JP5564728B2 - 面体内環境測定装置及び面体内環境測定方法 - Google Patents

面体内環境測定装置及び面体内環境測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも口及び鼻を覆う面体の内部環境を測定することが可能な面体内環境測定装置及び面体内環境測定方法に関する。
近年、高性能な濾過材を用いることにより、呼吸用保護具の性能は著しく向上している。しかし、呼吸用保護具の性能が如何に優れていても、これを適切に使用しなければ、その性能を発揮させることは不可能である。呼吸用保護具の性能を低下させる要因として、呼吸用保護具の接顔部と着用者の顔面との隙間から粉塵が漏れ込むことが挙げられる。
従来から、呼吸用保護具を装着した際における呼吸用保護具の接顔部と着用者の顔面との密着性を調べることが可能な測定装置が知られている。このような測定装置としては、例えば、呼吸用保護具の面体内のエアをパーティクルカウンタに所定の測定時間導入することにより面体内の粒子数を測定した後、三方電磁弁を切り替えて大気中のエアをパーティクルカウンタに所定の測定時間導入することにより面体外の粒子数を測定し、これら各測定値から粒子の漏れ率を求めるようにした測定装置が知られている(特許文献1参照)。このような測定装置によれば、呼吸用保護具の面体内への粉塵の漏れ込みを定量的に求め、漏れ率として表示することが可能であるため、呼吸用保護具の正しい装着の仕方の確認や呼吸用保護具の選定等を自分で行うことができ、呼吸用保護具本来の性能を発揮させることができる。
特開平9−152397号公報
しかしながら、特許文献1の測定装置では、面体内の粒子数と、大気中(面体外)の粒子数とを、所定の測定時間(通常、1分程度)毎に交互に測定するものであるため、呼吸用保護具の漏れ率をリアルタイムに得ることができず、呼吸用保護具の位置調整等の効果をすぐに確認することができないという問題がある。また、これにより特許文献1の測定装置は、呼吸用保護具の正しい装着の仕方の学習効率が悪いという問題がある。
さらに、特許文献1の測定装置は、粒子の漏れ率を測定することができるものの、粒子の漏れ(漏れ率)と着用者の呼吸との関係まではわからないものであった。
そこで、本発明は、粒子の漏れの程度をリアルタイムに確認することができ、かつ、粒子の漏れと着用者の呼吸との関係を確認することが可能な面体内環境測定装置及び面体内環境測定方法を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明に係る面体内環境測定装置は、少なくとも口及び鼻を覆う面体の内部の粒子数を測定する内部粒子カウンタと、前記面体の外部の粒子数を測定する外部粒子カウンタと、前記面体の内部の圧力を測定する圧力センサと、前記内部粒子カウンタ及び前記外部粒子カウンタそれぞれの測定結果から、前記面体の内部の粒子数と前記面体の外部の粒子数との比較値を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記比較値及び前記圧力センサにより測定された前記圧力それぞれを、時間と関連付けて同時表示可能に出力する出力部とを備えたことを特徴とする。ここで、面体の内部の粒子数と面体の外部の粒子数との比較値とは、面体の内部の粒子数と、面体の外部の粒子数とを比較することにより得られる値であり、例えば、粒子の漏れ率や、面体の内部の粒子数と面体の外部の粒子数との差分値等の、粒子の漏れの程度を示す値が挙げられる。
本発明に係る面体内環境測定装置において、前記出力部は、前記算出部により算出された前記比較値と、前記圧力センサにより測定された前記圧力とをX軸とY軸から形成されるグラフに同時表示可能な表示部を備え、前記X軸及びY軸のいずれか一方を時間軸とし、他方を前記比較値の数値軸及び前記圧力の数値軸とすることが好ましい。
また、本発明に係る面体内環境測定方法は、少なくとも口及び鼻を覆う面体の内部の粒子数を測定する内部粒子カウント処理と、前記面体の外部の粒子数を測定する外部粒子カウント処理と、前記面体の内部の圧力を測定する圧力測定処理と、を同時に実行した後、前記内部粒子カウンタ及び前記外部粒子カウンタそれぞれの測定結果から、前記面体の内部の粒子数と前記面体の外部の粒子数との比較値を算出し、算出された前記比較値及び前記圧力測定処理により測定された前記圧力それぞれを、時間と関連付けて同時表示可能に出力することを特徴とする。
本発明に係る面体内環境測定方法において、前記比較値及び前記圧力を出力する処理は、前記比較値と、前記圧力とを、X軸とY軸から形成されるグラフに同時表示する表示ステップを備え、前記グラフは、前記X軸及びY軸のいずれか一方を時間軸とし、他方を前記比較値及び前記圧力の数値軸とするようにしても良い。
本発明によれば、粒子の漏れの程度をリアルタイムに確認することができ、かつ、粒子の漏れと着用者の呼吸との関係を確認することが可能な面体内環境測定装置及び面体内環境測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る面体内環境測定装置の概念図である。 本実施形態に係る面体内環境測定装置の使用状態を示す概略正面図である。 本実施形態に係る面体内環境測定装置の表示部に表示されるグラフの一例を示す図である。
次に、本発明の一実施形態に係る面体内環境測定装置について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、少なくとも口及び鼻を覆う面体2を備える呼吸用保護具に対して用いられるものであり、図1及び図2に示すように、面体2の内部の粒子数を測定する内部粒子測定部3と、大気中(面体2の外部)の粒子数を測定する外部粒子測定部4と、面体2の内部の圧力を測定する圧力測定部5と、これら測定結果を処理する制御部16と、制御部16により生成されたグラフ(画面情報)を表示する表示部18とを備えている。
内部粒子測定部3は、エア中の粒子を捕集可能な内部粒子用捕集部材20と、所定の粒子径以上の粒子の個数をカウント(測定)可能な内部粒子カウンタ10と、内部粒子用捕集部材20と内部粒子カウンタ10とを流体的に接続するサンプリングチューブ22と、内部粒子用捕集部材20から内部粒子カウンタ10に向けて粒子を流動させる気体流を発生可能なサンプリングポンプ24と、サンプリングポンプ24の流量を制御するための流量コントローラ28と、内部粒子カウンタ10を通過した粒子を捕集するためのフィルタ26とを備えている。
内部粒子カウンタ10は、光散乱方式のパーティクルカウンタであり、呼吸用保護具の面体2(フィルタ部)を通過可能な粒子径の粒子(微小粒子)の個数はカウントせず、面体2を通過しない程度の粒子径(例えば、0.3μm以上又は0.5μm以上)の粒子(粗大粒子)の個数のみをカウント可能に構成されている。すなわち、内部粒子カウンタ10は、内部粒子カウンタ10内を流動する一定体積(例えば16.66mLや単位体積)のエア中に存在する粗大粒子の粒子数を測定可能に構成されている。光散乱方式のパーティクルカウンタは、粒子を含むサンプリングエアを吸い込んでこの吸引空気にレーザー光線を照射し、これによって生じた散乱光の強さを光センサ(検出器)によって電気信号(光電流)に変換し、この光電流を電子回路により基準の値(基準の粒子径に対応した電流値)に対して判別し、この基準値を上回るもののみカウント値として積算するという測定原理を採用したものである。
内部粒子カウンタ10、フィルタ26、流量コントローラ28及びサンプリングポンプ24は、面体内環境測定装置1の測定装置本体内に設けられており、上流側(粒子流入側)から下流側(粒子流出側)に向けて、内部粒子カウンタ10、フィルタ26、流量コントローラ28、サンプリングポンプ24の順で配置されている。
内部粒子用捕集部材20及びサンプリングチューブ22は、面体内環境測定装置1の測定装置本体の外部に設けられており、サンプリングチューブ22の一端(内部粒子用捕集部材20と接続された側の端部と反対側の端部)に取り付けられたコネクタにより、測定装置本体に対して着脱可能に構成されている。
外部粒子測定部4は、エア中の粒子を捕集可能なサンプリングチューブ32と、サンプリングチューブ32と流体的に接続され、所定の粒子径以上の粒子の個数をカウント(測定)可能な外部粒子カウンタ12と、サンプリングチューブ32を介して大気中から外部粒子カウンタ12に向けて粒子を流動させる気体流を発生可能なサンプリングポンプ38と、サンプリングポンプ38の流量を制御するための流量コントローラ36と、外部粒子カウンタ12を通過した粒子を捕集するためのフィルタ34とを備えている。外部粒子カウンタ12は、光散乱方式のパーティクルカウンタであり、内部粒子カウンタ10と同様に、粗大粒子の個数のみをカウント可能に構成されている。
外部粒子カウンタ12、フィルタ34、流量コントローラ36及びサンプリングポンプ38は、内部粒子測定部3と同様に、面体内環境測定装置1の測定装置本体内に設けられており、上流側(粒子流入側)から下流側(粒子流出側)に向けて、外部粒子カウンタ12、フィルタ34、流量コントローラ36、サンプリングポンプ38の順で配置されている。
サンプリングチューブ32は、内部粒子測定部3と同様に、面体内環境測定装置1の測定装置本体の外部に設けられており、サンプリングチューブ32の基端(大気中に配置される側の端部と反対側の端部)に取り付けられたコネクタにより、測定装置本体に対して着脱可能に構成されている。
内部粒子カウンタ10用のサンプリングポンプ24及び外部粒子カウンタ12用のサンプリングポンプ38の下流側(粒子流出側)には、共通のサイレンサ40が一つ設けられており、このサイレンサ40を介してエアが排出されるように構成されている。これらサンプリングポンプ24及びサンプリングポンプ38の流量は、例えば1L/min程度に設定することができる。
内部粒子用捕集部材20は、エア中の粒子を捕集可能なものであれば特に限定されないが、平板形状に形成され、面体2の接顔部と着用者の顔面との間に隙間が形成されないように構成された密着性試験ガイドを用いることが好ましい。このような密着性試験ガイドを用いる場合には、面体2にエア採取用の採取孔を形成することなく、面体2内のサンプリングを行うことができる。
圧力測定部5は、面体2内に配置される圧力検出プローブ42と、面体2の内部の圧力を測定する圧力センサ(圧力検出器)14と、圧力検出プローブ42と圧力センサ14とを接続する導圧チューブ43とを備えている。この圧力測定部5は、圧力検出プローブ42により検出された面体2の内部の圧力が、導圧チューブ43を介して圧力センサ14に接続(伝達)されるように構成されている。圧力測定部5は、面体2の内部の圧力を測定可能なものであれば、いかなる構成を備えていても良く、導圧チューブ43及び圧力センサ14は、周知のものを用いることが可能である。また、圧力検出プローブ42も同様に、周知のものを用いることが可能であるが、平板形状に形成され、面体2の接顔部と着用者の顔面との間に隙間が形成されないように構成された密着性試験ガイドを用いることが好ましい。
制御部16は、内部粒子カウンタ10、外部粒子カウンタ12、圧力センサ14及び表示部18と接続されており、内部粒子カウンタ10、外部粒子カウンタ12及び圧力センサ14からの測定結果の入力を受け付け、これら各測定結果から漏れ率及び圧力の関係グラフ102を示す画面情報を作成し、この画面情報を表示部18に対して出力する処理を実行するように構成されている。
具体的には、制御部16は、内部粒子カウンタ10及び外部粒子カウンタ12それぞれの測定結果から粒子の漏れ率を算出する漏れ率算出部44と、圧力センサ14により測定された面体2の内部の圧力を管理(記憶)する圧力記憶部46と、漏れ率算出部44により算出された粒子の漏れ率の推移グラフ106と圧力記憶部46により記憶された面体2内の圧力の推移グラフ104とを同時に示す関係グラフ102を作成及び更新するグラフ生成処理部(図示せず)と、グラフ生成処理部により作成された関係グラフ102を含む画面100を示す画面情報を表示部18に対して出力する出力処理部(図示せず)とを備えている。
漏れ率算出部44は、内部粒子カウンタ10によりカウントされた粗大粒子の粒子数と、外部粒子カウンタ12によりカウントされた粗大粒子の粒子数とを、所定時間毎(例えば0.1秒毎)に順次記憶する粒子数記憶処理を実行可能に構成されている。また、漏れ率算出部44は、所定時間毎に順次記憶したそれぞれの粒子数を、所定の測定時間(例えば1秒)分積算し、これら積算されたそれぞれの粒子数(マスク内の粗大粒子数及びマスク外の粗大粒子数)から、粒子の漏れ率を順次算出する漏れ率算出処理及びこの漏れ率を記憶する記憶処理を実行するように構成されている。この漏れ率算出部44による漏れ率算出処理は、粒子数記憶処理において粒子数を記憶する間隔(例えば0.1秒毎)と同一の間隔で実行される。これにより、漏れ率の変化が細かく、かつリアルタイムな漏れ率が順次算出される。粒子の漏れ率は、「漏れ率(%)=(マスク内の粗大粒子数/マスク外の粗大粒子数)×100」で算出することができる。
また、漏れ率算出部44は、内部粒子カウンタ10によりカウントされた粗大粒子の粒子数と、外部粒子カウンタ12によりカウントされた粗大粒子の粒子数との少なくとも一方の数値を、予め設定された補正係数又は自動計算により求められた補正係数を乗算することにより補正する補正処理と、この補正された粒子数を記憶する記憶処理とを実行可能に構成されている。これにより、内部粒子カウンタ10と外部粒子カウンタ12との器差を補正し、正確な漏れ率を算出することができる。この補正係数は、内部粒子測定部3及び外部粒子測定部4の双方において大気中の粒子数を測定した際に、漏れ率が100%(概ね100%)、すなわち、マスク内の粗大粒子数とマスク外の粗大粒子数が同一(概ね同一)となるように、マスク内の粗大粒子数及びマスク外の粗大粒子数の少なくとも一方を補正可能な値である。さらに、漏れ率算出部44は、算出された粒子の漏れ率をグラフ生成処理部に出力する出力処理を実行可能に構成されている。
圧力記憶部46は、圧力センサ14により測定された面体2の内部の圧力を、漏れ率算出部44における粒子数記憶処理と同時又は並行して順次記憶する圧力記憶処理と、記憶された圧力をグラフ生成処理部に出力する出力処理を実行可能に構成されている。ここで、グラフ生成処理部に記憶された圧力を出力する処理は、この圧力が測定された時と同時又は並行して測定された粒子数に基づく漏れ率がグラフ生成処理部に出力されるタイミングで、実行される。これは、サンプリングしたエアが内部粒子カウンタ10及び外部粒子カウンタ12に到達するまでの時間と、漏れ率が算出されるまでの時間とにより測定値に遅れが生じ、圧力の変化を圧力センサ14が感知するまでの時間との間にずれが生じるという問題を解消するための処理であり、圧力の測定値の出力のタイミングを遅らせて、漏れ率の出力と整合させることにより、表示部18に表示される漏れ率推移グラフ106と圧力推移グラフ104との表示の時間的なズレを修正することができる。
グラフ生成処理部は、漏れ率算出部44により算出された漏れ率と、圧力記憶部46に記憶された面体2の内部の圧力とから、漏れ率の時間的推移を示す漏れ率推移グラフ106と、圧力の時間的推移を示す圧力推移グラフ104とをそれぞれ作成し、これら漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104を、時間を基準として関連付けて(すなわち、時間軸を共通させて)同時に表示する関係グラフ102を作成する処理と、この関係グラフ102を含む画面100を示す画面情報を作成する処理と、画面100に表示される各種情報を順次リアルタイムに更新する更新処理とを実行可能に構成されている。
画面100は、図3に示すように、関係グラフ102を示す表示領域と、最新の漏れ率を数値として表示する漏れ率表示領域108と、最新の面体2内の圧力を数値として表示する圧力表示領域110とを備えている。
関係グラフ102は、X軸(横軸)を時間軸とし、右側(一方)のY軸(縦軸Y1)を圧力(Pa)とし、左側(他方)のY軸(縦軸Y2)を漏れ率(%)とするものである。時間軸は、図中最も右側が現在(最新値)を表しており、右から左に向けてスクロールするように構成されている。圧力推移グラフ104は、関係グラフ102の上下方向の中央部分に配置されており、漏れ率推移グラフ106は、関係グラフ102の下端部、すなわち、圧力推移グラフ104の下部に配置されている。このように、漏れ率推移グラフ106と圧力推移グラフ104とのそれぞれを、時間と関連付けて表示させることによって、着用者の呼吸と粒子の漏れの関係が明確化し、着用者の呼吸状況に応じた漏れ率をリアルタイムでモニタリングすることが可能となる。なお、関係グラフ102は、図示しない入力手段による操作により、X軸の表示範囲や、Y軸(Y1、Y2)の最大値及び最小値が適宜設定可能である。
表示部18は、面体内環境測定装置1の測定装置本体に内蔵されたタッチパネルディスプレーや、面体内環境測定装置1の測定装置本体とは別体として設けられた外部テレビモニター等のディスプレーであり、制御部16のグラフ生成処理部により作成された画面100を示す画面情報が入力されることにより、表示画面上に画面100を表示するように構成されている。
以上のような構成を備える面体内環境測定装置1は、図2に示すように、面体2の内部に内部粒子用捕集部材20(図2では不図示。図1参照)及び圧力検出プローブ42(図2では不図示。図1参照)を配置させ、かつ、大気中(面体2の外部)にサンプリングチューブ32の先端(開放端)を配置させた状態において使用される。
次に、本実施形態に係る面体内環境測定装置1を用いた面体内環境測定方法について、説明する。まず、面体内環境測定装置1の電源(図示せず)を入れてサンプリングポンプ24、38をそれぞれ駆動させ、内部粒子用捕集部材20による面体2の内部のエアのサンプリングを開始すると共に、サンプリングチューブ32による大気中(面体2の外部)のエアのサンプリングを開始する。この際、サンプリングするエアの流量は、流量コントローラ28、36によりそれぞれ一定に保たれている。
サンプリングされたエアは、それぞれ、検出器である内部粒子カウンタ10と外部粒子カウンタ12とに導かれ、それぞれにおいて、エア中に含まれる一定体積当たりの粗大粒子の個数がカウントされる。制御部16の漏れ率算出部44では、内部粒子カウンタ10と外部粒子カウンタ12とでそれぞれ計数された粗大粒子の粒子数を一定時間(例えば0.1秒)毎に記憶する。また、これと同時又は並行して、圧力記憶部46では、圧力センサ14により測定された面体2の内部の圧力を、同時間(例えば0.1秒)毎に記憶する。
次に、漏れ率算出部44において、記憶した各粗大粒子の粒子数をそれぞれ更に一定時間(例えば1秒)分積算し、この積算値を用いて漏れ率を算出する。なお、粒子数の積算は必ずしも行う必要がないが、短時間のサンプリングで得られるエアの体積では測定値の信頼性が低いため、過去数回分(例えば10回分=1秒)の測定値を積算することが好ましい。この漏れ率の算出は、粗大粒子の粒子数を記憶する時間(本実施例では0.1秒)毎に行われる。これにより、漏れ率の変化を細かく確認することができる。
次に、グラフ生成処理部において、漏れ率算出部44により算出された漏れ率と、圧力記憶部46に記憶された面体2の内部の圧力とから関係グラフ102及びこれを含む画面100を示す画面情報を作成し、表示部18において、画面100を表示する。
本実施形態に係る面体内環境測定装置1によれば、面体2の内部の粒子数を測定する内部粒子カウンタ10と、面体2の外部の粒子数を測定する外部粒子カウンタ12と、面体2の内部の圧力を測定する圧力センサ14と、内部粒子カウンタ10及び外部粒子カウンタ12それぞれの測定結果から粒子の漏れ率を算出する漏れ率算出部44と、漏れ率算出部44により算出された粒子の漏れ率及び圧力センサ14により測定された圧力それぞれを、時間と関連付けて同時表示可能に出力する制御部16(出力部)とを備えることにより、粒子の漏れ率(粒子の漏れの程度)をリアルタイムに確認することができ、かつ、粒子の漏れと着用者の呼吸との関係を確認することができる。すなわち、本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、呼吸用保護具(マスク)の装着状態をリアルタイムでモニタリングするものであることから、漏れ率を見ながら呼吸用保護具(マスク)の装着状態の改善を図ることができる。また、本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、面体2内の圧力(面体圧力)も同時にモニタリングするものであることから、例えば、電動ファン付呼吸用保護具(給気式呼吸用保護具)の性能評価にも役立てることができる。なお、電動ファン付呼吸用保護具(給気式呼吸用保護具)とは、呼吸用保護具の接願部と着用者の顔面との隙間から粉塵の漏れ込みを少なくするために、面体内に空気を送風して、面体内を外気に対して陽圧を保つようにさせる呼吸用保護具である。
本発明に係る面体内環境測定装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。例えば、本実施形態に係る面体内環境測定装置1において、関係グラフ102は、右側(一方)のY軸(縦軸Y1)を圧力(Pa)とし、左側(他方)のY軸(縦軸Y2)を漏れ率(%)とするもの(すなわち、1画面グラフ)であるとしたが、これに限定されず、例えば、左側のY軸を上下に分割させ、上側のY軸を圧力(Pa)とし、下側のY軸を漏れ率(%)とするもの(すなわち、2画面グラフ)であるとしても良いし、これら1画面グラフと2画面グラフとを適宜切り替えて表示可能であるとしても良い。また、Y軸を時間軸とし、X軸を粒子の漏れ率及び圧力の数値軸としても良い。
また、本実施形態に係る面体内環境測定装置1において、画面100に表示する情報は、関係データ102のような漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104ではなく、漏れ率の最新値及び圧力の最新値であるとしても良い。この場合には、画面100上に、マスク外の粗大粒子数、マスク内の粗大粒子数、補正係数及び漏れ率の各最新値を表示可能な漏れ率表示領域と、面体2内の圧力の最新値を表示可能な圧力表示領域とを設けることが好ましい。
本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、画面100の一部にタイムバーが配置され、操作者によるタイムバーのドラッグ操作(図中左右方向への移動操作)により漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104を同時に左右方向にスクロール(移動)させ、標準画面上に表示されていない過去の漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104を画面上に表示させることができるように構成されていても良い。
また、本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、画面100の一部に漏れ率推移グラフ106用の時間シフトボタン及び圧力推移グラフ104用の時間シフトボタンがそれぞれ配置され、これら各時間シフトボタンをそれぞれ操作することにより、漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104をそれぞれ独立させて左右方向にスクロール(移動)させることができるように構成されていても良い。
さらに、本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、画面100の一部に再現ボタンが配置され、この再現ボタンを操作することにより、制御部16の内部メモリに記憶された過去のデータ(漏れ率推移グラフ106及び圧力推移グラフ104)を再生表示させることができるように構成されていても良い。
本実施形態に係る面体内環境測定装置1は、漏れ率及び面体2内の圧力が予め定められた上限値又は下限値(閾値)を超えた際、ポンプ電源(図示せず)に異常が発生した際、レーザーレベルが予め定められた上限値又は下限値(閾値)を超えた際等に警報を発生させる警報発生処理部を備えても良い。
本実施形態では、図2において使い捨てマスクを例示的に示したが、これに限定されず、例えば防塵マスクや電動ファン付呼吸用保護具(給気式呼吸用保護具)など、種々のマスクの漏れ率及び面体内圧の測定に用いることができる。
本実施形態では、内部粒子カウンタ10及び外部粒子カウンタ12それぞれの測定結果から粒子の漏れ率を算出するとしたが、これに限定されず、面体2の内部の粒子数と面体2の外部の粒子数との比較値を算出するものであれば良く、例えば、面体2の内部の粒子数と面体2の外部の粒子数との差分を算出し、表示するとしても良い。
1 面体内環境測定装置、2 面体、10 内部粒子カウンタ、12 外部粒子カウンタ、14 圧力センサ(圧力検出器)、16 制御部(出力部)、18 表示部、44 漏れ率算出部(算出部)

Claims (4)

  1. 少なくとも口及び鼻を覆う面体の内部の粒子数を測定する内部粒子カウンタと、
    前記面体の外部の粒子数を測定する外部粒子カウンタと、
    前記面体の内部の圧力を測定する圧力センサと、
    前記内部粒子カウンタ、前記外部粒子カウンタ及び前記圧力センサの測定結果に基づいて画面情報を生成する制御部と、
    前記制御部により生成された前記画面情報を表示可能な表示部とを備え、
    前記制御部は、
    前記内部粒子カウンタ及び前記外部粒子カウンタそれぞれの測定結果を所定時間毎に順次記憶し、該順次記憶した測定結果から、前記面体の内部の粒子数と前記面体の外部の粒子数との比較値を順次算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記比較値及び前記圧力センサにより測定された前記圧力それぞれを時間と関連付けて同時表示させることが可能な前記画面情報を生成する生成処理部と、
    前記生成処理部により生成された前記画面情報を前記表示部に対して出力する出力部とを備え、
    前記生成処理部は、前記表示部に表示される前記画面情報を順次更新する更新処理を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする面体内環境測定装置。
  2. 前記画面情報は、前記算出部により算出された前記比較値と、前記圧力センサにより測定された前記圧力とがX軸とY軸から形成されるグラフに同時表示される画像情報を含み、前記X軸及びY軸のいずれか一方が時間軸であり、他方が前記比較値の数値軸及び前記圧力の数値軸である
    ことを特徴とする請求項1記載の面体内環境測定装置。
  3. 少なくとも口及び鼻を覆う面体の内部の粒子数を測定する内部粒子カウント処理と、前記面体の外部の粒子数を測定する外部粒子カウント処理と、前記面体の内部の圧力を測定する圧力測定処理と、を同時に実行し、
    前記内部粒子カウンタ及び前記外部粒子カウンタそれぞれの測定結果を所定時間毎に順次記憶し、該順次記憶した測定結果から、前記面体の内部の粒子数と前記面体の外部の粒子数との比較値を順次算出し、
    算出された前記比較値及び前記圧力測定処理により測定された前記圧力それぞれを時間と関連付けて同時表示させることが可能な画面情報を生成し、
    生成された前記画情報を順次更新させて表示する
    ことを特徴とする面体内環境測定方法。
  4. 前記画情報を表示する処理は、前記比較値と、前記圧力とを、X軸とY軸から形成されるグラフに同時表示する表示ステップを備え、
    前記グラフは、前記X軸及びY軸のいずれか一方を時間軸とし、他方を前記比較値及び前記圧力の数値軸とする
    ことを特徴とする請求項3記載の面体内環境測定方法。
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