JP5553400B2 - バイオトイレ - Google Patents
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Description
ここで、「バイオトイレ」の用語は、「投下された大便をおが屑類(例えばおが屑とそば殻)と撹拌する方式の便槽を備えた便所」を意味し、主に「組立て式の便所」として提供されるものの意で使用する。
さらに、特開2004−100348公報(特許文献2参照)においては、便所の建屋を、その高さ方向の適宜位置において天井(屋根)および壁を含む建築要素からなる上部建築構造と、壁及び床の建築要素からなる下部建築構造とに斜めに分離し、それぞれをスライド式に分離かつ結合可能に構成した分割構造を備えたバイオトイレを提案している。
セパレート便器から投下された大便をおが屑類と撹拌して発酵分解させる方式の便槽と、
セパレート便器の排尿部から投下された尿を貯留する尿液肥化タンクと、
雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置とを備えたバイオトイレであって、
前記雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置と便槽および尿液肥化タンクとをそれぞれ配管で接続し、またセパレート便器の排尿部を尿液肥化タンクと配管で接続するとともに、雨水手洗装置と便槽および尿液肥化タンクとを連結する配管にそれぞれ開閉手段を取り付けて、雨水手洗装置から導入した水分で便槽内の水分を調整するとともに、
尿液肥化タンク内に導入された尿を雨水手洗装置から導入した水分で2〜5倍に希釈して、液肥を作るようにしたことを特徴とするものである。
図1に示すように、この発明におけるバイオトイレは、投下された大便をおが屑類と撹拌して発酵分解させる方式の便槽11と、大便および尿を分離する機能を有するセパレート便器21と、雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置31と、尿液肥化タンク41とを備えている。
そして、前記雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置31は、それぞれ前記便槽11および尿液肥化タンク41と配管51,52で接続され、またセパレート便器21の排尿部22は尿液肥化タンク41と配管53で接続されている。
また、セパレート便器21の排尿部22から配管53を介して尿液肥化タンク41内に導入された尿を、雨水手洗装置31から配管52を介して導入した水分で2〜5倍に希釈して、直ちに使用できる液肥が作れるようにしてある。
また15はソーラ電池や風力発電装置により駆動される電動モータで、駆動軸16に付設した撹拌翼(図示せず)により、便槽11内に投下された大便をおが屑類と撹拌して発酵分解させるようになっている。
前記おが屑類にはそば殻を10〜20重量%配合する。また発酵温度は約60℃程度が望ましい。
該セパレート便器21は、男女いずれの使用に際しても尿は排尿部22へ、大便は大便投入部23へ投下されるよう構成することが望ましい。
そして、前記雨水手洗装置31を便槽11と接続する配管51には、通常時は閉の電動二方弁V1が設置され、便槽11内に水分を補給する必要があるときのみに電動二方弁V1を開操作するように構成してある。
また、前記雨水手洗装置31を尿液肥化タンク41と接続する配管52には、通常時は閉の開閉弁V2が設置され、尿液肥化タンク41内に水分を補給する必要があるときのみに開閉弁V2を開操作して水分を補給するのである。
すなわち、素材が防錆機能を持つステンレス等で構成され、有底のボックス本体32の中段には適宜のメッシュの網板33が、また上端開口部にはパンチングメタル34がそれぞれ配置されている。また、35,36はそれぞれ配管51,52を取り付ける給水口、37は雨水が不要の際に排水する排水口である。
さらに、38は給水口35,36、および排水口37の上部に設けたフィルタ、39は水位が上限まできたときに雨水を放流するための溢流口、40(図1参照)は上水を導入する配管である。
他方、冬季においてはこの電動三方弁V3を操作することにより、セパレート便器21の排尿部22から尿液肥化タンク41内へ、またセパレート便器21の排尿部22から便槽11にも尿へ投入することができ、もちろんその投入量も調整することができる。
このように冬季において前記雨水手洗装置31を利用せず、電動三方弁V3を操作してセパレート便器21の排尿部22からの尿のみを利用する理由は、冬季においては雨水手洗装置31の雨水が凍結してしまうためである。
図1において42は小便器で、前記尿液肥化タンク41を排尿部22と接続する配管53に配管54を介して接続されている。
すなわち、屎尿から分離した尿又は男子小便器から回収した尿を放置して尿中のpHが9.0以上になると、マグネシウム含有化合物を尿に添加して尿中のりん成分をマグネシウム化合物として回収し、該りん成分を回収した後の尿を空気のバブリングによりアンモニア成分をアンモニアガスとして回収することを特徴とする尿から有価物を連続的に回収する方法である。
すなわち、冬季以外の季節においては、先ず前記ロードセル12によって便槽11内のセパレート便器21から投下された大便等の重量を検知しながら、通常時は閉の電動二方弁V1を適宜開いて雨水手洗装置31の雨水を便槽11に給水する。
便槽11内のセパレート便器21から投下された大便等の重量が規定量を超えたら、警報器14を作動させてバイオトイレの使用を禁止する。
また、前記尿液肥化タンク41内の尿が所定の量に到達したら、通常時は閉の開閉弁V2を開いて雨水手洗装置31の雨水を尿液肥化タンク41に給水し、2〜5倍に希釈して液肥として利用する。
その際、前記尿液肥化タンク41内の尿は尿内有価物分離装置61によって有価物を分離し、有効に活用することができる。
なお、前記電動三方弁V3は冬季以外の季節においては使用されず、尿液肥化タンク41への流路のみが開となっている。したがって冬季以外の季節においては、尿はすべて尿液肥化タンク41へ送られる。
便槽11内のセパレート便器21から投下された大便等の重量が規定量を超えたら、警報器14を作動させてバイオトイレの使用を禁止する。
また、前記尿液肥化タンク41内の尿が所定の量に到達したら、通常時は閉の開閉弁V2を開いて雨水手洗装置31の雨水を尿液肥化タンク41に給水し、2〜5倍に希釈して液肥として利用する。
その際、前記尿液肥化タンク41内の尿は尿内有価物分離装置61によって有価物を分離し、有効に活用することができる。
他方、大便投入部23の下部には、前記便槽11に代えて大便蓄積部24が設けられており、用便後は大便蓄積部24に必ず焼却灰をふり掛けておく。
その後、大便蓄積部24の側面に設けた撹拌・取出し口25から焼却灰と大便とを撹拌すれば、そのままあるいは堆肥として用便を利用することができる。もちろん、尿液肥化タンク41において得られた尿を希釈し、あるいは尿内有価物分離装置61を用いて有価物を分離し、有効に活用することもできる。
図3において26は排気ダクトであり、大便蓄積部24内の臭気を排出するための排気ファン27が取り付けられている。
もちろん、一般住宅用から業務用として広く有用な常設のバイオトイレとして利用できることはいうまでもない。
12 ロードセル
13 制御盤
14 警報器
15 電動モータ
16 駆動軸
21 セパレート便器
22 排尿部
23 大便投入部
24 大便蓄積部
25 撹拌・取出し口
26 排気ダクト
27 排気ファン
31 雨水手洗装置
311 活性炭
312 配管
313 手洗器
314 配管
315 浄化装置
32 ボックス本体
33 網板
34 パンチングメタル
35,36 給水口
37 排水口
38 フィルタ
39 溢流口
40 上水導入配管
41 尿液肥化タンク
42 小便器
51,52 配管
53 配管
54 配管
55 配管
61 尿内有価物分離装置
V1 電動二方弁
V2 開閉弁
V3 電動三方弁
V4 逆止弁
Claims (5)
- 大便および尿を分離する機能を有するセパレート便器と、
セパレート便器から投下された大便をおが屑類と撹拌して発酵分解させる方式の便槽と、
セパレート便器の排尿部から投下された尿を貯留する尿液肥化タンクと、
雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置とを備えたバイオトイレであって、
前記雨水を手洗いに使用する雨水手洗装置と便槽および尿液肥化タンクとをそれぞれ配管で接続し、またセパレート便器の排尿部を尿液肥化タンクと配管で接続するとともに、雨水手洗装置と便槽および尿液肥化タンクとを連結する配管にそれぞれ開閉手段を取り付けて、雨水手洗装置から導入した水分で便槽内の水分を調整するとともに、
尿液肥化タンク内に導入された尿を雨水手洗装置から導入した水分で2〜5倍に希釈して、液肥を作るようにしたことを特徴とするバイオトイレ。 - 前記雨水手洗装置を便槽と接続する配管に取り付けた開閉手段は、通常時は閉の電動二方弁であり、便槽内に水分を補給する必要があるときのみに電動二方弁を開操作するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバイオトイレ。
- 前記雨水手洗装置を尿液肥化タンクと接続する配管に取り付けた開閉手段は、通常時は閉の開閉弁であり、尿液肥化タンク内に水分を補給する必要があるときのみに開閉弁を開操作するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のバイオトイレ。
- 前記セパレート便器の排尿部を便槽と接続する配管には、電動三方弁が設置され、便槽内に尿を補給するとともに、前記セパレート便器の排尿部と尿液肥化タンクとを接続する配管を前記電動三方弁に付設して、尿液肥化タンクに尿を投入することができるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバイオトイレ。
- 前記尿液肥化タンクが、尿内有価物分離装置を付設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のバイオトイレ。
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