係数C0,C1,C2の値が(1,1,1)の間、平均値算出回路82は、y2 n−d2の時間平均を算出する。そして、比較回路84は、EQ係数C0,C1,C2の値が(1,1,0)に変化した時点で、FF83に保持されている前回のEQ係数C0,C1,C2の値(x,x,x)のときのy2 n−d2の平均値Aと今回の平均値Bとを比較する。ここで、A>Bの場合には、比較回路84は、図10に示すように、ライトイネーブル信号を立ち上げ、次のクロックの立ち上がりタイミングでFF85へEQ係数(1,1,1)を書き込ませる。
これにより、FF85には、y2 n−d2の平均値が最小、つまり、適応等化演算結果が最も安定している状態のときのEQ係数C0,C1,C2が保持され、セレクタ74に演算停止信号が入力されると、保持されたEQ係数C0,C1,C2が等化部33aに供給される。
以上のように第3の実施の形態の適応等化回路71及び受信回路70では、EQ係数供給部72が、EQ係数を求めるためのパラメータから適応等化演算結果が安定している状態を検出する。そして、EQ係数供給部72は、安定状態におけるEQ係数の組み合わせを最適EQ係数として等化部33aに供給する。これにより、低いビット精度の等化部33aでも適切に、入力信号の振幅を調整することができる。すなわち、小面積及び低消費電力の回路で、ビットエラーの発生を抑制する等化演算が可能となる。
また、第3の実施の形態の適応等化回路71及び受信回路70では、図9からわかるように、最適EQ係数を出力するための記憶部(FF80,83,85)を小さくできるので、回路面積をさらに小さくできる。
なお、上記のような受信回路10,30,70は、たとえば、以下のような通信装置に搭載される。
図11は、通信装置の一例を示す図である。
通信装置100は、受信回路110、送信回路120、制御回路130を有している。
受信回路110は、前述した受信回路10,30,70に対応している。受信信号RXINに対して等化処理などを行い、その結果を出力信号RXOUTとして出力する。
送信回路120は、制御回路130から供給される入力信号TXINに対して、図示しないマルチプレクサにより、高転送レートのストリームにするなどの処理を行い、送信信号TXOUTとして出力する。
制御回路130は、外部とのデータや信号のやり取りを行い、受信回路110や送信回路120を制御する。前述した演算停止信号は、たとえば、この制御回路130から受信回路110に供給される。
第1乃至第3の実施の形態の受信回路10,30,70を、通信装置100の受信回路110として用いることで、通信装置100の回路規模の小型化、省電力化が図れる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の適応等化回路及び受信回路の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
10 受信回路
11 適応等化回路
11a 等化部
11b EQ係数生成部
11c EQ係数供給部
12 データ判定回路
20 送信回路
21 伝送線路

Claims (4)

  1. 等化係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う等化部と、
    前記等化係数を生成する等化係数生成部と、
    前記等化係数生成部から出力される前記等化係数または前記等化係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出して、前記状態における前記等化係数を保持し、適応等化演算の終了を指示する演算停止信号を受けると、保持された当該等化係数を前記等化部に供給する等化係数供給部と、を有し、
    前記等化係数供給部はセレクタを有し、前記演算停止信号を受けると、前記セレクタは、前記等化係数生成部で生成された前記等化係数を前記等化部に供給する代わりに、保持された、前記状態における前記等化係数を前記等化部に供給する、ことを特徴とする適応等化回路。
  2. 前記等化係数供給部は、前記パラメータの時間平均が最小のときの前記等化係数を保持し、前記演算停止信号が入力されると、当該等化係数を前記等化部に供給することを特徴とする請求項1に記載の適応等化回路。
  3. 前記等化係数供給部は、前記等化係数の組み合わせごとの安定期間をカウントし、前記演算停止信号が入力されると、最も安定期間が長い組み合わせの前記等化係数を前記等化部に供給することを特徴とする請求項1に記載の適応等化回路。
  4. 等化係数に応じて入力信号の振幅の調整を行う等化部と、前記等化係数を生成する等化係数生成部と、前記等化係数生成部から出力される前記等化係数または前記等化係数を求めるためのパラメータをもとに、適応等化演算結果が安定している状態を検出して、前記状態における前記等化係数を保持し、適応等化演算の終了を指示する演算停止信号を受けると、保持された当該等化係数を前記等化部に供給する等化係数供給部と、を有する適応等化回路と、
    前記振幅が調整された前記入力信号のデータを判定するデータ判定回路と、を有し、
    前記等化係数供給部はセレクタを有し、前記演算停止信号を受けると、前記セレクタは、前記等化係数生成部で生成された前記等化係数を前記等化部に供給する代わりに、保持された、前記状態における前記等化係数を前記等化部に供給する、ことを特徴とする受信回路。
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