JP5554539B2 - 磁気共鳴イメージング装置、および、寝台 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、および、寝台 Download PDF

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Description

本発明は、超電導磁石を用いた磁気共鳴イメージング(以下、MRIと称する)装置に係わり、特に、手すり等の補助装置の支持機構を備えた寝台に関する。
MRI装置は、被検体、特に人体の組織を構成する原子核スピンが発生するNMR信号を計測し、その頭部、腹部、四肢等の形態や機能を2次元的に或いは3次元的に画像化する装置である。被検体は、横になった状態で寝台の天板上に塔載され、天板とともに、ガントリと呼ばれる筒状または一対の平行平板状の磁場発生装置の撮像空間に挿入され、撮像される。
このようなMRI装置の寝台としては、例えば特許文献1に記載されているように、板状の天板と、天板を支持する寝台本体とを備えた構造である。寝台本体は、天板を昇降およびスライドさせる機構部を有する。操作者は、被検体が乗り降りできる高さまで、天板を降下させ、被検体が天板に乗り、横になったならば、天板をガントリの撮像空間の高さまで上昇させる。さらに、天板を水平方向にスライドさせることにより、撮像空間に被検体を天板ごと挿入する。
特許文献2には、自立歩行ができない被検体を寝かせたまま、ストレッチャーからMRI装置の寝台に移し替える作業を容易にするために、天板の形状を体幅方向に張り出した形状にして、天板側面をストレッチャーの側面に寄せられるようにした寝台が開示されている。また、被検体の落下防止のための手すり(ガード)が、天板の下から両サイドを囲むように、寝台本体に取り付けられている。ガードは、90度に折れ曲がった形状であり、被検体を移し替える作業の際には、片側のガードを回動させて下方に下ろした状態とする。このガードは、点滴時の被検体の腕乗せとしても利用可能であることが開示されている。
特開2009−178254号公報 特開平10−234723号公報
自立歩行が可能で自由に体を動かすことのできる被検体の場合、寝台の天板を被検体が座れる高さまで降下させることにより、被検体が天板の上に腰かけ、腰かけた状態から足を天板の上に乗せて、横になるという被検体自身の動作によって天板上に臥位で塔載される。この場合、天板の周囲に手すりがあると、腰かける動作の邪魔になるため、特許文献1に記載の寝台のように、周囲に手すりのない平らな天板の寝台の方が好ましい。また、天板の側面や天板を支持する寝台本体の回りも、できるだけ突起物がない平らな面である方が、乗り降りの動作の支障にならず、汚れも溜まりにくいため、衛生面からも優れている。
一方、体を動かす機能に制限のある被検体の場合には、天板の上に腰かけ、天板の上に足を乗せ、天板上で臥位になる過程で、手すり等何らかの掴むものが必要な場合がある。また、撮像前に天板上で体を体幅方向にずらして位置を調整する際や、撮像の終了後、天板上で被検体が起き上がる際に、何かをつかんで体を支えることが必要な場合もある。
さらに、撮影前に天板上の被検体に造影剤の注入等を行う場合、天板の回りに点滴用の器具や被検体の腕を乗せるスペースがあれば、作業効率が高まる。
しかしながら、特許文献2のように、自立歩行のできない被検体に適するように、開閉可能なガード(手すり)が備えられた寝台は、構造が複雑で、自由に体を動かせる多くの被検体にとっては、却ってガードが邪魔になる。例えば、開いた状態で、下方に垂れ下がったガードに足先等が引っかかって、座る動作の邪魔になる可能性がある。複雑な構造に汚れがたまりやすいという問題も生じる。被検体の運動機能に合わせて、平らな天板の寝台とガード付きの寝台とを入れ替え可能であれば、このような問題は生じないが、MRI装置の寝台は、MRI装置の一部であるため、被検体の状態に合わせて寝台を容易に交換することはできない。
また、特許文献2の構造のガード(手すり)は、90度に折れ曲がった構造であり、使用しないときには、下方に下ろすと、ガードの回転軸から天板の両脇までの長さの分だけガードが垂れ下がる形状になる。このため、垂れ下がったガードの高さよりも低い位置に天板を下げられず、自立歩行が可能な被検体を座らせる際の支障になる可能性がある。
また、特許文献2には、ガードを腕置きとして利用可能であると記載されているが、ガードの上部は幅が狭く、腕置きとしての機能は十分ではない。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的は、被検体の体を動かす能力等に合わせて、必要な構造に変更可能な寝台を備えたMRI装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様では、以下のようなMRI装置が提供される。すなわち、静磁場発生源が内蔵されたガントリと、寝台とを有し、寝台は、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを備える。ベースの側面には、開口が設けられ、開口内には、付属装置を着脱可能に支持するための支持ベースと、機構部とが備えられている。機構部は、支持ベースの全体が開口内に収納された位置から、少なくとも支持ベースの一端が開口から外側に突出した位置まで可動に支持ベースを支持する可動機構と、支持ベースを一端が開口から外側に突出した位置で解除可能に固定する固定機構とを含む。このような構造により、被検体の体を動かす能力等に合わせて、必要なときにのみ支持ベースをベース側面から突出させて付属装置を固定することができる。必要のない時には開口の内部に支持ベースを収容できる。
上述の可動機構として、例えば、支持ベースの他端を開口内に回転可能に固定する回転軸を備える構成とすることができる。
固定機構としては、例えば、支持ベースの一部に設けられた凹部と、開口の内部に固定された、凹部に係合する凸部材とを含むように構成することができる。この凸部材には、凹部に向けて付勢するばねが備えられている構成にすることも可能である。
支持ベースの開口から突出する一端には、例えば、付属装置を挿入するための挿入孔が備えられている構成とすることができる。これにより、挿入孔に挿入するだけで付属装置を固定することができる。
挿入孔の内部には、例えば、付属装置の一部と係合し、解除可能に付属装置を固定する係合部が備えられている構成とすることができる。これにより、挿入された付属装置を係合によりロックして、抜け落ちを防止できる。
付属装置は、例えば、手すりおよび腕置き台のうち少なくとも一方を用いることができる。
また、本発明の第2の態様によれば、以下のような磁気共鳴イメージング装置が提供される。すなわち、静磁場発生源が内蔵されたガントリと、寝台とを有する磁気共鳴イメージング装置であって、寝台は、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを備え、ベースの側面には支持ベースが固定されている。支持ベースには、腕置き台と手すりを兼用する付属装置を支持されている。支持ベースには、付属装置を予め定めた複数の向きのうち任意の向きに向けて、解除可能に固定する機構部が備えられている。
予め定めた複数の向きは、例えば、付属装置を、手すりとして機能させる向きと、腕置き台として機能させる向きと、手すりとしても腕置き台としても機能させない向きとすることが可能である。
例えば、機構部は、付属装置を天板の主平面に対して上向きに立てた位置と、水平な位置と、下向きに下ろした位置で解除可能に固定する構成とする。
機構部は、例えば、付属装置の一部を支持ベースに回転可能に固定する回転軸と、付属装置および支持ベースの一方に固定された、複数の凹部を備える位置決め部材と、付属装置および支持ベースの他方に固定された、凹部のいずれかに選択的に係合する凸部材とを有する構成とする。位置決め部材の複数の凹部は、回転軸を中心に所定の角度で配置されているようにする。
付属装置は、コの字型に湾曲させたパイプ状部材の内側に格子状部材または平面状部材を張った構造とすることが可能である。
また、本発明の第3の態様によれば、以下のような磁気共鳴イメージング装置が提供される。すなわち、静磁場発生源が内蔵されたガントリと、寝台とを有する磁気共鳴イメージング装置であって、寝台は、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを備える。天板およびベースの少なくとも一方には、上面の両脇に、付属装置を挿入するための挿入孔が配置されている構成とする。これにより、挿入孔に付属装置を挿入することにより、付属装置を取り付けることができる。
挿入孔の周囲には、例えば、補強部材を配置する。補強部材には、付属装置の一部と係合し、解除可能に前記付属装置を固定する係合部が備えられている構成とすることができる。
挿入孔が天板に配置されている場合、付属装置は、非磁性材料で構成する。これにより、天板をガントリに挿入する際に付属装置ともに挿入できる。
挿入孔は、長手方向に沿って所定の間隔で列状に並べられている構成にすることができる。これにより、任意の位置の挿入孔に付属装置を固定できる。
また、本発明の第4の態様によれば、以下のような医療装置用寝台が提供される。すなわち、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを有する医療装置用寝台であって、ベースの側面には、開口が設けられ、開口内には、付属装置を着脱可能に支持するための支持ベースと、機構部とが備えられている。この機構部は、支持ベースの全体が開口内に収納された位置から、少なくとも支持ベースの一端が開口から外側に突出した位置まで可動に支持ベースを支持する可動機構と、支持ベースを一端が開口から外側に突出した位置で解除可能に固定する固定機構とを含む。
本発明の第5の実施形態によれば、以下のような医療装置用寝台が提供される。すなわち、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを有する医療装置用寝台であって、ベースの側面には、腕置き台と手すりを兼用する付属装置を支持する支持ベースが固定されている。支持ベースには、付属装置を予め定めた複数の向きのうち任意の向きに向けて、解除可能に固定する機構部が備えられている。
本発明の第6の態様によれば、以下のような医療装置用寝台が提供される。すなわち、被検体を搭載するための天板と、天板を支持するベースとを有する医療装置用寝台であって、天板およびベースの少なくとも一方には、上面の両脇に、付属装置を挿入するための挿入孔が配置されている。
本発明のMRI装置は、被検体の体を動かす能力等に合わせて、必要な付属装置を取り付けたり、付属装置を必要な機能を発揮できる向きに向けることができる。これにより、不要な時には邪魔にならず、かつ、必要な時には必要とされる機能を発揮できる寝台を提供できる。
第1実施形態のMRI装置の全体構成を示すブロック図。 第1実施形態の水平磁場方式のMRI装置のガントリ60と寝台30の斜視図。 第1実施形態の垂直磁場方式のMRI装置のガントリ60と寝台30の斜視図。 図3のMRI装置において、寝台30の天板31をガントリ60内に挿入した状態を示す斜視図。 第1実施形態の寝台30のベース32側面に設けられた開口34内の支持ベース35を(a)収容した状態、(b)突出させた状態を示す正面図。 (a)は、図5(a)のA−A'断面図、(b)は、図5(b)のB−B'断面図。 第1実施形態の支持ベース35を90度回動させ、手すり40を固定した状態の支持ベース35の断面図。 第1実施形態の支持ベース35を90度回動させ、手すり40を固定した状態のベース32の断面図。 第1実施形態の支持ベース35を90度回動させ、手すり40を固定した状態の支持ベース35の斜視図。 第1実施形態の支持ベース35に腕置き台50を固定した状態のベース32の斜視図。 第1実施形態の支持ベース35に腕置き台50を固定した状態の支持ベース35の断面図。 第1実施形態の支持ベース35を90度回動させ、手すり40を固定した状態の支持ベース35の(a)正面図、(b)側面図。 第1実施形態の寝台のベース32に手すりを固定し、天板31をガントリ60に挿入した状態の斜視図。 第1実施形態の手すり40の構造を示す断面図。 第1実施形態の腕置き台50の(a)側面図、(b)下面図。 第1実施形態の手すり40を固定した寝台30とガントリ60の側面図。 第1実施形態の手すり40を固定した寝台30とガントリ60の正面図。 第1実施形態の腕置き台50を固定した寝台30とガントリ60の斜視図。 第2実施形態の兼用手すり71を上向きに立てた状態の寝台30とガントリ60の斜視図。 第2実施形態の兼用手すり71を水平にした状態の寝台30とガントリ60の斜視図。 第2実施形態の兼用手すり71を下向きに下ろした状態の寝台30とガントリ60の斜視図。 第2実施形態の兼用手すり71を上向きに立てた状態の支持ベース72の斜視図。 第2実施形態の兼用手すり71を上向きに立てた状態の支持ベース72の(a)正面図、(b)側面図。 (a)は、図22の支持ベース72のC−C'断面図、(b)は、図22の手すりを水平にした状態の支持ベース72の'断面図。 (a)は、図24(a)のD−D'断面図、(b)は、図24(b)のE−E'断面図。 第2実施形態の格子状の手すりの正面図。 第2実施形態の布を張った手すりの正面図。 第3実施形態の付属装置の挿入孔81を天板31に備えた寝台30とガントリ60の斜視図。 第3実施形態の天板31の挿入孔81に手すりを固定した寝台30とガントリ60の斜視図。 第3実施形態の天板31の挿入孔81に手すりを固定した寝台30とガントリ60の側面図。 第3実施形態の天板31の挿入孔81に手すりを固定した寝台30とガントリ60の正面図。 第3実施形態の寝台30の天板31をガントリ60に挿入した状態の斜視図。 第3実施形態の寝台30の天板31を楕円状の開口を有するガントリ60に挿入した状態の断面図。 第3実施形態の挿入孔81に手すりを固定した天板31の断面図。 第3実施形態の挿入孔81に手すりを固定した天板31の断面図。 図34のF−F'断面図。 図34のF−F'の拡大断面図。
以下、本発明の一実施形態のMRI装置について説明する。
(第1実施形態)
最初に、第1実施形態のMRI装置の全体概要を図1に示したブロック図に基づいて説明する。このMRI装置は、NMR現象を利用して被検体の断層画像を得るものである。MRI装置の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を撮像することができる。
図1に示すように、MRI装置は、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、シーケンサ4と、操作部25とを備えて構成される。
静磁場発生系2は、被検体1の周りに配置された静磁場発生源を含み、被検体1の周りの空間に均一な静磁場を発生させる。静磁場の方向は、水平磁場方式であれば体軸方向に、垂直磁場方式であれば体軸と直交する方向に設定する。静磁場発生源は、永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式のいずれであっても構わない。
送信系5は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体1に高周波(RF)パルスを照射するもので、高周波発振器11と変調器12と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル(送信コイル)14aとを備えている。変調器12は、高周波発振器11から出力された高周波パルスを受け取って、シーケンサ4からの指令によるタイミングにより振幅変調して高周波増幅器13に出力する。高周波増幅器13は、高周波パルスを増幅した後、被検体1に近接して配置された高周波コイル14aに供給する。これにより、高周波コイル14aからRFパルスが被検体1に照射され、被検体1の生体組織の原子核スピンに核磁気共鳴が生じ、核磁気共鳴信号(NMR信号)が発生する。
傾斜磁場発生系3は、MRI装置の座標系(静止座標系)であるX、Y、Zの3軸方向にそれぞれ巻かれた複数のコイルを含む傾斜磁場コイル9と、それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源10とを備えて構成されている。傾斜磁場電源10は、後述のシーケンサ4からの命令に従ってそれぞれのコイルに電流を供給することにより、X、Y、Zの3軸方向に傾斜磁場Gx、Gy、Gzを印加する。撮影時には、スライス面(撮影断面)に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を印加して被検体1に対するスライス面を設定し、そのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2つの方向に位相エンコード方向傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコード方向傾斜磁場パルス(Gf)を印加して、NMR信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードする。
受信系6は、受信側の高周波コイル(受信コイル)14bと信号増幅器15と直交位相検波器16と、A/D変換器17とを備える。被検体1からのNMR信号は、被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出され、信号増幅器15で増幅された後、シーケンサ4からの指令によるタイミングで直交位相検波器16により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器17でディジタル量に変換されて、信号処理系7に送られる。
シーケンサ4は、信号処理系7のディジタル信号処理装置8の制御で動作し、被検体1の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系5、傾斜磁場発生系3、および受信系6に送る。これにより、被検体1には、RFパルスと傾斜磁場パルスが所定のパルスシーケンスで繰り返し印加され、NMR信号として例えばエコー信号を取得する。
信号処理系7は、各種データ処理と処理結果の表示及び保存等を行うもので、光ディスク19、磁気ディスク18、ROM21、RAM22等の記憶装置と、CRT等のディスプレイ20とを有する。受信系6からのデータは、ディジタル信号処理装置8に入力され、ディジタル信号処理装置8が信号処理、画像再構成等の処理を実行し、その結果である被検体1の断層画像をディスプレイ20に表示すると共に、外部記憶装置の磁気ディスク18等に記録する。
操作部25は、MRI装置の各種制御情報や上記信号処理系7で行う処理の制御情報を操作者が入力するもので、トラックボール又はマウス23、及び、キーボード24を備えている。この操作部25はディスプレイ20に近接して配置され、操作者がディスプレイ20を見ながら操作部25を通してインタラクティブにMRI装置の各種処理を制御することができる。
静磁場発生系2は、水平磁場方式の場合、円筒形の磁石であり、円筒の内部が静磁場空間(撮像空間)となる。垂直磁場方式の場合は、一対の平行平板状の磁石を所定の間隔をあけて上下に対向配置した構成となる。一対の平行平板状の磁石の間の空間が、静磁場空間(撮像空間)となる。送信側の高周波コイル14aと傾斜磁場コイル9は、被検体1が挿入される静磁場発生系2の静磁場空間内に、水平磁場方式であれば被検体1を取り囲むようにして設置され、垂直磁場方式であれば被検体1に対向して設定される。また、受信側の高周波コイル14bは、被検体1に対向して、或いは取り囲むように設置される。
静磁場発生系2の磁石と、送信側の高周波コイル14a、傾斜磁場コイル9等を筐体に収容したものが図2および図3に示したガントリ60である。図2には、水平磁場方式の場合のガントリ60の外形を、図3には垂直磁場方式の場合のガントリ60の外形を示す。水平磁場方式の場合、図2のようにガントリ60は円筒形であり、円筒の内部が撮像空間である。垂直磁場方式の場合、図3のようにガントリ60は、一対の円板状の磁石を上下に対向配置した形状であり、一対の磁石の間の空間が撮像空間である。
いずれの場合もガントリ60には、隣接して寝台30が配置される。寝台30は、天板31と、天板31を支持するベース32と、ベース32を支持する寝台本体部33とを含む。天板31の下面には、天板31を被検体1の体軸方向に水平移動させるための天板走行車輪84とその駆動部が備えられている。寝台本体部33には、天板31およびベース32を昇降させるための駆動部が備えられている。よって、操作者の操作により、寝台本体部33内の駆動部が、被検体1が腰かけることができる高さまで天板31およびベース32を降下させることにより、被検体1が天板31に座って、天板31上に乗り、天板31上で横になることができる。その後、寝台本体部33の駆動部は、天板31をガントリ60の撮像空間の高さまで上昇させる。さらに、天板31を水平方向に移動させることにより、図4のようにガントリ60内の撮像空間に被検体1を挿入することができる。なお、図4では、垂直磁場方式の場合を図示しているが、水平磁場方式の場合には、円筒状のガントリ60の内側に被検体1を挿入する。
ベース32は、図2および図3に示すように、垂直な平面状の側面を有し、天板31の両側面は、ベース32の側面よりも内側に位置する(図2)か、または、ベース32の側面と一致する位置にある(図3)。
ベース32の側面には、片側2箇所ずつ開口34が設けられている。図5(a)に開口34の正面図を、図6(a)に開口34付近のベース32のA−A’断面図を示す。図5(a)のように、開口34は、水平方向に長い長方形であり、内部空間は直方体形状である。図5(a)、図6(a)のように開口34内には、手すりや腕置き台等の所望の付属装置を着脱可能に支持するための支持ベース35が収容されている。開口34の内部空間の底面には、取り付け板38が固定されている。
支持ベース35は、図5(a)、図6(a)のように直方体形状であり、一端は、回転軸37により垂直方向に軸刺され、回転軸37を中心に回動可能に取り付け板38に固定されている。よって、支持ベース35を回転軸37を中心に90度回動させることにより、図5(b)、図6(b)のように、支持ベース35の他端を開口34の外に突出させた状態にすることができる。
図7に90度回動した状態の支持ベース35の断面構造を示す。支持ベース35には軸受け37bが配置され、軸受け37bと回転軸37との間にはさらにすべり軸受け37aが配置されているため、支持ベース35は小さな力で回転軸37を中心に容易に回動することができる。
支持ベース35の他端の上面には、手すり等を挿入するための所定の深さの挿入孔36が設けられている。図5(b)、図6(b)のように、支持ベース35を回転軸37を中心に90度回動させると、開口34から他端が突出した状態になる。この状態で、他端の挿入孔36に、手すりや腕置き台等の付属装置を挿入することにより、図7、図8、図9のように支持ベース35に付属装置を固定することができる。図7、図8、図9は、支持ベース35に手すり40を挿入して固定した状態を示している。また、図10、図11は、別の例として、支持ベース35に腕置き台50を挿入し、固定した状態を示している。
また、支持ベース35を開口34内に収容した状態、および、90度回動させた状態で、支持ベース35の位置を取り付け板38に対して解除可能に固定するため、支持ベース35の下面には、図5(a),(b)、図6(a)、(b)等に示したようにように2箇所に半球形の凹部39a,39bが設けられている。二つの凹部39a,39bが設けられている位置は、回転軸37の回転中心に対して90度の角度をなす。一方、図12(a)、(b)に示すように、取り付け板38には、凹部39a,39bに挿入可能な大きさのボール41aと、これを垂直上向きに付勢しながら支持するばね41bと、これらを収容する筒体41cとを備えたボールプランジャ41が固定されている。
支持ベース35が開口34内に収容されている場合には、図5(a)および図6(a)のように、ボールが凹部39aに挿入され、これと係合することにより、支持ベース35を開口34内の位置で固定し、静止させることができる。
操作者が、支持ベース35を回動させる方向に力を加えると、ボールプランジャ41のばね41bが押し縮められ、ボール41aが凹部39aから外れるため、支持ベース35が回動する。90度回った位置で、図5(b)、図6(b)および図12(a),(b)のように、もう一つの凹部39bにボール41aが挿入され、これと係合することにより、支持ベース35を90度回転した位置で固定することができる。
このように、支持ベース35を、開口34内に収容した位置および90度回転させて先端をベース32から突出した位置の2か所で固定することができる。これにより、支持ベース35がぐらつかず、手すり40等の付属装置を安定して支持することができる。また、支持ベース35を開口34内に収容した状態で、ベース32に振動等が加わっても支持ベース35が回動せず、操作者の意図していない時に支持ベース35がベース32から突出することを防止できる。
なお、本実施形態は支持ベース35側に凹部39a,39bを、取り付け板38側にボールプランジャ41を配置することにより、支持ベース35を所定の位置で解除可能に固定しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、同様の機能を有する他の構成を用いることも可能である。たとえば、取り付け板38側に、ピンと、それを付勢するばねを配置し、支持ベース35側にピンに係合可能な形状を有する部品や凹部を配置する構成にすることも可能である。
また、手すり40には被検体1から上方に引っ張る力が加わるため、本実施形態では、抜け落ち防止のためのロック機構が、支持ベース35および手すり40の先端に設けられている。
図13に手すり40の全体形状を示す。手すり40は、パイプ状部材をコの字型に湾曲させた形状であり、パイプ状部材の先端は、支持ベース35の挿入孔36に挿入可能な径に設計されている。図14に示すように、手すり40のパイプ状部材の先端には、手すり40が支持ベース35から抜け落ちるのを防止するために、ロック部材42が挿入されている。ロック部材42の先端43は鉤状である。ロック部材42の基部45は、固定部材46により、手すり40の内壁に固定されている。ロック部材42の基部45に近い位置には、解除ボタン44となる凸部が設けられている。解除ボタン44の凸部の向きは、先端42が鉤状に曲がっている方向と一致している。解除ボタン44は、手すり40に設けられた貫通孔から外側に突出している。突出している方向は、被検体の体に接触しにくいように、図9のようにコの字型に湾曲した手すり40のコの字の内側である。
一方、図14に示すように、支持ベース35には、挿入孔36の内壁に凹部47が設けられている。この凹部47は、ロック部材42の鉤状の先端43と係合する。
このような構造であるため、ロック部材42は、基部45が固定部材46によって片持ち支持され、解除ボタン44が操作者により押されていない時には、鉤状の先端43がパイプの径よりも外側に突出している。このため、手すり40を支持ベース35の挿入孔36に挿入すると、図14のように鉤状の先端43が、支持ベース35の凹部47と係合する。これにより、手すり40に上向きの力が加わっても、挿入孔36から手すり40が抜け落ちない。
手すり40を取り外す際には、操作者が解除ボタン44を押すと、ロック部材42は、基部45を支点として変位し、鉤状の先端43は、パイプ状の手すり40の径の内側に移動する。これにより、支持ベース35の凹部47との係合が外れ、手すり40を支持ベース35から引き抜き、取り外すことができる。
図15(a),(b)に腕置き台50の側面図と下面図を示す。腕置き台50は、被検体の腕や点滴等の器具を載せるための、角を丸めた長方形の板状部材52と、その下面の両端に固定された固定軸51とを備えている。固定軸51は、丸棒であり、先端の径がやや絞られている。固定軸51の径は、支持ベース35の挿入孔36に挿入可能な大きさである。腕置き台50は、使用時に板状部材52に腕や器具が搭載され、鉛直下向きの力が加わるため、腕置き台50が使用時に支持ベース35から外れるという現象は起きにくい。そのため、腕置き台の固定軸51には、図11、図15(a),(b)のように、ロック機構は設けていない。ただし、手すり40同様のロック機構を設けることも可能である。
なお、上述した手すり40および腕置き台50の材質としては、手すりおよび腕置き台としての機能を発揮できる十分な強度があり、かつ、ガントリ60内の静場発生系2へ引き寄せられないために非磁性または弱磁性のものを用いる。例えば、非磁性のアルミや樹脂、弱磁性のステンレス(SUS304)等を用いることができる。
本実施形態の寝台30を使用する際には、被検体の体を動かす能力や、医師や操作者等の必要に合わせて、構造を変化させることができる。
自立歩行が可能で自由に体を動かすことのできる被検体の場合、図2に示すように、付属装置を何も付けない形態の寝台30のまま使用することができる。このとき、支持ベース35は、図5(a)および図6(a)のように開口34内に収容されている。このため、ベース32の側面は、図2のように突起物が何もない平らな面であるため、被検体が寝台に乗り降りする動作に、支持ベース35が支障とならない。また、ベース32の側面の清掃も容易であり、衛生的である。
寝台本体33の駆動部により、寝台30の天板31を被検体が座れる高さまで降下させることにより、被検体が天板の上に腰かけることができる。腰かけた状態から足を天板の上に乗せて、横になるという被検体の動作によって被検体は天板上に臥位で塔載される。
次に、体を動かす機能に制限がある被検体の場合には、手すり等の何か掴むものが必要な場合がある。被検体が腰掛ける際には図2のように手すりを取り付けない状態とするか、もしくは、腰掛けない側のみ手すり40を取り付ける。被検体が天板の上に足を乗せたならば、両脇に手すり40を取り付ける。これにより、被検体は手すり40をつかんで体を倒し、横になることができる。また、手すり40をつかんで、体を横にずらすことが可能である。
手すり40を取り付ける動作は、支持ベース35を開口34内でひっぱるようにして回動させて突出させ、挿入孔36に手すり40の先端を挿入するという簡単な動作であるので、短時間で容易に取り付けることができる。
図16および図17に、両側に手すり40が取り付けられた寝台30を側面から見た状態と、正面から見た状態を示す。支持ベース35が、ベース41の両脇から突出しているため、図17のように、手すり40の間隔は、ベース32の幅よりも広く、被検体が肥満体であっても手すり40が被検体を圧迫しない。
被検体が天板31上で横になった後、図13のように、ベース32内の駆動部により天板31をガントリ60内に挿入して撮影を行う。撮影後、天板31をガントリ60から引き出す。被検体は、両脇の手すり40をつかんで体を起こすことができる。操作者等は、手すりの解除ボタン44を押してロックを解除することにより、手すり40を支持ベース35から引き抜く。さらに支持ベース35を回動させて開口34内に収容する。被検体は、手すり40が取り外され、支持ベース35が開口34に収容された平らなベース32の側面に足を下ろし、天板31から降りることができる。
また、被検体を天板31に搭載した状態で、造影剤等の点滴等をする場合には、図18のように腕置き台50の固定軸51を支持ベース35に挿入することにより取り付ける。これにより、天板31の回りに点滴用の器具や被検体の腕を乗せるスペースができるため、作業効率が高まる。
上述したように、本実施形態では、被検体の体を動かす能力や、医師、操作者等の必要に合わせて、寝台30に付属品を着脱して構造を変化させることができ、しかも、使用していない時には突起のない構造である。よって、安全性および衛生面にすぐれ、被検体にとっても医師等にとっても使い勝手がよい寝台を備えたMRI装置を提供できる。
(第2実施形態)
第2実施形態のMRI装置を説明する。図19、図20および図21のように、本MRI装置の寝台30には、ベース32の側面に腕置き台と手すりの機能を兼ね備えた兼用手すり71が備えられている。兼用手すり71は、図19のように上向きに固定されて手すりとして機能する状態と、図20のように水平に固定されて腕置き台として機能する状態と、図21のように下向きに固定されて使用されない状態の3つの態様に変化可能に取り付けられている。
図19のように、ベース32側面には支持ベース72が固定されている。この支持ベース72は、第1実施形態と異なり、ベース32の側面に直接固定されている。
図22に支持ベース72の斜視図を、図23(a),(b)に支持ベース72の正面図と側面図を、図24(a)、(b)および図25(a)、(b)に支持ベース72の断面図を示す。支持ベース72は、図22のように中空の直方体形状であり、先端には開口72aが設けられ、兼用手すり71の先端が挿入されている。兼用手すり71には、図24(a),(b)のように水平方向に回転軸74が貫通している。回転軸74の両端は、支持ベース72に固定されている。回転軸74と兼用手すり71との間には、軸受け76が配置されている。これにより、兼用手すり71は、回転軸74を中心に回転可能となっている。
兼用手すり71の側面には、図24(a),(b)および図25(a),(b)のように位置決め板75が固定されている。位置決め板75には、回転軸74を中心に90度置きに3つの凹部75a,75b,75cが設けられている。支持ベース72の側面には、凹部75a,75b,75cのいずれかと係合するための突起を備えたインデックスプランジャ73が支持ベース72の外側から差し込まれている。
インデックスプランジャ73を図24(a)および図25(a)のように凹部75aに挿入することにより、図19および図22のように兼用手すり71を立てた状態に固定できる。インデックスプランジャ73を図24(b)および図25(b)のように凹部75bに挿入することにより、図20のように兼用手すり71を水平に固定でき、腕置き台として使用できる。また、インデックスプランジャ73を凹部75cに挿入することにより、兼用手すり71を下向きに下ろした状態に固定できる。
これらの操作は、操作者がインデックスプランジャ73を図24(b)のように凹部から引き抜き、兼用手すり71を回転させ、いずれかの凹部に挿入するという動作により実現できる。
なお、本実施形態は、3つの凹部75a,75b,75cを備えた位置決め板75と、インデックスプランジャ73により、兼用手すり71を所定の複数の向きで解除可能に固定しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、同様の機能を有する他の構成を用いることも可能である。
図26および図27に兼用手すり71の構造を一例を示す。図26の兼用手すり71は、パイプ状部材71aをコの字型に湾曲させ、その内側に格子状のパイプ部材71bを配置した構造である。図27の兼用手すり71は、パイプ状部材71aをコの字型に湾曲させ、その内側に布71cを張った構造である。いずれの構造の場合も、図20のように水平に固定して腕置き台として使用する際に、コの字型に湾曲させたパイプ部材71aの内側の面全体を被検体の腕を置いたり、点滴用の器具を置いたりするスペースとして利用することができる。
このような構造の兼用手すり71は、平面状のシンプルな構造であるため、図19〜図21のようにベース32の側面に沿う形状となる。また、湾曲したパイプ状部材71aの厚みと、支持ベース72の厚み分だけベース32の側面よりも外側に突出するが、これらは設計により数センチ以内に収めることができる。このため被検体の乗り降りの動作の邪魔になりにくい。また、図21のように下向きに下ろした状態でも、兼用手すり71の高さ分だけ垂れさがるが、手すり71の高さは、ベース側面から手すりとして必要な高さに過ぎず、被検体の乗り降りの際に十分な低さまで天板31を降下させることができる。
本実施形態のMRI装置の他の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の兼用手すり71は、インデックスプランジャ73の操作により、上向き、水平、下向きの3つの状態に容易に変更することができる。よって、被検体の乗り降りの際には、図21のように下向きに下ろしておくことにより、被検体の動作の邪魔にならない。手すりが必要な際には、簡単な動作で図19のように上向きにできるため、手すりを必要とする被検体が横になったり起き上がったりする動作に素早く対応できる。また、点滴等が必要な際には、図20のように素早く水平に固定できるため、腕や器具を置くスペースを素早く作ることができ、作業効率を高めることができる。
このように第2の実施形態では、被検体の体を動かす能力や点滴の必要の有無等に応じて、手すりや腕置きを備えた構造に素早くかつ容易に変更可能な寝台を提供することができる。
(第3実施形態)
第3の実施形態では、寝台の天板に手すり等の付属装置を備えられる構造とし、付属装置を天板とともにガントリ内に挿入可能としたMRI装置について説明する。
図28に、本実施形態のMRI装置の斜視図を示す。図28のように、天板31の上面の幅方向の両端部には、長手方向に沿って複数の付属装置挿入孔81が列状に設けられている。複数の付属装置挿入孔81のうち所望の挿入孔を選択して付属装置(例えば手すり)を挿入することにより、所望の位置に付属装置を固定することができる。
図29、図30、図31に付属装置の一例として手すり40を固定した寝台の斜視図、側面図、正面図を示す。図32および図33に、手すり40を固定した天板31をガントリ60内に挿入した状態を示す。図33は、開口が水平方向に長い楕円形状の場合である。図33のように、ガントリ60内には、天板走行面83が設けられ、天板31の下面に設けられた天板走行車輪84を回転駆動させることにより、天板31は天板走行面83上を自走する。
このように、天板31に手すり40を固定することにより、第1および第2の実施形態で説明したように天板31への乗り降り時の補助になるだけでなく、被検体がガントリ60内で手すり40を握ることも可能になるため、ガントリ60内で体を横にずらす動作が容易になる。また、ガントリ60内は、狭い空間であるため、被検体が不安になることもあるが、被検体がガントリ60内で手すり40を握り、不安を和らげることができる。従来、被検体がガントリ内で不安を和らげるために無意識に胸の前で手を組んでしまい、撮像画像のアーチファクトの原因になることがあったが、本実施形態では、被検体が天板31の手すり40をつかむことができるため、腕組みを防止できる。
天板31に設ける挿入孔81の構造について説明する。図34、図35、図36、図37に挿入孔81の断面図を示す。挿入孔81を有する固定ブロック82を所定の間隔で天板31の上面に埋め込むことにより、挿入孔81が形成されている。図35のように、固定ブロック82には、第1の実施形態の支持ベース35と同様に、手すり40のロック部材42の鉤状の先端43と係合するための凹部47が設けられている。
このように、固定ブロック82を天板31に埋め込む構成とすることにより、付属装置が取り付けられていない状態では、天板31の表面は挿入孔81があいているだけで突起物がなく、平らな面となる。このため、挿入孔81が被検体の邪魔にならない。また、固定ブロック82によって天板31を補強することができ、強度の大きな挿入孔81を形成することができる。
手すり40としては第1の実施形態と同様の構造のものを用いることができる。また、第1の実施形態の図15の構造の腕置き台50を挿入孔81に挿入して固定することができる。ただし、第3の実施形態では、手すり40や腕置き台50等の付属装置がガントリ60内に挿入されるため、付属装置は、非磁性材料(アルミや樹脂)等で構成されたものを用いる。
第3の実施形態の寝台に第1および第2の実施形態の構造を適用し、ベース32および天板31の両方に付属装置が備えられる構造にすることも可能である。
また、第3の実施形態では、天板に挿入孔81を設けたが、図2のようにベース32の上面の両脇が天板31におおわれていない寝台の場合は、ベース32の上面の両脇に沿って挿入孔81を設けることも可能である。これにより、ベース32または天板31のいずれか一方を選択して、もしくは両方に付属装置を取り付けることが可能になり、ガントリ60内に付属装置(手すり等)を挿入するかどうかで使い分けが可能である。
上述してきた第1から第3の実施形態では、付属装置として手すりと腕置き台の一例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の用途や他の形状の付属装置を取り付けることももちろん可能である。
上述の各実施形態は、寝台を備えたMRI装置について説明してきたが、これらの寝台は、MRI装置に限らず、他の医療装置(例えば、CT装置や、X線撮影装置)の寝台として用いることも可能である。
1:被検体、2:静磁場発生系、3:傾斜磁場発生系、4:シーケンサ、5:送信系、6:受信系、7:信号処理系、10:傾斜磁場電源、11:高周波発振機、12:編長期、13:高周波増幅器、14a:送信側の高周波コイル、14b:受信側の高周波コイル、15:信号増幅、16:直交位相検波器、17:A/D変換器、18:磁気ディスク、19:光ディスク、20:ディスプレイ、21:ROM、22:RMA、23:トラックボールまたはマウス、24:キーボード、25:操作部、30:寝台、31:天板、32:ベース、33:寝台本体、34:開口、35:支持ベース、36:挿入孔、37:回転軸、38:取り付け板、39a,39b:凹部、40:手すり、41:ボールプランジャ、41a:ボール、41b:ばね、41c:筒体、42:ロック部材、43:鉤状の先端、44:解除ボタン、45:基部、50:腕置き台、51:固定軸、52:板状部材、60:ガントリ、71:兼用手すり、71a:パイプ状部材、71b:格子状のパイプ状部材、71c:布、72:支持ベース、72a:開口、73:インデックスプランジャ、74:回転軸、75:位置決め板、75a,75b,75c:凹部、76:軸受け、81:挿入孔、82:固定ブロック

Claims (9)

  1. 静磁場発生源が内蔵されたガントリと、寝台とを有し、
    前記寝台は、被検体を搭載するための天板と、前記天板を支持するベースと、前記天板を前記ベースに対して前記被検体の体軸方向に水平移動させる水平駆動部と、前記天板およびベースを昇降可能に支持する本体とを備え、
    前記ベースの側面には、開口が設けられ、当該開口内には、付属装置を着脱可能に支持するための支持ベースと、回転軸とが配置され、
    前記支持ベースは、一端が前記回転軸により回転可能に前記開口内に固定され、前記回転軸を中心に回動することにより、前記支持ベースの全体が前記開口内に収容された状態から、前記支持ベースの他端が前記開口から外側に突出した状態に変化し、前記開口から外側に突出した前記支持ベースの前記他端に前記付属装置が着脱されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記開口は、水平方向に長い長方形であり、前記支持ベースは、長軸を水平方向に向けた直方体形状であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記開口内には、前記支持ベースの前記他端が前記開口から外側に突出した状態で、前記支持ベースを解除可能に固定する固定機構をさらに含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記固定機構は、前記支持ベースの一部に設けられた凹部と、前記開口の内部に固定された、前記凹部に係合する凸部材とを含むことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記凸部材には、前記凹部に向けて付勢するばねが備えられていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記支持ベースの前記開口から突出する前記他端には、前記付属装置を挿入するための挿入孔が備えられていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記挿入孔の内部には、前記付属装置の一部と係合し、解除可能に前記付属装置を固定する係合部が備えられていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記付属装置は、手すりおよび腕置き台のうち少なくとも一方であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 被検体を搭載するための天板と、前記天板を支持するベースと、前記天板を前記ベースに対して前記被検体の体軸方向に水平移動させる水平駆動部と、前記天板およびベースを昇降可能に支持する本体とを備え、
    前記ベースの側面には、開口が設けられ、当該開口内には、付属装置を着脱可能に支持するための支持ベースと、回転軸とが配置され、
    前記支持ベースは、一端が前記回転軸により回転可能に前記開口内に固定され、前記回転軸を中心に回動することにより、前記支持ベースの全体が前記開口内に収容された状態から、前記支持ベースの他端が前記開口から外側に突出した状態に変化し、前記開口から外側に突出した前記支持ベースの前記他端に前記付属装置が着脱されることを特徴とする医療装置用寝台。
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