JP5554200B2 - 布類反転装置 - Google Patents

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本発明は、第1コンベアによって搬送される布類を、第1コンベアの下流に配置した第2コンベアへ反転させて載せる装置に関するものである。
タオル、シーツ等の布類を顧客先から回収して洗濯し、アイロンを掛けて仕上げ、納品するいわゆるリネンサプライ業においては、例えば、汚れや破れなどを検出するために、布類の表裏を反転する必要が生じる。検品以外では、ガウンなどの衣類の胸を上にして折り畳む胸出し畳み、或いは胸を下にして折り畳む背出し畳みのどちらかを選択する場合にも、衣類を反転させることが必要になる。
汚れや破れなどを検出する発明としては、例えば特開2004‐177143号の欠陥布類検出装置に関する発明があり、これは、表向きに搬送される布類を裏向きに反転させて搬送する裏向き搬送部を搬送コンベアに設けている。この構成の場合裏向き搬送部として上下のコンベアを必要とするとともに、同コンベアの下部を包み込むようなコンベアを設けなければならず、コンベアを非常に複雑に組み合わせなければならない。また、特開2005‐325489号の両面検査装置の発明では、前段コンベアからワークを受け取って裏返すために、前段コンベアに一部が重なりかつ逆方向へ回転する後段コンベアを設けている。しかし、このような構成を取る場合には搬送間隔を広く設定しなければならないという問題が生じる。
このため、本願の出願人は先に布類1枚分の長さに等しいだけの間隔を保持することなく搬送可能な、布類の反転装置を開発し、その技術的成果について出願をした。その発明は図11に示したように、第1コンベアfの端部と第2コンベアbの端部との間に間隔を設け、かつ、第2コンベアbが低位置となるように配置し、第1コンベアfの端部から先端部分が垂れ下がって来る布類wを載せて一時溜めておくために、第1コンベアfよりも低速で布類を搬送するストックコンベアcを第1及び第2コンベアの下部に配置し、第1コンベアfの端部に下がっている、布類の尾端部分zを保持して第2コンベア上へ渡す、ターンロールdを使用した受け渡し機構eを第1コンベアの前方、かつ、第2コンベアの上部に配置した構成を有する。
この構成は所期の目的を良く達成できるものであるが、受け渡し機構としてスプロケットとチェーンより成る周回装置を具備し、布類を尾端部分にて係止して保持するために上記チェーンに保持手段としてターンロールを設けている。この構造のため、ターンロールの駆動部は作業レーンを1レーンごとに分離させることになる。その結果、各レーンに適合した大きさの布類w1を処理する作業には何ら問題はないが、複数個のレーンにまたがる大きさの布類w2を処理する作業では、隣接するターンロールの駆動部が邪魔になり、作業をすることができない、つまり、上記の反転装置には1レーンと複数レーンの兼用ができないという問題のあることが判明した。しかしながら、複数レーンに渡る長さのターンロールとすることは構造上の無理が多く、ターンロールを使用したのでは1レーンと複数レーンの兼用は望めない。
特開2004−177143号 特開2005−325489号
前記の課題を解決するため、本発明は、第1コンベアによって搬送される布類を第1コンベアの下流に配置した第2コンベアへ反転させて載せるとともに、品質検査装置により布類の欠陥を検査する装置について、第1コンベアの端部と第2コンベアの端部との間に間隔を設けて、かつ、第2コンベアが低位置となるように配置し、第1コンベアの端部から先端部分が下がって来る布類を載せて一時溜めておくために、第1コンベアよりも低速で布類を搬送するストックコンベアを第1及び第2コンベアの下部に配置し、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分を保持して反転させるために第2コンベア上へ渡す受け渡し機構を具備し、当該受け渡し機構として、第1コンベアの前方、かつ、第2コンベアの上部に離れて配置した、プーリーとそれらに掛け回したベルトより成る駆動部分と、上記ベルトに取り付けて第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置され、後側が開閉するように設けられたクランプを備えた受け渡し部材と、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分にエアを噴射し、受け渡し部材上へ吹き飛ばすために、第1コンベアの前端、かつ、搬送面の下位に配置され、前方に向けてエアを噴射するエアノズルを具備しており、布類の尾端部分を保持している受け渡し部材の離間によって、布類の尾端部分を第2コンベア上へ渡すことで反転させるように構成され、第1コンベア及び第2コンベアは、小型布類を1枚搬送するレーンを、少なくとも2枚の布類を同時に搬送するために2レーン分以上左右方向に隣接して備えており、受け渡し機構は個々のレーンごとに1基ずつ具備するとともに、各受け渡し機構は第2コンベアの上方に配置した駆動部分を有し、それによって隣接レーンが相互に通じ合い、小型布類2枚分の幅を有する大型布類が隣接レーン間の境界を無抵抗で通過できるように構成され、品質検査装置として、第1コンベア側に布類の一面に対する欠陥の検査装置が配置され、第2コンベア側には布類の他の一面に対する欠陥の検査装置が配置されているものとするという手段を講じたものである。

前記の課題を解決するため、本発明は、第1コンベアによって搬送される布類を、第1コンベアの下流に配置した第2コンベアへ反転させて載せる装置について、第1コンベアの端部と第2コンベアの端部との間に間隔を設けて、かつ、第2コンベアが低位置となるように配置し、第1コンベアの端部から先端部分が下がって来る布類を載せて一時溜めておくために、第1コンベアよりも低速で布類を搬送するストックコンベアを第1及び第2コンベアの下部に配置し、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分を保持して反転させるために第2コンベア上へ渡す受け渡し機構を具備し、当該受け渡し機構として、第1コンベアの前端、かつ、第2コンベアの上部に第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置した受け渡し部材と、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分にエアを噴射して、受け渡し部材上へ吹き飛ばすために、前方に向けてエアを噴射するエアノズルを第1コンベアの前端、かつ、搬送面の下位に配置し、布類の尾端部分を保持している受け渡し部材の離間によって、布類の尾端部分を第2コンベア上へ渡すことで反転させるように構成するという手段を講じたものである。
本発明の布類反転装置において対象となる布類としては、通常は大小各種のタオル或いはシーツ等を指すと理解して良い。しかし、これらに限定されるものではなく、類似の平たい形態を持ち、コンベアによって搬送されるようなものであれば対象となる。なお、シーツ等を処理対象とする場合には、洗濯した布類を投入機にて工程に投入し、ロールアイロナーによってアイロンを掛け、その後に布類の表裏反転作業を行うのがふつうである。本発明は前後二つのコンベアを用いて、その一方から他方へ布類を移し載せるあいだに、布類の先端部分と尾端部分を入れ替えることによって布類を反転させるものであり、このような先端尾端入れ替え方式において、コンベア状に投入する布類の搬送間隔を可能な限り狭めて、作業効率を向上することを特徴とする。
本発明においては、第1コンベアよりも第2コンベアが低位置となる配置としている。第1コンベアの端部と第2コンベアの端部との間に、布類の表裏を反転させるための作業空間として必要な間隔を設けるものである。また、第2コンベアの方が第1コンベアの高さよりも低位置となるように配置することによって、第2コンベアの上部は後述する受け渡し機構を配置する空間にもなる。また、上記第1コンベアの端部から先端部分が垂れるように下がって来る布類を載せて一時溜めておくために、第1コンベアよりも低速で布類を搬送するストックコンベアを第1及び第2コンベアの下部に配置する。ストックコンベアは、第1コンベアから垂れるように下がって来る、布類をその先端部分から受け入れて一時的にストックしておくために、第1コンベアの搬送速度よりも低速で、同方向へ移動するものである。
上記第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分を保持して反転させるために第2コンベア上へ渡す受け渡し機構を具備するものとする。当該受け渡し機構として、第1コンベアの前方、かつ、第2コンベアの上部に第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置した受け渡し部材と、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分にエアを噴射して、受け渡し部材上へ吹き飛ばすために、前方に向けてエアを噴射するエアノズルを第1コンベアの前端、かつ、搬送面の下位に配置し、布類の尾端部分を保持している受け渡し部材の離間によって、布類の尾端部分を第2コンベア上へ渡すことで反転させるように構成するものである。本発明において、受け渡し機構はその位置を第1コンベアの前方、かつ、上位とすることで、第1コンベアから搬出された後、反転した布類が第2コンベアに乗り移り、支障なく搬送されるようにするものである。
受け渡し機構は布類の尾端部分を第1コンベアから第2コンベアへ移し載せ、反転前の尾端部分が反転後の先端部分となる反転操作を行うことで、反転後の布類が第2コンベア上を支承なく搬送されるように、第2コンベアの上部に配置した受け渡し部材だけで、布類の保持が行われるように構成されている。この構成によって、第1コンベアないし第2コンベアが複数レーンから成る場合でも、各レーンのコンベア間に障害物が介在しないので、隣接コンベアにまたがる大きさの布類でも全く支障なく搬送することができる。即ち、第1コンベア及び第2コンベアは、小型布類を1枚搬送するレーンを、少なくとも2枚の布類を同時に搬送するために2レーン分以上左右方向に隣接して備えており、受け渡し機構は個々のレーンごとに1基ずつ具備するとともに、各受け渡し機構は第2コンベアの上方に配置した駆動部分を有し、それによって隣接レーンが相互に通じ合い、小型布類2枚分の幅を有する大型布類が隣接レーン間の境界を無抵抗で通過できるように構成することができる。
受け渡し部材における布類の尾端部分の保持手段としては、例えば布類を摘むクランプ等を適用することができ、クランプであればクランプの開閉で上記尾端部分の保持と保持の解除が可能である。保持手段は第1コンベアの前方に位置して布類を受け取る受け取り位置と、受け取った布類を第2コンベア上へ落としたのち待機する待機位置との間を往復動する構成を取る。本発明の布類反転装置は、上記のように構成されているので前述した洗濯済み布類の品質検査、折り畳みなど各種の作業装置と組み合わせることができる。品質検査に適用する場合には、第1コンベア側に布類の一面に対する欠陥の検査装置を配置し、第2コンベア側に布類の他の一面に対する欠陥の検査装置を配置することが望ましい。
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、作業レーンを1レーンごとに分離させない布類の反転装置を提供することができ、また、第1コンベアから垂れるように下がって来る布類をその先端部分から受け入れて一時的にストックしておくストックコンベアを備えることによって、ワーク即ち布類の先端と尾端が入れ替わってからでなくても、次の布類に対する反転作業を実行することで、作業速度を向上することできるという効果を奏する。また、本発明によれば、1レーンと複数レーンの兼用が可能な布類の反転装置を提供することができるとともに、洗濯済み布類の品質検査、折り畳みなど各種の作業装置と組み合わせた反転装置を構成することができる。
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1及び図2は布類反転装置10を適用した洗濯済み布類の品質検査装置の平面及びの側面を示しており、布類反転装置10は図3に示されている。各図において、11は装置の上流に位置する第1コンベア、12は下流に位置する第2コンベア(図1では省略)、14はそれらの下位に位置するストックコンベアを示している(図1では省略)。第1コンベア11の端部11aと第2コンベア12の端部12bとの間には反転作業を行うために所要の間隔13が設けてあり、また、第1コンベア11よりも第2コンベア12の方が低位置となるように配置されている。第1コンベア11の先端部11aは2か所のコンベアロールによってほぼ直角に下方に曲げることができ、第2コンベア12の後端部12bは2か所のコンベアロールによってほぼ直角に下方に曲げられた系路をたどるので、その間を上記の間隔13として利用可能になっている。
上記ストックコンベア14は、第1コンベア11の端部11aに沿ってそこから先端部分aが垂れるように下がって来る、布類wを載せて一時溜めておくために、第1コンベア11と第2コンベア12の下部の上記間隔13の位置に設けられている。このストックコンベア14は、第1コンベア11よりも低速で布類wを搬送するが、それは本発明の先端尾端入れ替え方式においては、尾端部分zが先端部分aになって第2コンベア12を搬送されるときに、ストックされている先端部分aの側が第2コンベア12の後端付近から余り離れないようにしておきたいためである。なお、第1コンベア11、第2コンベア12及びストックコンベア14は、図外の操作部にて制御され、所定のプログラムによって他の作動部分と連携を保つように作動するものとする。
上記第1コンベア11の後端に垂れ下がって来る、布類wの尾端部分zを保持して第2コンベア12へ渡すために、受け渡し機構15が、第1コンベア11の前方、かつ、第2コンベア12の上部に配置されている。本発明における受け渡し機構15は、少なくとも一方を駆動部とする一対のプーリー16、17と、それらに掛け回したタイミングベルト18より成る駆動部分19と、上記タイミングベルト18に部材18aを介して取り付けられて第1コンベア11の前端、かつ、第2コンベア12の上部に第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置した受け渡し部材20と、第1コンベア11の端部上に残っている布類wの尾端部分zにエアを噴射して、受け渡し部材上へ吹き飛ばすために、第1コンベア11の前端、かつ、搬送面の下位に配置したエアノズル21と、を有している。上記の受け渡し部材20は第1コンベア11の前端近くから第2コンベア12の中ほどまで前進、後退可能であるように駆動部分19に設けられている。
受け渡し機構15は、さらに、受け渡し部材部側に設けられたクランプ22と、第1コンベア側に設けられた押さえ板23を具備している。クランプ22は、後方が低くなる傾斜面20aとほぼ平行に設けられ、後側が開閉するように受け渡し部材20の上側に前端部で軸支されており、傾斜面20aの後端部はエアノズル21の噴射方向よりも低位に位置する。他方の押さえ板23は第1コンベア11の前端、かつ、搬送面の下位に位置して受け渡し部材20の後端部20b受け止められるように設けられている。また、その上端は、背面側に配置したエアノズル21の前方から後方へ覆うように伸び上がり、第1コンベア11の先端部内から前方へ伸び出したガイド片24の直下に達している。押さえ板23には、前方に向けてエアを噴射するためにエアノズル21からのエアを受け渡し部材方向へ噴射させるエア通行部が設けられている。25は吹き出し管であり、布類wを受け渡し部材に負圧で吸着させるために設けられている。即ち、受け渡し部材20の上面は吸気の通過が可能な構成になっている。26は補助コンベアであり、ストックコンベア14の前方に隣接して傾斜配置されている。補助コンベア26は常時順方向に作動するので、ストックコンベア14を逆方向に作動させることによって、次に搬入されて来る布類と補助コンベア上の布類が離れるように作用し、また、補助コンベア上の布類wに緊張を与えることができる。なお、本発明における順方向は第1コンベア11、第2コンベア12による搬送方向をいうものとする。
図1、図2又は図7に示した本発明の布類反転装置10は、布類wの表面検査部27と裏面検査部28を具備する洗濯済み布類の品質検査装置30に適用することができる実施形態の一例である。なお、ここで表面、裏面というのは平たいワークの両面を区別する説明の便宜のためで、第1コンベア11における上面を表面とし、第2コンベア12における上面を裏面としただけのものである。図7の布類上面、布類下面などの表示はこのことを示している。しかし、商品としての表面、裏面を検査する必要がある場合には、表面と裏面を区別して検査することももちろん可能である。撮影装置は光源29で照明された布類wを撮影するもので、第1コンベア11と第2コンベア12の中央部上方に立ち上げられた、支持構造の上部に夫々設置されており、その検査領域は第1コンベア11と第2コンベア12の全幅をカバーする(図1参照)。
本発明は布類を反転させるための装置であるが、同じラインを使用しても反転を必要としない場合があるので、そのための機構を図4、図5を参照して説明する。第1コンベア11の先端部11aには向き変更ロール11bと、先端の折り返しロール11cがあり、向き変更ロール11bから先端側は向き変更ロール11bを中心として回転し、図4の下向きと図5の前向きの間で上下可能になっている。第1コンベア11の上記先端側は、シリンダー装置11dによって支えられて起伏動作し、この部分に設けられている押さえ板23も押さえ板回転軸23aを中心として回転し、押さえ板下部と向き変更ロール11b側を連結した連結シリンダー23bによって押さえ板23を第1コンベア上面から離し、布類wの通過可能な空間11eを形成する。一方ガイド片24もガイド片進退用シリンダー24aによって、進出反転状態から後退非反転状態へと移動可能に設けられている。よって、布類wを反転させることなく、図5に示すように、第1コンベア11から第2コンベア12へ直行させることができる。
このような構成において、布類wが図6左に示されるように第1コンベア11にて搬送されて来ると、光源29によって照射され、その照射領域を通過する間に表面の撮影がなされる。従って、第1コンベア11を搬送される間に、そこに設置されている表面検査部27において、撮影装置を有する上述の検査手段によって破れや汚れの検査を受ける。第1コンベア11上における検査で上面に異常ありと判断された布類wは、そのまま工程を進行させても良いが、また、ストックコンベア14、補助コンベア26を用いて工程外へ排出することもできる。
異常なしと判断された布類wは、その後、先端部分aが押さえ板23を乗り越えて、第1コンベア11の端部11aから垂れるように下がり、ストックコンベア14に達して逆方向へ搬送され、一時的に預けられる状態になる(図6右)。布類wが第1コンベア11の端部上に残っている状態で、その尾端部分zが検知手段によって検知され、検知信号を受けると、所定のプログラムにより、受け渡し機構15が始動する。即ち、第2コンベア中央の受け取り位置にて待機している受け渡し部材20が押さえ板23に向って移動を開始し(図7左)、押さえ板23との間で挟みこまれた状態になり、エアノズル21からエアが噴射して尾端部分zを吹き飛ばす。尾端部分zは受け渡し部材20と開いているクランプ22の間に送られて、受け渡し部材20に乗り移り(図7中)、乗り移った尾端部分zは、吹き出し管25によって発生した負圧により受け渡し部材20に保持される(図7右)。
これで、布類wの尾端部分zを第2コンベア上へ受け渡す準備が完了したことになる。この間、布類wは、ストックコンベア14のゆっくりした搬送スピードのために、詰まり気味の形態で一時溜めて置かれる状態になるが、低速であるため長尺のシーツのような布類wであっても、僅かなコンベアスペースにストックしておくことができる(図6ないし図8)。次いで、所定のプログラムにより、受け渡し部材20が元の待機位置に戻る方向へ移動を開始し(図8左)、それによって布類wの尾端部分の所要範囲が第2コンベア12に乗り移る。それと同時に、ストックコンベア14が順方向へ作動するとともに、補助コンベア26が同方向へ作動するので、布類wは補助コンベアによって下方へ引っ張られやや緊張気味の状態になる。従って、布類wは表裏反転状態となり、第2コンベア12によって搬送される状態になる(図8右)。この後、ストックコンベア14は次の布類wを迎える状態に戻る。
図9は、第2コンベア12に移り載せられて搬送されて来た布類wの裏面に対して)、第2コンベア12に続くコンベア31に設置されている裏面検査部28において、破れや汚れの検査を実施する状態を示している。裏面検査部28も表面検査部27と同様に撮影装置を有する検査手段を具備しており、撮影装置は上記コンベア31の中央部上方に設置されており、第2コンベア12上を搬送され、光源32によって照射されている布類wの裏面を撮影し、異常の有無を検査する。このようにして、二つの欠陥検査装置27、28によって布類wの上方から欠陥の検査を実行することができる。
本発明の布類反転装置10は、第1コンベア11、その前方の第2コンベア12、その下部にて低速運行するストックコンベア14を有し、第2コンベア12の上部に受け渡し機構15を設けた構成によって、布類wの投入間隔を短くし、連続的投入を可能にするとともに、コンパクト化も実現し得るという特徴を発揮するものである。これまでは、小型布類w1を1枚搬送する場合について本発明の布類反転装置10を説明した。しかし、本発明の布類反転装置10は、少なくとも2枚或いはそれ以上の布類を同時に搬送して反転させることが可能であるので、以下、その例について説明する。
図10に示したのは、小型布類w1を2枚搬送する2レーン33、34を備えており、受け渡し機構15を個々のレーンごとに1基ずつ具備している投入機35及びロールアイロナー36を備えた布類wに対する布類処理装置37に組み合された布類反転装置10の例である。上に述べた表面検査部27と裏面検査部28は、図10の性質上図示していないが、布類反転装置10の前後に配置することは、これまでの説明からも明らかである。なお、図10又は図1では、ワーク搬送方向下流に向かう方向を基準として、左右のレーン33、34の受け渡し機構15L、15R側としている。
左右のレーン33、34の大きさに適合した小型布類w1は、洗濯された状態にあり、投入機35にて各レーン33、34から工程に個別に投入され、搬送コンベア38、39によって搬送され、1個の小型布類w1ごとにロールアイロナー36にてアイロンが掛けられ、布類反転装置10に送られる。従って、左右のレーン33、34にて個別に運転がなされているので、小型布類w1が布類反転装置10に到達するのは、左右で一致せず、まちまちであっても差し支えはない。図10の左の受け渡し機構15L、15Rは、この運転状態を示している。
ここで、本発明では、第2コンベア12の上部に第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置した受け渡し部材20を有する構成であるから、左右のレーン33、34にまたがる小型布類2枚分の幅を有する大型布類w2を投入機35に投入することができる。この場合には、左右の布類反転装置10が同時に一体として作動する状態の運転モードに切換える。この切換えは前述したプログラムによって統御される。即ち、投入機35とロールアイロナー36を備えた布類処理装置37に組み合された、布類反転装置10に関連するシステムの全体が大型布類w2に対応するように、投入機35から布類反転装置10、或いは品質検査装置30までが連動し、同様に受け渡し機構15も一体として作動する。従って、本発明の布類反転装置10は、1レーンと複数レーンの兼用が可能であり、かつまた、布類の投入機35、ロールアイロナー36、品質検査装置30を含むシステムの一部としても機能する。なお、本発明の装置は、前述したようなシーツ、タオル等の他に、浴衣やガウンなどの比較的単純な形態の衣類についても、その反転に利用できる余地がある。
本発明に係る布類反転装置を適用した品質検査装置の一例を示す平面説明図である。 同上の装置の側面説明図である。 本発明に係る布類反転装置の側面説明図である。 非反転モード運転のための通過機構の例を示す側面説明図である。 非反転モード運転中の通過機構の例を示す側面説明図である。 同上の装置において、布類が工程に投入され、ストックされるまでの作動説明図である。 同じく作動説明図で、布類が第1コンベアから受け渡し部材に載り移って行く状態を示す側面説明図である。 同じく作動説明図で、布類が尾端部分から第2コンベアに着いた状態を示す側面説明図である。 本発明に係る布類反転装置を洗濯済み布類の品質検査装置に適用した例を、裏面検査とともに示す側面図である。 本発明に係る布類反転装置を複数レーンの布類処理装置に組み合わせた一例を示す平面説明図である。 従来の布類反転装置の一例を示す説明図である。
10 布類反転装置
11 第1コンベア
12 第2コンベア
13 所要の間隔
14 ストックコンベア
15 受け渡し機構
16、17 プーリー
18 駆動ベルト
19 駆動部分
20 受け渡し部材
21 エアノズル
22 クランプ
23 押さえ板
24 ガイド片
25 吹き出し管
26 補助コンベア
27 表面検査部
28 裏面検査部
29、32 光源
30 品質検査装置
31、38、39 コンベア
33、34 レーン
35 投入機
36 ロールアイロナー
37 布類処理装置

Claims (1)

  1. 第1コンベアによって搬送される布類を第1コンベアの下流に配置した第2コンベアへ反転させて載せるとともに、品質検査装置により布類の欠陥を検査する装置であって、
    第1コンベアの端部と第2コンベアの端部との間に間隔を設けて、かつ、第2コンベアが低位置となるように配置し、第1コンベアの端部から先端部分が下がって来る布類を載せて一時溜めておくために、第1コンベアよりも低速で布類を搬送するストックコンベアを第1及び第2コンベアの下部に配置し、
    第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分を保持して反転させるために第2コンベア上へ渡す受け渡し機構を具備し、
    当該受け渡し機構として、第1コンベアの前方、かつ、第2コンベアの上部に離れて配置した、プーリーとそれらに掛け回したベルトより成る駆動部分と、上記ベルトに取り付けて第1コンベア方向へ接近、離間可能に配置され、後側が開閉するように設けられたクランプを備えた受け渡し部材と、第1コンベアの端部上に残っている、布類の尾端部分にエアを噴射し、受け渡し部材上へ吹き飛ばすために、第1コンベアの前端、かつ、搬送面の下位に配置され、前方に向けてエアを噴射するエアノズルを具備しており、
    布類の尾端部分を保持している受け渡し部材の離間によって、布類の尾端部分を第2コンベア上へ渡すことで反転させるように構成され、
    第1コンベア及び第2コンベアは、小型布類を1枚搬送するレーンを、少なくとも2枚の布類を同時に搬送するために2レーン分以上左右方向に隣接して備えており、受け渡し機構は個々のレーンごとに1基ずつ具備するとともに、各受け渡し機構は第2コンベアの上方に配置した駆動部分を有し、それによって隣接レーンが相互に通じ合い、小型布類2枚分の幅を有する大型布類が隣接レーン間の境界を無抵抗で通過できるように構成され、
    品質検査装置として、第1コンベア側に布類の一面に対する欠陥の検査装置が配置され、第2コンベア側には布類の他の一面に対する欠陥の検査装置が配置されている
    布類反転装置。
JP2010228598A 2010-10-08 2010-10-08 布類反転装置 Active JP5554200B2 (ja)

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