JP5554522B2 - 氷蓄熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は氷蓄熱装置に関し、詳細には、氷および水を蓄熱槽に貯留してその冷熱を熱交換器に利用する氷蓄熱装置に関する。
近年、事務所やビルのエネルギー消費の約1/3〜1/4は熱源として使用されていて、その熱源需要の大半が冷房需要となっている。そのため、省エネ効果、環境保全、コスト削減、延いては防災安全を図り得る冷房用蓄熱装置の導入が進行している。
そのなかでも特に、省スペースで高い冷熱量を蓄熱できる氷蓄熱装置が注目されている。氷蓄熱装置としては、小売店等を対象とした小規模のものから複数階に亘るビルなどに使用される中規模以上のものまで、さまざまなものが提供されている。これらの氷蓄熱装置は、スタティック式とダイナミック式に大別される。スタティック式は、更に内融型と外融型に分類される。
特許文献1(内融型)および特許文献2(外融型)にはスタティック式の代表的な構成が開示されている。スタティック式は、蓄熱槽内部に製氷コイルを有し、この製氷コイルにより蓄熱槽に貯留された水を冷却して氷を製氷する。そして、内融型ではコイル内に熱伝達媒体(ブライン)等を通すことにより製氷された氷を内側(コイル当接側)から解氷し、外融型では蓄熱槽に流入した温水等により製氷された氷を外側(コイル反対側)から解氷する。
スタティック式の氷蓄熱装置を製造する事業者の公表データによれば、スタティック式内融型氷蓄熱装置では、最大90%程度のIPF(氷充填率:Ice Packing Factor)を実現することができ、スタティック式外融型氷蓄熱装置でも最大60%程度のIPFに達することができるとされている。一般的には、IPFの値が高い程、蓄熱槽の小型化が可能であるとされている。
しかし、IPFは蓄熱槽内の水量に対する製氷量であって、この値にはスタティック式において内部に設置される製氷コイルの容積が考慮され得ない。換言すれば、同じIPFの値を有していても、後述するダイナミック式に比してスタティック式では蓄熱槽の小型化を図ることができない。更に、スタティック式では、IPFの増加と共に製氷コイルの伝熱特性が低下するため、良好な(一定の)運転効率を保つことができない。加えて、製氷コイルは、強度等の構造上の理由から高さ方向への拡大に難を有し、一定規模以上の蓄熱槽に対応できない。そのため、現在、ダイナミック式の氷蓄熱装置が注目されている。
特許文献3および特許文献4にはダイナミック式の代表的な構成が開示されている。ダイナミック式には、種々の方式が存在するが、蓄熱槽とシャーベット状の氷(または過冷却水)を製氷(製水)する製氷部とが分離されていて、装置内をこのシャーベット状の氷が流動する点でほぼ共通する。なお、ダイナミック式においても、IPFの値が高い程、蓄熱槽の小型化を図り得るため、この値の向上が求められる。
特許文献3では、IPFの向上を図りつつ、シャーベット状の氷が蓄熱槽の開口部(噴出口)にて氷結するのを防ぐために、水よりも比重が重く、かつ水に溶解しない不凍液を冷却して、旋回流によりこの不凍液を蓄熱槽の下部へ搬送することにより接触した水を製氷する技術が開示されている。一方、特許文献4では、シャーベット状の氷の潜熱を有効に利用(熱交換特性を向上)するために、熱交換器により温められた戻り水を、シャーベット状の氷の上部から均等に散水する技術が開示されている。
また、特許文献5のように、スタティック式とダイナミック式を掛け合わせたような技術も検討されている。特許文献5では、蓄熱槽内に製氷機を設置してブロック状の氷を生成すると共に、その氷の離脱性の向上を図ることにより、簡潔な構成で設計自由度が高い氷蓄熱装置が実現できるとされている。
特開平8−152162号公報 特開平10−185250号公報 特開平6−201162号公報 特開平6−300326号公報 特開平10−002644号公報
しかしながら、上述したダイナミック式の氷蓄熱装置においても各々課題が存在する。例えば、特許文献3の技術にあっては、不凍液を用いるため、蓄熱槽において不凍液の占める容積分、氷の蓄氷容積が減少してしまう。仮に、この不凍液の容積を低減すれば、その分蓄熱槽に貯留された水が蓄熱槽の開口部(噴出口)に近づくこととなり、開口部が氷結してしまうリスクが高まる。加えて、不凍液を用いることは、コスト増大の要因になる。また不凍液を使用した場合には、災害時などに蓄熱槽内の水に不凍液が漏出するおそれに対し、不凍液経路の万全な封止構造や、不凍液の漏出検知などを施さなくてはならない。また、そもそもシャーベット状の氷は、氷間の圧縮がほとんどないため、高IPFを得るには難を有する。その上、シャーベット状の氷は、焼結現象を引き起こして巨大な氷塊を形成したり、水道(みずみち:水の通り路)を形成するため解氷にも難を有する。解氷が円滑に行われないことは、熱交換特性の低下を招くこととなる。
また、特許文献4の技術にあっては、戻り水をシャーベット状の氷の上部から散水する際に、蓄熱槽の上部に存在する空気をも巻き込む(貯留された水に空気が導入される)。そのため、機器の腐食(例えば鉄の場合:2Fe+2HO+O→2Fe(OH))を促進してしまうおそれがある。故に、耐久性の点で課題を有することとなる。
更に、特許文献5の技術にあっては、蓄熱槽内にて氷を製氷する(水中製氷能を有する)製氷機が現時点にて実用化できていない。これは、製氷した氷の離脱制御を完全に行うことができず、蓄熱槽内に設けられた開口部をも氷結させ、水等の循環を妨げるからである。故に、特許文献5の構成を採用することは事実上不可能である。なお、仮に、このような製氷機が実用化されたとしても、水中に製氷コイルを設置しなければならないので、スタティック式が内包する課題を解決するものではない。また、上述した特許文献3から特許文献5を組み合わせても、各々の課題を補完し得るものにはなり得ない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、良好な耐久性を保ちつつ、IPF(氷充填率)の向上、熱交換特性の向上を成し得る氷蓄熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明にかかる氷蓄熱装置の代表的な構成は、内部に水と氷が貯留される蓄熱槽と、蓄熱槽の水面より高い位置に設置され、ブロック状の氷を製氷する製氷機と、製氷機から蓄熱槽の下部へブロック状の氷を重力を利用した水流により搬送する氷搬送配管と、蓄熱槽から水を抜き出して製氷機へと搬送するポンプと、熱交換媒体として水を用い、負荷側と熱交換を行う1または複数の熱交換器と、蓄熱槽から熱交換器へ水を搬送する第1水搬送配管と、熱交換器から蓄熱槽へ熱交換に利用された水を戻す第2水搬送配管を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、シャーベット状の氷に比して分子が圧縮された状態にあり、焼結現象の発生や水道(みずみち)の形成のおそれを排除できるブロック状の氷を利用するため、IPFおよび熱交換特性の向上を図り得る。また、製氷機を水面より高い位置に設置して重力と水流を利用することで、ブロック状の氷をその浮力に逆らって蓄熱槽の下部へと搬送することができる。ブロック状の氷を下部より導入することで、上方から導入した場合に生じ得るブロック状の氷の水面を超えた盛り上がりを防止できる。
上記氷搬送配管は、蓄熱槽の外部に設置されるとよい。蓄熱槽内に氷搬送配管を設置すると、蓄熱槽の容量減少を招くと共に、蓄熱槽内の氷の上昇を阻害するおそれがあるためである。すなわち、かかる構成によれば、良好な制御性を実現することができる。
上記氷搬送配管の配管径は、ブロック状の氷の直径の平均値の5倍以上であるとよい。かかる構成によれば、氷搬送配管が氷により詰まることを防止できる。
上記水流は、氷搬送配管の軸心を外れて注入されることにより、旋回流を形成するとよい。かかる構成によれば、水流により搬送される氷も旋回して送られるため、氷搬送配管が詰まることを回避できる。なお、特許文献3に開示されている旋回流は、水との接触を増大させてシャーベット状の氷の製氷量を向上するためのものであり、ここでの旋回流とは意味合いが異なる。
上記氷搬送配管は、蓄熱槽内において同一の水平面上に配置され、ブロック状の氷を1つの蓄熱槽の中で分配して放出する複数の排出口を有するとよい。かかる構成によれば、蓄熱槽平面に対しておおむね均等に氷を蓄氷できるため、IPFの向上を図り得る。
上記第1水搬送配管は、蓄熱槽から水を抜き出す各々異なる高さに配置された複数の水抜出口と、熱交換器の直近となる水抜出口から水を抜き出しこの熱交換機へと搬送する経路を選定し、または蓄熱槽の下部に位置する水抜出口から水を抜き出しこの熱交換器へと搬送する経路を選定する経路選定弁とを有し、当該氷蓄熱装置は、水蓄熱装置としても利用可能であるとよい。かかる構成によれば、氷を蓄氷せずとも冷熱を賄えるときには、水蓄熱装置として運用できる。そのため、省エネ効果を奏し得る。
上記蓄熱槽の水位を測定する水位測定手段と、測定された水位から蓄熱槽内のおおよその氷充填率を推定して、当該氷蓄熱装置の制御を行う装置制御部とを更に備えるとよい。かかる構成によれば、氷充填率を考慮して、氷蓄熱装置(特に製氷機)を最適に稼動させることができる。なお、ブロック状の氷が水面から突出する可能性があるため、氷充填率の推定値はおおよそのものとなる。しかし、解氷終了時の水位は常時一定となるため、氷蓄熱装置としての運用から水蓄熱装置としての運用へ切り替えるための指標としては正確なものとなり得る。
上記課題を解決するために本発明にかかる氷蓄熱装置の他の代表的な構成は、内部に水と氷が貯留される蓄熱槽と、氷を製氷して蓄熱槽に供給する製氷機と、熱交換媒体として水を用い、負荷側と熱交換を行う1または複数の熱交換器と、蓄熱槽から熱交換器へ水を搬送する第1水搬送配管と、熱交換器から蓄熱槽へ熱交換に利用された水を戻す第2水搬送配管と、を備え、第2水搬送配管は、蓄熱槽内の上方に浮遊し得る氷に向かって、水面下から熱交換に利用された水を放出する1以上の水吐出口を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、熱交換特性を向上させることができる。
上記第1水搬送配管は、水吐出口から所定以上深い位置にある水を熱交換器へと搬送するとよい。かかる構成によれば、少なくとも氷残在時(IPF>0%)においては、常に一定の温度以下の水を熱交換器へと供給することができる。
本発明によれば、良好な耐久性を保ちつつ、IPF(氷充填率)の向上、熱交換特性の向上を成し得る氷蓄熱装置を提供することができる。
本発明の氷蓄熱装置の一実施形態を模式的に示す図である。 図1に示す氷蓄熱装置の概略的な機能ブロック図である。 図1に示す氷搬送配管の排出口を示す図である。 図1に示す第2水搬送配管の水吐出口を示す図である。 図1に示す氷蓄熱装置の応用例を模式的に示す図である。 水吐出口検証における検証条件を示す図である。 仮想負荷検証における実験装置の概要を示す図である。 仮想負荷検証における検証条件および結果を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の氷蓄熱装置の一実施形態を模式的に示す図である。また、図2は、図1に示す氷蓄熱装置の概略的な機能ブロック図である。本実施形態にかかる氷蓄熱装置100は、冷却塔110、冷却水搬送配管112、ブラインターボ114、ブライン搬送配管116、製氷機120、氷搬送配管122、蓄熱槽130、非常用水栓132、水位測定手段としての水位計134、第1水搬送配管140、熱交換器148、第2水搬送配管150、第3水搬送配管158、装置制御部160、非常用発電装置162を包含する。なお、冷却水搬送配管112、ブライン搬送配管116、第1水搬送配管140、第3水搬送配管158には、ポンプ170が設置されている。以下、上記した各要素について順に説明する。
冷却塔110は、冷却水を生成して、この冷却水が有する冷熱を冷却水搬送配管112によりブラインターボ114へ供給する。ブラインターボ114は、供給された冷熱を得たブラインをブライン搬送配管116から製氷機120へ搬送する。
製氷機120は、ブラインターボ114から搬送されたブラインの冷熱を利用して、ブロック状の氷120aを製氷する。ブロック状の氷120aを用いることで、焼結現象の発生や水道(みずみち)の形成といった従来技術の欠点を解消する(熱交換特性を向上する)と共に、IPFの向上を図ることができる。なお、本実施形態において、シャーベット状の氷とは通気性(通水性)を有するものであり、ブロック状の氷とは通気性(通水性)を殆ど持ち得ないものと定義する。
製氷機120は、蓄熱槽130の水面より高い位置に設置される。すなわち、蓄熱槽130の充填時(最高水位)を考慮して、その高さよりも高い位置に設置される。そして、この位置から、製氷したブロック状の氷120aを水と共に氷搬送配管122へと落とし込む。氷搬送配管122は蓄熱槽130と連結していて、氷搬送配管122の水面と蓄熱槽130の水面の高さを等しくするように常時重力が作用する。そのため、0.2m/sec(好適には1.0m/sec)以上の水流を氷搬送配管122に注入し得れば、蓄熱槽130の下部へとブロック状の氷120aを搬送することができる。
なお、水流を氷搬送配管122の軸心を外して注入することで、旋回流を発生させることができる。旋回流を用いることで、ブロック状の氷120aをも旋回させながら搬送することができ、氷搬送配管122がブロック状の氷120aにより詰まることを回避できる。
氷搬送配管122は、蓄熱槽130の外部に設置され、上述したように製氷機120から蓄熱槽130の下部へブロック状の氷120aを水流により搬送する。氷搬送配管122を蓄熱槽130内に設置した場合、蓄熱槽130の容量減少を招くと共に、蓄熱槽130内のブロック状の氷120aの上昇を阻害するおそれがあるためである。すなわち、このような構成を採用することで良好な制御性を実現することができる。加えて、氷搬送配管122を外部に設置することで、メンテナンス性や施工性の向上も図り得る。
氷搬送配管122の配管径は、ブロック状の氷120aの直径の平均値の5倍以上に設定される。配管径をこのように規定することで、氷搬送配管122に詰まりを生じることなく、ブロック状の氷120aを搬送することができる。
なお、通常、その温度の低さから製氷直後の氷(ブロック状の氷120a)は周囲の水を再凍結させてくっつくおそれがある。しかし、本実施形態においては、氷搬送配管122搬送中に氷の顕熱分が水により処理されて0℃に近い氷となるため再凍結が発生せず、蓄熱槽130内でも流動性を確保し得ることが実証されている。
図3は、図1に示す氷搬送配管の排出口を示す図である。図3に示すように、氷搬送配管122は、同一の水平面上に配置された複数の排出口124a、124bを有し、蓄熱槽130内(上方)へブロック状の氷120aをほぼ均等に分配して放出する。これにより、蓄熱槽130内でブロック状の氷120aが偏在して蓄氷されることを防止でき、IPFの向上を図ることができる。なお、本実施形態では排出口124a、124bの数を2箇所としているが、これに限定されるものではなく、更に排出口124の数を増してもよい。

蓄熱槽130は、建物の外壁に沿って設置される縦型蓄熱槽であり、内部に水とブロック状の氷120aが貯留される。この形態は、従来多用されてきた地下蓄熱槽とは異なり、地下掘削を要しないため、コスト削減および工期の短縮を図り得る。
非常用水栓132は、蓄熱槽130内に貯留された水を外部に供給する。すなわち、蓄熱槽130は、非常用水栓132を介して、非常時に内部に貯留された水を消防用水や緊急生活用水として排出可能なコミュニティタンクである。
水位計134は、超音波利用や圧力検知等、種々の方式により蓄熱槽130内の水位を測定する。概して、水の密度は1.00g/cm、氷(ブロック状の氷120a)の密度は0.92g/cmであるので、蓄熱槽130内に貯留された水がほぼ全て氷になると仮定すると、蓄熱槽130内の水位は1割程度増すこととなる。そのため、蓄熱槽130内の水量を一定とすれば、水位の測定により、そのときのIPFを推定できる。本実施形態では、水位計134の測定値は、随時、装置制御部160へと送られる。
第1水搬送配管140は、蓄熱槽130から水を抜き出す各々異なる高さに配置された複数の水抜出口142と、水を熱交換器148へと搬送する経路を選定する経路選定弁144とを有し、蓄熱槽130内から熱交換器148へ水を搬送する。経路選定弁144は、後述する装置制御部160により制御される。
好適な例としては、蓄熱槽130内氷残存時には、熱交換器148へと水を搬送する場合に経路選定弁144は、目的の熱交換器148から直近の搬送経路を選定する。すなわち、直近となる水抜出口142から抜き出した水を目的の熱交換機148へと搬送する。氷残存時においては、蓄熱槽130内のいずれの部分から水を抜き出し搬送しても、同等の冷熱効果が得られるからである。これにより、ポンプ170にかかる負荷の低減が図れる。
また、解氷時には、熱交換器148へと水を搬送する場合に経路選定弁144は、蓄熱槽130の下部に位置する水抜出口142から水を抜き出し目的の熱交換器148へと搬送する経路を選定する。4℃以上の水(熱交換器148へ搬送する水温として求められるのは7℃以下)は冷熱を有する程比重が重くなり、下方に滞留する傾向にあるためである。なお、後述する熱交換器148により温められた水が、上部に放出されるためでもある。すなわち、このような構成によれば冷熱を有する水を目的の熱交換器148へと搬送することができる。
なお、過度な冷熱を要しない場合には(例えば、寒暖差の少ない環境で使用する冷房等)蓄熱槽130にブロック状の氷120aを蓄氷せずとも、上述した蓄熱槽130下部からの水の抜き出しで対応できる。詳細には、製氷機120の冷却を製氷を要しない程度にまで弱めて稼動し、対応することができる。換言すれば、水蓄熱装置として運用することができ、ブラインターボ114の効率向上による省エネ効果を奏し得る。
熱交換器148は、蓄熱槽130から搬送された水を熱交換媒体として用い、負荷側と熱交換を行う。負荷側としては、例えば、空気調節を行う空調機(AHU:Air Handling Unit)を接続することができる。
第2水搬送配管150は、熱交換器148から蓄熱槽130へ熱交換に利用された水を戻す。具体的には、先端付近に形成された水吐出口152より、蓄熱槽130内に水を返す。なお、熱交換に利用された水は温められているため、比重が小さく優先的に上昇し得る。
図4は、図1に示す第2水搬送配管の水吐出口を示す図である。図4に示すように、水吐出口152は蓄熱槽130の水面下に配置され、上方に浮遊するブロック状の氷120aに向かって、熱交換に利用された水を放出する。これにより、熱交換に利用された水がブロック状の氷120aと高効率で熱交換できるので、熱交換特性の向上を図り得る。また、水面下からの水の放出となるので、空気を巻き込むことがなく、機器の腐食を促進するおそれが排除される。なお、好適には、水吐出口152は水位が最も低くなる解氷終了時(完全解氷時)において水面下10cm程度の位置に配置される。
第3水搬送配管158は、ブロック状の氷120aを製氷する際に要する水を蓄熱槽130から抜き出し、製氷機120へと搬送する。第3水搬送配管158の抜出位置は製氷機120の近くに配置されており、設置されたポンプ170の負荷を低減している。このとき製氷機120が水面より高い位置に設置されていることから、第3水搬送配管158は水面近傍に配置されることになるが、氷120aが充填された領域の低温の水を抽出して製氷に用いることにより、製氷速度を向上させることができる。
装置制御部160は、中央処理装置(CPU)を含んで構成されるコンピュータシステムであり、氷蓄熱装置100全体を制御する。具体的には、水位計134から送られた測定値よりIPFを推定して、製氷機120の運転調節を行ったり、経路選定弁144やポンプ170の制御により各配管を通じて水の循環を行ったりする。
装置制御部160には、例えば、既存のBEMS(Building Energy Management System)を利用することができる。すなわち、氷蓄熱装置100は、通常の氷蓄熱装置と同様の設計を適用できる利点がある。
非常用発電装置162は、停電時などに接続された所定の電気機器に電気を供給する。製氷機120の製氷は一般的に夜間の電気料金が安い時間に集中的に行われているため、非常用発電装置162よりポンプ170等の最低限の動力源に電気を供給するだけで、氷蓄熱装置100は稼動し得る。
非常用発電装置162がもたらす効果としては、例えば、停電時におけるサーバールームへの空調の維持が挙げられる。サーバールームにおいて空調が停止すると、その室内の温度は数分間で60℃から70℃に達し得る。本実施形態の氷蓄熱装置100によれば、停電時にも空調を継続することができるため、情報をバックアップする時間を稼ぐことができる。すなわち、業務継続性を改善することができる。
ポンプ170は、種々の方式により流体に圧力を加えて送り出す。本実施形態では、ポンプ170は装置制御部160により制御される。
なお、本実施形態において、ポンプ170は、各々の熱交換器148に割り当てられて設置されている。そのため、例えば各々の熱交換器148がテナントビルなどの各階に設置される場合、勤務体系の異なる業種にも容易に対応することができる。よって、延いてはビル自体のクオリティ向上にも寄与し得る。
また、各階での冷熱使用量が分割可能となるためテナント別に課金が可能となる。従来は共用であった一次側のポンプ170の電力量も各階持ちとすることができるため、いわば小規模な地域冷暖房と同様の扱いをすることができる。故に、明瞭な課金が可能となる。
また、各階の冷熱使用量を判断できるため、改正省エネ法に対応するために実施され得るビルの省エネ診断に資する情報を収集することも可能となる。この情報は、今後事業者ごとのCO排出量把握が義務化された場合にも、正確な情報として活用することができる。
以上説明した要素により、本実施形態にかかる氷蓄熱装置100は構成される。本構成の特徴の一つとして、ブロック状の氷120aを蓄熱槽130の上方から導入し得ないことが挙げられる。詳述すると、ブロック状の氷120aを上方から一定量以上導入すると、この氷が水面を超えて盛り上がってしまい、空気中に曝された氷が焼結現象により氷塊を形成し得る。水面からの盛り上がりは導入した氷の1割程度にも達し、この影響は蓄熱槽130が大型化するに従って、またブロック状の氷120aの導入量が増加するに従って顕著になる。仮に、盛り上がった部分を押圧により押し込もうとしても、シャーベット状の氷に比してブロック状の氷120aは硬く、この氷が密に配置されることとなるので、押し込むことが困難である。水面よりも上にある氷は水の冷却に寄与しにくいため、氷蓄熱としての機能の低下を招いてしまう。
すなわち、本発明者らは、鋭意検討の結果、シャーベット状の氷が内包し得る課題等を解決するために、ブロック状の氷120aを好適に蓄氷(搬送)可能な方式として、上述した重力と水流を用いた構成を見出した。ブロック状の氷120aは、比較的高い浮力を有するため水深方向への搬送には難を有するが、この構成によれば解決できる。一方、本発明を踏襲せずに、例えば製氷機120を蓄熱槽130の水面より低い位置に配置して、ポンプによってブロック状の氷120aを引っ張ろうとしても、動力が嵩むばかりとなる。また、この場合において蓄熱槽130の規模が一定以上であると、ブロック状の氷120aを引っ張り得るポンプ自体が限られてくる。よって、本実施形態にかかる氷蓄熱装置100の技術的貢献は明らかであり、以下の応用例を持って奏し得る効果を更に飛躍させる。
図5は、図1に示す氷蓄熱装置の応用例を模式的に示す図である。図5に示す氷蓄熱装置200と上述した構成(氷蓄熱装置100)の差異は、蓄熱槽230(蓄熱槽130と同様に熱交換器148等が接続される)を更に備えていることである。
具体的には、製氷機120にて製氷されたブロック状の氷120aは、2つの蓄熱槽130、230へと分岐する氷搬送配管122により搬送される。搬送先の蓄熱槽130、230は、氷搬送配管122に取り付けられた経路選定弁144によって選定される。そして、水位調節配管232がブロック状の氷120aの搬送に伴う、水位変動を調節する。
換言すれば、上記構成により離れた位置に存在する複数の蓄熱槽130、230に1つの製氷機120等から冷熱(ブロック状の氷120a)を供給することができる氷蓄熱装置200の運用が可能となる。
以下、本発明の理解を促進するために、実施例を示し更に詳細に説明する。
(水吐出口検証)
蓄熱槽130上部に集積するブロック状の氷120aへ熱交換器148により温められた水を積極的に暴露する手法として、水吐出口152の形状に着目した検討を行った。
図6は、水吐出口検証における検証条件を示す図である。図6に示すように、水吐出口の数、位置、口径、水吐出方向にそれぞれ異なる条件を設定した比較例1および実施例1〜6の計7例を用いて検討を行った。比較例1としては、上述した水吐出口152とは異なり、水を水平方向に放出する水吐出口153を採用した。
実験には、0.04m(W450×D300×H300mm)の水槽330を使用し、擬似負荷として約13℃の水道水を水吐出口152、153より放出させた。検討にあたっては、水槽330内の氷が完全融解(放熱終了)するまでの時間を計測することで、氷と水の直接熱交換速度が速くなる条件を模索した。なお、以下、水槽330、430から抜き出される水を往水、水槽330、430へ導入される水を環水と称する。
検討の結果、還水を上向きに(上方に浮遊し得る氷に向かい)放出する実施例1〜6では、水平に放出する比較例1に比べて1分ほど完全解氷が早いことが確認された。すなわち、水吐出方向は上向きが望ましいことを確認した。また、口径25A(塩ビ管規格)の実施例2では、口径13Aの実施例1に比べて解氷時間が早いことから口径は、大きいことが望ましいことを確認した。また、水吐出口152が吐出側に近い実施例3に比べて水吐出口152が水槽中央にある実施例4の方が解氷時間は早く、水吐出口152を4箇所にした実施例5よりも水吐出口152を6箇所にした実施例6の方が解氷時間は早いことから、水槽内の氷に満遍なく還水を暴露し、水吐出口152の数を増やして吐出速度を遅くすることが解氷速度の面で有利であることを確認した。
(仮想負荷検証)
実働を想定した負荷変動やピーク負荷に対する安定性を確認する目的として、上記実施例6の水吐出口152(水深100mmに配置)を用いて実験を行った。
図7は仮想負荷検証における実験装置の概要を示す図である。実験装置400は、実働負荷を模擬するためにボイラー448による温水と蓄熱槽130からの往水とを熱交換器148で熱交換する方式とした。ブロック状の氷120aには、W28×D28×H30mmのものを使用した。還水温度は、水槽430内から抜き出した0℃〜7℃の往水と、ボイラー448で作られた70℃〜80℃の湯を熱交換器148内で熱交換させ、13℃とするように調整した。また、各還水管内と往水管内に複数のロガー454を配置し温度計測を行った。
図8は、仮想負荷検証における検証条件および結果を示す図である。図8(a)に示すケース1〜5それぞれの条件で、水槽430内に蓄氷された氷の解氷過程を調べた。すなわちケース1〜3は定常負荷として、ケース4および5は非定常負荷として検証を行った。なお、満蓄に近いIPFから実験を開始したケース1と、IPFが低い状態(約13%)から開始したケース2を比較した結果、ほぼ同様の解氷過程であることが確認できたため、ケース2〜5の実験は、初期IPF13%からの実験とした。
図8(b)に定常負荷の検証結果を、図8(c)に非定常負荷の検証結果を示す。実験の結果、全てのケースにおいてIPFが5%以下になると、放熱終了時には水深750mm地点で取水する往水の温度が7℃近傍、または7℃を上回ることを確認した。しかし、水深1650mm地点、水深2550mm地点の水は、放熱終了時まで7℃以下を維持していることを確認した。これより、最も高位置となる往水の取水位置を水面(水吐出口)から1650mm程度(所定以上深い位置)に下げることで、放熱終了時まで7℃以下の往水を確保できることを確認した。さらに非定常負荷時においても往水温度の異常は確認されず、このような構成が実働にも対応できることが実証された。
以上、本発明の好適な実施形態、実施例について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態、実施例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上述した構成によれば、2.5cm角のブロック状の氷120aで最大50%程度、微少なブロック状の氷120aにおいては最大80%程度のIPFを実現し得る。
本発明は、氷および水を蓄熱槽に貯留してその冷熱を熱交換器に利用する氷蓄熱装置に利用できる。
100、200、300…氷蓄熱装置、110…冷却塔、112…冷却水搬配管、114ブラインターボ、116…ブライン搬送配管、120…製氷機、120a…ブロック状の氷、122…氷搬送配管、124…排出口、130、230…蓄熱槽、132…非常用水栓、134…水位計、140…第1水搬送配管、142…水抜出口、144…経路選定弁、148…熱交換器、150…第2水搬送配管、152、153…水吐出口、158…第3水搬送配管、160…装置制御部、162…非常用発電装置、170…ポンプ、232…水位調節配管、330、430…水槽、400…実験装置、448…ボイラー、454…ロガー

Claims (1)

  1. 内部に水と氷が貯留される蓄熱槽と、
    氷を製氷して前記蓄熱槽に供給する製氷機と、
    熱交換媒体として水を用い、負荷側と熱交換を行う1または複数の熱交換器と、
    前記蓄熱槽から前記熱交換器へ水を搬送する第1水搬送配管と、
    前記熱交換器から前記蓄熱槽へ前記熱交換に利用された水を戻す第2水搬送配管と、を備え、
    前記第2水搬送配管は、前記蓄熱槽内の上方に浮遊し得る氷に向かって、水面下から前記熱交換に利用された水を放出する1以上の水吐出口を有することを特徴とする氷蓄熱装置。
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