JPH08249470A - オプティカルフロー推定方法 - Google Patents

オプティカルフロー推定方法

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JPH08249470A
JPH08249470A JP7056238A JP5623895A JPH08249470A JP H08249470 A JPH08249470 A JP H08249470A JP 7056238 A JP7056238 A JP 7056238A JP 5623895 A JP5623895 A JP 5623895A JP H08249470 A JPH08249470 A JP H08249470A
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JP
Japan
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optical flow
pixel
estimation
reliability
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP7056238A
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English (en)
Inventor
Koji Miyajima
耕治 宮島
Naoki Takegawa
直樹 武川
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Group Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オプティカルフローの推定において、各画素
におけるオプティカルフロー毎に、推定結果の妥当性を
示す信頼度を求める。 【構成】 初期設定及び処理画像の初期化等を行って
(S1、S2)各画素毎に輝度勾配を算出し(S3)、所定
の拘束条件と前記輝度勾配とによって画像中の移動物体
のオプティカルフローを各画素毎に推定する(S4)。さ
らに、画素の輝度値と、注目画素の周辺の画素の輝度値
とを変量とする輝度分布を各画素毎に生成し、各画素毎
における輝度分布の分散を求め、前記画素毎に求められ
た輝度分布の分散から、当該画素におけるオプティカル
フローの信頼度を推定する(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理、画像認識シス
テム、移動物体検出等に用いられる動画像解析技術に関
し、特に、移動ベクトルの分布、すなわちオプティカル
フローの推定処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続画像からオプティカルフロー
推定によって時系列画像(動画)から移動物体の解析を
行う場合には画像間差分が用いられている。これは、入
力画像上の点(x,y)と、その移動ベクトル(u,
v)との間には、画像の空間的な明るさの差分を
(Ix,Iy)、画像間の明るさの差分をItとして近似
的に以下の式が成立することを用いた解析手法である。
【0003】
【数1】Ix・u+Iy・v+It=0 ・・・(1) しかし、この式からは未知数であるu,vを確定するこ
とはできず、他の拘束条件が必要となる。これについて
は、例えば、「Determining Optical Flow」(Artifici
al Intelligence 17 185〜203頁(1981))に記載され
た技術を参考にすることができる。この技術において
は、「画像中の移動物体が剛体である」、「画像中の近
傍のオプティカルフローは滑らかである」、という二つ
の仮定をそれぞれ所定の評価関数で表し、いわゆる弛緩
法を用いてこれらの二つの評価関数の和を最小化させる
ことによってオプティカルフロー推定を行っている。具
体的には、αを重み係数として、繰り返し演算によっ
て、次式を最小にするu,vを求めている。
【0004】
【数2】I=Σ[(Ix・u+Iy・v+It)2 +α2(ux+uy+vx+vy)] …(2) 但し、uはdu/dx,uyはdu/dy,vはd
v/dx,vyはdv/dyである。以下、この実施例
において同様とする。弛緩法によってこの評価関数最小
化する際には、求めるオプティカルフローが収束したと
きに反復処理を終了させるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オプテ
ィカルフロー推定過程においては、カメラのレンズの歪
みなどから生じる画像のノイズや、オプティカルフロー
推定の処理過程における数値演算の結果により、同一画
像平面上であっても、得られたオプティカルフロー推定
結果の信頼度は大きく異なる場合が生じ得る。特に、数
値演算時に0に近い値で除算した場合には、推定結果の
信頼度は低くなる。このため、反復処理でオプティカル
フローが十分収束しても、得られたオプティカルフロー
における信頼度は場所によって異なり、更に、どの部分
が信頼できる推定結果なのかを判断することも非常に困
難となる。
【0006】本発明の課題は、上記問題点に鑑み、オプ
ティカルフローの推定において、各画素におけるオプテ
ィカルフロー毎に、推定結果の妥当性を示す信頼度を求
める技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の画素から成る時系列画像を解析し
てオプティカルフローを推定する、新たな方法を提供す
る。この方法は、各画素毎に導出した輝度勾配に基づい
て前記画像中に存する移動物体のオプティカルフローを
各画素毎に推定する推定演算ステップと、所定の終了条
件が満たされるまで前記推定演算ステップを反復するス
テップとを有し、反復される各推定演算ステップは、各
画素及びその周辺画素の輝度値を変量とする輝度分布と
その分散を画素毎に導出し、この輝度分布の分散から当
該画素におけるオプティカルフローの信頼度を推定する
ことを特徴とする。
【0008】上記構成において、個々の画素について導
出される前記輝度分布の平均値を当該画素の輝度値とす
ることが好ましく、また、前記反復される各推定演算ス
テップは、推定演算を行う画素毎に、演算前の輝度分布
の分散と当該画素における輝度勾配の分散とに基づいて
演算後の輝度分布の分散を導出することが好ましい。そ
の具体的手法としては、例えば、生成した分布の分散と
輝度勾配とを適当な値で正規化することで、分散による
影響度と輝度勾配による影響度とをそれぞれ適切な大き
さとすることが挙げられる。また、各推定演算ステップ
は、個々の画素におけるオプティカルフローの信頼度を
推定する度に該推定結果が所定の信頼度基準を満たすか
否かを判定し、満たさなくなった時点で該推定演算処理
を終了するものとする。
【0009】
【作用】本発明では、各画素及びその周辺画素の輝度値
を変量とする輝度分布とその分散を画素毎に導出する。
時系列画像にカメラのレンズの歪みなどから生じるノイ
ズ等が存在する場合、ノイズに対応する画素における輝
度データは、真の輝度値とは異なる値となる。この場
合、上述のように、生成した輝度の分散の値は大きくな
るので、この値によって、画素毎に生成されるオプティ
カルフローの信頼度が推定される。このように、上記輝
度分布の分散は入力画像の信頼度を表すので、生成され
るオプティカルフローの信頼度を入力画像の信頼度から
推定することが可能となる。特に、ノイズがない場合に
は、測定された輝度がそのまま真の輝度値であると考え
られるので、上記生成した輝度分布における平均値が当
該画素の輝度値となるように輝度分布を生成する。ま
た、各画素における輝度勾配は、ノイズ等と密接な関係
があるので、オプティカルフローを推定する際に、この
輝度勾配を考慮する。なお、信頼度が低くなった状態で
は、オプティカルフローの推定演算を行う意義がなくな
る。この状態でオプティカルフローの推定演算を行うこ
とは無意味である一方、処理時間は長くなってしまう。
そこで、個々の画素におけるオプティカルフローの信頼
度を推定する度に該推定結果が所定の信頼度基準を満た
すか否かを判定し、満たさなくなった時点で該推定演算
処理を終了することで、このような無駄な処理時間がな
くなり、一定以上の信頼度を有するオプティカルフロー
が短時間で得られる。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。本実施例においては、従来技術と同
様に、入力画像上の点(x,y)、その移動ベクトル
(u,v)、画像の空間的な明るさの差分(Ix
y)、画像間の明るさの差分It(時間tに関する明る
さの差分)の間に近似的に成立する(1)式を用いて解析
を行い、(2)式の評価関数を最小とするu,vを弛緩法
を用いた反復演算によって求める。これら(1),(2)式を
以下に再褐する。
【0011】
【数3】Ix・u+Iy・v+It=0 …(1) I=Σ[(Ix・u+Iy・v+It)2 +α2(ux+uy+vx+vy)]…(2)
【0012】各演算を行う毎にオプティカルフロー画像
が生成されるが、本実施例では、このオプティカルフロ
ー画像に加えて各u,vの信頼度を示す画像をも生成す
る。信頼度の指標としては、該画像の空間的な明るさ及
び画像間の明るさの差分における分散、具体的にはx,
y,t方向の輝度勾配画像の各画素における分散を用い
る。
【0013】一般に、分散はデータの散らばり具合を示
し、この値が小さいほど一定値に近いデータが得られて
いることを示す。従って、明るさの差分の分散が小さい
と真値からのずれは小さく抑えられ、分散が大きいと真
値からのずれが大きくなる可能性がでてくる。従って、
求めるオプティカルフローに対応する分散の値が小さい
ほど、求めたオプティカルフローの信頼度は高くなる。
このように、分散を用いることで、得られたオプティカ
ルフローの信頼度評価が可能となる。
【0014】本実施例では、弛緩法によって所定回数反
復演算を行った後に、最終的なオプティカルフロー画像
及び信頼度を示す画像を出力する。出力された信頼度を
示す画像は、オプティカルフロー推定により得られた画
像に対応して、画像各部における信頼度を表すので、推
定結果の評価を容易に行うことが可能となる。
【0015】次に、上記オプティカルフロー推定処理の
実現手段について説明する。図1は本実施例による機能
ブロック構成図である。図1において、符号1は時系列
画像入力部、2は初期設定部、3は輝度勾配画像算出
部、4はオプティカルフロー推定部、5はフロー画像格
納部、6は信頼度算出部、7は分散画像格納部、8は終
了判定部、9は出力部である。時系列画像入力部1、初
期設定部2、輝度勾配画像算出部3、オプティカルフロ
ー推定部4、信頼度算出部6、及び終了判定部8は、例
えばプログラムされたCPUで実現されるモジュールで
あり、フロー画像格納部5及び分散画像格納部7は磁気
ディスク、あるいは上記CPUの内部メモリに格納され
る。出力部9は例えば表示装置である。
【0016】以下、上記各部の処理手順を図2を参照し
て説明する。なお、図2中、Sは処理ステップである。
時系列画像は時系列画像入力部1より入力される。初期
設定部2では、弛緩法における反復終了回数N、評価関
数の重みαを設定し(S1)、さらに、反復回数nを設
定し、水平方向のフローと垂直方向のフローu0,v0
初期画像を0で初期化し、フローu,vの信頼度を示す
画像を、例えばur,vrで初期化する(S2)。輝度勾
配画像算出部3では、入力画像I(x,y,t)に対して、(3)
式で示されるx,y,t方向の輝度勾配画像を生成する
(S3)。
【0017】
【数4】 Ix(x,y,t)=[I(x+1,y,t)−I(x-1,y,t)]/2 Iy(x,y,t)=[I(x,y+1,t)−I(x,y-1,t)]/2 …(3) It(x,y,t)= I(x,y,t+1)−I(x,y,t) オプティカルフロー推定部4では、x,y,t方向の輝
度勾配画像から、(4)式で示される水平方向のフローu
と垂直方向のフローvとを弛緩法で求め、フロー画像格
納部5に格納する(S4)。
【0018】
【数5】
【0019】なお、画像の任意の座標(i,j)におけ
る水平方向のフロー及び垂直方向のフローは、それぞれ
ij、vijと表されるが、(4)式では簡単のためにu,
vと略記している。また、(4)式でバーをつけて表した
u,vは、それぞれ(5)式のように示され、座標(i,
j)の周囲の座標におけるフローの影響を加味して決定
される値である。(5)式の右辺の第1項は座標(i,
j)の左、右、下、上の各座標におけるフローの影響を
示し、第2項は座標(i,j)の左下、右下、左上、右
上の各座標におけるフローの影響を示している。この式
では、第1項の影響を第2項の影響の2倍に設定してい
る。
【0020】
【数6】
【0021】信頼度算出部6では、x,y,tの各輝度
勾配画像の各画素における分散と、n回目に求められた
フローun ,vn の各画素における分散とから、(6)式で
示される、n+1回目に求められたフローun+1 ,vn+1
の分散を計算し、分散画像格納部7に格納する(S
5)。
【0022】
【数7】
【0023】なお、(6)式中のdun+1 /dIx、dun+1
/dIy等は、(4)式をIx,Iy…で偏微分することによ
り得られる。終了判定部8では、反復回数nが反復終了
回数Nに達しているかを判定し(S6)、Nに達してい
ない場合にはS4に戻り(S7)、達していれば、最終
的に得られたオプティカルフロー画像及び分散画像を出
力部9に出力する(S8)。
【0024】このようにして、オプティカルフロー画像
の各部における信頼度を表す分散画像を生成することが
できる。終了判定部8では、また、各画素毎の信頼度を
監視し、その信頼度が所定の基準よりも低くなった時点
でオプティカルフローの推定を終了する。このように信
頼度を監視して終了判定を行うことで、無駄な処理時間
が生じなくなり、効率的な処理が可能になる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、オプティカルフローの推定を行う際に、従来
は不可能であった推定結果の評価が可能となる。また、
信頼度を監視してオプティカルフロー推定の終了判定を
行うので、推定精度が極度に低下することがなくなる。
さらに、無駄な処理時間を行うこともなくなるので、全
体的な処理時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機能ブロック構成図。
【図2】本実施例の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 時系列画像入力部 2 初期設定部 3 輝度勾配画像生成部 4 オプティカルフロー推定部 5 フロー画像格納部 6 信頼度算出部 7 分散画像格納部 8 終了判定部 9 出力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素から成る時系列画像を解析し
    てオプティカルフローを推定する方法であって、各画素
    毎に導出した輝度勾配に基づいて前記画像中に存する移
    動物体のオプティカルフローを各画素毎に推定する推定
    演算ステップと、所定の終了条件が満たされるまで前記
    推定演算ステップを反復するステップと、を有するオプ
    ティカルフロー推定方法において、 反復される各推定演算ステップは、各画素及びその周辺
    画素の輝度値を変量とする輝度分布とその分散を画素毎
    に導出し、この輝度分布の分散から当該画素におけるオ
    プティカルフローの信頼度を推定することを特徴とする
    オプティカルフロー推定方法。
  2. 【請求項2】 個々の画素について導出される前記輝度
    分布の平均値を当該画素の輝度値とすることを特徴とす
    る請求項1記載のオプティカルフロー推定方法。
  3. 【請求項3】 前記反復される各推定演算ステップは、
    推定演算を行う画素毎に、演算前の輝度分布の分散と当
    該画素における輝度勾配の分散とに基づいて演算後の輝
    度分布の分散を導出することを特徴とする請求項1又は
    2記載のオプティカルフロー推定方法。
  4. 【請求項4】 各推定演算ステップは、個々の画素にお
    けるオプティカルフローの信頼度を推定する度に該推定
    結果が所定の信頼度基準を満たすか否かを判定し、満た
    さなくなった時点で該推定演算処理を終了することを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかの項記載のオプテ
    ィカルフロー推定方法。
JP7056238A 1995-03-15 1995-03-15 オプティカルフロー推定方法 Pending JPH08249470A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012008975A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012008975A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法

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