JP5560444B2 - 空調システム - Google Patents
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Description
尚、熱に関しての記載は、以後、単に「熱」と表記しているが、これには温熱と冷熱との両方を含むものであり、説明に当たっては、便宜上、主に温熱を例に挙げて説明を行っている。
この空調システムは、放射パネルの下面の熱放射によって前記室内空間の空調を行う放射空調と、別の熱源機器からの空調空気をダクトを通して天井から室内空間に吹き出す直接的空調との併用を可能とするものである。
また、別の空調システムとしては、図4に示すように、自らには発熱手段を備えない放射パネル22を天井に沿って設置することで、室内空間4Aと天井裏空間(裏側空間に相当)4Bとを仕切ってあると共に、室外に設置された熱源機器20で温度調整された空気を、天井裏空間4Bに吹き出す吹出口23と、天井裏空間4Bに吹き出された空調空気の一部を室内空間4Aに吹き出す吹出口24とを設けてあるものがあった(例えば、特許文献2参照)。
この空調システムは、温度調整された空気を熱媒体として放射パネルに熱伝達して間接的に下面の熱放射によって前記室内空間の空調を行う放射空調と、前記吹出口24を通して天井から空調空気を室内空間に吹き出す直接的空調との併用を可能とするものである。
また、天井裏空間側に放射された熱に関しては、建物躯体を通して外部に漏出するだけで、室内空間の空調には寄与することが少ない。従って、熱損失が大きくなり易く、室内空間に対する空調効率が低くなり易い問題点がある。
更には、放射空調の熱源と、直接的空調の熱源との両方を用意する必要があり、イニシャルコスト、及び、ランニングコストの何れもが高くなり易い問題点もある。
一方、上述した従来の空調システムの内、後者のものによれば、熱源機器からの空調空気の伝熱によって放射パネルに熱を与えているが、空調空気は、天井裏空間の他の接触面にも伝熱によって熱が奪われることになり、熱損失が大きくなり、放射パネルでの熱利用効率が低くなり易い。
従って、室内空間に対する空調効率が低くなり易い問題点がある。
更には、放射パネルは、室内空間側の面のみが熱放射面として機能するだけであるので熱放射効率が低くなり、空調効率の向上が見込み難い。
即ち、放射パネルからの発熱を、放射パネルの表裏両面を使用してより効率良く空間に放出することができ、しかも、裏側空間側への熱放出の影響を受けた空気は、前記送風手段によって室内空間側へ送風されるから、室内空間側の空調を、放射パネルの室内空間側の熱放射面による放射空調と、裏側空間側からの送風空気による直接的空調との併用で実施することが可能となる。
従って、放射パネルの設置面積は同じでもより短時間に効率良く室内空間の空調を実施することが可能となる。
更には、裏側空間側からの送風空気は、放射パネルの裏側空間への熱放出の影響を受けた空気であるため、従来のように、放射空調用の熱源と直接的空調用の熱源との両方を用意しなくてもよくなり、イニシャルコスト、及び、ランニングコストの低減を図ることが可能となる。
よって、放射パネルを使用した空調において、室内空間に対する空調効率の向上を見込み易く、且つ、コストダウンを図って経済的に空調を行うことが可能となる。
本発明の第2の特徴構成によれば、前記ファンを、室内空間側での限られたスポットを対象として送風するように、構成することができ、例えば、事務所等の室内空間においては、各デスク毎に前記ファンを設置して、在席している人が希望する場合に、その個所のファンを駆動させるように使用することが可能となる。
従って、室内空間を、一つの対象として平均的な空調を行うことも可能であるが、各部分毎の希望に個別に対応できる木目の細かな空調運転をも実現することが可能となる。
即ち、前記天井2と前記放射パネル3とによって、前記建物空間4が室内空間4Aと裏側空間4Bとに仕切られている。
そして、当該実施形態においては、天井2の一部に、照明器具5が設置してあり、その照明器具5の設置部周囲には、前記室内空間4Aと裏側空間4Bとを連通させる連通口6が設けてあり、後述するファン(送風手段に相当)Fの稼働によって前記裏側空間4Bの空気を室内空間4Aに吹き出すに伴って、室内空間4A側の空気をこの連通口6を通して裏側空間4Bに吸いこむことが可能となる。
また、天井2には、前記裏側空間4Bから室内空間4Aに貫通する送風ダクト7が設置してあり、その送風ダクト7の下端部は、室内空間におけるデスク位置まで延伸させてある。そして、その送風ダクト7の出口部分には、前記裏側空間4B側の空気を、デスク周辺位置にスポット的に送風自在な第2ファン(送風手段の一例)F2が設けてある。
放射パネル3は、図1に示すように、面状に形成した金属製熱放射板3Aに、金属製熱媒流通管3Bが一体的に内蔵された状態に構成してある。そして、前記熱媒流通管3Bには、室外に設置されている熱源機器9からの熱媒流通管9Aが接続してあり、前記熱源機器9と放射パネル3との間で、前記熱媒流通管3B、9Aを通して熱媒H(例えば、冷温水等)を循環できるように構成されている。従って、熱源機器9から送られる熱媒Hの熱(冷熱、温熱)を熱放射板3Aの表裏両面の熱放射面Tから、室内空間4Aと裏側空間4Bとに熱放出することが可能となる。
即ち、当該放射パネル3には、発熱(冷熱、温熱)自在な熱媒(発熱手段に相当)Hが、前記熱源機器9との間で循環自在な状態に内蔵されており、自らの熱を熱放射板3Aの表裏両面から熱放射して空調を行うことができるように構成されている。
当該空調システムKによれば、上述のような運転制御を行うことができ、それに伴って、室内空間4A側の熱放射面Taから通常どうりの熱放射が行われることにより、室内空間4Aの空調が実施されることに並行して、裏側空間4B側の熱放射面Tbからの熱放出の影響を受けた裏側空間4B側空気は、前記第1ファンF1によって室内空間4A側へ送風され、前記室内空間4Aの空調に寄与することができる。
従って、より短時間に効率良く室内空間の空調を実施することが可能となる。
また、放射パネル3の熱放射面Tは、室内空間4A側においては、室内空気の対流により、新たな空気が移動してくると共に、裏側空間4B側においては、対流に加えて前記第1ファンF1による送風によって、強制的に新たな空気が移動してくるから、放射パネル3の表裏両面の熱放射面Tによって、効率良く熱放出を継続させることが可能となる。
更には、裏側空間側からの送風空気は、放射パネル3の裏側空間への熱放出の影響を受けた空気であるため、従来のように、放射空調用の熱源と直接的空調用の熱源との両方を用意しなくてもよくなり、イニシャルコスト、及び、ランニングコストの低減を図ることが可能となる。
よって、放射パネル3を使用した空調において、室内空間4Aに対する空調効率の向上を見込み易く、且つ、コストダウンを図って経済的に空調を行うことが可能となる。
また、前記第2ファンF2による送風駆動をも併用すれば、上述の効果が更に効率良く実施することができることに加えて、前記第2ファンF2を、室内空間4A側での限られたスポットを対象として送風することが可能となり、各部分毎の希望に個別に対応できる木目の細かな空調運転を実現することが可能となる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、天井2に、一つの放射パネル3のみを設置することに限らず、複数の放射パネル3を設置してあってもよい。
また、当該放射パネル3の設置対象となる部位は、天井に限るものではなく、例えば、床等であってもよい。
〈2〉 前記送風手段Fは、先の実施形態で説明した複数の吐出口毎にファンを設けた構成に限るものではなく、例えば、図2に示すように、ファンFと複数の吐出口を組み合わせた送風手段であってもよい。この実施形態によれば、ファンFは、裏側空間4B内に設置してあり、ファンFから放射パネル3の貫通孔8を通して室内空間4Aに至る流路と、ファンFから天井2を貫通してデスク周辺位置に至る流路とを備えたダクト7が、ファンFの吹出側に接続してある。
また、複数の吐出口には、それぞれを個別に開閉操作できるように風量調節装置を設けることであってもよい。
4A 室内空間
4B 裏側空間
F 送風手段
H 発熱手段
T 熱放射面
Claims (2)
- 放射パネルを、天井または床に、室内空間と裏側空間とを仕切る状態に配置し、前記放射パネルによる熱を前記室内空間に放射可能に構成してある空調システムであって、
前記放射パネルには発熱手段が内蔵してあり、前記放射パネルの熱放射面を、前記室内空間側と、前記裏側空間側との両面に確保すると共に、前記裏側空間側への前記放射パネルによる熱放出の影響を受けた空気を、前記裏側空間側から前記室内空間側に送風自在な送風手段を設け、
前記室内空間と前記裏側空間とを連通させる連通口を、前記放射パネルの設置域の外周側に設け、
前記送風手段は、前記放射パネルの設置域内で前記裏側空間から前記室内空間に貫通する貫通孔に設けてある空調システム。 - 前記送風手段は、個別に駆動切替自在な複数のファンを、分散配置して構成してあり、前記ファンは、前記室内空間側での限られたスポットを対象として送風するように構成してある請求項1に記載の空調システム。
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