JP5557674B2 - スペースデブリ焼滅装置、スペースデブリ焼滅システムおよびスペースデブリ焼滅方法 - Google Patents

スペースデブリ焼滅装置、スペースデブリ焼滅システムおよびスペースデブリ焼滅方法 Download PDF

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Description

本発明は、スペースデブリを大気圏で燃やして消滅させるスペースデブリ焼滅装置、スペースデブリ焼滅システムおよびスペースデブリ焼滅方法に関するものである。
近年、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の増加が国際問題になっている。
スペースデブリは高速(例えば、秒速7〜8キロメートル)で移動するため、スペースデブリの大きさが数センチメートルまたは数ミリメートルであっても、スペースデブリの衝突により人工衛星や宇宙船に重大な損傷を与えてしまう可能性があるからである。
スペースデブリとは、人工衛星、ロケットまたは宇宙船の破片、宇宙飛行士が落とした工具など、地球を周回している宇宙ゴミ(特に人工物)のことである。
スペースデブリは、人工衛星などの打ち上げ以外にも、他のスペースデブリまたは人工衛星などに衝突することによって連鎖的に自己増殖してしまう。
一方で、スペースデブリは、人工衛星などと異なる軌道(墓場軌道)へ移動し、または破砕することにより、危険性を失う。また、スペースデブリは、大気圏に突入して燃え尽きることにより、消滅する。
近年は、スペースデブリの増殖速度が消滅速度(危険性の消失を含む)を上回ってスペースデブリが増え続けてしまうケスラーシンドロームが始まっているとも言われている。
現在は、人工衛星などとスペースデブリとの衝突を防ぐため、アメリカ、ロシア、日本などが、スペースデブリの情報をカタログ化している。
そして、人工衛星などとスペースデブリとの衝突が予測される場合、人工衛星などの軌道を修正することにより、スペースデブリとの衝突を回避している。
特開2010−69973号公報 特開2002−305098号公報 特開2003−197145号公報
現在、危険なスペースデブリの数を減少させる、という根本的な対策は取られていない。
このため、将来、ケスラーシンドロームによりスペースデブリが増殖し続けて人工衛星などを安全に打ち上げられなくなってしまう可能性が有る。
また、特許文献1に開示されているスペースデブリ除去方法は網状帯電体を用いる方法であり、除去することが可能なスペースデブリが直径1ミリメートル以下の微粒子に限られる。
本発明は、スペースデブリの数を減少させることができるようにすることを目的とする。
本発明のスペースデブリ焼滅装置は、
地球を周回する人工衛星に搭載され、地球を周回するスペースデブリを地球の大気圏で焼滅させる。
前記スペースデブリ焼滅装置は、
地球を周回するスペースデブリを帯電させるために前記スペースデブリに向けて電子ビームを照射する電子ビーム発生装置と、
前記電子ビームによって帯電したスペースデブリを静電反発作用によって地球の大気圏に向けて押し出す電場を発生する電場発生装置とを備える。
前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
前記スペースデブリの軌道情報と前記スペースデブリ焼滅装置を搭載した人工衛星の軌道情報とを記憶する軌道情報記憶部と、
前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを算出するタイミング算出部と、
前記タイミング算出部により算出されたビーム照射タイミングに前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記タイミング算出部により算出された電場発生タイミングに前記電場発生装置に電場を発生させる装置制御部とを備える。
前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて電子ビームを照射するビーム照射方向を算出し、電場の静電力の向きを電場方向として算出する方向算出部を備え、
前記装置制御部は、前記方向算出部により算出されたビーム照射方向に向けて前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記方向算出部により算出された電場方向に向けて前記電場発生装置に電場を発生させる。
前記軌道情報記憶部は、前記スペースデブリの大きさ情報を記憶し、
前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの大きさ情報に基づいて電子ビームの強さと電場の強さとを算出する強度算出部を備え、
前記装置制御部は、前記強度算出部により算出された電子ビームの強さを有する電子ビームを前記電子ビーム発生装置に照射させ、前記強度算出部により算出された電場の強さを有する電場を前記電場発生装置に発生させる。
前記軌道情報記憶部は、複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とを記憶し、
前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて複数のスペースデブリから焼滅させる対象のスペースデブリを決定する対象デブリ決定部を備え、
前記タイミング算出部は、前記対象デブリ決定部により決定されたスペースデブリを対象にしてビーム照射タイミングと電場発生タイミングとを算出する。
前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを含んだ装置制御情報を受信する制御情報受信部と、
前記制御情報受信部により受信された装置制御情報に基づいて前記ビーム照射タイミングに前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記電場発生タイミングに前記電場発生装置に電場を発生させる装置制御部とを備える。
本発明のスペースデブリ焼滅システムは、
前記スペースデブリ焼滅装置と、
前記スペースデブリ焼滅装置を搭載する人工衛星と、
前記スペースデブリ焼滅装置に電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを含んだ装置制御情報を送信する地上管制装置とを有する。
本発明のスペースデブリ焼滅方法は、
地球を周回する人工衛星に電子ビーム発生装置と電場発生装置とを搭載し、地球を周回するスペースデブリを地球の大気圏で焼滅させるスペースデブリ焼滅方法であって、
電子ビーム発生装置が、地球を周回するスペースデブリを帯電させるために前記スペースデブリに向けて電子ビームを照射し、
電場発生装置が、前記電子ビームによって帯電したスペースデブリを静電反発作用によって地球の大気圏に向けて押し出す電場を発生する。
本発明によれば、スペースデブリを地球の大気圏で焼滅させ、スペースデブリの数を減少させることができる。
地球291の低軌道を周回する多数のスペースデブリ290を表した図。 実施の形態1における人工衛星210とスペースデブリ290との関係図。 実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅方法の概要図。 実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成図。 実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅システム200のスペースデブリ焼滅方法を示すフローチャート。 実施の形態1における装置制御データ生成処理(S110)を示すフローチャート。 実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅装置100および地上管制装置230のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成図。 実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅システム200のスペースデブリ焼滅方法を示すフローチャート。
実施の形態1.
図1は、地球291の低軌道を周回する多数のスペースデブリ290を表した図である。
図2は、実施の形態1における人工衛星210とスペースデブリ290との関係図である。
図1に示すように、人工衛星、ロケットまたは宇宙船の破片、宇宙飛行士が落とした工具などの多数のスペースデブリ290が地球291の低軌道を周回している。
図2において、人工衛星210とスペースデブリ290とはそれぞれに異なる軌道で地球291を周回している。
実施の形態1では、人工衛星210を利用してスペースデブリ290を減少させる形態について説明する。
図3は、実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅方法の概要図である。
実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅方法について、図3に基づいて説明する。
人工衛星210は、電子ビームを照射する電子ビーム発生装置101と電場を発生させる電場発生装置102とを備える。
(1)人工衛星210の電子ビーム発生装置101はスペースデブリ290に向けて電子ビーム293を照射し、スペースデブリ290は電子ビーム293を受けて負に帯電する。
(2)人工衛星210の電場発生装置102は地球291に向けて負の電場294を発生させる。スペースデブリ290は負の電場294から静電力を受けて、静電反発作用により軌道を変更し、地球291に向けて移動する。
(3)そして、スペースデブリ290は地球291の大気圏292に突入し、大気との摩擦熱によって燃えて無くなる。
図4は、実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成図である。
実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成について、図4に基づいて説明する。
スペースデブリ焼滅システム200は、地上に設けられた地上管制センター220と地球を周回する複数の人工衛星210とを有する。但し、人工衛星210は1機のみ図示する。
地上管制センター220は、人工衛星210を監視・制御するための施設である。
地上管制センター220は、人工衛星210と通信して人工衛星210を制御する地上管制装置230を備える。
地上管制装置230は、管制装置記憶部239を備える。
管制装置記憶部239は、地上管制装置230で使用する各種データを記憶装置を用いて記憶する。
スペースデブリカタログデータ239A、衛星軌道データ239Bおよび後述する装置制御データ191は、管制装置記憶部239に記憶されるデータの一例である。
スペースデブリカタログデータ239Aは、複数のスペースデブリについてスペースデブリ毎に軌道を示す情報や大きさを示す情報などを含む。
衛星軌道データ239Bは、複数の人工衛星210について人工衛星210毎に当該人工衛星210の軌道を示す情報を含む。
地上管制装置230は、さらに、対象デブリ決定部231、タイミング算出部232、方向算出部233、強度算出部234および制御データ生成部235を備える。
対象デブリ決定部231は、スペースデブリカタログデータ239Aに含まれる複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と、衛星軌道データ239Bに含まれる複数の人工衛星210それぞれの軌道情報とに基づいて、焼滅させる対象のスペースデブリと、対象のスペースデブリを消滅させる対象の人工衛星210とを決定する。
以下、対象のスペースデブリを「対象デブリ」といい、対象の人工衛星210を「対象衛星」という。
タイミング算出部232は、スペースデブリカタログデータ239Aに含まれる対象デブリの軌道情報と衛星軌道データ239Bに含まれる対象衛星の軌道情報とに基づいて、電子ビーム293を照射するビーム照射タイミングと、電場294を発生させる電場発生タイミングとを算出する。
方向算出部233は、スペースデブリカタログデータ239Aに含まれる対象デブリの軌道情報と衛星軌道データ239Bに含まれる対象衛星の軌道情報とに基づいて、電子ビーム293を照射するビーム照射方向を算出する。
方向算出部233は、スペースデブリカタログデータ239Aに含まれる対象デブリの軌道情報と衛星軌道データ239Bに含まれる対象衛星の軌道情報とに基づいて、電場294の静電力の向きを電場方向として算出する。
強度算出部234は、スペースデブリカタログデータ239Aに含まれる対象デブリの大きさ情報に基づいて、電子ビーム293の強さと電場294の強さとを算出する。
以下、電子ビーム293の強さを「ビーム強度」といい、電場294の強さを「電場強度」という。
制御データ生成部235は、ビーム照射タイミング、ビーム照射方向、ビーム強度、電場発生タイミング、電場方向および電場強度(装置制御情報の一例)を含んだデータを装置制御データ191として生成する。
地上管制装置230は、さらに、管制装置通信部236を備える。
管制装置通信部236は、地上管制センター220のアンテナ(図示省略)を介して人工衛星210のスペースデブリ焼滅装置100と各種データを電波によって通信する。
例えば、管制装置通信部236は、対象衛星のスペースデブリ焼滅装置100へ装置制御データ191を送信する。
人工衛星210は、スペースデブリを焼滅させるためのスペースデブリ焼滅装置100を備える。
スペースデブリ焼滅装置100は、地球を周回する人工衛星210に搭載され、地球を周回するスペースデブリを地球の大気圏で焼滅させる装置である。
スペースデブリ焼滅装置100は、電子ビーム発生装置101と電場発生装置102とを備える。
電子ビーム発生装置101は、地球を周回するスペースデブリを帯電させるためにスペースデブリに向けて電子ビーム293を照射する装置である。
電場発生装置102は、電子ビーム293によって帯電したスペースデブリを静電反発作用によって地球の大気圏に向けて押し出す電場294を発生する装置である。
スペースデブリ焼滅装置100は、さらに、焼滅装置通信部110(制御情報受信部の一例)を備える。
焼滅装置通信部110は、人工衛星210のアンテナ(図示省略)を介して地上管制センター220の地上管制装置230と各種データを電波によって通信する。
例えば、焼滅装置通信部110は、地上管制センター220の地上管制装置230から装置制御データ191を受信する。
スペースデブリ焼滅装置100は、さらに、装置制御部120を備える。
装置制御部120は、装置制御データ191に基づいて電子ビーム発生装置101と電場発生装置102とを制御する。
例えば、装置制御部120は、装置制御データ191に示されるビーム照射タイミングに電子ビーム発生装置101に電子ビーム293を照射させ、装置制御データ191に示される電場発生タイミングに電場発生装置102に電場294を発生させる。
また、装置制御部120は、装置制御データ191に示されるビーム照射方向に向けて電子ビーム発生装置101に電子ビーム293を照射させ、装置制御データ191に示される電場方向に向けて電場発生装置102に電場294を発生させる。
また、装置制御部120は、装置制御データ191に示されるビーム強度を有する電子ビーム293を電子ビーム発生装置101に照射させ、装置制御データ191に示される電場強度を有する電場294を電場発生装置102に発生させる。
スペースデブリ焼滅装置100は、さらに、焼滅装置記憶部190(軌道情報記憶部の一例)を備える。
焼滅装置記憶部190は、スペースデブリ焼滅装置100で使用される各種データを記憶装置を用いて記憶する。
装置制御データ191は焼滅装置記憶部190に記憶されるデータの一例である。
図5は、実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅システム200のスペースデブリ焼滅方法を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅方法の処理の流れについて、図5に基づいて説明する。
S110において、地上管制装置230の制御データ生成部235は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて装置制御データ191を生成する。
例えば、装置制御データ191は「ビーム照射タイミング」「ビーム照射方向」「ビーム強度」「電場発生タイミング」「電場方向」および「電場強度」を示す。
装置制御データ191の生成方法については後述する。
S110の後、S120に進む。
S120において、地上管制装置230の管制装置通信部236は、地上管制センター220のアンテナから装置制御データ191を電波を用いて対象衛星のスペースデブリ焼滅装置100へ送信する。
S120の後、S130に進む。
S130において、スペースデブリ焼滅装置100の焼滅装置通信部110は、人工衛星210のアンテナにより装置制御データ191を地上管制装置230から受信する。
S130の後、S140に進む。
S140において、スペースデブリ焼滅装置100の装置制御部120は、装置制御データ191に基づいて電子ビーム発生装置101を制御する。
例えば、装置制御部120は、「ビーム照射タイミング」「ビーム照射方向」および「ビーム強度」を含んだ装置制御データ191に基づいて、「ビーム照射方向」と「ビーム強度」とを含む制御命令を「ビーム照射タイミング」に電子ビーム発生装置101へ入力する。
S140の後、S150に進む。
S150において、スペースデブリ焼滅装置100の電子ビーム発生装置101は、装置制御部120により制御され、電子ビーム293を照射する。
そして、電子ビーム発生装置101から照射された電子ビーム293は対象デブリを負に帯電させる。
例えば、電子ビーム発生装置101は、「ビーム照射方向」と「ビーム強度」とを含んだ制御命令を装置制御部120から「ビーム照射タイミング」に入力する。
電子ビーム発生装置101は、入力した制御命令に基づいて、電子ビーム293を照射するビーム照射口を「ビーム照射方向」へ向け、所定の照射時間、「ビーム強度」に応じた出力で電子ビーム293をビーム照射口から照射する。
S150の後、S160に進む。
S160において、スペースデブリ焼滅装置100の装置制御部120は、装置制御データ191に基づいて電場発生装置102を制御する。
例えば、装置制御部120は、「電場発生タイミング」「電場方向」および「電場強度」を含んだ装置制御データ191に基づいて、「電場方向」と「電場強度」とを含む制御命令を「電場発生タイミング」に電場発生装置102へ入力する。
S160の後、S170に進む。
S170において、スペースデブリ焼滅装置100の電場発生装置102は、装置制御部120により制御され、負の電場294を発生させる。
電場発生装置102から発生した負の電場294はS150で負に帯電した対象デブリを静電力で地球の大気圏に向けて押し出す。
そして、地球の大気圏に向けて押し出された対象デブリは地球の大気圏に突入し、大気との摩擦熱で燃えて無くなる。
例えば、電場発生装置102は、「電場方向」と「電場強度」とを含んだ制御命令を装置制御部120から「電場発生タイミング」に入力する。
電場発生装置102は、入力した制御命令に基づいて、電場294を発生する電場発生面を「電場方向」へ向け、所定の発生時間、「電場強度」に応じた出力で電場294を電場発生面から発生させる。
S170により、スペースデブリ焼滅方法の処理は終了する。
図6は、実施の形態1における装置制御データ生成処理(S110)を示すフローチャートである。
実施の形態1における装置制御データ生成処理(S110)について、図6に基づいて説明する。
S111において、地上管制装置230の対象デブリ決定部231は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて、焼滅させる対象のスペースデブリ(対象デブリ)と、対象のスペースデブリを焼滅させる対象の人工衛星210(対象衛星)とを決定する。
スペースデブリカタログデータ239Aには複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報が含まれ、衛星軌道データ239Bには複数の人工衛星210それぞれの軌道情報が含まれる。
例えば、対象デブリ決定部231は、複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と複数の人工衛星210それぞれの軌道情報とに基づいて、スペースデブリと人工衛星210との組み合わせ毎に当該スペースデブリと当該人工衛星210とが最も近づく距離を算出する。以下、算出した距離を「最接近距離」という。
対象デブリ決定部231は、スペースデブリと人工衛星210との組み合わせ毎に当該組み合わせの最接近距離と所定の距離閾値とを比較し、最接近距離が所定の距離閾値以下の距離である組み合わせを特定する。特定した組み合わせのスペースデブリおよび人工衛星210が「対象デブリ」および「対象衛星」である。
但し、対象デブリは対象衛星と地球との間を通過するものに限る。
S111の後、S112に進む。
S112において、地上管制装置230のタイミング算出部232は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて、電子ビーム293を照射させるタイミング(ビーム照射タイミング)と、電場294を発生させるタイミング(電場発生タイミング)とを算出する。
例えば、タイミング算出部232は、S111で決定された対象デブリの軌道情報とS111で決定された対象衛星の軌道情報とに基づいて、対象デブリと対象衛星とが最も近づく時刻を「ビーム照射タイミング」として算出する。
また、タイミング算出部232は、S111で決定された対象デブリの軌道情報とS111で決定された対象衛星の軌道情報とに基づいて、対象デブリが対象衛星と地球との間を通過する時刻を「電場発生タイミング」として算出する。
但し、ビーム照射タイミングは電場発生タイミング以前の時刻である。
S112の後、S113に進む。
S113において、地上管制装置230の方向算出部233は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて、電子ビーム293を照射させる方向(ビーム照射方向)と、電場294を発生させる方向(静電力が作用する方向)(電場発生方向)とを算出する。
例えば、方向算出部233は、S111で決定された対象デブリの軌道情報とS111で決定された対象衛星の軌道情報とS112で算出されたビーム照射タイミングとに基づいて、ビーム照射タイミング時の対象衛星から対象デブリへの方向を「ビーム照射方向」として算出する。
また、方向算出部233は、S111で決定された対象デブリの軌道情報とS111で決定された対象衛星の軌道情報とS112で算出された電場発生タイミングとに基づいて、電場発生タイミング時の対象衛星から対象デブリへの方向を「電場発生方向」として算出する。
S113の後、S114に進む。
S114において、地上管制装置230の強度算出部234は、スペースデブリカタログデータ239Aに基づいて、電子ビーム293の強度(ビーム強度)と、電場294の強度(電場強度)とを算出する。
スペースデブリカタログデータ239Aには複数のスペースデブリそれぞれの大きさ情報が含まれる。
例えば、強度算出部234は、S111で決定された対象デブリの大きさ情報とS111で算出された対象デブリと対象衛星との最接近距離とに基づいて、対象デブリが大きくて最接近距離が長いほど大きく、対象デブリが小さくて最接近距離が短いほど小さい強度を「ビーム強度」として算出する。
また、強度算出部234は、S111で決定された対象デブリの軌道情報とS111で決定された対象衛星の軌道情報とS112で算出された電場発生タイミングとに基づいて、電場発生タイミング時の対象デブリの対象衛星との距離(電場距離)を算出する。強度算出部234は、算出した電場距離と対象デブリの大きさ情報とに基づいて、対象デブリが大きくて電場距離が長いほど大きく、対象デブリが小さくて電場距離が短いほど小さい強度を「電場強度」として算出する。
S114の後、S115に進む。
S115において、地上管制装置230の制御データ生成部235は、ビーム照射タイミング、ビーム照射方向、ビーム強度、電場発生タイミング、電場発生方向および電場強度を含んだ装置制御データ191を生成する。
S115により、装置制御データ生成処理(S110)は終了する。
図7は、実施の形態1におけるスペースデブリ焼滅装置100および地上管制装置230のハードウェア資源の一例を示す図である。
図7において、スペースデブリ焼滅装置100および地上管制装置230は、CPU911(Central Processing Unit)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。スペースデブリ焼滅装置100は、その他に電子ビーム発生装置101と電場発生装置102とを備える。地上管制装置230は、その他にディスプレイ装置、キーボード、マウスなどを備える。これらのハードウェアデバイスもバス912を介してCPU911と接続し、CPU911により制御される。
磁気ディスク装置920には、OS921(オペレーティングシステム)、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。
プログラム群923には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
ファイル群924には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果など)が含まれる。
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
電子ビーム発生装置101は電子銃とも呼ばれる。電子ビーム発生装置101は特許文献2などに開示されている。
また、電場発生装置102は特許文献3などに開示されている。
実施の形態1において、スペースデブリ焼滅装置100の電子ビーム発生装置101は、スペースデブリに電子を撃ち込んでスペースデブリを負に帯電させる。
また、スペースデブリ焼滅装置100の電場発生装置102は、地球(大気圏)に対してほぼ鉛直方向に向けて電界(負の電場)を発生し、負に帯電したスペースデブリの軌道を地球方向に変化させ、スペースデブリを大気圏で焼滅させる。
スペースデブリとスペースデブリ焼滅装置100との位置関係やスペースデブリの大きさに応じて電子ビームの照射タイミング、照射方向または照射強度を調整することにより、他の人工衛星や宇宙船に対する電子ビームの影響を抑止しながら、ある程度大きなスペースデブリ(例えば、直径1ミリメートル以上)を大気圏で焼滅させることができる。
また、スペースデブリとスペースデブリ焼滅装置100との位置関係やスペースデブリの大きさに応じて電場の発生タイミング、発生方向または発生強度を調整することにより、他の人工衛星や宇宙船に対する電場の影響を抑止しながら、ある程度大きなスペースデブリ(例えば、直径1ミリメートル以上)を大気圏で焼滅させることができる。
但し、実施の形態1において、ビーム照射タイミングや電場発生タイミングを定めずに、電子ビームを照射し続け又は電場を発生し続けても構わない。また、電子ビームの照射と電場の発生とを所定の周期で行っても構わない。
また、ビーム照射方向や電場発生方向を定めずに、所定の方向に向けて電子ビームを照射し又は電場を発生しても構わない。
また、ビーム強度や電場強度を定めずに、所定の強度で電子ビームを照射し又は電場を発生しても構わない。
実施の形態2.
電子ビーム発生装置101および電場発生装置102を制御するための装置制御データ191を地上管制装置230ではなくスペースデブリ焼滅装置100が生成する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成図である。
実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅システム200の構成について、図8に基づいて説明する。
地上管制装置230は、装置制御データ191を生成するための機能構成を備えない。
スペースデブリ焼滅装置100は、装置制御データ191を生成するために対象デブリ決定部131、タイミング算出部132、方向算出部133、強度算出部134および制御データ生成部135を備える。
これらの機能構成は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230の機能構成に相当する。
地上管制装置230の管制装置通信部236は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとを地上管制センター220のアンテナ(図示省略)から電波を用いてスペースデブリ焼滅装置100へ送信する。
スペースデブリ焼滅装置100の焼滅装置通信部110は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとを人工衛星210のアンテナ(図示省略)により地上管制装置230から受信する。
スペースデブリ焼滅装置100の対象デブリ決定部131は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230の対象デブリ決定部231と同様に、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて対象デブリを決定する。
スペースデブリ焼滅装置100のタイミング算出部132は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230のタイミング算出部232と同様に、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいてビーム照射タイミングと電場発生タイミングとを算出する。
スペースデブリ焼滅装置100の方向算出部133は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230の方向算出部233と同様に、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいてビーム照射方向と電場発生方向とを算出する。
スペースデブリ焼滅装置100の強度算出部134は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230の強度算出部234と同様に、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいてビーム強度と電場強度とを算出する。
スペースデブリ焼滅装置100の制御データ生成部135は、実施の形態1(図4参照)で説明した地上管制装置230の制御データ生成部135と同様に、ビーム照射タイミング、ビーム照射方向、ビーム強度、電場発生タイミング、電場発生方向および電場強度を含んだ装置制御データ191を生成する。
スペースデブリ焼滅装置100の焼滅装置記憶部190は、スペースデブリカタログデータ239A、衛星軌道データ239Bおよび装置制御データ191を記憶する。
図9は、実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅システム200のスペースデブリ焼滅方法を示すフローチャートである。
実施の形態2におけるスペースデブリ焼滅方法の処理の流れについて、図9に基づいて説明する。
S210において、地上管制装置230の管制装置通信部236は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとを地上管制センター220のアンテナから電波を用いて複数の人工衛星210それぞれのスペースデブリ焼滅装置100へ送信する。
S210の後、S220に進む。
S220以降の処理は、複数の人工衛星210それぞれのスペースデブリ焼滅装置100によって実行される。
S220において、スペースデブリ焼滅装置100の焼滅装置通信部110は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとを人工衛星210のアンテナにより地上管制装置230から受信する。
S220の後、S230に進む。
S230において、スペースデブリ焼滅装置100の制御データ生成部135は、スペースデブリカタログデータ239Aと衛星軌道データ239Bとに基づいて装置制御データ191を生成する。
装置制御データ191の生成方法は、実施の形態1で説明した装置制御データ生成処理(S110)(図6参照)と同様である。但し、実施の形態2では、地上管制装置230の機能構成ではなく、スペースデブリ焼滅装置100の機能構成が装置制御データ191を生成する。また、S111では、自己が搭載された人工衛星210を対象衛星として対象デブリを決定する。
S230の後、S240に進む。
S240において、スペースデブリ焼滅装置100の装置制御部120は、装置制御データ191に基づいて電子ビーム発生装置101を制御する。
S240の後、S250に進む。
S250において、スペースデブリ焼滅装置100の電子ビーム発生装置101は、装置制御部120により制御され、電子ビーム293を照射する。
そして、電子ビーム発生装置101から照射された電子ビーム293は対象デブリを負に帯電させる。
S250の後、S260に進む。
S260において、スペースデブリ焼滅装置100の装置制御部120は、装置制御データ191に基づいて電場発生装置102を制御する。
S260の後、S270に進む。
S270において、スペースデブリ焼滅装置100の電場発生装置102は、装置制御部120により制御され、負の電場294を発生させる。
電場発生装置102から発生した負の電場294は負に帯電している対象デブリを静電力で地球の大気圏に向けて押し出す。
そして、地球の大気圏に向けて押し出された対象デブリは地球の大気圏に突入し、大気との摩擦熱で燃えて無くなる。
S260により、スペースデブリ焼滅方法の処理は終了する。
S240〜S270は、実施の形態1で説明したS140〜S170(図5参照)と同じである。
実施の形態2により、実施の形態1と同じく、他の人工衛星や宇宙船に対する電子ビームや電場の影響を抑止しながら、ある程度大きなスペースデブリを大気圏で焼滅させることができる。
さらに、地上管制装置230の処理負荷を軽減することができる。
また、実施の形態1と同じく、ビーム照射タイミング、ビーム照射方向、ビーム強度、電場発生タイミング、電場発生方向または電場強度を定めなくても構わない。
100 スペースデブリ焼滅装置、101 電子ビーム発生装置、102 電場発生装置、110 焼滅装置通信部、120 装置制御部、131 対象デブリ決定部、132 タイミング算出部、133 方向算出部、134 強度算出部、135 制御データ生成部、190 焼滅装置記憶部、191 装置制御データ、200 スペースデブリ焼滅システム、210 人工衛星、220 地上管制センター、230 地上管制装置、231 対象デブリ決定部、232 タイミング算出部、233 方向算出部、234 強度算出部、235 制御データ生成部、236 管制装置通信部、239 管制装置記憶部、239A スペースデブリカタログデータ、239B 衛星軌道データ、290 スペースデブリ、291 地球、292 大気圏、293 電子ビーム、294 電場、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信装置、920 磁気ディスク装置、921 OS、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (8)

  1. 地球を周回する人工衛星に搭載され、地球を周回するスペースデブリを地球の大気圏で焼滅させるスペースデブリ焼滅装置であって、
    地球を周回するスペースデブリを帯電させるために前記スペースデブリに向けて電子ビームを照射する電子ビーム発生装置と、
    前記電子ビームによって帯電したスペースデブリを静電反発作用によって地球の大気圏に向けて押し出す電場を発生する電場発生装置と
    を備えたことを特徴とするスペースデブリ焼滅装置。
  2. 前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
    前記スペースデブリの軌道情報と前記スペースデブリ焼滅装置を搭載した人工衛星の軌道情報とを記憶する軌道情報記憶部と、
    前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを算出するタイミング算出部と、
    前記タイミング算出部により算出されたビーム照射タイミングに前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記タイミング算出部により算出された電場発生タイミングに前記電場発生装置に電場を発生させる装置制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のスペースデブリ焼滅装置。
  3. 前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
    前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて電子ビームを照射するビーム照射方向を算出し、電場の静電力の向きを電場方向として算出する方向算出部を備え、
    前記装置制御部は、前記方向算出部により算出されたビーム照射方向に向けて前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記方向算出部により算出された電場方向に向けて前記電場発生装置に電場を発生させる
    ことを特徴とする請求項2記載のスペースデブリ焼滅装置。
  4. 前記軌道情報記憶部は、前記スペースデブリの大きさ情報を記憶し、
    前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
    前記軌道情報記憶部に記憶された前記スペースデブリの大きさ情報に基づいて電子ビームの強さと電場の強さとを算出する強度算出部を備え、
    前記装置制御部は、前記強度算出部により算出された電子ビームの強さを有する電子ビームを前記電子ビーム発生装置に照射させ、前記強度算出部により算出された電場の強さを有する電場を前記電場発生装置に発生させる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のスペースデブリ焼滅装置。
  5. 前記軌道情報記憶部は、複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とを記憶し、
    前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
    複数のスペースデブリそれぞれの軌道情報と前記人工衛星の軌道情報とに基づいて複数のスペースデブリから焼滅させる対象のスペースデブリを決定する対象デブリ決定部を備え、
    前記タイミング算出部は、前記対象デブリ決定部により決定されたスペースデブリを対象にしてビーム照射タイミングと電場発生タイミングとを算出する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4いずれかに記載のスペースデブリ焼滅装置。
  6. 前記スペースデブリ焼滅装置は、さらに、
    電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを含んだ装置制御情報を受信する制御情報受信部と、
    前記制御情報受信部により受信された装置制御情報に基づいて前記ビーム照射タイミングに前記電子ビーム発生装置に電子ビームを照射させ、前記電場発生タイミングに前記電場発生装置に電場を発生させる装置制御部とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載のスペースデブリ焼滅装置。
  7. 請求項6記載のスペースデブリ焼滅装置と、
    前記スペースデブリ焼滅装置を搭載する人工衛星と、
    前記スペースデブリ焼滅装置に電子ビームを照射するビーム照射タイミングと電場を発生させる電場発生タイミングとを含んだ装置制御情報を送信する地上管制装置と
    を有することを特徴とするスペースデブリ焼滅システム。
  8. 地球を周回する人工衛星に電子ビーム発生装置と電場発生装置とを搭載し、地球を周回するスペースデブリを地球の大気圏で焼滅させるスペースデブリ焼滅方法であって、
    電子ビーム発生装置が、地球を周回するスペースデブリを帯電させるために前記スペースデブリに向けて電子ビームを照射し、
    電場発生装置が、前記電子ビームによって帯電したスペースデブリを静電反発作用によって地球の大気圏に向けて押し出す電場を発生する
    ことを特徴とするスペースデブリ焼滅方法。
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