JP5556125B2 - スクリーン装置、及びスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構 - Google Patents

スクリーン装置、及びスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構 Download PDF

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Description

本発明は、スクリーン装置、及びスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構に関し、特に、建物での煙の拡散や延焼を防止するスクリーン装置、及びスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構に関する。
従来、建物の天井裏スペース3等には、耐火スクリーン装置10が格納されている。そして、図1Aの概略側面図のように、火災が生じた際には、耐火スクリーン装置10の巻き取りシャフト11から耐火スクリーン13が下方に繰り出されて室内Sに垂下され、これにより、火災が生じた火災空間Sfから非火災空間Snを物理的に区画(隔離)して煙の拡散や延焼を防止する。
ここで、耐火スクリーン13の下方への繰り出しは、例えば、耐火スクリーン13の下端縁に一体に設けられた金属製の座板15を錘部材として、その自重により行われる。そして、最後には座板15が室内Sの床面5に着地(着床)し、当該着床後は、この座板15が、耐火スクリーン13の揺動等を防止してその姿勢を安定状態に保持する。
特開平11−293809号公報
ところで、このような耐火スクリーン13の座板15が火災時に上方に引き上げられて、座板15と床面5との間に隙間Gを生じ、これが防火上問題となることがある。
例えば、図1Aの耐火スクリーン13によって区画される火災空間Sfと非火災空間Snとは、火災空間Sfの気温上昇に伴って気圧差を生じる。つまり火災空間Sfの方が非火災空間Snよりも気圧が高くなる。すると、同図に示すように、耐火スクリーン13が、気圧の低い非火災空間Snの方に膨れるが、この膨れによって耐火スクリーン13の下端の座板15が上方に引き上げられてしまい、その結果、座板15と床面5との間に生じた隙間Gから煙が非火災空間Snへと漏出したり、同隙間Gを介して延焼の虞がある。
なお、上述の例は機械排煙設備を備えていない場合であるが、同設備を備えている場合でも同様の問題を有する。すなわち、図1Bに示すように、機械排煙設備が設置された密閉度の高い室内Sを耐火スクリーン13で火災空間Sfと非火災空間Snとに区画した状態で、火災空間Sfの機械排煙設備が作動すると、その排煙動作によって火災空間Sfの気圧が相対的に低くなり、これにより、図1Bに示すように、耐火スクリーン13が、気圧の低い火災空間Sfの方に膨れる。そして、この膨れにより上述と同様、耐火スクリーン13の座板15が上方に引き上げられてしまう。
但し、この後者の場合には、煙制御の観点からは、上記隙間Gを生じても、排煙している火災空間Sfに向かって気流の流れが生じているため煙が非火災空間Snに漏出する可能性は低く大きな問題はないと言えるが、延焼防止上の観点からは当該隙間Gからの輻射熱によって非火災空間Snへの延焼を助長する虞がある。また、建築主事による竣工検査の際に座板15の引き上がりについて指摘を受ける場合があり、その場合は別途、座板15が引き上がらないような対策を施す必要がある。
ここで、このような座板15の引き上がり防止策としては、座板15の着床時に座板15と床面5とを機械的に連結することが挙げられる。しかし、この場合には、床面5側の連結装置(不図示)が日常的に人目に触れるため意匠上好ましくなく、また、通行時に人がつまずく等の事故を招く虞もある。また、誤って、連結状態のまま耐火スクリーン13を巻き取った場合には、耐火スクリーン13の破損事故を招く虞もある。
また、別の対策として、耐火スクリーン13で区画された二つの空間Sf,Snに気圧差が生じないようにすることが挙げられる。例えば、機械排煙を行う空間Sfに給気口(不図示)を設けて外気等を供給すれば、機械排煙設備が作動しても同空間Sfの気圧が極端に減少することはない。しかし、給気口が日常的に人目に触れ易く、上述と同様、意匠上の問題となる虞がある。
更に、別の対策として、予め耐火スクリーン13にたるみを持たせておくという方法もあるが、その場合には、気圧差の無い最初の状態からたるんでいるので見た目が悪く、また、スクリーンドア等のドア部(不図示)を有する耐火スクリーン13では、予めたるみを持たせた状態で区画すると、前記ドア部の開閉をスムーズに行えなくなる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、スクリーンが垂下されるべき室内の意匠性の悪化や事故を招き得る付帯物を設けずに済むとともに、スクリーンによって室内に区画された二つの空間の間に気圧差が無い時にスクリーンをたるませないようにしながらも、気圧差が生じた時の座板等の錘部材の引き上がりを有効に抑制可能なスクリーン装置、及びスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、
支持部材から下方の室内へと垂下供給されて該室内を二つの空間に区画するスクリーンと、
前記二つの空間の気圧差によって前記スクリーンが前記二つの空間のうちの気圧の低い方の空間へと膨れる際に、該スクリーンの下端縁の錘部材が引き上げられてしまうのを防止する引き上がり防止機構と、を有するスクリーン装置であって、
前記引き上がり防止機構は、前記気圧差が生じた場合に、前記室内への前記スクリーンの供給長を増加し、
前記支持部材は、巻き取り状態の前記スクリーンを前記錘部材の自重によって繰り出す巻き取りシャフトであり、
前記スクリーンは、前記室と前記巻き取りシャフトとの間に設定された所定の供給位置を介して前記室に垂下供給され、
前記引き上がり防止機構は、前記供給位置と前記巻き取りシャフトとの間に前記スクリーンのループを形成するためのガイドローラーと、前記ループの大きさを変更すべく前記ガイドローラーを所定方向に往復移動可能に案内するガイド部材と、前記ループの大きさが大きくなる方向の付勢力を前記ガイドローラーに付与する弾性部材と、を有し、
前記巻き取りシャフトが前記スクリーンの繰り出し長を維持した状態で、前記気圧差に基づいて前記スクリーンに作用する力を駆動力として、前記ガイドローラーが前記付勢力に抗しつつ前記ループが小さくなる方向に移動することにより、前記室内への前記スクリーンの前記供給長を増加することを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、引き上がり防止機構は、気圧差が生じた場合に室内へのスクリーンの供給長を増加する。よって、気圧差が生じていない時には、スクリーンをたるませずに張った見栄え等の良い状態に維持しながらも、気圧差が生じた場合には、スクリーンをたるませて、スクリーンの錘部材の引き上がりを有効に抑制することができる。
また、この構成によれば、室内の床面に座板を機械的に連結する装置を設けずに済むので、当該装置の存在による室内の意匠性の悪化や、室内の通行人が当該装置につまずくなどの事故、並びに、連結状態でスクリーンの巻き取り操作を行った場合の破損事故等を有効に防ぐことができる。
また、巻き取りシャフトに、ガイドローラー、ガイド部材、及び弾性部材を追設するという極簡単な構成により、室内へのスクリーンの供給長を、気圧差の増加に連動させて自動的に増加させることができる。よって、当該引き上がり防止機構を備えたスクリーン装置を安価に製造可能となる。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載のスクリーン装置であって、
前記引き上がり防止機構は、前記室内への前記スクリーンの供給長を、前記気圧差の増加に連動させて増加することを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、室内へのスクリーンの供給長を、気圧差の増加に連動させて増加する。よって、気圧差が生じた後においても、スクリーンの錘部材を引き上げない範囲で、スクリーンのたるみを極力抑えた状態にすることができて、その結果、気圧差の発生下においても、スクリーンの見栄え等の向上を図れる。
請求項3に示す発明は、
支持部材から下方の室内へと垂下供給されて該室内を二つの空間に区画するスクリーンが、前記二つの空間の気圧差によって前記二つの空間のうちの気圧の低い方の空間へ膨れる際に、前記スクリーンの下端縁の錘部材が引き上げられてしまうのを防止する引き上がり防止機構であって、
前記気圧差が生じた場合に、前記室内への前記スクリーンの供給長を増加し、
前記支持部材は、巻き取り状態の前記スクリーンを前記錘部材の自重によって繰り出す巻き取りシャフトであり、
前記スクリーンは、前記室と前記巻き取りシャフトとの間に設定された所定の供給位置を介して前記室に垂下供給され、
前記引き上がり防止機構は、前記供給位置と前記巻き取りシャフトとの間に前記スクリーンのループを形成するためのガイドローラーと、前記ループの大きさを変更すべく前記ガイドローラーを所定方向に往復移動可能に案内するガイド部材と、前記ループの大きさが大きくなる方向の付勢力を前記ガイドローラーに付与する弾性部材と、を有し、
前記巻き取りシャフトが前記スクリーンの繰り出し長を維持した状態で、前記気圧差に基づいて前記スクリーンに作用する力を駆動力として、前記ガイドローラーが前記付勢力に抗しつつ前記ループが小さくなる方向に移動することにより、前記室内への前記スクリーンの前記供給長を増加することを特徴とする。
本発明によれば、スクリーンが垂下されるべき室内の意匠性の悪化や事故を招き得る付帯物を設けずに済むとともに、スクリーンによって室内に区画された二つの空間の間に気圧差が無い時にスクリーンをたるませないようにしながらも、気圧差が生じた時の座板等の錘部材の引き上がりを有効に抑制することができる。
図1A及び図1Bは、従来の耐火スクリーン装置10の問題点の説明図である。 第1実施形態の耐火スクリーン装置10の前提構成の説明図である。 図3A及び図3Bは、座板15の引き上がり防止策の基本的考え方の説明図である。 図4A乃至図4Cは、第1実施形態の引き上がり防止機構20の概略側面図である。 図5A乃至図5Cは、第1実施形態の変形例の引き上がり防止機構30の概略側面図である。 図6A乃至図6Cは、第2実施形態の引き上がり防止機構40の概略側面図である。 図7A及び図7Bは、第3実施形態の引き上がり防止機構50の概略側面図である。 耐火スクリーン13のたわみ量δと座板15の引き上げ力との関係の説明図である。
===第1実施形態===
図2は、第1実施形態の耐火スクリーン装置10の前提構成の説明図であり、側面視で示している。
第1実施形態に係る耐火スクリーン装置10は、例えば、天井ボード2によって建物の室Sの上方に区画された天井裏スペース3に格納されており、巻き取り状態の耐火スクリーン13を有している。そして、火災時には、図2に示すように、天井ボード2のスリット2aを前記室Sへの供給位置として、当該供給用スリット2aを通して下方の室内Sへ向けて耐火スクリーン13を繰り出して垂下し、これにより、室内Sを火災空間Sfと非火災空間Snとに区画する。なお、ここで言う「室」の概念には、建物の部屋以外に廊下等も含まれ、つまり、建物内の任意の空間を意味する。
耐火スクリーン13は、可撓性を有する不燃性膜材又は耐火性膜材を基材とし、その繰り出し状態(つまり展開状態)の下端縁には、錘部材としての金属製の座板15が幅方向(図2の紙面を貫通する方向)の略全幅に亘り一体に固定されている。そして、平時には耐火スクリーン13は、支持部材としての巻き取りシャフト11に巻き取られており、この巻き取り状態においては、座板15は、天井ボード2の供給用スリット2aを下方から蓋している。
巻き取りシャフト11は、その両端部をそれぞれ軸受け12,12により回転自在に支持されている。また、巻き取りシャフト11は、例えば、不図示の開閉器によって作動される。開閉器は、不図示の巻き取り用モータやクラッチ等を備える。そして、平時にはクラッチを連結状態にして耐火スクリーン13を巻き取り状態に保持し、他方、火災時には火災検知センサ(不図示)からの火災信号によりクラッチの連結が外れて巻き取りシャフト11の自由回転を許容し、耐火スクリーン13の座板15の自重を繰り出し力として耐火スクリーン13を下方に繰り出して室内Sへ垂下する。
なお、室内Sの床面5に座板15が着地した際には、適宜なロック機構(不図示)によって巻き取りシャフト11は回転不能に拘束される。これにより、耐火スクリーン13はたるまずに張った状態に維持される。ロック機構としては、例えば、巻き取りシャフト11の両端部に対して押圧及び退避可能に設けられたブレーキパッド等が挙げられる。但し、このようなロック機構を設けずに、例えば、耐火スクリーン13の繰り出し方向の全長の寸法調節により、座板15が床面5にちょうど着地した際に、巻き取りシャフト11から繰り出し切った状態になるようにしても良い。
耐火スクリーン13の幅方向の両端縁は、それぞれ、室内Sの各側壁部(不図示)に設けられた一対のガイドレール(不図示)によって上下昇降可能に案内されている。すなわち、耐火スクリーン13の両端縁には、それぞれ、繰り出し方向に適宜ピッチで抜け止め部材(不図示)が設けられており、抜け止め部材のガイドレールとの係合により、耐火スクリーン13は上下昇降可能に案内されつつ、ガイドレールから耐火スクリーン13の両端縁が抜け出ないように拘束される。なお、ガイドレールと抜け止め部材との係合は、耐火スクリーン13の幅方向に適宜な遊びを有し、つまり、当該遊びの範囲内で抜け止め部材はガイドレールに対して幅方向に相対移動可能になっている。
ここで、図1A及び図1Bを参照しつつ、上述の前提構成のみを具備した耐火スクリーン装置10の問題点について説明する。耐火スクリーン13によって互いに区画される火災空間Sfと非火災空間Snとは、気圧差を生じる。この気圧差の発生要因は、前述のように、火災による気温上昇であったり、火災空間Sfでの機械排煙によるものであったりと様々であるが、何れにせよ、かかる気圧差を生じると、図1A又は図1Bに示すように、耐火スクリーン13が、気圧の低い空間Sn(又はSf)の方に膨れる。そして、この膨れによって耐火スクリーン13の下端の座板15が上方に引き上げられてしまい、その結果、座板15と床面5との間に生じた隙間Gから煙が隣の空間Snへと漏出したり、同隙間Gを介して延焼の虞がある。
図3A及び図3Bは、このような座板15の引き上がり防止策の基本的考え方の説明図である。なお、数式等を用いた詳細な説明は後述するので、ここでは極簡単に説明する。
耐火スクリーン13が区画する二つの空間Sf,Snの間に気圧差が生じていて、耐火スクリーン13が気圧の低い方の空間Sfに水平力Fhで押される場合の力のつり合いを考えると、耐火スクリーン13の下端部に生じる耐火スクリーン13の張力Ftや同下端部において座板15を上方に引き上げる鉛直方向の分力Frは、耐火スクリーン13の膨らみの度合い、つまり天井高さの半分の高さ位置における水平方向のたわみ量δが大きい程、小さくなる。つまり、図3Aの状態よりも、室内Sの耐火スクリーン13の長さを長くした図3Bの状態の方が、上記たわみ量δが大きくなり(δ2>δ1)、これにより、座板15を上方に引き上げる鉛直方向の分力Frは小さくなる(Fr2<Fr1)。
よって、気圧差が生じた時に、座板15が引き上がらないようにするためには、図3Aの状態から図3Bの状態へと、室内Sの耐火スクリーン13の長さを長くしてそのたわみ量δを増やし、これにより、座板15を上方に引き上げる鉛直方向の分力Frを小さくすれば良いと考えられる。
そこで、第1実施形態の耐火スクリーン装置10では、座板15の引き上がり防止機構20として、気圧差が生じた場合に、室内Sへの耐火スクリーン13の供給長を増加する機構20を追設している。
図4A乃至図4Cは、引き上がり防止機構20の説明図である。図4Aには、耐火スクリーン装置10の全体を模式的に示し、図4B及び図4Cには、引き上がり防止機構20が設けられる巻き取りシャフト11の周辺部位を拡大して示している。
図4Bに示すように、引き上がり防止機構20は、(1)軸受け12を介して巻き取りシャフト11を、前記供給用スリット2aに対する接離方向たる上下方向(鉛直方向)に往復移動可能に案内支持するガイド部材21と、(2)供給用スリット2aから離れる方向たる上方向の付勢力を、前記軸受け12を介して巻き取りシャフト11に付与する弾性部材としてのコイルばね25と、を有する。
ガイド部材21は、例えば、軸受け12の下面から下方に一体的に延長形成されたガイドロッド22と、ガイドロッド22を上下方向に挿通自在に通す貫通孔24hを有し天井ボード2に固定されたガイドプレート24と、を有する。そして、コイルばね25は、その中心軸に沿ってガイドロッド22を通しつつ、軸受け12の下面とガイドプレート24の上面との間に介装され、このコイルばね35の圧縮弾発力により、巻き取りシャフト11は、耐火スクリーン13に作用する力の大きさに応じて上下昇降可能に支持されている。
よって、気圧差が生じて、図4Cに示すように耐火スクリーン13を下に引き下げる力が働くと、この引き下げ力を駆動力として巻き取りシャフト11は、コイルばね25の弾発力に抗しつつコイルばね25を縮めながら下方へ移動する。すると、略その移動分だけ、室内Sへの耐火スクリーン13の供給長が増加して、これにより、図4Aに実線で示す状態から点線で示す状態へと、耐火スクリーン13の水平方向のたわみ量δが増大し(δ1<δ2)、その結果、座板15の引き上がりが防止される。
なお、この場合、望ましくは、このコイルばね25のばね定数を、コイルばね25の弾発力がその想定される圧縮変形範囲の全域において、座板15を床面5から離すのに必要な力(つまり座板15の重量)よりも小さくなるように設定すると良い。そうすれば、座板15の引き上がりを確実に防止することができる。
また、この構成によれば、コイルばね25は、気圧差に応じて生じる前記引き下げ力によって柔軟に短縮変形するので、気圧差に連動して耐火スクリーン13の供給長も増加することになる。よって、気圧差が無い場合に、耐火スクリーン13をたるみの無い張った状態に維持できるのは言うまでもなく、更には、気圧差が生じた後においても、耐火スクリーン13の座板15を引き上げない範囲で、耐火スクリーン13のたるみを極力抑えた状態にすることができる。
更には、この第1実施形態では、巻き取りシャフト11の往復移動方向が鉛直方向なので、耐火スクリーン装置10の水平方向の外形寸法の縮小化を図れる。その結果、その格納スペースを水平方向に確保し難い場合に、設置し易くなる。
図5A乃至図5Cは、第1実施形態の変形例の概略側面図である。なお、図5Aには、耐火スクリーン装置10の全体を模式的に示し、図5B及び図5Cには、引き上がり防止機構30が設けられる巻き取りシャフト11の周辺部位を拡大して示している。
上述の第1実施形態では、図4B及び図4Cに示すように、巻き取りシャフト11は鉛直方向に往復移動可能に案内されていたが、この変形例では、図5B及び図5Cに示すように、水平方向の前後に往復移動可能に案内されている点で相違し、それ以外の構成は同じである。よって、同図中で同一の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。ちなみに、ここで、水平方向における「前後方向」とは、垂下状態の耐火スクリーン13のスクリーン面の法線方向のことである。
図5Bに示すように、この変形例の引き上がり防止機構30は、(1)供給用スリット2aと巻き取りシャフト11との間に設けられて、耐火スクリーン13の巻き取り方向を鉛直方向から略水平方向の前後に変更する方向転換ロール31と、(2)軸受け12を介して巻き取りシャフト11を、前記供給用スリット2aに対する接離方向たる水平方向の前後に往復移動可能に案内するガイド部材32と、(3)供給用スリット2aから離れる方向たる後方の付勢力を、軸受け12を介して巻き取りシャフト11に付与する弾性部材としてのコイルばね35と、を有する。
ガイド部材32は、軸受け12の前面から前方に一体的に延長形成されたガイドロッド33と、ガイドロッド33を前後方向に挿通自在に通す貫通孔34hを有し天井ボード2に固定されたガイドプレート34と、を有する。そして、コイルばね35は、その中心軸に沿ってガイドロッド33を通しつつ、軸受け12の前面とガイドプレート34の後面との間に介装され、このコイルばね35の圧縮弾発力により、巻き取りシャフト11は、耐火スクリーン13に作用する力の大きさに応じて前後方向に移動可能に構成されている。
よって、気圧差が生じて、図5Cに示すように耐火スクリーン13を下に引き下げる力が働くと、この引き下げ力を駆動力として巻き取りシャフト11は、コイルばね35の弾発力に抗しつつコイルばね35を縮めながら水平方向の前方へ移動する。すると、略その移動分だけ、室内Sへの耐火スクリーン13の供給長が増加して、これにより、図5Aに実線で示す状態から点線で示す状態へと、耐火スクリーン13の水平方向のたわみ量δが増大し(δ1<δ2)、その結果、座板15の引き上がりが防止される。
また、この構成によれば、上述の第1実施形態と同様に、コイルばね35は、気圧差に応じて生じる前記引き下げ力によって柔軟に短縮変形するので、気圧差に連動して耐火スクリーン13の供給長も増加することになる。よって、気圧差が無い場合に耐火スクリーン13をたるみの無い張った状態に維持できるのは言うまでもなく、更には、気圧差が生じた後においても、耐火スクリーン13の座板15を引き上げない範囲で、耐火スクリーン13のたるみを極力抑えた状態にすることができる。
更には、この変形例の場合には、巻き取りシャフト11の往復移動方向が水平方向なので、耐火スクリーン装置10の鉛直方向の外形寸法の縮小化を図れ、その結果、その格納スペースを鉛直方向に確保し難い場合に、設置し易くなる。
なお、このコイルばね35のばね定数の望ましい範囲は、上述の第1実施形態で述べたことと同様である。
===第2実施形態===
図6A乃至図6Cは、第2実施形態の概略側面図である。図6Aには、耐火スクリーン装置10の全体を模式的に示し、図6B及び図6Cには、引き上がり防止機構40が設けられる巻き取りシャフト11の周辺部位を拡大して示している。
上述の第1実施形態及びその変形例では、図4Cや図5Cに示すように、室内Sに垂下供給した耐火スクリーン13の供給長を増加する動作を、供給用スリット2aに対して接離する方向に巻き取りシャフト11を相対移動することにより行っていたが、この第2実施形態では、図6B及び図6Cに示すように、巻き取りシャフト11は供給用スリット2aに対して相対移動不能に天井ボード2に固定されており、その代わりとして、供給用スリット2aと巻き取りシャフト11との間に耐火スクリーン13のループを形成するガイドローラー41を配し、そのループの大きさ調整によって耐火スクリーン13の供給長を増加するように構成されている点で相違する。よって、同図中で第1実施形態及びその変形例と同一の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
図6Bに示すように、この第2実施形態の引き上がり防止機構40は、上述したようにガイドローラー41を有する。このガイドローラー41は、上述したように、天井ボード2の供給用スリット2aと巻き取りシャフト11との間に配置されている。そして、当該ガイドローラー41には、巻き取りシャフト11から繰り出された耐火スクリーン13が掛け回され、これにより、供給用スリット2aと巻き取りシャフト11との間には、耐火スクリーン13のループ13Lが形成されている。
また、同引き上がり防止機構40は、上述のループ13Lの大きさを変更すべくガイドローラー41を所定方向の一例としての前方斜め上45度方向に往復移動可能に案内するガイド部材42と、前記ループ13Lの大きさが大きくなる方向の付勢力を前記ガイドローラー41に付与する弾性部材としてのコイルばね45と、を有している。
ガイド部材42は、ガイドローラー41の軸受け41aから後方斜め下45度方向に一体的に延長形成されたガイドロッド43と、ガイドロッド43を上記45度方向に挿通自在に通す貫通孔44hを有し天井ボード2に固定されたガイドブロック44と、を有する。そして、コイルばね45は、その中心軸に沿ってガイドロッド43を通しつつ、前記軸受け41aとガイドブロック44との間に介装され、このコイルばね45の圧縮弾発力により、ガイドローラー41は、耐火スクリーン13に作用する力の大きさに応じて上記45度方向に移動可能に構成されている。
よって、気圧差が生じて、図6Cに示すように耐火スクリーン13を下に引き下げる力が働くと、この引き下げ力を駆動力として、ガイドローラー41は、コイルばね45の弾発力に抗しつつコイルばね45を縮めながら上記の後方斜め下45度方向へ移動する。すると、その移動によって室内Sへの耐火スクリーン13の供給長が増加して、これにより、図6Aに実線で示す状態から点線で示す状態へと、耐火スクリーン13の水平方向のたわみ量δが増大し(δ1<δ2)、その結果、座板15の引き上がりが防止される。
また、この構成によれば、上述の第1実施形態と同様に、コイルばね45は、気圧差に応じて生じる前記引き下げ力によって柔軟に短縮変形するので、気圧差に連動して耐火スクリーン13の供給長も増加することになる。よって、気圧差が無い場合に耐火スクリーン13をたるみの無い張った状態に維持できるのは言うまでもなく、更には、気圧差が生じた後においても、耐火スクリーン13の座板15を引き上げない範囲で、耐火スクリーン13のたるみを極力抑えた状態にすることができる。
なお、このコイルばね45のばね定数の望ましい範囲も、上述の第1実施形態で述べたことと同様である。
===第3実施形態===
図7A及び図7Bは、第3実施形態の概略側面図である。図7Aには、耐火スクリーン装置10の全体を模式的に示し、図7Bには、引き上がり防止機構50が設けられる巻き取りシャフト11の周辺部位を拡大して示している。
この第3実施形態でも、第2実施形態と同様に、巻き取りシャフト11は、供給用スリット2aに対して相対移動不能に天井ボード2に固定されている。よって、この第3実施形態では、気圧差に応じて耐火スクリーン13の供給長を増加する動作を、巻き取りシャフト11が回転して耐火スクリーン13を繰り出すことにより達成しており、この点で第1及び第2実施形態と相違する。なお、同図中で第1及び第2実施形態と同一の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
図7Bに示すように、巻き取りシャフト11の軸受け12は、天井ボード2に相対移動不能に固定されており、これにより巻き取りシャフト11は供給用スリット2aに対して相対移動不能な状態にされている。また、巻き取りシャフト11には、弾性部材の一例として不図示の渦巻きばね(ぜんまい)が設けられている。ここで、例えば、渦巻きばねの中心側の端部は巻き取りシャフト11に固定され、外周側の端部は天井ボード2側の部材(不図示)に固定されている。これにより、耐火スクリーン13を繰り出した後の巻き取りシャフト11には、渦巻きばねの弾発力によって、繰り出し量に応じた大きさの回転力が巻き取り方向に付与される。すなわち、火災時に耐火スクリーン13が繰り出されて巻き取りシャフト11が回転すると、当該回転によって渦巻きばねは巻き締められて弾発力が蓄えられ、座板15の着床時には、この弾発力が巻き取り方向の回転力として巻き取りシャフト11に付与される。
ここで、この回転力の大きさは、座板15の自重よりも小さく設定される。より詳しくは、気圧差によって今後繰り出されると想定される繰り出し量の分だけ巻き取りシャフト11から更に耐火スクリーン13を繰り出した際の回転力の大きさが、座板15の自重よりも小さくなるように設定される。
よって、座板15が着床した状態において、気圧差が生じて、図7Bに示すように耐火スクリーン13を下に引き下げる力が働くと、この引き下げ力を駆動力として、巻き取りシャフト11は、渦巻きばねの回転力に抗しつつ当該渦巻きばねを巻き締めながら繰り出し方向に回転する。すると、この繰り出し分だけ室内Sへの耐火スクリーン13の供給長が増加して、これにより、図4Aに実線で示す状態から点線で示す状態へと、耐火スクリーン13の水平方向のたわみ量δが増大し(δ1<δ2)、その結果、座板15の引き上がりが防止される。
また、この構成によれば、渦巻きばねは、気圧差に応じて生じる前記引き下げ力によって柔軟に巻き締め変形するので、気圧差に連動して耐火スクリーン13の供給長も増加することになる。よって、気圧差が無い場合に耐火スクリーン13をたるみの無い張った状態に維持できるのは言うまでもなく、更には、気圧差が生じた後においても、耐火スクリーン13の座板15を引き上げない範囲で、耐火スクリーン13のたるみを極力抑えた状態にすることができる。
更には、この第3実施形態の構成によれば、巻き取りシャフト11は鉛直及び水平方向の両方向に移動しないので、耐火スクリーン装置10の前記両方向の外形寸法の縮小化を図れ、その結果、その格納スペースを確保し難い場合に、設置し易くなる。
なお、この第3実施形態の巻き取りシャフト11にあっては、第1実施形態で用いていたロック機構は、備えていないか、備えていても使用しない。つまり、座板15の着床以降に巻き取りシャフト11を回転不能に拘束することは行われず、これにより、座板15の着床以降においても、気圧差に応じて巻き取りシャフト11からは耐火スクリーン13が繰り出し供給される。
===耐火スクリーン13のたわみ量δと座板15の引き上げ力との関係===
上述の第1乃至第3実施形態では、座板15の引き上がりの防止策として、気圧差の増加に連動して室内Sへの耐火スクリーン13の供給長を増加していたが、これは、供給長の増加によって、耐火スクリーン13のたわみ量δの増加を通して、耐火スクリーン13が座板15を引き上げる引き上げ力を小さくするという考え方に基づいている。
よって、ここでは、この耐火スクリーン13のたわみ量δの増加によって座板15の引き上げ力を小さくできる根拠について説明する。当該根拠は、以下のように力学問題を数式で解くことにより説明できる。
先ず、力学問題の単純化のために、耐火スクリーン13の上端が天井ボード2に固定され、同下端が床面5に固定されている場合を想定する。この場合、耐火スクリーン13が区画する二つの空間Sf,Snの間の気圧差によって生じる耐火スクリーン13の力のつり合い関係は、耐火スクリーン13の膨れ形状を円弧と仮定すると、図8の概略側面図のように表せる。ここで、同図中の各符号の意味は、次の通りである。
ΔP:耐火スクリーン13により区画された二つの空間Sf,Snの気圧差(Pa)
H:耐火スクリーン13の開口高さ〔天井高さ〕(m)
R:耐火スクリーン13の膨れを円弧とした場合の円弧の曲率半径(m)
θ:耐火スクリーン13の下端における膨れの接線と鉛直方向とのなす角度(rad)
δ:開口高さHの半分の高さ位置における水平方向のたわみ量(m)
M:耐火スクリーン13の幅方向に単位長さ当たりの座板15の質量(kg/m)
Fh:気圧差により水平方向に作用する耐火スクリーン単位幅当たりの力(N/m)
Ft:気圧差により耐火スクリーン13の下端に作用する同単位幅当たりの張力(N/m)
Fr:気圧差により耐火スクリーン13の下端に作用する同単位幅当たりの鉛直方向分力(N/m)
k:開口高さHに対するたわみ量δの比例定数(無次元)
g:重力加速度(m/sec
なお、上述の力Fh、つまり、気圧差ΔP(Pa)が生じた場合に耐火スクリーン13に作用する単位幅当たりの水平方向の力Fh(N/m)は、下式1で表される。
また、上述の鉛直方向分力Fr、つまり、耐火スクリーン13の下端において座板15を上に引き上げる引き上げ力Fr(N/m)は、下式2で表される。
更には、tanθは下式3で表される。
また、気圧差ΔPによって生じる耐火スクリーン13の膨れによる円弧の曲率半径R(m)と天井高さH(m)の半分の高さ位置におけるたわみ量δ(m)との間には、下式4が成り立つ。
これを、曲率半径Rについて整理すると、下式5を得る。
ここで、たわみ量δの天井高さHに対する比例定数をkとすると、下式6のように表せる。
この上式6を上式5に代入すると、下式7を得る。
最後に式2に、式3と式7を代入して整理すると、Fr(N/m)は下式8で表される。
そして、上式8を見れば、座板15を上方に引き上げる引き上げ力Frは、比例定数kが大きい程、つまりたわみ量δが大きい程小さくなることがわかる。よって、耐火スクリーン13の室内Sへの供給長を増加すれば、たわみ量δの増加を通して、座板15の引き上がりを防止することができる。
また、耐火スクリーン13の幅方向に単位長さ当たりの座板15の質量をM(kg/m)とした場合には、火災時に想定される気圧差の範囲内において常に下式9を満足するように前記質量Mを設定すれば、座板15の引き上がりを確実に防止可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、気圧差に伴い耐火スクリーン13に作用する力によって耐火スクリーン13の供給長を増加するパッシブ式の引き上がり防止機構20,30,40,50を例示したが、何等これに限るものではなく、アクティブ式の引き上がり防止機構でも良い。
例えば、耐火スクリーン13によって区画される二つの空間Sf,Snの間の気圧差を検知する圧力センサと、コンピュータ等のコントローラと、を備え、この圧力センサからの気圧差の大きさを示す信号に応じてコントローラが前記巻き取り用モーターの作動を制御して巻き取りシャフト11を繰り出し方向に正逆回転することにより、耐火スクリーン13の供給長を増減させても良い。なお、この場合、前記コントローラによって座板15の着床と伴に開閉器のクラッチは再び連結状態に切り換えられ、これにより、当該クラッチを介して巻き取り用モーターは巻き取りシャフト11に連結されているのは言うまでもない。また、巻き取り用モーターへの電力供給は、平時には、建物の常用電源からなされるが、火災時には常用電源が使用不能状態となる可能性が高いため、非常用電源から行われるように切り換えても良い。
ちなみに、このアクティブ式の引き上がり防止機構によれば、気圧差に対する供給長の関係を任意のパターンに設定できて最適化を図り易く、この点で、パッシブ式の引き上がり防止機構より優れており、逆にパッシブ式の引き上がり防止機構の方は、圧力センサやコントローラ、電源等を必要とせずに、その構成を簡素化できるという点でアクティブ式の引き上がり防止機構よりも優れている。
上述の第1実施形態(図4)及びその変形例(図5)では、供給用スリット2aに対する巻き取りシャフト11の接離方向として鉛直方向及び水平方向を例示したが、何等これに限るものはない。例えば、接離方向が、鉛直方向と水平方向との間の任意の方向を向いていても良い。
上述の第2実施形態(図6)では、ガイドローラー41を往復移動可能に案内する所定方向として、前方斜め上45度方向を例示したが、何等これに限るものではなく、これ以外の方向に案内されていても良い。
上述の第1実施形態、その変形例、及び第2実施形態では、弾性部材の一例としてコイルばね25,35,45を例示したが、何等これに限るものではなく、皿ばねや板ばね等を用いても良い。
上述の実施形態では、火災時に使用される耐火スクリーン装置10を例示したが、何等これに限るものではなく、機械排煙設備を備えた喫煙室における防煙スクリーン装置に適用してもよい。
2 天井ボード、2a 供給用スリット(供給位置)、
3 天井裏スペース、5 床面、
10 耐火スクリーン装置(スクリーン装置)、
11 巻き取りシャフト(支持部材)、
13 耐火スクリーン(スクリーン)、13L ループ
15 座板(錘部材)、
20 引き上がり防止機構、
21 ガイド部材、22 ガイドロッド、24 ガイドプレート、24h 貫通孔、
25 コイルばね(弾性部材)、
30 引き上がり防止機構、31 方向転換ロール、
32 ガイド部材、33 ガイドロッド、34 ガイドプレート、34h 貫通孔、
35 コイルばね(弾性部材)、
40 引き上がり防止機構、41 ガイドローラー、
42 ガイド部材、43 ガイドロッド、44 ガイドブロック、44h 貫通孔、
45 コイルばね(弾性部材)、
50 引き上がり防止機構、
Sf 火災空間(空間)、Sn 非火災空間(空間)、G 隙間、S 室(室内)

Claims (3)

  1. 支持部材から下方の室内へと垂下供給されて該室内を二つの空間に区画するスクリーンと、
    前記二つの空間の気圧差によって前記スクリーンが前記二つの空間のうちの気圧の低い方の空間へと膨れる際に、該スクリーンの下端縁の錘部材が引き上げられてしまうのを防止する引き上がり防止機構と、を有するスクリーン装置であって、
    前記引き上がり防止機構は、前記気圧差が生じた場合に、前記室内への前記スクリーンの供給長を増加し、
    前記支持部材は、巻き取り状態の前記スクリーンを前記錘部材の自重によって繰り出す巻き取りシャフトであり、
    前記スクリーンは、前記室と前記巻き取りシャフトとの間に設定された所定の供給位置を介して前記室に垂下供給され、
    前記引き上がり防止機構は、前記供給位置と前記巻き取りシャフトとの間に前記スクリーンのループを形成するためのガイドローラーと、前記ループの大きさを変更すべく前記ガイドローラーを所定方向に往復移動可能に案内するガイド部材と、前記ループの大きさが大きくなる方向の付勢力を前記ガイドローラーに付与する弾性部材と、を有し、
    前記巻き取りシャフトが前記スクリーンの繰り出し長を維持した状態で、前記気圧差に基づいて前記スクリーンに作用する力を駆動力として、前記ガイドローラーが前記付勢力に抗しつつ前記ループが小さくなる方向に移動することにより、前記室内への前記スクリーンの前記供給長を増加することを特徴とするスクリーン装置。
  2. 請求項1に記載のスクリーン装置であって、
    前記引き上がり防止機構は、前記室内への前記スクリーンの供給長を、前記気圧差の増加に連動させて増加することを特徴とするスクリーン装置。
  3. 支持部材から下方の室内へと垂下供給されて該室内を二つの空間に区画するスクリーンが、前記二つの空間の気圧差によって前記二つの空間のうちの気圧の低い方の空間へ膨れる際に、前記スクリーンの下端縁の錘部材が引き上げられてしまうのを防止する引き上がり防止機構であって、
    前記気圧差が生じた場合に、前記室内への前記スクリーンの供給長を増加し、
    前記支持部材は、巻き取り状態の前記スクリーンを前記錘部材の自重によって繰り出す巻き取りシャフトであり、
    前記スクリーンは、前記室と前記巻き取りシャフトとの間に設定された所定の供給位置を介して前記室に垂下供給され、
    前記引き上がり防止機構は、前記供給位置と前記巻き取りシャフトとの間に前記スクリーンのループを形成するためのガイドローラーと、前記ループの大きさを変更すべく前記ガイドローラーを所定方向に往復移動可能に案内するガイド部材と、前記ループの大きさが大きくなる方向の付勢力を前記ガイドローラーに付与する弾性部材と、を有し、
    前記巻き取りシャフトが前記スクリーンの繰り出し長を維持した状態で、前記気圧差に基づいて前記スクリーンに作用する力を駆動力として、前記ガイドローラーが前記付勢力に抗しつつ前記ループが小さくなる方向に移動することにより、前記室内への前記スクリーンの前記供給長を増加することを特徴とするスクリーンの錘部材の引き上がり防止機構。
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