JP5558663B2 - 保水処理剤、保水処理剤の製造方法、保水性構造体の製造方法、及び保水剤 - Google Patents
保水処理剤、保水処理剤の製造方法、保水性構造体の製造方法、及び保水剤 Download PDFInfo
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Description
具体的には、アスファルトやコンクリート等で地面を舗装していない場合には、雨が降れば、雨水が地中に浸透し吸収される。このため、晴れて、地面が加熱されれば、地中に吸収されている水が蒸発することとなる。このときに要する水の気化熱により、地表面の温度を低下させることができる。
特許文献2では、透水性舗装の表面から粉粒状の保水材を散布した後、樹脂モルタル(骨材として、平均粒径が2mm以下で、通水性を有するものを用いる)を骨材間隔に充填する保水性舗装が提案されている。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、吸水性ポリマの吸水能力を損なうことなく、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる保水処理剤及びその製造方法、並びに、充分な保水量を確保できる保水性構造体の製造方法、及び保水処理剤を容易に製造できる保水剤を提供することを目的とする。
また、流動性を有する保水処理剤であって、セメントを含むことなく、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、及び水、を混合してなり、上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、上記吸水性ポリマ粉末は、変性アクリル系架橋重合体を主成分として含む保水処理剤が好ましい。
なお、流動性を有する保水処理剤としては、吸水性ポリマ粉末が分散している液体や、吸水性ポリマ粉末が吸水してなるゲルの粒が分散している液体などを例示できる。
なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した吸水性ポリマは、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層に保持される。
以上より、本発明の保水処理剤を用いれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる。
感温性を有する吸水性ポリマは、自身の温度が所定の温度(感温点という)に達するまでは吸水した状態を保ち、感温点に達すると吐水する(吸水していた水が脱離する)性質を有している。このため、上述の保水処理剤を連続多孔質層保持体(透水性舗装体や透水性ブロックなど)に充填することで、舗装体やブロック等の連続多孔質層保持体の温度が吸水性ポリマの感温点に達するまでは吸水した状態を保ち、感温点に達したときに吸水していた水を排出する性質を、連続多孔質層保持体に与えることができる。
従って、例えば、感温点が35℃程度である吸水性ポリマ粉末を含む保水処理剤を、舗装体内に充填すれば、夏季において、晴天時には、舗装体が加熱されて、舗装体(吸水性ポリマ)の温度が35℃を超えて上昇するので、吸水性ポリマに貯えられていた水が排水され、蒸発することとなる。このときに要する水の気化熱により、舗装体の温度を低下させることができる。なお、晴天時でも、舗装体(吸水性ポリマ)の温度が35℃を下回っている間は、吸水性ポリマに貯えている水を保持し続けることができることから、長期にわたって効率良く、舗装体の温度を低く保つことができる。一方、降雨時には、舗装体が冷却されて、舗装体(吸水性ポリマ)の温度が35℃以下に低下するので、吸水性ポリマが吸水することにより水を貯えることができる。
なお、感温性を有する吸水性ポリマ粉末として、例えば、サーモゲル(株式会社興人製、商標名)を用いることができる。
また、変性アクリル系架橋重合体は、保水性及び耐塩性が高く、また、吸水と乾燥との繰り返しによる吸収能力の低下が小さい。このため、上述の保水処理剤を連続多孔質層保持体(透水性舗装体や透水性ブロックなど)に充填することで、長期間にわたり、高い保水性を、連続多孔質層保持体に与えることができる。
また、親水性の吸水速度低下剤は、適切に、水と混合することができる。親水性の吸水速度低下剤と混合した水は、吸水性ポリマ粉末にゆっくり吸収されることとなることから、より一層、吸水性ポリマ粉末の吸水速度が低下する。
このうち、特に、エタノール、エチレングリコール、グリセリンは、安価であり、自然環境を汚染することもないので、好ましい。
従って、吸水速度低下剤として親水性有機溶剤を用いる場合は、吸水性ポリマ粉末の種類に応じて、その吸水性ポリマ粉末に吸収され難い親水性有機溶剤を選択するのが好ましい。これにより、吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させることができると共に、保水処理剤中で吸水性ポリマ粉末を適切に分散させることができる。
この保水処理剤は、吸水性ポリマ粉末、吸水速度低下剤、及び水のみを混合しているので、流動性に優れている。これにより、保水処理剤を、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
この保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に充填すれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置することができる。
従って、上述の保水処理剤を用いれば、適切且つ充分に、吸水性ポリマを、連続多孔質層の空隙部内に配置することができる。なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した低速吸水性ポリマ粉末等は、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層に保持される。
以上より、上述の保水処理剤を用いれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる。
この保水処理剤は、低速吸水性ポリマ粉末及び水のみを混合しているので、流動性に優れている。これにより、保水処理剤を、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
なお、ゲル化促進剤としては、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイト等の粘土鉱物を例示できる。
なお、界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル、αオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等を含有する組成物(AE剤)を挙げることができる。具体的には、例えば、AE−02(花王製、商品名)を用いることができる。
このうち、特に、長期にわたって繰り返し、吸水した吸水性ポリマ粉末または吸水した低速吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できる点で、繊維が好適である。例えば、繊維としてロックウールを用いる場合、粒径が5〜13mmの自然石と粒径が5mm以下の砂を骨材として含む透水性舗装体(連続多孔質層)に対しては、吸水性ポリマ粉末(サーモゲル、興人製)と吸水速度低下剤(グリセリン)と水とロックウール(細粒綿、日本ロックウール社製)とを、1:30:126:3以下(重量比)の割合で混合した保水処理剤を用いるのが好ましい。また、繊維構造体(もやいドレーン、吉原化工製)からなる連続多孔質層に対しては、吸水性ポリマ粉末(サーモゲルB01、興人製)と水とロックウール(粒状綿、日本ロックウール社製)とを、1:150:1.5〜10(重量比)の割合で混合した保水処理剤を用いるのが好ましい。
ゲル化促進剤を混合した保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に充填すれば、連続多孔質層の空隙部内において、吸水した吸水性ポリマ粉末を、速やかにゲル化させることができる。これにより、吸水した吸水性ポリマ粉末を、適切に、連続多孔質層に保持させることができる。
なお、ゲル化促進剤としては、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイト等の粘土鉱物を例示できる。
界面活性剤を混合した保水処理剤では、保水処理剤中で吸水性ポリマ粉末を適切に分散させることができるので、保水処理剤の流動性を向上させることができる。従って、保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に注入し易くなり、また、保水処理剤の注入可能時間が長くなるので好ましい。
感温性を有する吸水性ポリマは、自身の温度が所定の温度(感温点という)に達するまでは吸水した状態を保ち、感温点に達すると吐水する(吸水していた水が脱離する)性質を有している。このため、この保水処理剤を連続多孔質層保持体(透水性舗装体や透水性ブロックなど)に充填することで、連続多孔質層保持体の温度が吸水性ポリマの感温点に達するまでは吸水した状態を保ち、感温点に達したときに吸水していた水を排出する性質を、連続多孔質層保持体に与えることができる。
変性アクリル系架橋重合体は、保水性及び耐塩性が高く、また、吸水と乾燥との繰り返しによる吸収能力の低下が小さい。このため、この保水処理剤を連続多孔質層保持体(透水性舗装体や透水性ブロックなど)に充填することで、長期間にわたり、高い保水性を、連続多孔質層保持体に与えることができる。
また、セメントを混合することなく、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、及び水、を混合する保水処理剤の製造方法であって、上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、上記吸水性ポリマ粉末は、変性アクリル系架橋重合体を主成分として含む保水処理剤の製造方法が好ましい。
しかも、吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤(アルコール等の親水性有機溶剤、親水性の粘性付与剤、一価の金属塩、その水溶液など)を混合している。これにより、吸水性ポリマの吸水による膨潤速度を低下させることができるので、連続多孔質層の空隙部内に充填可能な状態を長く保持することができる。
以上より、本発明の製造方法によれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる保水処理剤を製造することができる。なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した吸水性ポリマは、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層に保持される。
この製造方法では、吸水性ポリマ粉末、吸水速度低下剤、及び水のみを混合して保水処理剤を製造しているので、流動性に優れた保水処理剤を得ることができる。このため、本発明の製造方法で製造した保水処理剤は、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
この製造方法により製造した保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に充填すれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置することができる。
なお、粘性付与剤とは、水に粘性を付与できるものであればいずれでも良く、例えば、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤等を挙げることができる。
なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した低速吸水性ポリマ粉末は、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層に保持される。
この製造方法では、低速吸水性ポリマ粉末及び水のみを混合して保水処理剤を製造しているので、流動性に優れた保水処理剤を得ることができる。このため、本発明の製造方法で製造した保水処理剤は、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
なお、ゲル化促進剤としては、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイト等の粘土鉱物を例示できる。また、ゲル化促進剤は、吸水性ポリマ粉末と吸水速度低下剤とを混合した後または低速吸水性ポリマを製造した後に、水と共に(予め、ゲル化促進剤を水と混合しておいても良い)混合する、または水とは別に(先後は不問)混合するのが好ましい。
このようなタイミングで界面活性剤を混合して保水処理剤を製造することで、適切に、吸水性ポリマ粉末が分散した保水処理剤を製造できる。
なお、低速吸水性ポリマ粉末を用いて保水処理剤の製造する場合は、いずれのタイミングで界面活性剤を混合しても、適切に、吸水性ポリマ粉末が分散した保水処理剤を製造できる。
なお、漏出抑制剤は、吸水性ポリマと水を混合する前に、吸水性ポリマと混合するのが好ましい。
上述の保水性構造体の構成は、特に、連続多孔質層の空隙部の孔径が、吸水性ポリマ粉末または低速吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水を100%吸水したときの大きさ(球状と仮定したときの径)よりも大きな場合に有効である。空隙部の孔径がこのように大きい場合でも、連続多孔質層の空隙部内に漏出抑制材を備えていることで、吸水した吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できるからである。
この保水性構造体では、漏出抑制材として繊維を含んでいる。このため、長期にわたって繰り返し、吸水した吸水性ポリマが連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できる。しかも、連続多孔質層の空隙部内において、水が繊維を伝わって吸水性ポリマに吸収されやすくなる。従って、連続多孔質層の空隙部内に、より適切に、水を蓄えることができる。
なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した吸水性ポリマは、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層を構成する骨材に保持される。
以上より、本発明の製造方法によれば、充分な保水量を確保できる保水性構造体を製造できる。
この製造方法によれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置することができる。
なお、粘性付与剤とは、水に粘性を付与できるものであればいずれでも良く、例えば、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤等を挙げることができる。
なお、連続多孔質層の空隙部内に配置した吸水性ポリマは、次第に、吸水により大きく膨潤するので、連続多孔質層を構成する骨材に保持される。
以上より、この製造方法によれば、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与え、充分な保水量を確保できる保水性構造体を製造できる。
吸水性ポリマ粉末、吸水速度低下剤、及び水のみを混合してなる保水処理剤は、流動性に優れている。従って、この保水処理剤を用いる製造方法では、保水処理剤を、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
この製造方法では、前述の保水処理剤を、舗装体にかかる連続多孔質層の空隙部の少なくとも一部に充填する。これにより、充分な保水量を確保できる舗装体を、適切に製造できる。具体的には、例えば、透水性舗装体の連続多孔質層の空隙部内に、前述の保水処理剤を充填することで、保水能力の高い保水性舗装体にすることができる。
しかも、吸水性ポリマとして、吸水速度を低下させた(すなわち、吸水による膨潤速度を低下させた)低速吸水性ポリマ粉末を用いる。このように、吸水による膨潤速度を低下させた低速吸水性ポリマ粉末を用いることで、保水処理剤について、連続多孔質層の空隙部内に充填可能な状態を長く保持することができる。従って、保水処理剤を充分に連続多孔質層の空隙部内に充填することができるので、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層の空隙部内に配置することができる。
以上より、この製造方法によれば、充分な保水量を確保できる保水性構造体を製造できる。
低速吸水性ポリマ粉末及び水のみを混合してなる保水処理剤は、流動性に優れている。従って、この保水処理剤を用いる製造方法では、保水処理剤を、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
界面活性剤を混合してなる保水処理剤は、保水処理剤中で吸水性ポリマ粉末を適切に分散させることができるので、保水処理剤の流動性を向上させることができる。従って、この保水処理剤を用いることで、保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に注入し易くなり、また、保水処理剤の注入可能時間が長くなるので好ましい。
また、多価金属塩を、連続多孔質層と他層との界面及びその近傍に配置する手法としては、多価金属塩の水溶液を、連続多孔質層の表面から注入する手法を挙げることができる。あるいは、他層の上に連続多孔質層を形成するに先立って、他層の表面に、多価金属塩またはその水溶液を、散布または塗布するようにしても良い。
上述の製造方法は、特に、連続多孔質層の空隙部の孔径が、吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水を100%吸水したときの大きさ(球状と仮定したときの径)よりも大きな場合に有効である。空隙部の孔径がこのように大きい場合でも、上述の保水処理剤を用いれば、吸水した吸水性ポリマが連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できるからである。
この製造方法を用いれば、吸水した吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層の空隙部から外部に漏出し難くなるので、吸水した吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層の空隙部に充填された状態を、より適切に維持することができる。
なお、ゲル化促進剤(粘度鉱物など)は、単独で配置しても良いし、水と混合した混合液を散布するようにしても良い。また、充填前多価金属塩配置工程において、多価金属塩と共に配置しても良い。
また、水との混合により、流動性を有する保水処理剤となる保水剤であって、セメントを含むことなく、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、及び上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、を混合してなり、上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、上記吸水性ポリマ粉末は、変性アクリル系架橋重合体を主成分として含む保水剤が好ましい。
以上より、本発明の保水剤を用いれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる。
また、親水性の吸水速度低下剤は、適切に、水と混合することができる。親水性の吸水速度低下剤と混合した水は、吸水性ポリマ粉末にゆっくり吸収されることとなることから、より一層、吸水性ポリマ粉末の吸水速度が低下する。
従って、吸水速度低下剤として親水性有機溶剤を用いる場合は、吸水性ポリマ粉末の種類に応じて、その吸水性ポリマ粉末に吸収され難い親水性有機溶剤を選択するのが好ましい。これにより、吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させることができると共に、保水処理剤中で吸水性ポリマ粉末を適切に分散させることができる。
この保水剤は、吸水性ポリマ粉末及び吸水速度低下剤のみを含有しているので、これを水と混合してなる保水処理剤は、流動性に優れた保水処理剤となる。この保水処理剤を用いれば、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
以上より、上述の保水剤を用いれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層保持体(舗装体など)の連続多孔質層の空隙部内に配置でき、連続多孔質層保持体に良好な保水性を与えることができる。
この保水剤は、低速吸水性ポリマ粉末のみからなるので、これを水と混合してなる保水処理剤は、流動性に優れた保水処理剤となる。この保水処理剤を用いれば、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
なお、ゲル化促進剤としては、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイト等の粘土鉱物を例示できる。
繊維を含む保水剤を用いれば、長期にわたって繰り返し、吸水した吸水性ポリマ粉末または吸水した低速吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できる。しかも、連続多孔質層の空隙部内において、水が繊維を伝わって吸水性ポリマに吸収されやすくなるので好ましい。
このゲル化促進剤を混合した保水剤と水とを混合してなる保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に充填すれば、連続多孔質層の空隙部内において、吸水した吸水性ポリマ粉末等を、速やかにゲル化させることができる。これにより、吸水した吸水性ポリマ粉末等を、適切に、連続多孔質層に保持させることができる。
この界面活性剤を混合した保水剤と水とを混合すれば、吸水性ポリマ粉末を適切に分散させることができるので、流動性が良好な保水処理剤を得ることができる。これにより、保水処理剤を連続多孔質層の空隙部内に注入し易くなり、また、保水処理剤の注入可能時間が長くなるので好ましい。
また、水との混合により、流動性を有する保水処理剤となる保水剤であって、セメントを含むことなく、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、及び上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤を、互いに別個に備え、上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、上記吸水性ポリマ粉末は、変性アクリル系架橋重合体を主成分として含む保水剤が好ましい。
但し、吸水速度低下剤として、水溶性に優れていない粘性付与剤に加えて、グリセリンを備える保水剤の場合は、吸水性ポリマ粉末を吸水速度低下剤(粘性付与剤及びグリセリン)と混合した後、水を混合して保水処理剤を製造しても良い。このように製造した保水処理剤でも、適切に、連続多孔質層の空隙部内に充填することができる。
この保水剤は、吸水性ポリマ粉末及び吸水速度低下剤のみからなるので、これを水と混合してなる保水処理剤は、流動性に優れた保水処理剤となる。この保水処理剤を用いれば、連続多孔質層の空隙部内に、容易に且つ短時間で注入することができる。
アニオン性の水溶性高分子の水溶液は、多価金属塩を添加することで架橋し、ゲルとなる。従って、アニオン性の水溶性高分子を含む保水剤と水とを混合した保水処理剤を、連続多孔質の空隙部に充填する場合、この保水処理剤を多価金属塩と反応させることで、保水処理剤をゲル化することができる。
本発明の保水剤は、次のように用いると良い。例えば、保水処理剤(本発明の保水剤のうちゲル化促進剤を除いたものと、水との混合液)を連続多孔質の空隙部に充填するに先立って、連続多孔質層の表面のうち保水処理剤を充填する入口表面を少なくとも除いた表面及びその近傍と、連続多孔質層と他層との界面及びその近傍との少なくともいずれかに、ゲル化促進剤を配置する。
この保水剤は、漏出抑制材を、吸水性ポリマ粉末、吸水速度低下剤、多価金属塩またはその水溶液、ゲル化促進剤、及び界面活性剤とは、別個に備えている。このため、例えば、保水性構造体の製造現場において、吸水性ポリマ粉末と吸水速度低下剤と漏出抑制材と水と混合することで、適切に、吸水した吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できる保水処理剤を得ることができる。
この保水剤は、吸水性ポリマ粉末と漏出抑制材とを別個に備えている。このため、例えば、保水性構造体の製造現場において、吸水性ポリマ粉末と漏出抑制材と水と混合することで、適切に、吸水した吸水性ポリマ粉末が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制できる保水処理剤を得ることができる。
この保水剤は、ゲル化促進剤を、吸水性ポリマ粉末及び漏出抑制材とは、別個に備えている。
この保水剤は、次のように用いると良い。例えば、保水処理剤(本発明の保水剤のうちゲル化促進剤を除いたものと、水との混合液)を連続多孔質の空隙部に充填するに先立って、連続多孔質層の表面のうち保水処理剤を充填する入口表面を少なくとも除いた表面及びその近傍と、連続多孔質層と他層との界面及びその近傍との少なくともいずれかに、ゲル化促進剤を配置する。これにより、例えば、流動性の高い(粘性の低い)保水処理剤を連続多孔質層内に注入した場合でも、連続多孔質層の表面及びその近傍、連続多孔質層と他層との界面及びその近傍において、保水処理剤がゲル化促進剤と接触してゲル化する(流動性を失う)ので、注入した保水処理剤が連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制することができる。従って、保水処理剤を、適切に、連続多孔質層の空隙部内に充填することができる。
この保水剤は、界面活性剤を、吸水性ポリマ粉末、漏出抑制材、及び界面活性剤とは、別個に備えている。このため、例えば、保水性構造体の製造現場において、吸水性ポリマ粉末と漏出抑制材と界面活性剤と水と混合することで、吸水性ポリマ及び漏出抑制材が適切に分散した保水処理剤を製造し、これを用いて保水性構造体を容易に製造することができる。
(実施例1)
本実施例1では、保水性構造体として、保水性舗装体100を製造した。図1は、本実施例1の保水性舗装体100の断面図である。保水性舗装体100は、骨材110を有する連続多孔質層101と、吸水性ポリマ120とを備える厚さ4cmの舗装体で、被舗装面11上に設けられている。詳細には、骨材110同士が、図示しないバインダ樹脂により結合されると共に、複数の孔104が三次元的に連結した空隙部103を形成している。この空隙部103内には、連続多孔質層101(保水性舗装体100)の全体にわたり、吸水性ポリマ120が配置されている。
また、吸水性ポリマ120は、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマであり、図1では、吸水によりゲル化した状態を示している。
図2は、連続多孔質層101からなる透水性舗装体102(連続多孔質層保持体に相当する)の断面図である。
まず、アタパルジャイト(ゲル化促進剤に相当する)と水との混合液を、連続多孔質層101の表面101b(入口表面に相当する)から、連続多孔質層101(透水性舗装体102)内に注入した。これにより、連続多孔質層101と被舗装体10(下層に相当する)との境界及びその近傍(具体的には、被舗装面11上など)に、アタパルジャイトを配置することができる。
具体的には、まず、図3に示すように、吸水性ポリマ粉末とグリセリンとを、1:30(重量比)の割合で、容器25内で混合して、保水剤20を得た。なお、本実施例1では、吸水性ポリマ粉末として、粒径0.3mm以下のサーモゲル(株式会社興人製、商標名)を用いている。このサーモゲルは、保水性が高く(1gのサーモゲルが100〜150gの水を吸収する)、感温性を有する(本実施例1では、感温点が35℃)吸水性ポリマ粉末である。
次いで、図4に示すように、この保水剤20と水Wとを、31:126(重量比)の割合で、容器45内で混合して、液状の(流動性を有する)保水処理剤40を得た。
本実施例1の吸水性ポリマ粉末は、1gで、最大150g(150cm3)の水を吸収することから、本実施例1の保水処理剤40では、保水処理剤40に含まれる成分のうち、吸水性ポリマ粉末を除く成分(グリセリン及び水)の体積を、吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水の体積以上としていることになる。
以上より、連続多孔質層101の全体にわたり、連続多孔質層101の空隙部103内に吸水性ポリマ120が配置された保水性舗装体100(図1参照)が完成する。
その上、本実施例1では、セメントを含まない保水処理剤40を用いているので、セメントの影響で吸水性ポリマ120の吸水能力が低下する虞はない。
以上より、本実施例1の製造方法によれば、充分な保水量を確保できる保水性舗装体100(保水性構造体に相当する)を製造できる。
本実施例2では、実施例1と異なる保水処理剤を用いて、保水性舗装体100(保水性構造体に相当する)を製造した。
具体的には、まず、実施例1と異なり、吸水性ポリマ粉末、グリセリン、粘性付与剤、及び水酸化カルシウム(多価金属塩)を別個に備える(混合していない)保水剤を用意した。
次いで、実施例1と異なり、充填前多価金属塩配置工程において、保水剤に含まれている水酸化カルシウムの水溶液(多価金属塩の水溶液)を、図2に示す連続多孔質層101の表面101b(入口表面に相当する)から、連続多孔質層101内に注入した。これにより、連続多孔質層101と被舗装体10(下層に相当する)との境界及びその近傍(具体的には、被舗装面11上など)に、水酸化カルシウム(多価金属塩)を配置することができる。
その後、ポリマ混合物と増粘水とを、2:149.3(重量比)の割合で混合して、液状の(流動性を有する)保水処理剤を得た。
本実施例2の吸水性ポリマ粉末は、1gで、最大150g(150cm3)の水を吸収することから、本実施例2の保水処理剤では、保水処理剤に含まれる成分のうち、吸水性ポリマ粉末を除く成分(グリセリン及び水)の体積を、吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水の体積以上としていることになる。
以上より、連続多孔質層101の全体にわたり、連続多孔質層101の空隙部103内に吸水性ポリマ120が配置された保水性舗装体100(図1参照)が完成する。
次に、本実施形態にかかる8種類の保水処理剤(サンプル1〜7)について、図1に示す連続多孔質層101の表面101bから、空隙部103内への注入可能時間を測定した。具体的には、各保水処理剤を、所定時間毎に、断続的に連続多孔質層101の表面101b上に散布し、各保水処理剤に含まれている吸水性ポリマが、膨潤により、連続多孔質層101の空隙部内103内に進入できなくなるまで、経過時間Tを測定した。なお、経過時間Tは、保水処理剤を製造する際に保水剤(またはポリマ混合物)と水との混合を開始した時を、計測開始時としている。
実施例1にかかる保水処理剤を、サンプル1とした。
このサンプル1では、注入可能時間が10〜15分となった。すなわち、保水剤(吸水性ポリマ粉末とグリセリンの混合物)と水との混合を開始した時から10分を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、15分を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
サンプル1の保水処理剤と比較して、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比のみを異ならせて、サンプル2にかかる保水処理剤を製造した。具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比(重量比)を、1:40:118とした。
このサンプル2では、注入可能時間が30分以上となった。すなわち、保水剤(吸水性ポリマ粉末とグリセリンの混合物)と水との混合を開始した時から30分を経過した時でも、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができた。
サンプル1の保水処理剤と比較して、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比のみを異ならせて、サンプル3にかかる保水処理剤を製造した。具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比(重量比)を、1:20:134とした。
このサンプル3では、注入可能時間が1〜2分となった。すなわち、保水剤(吸水性ポリマ粉末とグリセリンの混合物)と水との混合を開始した時から1分を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、2分を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
サンプル1の保水処理剤と比較して、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比のみを異ならせて、サンプル4にかかる保水処理剤を製造した。具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水との混合比(重量比)を、1:1:149とした。
このサンプル4では、注入可能時間が10〜20秒となった。すなわち、保水剤(吸水性ポリマ粉末とグリセリンの混合物)と水との混合を開始した時から10秒を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、20秒を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
実施例2にかかる保水処理剤を、サンプル5とした。
このサンプル5では、注入可能時間が3〜4分となった。すなわち、ポリマ混合物(吸水性ポリマ粉末とグリセリンの混合物)と水(増粘水)との混合を開始した時から3分を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、4分を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)とグリセリンとを混合した後、これにエタノールを加えて混合して、保水剤を得た。このとき、エタノールがサーモゲルに吸収され、エタノールを吸収したサーモゲルが、グリセリン中で分散する。これは、サーモゲルが、グリセリンは吸収し難いが、エタノールは吸収し易い性質を有しているためである。なお、サーモゲルとグリセリンとエタノールとは、1:20:2(重量比)の割合で混合している。その後、保水剤と水とを、23:132(重量比)の割合で混合して、保水処理剤を得た。この保水処理剤をサンプル6とした。
グリセリンと粘性付与剤とを20:0.2(重量比)の割合で混合した。その後、この混合物と、粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)とを、20:1(重量比)の割合で混合して、保水剤を得た。次いで、この保水剤と水とを、21:134(重量比)の割合で混合して、保水処理剤を得た。この保水処理剤をサンプル8とした。なお、サンプル7では、粘性付与剤として、アロンA−50P(東亜合成製、商品名)を用いている。
粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)に、エタノールを吸収させた。次いで、これを乾燥させた後、粉砕し、粒径0.3mm以下の低速吸水性ポリマ粉末(保水剤に相当する)を製造した。なお、1重量部の吸水性ポリマ粉末(サーモゲル)に対し、2重量部のエタノールを加えている。この低速吸水性ポリマ粉末(保水剤)と水とを、1:150(重量比)の割合で混合した保水処理剤を、サンプル8とした。
なお、サンプル8の保水処理剤は、低速吸水性ポリマ粉末及び水のみを混合しているので、流動性に優れていた。このため、サンプル8の保水処理剤を、連続多孔質層101の空隙部103内に、容易に且つ短時間で注入することができた。
粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)と、グリセリンと、塩化ナトリウムとを、1:20:0.1(重量比)の割合で混合して保水剤を得た。次いで、この保水剤と水とを、21.1:134(重量比)の割合で混合した保水処理剤を、サンプル9とした。
このサンプル9では、注入可能時間が3〜4分であった。すなわち、保水剤と水との混合を開始した時から3分を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、4分を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
サンプル9の保水処理剤と比較して、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと塩化ナトリウムと水との混合比のみを異ならせて、サンプル10にかかる保水処理剤を製造した。具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと塩化ナトリウムと水との混合比(重量比)を、1:1:1:149とした。
このサンプル10では、注入可能時間が2〜3分であった。すなわち、保水剤と水との混合を開始した時から2分を経過した時は、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができたが、3分を経過した時には、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に進入させることができなかった。
粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)5重量部に、5wt%の塩化ナトリウム水溶液を100重量部吸収させた。次いで、これを乾燥させた後、粉砕し、粒径0.3mm以下の低速吸水性ポリマ粉末(保水剤に相当する)を製造した。この低速吸水性ポリマ粉末(保水剤)とグリセリンと水とを、1:1:149(重量比)の割合で混合した保水処理剤を、サンプル11とした。
比較形態として、吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)及び水のみを混合した比較サンプルを製造した。具体的には、粒径0.3mm以下の吸水性ポリマ粉末(具体的には、サーモゲル)と水とを、1:149(重量比)の割合で混合した。混合開始と同時に、吸水性ポリマ粉末が急速に吸水して大きく膨潤すると共に、吸水した吸水性ポリマ同士が付着して、大きな塊となった。
この比較サンプルでは、注入可能時間を測定できなかった。すなわち、吸水性ポリマ粉末と水との混合を開始した時から10秒を経過した時には、既に、吸水性ポリマを連続多孔質層101の空隙部内103内に注入できなくなっていた。換言すれば、この注入試験において、比較サンプルでは、吸水性ポリマを、連続多孔質層101の空隙部内103内に注入することができなかった。
まず、サンプル1〜4の結果について検討する。これらのサンプルは、吸水性ポリマ粉末に対する吸水速度低下剤(具体的には、グリセリン)の添加量が異なる関係にある。サンプル1〜4の結果を比較すると、吸水性ポリマ粉末に対する吸水速度低下剤(具体的には、グリセリン)の添加量を増大させるにしたがって、吸水性ポリマの吸水速度が低下することがわかる。
本実施例3では、保水性構造体200(図6参照)を製造し、その保水率を調査した。
(連続多孔質層の作製)
まず、図5に示すように、円筒容器250内に、複数の孔204が三次元的に連結した空隙部203が形成されてなる連続多孔質層201を作製した。
具体的には、骨材として、粒径5〜13mmの自然石と、粒径5mm以下の砂とを、4:1(重量比)の割合で混合した骨材210を用意した。また、バインダとして、硬化性乳剤(近代化成株式会社製)を用意した。
サンプルA〜Cの乾燥重量を測定し、これから円筒容器250の重量を差し引いて、各サンプルについて連続多孔質層201の乾燥重量を算出した。さらに、各サンプルの円柱形状をなす連続多孔質層201について、直径及び高さを測定し、この測定寸法に基づいて、各サンプルにかかる連続多孔質層201のかさ体積を算出した。次いで、各サンプルについて、乾燥重量をかさ体積で除して、かさ密度を算出した。このかさ密度を、理論密度2.419で除して、この値を1から差し引くことで、各サンプルにかかる連続多孔質層201の空隙率を算出した。この結果を表2に示す。
まず、実施例2と比較して、吸水性ポリマ粉末(サーモゲル)、グリセリン(吸水速度低下剤に相当する)、水、及び粘性付与剤(CMCダイセル)の混合比のみを異ならせて、保水処理剤を製造した。具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水と粘性付与剤との割合(重量比)を、2:30:126:0.2とした。
以上より、図6に示すように、連続多孔質層201の全体にわたり、連続多孔質層201の空隙部203内に吸水性ポリマ220が配置された保水性構造体200が完成する。
次に、本実施例3の保水性構造体200(サンプルA,B,C)について、保水率(空隙部203内を占める水の割合)を算出した。
まず、水を貯えた水槽中に、サンプルA,B,Cをそれぞれ約12時間浸漬し、保水性構造体200に含まれている吸水性ポリマ220に、充分に吸水させた。次いで、各サンプルを水槽中から取り出し、その後、約60℃に保持された乾燥機内に、各サンプルを2日間安置した。これにより、吸水性ポリマ220に保持されている水を、蒸発させた。この吸水及び乾燥のサイクルを、3回繰り返した後、各サンプルの重量を測定した。
次に、サンプルA,B,Cのそれぞれについて、4回目の吸水後の重量から3回目の乾燥後の重量を差し引いて、保水性構造体200の保水量(g)を算出した。次いで、各サンプルについて、保水量(g)を空隙体積(cc)で除して、保水性構造体200の保水率を算出した。この結果を表2に示す。
以上より、本実施例3の保水性構造体200は、極めて保水性の高い構造体であると言える。従って、本実施例3の保水性構造体の製造方法によれば、吸水性ポリマを、適切且つ充分に、連続多孔質層の空隙部内に配置でき、充分な保水量を確保できる保水性構造体を製造できるといえる。
本実施例4では、保水性構造体として、保水性ブロック400を製造した。図7は、本実施例4の保水性ブロック400の斜視破断面図である。保水性ブロック400は、骨材410(粒径5〜10mmの砂利)を有する連続多孔質層401と、吸水性ポリマ420とを備えている。詳細には、骨材410同士の間に、複数の孔404が三次元的に連結した空隙部403を形成している。この空隙部403内には、連続多孔質層401(保水性ブロック400)の全体にわたり、吸水性ポリマ420が配置されている。
まず、セメントと水とを混練してセメントミルクを作製し、これに骨材410(粒径5〜10mmの砂利)を加えて混合した。この混合材を、所定形状の型枠内に流し込んだ。その後、型枠内の混合材を押圧しつつ、これに振動を加えた後、養生し、所定時間放置した。その後、脱型し、乾燥させることにより、図8に示す連続多孔質層保持体402を得た。この連続多孔質層保持体402は、連続多孔質層401からなり、骨材410同士の間に、複数の孔404が三次元的に連結した空隙部403を形成している。
次いで、所定時間が経過した後、4ヶの連続多孔質層保持体402を容器250内から取り出した。その後、連続多孔質層保持体402の表面を水洗し、乾燥することで、本実施例4の保水性ブロック400(図7参照)が完成する。
本実施例5では、実施例1と異なる保水処理剤を用いて、保水性舗装体100(保水性構造体に相当する)を製造した。
具体的には、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと水とロックウール(漏出抑制材に相当する)を、1:30:126:0.5(重量比)の割合で混合して、保水処理剤を製造した。具体的には、まず、吸水性ポリマ粉末とグリセリンとロックウールとを、1:30:0.5(重量比)の割合で混合してポリマ混合物を得た。その後、このポリマ混合物と水とを、31.5:126(重量比)の割合で混合して、保水処理剤を得た。
また、ロックウールとして、細粒綿(日本ロックウール社製)を用いている。
なお、本実施例5では、実施例1と異なり、保水処理剤の充填前に、アタパルジャイト(ゲル化促進剤に相当する)と水との混合液を、連続多孔質層101(透水性舗装体102)内に注入することは行っていない。
変性アクリル系架橋重合体を主成分とする吸水性ポリマは、耐塩性に優れている。このため、この吸水性ポリマを連続多孔質層の空隙部内に配置した保水性構造体の表面に、塩を散布すれば、保水性構造体の表面に位置する吸水性ポリマに、塩水を保持させることができる。これにより、保水性構造体の表面の凝固点を降下させ、表面の凍結防止を図ることもできる。
また、実施例2では、吸水性ポリマ粉末、グリセリン、粘性付与剤、及び水酸化カルシウム(多価金属塩)を別個に備える(混合していない)保水剤を用意したが、さらに界面活性剤を別個に備える保水剤としても良い。さらに、吸水性ポリマ粉末、グリセリン(吸水速度低下剤に相当する)、及び粘性付与剤と、水とを混合して、保水処理剤を製造したが、さらに界面活性剤を加えて、保水処理剤としても良い。
なお、界面活性剤としては、例えば、AE−02(花王製、商品名)などのAE剤を用いることができる。また、界面活性剤の添加量は、例えば、1重量部の吸水性ポリマ粉末に対し、0.2重量部の界面活性剤を加えるようにすると良い。
しかしながら、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと粘性付与剤とを混合した後、これに水を混合して、保水処理剤を製造するようにしても良い。但し、この場合は、グリセリンの混合割合を増大させるのが好ましい。例えば、吸水性ポリマ粉末とグリセリンと粘性付与剤と水との混合比(重量比)を、1:5:0.3:146として製造した保水処理剤であれば、適切に、連続多孔質層の空隙部内に充填することができる。
しかしながら、保水処理剤を、繊維構造体の空隙部に充填して保水性構造体を製造するようにしても良い。この場合にも、上記のように、グリセリン(吸水速度低下剤)を加えることなく、吸水性ポリマ粉末と水とロックウールを混合した保水処理剤を用いて、これを充填するようにしても良い。
40 保水処理剤
100 保水性舗装体(保水性構造体)
101,201,401 連続多孔質層
102 透水性舗装体(連続多孔質層保持体)
103,203,403 空隙部
110,210,410 骨材
120,220,420 吸水性ポリマ
200 保水性構造体
400 保水性ブロック(保水性構造体)
402 連続多孔質層保持体
Claims (27)
- 流動性を有する保水処理剤であって、
セメントを含むことなく、
吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、
上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、及び
水、を混合してなり、
上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、
上記吸水性ポリマ粉末は、感温性を有する
保水処理剤。 - 請求項1に記載の保水処理剤であって、
前記吸水速度低下剤は、親水性である
保水処理剤。 - 請求項1または請求項2に記載の保水処理剤であって、
前記吸水性ポリマ粉末を前記吸水速度低下剤と混合した後、これを前記水と混合してなる、または、
前記水を前記吸水速度低下剤と混合した後、これを前記吸水性ポリマ粉末と混合してなる
保水処理剤。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の保水処理剤であって、
吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を混合してなる
保水処理剤。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の保水処理剤であって、
界面活性剤を混合してなる
保水処理剤。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の保水処理剤であって、
前記保水処理剤に含まれる成分のうち、前記吸水性ポリマ粉末を除く成分の体積を、上記吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水の体積以上としてなる
保水処理剤。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の保水処理剤であって、
複数の孔が三次元的に連結した空隙部が形成されてなる連続多孔質層の上記空隙部への上記保水処理剤の充填時及び充填後に、吸水した前記吸水性ポリマ粉末が上記連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制する、漏出抑制材を混合してなり、
上記漏出抑制材は、繊維、粘土鉱物、または増粘剤である
保水処理剤。 - セメントを混合することなく、
吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、
上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、及び
水、を混合する
保水処理剤の製造方法であって、
上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、
上記吸水性ポリマ粉末は、感温性を有する
保水処理剤の製造方法。 - 請求項8に記載の保水処理剤の製造方法であって、
前記吸水速度低下剤として、親水性の吸水速度低下剤を混合する
保水処理剤の製造方法。 - 請求項8または請求項9に記載の保水処理剤の製造方法であって、
前記吸水性ポリマ粉末を前記吸水速度低下剤と混合した後、これを前記水と混合する、
または、
前記水を前記吸水速度低下剤と混合した後、これを前記吸水性ポリマ粉末と混合する
保水処理剤の製造方法。 - 請求項8〜請求項10のいずれか一項に記載の保水処理剤の製造方法であって、
吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を混合する
保水処理剤の製造方法。 - 請求項8〜請求項11のいずれか一項に記載の保水処理剤の製造方法であって、
界面活性剤を混合する
保水処理剤の製造方法。 - 請求項8〜請求項12のいずれか一項に記載の保水処理剤の製造方法であって、
前記保水処理剤に含まれる成分のうち、前記吸水性ポリマ粉末を除く成分の体積を、上記吸水性ポリマ粉末が吸水可能な水の体積以上とする
保水処理剤の製造方法。 - 骨材を有し、上記骨材同士の間に、複数の孔が三次元的に連結した空隙部が形成されてなる連続多孔質層を、表面または全体に備える連続多孔質層保持体と、
上記空隙部内に位置し、吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマと、を備える
保水性構造体の製造方法であって、
上記連続多孔質層の上記空隙部の少なくとも一部に、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の保水処理剤を充填する充填工程を備える
保水性構造体の製造方法。 - 請求項14に記載の保水性構造体の製造方法であって、
前記保水処理剤は、前記吸水速度低下剤としてアニオン性の水溶性高分子を含み、
前記充填工程に先立って、
前記連続多孔質層の表面のうち、上記保水処理剤を上記連続多孔質層の前記空隙部内に充填する際の入口となる入口表面を少なくとも除いた表面及びその近傍と、
上記連続多孔質層と他層との界面及びその近傍と、の少なくともいずれかに、
多価金属塩を配置する充填前多価金属塩配置工程を備える
保水性構造体の製造方法。 - 請求項14または請求項15に記載の保水性構造体の製造方法であって、
前記保水処理剤は、前記吸水速度低下剤としてアニオン性の水溶性高分子を含み、
前記充填工程の後に、
前記連続多孔質層の表面及びその近傍に、多価金属塩を配置する
充填後多価金属塩配置工程を備える
保水性構造体の製造方法。 - 請求項14〜請求項16のいずれか一項に記載の保水性構造体の製造方法であって、
前記充填工程に先立って、
前記連続多孔質層の表面のうち、上記保水処理剤を上記連続多孔質層の前記空隙部内に充填する際の入口となる入口表面を少なくとも除いた表面及びその近傍と、
上記連続多孔質層と他層との界面及びその近傍と、の少なくともいずれかに、
吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を配置する
保水性構造体の製造方法。 - 請求項14〜請求項17のいずれか一項に記載の保水性構造体の製造方法であって、
前記充填工程の後に、
前記連続多孔質層の表面及びその近傍に、吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を配置する
保水性構造体の製造方法。 - 水との混合により、流動性を有する保水処理剤となる保水剤であって、
セメントを含むことなく、
吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、及び
上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤、を混合してなり、
上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、
上記吸水性ポリマ粉末は、感温性を有する
保水剤。 - 請求項19に記載の保水剤であって、
前記吸水速度低下剤は、親水性である
保水剤。 - 請求項19または請求項20に記載の保水剤であって、
吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を混合してなる
保水剤。 - 請求項19〜請求項21のいずれか一項に記載の保水剤であって、
界面活性剤を混合してなる
保水剤。 - 請求項19〜請求項22のいずれか一項に記載の保水剤であって、
複数の孔が三次元的に連結した空隙部が形成されてなる連続多孔質層の上記空隙部への前記保水処理剤の充填時及び充填後に、吸水した前記吸水性ポリマ粉末が上記連続多孔質層から外部に漏出するのを抑制する漏出抑制材を混合してなり、
上記漏出抑制材は、繊維、粘土鉱物、または増粘剤である
保水剤。 - 水との混合により、流動性を有する保水処理剤となる保水剤であって、
セメントを含むことなく、
吸水と乾燥とを繰り返し行うことが可能な吸水性ポリマ粉末、及び
上記吸水性ポリマ粉末の吸水速度を低下させる吸水速度低下剤を、互いに別個に備え、
上記吸水速度低下剤は、有機溶剤、粘性付与剤、一価の金属塩、またはその水溶液であり、
上記吸水性ポリマ粉末は、感温性を有する
保水剤。 - 請求項19〜請求項24のいずれか一項に記載の保水剤であって、
前記吸水速度低下剤は、アニオン性の水溶性高分子を含み、
多価金属塩またはその水溶液を別個に備える
保水剤。 - 請求項19〜請求項25のいずれか一項に記載の保水剤であって、
吸水した前記吸水性ポリマ粉末のゲル化を促進する、ゲル化促進剤を別個に備える
保水剤。 - 請求項19〜請求項26のいずれか一項に記載の保水剤であって、
界面活性剤を別個に備える
保水剤。
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