JP5562115B2 - 基板処理装置および貼り合わせ基板の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および貼り合わせ基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置および貼り合わせ基板の製造方法に関する。
半導体装置などの電子デバイスの製造においては、鏡面研磨された2枚の基板の研磨面同士(貼り合わせ面同士)を接触させて2枚の基板を貼り合わせる技術が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
この様な技術によれば、基板間に接着剤などを介在させることなく基板同士を貼り合わせることができる。そのため、貼り合わせ後の処理(例えば、プラズマ処理、熱処理、化学処理など)におけるプロセス条件の多様化を図ることができる。また、pn接合や絶縁膜の埋め込みなども容易とすることができる。
ここで、清浄な条件下で2枚の基板同士を貼り合わせるようにすれば強固に貼り合わされた基板を得ることができる。そのため、貼り合わせる前に所定の薬液などを用いて貼り合わされる2枚の基板のそれぞれを洗浄するようにしている。
ところが、この様な洗浄処理を行うようにしても貼り合わせ面の表面状態によっては貼り合わせ強度が低下してしまうおそれがある。そして、貼り合わせ強度が低い基板を用いて貼り合わせ後の各種処理を行うようにすれば歩留まりの低下、ひいては生産性の低下を招くことになる。
特開平7−66093号公報 特公平7−44135号公報
本発明は、基板の貼り合わせ強度に対する信頼性を向上させることができる基板処理装置および貼り合わせ基板の製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、
基板貼り合わせ部において、2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する基板処理装置であって、
貼り合わせる前の基板を格納する格納部と、
貼り合わせを行う前に、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する表面状態検出部と、
前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する貼り合わせ強度判定部と、
前記基板貼り合わせ部、前記格納部、前記表面状態検出部の間において、前記基板を搬送する搬送部と、
前記貼り合わせ強度判定部の判定に基づいて、前記搬送部を制御する制御部と、
を備え、
前記表面状態検出部は、前記表面状態として、前記貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出し、
前記制御部は、前記貼り合わせ強度判定部において前記貼り合わせ強度が不適切と判定された基板を、前記格納部に搬送するように、前記搬送部を制御し、
前記基板貼り合わせ部は、前記貼り合わせ強度判定部において、前記貼り合わせ強度が適切と判定された基板の貼り合わせを行うことを特徴とする基板処理装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、
2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する基板処理装置であって、
貼り合わせを行う前に、基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する表面状態検出部と、
前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する貼り合わせ強度判定部と、
を備え、
前記2枚の基板のうちの少なくとも一方はボロンがドープされたシリコン基板であり、
前記表面状態検出部は、前記表面状態として、前記ボロンがドープされたシリコン基板の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出することを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明の他の一態様によれば、
2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する貼り合わせ基板の製造方法であって、
前記基板を格納部に格納する工程と、
貼り合わせを行う前に、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する工程と、
前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する工程と、
前記貼り合わせ強度の判定に基づいて、前記基板を貼り合わせる工程、または、前記基板を前記格納部に搬送する工程と、
を備え、
前記表面状態を検出する工程において、前記表面状態として、前記貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出し、
前記貼り合わせ強度を判定する工程において前記貼り合わせ強度が適切と判定された基板を、前記基板の貼り合わせ工程における前記基板の貼り合わせに用い、前記貼り合わせ強度が不適切と判定された基板を前記基板の貼り合わせに用いないように搬送することを特徴とする貼り合わせ基板の製造方法が提供される。
本発明によれば、基板の貼り合わせ強度に対する信頼性を向上させることができる基板処理装置および貼り合わせ基板の製造方法が提供される。
本実施の形態に係る基板処理装置を例示するための模式レイアウト図である。 基板貼り合わせ部を例示するための模式図である。 表面状態検出部を例示するための模式図である。 本実施の形態に係る貼り合わせ基板の製造方法を例示するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置を例示するための模式レイアウト図である。 図2は、基板貼り合わせ部を例示するための模式図である。なお、図2は、図1におけるA−A矢視断面図である。
図3は、表面状態検出部を例示するための模式図である。なお、図3は、図1におけるC−C矢視断面図である。
図1に示すように、基板処理装置1には、基板貼り合わせ部10、搬送部20、格納部30、表面状態検出部40、貼り合わせ強度判定部50が設けられている。
図2に示すように、基板貼り合わせ部10には、処理容器11、載置部12、支持部13、押圧部14、排気部15が設けられている。
処理容器11は、気密構造となっており大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能となっている。処理容器11の側壁には、基板W1、基板W2の搬入搬出を行うための開口部11aが設けられ、開口部11aを気密に開閉可能な開閉扉11bが設けられている。また、処理容器11の底部には、処理容器11内の排気をするための開口部11cが設けられている。
処理容器11の内部には、貼り合わされる一方の基板W1(例えば、シリコン基板など)を載置、保持する載置部12が設けられている。載置部12の載置面(上面)は平坦面となっており、載置面に基板W1が載置されるようになっている。また、載置部12には静電チャックなどの図示しない保持部が設けられており、載置された基板W1を保持することができるようになっている。
処理容器11の内部であって、載置部12の周辺には貼り合わされる他方の基板W2(例えば、シリコン基板など)を支持する支持部13が設けられている。
支持部13には、支持爪13a、移動部13b、基部13cが設けられている。
支持爪13aは、基板W2の周縁部を支持する。そして、支持爪13aに基板W2を支持させることで、載置部12に載置された基板W1と対向する所定の位置に基板W2が支持されるようになっている。
移動部13bは、基板W2を支持する位置と、基板W2の径外方向に退避した位置との間で支持爪13aを移動させる。
基部13cは、処理容器11の底部から立設され、その端部近傍に支持爪13a、移動部13bが設けられるようになっている。なお、支持爪13a、移動部13b毎に基部13cが設けられる場合を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、1つの基部13cに複数の支持爪13a、移動部13bが設けられるようにすることもできる。
また、支持部13の配設数には特に限定はないが、基板W2の周縁の3箇所以上に均等に配設されるようにすることが好ましい。その様にすれば基板W2の支持状態を安定させることができる。
また、図示しない画像処理部からの画像情報に基づいて、載置部12に載置された基板W1に対する基板W2の位置を調整する調整部を設けるようにすることができる。
押圧部14は、載置部12の載置面と対向させるようにして設けられている。また、押圧部14は、支持爪13aに支持された基板W2の略中央部分をパッド14cにより押圧することができる様な位置に設けられている。
押圧部14は、支持爪13aに支持された基板W2の略中央部分をパッド14cで押圧することにより基板W2を撓ませて、基板W1の貼り合わせ面と基板W2の貼り合わせ面とを接触させる。
押圧部14には、移動部14a、移動軸14b、パッド14cが設けられている。
移動部14aは、処理容器11の外部であって載置部12の載置面と対向する位置に設けられている。
移動軸14bは、処理容器11の壁面を貫通するようにして設けられ、一方の端部側が移動部14aと接続されている。また、他方の端部側にはパッド14cが取り付けられている。
パッド14cの先端部分は、略半球状を呈しその基部は円柱状を呈している。パッド14cは、軟質の弾性体から形成され、押圧時に接触部分を点接触から面接触へと変化させることができるようになっている。そのため、押圧点(接合点)における応力を緩和させることができるので、基板W2の損傷を抑制することができる。その結果、ボイドの発生、割れや欠けの発生、擦り傷の発生、スリップなどによる位置ずれの発生などを抑制することができる。パッド14cは、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴムなどの軟質樹脂により形成されるものとすることができる。この場合、パッド14cをシリコンゴムあるいはフッ素ゴムから形成するものとすれば、基板W2が汚染されることを抑制することができる。 また、基板W2を押圧する際の圧力や押圧時間などを制御する図示しない制御部などを適宜設けるようにすることができる。
排気部15は、配管15aを介して開口部11cに接続されている。排気部15は、例えば、ドライポンプなどとすることができる。なお、基板W1と基板W2との貼り合わせは、必ずしも減圧雰囲気下で行う必要はなく、例えば、大気圧雰囲気下で行うこともできる。基板W1と基板W2との貼り合わせを減圧雰囲気下で行わない場合には、排気部15を設ける必要はなく、また、処理容器11をパーティクルなどの侵入が抑制される程度の気密構造とすればよい。ただし、基板W1と基板W2との貼り合わせを減圧雰囲気下で行うようにすれば、基板W1と基板W2との間に空気が巻き込まれることによるボイド発生を抑制することができる。
図2に示すように、搬送部20には、移載部21、フレーム22が設けられている。
移載部21は、基板貼り合わせ部10、格納部30、表面状態検出部40の間における基板W1、基板W2、基板Wの搬送、受け渡しを行う。
移載部21には、関節を有するアーム21aが設けられ、アーム21aの先端には、基板W1、基板W2、基板Wを載置、保持可能な図示しない保持部が設けられている。また、アーム21aが備えられるアーム基台21cは移動部21bと接続されており、アーム基台21cは図1における矢印Bの方向に移動可能となっている。そのため、アーム21aを屈曲させるようにして伸縮させ、基板W1、基板W2、基板Wをアーム21aの先端に載置、保持し、基板W1、基板W2、基板Wを保持したまま図1における矢印Bの方向に移動可能となっている。また、基板W1、基板W2、基板Wの回転方向や上下方向の位置を調整する図示しない位置調整部や、アーム21aの基部を回転させてアーム21aの方向を変換させる図示しない方向変換部が設けられている。
フレーム22は、箱状を呈し、その内部には移載部21が設けられている。また、後述する基板格納部31〜33の正面とフレーム22の内部とが連通可能となるように、開口部22aがそれぞれ設けられている。そして、基板貼り合わせ部10の開閉扉11bと対向する部分には搬入搬出部22bが設けられ、搬入搬出部22bを通して基板W1、基板W2、基板Wの搬入搬出ができるようになっている。また、表面状態検出部40の開閉扉41bと対向する部分には搬入搬出部22cが設けられ、搬入搬出部22cを通して基板W1、基板W2の搬入搬出ができるようになっている。なお、搬入搬出部22b、22cに図示しない開閉扉を設けるようにすることもできる。
フレーム22の天井部分には、フィルタ22dと送風ファン22eとが設けられている。そのため、送風ファン22eによりフィルタ22dを介して外気をフレーム22の内部に導入させることができる。その結果、フレーム22の内部の圧力を高めることができるので、フレーム22内へパーティクルなどが侵入することを抑制することができる。
図1、図2に示すように、格納部30には、基板格納部31〜33、開閉部34が設けられている。
基板格納部31は、基板W1を格納する。基板格納部32は基板W2を格納する。基板格納部33は、貼り合わされた基板Wを格納する。
基板格納部31〜33は、同様の構成を有するものとすることができる。基板格納部31〜33は、基板W1、基板W2、基板Wをそれぞれ積層状(多段状)に収納可能なウェーハキャリアなどとすることができる。例えば、ミニエンバイロメント方式の半導体工場で使われている基板の搬送、保管を目的とした正面開口式キャリアであるFOUP(Front-Opening Unified Pod)などとすることができる。
開閉部34には、キャリアスタンド35、開閉扉36〜38、駆動部39が設けられている。
キャリアスタンド35は、基板格納部31〜33の下方にそれぞれ設けられ、基板格納部31〜33を支持するようになっている。
駆動部39は、フレーム22の内部であってキャリアスタンド35の正面にそれぞれ設けられている。駆動部39は、開閉扉36〜38を昇降駆動することで、開口部22aの開閉を行う。すなわち、駆動部39は、開閉扉36〜38を昇降駆動することで、基板格納部31〜33の正面とフレーム22の内部との連通を制御する。
ここで、清浄な条件下で基板W1と基板W2とを貼り合わせるようにすれば強固に貼り合わされた基板Wを得ることができる。ところが、貼り合わせ面の表面状態によっては貼り合わせ強度が低下してしまう場合がある。
例えば、基板W1、基板W2の少なくとも一方の表面にボロンなどの不純物がドープされている場合がある。この場合、ボロンなどの不純物のドープ量が余り多くなると貼り合わせ面の表面状態が変化して貼り合わせ強度が低下してしまう場合がある。
そのため、本実施の形態においては、貼り合わせ面の表面状態を検出する表面状態検出部40と、検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する貼り合わせ強度判定部50と、を設けることで貼り合わせ強度が低下するのを抑制するようにしている。
図3に示すように、表面状態検出部40には、処理容器41、載置部42、検出部43、移動部44が設けられている。
処理容器41は、パーティクルなどの侵入が抑制される程度の気密構造となっている。処理容器41の側壁には、基板W1、基板W2の搬入搬出を行うための開口部41aが設けられ、開口部41aを開閉可能な開閉扉41bが設けられている。
処理容器41の内部には、載置部42が設けられている。載置部42の載置面(上面)は平坦面となっており、基板W1、基板W2を載置することができるようになっている。また、載置部42には静電チャックなどの図示しない保持部が設けられており、載置された基板W1、基板W2を保持することができるようになっている。
ここで、本発明者らの得た知見によれば、貼り合わせ強度に影響を与えるボロンなどの不純物のドープ量と、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などとの間には所定の相関関係がある。そのため、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などと、貼り合わせ強度との相関関係を予め実験などにより求めるようにすれば、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などに基づいて貼り合わせ強度の適否を判定することができる。
貼り合わせ強度と電気抵抗、抵抗率、導電率などとの関係の一例を挙げると、例えば、ボロンがドープされたシリコン基板の場合には、抵抗率が0.1Ωcm以下の場合には貼り合わせ強度が不足するおそれがある。一方、抵抗率が0.1Ωcmを超える(例えば、100Ωcm)場合には充分な貼り合わせ強度が得られる。
そこで、本実施の形態においては、基板W1、基板W2の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを基板ごとに検出する検出部43を設けるようにしている。
検出部43としては、二端子法、二探針法、四端子法(電流電圧法)、四探針法(JIS K7194)などの接触式表面抵抗測定法を用いて基板W1、基板W2の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出するものを例示することができる。例えば、4本の針状の電極を基板W1、基板W2の貼り合わせ面に接触させ、外側の二探針間に一定電流を流し、内側の二探針間に生じる電位差を検出して電気抵抗、抵抗率、導電率などを求めるようなもの(四探針法)を例示することができる。
また、基板W1、基板W2の貼り合わせ面と非接触で電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出するようなものとすることもできる。例えば、誘導コイルのインピーダンスの変化から基板W1、基板W2の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを非接触で検出するものや、マイクロ波やテラヘルツパルス光などを用いて基板W1、基板W2の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを非接触で検出するものなどを例示することができる。この場合、基板W1、基板W2の貼り合わせ面と非接触で電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出するものとすれば、基板W1、基板W2の貼り合わせ面に損傷が発生することを抑制することができる。
すなわち、表面状態検出部40は、表面状態として、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出する。
この場合、一方の基板がいわゆる半導体デバイス基板、他方の基板が支持基板などの場合には、支持基板の貼り合わせ面における表面状態のみを検出するようにすることができる。すなわち、2枚の基板のうちの少なくとも一方が支持基板である場合には、表面状態検出部40は、支持基板の表面状態を検出するようにすることができる。
移動部44は、検出部43を貼り合わせ面の表面状態を検出する位置と、退避した位置とに選択的に移動させる。移動部44の移動軸44aの端部にはアーム44bが設けられている。また、アーム44bの移動軸44a側とは反対側の端部には検出部43が設けられている。そして、図3に例示をしたものの場合には、図3中の矢印に示す方向に移動軸44aを昇降動作させて、検出部43を貼り合わせ面の表面状態を検出する位置と、退避した位置とに選択的に移動させるようにしている。なお、移動部44による動作は昇降動作に限定されるわけではなく、例えば、水平動作をさせたり、昇降動作と水平動作とを組み合わせたりすることもできる。また、移動部44は必ずしも必要ではなく、移載部21による受け渡しとの関係に応じて適宜設けられるようにすることができる。
また、基板W2の表裏を反転させる図示しない反転部を設けるようにすることができる。基板W2は、貼り合わせ面を下方に向けて処理容器41内に搬入される場合がある。そのため、図3に例示をした検出部43のように上方から貼り合わせ面の表面状態を検出する場合には、図示しない反転部により基板W2の表裏を反転させて貼り合わせ面が上方を向くようにした上で載置部42の載置面に基板W2を載置するようにすることができる。また、この様に貼り合わせ面が上方を向くように基板W2を反転させた場合、あるいは貼り合わせ面を上方に向けて基板W2が搬入される場合には、表面状態が検出された基板W2の表裏を反転させて貼り合わせ面が下方を向くようにした上で基板貼り合わせ部10に向けて搬出されるようにすることができる。なお、必要に応じて図示しない反転部により基板W1の表裏を反転させるようにすることもできる。
すなわち、検出部43による検出の前に、基板W1、基板W2の貼り合わせ面が検出に適した方向に向けられる。また、検出部43による検出が終了した後には、基板貼り合わせ部10における貼り合わせに適した方向に基板W1、基板W2の貼り合わせ面が向けられる。
貼り合わせ強度判定部50は、検出部43と電気的に接続され、検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する。
この場合、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などと、貼り合わせ強度との相関関係を予め実験などにより求め、これを判定基準として貼り合わせ強度の適否を判定するようにすることができる。
例えば、2枚の基板のうちの少なくとも一方がボロンがドープされたシリコン基板の場合には、貼り合わせ強度判定部50は、ボロンがドープされたシリコン基板の貼り合わせ面における抵抗率が0.1Ωcmを超える場合には、貼り合わせ強度に関して適正との判定を行うようにすることができる。
この場合、貼り合わせ強度判定部50において、貼り合わせ強度が適切と判定された基板は基板の貼り合わせに用いられ、貼り合わせ強度が不適切と判定された基板は基板の貼り合わせに用いられないようにすることができる。
なお、基板貼り合わせ部10と表面状態検出部40、貼り合わせ強度判定部50とが別々に設けられる場合を例示したが、基板貼り合わせ部10に表面状態検出部40、貼り合わせ強度判定部50の機能を持たせることもできる。例えば、基板貼り合わせ部10に検出部43を設け、検出部43と貼り合わせ強度判定部50とを電気的に接続するようにすることもできる。
また、基板W1、基板W2に対して上方から表面状態を検出する場合を例示したが検出方向はこれに限定されるわけではない。例えば、基板W1、基板W2に対して下方から表面状態を検出するようにすることもできる。
また、搬送部20に表面状態検出部40、貼り合わせ強度判定部50の機能を持たせることもできる。例えば、アーム21aに検出部43を設け、検出部43と貼り合わせ強度判定部50とを電気的に接続するようにすることもできる。
なお、搬送部20、格納部30は必ずしも必要ではなく、適宜設けられるようにすることができる。
また、基板処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する図示しない制御部が設けられている。
例えば、後述するように、図示しない制御部は、貼り合わせ強度判定部50において貼り合わせ強度が適切と判定された場合には貼り合わせのプロセスの手順を続行させ、貼り合わせ強度が不適切と判定された場合には不適切と判定された基板を基板格納部の元の場所に格納し、別の基板の取り出し動作などを実行させるように移載部21を制御するようにすることができる。
次に、本実施の形態に係る基板処理装置1の作用について例示をする。
まず、移載部21のアーム基台21cを基板格納部31の正面まで移動させる。なお、開閉扉36は駆動部39により開かれている。次に、アーム21aを屈曲させるようにして基板格納部31の方向に伸ばし、基板W1を受け取る。そして、アーム21aを屈曲させるようにして縮め基板格納部31から基板W1を取り出す。この際、貼り合わせ面を上方に向けて取り出される。
次に、アーム21aを180°回転させ、その向きを表面状態検出部40の方向に向ける。そして、移載部21のアーム基台21cを表面状態検出部40の正面まで移動させる。次に、アーム21aを屈曲させるようにして表面状態検出部40の方向に伸ばし、基板W1を開口部41aから処理容器41の内部に搬入し、載置部42に載置する。なお、開閉扉41bは図示しない駆動部により開かれている。
表面状態検出部40においては、移動部44により検出部43が貼り合わせ面の表面状態を検出する位置に移動される。そして、検出部43により貼り合わせ面の表面状態が検出される。
貼り合わせ強度判定部50においては、検出部43により検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度の判定が行われる。この際、予め実験などにより求められた閾値などに基づいて貼り合わせ強度の適否が判定される。
この判定により、貼り合わせ強度が不適切(貼り合わせ強度が弱い)と判定された場合には、前述と逆の手順により基板W1を基板格納部31の元の場所に格納する。そして、前述した手順により別の基板W1が取り出され、表面状態検出部40において貼り合わせ面の表面状態が検出され、貼り合わせ強度判定部50において検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度の判定が行われる。なお、貼り合わせ強度が不適切と判定されればこの手順が繰り返されることになるが、この手順が所定の回数続いた場合には、警報を発するようにすることもできる。
一方、貼り合わせ強度が適切(貼り合わせ強度が強い)と判定された場合には、基板W1を基板貼り合わせ部10に向けて搬出する。すなわち、アーム21aを屈曲させるようにして表面状態検出部40の方向に伸ばし、基板W1を受け取る。そして、アーム21aを屈曲させるようにして縮め表面状態検出部40から基板W1を搬出する。
次に、移載部21のアーム基台21cを基板貼り合わせ部10の正面まで移動させる。次に、アーム21aを屈曲させるようにして基板貼り合わせ部10の方向に伸ばし、基板W1を開口部11aから処理容器11の内部に搬入し、載置部12に載置する。なお、開閉扉11bは図示しない駆動部により開かれている。
次に、同様の手順により基板W2を基板格納部32から取り出し、表面状態検出部40において貼り合わせ面の表面状態を検出する。なお、貼り合わせ面を下方に向けて取り出される場合には、図示しない反転部により基板W2の表裏を反転させて載置部42に載置する。
貼り合わせ強度判定部50においては、予め実験などにより求められた閾値などに基づいて貼り合わせ強度の適否が判定される。この判定により、貼り合わせ強度が不適切(貼り合わせ強度が弱い)と判定された場合には、基板W2を基板格納部32の元の場所に格納する。そして、前述した手順により別の基板W2が取り出され、表面状態検出部40において貼り合わせ面の表面状態が検出され、貼り合わせ強度判定部50において検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度の判定が行われる。なお、貼り合わせ強度が不適切と判定されればこの手順が繰り返されることになるが、この手順が所定の回数続いた場合には、警報を発するようにすることもできる。
一方、貼り合わせ強度が適切(貼り合わせ強度が強い)と判定された場合には、基板W2を基板貼り合わせ部10に向けて搬出する。すなわち、アーム21aを屈曲させるようにして表面状態検出部40の方向に伸ばし、基板W2を受け取る。そして、アーム21aを屈曲させるようにして縮め表面状態検出部40から基板W2を搬出する。なお、貼り合わせ面を下方に向けて搬出されるように図示しない反転部により基板W2の表裏を反転させる。
次に、移載部21のアーム基台21cを基板貼り合わせ部10の正面まで移動させる。そして、開閉扉11bを開け、アーム21aを屈曲させるようにして基板貼り合わせ部10の方向に伸ばし、基板W2を開口部11aから処理容器11の内部に搬入し、支持爪13aに支持させる。
次に、基板貼り合わせ部10において基板W1、基板W2が貼り合わされる。
アーム21aが処理容器11の外に退避した後、開閉扉11bが閉じられ処理容器11が密閉される。そして、処理容器11内が排気される。
次に、押圧部14により、支持爪13aに支持された基板W2の略中央部分がパッド14cで押圧される。パッド14cで押圧された基板W2は撓むので基板W1の貼り合わせ面と基板W2の貼り合わせ面とが接触する。
なお、支持部13に基板W1に対する基板W2の位置を調整する図示しない調整部が設けられている場合には、図示しない調整部により基板W1に対する基板W2の位置が調整され、位置が調整された基板W2の略中央部分がパッド14cで押圧されることになる。
次に、移動部13bにより支持爪13aを退避方向に徐々に移動させる。支持爪13aが退避方向に移動されると基板W2の周縁部の高さ方向の位置が下がることになる。そのため、基板W1の貼り合わせ面と基板W2の貼り合わせ面とが接触する部分が中央部分から周縁部に向けて拡大して行くことになる。そして、基板W2の周縁部が支持爪13aから外れると基板W1の貼り合わせ面と基板W2の貼り合わせ面とが全面において接触することになる。
次に、貼り合わされた基板Wが搬出され、基板格納部33に格納される。
開閉扉11bを開け、アーム21aを屈曲させるようにして基板貼り合わせ部10の方向に伸ばし、載置部12から基板Wを受け取る。そして、アーム21aを屈曲させるようにして縮め基板貼り合わせ部10から基板Wを取り出す。
次に、アーム21aを180°回転させ、その向きを基板格納部33の方向に向ける。そして、移載部21のアーム基台21cを基板格納部33の正面まで移動させる。次に、アーム21aを屈曲させるようにして基板格納部33の方向に伸ばし、基板Wを格納する。なお、開閉扉38は駆動部39により開かれている。
以後、必要に応じて前述の手順を繰り返すことで基板W1、基板W2の貼り合わせを連続的に行うことができる。
本実施の形態によれば、表面状態検出部40により貼り合わせ面の表面状態を検出し、貼り合わせ強度判定部50により検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定することができるので、基板Wの貼り合わせ強度に対する信頼性を向上させることができる。また、歩留まりの向上、生産性の向上などを図ることもできる。また、貼り合わせ面の表面状態を電気抵抗、抵抗率、導電率などにより検出するようにすれば、簡易かつ適切な貼り合わせを行うことができるようになる。
次に、本実施の形態に係る貼り合わせ基板の製造方法について例示をする。
半導体装置などの電子デバイスの製造においては、鏡面研磨された2枚の基板の研磨面同士(貼り合わせ面同士)を接触させて2枚の基板を貼り合わせることがある。この様にすれば、基板間に接着剤などを介在させることなく基板同士を貼り合わせることができる。そのため、貼り合わせ後の処理(例えば、プラズマ処理、熱処理、化学処理など)におけるプロセス条件の多様化を図ることができる。また、pn接合や絶縁膜の埋め込みなども容易とすることができる。
ここで、清浄な条件下で2枚の基板を貼り合わせるようにすれば強固に貼り合わされた基板を得ることができる。ところが、前述したように貼り合わせ面の表面状態によっては貼り合わせ強度が低下してしまう場合がある。
例えば、2枚の基板のうちの少なくとも一方の表面にボロンなどの不純物がドープされている場合がある。この場合、ボロンなどの不純物のドープ量が余り多くなると貼り合わせ面の表面状態が変化して貼り合わせ強度が低下してしまう場合がある。
そこで、本実施の形態に係る貼り合わせ基板の製造方法においては、貼り合わされる2枚の基板のうちの少なくとも一方の表面状態を検出し、その検出結果から貼り合わせ強度を判定し、貼り合わせ強度の判定基準に適合した基板のみを貼り合わせに用いることで貼り合わせ強度が低下するのを抑制するようにしている。
図4は、本実施の形態に係る貼り合わせ基板の製造方法を例示するためのフローチャートである。
まず、貼り合わされる2枚の基板のうちの少なくとも一方の基板の表面状態を検出する(ステップS1)。
ここで、表面状態として、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出するようにすることができる。
この場合、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出する方法としては、二端子法、二探針法、四端子法(電流電圧法)、四探針法(JIS K7194)などの接触式表面抵抗測定法を例示することができる。例えば、4本の針状の電極を基板の貼り合わせ面に接触させ、外側の二探針間に一定電流を流し、内側の二探針間に生じる電位差を検出して電気抵抗、抵抗率、導電率を求めるようなもの(四探針法)を例示することができる。
また、基板の貼り合わせ面と非接触で電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出するようなものとすることもできる。例えば、誘導コイルのインピーダンスの変化から基板の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを非接触で検出するものや、マイクロ波やテラヘルツパルス光などを用いて基板の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などを非接触で検出するものなどを例示することができる。この場合、基板の貼り合わせ面と非接触で電気抵抗、抵抗率、導電率などを検出するものとすれば、基板の貼り合わせ面に損傷が発生することを抑制することができる。
なお、貼り合わされる2枚の基板のうちの一方の基板の表面状態が既知のものであったり、後述する判定基準に適合していることが明らかであったりする場合には、その様な基板についての貼り合わせ面における表面状態の検出を省略することができる。また、一方の基板がいわゆる半導体デバイス基板、他方の基板が支持基板などの場合には、支持基板の貼り合わせ面における表面状態のみを検出するようにすることができる。すなわち、2枚の基板のうちの少なくとも一方が支持基板の場合には、前述した表面状態を検出する工程(ステップS1)において、支持基板の表面状態を検出するようにすることができる。
次に、検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する(ステップS2)。
ここで、本発明者らの得た知見によれば、貼り合わせ強度に影響を与えるボロンなどの不純物のドープ量と、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などとの間には所定の相関関係がある。そのため、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などと、貼り合わせ強度との相関関係を予め実験などにより求めるようにすれば、貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率などに基づいて貼り合わせ強度の適否を判定することができる。
貼り合わせ強度の判定の一例を挙げると、例えば、ボロンがドープされたシリコン基板の場合には、抵抗率が0.1Ωcm以下の場合には貼り合わせ強度が不足するおそれがある。一方、抵抗率が0.1Ωcmを超える(例えば、100Ωcm)場合には充分な貼り合わせ強度が得られる。
そのため、2枚の基板のうちの少なくとも一方がボロンがドープされたシリコン基板であり、貼り合わせ強度を判定する工程(ステップS2)において、ボロンがドープされたシリコン基板の抵抗率が0.1Ωcmを超えた場合には、貼り合わせ強度に関して適正との判定を行うようにすることができる。
次に、貼り合わせ強度の判定基準に適合した基板を用いて貼り合わせを行う(ステップS3)。
すなわち、貼り合わせ強度を判定する工程(ステップS2)において、貼り合わせ強度が適切と判定された基板は基板の貼り合わせに用いられ、貼り合わせ強度が不適切と判定された基板は基板の貼り合わせに用いられないようにすることができる。
例えば、ボロンがドープされたシリコン基板の場合には、抵抗率が0.1Ωcmを超えたシリコン基板を貼り合わせに用い、抵抗率が0.1Ωcm以下のシリコン基板は貼り合わせに用いないようにすることができる。
ただし、貼り合わせ強度の判定基準は、例示をしたものに限定されるわけではない。例えば、ドープされる不純物の種類、貼り合わせ後の処理、貼り合わされた基板の用途などに基づいて適宜決定するようにすることができる。
本実施の形態によれば、基板の表面状態を検出し、その検出結果から貼り合わせ強度を判定し、貼り合わせ強度の判定基準に適合した基板を貼り合わせに用いることができるので、基板の貼り合わせ強度に対する信頼性を向上させることができる。また、歩留まりの向上、生産性の向上などを図ることもできる。また、貼り合わせ面の表面状態を電気抵抗、抵抗率、導電率などにより判定するようにすれば、簡易かつ適切な貼り合わせを行うことができるようになる。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板処理装置1が備える各要素の形状、寸法、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、基板の貼り合わせを行う前に、所定の薬液などを用いて貼り合わされる2枚の基板のそれぞれを洗浄するようにすることもできる。
また、2枚の基板を貼り合わせる場合を例示したが、3枚以上の基板を貼り合わせることもできる。例えば、すでに複数の基板が貼り合わされた基板を載置部12に載置し、載置された基板に基板W2を貼り合わせるようにすることができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 基板処理装置、10 基板貼り合わせ部、20 搬送部、30 格納部、40 表面状態検出部、11 処理容器、12 載置部、13 支持部、14 押圧部、15 排気部、41 処理容器、42 載置部、43 検出部、44 移動部、50 貼り合わせ強度判定部、W 基板、W1 基板、W2 基板

Claims (8)

  1. 基板貼り合わせ部において、2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する基板処理装置であって、
    貼り合わせる前の基板を格納する格納部と、
    貼り合わせを行う前に、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する表面状態検出部と、
    前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する貼り合わせ強度判定部と、
    前記基板貼り合わせ部、前記格納部、前記表面状態検出部の間において、前記基板を搬送する搬送部と、
    前記貼り合わせ強度判定部の判定に基づいて、前記搬送部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記表面状態検出部は、前記表面状態として、前記貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出し、
    前記制御部は、前記貼り合わせ強度判定部において前記貼り合わせ強度が不適切と判定された基板を、前記格納部に搬送するように、前記搬送部を制御し、
    前記基板貼り合わせ部は、前記貼り合わせ強度判定部において、前記貼り合わせ強度が適切と判定された基板の貼り合わせを行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する基板処理装置であって、
    貼り合わせを行う前に、基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する表面状態検出部と、
    前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する貼り合わせ強度判定部と、
    を備え、
    前記2枚の基板のうちの少なくとも一方はボロンがドープされたシリコン基板であり、
    前記表面状態検出部は、前記表面状態として、前記ボロンがドープされたシリコン基板の貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出することを特徴とする基板処理装置。
  3. 前記表面状態検出部と、前記貼り合わせ強度判定部は、前記基板貼り合わせ部に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記貼り合わせ強度判定部は、前記抵抗率が0.1Ωcmを超えた場合には、前記貼り合わせ強度に関して適正との判定を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記2枚の基板のうちの少なくとも一方は支持基板であり、
    前記表面状態検出部は、前記支持基板の表面状態を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  6. 2枚の基板の貼り合わせ面同士を貼り合わせて1枚の基板を形成する貼り合わせ基板の製造方法であって、
    前記基板を格納部に格納する工程と、
    貼り合わせを行う前に、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の表面状態を検出する工程と、
    前記検出された表面状態に基づいて貼り合わせ強度を判定する工程と、
    前記貼り合わせ強度の判定に基づいて、前記基板を貼り合わせる工程、または、前記基板を前記格納部に搬送する工程と、
    を備え、
    前記表面状態を検出する工程において、前記表面状態として、前記貼り合わせ面における電気抵抗、抵抗率、導電率からなる群より選ばれた少なくとも1つを検出し、
    前記貼り合わせ強度を判定する工程において前記貼り合わせ強度が適切と判定された基板を、前記基板の貼り合わせ工程における前記基板の貼り合わせに用い、前記貼り合わせ強度が不適切と判定された基板を前記基板の貼り合わせに用いないように搬送することを特徴とする貼り合わせ基板の製造方法。
  7. 前記2枚の基板のうちの少なくとも一方はボロンがドープされたシリコン基板であり、前記貼り合わせ強度を判定する工程において、前記抵抗率が0.1Ωcmを超えた場合には、前記貼り合わせ強度に関して適正との判定を行うことを特徴とする請求項記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  8. 前記2枚の基板のうちの少なくとも一方は支持基板であり、
    前記表面状態を検出する工程において、前記支持基板の表面状態を検出することを特徴とする請求項またはに記載の貼り合わせ基板の製造方法。
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