JP5558934B2 - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、動きベクトルを求めるための技術に関するものである。
近年、TV受像機やPCモニタを始めとして、画像表示部を備えた様々な装置が実用化されている。これらの画像表示部には、液晶表示装置を始めとして様々なデバイスが使用されている。
例えば、液晶表示装置は、常に発光しているバックライトを液晶シャッターで調光する方式を採用しており、1フレーム期間にわたって調光された光が出力される故、ホールド型表示装置と言われている。ホールド型表示装置において動画の追従視(動画表示において、動く部分を視線で追いかける見方)を行った場合、光出力期間に応じた“動きぼけ”が観測される。60Hzの動画表示では、原理的には最低16.7msの“動きぼけ”が観測される。
一方、例えば、CRTや有機ELといった自発光型表示装置は、1フレーム期間において発光期間と消光期間がある故、インパルス型表示装置と言われている。インパルス型表示装置は、消光期間があるため追従視による“動きぼけ”が観測され難い。しかしながら、大画面化すると60Hzの画像表示ではフリッカが目立ち易くなる。
上記表示方式に起因する“動きぼけ”や、大画面化によるフリッカを改善する技術として、60Hzの入力画像に対して、動画の動きに合わせた補間画像を生成して挿入することで120Hz画像として表示を行う方法が提案されている。120Hz動画表示では、原理的に“動きぼけ”が60Hz動画表示の半分となる。また、人間の視覚特性上、フリッカを感じ難くなる。
補間画像を生成する場合、表示画像がフレーム間でどの方向に動いているか(=動きベクトル)を検出する必要がある。一般に動きベクトル検出方法として、所謂ブロックマッチング法がある。ブロックマッチング法では、処理の対象となる基準フレーム画像を所定のサイズに分割した基準ブロックに対し、参照フレーム画像内において対応する位置を起点として、基準ブロックと同サイズの参照ブロックを抽出する。次に、基準ブロックと参照ブロックのそれぞれ対応する全ての画素について絶対差分和(Sum of Absolute Difference:SAD)を算出する。このSAD演算を、参照フレーム画像に設定する所定の探索領域内で、参照ブロックを1画素ずつ移動させながら繰り返して行う。そして、上記SADが最も小さい値を示した点の起点に対する座標を動きベクトルとして検出する。
一方、ビデオカメラ、電子カメラなどの高画質化技術として同一シーンにおける露光量の異なる複数枚の画像を撮影し、この複数枚の画像データを何らかの演算で合成して、ダイナミックレンジを拡大する技術がある(特許文献1)。以下では、この高ダイナミックレンジ化技術をHDR(High Dynamic Range)技術と略する。
HDR技術では、低輝度側の撮像対象の階調情報が多く含まれるように露出を長めに設定した長露出画像と、高輝度側の撮像対象の階調情報が多く含まれるように露出を短めに設定した短露出画像とを作成する。これをディスプレイで連続して表示することで、人間の目で積分して見ると低輝度側、高輝度側の何れも階調を残した高いダイナミックレンジを得ることができる。
このHDR技術を動画表示に適用する場合、1つのフレーム画像を構成する長露出画像と短露出画像を交互に表示することになる。このような表示画像を以下、HDR動画と称する。HDR動画を液晶表示装置のようなホールド型表示装置で表示する場合、中間画像を生成し挿入することで、動きぼけを改善することが考えられる。
ただし、HDR動画は、原理的に黒潰れ(低輝度側に階調がシフトした状態)や、白とび(高輝度側に階調がシフトした状態)が発生しやすい。SADを求める際の基準ブロック内の画素にこれらの現象が起こると、探索領域がフラットで輝度変化が乏しいため、SADのピークは一点ではなく、複数、あるいは面状にもつことになり、結果として動きベクトルの信頼性が低下してしまう。
この問題への対処方法として、基準ブロックの周辺のブロックを基準ブロックとした際の動きベクトル(周辺ブロックの動きベクトル)から、基準ブロックの動きベクトルを求める方法がある(特許文献2)。特許文献2では、複数の周辺ブロックの動きベクトルから基準ブロックの動きベクトルを求めることで、基準ブロックの動きベクトルの信頼性を高める技術が開示されている。
特開平6−273354号公報 特開2003−224854号公報
しかしながら、特許文献2の技術は、周辺ブロックも黒潰れ、あるいは白とびしていた場合、正しい動きベクトルを得ることはできない。また、HDR動画の場合、一方の画像が黒潰れ、あるいは白飛びしていても、他方の画像には階調が残っており、さらにこの2枚の画像は動きは同一である。よって、黒潰れ、あるいは白とびした画像の周辺ブロックから動きベクトルを求めるよりも、もう一方の画像の基準ブロックにおける動きベクトルを採用した方が信頼性が高い。しかし、特許文献2では、HDR動画を想定していない為、上記のようにもう一方の画像における動きベクトルを採用することはできない。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、HDR動画において動き補正を精度よく行い、動きぼけを改善する為の技術を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の一例としての画像処理装置は以下の構成を備える。即ち、第1のフレーム期間内で第1の撮像条件で撮像された画像Xと第2の撮像条件で撮像された画像Yとを取得する第1の取得手段と、
前記第1のフレーム期間の次のフレーム期間である第2のフレーム期間内で前記第1の撮像条件で撮像された画像Zと前記第2の撮像条件で撮像された画像Wとを取得する第2の取得手段と、
前記画像Xから前記画像Zへの動きベクトルを第1の動きベクトルとして求め前記画像Yから前記画像Wへの動きベクトルを第2の動きベクトルとして求める計算手段と、
前記画像Z中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Zに対して設定すると共に、前記画像W中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Wに対して設定する設定手段と、
前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも高い場合には、前記第1の動きベクトルを出力し、前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも低い場合には、前記第2の動きベクトルを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、HDR動画において動き補正を精度よく行い、動きぼけを改善することができる。
画像処理装置の機能構成例を示す図。 ブロックマッチングを説明するための図。 信頼度算出部が行う処理を説明する図。 動きベクトル決定部114が行う処理のフローチャート。 基準ブロック200を探索するための領域を拡大する例を示す図。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載の構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
先ず、本実施形態に係る画像処理装置の構成例について、図1のブロック図を用いて説明する。以下の説明では、図1に示した各部は何れもハードウェアで構成されているものとして説明する。
入力端子100には、第1のフレーム期間(現在のフレーム期間)内で比較的短い露光時間で撮像された画像X(一方)の画像信号が入力される。入力端子101には、第1のフレーム期間の次のフレーム期間である第2のフレーム期間内で比較的短い露光時間で撮像された画像Zの画像信号が入力される。本実施形態では、画像Xの露光時間と画像Zの露光時間とは全く同じであるものとして説明するが、若干ずれていても良い。
入力端子102には、第1のフレーム期間(現在のフレーム期間)内で比較的長い露光時間で撮像された画像Y(他方)の画像信号が入力される。入力端子103には、第2のフレーム期間内で比較的長い露光時間で撮像された画像Wの画像信号が入力される。本実施形態では、画像Yの露光時間と画像Wの露光時間とは全く同じであるものとして説明するが、若干ずれていても良い。
即ち、入力端子100〜103により、第1のフレーム期間内でそれぞれ異なる2つの撮像条件で撮像された2枚の画像、第2のフレーム期間内でそれぞれ異なる2つの撮像条件で撮像された2枚の画像を取得することができる(第1の取得、第2の取得)。
動きベクトル探索部110は、入力端子100,101を介して入力された画像Xと画像Zのそれぞれの画像信号を受け取ると、画像Xから画像Zへの動きベクトル204を求める(第1の計算)。また、動きベクトル探索部110は、画像Z(201)を信頼度算出部112に送出する。
信頼度算出部112は、画像Z中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っているか、それとも低輝度側及び高輝度側の何れにも偏っていないか、に応じて、画像Zに対して信頼度104を設定する(第1の設定)。
動きベクトル探索部111は、入力端子102,103を介して入力された画像Yと画像Wのそれぞれの画像信号を受け取ると、画像Yから画像Wへの動きベクトル205を求める(第2の計算)。また、動きベクトル探索部111は、画像W(203)を信頼度算出部113に送出する。
信頼度算出部113は、画像W中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っているか、それとも低輝度側及び高輝度側の何れにも偏っていないか、に応じて、画像Wに対して信頼度105を設定する(第2の設定)。
動きベクトル決定部114は、動きベクトル204,205、信頼度104,105を用いて、第1のフレーム期間から第2のフレーム期間への動きベクトルを決定する。そして動きベクトル決定部114は、この決定した動きベクトルを出力端子106を介して外部に出力する。
次に、動きベクトル探索部110の動作について、より詳細に説明する。動きベクトル探索部110による動きベクトル探索処理は周知の技術であるため、これについての説明は簡単に行う。
動きベクトル探索部110は、画像X、画像Zを受けると、これらをデータとして保持する。図2(a)は、画像X中の、以下に説明する基準ブロック200の周辺領域を示している。図2(b)は、画像Z内において、基準ブロック200とブロックマッチングを行うための領域である参照領域(画素ブロック291)を示している。画素ブロック291のサイズは特に限定するものではなく、画像Zそのもののサイズであっても良いし、画像Zを複数の矩形に分割した場合の1つの矩形のサイズであっても良い。また、図2では、各画素の画素値(輝度値)は8ビット(0〜255)で表現されているものとしている。
図2(a)において3画素×3画素のサイズの基準ブロック200は、動きベクトルを探索する為の基準となるブロックである。そして、図2(b)に示した画素ブロック291内において、基準ブロック200と最も一致する領域を探索する。
本実施形態では、動きベクトル探索部110は、画素ブロック291内で基準ブロック200を画素単位で移動させ、画素ブロック291内で基準ブロック200と最も一致する領域を探索する。この方法として、ブロック間の絶対差分和(Sum of Absolute Difference:SAD)を用いたブロックマッチングを行う。
画素ブロック291内で基準ブロック200と最も一致する領域の中心画素位置を図2(c)において星印で示す。即ち、この星印で示した画素位置は、SADのピークが求まった位置である。そして動きベクトル探索部110は、画素ブロック291の中心位置から、星印の画素位置へのベクトルを、動きベクトルとして求める。
なお、基準ブロック202の周辺領域が図2(d)、画像Z内の参照領域である画素ブロック293が図2(e)に示すようなものであったとする。この場合も同様に、画素ブロック293内で基準ブロック202を画素単位で移動させ、画素ブロック293内で基準ブロック202と最も一致する領域を探索する。このとき、図2(f)に示す如く、画素ブロック293内で基準ブロック202と最も一致する領域の中心画素位置(星印の画素位置)が複数であったとする。この場合、動きベクトル探索部110は、画素ブロック293の中心位置から、それぞれの星印の画素位置へのベクトルを、動きベクトルとして求める。
このようにして動きベクトル探索部110は、求め得る全ての動きベクトルを求め、動きベクトル204として動きベクトル決定部114に出力する。なお、動きベクトル探索部111の動作は、用いる画像が画像Z及び画像Wである点が異なるのみで、実質的には動きベクトル探索部110と同様であるため、動きベクトル探索部111の動作についての説明は省略する。
次に、信頼度算出部112の動作について、より詳細に説明する。信頼度算出部112は、図2(a)〜(c)の場合、参照領域に対する(参照領域が画像Z(201)全体である場合には画像Z(201)に対する)信頼度を算出する。本実施形態では、この信頼度は、参照領域が動きベクトルを探索する為の情報を十分に有しているかどうかを測る指標、と定義する。
以下に、この信頼度算出部112がこの信頼度を算出する為に行う処理について説明する。先ず信頼度算出部112は、画像Z(201)を受けると、この画像Z(201)において参照領域中の輝度値のヒストグラムを作成する。図2(a)〜(c)の場合、画素ブロック291内の輝度値のヒストグラムを作成する。
作成したヒストグラムの一例を図3(a)に示す。横軸は輝度値(0〜255を0〜1に正規化している)、縦軸が各輝度値の出現頻度値(累積頻度)を表している。動きベクトル探索は、階調がまんべんなく現われていた方が精度よく求められる。しかし、参照領域が黒潰れしていたり、白とびしていては、動きベクトルを正確に求めることができない。すなわち、参照領域が黒潰れしていたり、白とびしている場合、この参照領域は、動きベクトルを探索するための情報を雄分には有していないことになり、その信頼度は低くなる。
そこで本実施形態では、参照領域に対する信頼度は次のように決定する。参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域300(輝度値[0−0.25],累積頻度[50%−100%])内を通った場合、即ち、参照領域中の輝度値の分布が低輝度側に偏っていたとする。この場合、参照領域は黒つぶれしていると定義する。また、参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域303(輝度値[0.75−1],累積頻度[0%−50%])内を通った場合、即ち、参照領域中の輝度値の分布が高輝度側に偏っていたとする。この場合、参照領域は白とび状態にあると定義する。
更に、領域300は黒潰れの度合いに応じて、2つの領域301,302に分ける。領域303も同様に、白とびの度合いに応じて、2つの領域304,305に分ける。そして、領域301,302,304,305とそれ以外の領域306のそれぞれに対して信頼度を予め定義しておく。各領域に対する信頼度を図3(b)に示す。
参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域301(領域A)内を通った場合(曲線h1の場合)、参照領域に対する信頼度は「−2」となる。参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域301(領域A)内を通らず領域302(領域B)内を通った場合、参照領域に対する信頼度は「−1」となる。参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域304(領域D)内を通った場合(曲線h3の場合)、参照領域に対する信頼度は「−1」となる。参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域304(領域D)内を通らず領域305(領域E)内を通った場合、参照領域に対する信頼度は「−2」となる。参照領域から作成したヒストグラムの曲線が領域A、B、D、Eの何れも通らず、領域306(領域C)内を通っている場合(曲線h2の場合)、参照領域に対する信頼度は「0」となる。
もちろん、信頼度の値は上記の例に限定するものではない。信頼度設定の本質は、画像Z中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っている場合は画像Zに対して規定の信頼度を設定し、低輝度側及び前記高輝度側の何れにも偏っていない場合は画像Zに対して規定の信頼度よりも高い信頼度を設定することにある。
なお、信頼度算出部113は信頼度算出部112と同様の動作を行う。即ち、画像W中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っている場合は画像Wに対して規定の信頼度を設定し、低輝度側及び前記高輝度側の何れにも偏っていない場合は画像Wに対して規定の信頼度よりも高い信頼度を設定する。
次に、動きベクトル決定部114が行う処理について、同処理のフローチャートを示す図4を用いて説明する。先ずステップS400では動きベクトル決定部114は、動きベクトル探索部110からの動きベクトル204と、動きベクトル探索部111からの動きベクトル205とを比較する。動きベクトル探索部110、動きベクトル探索部11が何れも1つずつ動きベクトルを求めた場合には、単純に動きベクトル204と動きベクトル205とを比較すればよい。しかし、動きベクトル探索部110が複数の動きベクトル204を求め、動きベクトル探索部11が1つの動きベクトル205を求めた場合、それぞれの動きベクトル204と動きベクトル205とを比較する必要がある。これは、一方が複数で他方が単数の場合、双方が複数の場合であっても同じことである。
そして動きベクトル決定部114は、ステップS400における比較の結果、互いに一致する動きベクトルの組が存在するか否かを判断する。この判断の結果、互いに一致する組が存在する場合には処理をステップS401に進め、存在しない場合には、処理をステップS402に進める。
ステップS401では動きベクトル決定部114は、この組が1つのみであるか否かを判断する。この判断の結果、1つのみである場合には処理をステップS406に進め、複数の場合には、この複数の組を出力候補とし、処理をステップS407に進める。
ステップS406では、動きベクトル決定部114は、動きベクトル204、動きベクトル205のうち何れか一方を選択し、選択した一方を出力端子106を介して外部に出力する。
ステップS402では動きベクトル決定部114は、信頼度算出部112が求めた信頼度104と、信頼度算出部113が求めた信頼度105と、の大小比較を行う。この大小比較の結果、信頼度104≠信頼度105の場合、処理をステップS403に進める。また、信頼度104=信頼度105=0の場合には、処理をステップS404に進める。また、信頼度104=信頼度105<0の場合には、処理をステップS405に進める。
ステップS403では、動きベクトル決定部114は、信頼度104>信頼度105であれば、動きベクトル204を出力候補として選択する。一方、信頼度104<信頼度105であれば、動きベクトル205を出力候補として選択する。
ステップS404では、動きベクトル204、動きベクトル205のどちらも信頼度が高いので、基準ブロック200を探索するための領域を拡大して、動きベクトル探索部110,111、信頼度算出部112,113を動作させる。そしてステップS403と同様に、信頼度が高い方の動きベクトルを出力候補として選択する。基準ブロック200を探索するための領域を拡大する例について図5を用いて説明する。元々領域500内で基準ブロック200を探索していたものの、信頼度104=信頼度105=0であったとする。この場合、領域500を拡大して領域501とし、この領域501内で基準ブロック200を探索する。
ステップS405では、動きベクトル決定部114は、動きベクトル204、動きベクトル205の何れも信頼度が低いので、何れの動きベクトルも出力候補として選択せず、0の成分から成る動きベクトルを、出力端子106を介して外部に出力する。なお、本実施形態では信頼度の最高値を0としているが、上記の通り、信頼度の数値は上記の関係の関係を維持していれば、他の数値を採用しても良い。然るにステップS405の本質は、画像Zに対して設定された信頼度と画像Wに対して設定された信頼度とが同じであり、且つそれぞれの信頼度が規定値よりも低い場合には、0の成分から成る動きベクトルを出力することにある。なお、0の成分から成る動きベクトルを出力する代わりに、「動きベクトル無し」を示すコードを出力するようにしても良い。
ステップS407では、動きベクトル決定部114は、出力候補として選択された動きベクトルを、出力端子106を介して外部に出力する。ここで、出力候補として選択された動きベクトルが1つの場合にはこれをそのまま出力すれば良い。しかし、出力候補として選択された動きベクトルが複数個存在する場合、これらのうちから1つを更に選択する必要がある。
この選択方法については様々な方法が考え得るが、例えば、次のような方法がある。着目動きベクトルと、着目動きベクトル以外のそれぞれの動きベクトルと、が為す角度θ(cosθでも良い)の平均値を求める。そしてそれぞれの動きベクトルについて求めた平均値のうち、最も小さい平均値を求めた動きベクトルを、最終的に出力する動きベクトルとする。もし、平均値が同じ動きベクトルが2以上存在する場合、ベクトルサイズが最も小さい動きベクトルを最終的に出力する動きベクトルとする。もし、何れのベクトルサイズも同じである場合には、ステップS405のように、0の成分から成る動きベクトルを出力する。なお、0の成分から成る動きベクトルを出力する代わりに、「動きベクトル無し」を示すコードを出力するようにしても良い。
以上の説明により、本実施形態によれば、HDR動画において動き補正を精度よく行い、動きぼけを改善することができる。なお、本実施形態では、画像Xと画像Y(画像Zと画像W)として、互いに露光時間が異なる画像を用いた。しかし、画像Xと画像Yに適用可能な画像は、それぞれ異なる2つの撮像条件で撮像された2枚の画像であれば、他の取得形態で取得された画像であっても良い。例えば、第1のフレーム期間内で右目用の画像として撮像された画像を画像X、左目用の画像として撮像された画像を画像Yとして取得しても良い。これは画像Zと画像Wについても同様である。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、図1に示した各部は何れもハードウェアで構成されているものとして説明した。しかし、その一部若しくは全部をコンピュータプログラムとして構成しても良い。この場合、このコンピュータプログラムは、PC(パーソナルコンピュータ)等の装置にインストールされ、この装置が有するCPUなどにより実行される。これによりこの装置は、第1の実施形態で説明した動きベクトル決定処理を実行することができる。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 第1のフレーム期間内で第1の撮像条件で撮像された画像Xと第2の撮像条件で撮像された画像Yとを取得する第1の取得手段と、
    前記第1のフレーム期間の次のフレーム期間である第2のフレーム期間内で前記第1の撮像条件で撮像された画像Zと前記第2の撮像条件で撮像された画像Wとを取得する第2の取得手段と、
    前記画像Xから前記画像Zへの動きベクトルを第1の動きベクトルとして求め前記画像Yから前記画像Wへの動きベクトルを第2の動きベクトルとして求める計算手段と、
    前記画像Z中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Zに対して設定すると共に、前記画像W中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Wに対して設定する設定手段と、
    前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも高い場合には、前記第1の動きベクトルを出力し、前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも低い場合には、前記第2の動きベクトルを出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の取得手段は、前記第1のフレーム期間内でそれぞれ露光時間を異ならせて撮像された2つの画像を前記画像X、前記画像Yとして取得し、
    前記第2の取得手段は、前記第2のフレーム期間内で前記画像Xの露光時間と同じ露光時間で撮像された前記画像Zと、前記画像Yの露光時間と同じ露光時間で撮像された前記画像Wと、を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の取得手段は、前記第1のフレーム期間内で右目用の画像として撮像された前記画像X、左目用の画像として撮像された前記画像Yを取得し、
    前記第2の取得手段は、前記第2のフレーム期間内で右目用の画像として撮像された前記画像Z、左目用の画像として撮像された前記画像Wを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記出力手段は、前記画像Zに対して設定された信頼度と前記画像Wに対して設定された信頼度とが同じであり、且つそれぞれの信頼度が規定値よりも低い場合には、0の成分から成る動きベクトルを出力することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記出力手段は、前記第1の動きベクトルと前記第2の動きベクトルとが同じである場合には、前記第1の動きベクトル、前記第2の動きベクトル、の何れか一方を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記設定手段は、
    前記画像Z中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っている場合には前記画像Zに対して規定の信頼度を設定し、前記画像Z中の輝度値の分布が低輝度側および高輝度側の何れにも偏っていない場合には前記画像Zに対して該規定の信頼度よりも高い信頼度を設定し、
    前記画像W中の輝度値の分布が低輝度側若しくは高輝度側に偏っている場合には前記画像Wに対して規定の信頼度を設定し、前記画像W中の輝度値の分布が低輝度側および高輝度側の何れにも偏っていない場合には前記画像Wに対して該規定の信頼度よりも高い信頼度を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像処理装置第1の取得手段が、第1のフレーム期間内で第1の撮像条件で撮像された画像Xと第2の撮像条件で撮像された画像Yとを取得する第1の取得工程と、
    前記画像処理装置第2の取得手段が、前記第1のフレーム期間の次のフレーム期間である第2のフレーム期間内で前記第1の撮像条件で撮像された画像Zと前記第2の撮像条件で撮像された画像Wとを取得する第2の取得工程と、
    前記画像処理装置計算手段が、前記画像Xから前記画像Zへの動きベクトルを第1の動きベクトルとして求め前記画像Yから前記画像Wへの動きベクトルを第2の動きベクトルとして求める計算工程と、
    前記画像処理装置設定手段が、前記画像Z中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Zに対して設定すると共に、前記画像W中の輝度値の分布に応じた信頼度を画像Wに対して設定する設定工程と、
    前記画像処理装置出力手段が、前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも高い場合には、前記第1の動きベクトルを出力し、前記画像Zに対して設定された信頼度が前記画像Wに対して設定された信頼度よりも低い場合には、前記第2の動きベクトルを出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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