JP5562200B2 - 防災管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、リアルタイム震度計を用いた防災管理システムに係り、特に、防犯等の目的で設置されている監視用ビデオカメラの映像と地震観測データを関連付け、地震防災用の資料として活用することが可能な防災管理システムに関する。
一般に、放送局や各種の店舗等に設置される監視用ビデオカメラは、24時間無人で稼動している。そのため、監視用ビデオカメラによる映像は、不審者の監視等の防犯の目的に限らず、多方面で利用されている。例えば、地震が発生した場合には、被災状況等が記録された貴重な資料としてテレビのニュース番組等で取り上げられ、その映像は地震のエネルギーの大きさを表す「マグニチュード」や地震による揺れについての体感的な指標である「震度」とともに放送されることが多い。しかしながら、映像を通して視覚的に捉えられる「建物等の揺れや人々の行動」と、数値として表現される「マグニチュード」や「震度」とは、直感的に結びつき難い。すなわち、震度やマグニチュードなどの数値と単に並べて表示するだけでは、せっかくの映像の価値が十分に発揮されない。そこで、このような課題を解決するべく、近年、地震の映像を地震防災対策用の資料として有効に活用する手法について研究が行われている。そして、それに関して既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、地震が発生した際、遠隔地にいても被害状況を把握して適切な対策を講じることができる「地震時映像自動通報装置」に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、ネットワークを介して気象庁から提供される緊急地震速報等を受信する緊急地震速報システム受信部と、地震波到達の前後に際して、撮影された映像に関する通報条件についてネットワークを介して被通報者から携帯端末装置によって設定入力を受け付けて保存する通報条件設定部と、ビデオカメラの映像を保存するデジタル・レコーダと、デジタル・レコーダから所定の映像を抽出する通報先別映像抽出処理部と、抽出された映像を携帯端末装置に送出する通報映像送出部とを備えている。
このような構造の地震時映像自動通報装置においては、被災地の映像が被通報者にネットワークを介して自動的に通報されるため、被通報者は遠隔地にいながら、適切な善後策を講じることができる。
特許文献2には、地震災害時に起こり得る事象を模擬的に体験させて、各人の対応力を高めることができる「地震災害模擬体験装置」に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、過去の地震災害時に発生した事象の映像を記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に記憶された映像を時系列的に連結するための情報を記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された映像と第2の記憶手段に記憶された情報とを組み合わせて地震災害時に発生する事象を模擬的に再現する再現手段を備えるものである。
このような構造によれば、地震災害の模擬体験の臨場感が高まるため、地震災害に対する被験者の対応力を向上させることができる。
特許文献3には、災害等の過去の事例を視覚的に再現し、その事例をビルの管理員がいつでも擬似的に体験できる機能を有する「ビル管理システム」に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、ビルの主要設備に対して、擬似的に故障や異常状態を発生させたり、特定の操作等を行ったりすることにより、それらの設備がどのように変化するかをシミュレートするデータベース蓄積手段と、ビルの主要設備やビル周辺等の映像や音声を取り込んで記録する記録手段と、この記録された情報に異常発生部位等の情報を付加整理する編集機能を有し、緊急時の対応を教示するマルチメディア事例データベース構築手段とを備えた構成となっている。
このように構成された「ビル管理システム」によれば、災害・異常状況を擬似的に再現できるため、非常時におけるビルの管理員の対処能力と技術力向上を図ることが可能である。
特開2009−243945号公報 特開平11−249542号公報 特開平8−33060号公報
上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、ネットワークを介して送られてくる被災地の映像に基づいて被通報者が被害の程度を推測することはできるものの、地震動の最大値である「震度」と「揺れる屋内等の状況や人々の行動」を関連付けて把握することができない。そのため、その映像を地震防災や人々の安全な避難の実現や関連機器の評価等に活用できないという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明において使用される映像は地震動の強度との関連付けがないため、地震発生時の人の行動や交通状況、あるいは構造物等の挙動の分析を行うための資料として有効に活用することができないという課題があった。
さらに、特許文献3に開示された発明で用いられる映像や音声は、実際の災害を記録したものではないため、災害等の模擬体験のリアリティを高める目的に使用することはできても、災害発生時の人の行動パターン等を分析する目的には使用できないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、地震発生時の避難通路の確保や人々の行動パターンの分析及び関連機器の評価等を行うための地震防災対策用データとして、監視用ビデオカメラの映像を有効に活用することが可能な防災管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である防災管理システムは、地震に伴って互いに直交する3軸方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、この加速度検出手段から出力されるアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力される第1のデジタル信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のデジタル信号に変換するデジタルIIRフィルタと、このデジタルIIRフィルタから出力される3種類の第2のデジタル信号をベクトル合成して第3のデジタル信号に変換するとともに,この第3のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部とを有し,リアルタイム震度を表す震度信号を生成する第1のリアルタイム震度計と、地震発生時に撮影された映像を表す映像信号を生成する撮像手段と、映像信号や震度信号が取得された時刻を表す時刻信号を生成する計時部と、震度信号と映像信号が時刻信号により互いに関連付けられた状態で読み取り可能に保存されるメモリ部と、震度信号及び映像信号によってそれぞれ表されるデータが同期をとって表示されるモニターと、このモニターとメモリ部の動作を制御する制御部と、を備え、地震動を示す変位成分,速度成分及び加速度成分のうちの少なくともいずれか1つの時間波形と、震度信号によって表されるリアルタイム震度の時間波形が、地震観測点とは異なる地点で撮影された映像から、被写体の揺れや画面の振動等を詳細に観察することによって抽出される、P波到達時のコマ及び時刻に基づいて時間軸を調整された状態で映像とともに、モニターに表示されることを特徴とするものである。
このように構成された防災管理システムにおいては、撮像手段によって撮影された映像に示される人の動作や周辺の状況が、リアルタイム震度と関連付けて表示されるという作用を有する。また、時間的に変化する3軸方向それぞれに対する揺れの大きさと、上記映像の各コマとの対応関係が明確になるという作用を有する。


また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防災管理システムにおいて、第1のリアルタイム震度計に代えて、地震に伴って互いに直交する3軸方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、この加速度検出手段から出力される第1のアナログ信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のアナログ信号に変換するアナログフィルタと、この第2のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力される3種類の第1のデジタル信号をベクトル合成して第2のデジタル信号に変換するとともにこの第2のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部とを有し,リアルタイム震度を示す震度信号を生成する第2のリアルタイム震度計を備えたことを特徴とするものである。
このように構成された防災管理システムにおいては、デジタルフィルタを使用する場合に比べて計測可能な震度の範囲が狭まるものの、請求項1に記載の発明よりもハードウェアにかかる負担が小さいという作用を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の防災管理システムにおいて、震度信号、波形信号、映像信号及び時刻信号を外部信号として入力可能に設置される外部端子を備えたことを特徴とするものである。
このように構成された防災管理システムでは、映像が撮影された場所と、リアルタイム震度を算出するための観測データが取得された場所が異なる場合でも、請求項1又は請求項2に記載された発明の作用が同様に発揮される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の防災管理システムにおいて、気象庁から配信される緊急地震速報の予測震度が、外部端子から入力される地震速報信号に基づいて、震度信号によって表されるデータに対して同期をとってモニターに表示されることを特徴とするものである。
このように構成された防災管理システムでは、請求項に記載された発明の作用に加えて、リアルタイム震度との比較により、緊急地震速報における震度の予測精度が明確になるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の防災管理システムによれば、過去の災害時に取得された映像に基づいて、被災者の安全な避難方法に関する検討を容易に行うことができる。
本発明の請求項2に記載の防災管理システムによれば、請求項1に記載の発明よりも震度の計測範囲は狭まるが、さらにハードウェアが簡素化でき、製品をより廉価なものとすることができる。
本発明の請求項に記載の防災管理システムによれば、請求項1又は請求項2に記載された発明の効果に加えて、防犯等の目的で常時設置されている監視用ビデオカメラによって撮影された映像を地震防災対策用のデータとして有効利用できるという効果を奏する。
本発明の請求項に記載の防災管理システムによれば、請求項に記載された発明の効果に加えて、緊急地震速報の有効範囲を検証できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る防災管理システムの構成を示したブロック図である。 本実施例の防災管理システムを構成するリアルタイム震度計の構成図である。 (a)はリアルタイム震度計を構成するデジタルフィルタの周波数特性を示した図であり、(b)はリアルタイム震度計を構成する震度算出部の動作原理を説明するための図である。 中越地震において観測点の直下又は近傍におけるリアルタイム震度波形(1秒震度)を示した図である。 本実施例の防災管理システムを構成するリアルタイム震度計の変形例を示す構成図である。 岩手・宮城内陸地震における地震の震央、スーパーマーケット及び地震観測点の位置関係を示した地図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図7の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図9の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図11の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図13の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図15の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図17の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図19の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)は図21の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)は図23の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。 本実施例の防災管理システムにおいてモニターに表示される映像の1コマを示した図である。 (a)及び(b)は図25の映像の左上に表示されるリアルタイム震度及び変位成分の時間波形の拡大図である。
本発明の防災管理システムは、本出願人の特許発明に係るリアルタイム震度計(特許第4472769号参照)を用いるものである。以下、本発明の具体的な構成と、それに基づく作用・効果について図1乃至図26を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る防災管理システムの構成を示したブロック図である。図2は本実施例の防災管理システムを構成するリアルタイム震度計の構成図である。図3(a)はリアルタイム震度計を構成するデジタルフィルタの周波数特性を示した図であり、図3(b)はリアルタイム震度計を構成する震度算出部の動作原理を説明するための図である。図4は中越地震において観測点の直下又は近傍におけるリアルタイム震度波形(1秒震度)を示した図である。また、図5は本実施例の防災管理システムを構成するリアルタイム震度計の変形例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施例の防災管理システム1では、リアルタイム震度計2と、ビデオカメラ3と、マイクロフォン4と、計時部5と、メモリ部6と、モニター7と、スピーカー8と、入力部9と、外部信号を入力するための外部端子27が制御部10に接続されている。なお、本実施例では撮像手段としてビデオカメラ3を用いているが、これに限らず、連写機能を有するスチルカメラをビデオカメラ3の代わりに用いることもできる。
リアルタイム震度計2によって検出されたリアルタイム震度を示す震度信号2aは、ビデオカメラ3とマイクロフォン4によってそれぞれ取り込まれた映像信号3a及び音信号4aと、計時部5から得られる時刻信号5aとともに、制御部10に送られる。また、外部端子27からは、震度信号2a、映像信号3a、音信号4a及び時刻信号5aの他、地震波形を示す波形信号29aや気象庁から提供される緊急地震速報(以下、EEWという。)を表す地震速報信号28aが入力可能となっている。なお、震度信号2a、映像信号3a、音信号4a及び地震速報信号28aは、時刻信号5aによって互いに関連付けられた状態でメモリ部6に保存される。
メモリ部6へのデータの保存は、制御部10から送られる書込信号10aに従って行われる。また、入力部9を操作してメモリ部6のデータを再生するための再生信号9aを制御部10へ送ると、制御部10からメモリ部6に読込信号10bが送られる。一方、読込信号10bを受けたメモリ部6は、時刻信号5aによって互いに関連付けられた状態の震度信号2a、映像信号3a、音信号4a、波形信号29a及び地震速報信号28aを制御部10に送る。その結果、制御部10は、震度信号2a、映像信号3a、波形信号29a及び地震速報信号28aを再生信号10cとともにモニター7へ送り、音信号4aを再生信号10dとともにスピーカー8へ送る。そして、再生信号10cを受けたモニター7は、震度信号2a、映像信号3a、波形信号29a及び地震速報信号28aによってそれぞれ表されるデータを互いに同期をとって表示し、再生信号10dを受けたスピーカー8は、音信号4aで表される周辺音を震度信号2aと映像信号3aで表されるデータと同期をとって再生する。
図2に示すように、リアルタイム震度計2は東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段11と、加速度検出手段11で検出された上記3種類の加速度成分毎に、連続した時間信号(アナログ信号)を一定時間ごとにサンプリングすることにより離散化された加速度信号(デジタル信号)に変換するA/D変換器12と、加速度信号に所定の周波数に対して図3(a)に示すように重み付けの処理を行うデジタルフィルタ13aと、複数の入力信号をベクトル合成するベクトル合成器14と、ベクトル合成器14から出力された合成信号に基づいてリアルタイム震度J及び計測震度相当値を計算する震度算出部15と、リアルタイム震度Jの時間波形(以下、リアルタイム震度波形という。)に基づいて地震の種別を判定するとともに地震防災用信号23を出力する判定部16と、地震防災用信号23に従って地震の種別に関する情報を含んだ警報を発する警報部17とを備えている。すなわち、ベクトル合成器14及び震度算出部15はデジタルフィルタ13aからの出力信号に基づいてリアルタイム震度Jを計算する演算部18を構成している。
加速度検出手段11はMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術による3軸一体型の超小型加速度センサであり、地震に伴って発生する加速度の東西方向成分、南北方向成分、上下方向成分をそれぞれ検出し、アナログ信号19a〜19cとして出力する。そして、アナログ信号19a〜19cは、LSI技術による3チャネル一体型のデルタシグマ型のA/D変換器12によってデジタル信号20a〜20cにそれぞれ変換される。
デジタルフィルタ13aは無限インパルス応答(Infinite Impulse Response)関数を持つフィルタ回路(IIRフィルタ)であり、図3(a)に示す周波数特性を有している。このデジタルフィルタ13aによってデジタル信号20a〜20cは所定の周波数に対して図3(a)に示すような重み付けをされた後、デジタル信号21a〜21cとして出力される。そして、ベクトル合成器14はデジタル信号21a〜21cに対してベクトル合成処理を行い、合成デジタル信号22aとして出力する。なお、本実施例の防災管理システム1では、デジタル信号21a〜21c及び合成デジタル信号22aがリアルタイム震度データ2aとしてリアルタイム震度計2から制御部10に送られる。
震度算出部15は合成デジタル信号22aを次式の「a」に代入して震度中間値Iを算出した後、連続するm個の震度中間値Iについて最上位からn番目の値を求めてリアルタイム震度Jとする。このような方法によれば、インパルス的なノイズが排除されるため、リアルタイム震度計2が地震以外のノイズで誤動作する可能性が少ない。なお、震度変換時間を1秒とし、サンプリング周波数を100Hz、m及びnの値をそれぞれ100及び30とした場合、1秒間にリアルタイム震度J以上の値を示す震度中間値Iの各データの持続時間を合計すると、ちょうど0.3秒となる。
なお、logは常用対数であり、bは定数で概ね0.94である。
震度算出部15の動作原理について図3(b)を用いて説明する。
図3(b)において、波形Dは震度中間値Iを表し、波形E及び波形Fはリアルタイム震度Jを表している。ただし、波形Eは1秒震度(m=100(1秒)、n=30(0.3秒))であり、波形Fは2秒震度(m=200(2秒)、n=30(0.3秒))である。
図3(b)に示すように、時刻Tにおける1秒震度を求めるには、時刻Tの「○」から遡って水平に1秒分の破線Pを想定し、この破線Pよりも上側に存在する震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒になるまで破線Pの高さを調整する。そして、破線Pが上述の条件を満足したときの震度を1秒震度とする。また、時刻Tにおいて1秒震度を求める場合も、時刻Tの「○」から遡る1秒分の破線Qを想定して、この破線Qを超える震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒となるように破線Qの高さを調整し、そのときの震度を1秒震度とする。さらに、時刻Tにおいて2秒震度を求めるには、時刻Tの「○」から遡る2秒分の破線Rを想定し、この破線Rを超える震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒となるように破線Rの高さを調整し、そのときの震度を2秒震度とする。
判定部16ではリアルタイム震度波形に基づいて表1に示す地震の種別を判定するとともに、表2に示す気象庁が定めた震度階級における「震度IV(計測震度3.5)」以上が見込まれる地震に対して地震の種別に応じた地震防災用信号23を発する。そして、警報部17では地震防災用信号23に従って地震の種別ごとに異なる警報を発する。そして、警報部17は後述のアラーム音を発する前にリアルタイム震度が2.5を超えると、プレアラーム音(以下、PA音という。)を発する。このPA音は、人に対して早期避難を促すとともに、リアルタイム震度計2が正常に動作していることを報知するという作用を有している。
次に、判定部16において地震の種別を判定する手法についてk−net(独立行政法人防災科学技術センターの地震観測網)の観測データを用いて図4を参照しながら説明する。
図4は中越地震(2004年10月23日発生、マグニチュード:M6.8、震源の深さ:13km)において震源距離が15〜32km、20〜42km及び42〜120km及び96〜214kmの地点での観測データに基づいて算出されたリアルタイム震度波形(1秒震度)を示している。すなわち、図4は各観測点の直下又は近傍におけるリアルタイム震度波形を示した図である。なお、NIG017等は観測点コードであり、各震度波形がそれぞれ異なる地点で観測されたことを表している。また、横軸は震度1が記録された時からの経過時間(s)を表しており、縦軸はリアルタイム震度を表している。さらに、(1)〜(5)で示す破線は警報判定基準であり、リアルタイム震度計2の判定部16では、震度波形が0.5秒以内に破線(1)−(2)(震度2)を超えた場合に直下地震と判定し、5秒以内に破線(3)−(4)(震度3.3)を超えた場合に近地地震と判定し、5秒以後に破線(5)−(6)(震度4.5)を超えた場合に遠地地震と判定して地震防災用信号23を出力するように構成されている。
図4に示すように、NIG017〜NIG020の各震度波形は0.5秒以内にすべて破線(1)−(2)(震度2)を超えている。従って、この地震の際にリアルタイム震度計2が設置されていたとすると、判定部16は地震の種別を直下地震と判定して地震防災用信号23を出力し、警報部17は地震防災用信号23に従って直下地震を示すアラーム音を発することになる。観測点コードNIG019(小千谷)についてはリアルタイム震度計2の判定部16がP波(初期微動)を検出して警報部17がアラーム音を発するまでの時間は0.1秒、アラーム音が出力されてから最大振幅に達するまでの時間(以下、余裕時間という。)が7.8秒となる。同様にして、NIG017、NIG018、NIG020の余裕時間は、それぞれ5.2秒、21.5秒、5.9秒となる。なお、リアルタイム震度計2の震度算出部15で求まるリアルタイム震度と地震動との間には概ね0.3秒の時間遅れがあるので、地震防災用信号23の出力時間に対しては0.3秒を加え、余裕時間からは0.3秒を減ずる必要がある。
なお、本発明の構成は本実施例に限定されるものではない。例えば、防災管理システム1においてリアルタイム震度計2を用いる代わりに、図5に示すリアルタイム震度計24を用いることができる。
図5に示すように、リアルタイム震度計24は、リアルタイム震度計2においてデジタルフィルタ13aの代わりにアナログフィルタ13bを備えている。すなわち、加速度検出手段11から出力されたアナログ信号19a〜19cは、アナログフィルタ13bに入力され、所定の周波数に対して図3(a)に示すように重み付けされた後、アナログ信号25a〜25cとして出力される。そして、このアナログ信号25a〜25cは、A/D変換器12によってデジタル信号26a〜26cにそれぞれ変換された後、ベクトル合成器14によってベクトル合成されて合成デジタル信号22bとして出力される。この場合、デジタル信号26a〜26c及び合成デジタル信号22bがリアルタイム震度データ2aとしてリアルタイム震度計24から制御部10に送られる。
このような構成のリアルタイム震度計24においては、デジタルフィルタ13aを使用する場合に比べると、計測可能な震度の範囲が狭まるものの、リアルタイム震度計2よりもハードウェアにかかる負担が小さく、かつ、フィルタ処理に要する負荷が軽減されるという作用を有する。従って、リアルタイム震度計2よりも廉価なものとすることができる。
前述のとおり、本実施例の防災管理システム1では、EEWを表す地震速報信号28aを時刻信号5aとともに外部信号として外部端子27から入力してメモリ部6に保存するとともに、メモリ部6から呼び出して震度信号2aや映像信号3aによって表されるデータと同期をとって地震速報信号28aによって表されるデータをモニター7に表示させることができる。
一般に、地震の被害は地震動のS波(主要動)により発生し、その範囲は震央中心から同心円状に拡大すると言われている。EEWは震央周辺に配置された複数の地震計でP波(初期微動)を捉え、そのデータを気象庁等に集めて震源要素(震源時刻、震源の緯度・経度・深さ、マグニチュード)を自動的に解析した結果であり、利用者に対して自動配信されている。EEWの第1報は、最寄りの地震計がP波を検知した後、数秒経って配信され、その後は1分前後の間に、一定の基準に沿って数個から十数個の情報が連続的に配信される。そのため、P波からS波までの時間が数秒に満たない地域(震央から20〜30km離れた地域)では、避難するために必要な時間を確保できず、EEWを有効に利用することができない。なお、このような地域では、大地震の際に被害が集中して発生するため。その範囲を正確かつ迅速に把握することは、防災上、極めて重要である。
次に、震度信号2a、映像信号3a、時刻信号5a、波形信号29a及び地震速報信号28aに基づいて、リアルタイム震度、地震波形及びEEWと映像がモニター7に表示される様子について説明する。なお、本実施例で使用した震度信号2a、波形信号29a及び映像信号3aは、リアルタイム震度計2とビデオカメラ3によって同一地点で同一時刻に記録されたものではなく、岩手・宮城内陸地震(2008年6月14日発生、マグニチュード:M7.2、震源の深さ:8km)に関するk−netの観測点の観測データから算出されたリアルタイム震度と変位成分(加速度成分を2重積分したもの)の時間波形、地震観測点の近くのスーパーマーケットにおいて監視用ビデオカメラによって地震発生時の店内の様子を撮影した映像に基づくものである。そして、震度信号2a、映像信号3a、時刻信号5a、波形信号29a及び地震速報信号28aは外部端子27から入力され、制御部10を経由してメモリ部6に保存されている。なお、このスーパーマーケットは地震発生時にEEWを利用できる環境にはなく、また、上述のとおり、リアルタイム震度計2も設置されていない。従って、店内の人々の行動は、EEWやリアルタイム震度計2による警報(プレアラーム音及びアラーム音)の影響を受けることなく、地震の揺れのみに反応したものとなっている。
図6は岩手・宮城内陸地震における地震の震央、スーパーマーケット(宮城県栗原市)及び地震観測点の位置関係を示した地図である。図6において、A点は震央、B点はスーパーマーケット(震央距離:31.4km、震度:6強)、C点はk−net築館地震観測点(震央距離:34.4km、震度:6弱)を示している。なお、B点からC点までは、距離が約5kmと短く、震度増分が0.4〜0.6に分類されることから、地盤増幅率は略等しく、P波到達後の地震動は概ね等しいものと考えられる。ただし、映像を撮影した地点(B点)が地震観測点(C点)と異なるため、時間軸の調整を行う必要がある。そこで、本実施例では、B点で撮影された映像をコマ送りしながら被写体の揺れや画面の振動等を詳細に観察することによってP波到達時のコマと、その時刻を抽出し、C点での観測データから算出されるリアルタイム震度との時間的なずれを補正した。なお、以下に述べる本発明の作用及び効果をより一層発揮させるためには、地震が発生すると予想される場所に防災管理システム1を予め設置しておき、映像とリアルタイム震度に関するデータをリアルタイム震度計2とビデオカメラ3を用いて同時に取り込むことが望ましい。
図7はモニター7に表示される映像の1コマを示した図であり、各映像は同一店内の4箇所をそれぞれ1秒間隔で撮影したものである。図8(a)及び図8(b)は図7の映像の左上に表示されている図を拡大したものであり、それぞれリアルタイム震度及び3軸方向に対する変位成分の時間波形を示している。また、図8(b)は上から順番に南北方向、東西方向、上下方向に対する変位成分の時間波形(フルスケールは±25.4cm)をそれぞれ示している。なお、図7の映像中の「1〜4」の数字は撮影箇所の違いを示している。従って、以下の説明では、店内の各箇所で撮影された映像をそれぞれ画面1、画面2、画面3、画面4と呼んで区別する。また、映像の撮影間隔はカメラの機種や必要とする時間分解能に応じて異なるが、一般に毎秒1コマから30コマ程度のものが多い。
図7及び図8のリアルタイム震度と変位成分の時間波形において、横軸は1秒目盛の時間軸、カーソルは映像が撮影された時点の時刻(8時53分53秒、P波到達時刻)を表している。また、図7の画面左端の5種類のランプのうち、「地震ランプ」はリアルタイム震度計2が地震の揺れを検知した場合に点灯し、「直下ランプ」、「近傍ランプ」及び「他ランプ」は警報部17がそれぞれ「直下地震」、「近地地震」及び「遠地地震」に対応するアラーム音を発した場合に点灯し、「PAランプ」は警報部17がPA音を発した場合に点灯する。さらに、図8(a)の時間波形における「●」は、EEWに基づく予測震度を表し、「☆」は地震発生時にリアルタイム震度計2が設置されていたと仮定した場合に警報部17がアラーム音を発するタイミングを表している。なお、図9,図11,図13,図15,図17,図19,図21,図23及び図25は図7に対応し、図10,図12,図14,図16,図18,図20,図22,図24及び図26は図8に対応している。また、表3はモニター7の映像に表示された店内の状況をまとめたものである。
P波が到達した時点では、図7及び図8に示すように店内に変化はなく、リアルタイム震度も変位成分もほぼ0の値を示している。次に、P波の到達から1秒経過すると、図9に示すように段ボール箱がわずかに揺れ始める(画面1)。その結果、リアルタイム震度計2は地震の発生を検知し、画面左端の「地震ランプ」が点灯状態になる。このとき、リアルタイム震度は1.5であり(図10(a))、上下方向に対して小さな揺れが発生している(図10(b))。
P波の到達から2秒経過すると、図11に示すように、警報部17がPA音を発し、画面左端の「地震ランプ」に加えて「PAランプ」が点灯する。このとき、リアルタイム震度は2.5に達し(図12(a))、南北、東西、上下の全ての方向に対して揺れが発生している(図12(b))。また、気象庁からは予測震度を4.0とするEEW(第1報)が配信される。従って、このスーパーマーケットがリアルタイム震度計2を設置しているか、あるいはEEWを利用できる環境にあれば、この時点で店内の人々は避難を開始することができる。なお、リアルタイム震度と比較すると、EEWの予測震度の誤差は±2程度と考えられる。従って、地震発生時に設備機器を緊急停止させたり、警報を鳴らしたりするための閾値をEEWの予測震度に基づいて決定すると、無駄に設備を緊急停止させたり、不要な警報を鳴らしたり、強い地震を見逃したりするおそれがある。
P波の到達から3秒経過すると、3軸方向に対する揺れがやや大きくなり(図14(b))、リアルタイム震度は3.0に達する(図14(a))。また、気象庁からは予測震度を3.9及び4.3とするEEW(第2報及び第3報)が配信される。このとき、図13には、男性が少しよろけている様子が示されている(画面2)。すなわち、この時点における揺れは、まだ避難行動に対する支障となっていない。
P波の到達から4秒経過すると、3軸方向に対する揺れはさらに大きくなり(図16(b))、リアルタイム震度は3.5に達する(図16(a))。また、気象庁からは予測震度を4.5とするEEW(第4報)が配信される。そして、図15には、男女が同時によろけている様子(画面2)や商品が崩れ始めた様子(画面3)及び映像全体が右に動いている様子(画面1,3,4)が示されている。この時点でも、まだ十分に避難行動を開始することができる。
図17及び図18はP波の到達から5秒経過した状態を示している。3軸方向に対する揺れやリアルタイム震度には目立った変化はない(図18)。図17には、女性が地震に気付いて、その場にしゃがむ様子(画面2)や商品が崩落する様子(画面2,3)が示されているが、この時点でもまだ避難が可能であると考えられる。
P波の到達から6秒経過すると、図19に示すように、警報部17のPA音がアラーム音に切り替わり、画面左端の「地震ランプ」及び「PAランプ」に加えて「近傍ランプ」が点灯する。このとき、水平方向の揺れは上下方向に比べて顕著であり(図20(b))、リアルタイム震度は4.3となっている(図20(a))。そして、図19の画面2には、商品が部分的に崩落する様子や男性が脱出を開始する様子が示されている。このように、リアルタイム震度計2やEEWに頼らなくとも、この時点になれば、店内の人々は地震が発生したことに気付いて自発的に避難を開始する可能性が高い。しかしながら、既に地震の揺れはピークに近づいており、崩落した商品等によって店内からの脱出が阻まれるおそれがある。なお、このスーパーマーケットがリアルタイム震度計2を設置していれば、この時点で店内の人々は地震の種別が「近地地震」であると認識することができる。
P波の到達から7秒経過すると、3軸方向に対する揺れは最大となり(図22(b))、リアルタイム震度は5.5(max)に達する(図22(a))。また、気象庁からは予測震度を5.0とするEEW(第5報)が配信される。なお、図21には、商品が崩落し始めた様子(画面1)や男性が歩行困難となっている様子(画面2)や商品が大きく崩落する様子(画面3)が示されており、既に店内からの脱出が困難な状況となっている。
図23及び図24はP波の到達から8秒経過した状態を示している。3軸方向に対する揺れは依然として大きく(図24(b)、リアルタイム震度は5.5のままである(図24(a))。図23には、商品が大きく崩落する様子(画面1)や男性が立ち往生する様子(画面2)が示されており、店内からの脱出が依然として困難であることがわかる。
図25及び図26はP波の到達から9秒経過した状態であり、3軸方向に対する揺れやリアルタイム震度にはあまり変化がない(図26)。なお、図25には、強い揺れに耐えられるように男性が棚につかまっている様子(画面2)が示されている。
以上説明したように、本実施例の防災管理システム1においては、地震発生時に撮影された映像に示された人の動作や周辺の状況が、3軸方向それぞれに対する揺れの大きさ及びリアルタイム震度と関連付けて示されるという作用を有する。特に、時々刻々と変化するリアルタイム震度及び3軸方向それぞれに対する揺れの大きさが、上記映像の各コマのいずれに対応しているかが明確になる。従って、過去に発生した災害を撮影した映像を利用して、建物等の内部にいる被災者が安全に避難するための行動パターンや避難路についての検討を容易に行うことができる。なお、本実施例では、3軸方向それぞれに対する揺れの大きさを示すものとして変位成分の時間波形を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、速度成分や加速度成分の時間波形を用いても良い。そして、この場合も変位成分の時間波形を用いた場合と同様に上述の作用・効果が発揮される。
また、本実施例の防災管理システム1においては、リアルタイム震度の時間波形上にEEWの予測震度が同期をとって表示されるため、EEWの震度の予測精度が明確になる。これにより、EEWの有効範囲を検証することができる。さらに、映像やリアルタイム震度を表すデータを外部端子から取り込むことができるため、映像が撮影された場所と、リアルタイム震度を算出するための観測データが取得された場所が異なる場合でも、上述の作用及び効果は同様に発揮される。従って、防犯等の目的で常時設置されている監視用ビデオカメラによって撮影された映像であっても地震防災対策用のデータとして有効に活用することができる。
本発明の請求項1乃至請求項に記載された発明は、地震防災措置を講ずる必要がある施設や地域において特に有効である。


1…防災管理システム 2…リアルタイム震度計 2a…震度信号 3…ビデオカメラ 3a…映像信号 4…マイクロフォン 4a…音信号 5…計時部 5a…時刻信号 6…メモリ部 7…モニター 8…スピーカー 9…入力部 9a…再生信号 10…制御部 10a…書込信号 10b…読込信号 10c,10d…再生信号 11…加速度検出手段 12…A/D変換器 13a…デジタルフィルタ 13b…アナログフィルタ 14…ベクトル合成器 15…震度算出部 16…判定部 17…警報部 18…演算部 19a〜19c…アナログ信号 20a〜20c…デジタル信号 21a〜21c…デジタル信号 22a,22b…合成デジタル信号 23…地震防災用信号 24…リアルタイム震度計 25a〜25c…アナログ信号 26a〜26c…デジタル信号 27…外部端子 28a…地震速報信号 29a…波形信号 D〜G…波形 I…震度中間値 J…リアルタイム震度 P〜R…破線

Claims (4)

  1. 地震に伴って互いに直交する3軸方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、
    この加速度検出手段から出力されるアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    このA/D変換器から出力される前記第1のデジタル信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のデジタル信号に変換するデジタルIIRフィルタと、
    このデジタルIIRフィルタから出力される3種類の前記第2のデジタル信号をベクトル合成して第3のデジタル信号に変換するとともに,この第3のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部とを有し,
    前記リアルタイム震度を表す震度信号を生成する第1のリアルタイム震度計と、
    地震発生時に撮影された映像を表す映像信号を生成する撮像手段と、
    前記映像信号や前記震度信号が取得された時刻を表す時刻信号を生成する計時部と、
    前記震度信号と前記映像信号が前記時刻信号により互いに関連付けられた状態で読み取り可能に保存されるメモリ部と、
    前記震度信号及び前記映像信号によってそれぞれ表されるデータが同期をとって表示されるモニターと、
    このモニターと前記メモリ部の動作を制御する制御部と、を備え、
    地震動を示す変位成分,速度成分及び加速度成分のうちの少なくともいずれか1つの時間波形と、前記震度信号によって表される前記リアルタイム震度の時間波形が、地震観測点とは異なる地点で撮影された前記映像から、被写体の揺れや画面の振動等を詳細に観察することによって抽出される、P波到達時のコマ及び時刻に基づいて時間軸を調整された状態で前記映像とともに、前記モニターに表示されることを特徴とする防災管理システム。
  2. 前記第1のリアルタイム震度計に代えて、
    地震に伴って互いに直交する3軸方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、
    この加速度検出手段から出力される第1のアナログ信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のアナログ信号に変換するアナログフィルタと、
    この第2のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    このA/D変換器から出力される3種類の前記第1のデジタル信号をベクトル合成して第2のデジタル信号に変換するとともにこの第2のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部とを有し,
    前記リアルタイム震度を示す震度信号を生成する第2のリアルタイム震度計を備えたことを特徴とする請求項1記載の防災管理システム。
  3. 前記震度信号、前記波形信号、前記映像信号及び前記時刻信号を外部信号として入力可能に設置される外部端子を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防災管理システム。
  4. 気象庁から配信される緊急地震速報の予測震度が、前記外部端子から入力される地震速報信号に基づいて、前記震度信号によって表されるデータに対して同期をとって前記モニターに表示されることを特徴とする請求項3に記載の防災管理システム。
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