JP5553391B2 - ネットワークシステム、ネットワーク機器のバックアップ方法、情報処理装置とその制御プログラム、および、ネットワーク機器とその制御プログラム - Google Patents

ネットワークシステム、ネットワーク機器のバックアップ方法、情報処理装置とその制御プログラム、および、ネットワーク機器とその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークシステムに接続するネットワーク機器のバックアップ技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、中継局間のハードビート通信を監視し、相手中継局の停止を判断してルーティング情報を保存すると共に、相手中継局の動作再開の通知を受けてルーティング情報を削除する技術が開示されている。
特開平10−023057号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、ルーティング変更は自動的に行なわれるが、障害発生後に動作再開する中継局に対するパラメータの設定においては、人手による煩雑な操作が必要である。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムであって、
前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して保持するバックアップデータ保持手段と、
前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出手段と、
前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出手段と、
前記障害回復検出手段による検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定手段と、
を備え
前記バックアップデータ設定手段は、前記障害回復検出手段が障害回復を検出したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信手段を有し、
前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信手段が送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを設定することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器のバックアップ方法であって、
前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して、バックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出ステップと、
前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出ステップと、
前記障害回復検出ステップにおける検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定ステップと、
を含み、
前記バックアップデータ設定ステップは、前記障害回復検出ステップにおいて障害回復を検出したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信ステップを有し、
前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信ステップにおいて送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを設定することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置であって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応して保持するバックアップデータ保持手段と、
障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知手段と、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信手段と、
を備え
前記バックアップデータ送信手段は、前記障害回復したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信手段を有し、
前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信手段が送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器から受信したリストア要求に応答して、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを送信することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応してバックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知ステップと、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラムであって、
前記バックアップデータ送信ステップは、前記障害回復したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信ステップを有し、
前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信ステップにおいて送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器から受信したリストア要求に応答して、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを送信することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器であって、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信手段と、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知手段と、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知手段と、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信手段と、
を備え、
前記バックアップデータ受信手段は、前記情報処理装置から、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを受信するMACアドレス受信手段を有し、
前記隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス受信手段が受信したMACアドレスとが一致する場合に、前記バックアップデータを受信して設定することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器の制御プログラムであって、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信ステップと、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知ステップと、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知ステップと、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信ステップと、
をコンピュータに実行させるネットワーク機器の制御プログラムであって、
前記バックアップデータ受信ステップは、前記情報処理装置から、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを受信するMACアドレス受信ステップを有し、
前記隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス受信ステップにおいて受信したMACアドレスとが一致する場合に、前記バックアップデータを受信して設定することを特徴とする。
本発明によれば、障害回復したネットワーク機器を煩雑な操作なしにネットワークシステムに組み込むことができる。
本発明の第1実施形態に係るネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る障害発生時のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る障害発生時のネットワークシステムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る障害回復時のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る障害回復時のネットワークシステムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る管理サーバのソフトウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワーク機器の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワーク機器のソフトウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワークシステムのバックアップ処理を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワークシステムの障害発生処理を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワークシステムの障害回復処理を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るネットワーク機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るネットワーク機器の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る交換設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る障害発生時のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る障害回復時のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのネットワークシステム100について、図1を用いて説明する。ネットワークシステム100は、複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうシステムである。
図1に示すように、ネットワークシステム100は、バックアップデータ保持部110と、障害発生検出部120と、障害回復検出部130と、バックアップデータ設定部140と、を含む。バックアップデータ保持部110は、複数のネットワーク機器101〜104のバックアップデータを取得して保持する。障害発生検出部120は、複数のネットワーク機器101〜104の少なくともいずれか1つのネットワーク機器103の障害発生を、ネットワーク機器103から発信される生存信号103aに基づき検出して報知する。障害回復検出部130は、障害発生したネットワーク機器103の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器105から発信された信号105aに基づいて検出する。バックアップデータ設定部140は、障害回復検出部130による検出に応じて、バックアップデータ保持部110に保持された障害発生したネットワーク機器103のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器105に設定する。
本実施形態によれば、煩雑な操作なしに障害回復したネットワーク機器をネットワークシステムに組み込むことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るネットワークシステムについて説明する。本実施形態に係るネットワークシステムは、複数のルータなどのネットワーク機器とこれら複数のネットワーク機器を管理する管理サーバとを備える。全てのネットワーク機器の設定情報は、管理サーバにバックアップされる。隣接して接続するネットワーク機器は互いの信号受信を監視して、相手の障害発生を検出する。そして、管理サーバは、全ての隣接するネットワーク機器が障害発生を検出したことの通知を受けると、そのネットワーク機器に障害発生があったと判定して、管理者に通知する。一方、管理サーバは、障害発生したネットワークの回復や交換による復帰を、全ての隣接するネットワーク機器によるMACアドレス受信の通知によって判定する。そして、バックアップされている障害発生したネットワーク機器の設定情報を、回復や交換したネットワーク機器にリストアして、ネットワークの復旧を管理者に通知する。
本実施形態によれば、障害発生したネットワーク機器の回復や交換によるネットワークへの復帰時に設定情報を自動的に設定するので、ネットワークの復旧を煩雑な操作なしに実現できる。
《障害発生時のネットワークシステム》
図2は、本実施形態に係る障害発生時のネットワークシステム200の構成を示すブロック図である。
ネットワークシステム200は、管理サーバ210として機能する情報処理装置と、ネットワーク201を構成するネットワーク機器202〜205と、ユーザ端末230とを備える。管理サーバ210は、各ネットワーク機器202〜205の状態を把握し、定期的なバックアップデータの取得と、機器交換後の自動リストアを行う。管理サーバ210は、例えば、特定のネットワーク機器204が故障しても、故障したネットワーク機器204以外の全てのネットワーク機器202、203、205から通信をするために、複数経路を持ち、単一障害点を持たない冗長化したネットワーク201を構成するよう管理する。なお、ネットワーク201は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよい。
また、ネットワークシステム200は、ネットワーク201の外部の管理者端末240に障害発生や復旧を通知するために、メールサーバ220を有している。
(障害発生時の動作手順)
図3は、本実施形態に係る障害発生時のネットワークシステム200の動作手順300を示すシーケンス図である。図3においては、図2にも示したように、ネットワーク機器204に障害が発生した場合を例に、動作手順を説明する。
まず、ネットワーク機器204は、隣接するネットワーク機器202、205やユーザ端末230と通信し、MACアドレスを定期的に取得している(S301)。MACアドレスの定期的な取得にはブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF)を用い、全ての隣接機器と通信を行う。MACアドレスの定期的な取得は、例えば1時間に1度とするなど、使用するネットワーク201のトラフィックの状況に応じて設定しておく。また、管理サーバ210はネットワーク機器204から定期的なバックアップデータを取得する(S303)。バックアップデータは、ステップS301で取得した隣接機器のMACアドレスを含むネットワーク機器204の設定情報である。バックアップは、例えば1日に1度とするなど、使用するネットワーク201のトラフィックの状況に応じて設定しておく。次に、ネットワーク機器204は、隣接するネットワーク機器202、205に生存信号としてブロードキャスト信号を流して、自身の生存を認識させている(S305、S307、S309)。また、ネットワーク機器204は、隣接するネットワーク機器202、205からも生存信号を受け取り、相互に生存を確認している。生存確認は、例えば1分に1度とするなど、使用するネットワーク201のトラフィックの状況に応じて設定しておく。以上の動作が平時には継続して行われている。
以下、ネットワーク機器204が故障した後の動作を示す(S311)。上記で説明したとおり、全てのネットワーク機器202〜205は、一定の間隔で自身の生存を認識させるための信号を隣接するネットワーク機器に送信している。ネットワーク機器204が故障すると、隣接するネットワーク機器202、205に送っていた生存を認識させるための生存信号は止まる。隣接するネットワーク機器202、205は、タイマにより時間を計測し、定期的な生存信号の受信ができなければタイムアウトにより検知する。その後、ネットワーク機器202、205は、通信不能の確認のため、ネットワーク機器204に生存確認信号を発信して、応答検出する(S313、S319)。隣接するネットワーク機器202、205は、ネットワーク機器204から生存確認信号の応答がない場合に、ネットワーク機器204との通信不可能と判断する。そして、ネットワーク機器202、205は、管理サーバ210にネットワーク機器204との通信に障害があることを通知する(S315、S321)。
管理サーバ210は、ネットワーク機器202、205からネットワーク機器204からの応答不能の通知を受信し、ネットワーク機器204とネットワーク機器202、205との間の通信に障害があることを認識する(S317、S323)。管理サーバ210は、ネットワーク機器204がネットワーク機器202およびネットワーク機器205と接続していることを、ネットワーク機器204の設定情報のバックアップデータから確認できる。そのため、管理サーバ210は、ネットワーク機器204に隣接する全てのネットワーク機器202、205からネットワーク機器204との応答不能の通知を受け取ったことにより、ネットワーク機器204の通信障害を確認する(S325)。
管理サーバ210は、ネットワーク機器204に通信不能の障害が発生したことを、送信用メールアドレスとして設定したメールアドレスから、管理者メールアドレスとして設定したメールアドレスへ、障害発生メールとして送信するよう指示する(S327)。すなわち、指示を受けたメールサーバ220が管理者端末240をメール宛先として、障害発生メールを送信する(S329)。
《障害回復時のネットワークシステム》
図4は、本実施形態に係る障害回復時のネットワークシステム400の構成を示すブロック図である。なお、図4において、図2と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図4においては、障害発生したネットワーク機器204は、通信可能なネットワーク機器404に交換されている。なお、図4においては、故障したネットワーク機器204をネットワーク機器404に交換した。しかし、ネットワーク機器404が無い場合、あるいは簡単にネットワーク機器204の故障が修理できる場合などは、ネットワーク機器204を修理して再起動してもよい。その場合においても、リセットされた設定情報が自動的にリストアされてネットワークの復旧が実現する。
以下、交換されたネットワーク機器404が、故障したネットワーク機器204と同様の設定情報を自動的にリストアする動作手順を示す。
(障害回復時の動作手順)
図5は、本実施形態に係る障害回復時のネットワークシステム400の動作手順500を示すシーケンス図である。
故障したネットワーク機器204を新しいネットワーク機器404に交換する(S501)。交換後のネットワーク機器404は、接続しているネットワークに新規に接続されたネットワーク機器であることを伝えるため、自身のMACアドレスをブロードキャスト信号で送信する(S503)。全ての隣接するネットワーク機器202、205は、送信された新規接続機器のMACアドレスを受信して、設定情報に格納している隣接機器のMACアドレスと比較する。そして、今までに存在しないMACアドレスであることを確認した場合に、新しいMACアドレスの機器が接続されたことを認識する(S505、S509)。隣接したネットワーク機器202、205は、新しく接続したネットワーク機器が存在することを示すため、受信した新しいMACアドレスを管理サーバ210に送信する(S507、S511)。
管理サーバ210は、障害が発生したネットワーク機器204に隣接した全てのネットワーク機器202、205からの通知で、新しくネットワーク機器404が接続されたと判断する(S515)。そして、ネットワーク機器202から受信したMACアドレスとネットワーク機器205から受信したMACアドレスが同一であるかを確認する。確認したMACアドレスが同一であった場合、ネットワーク機器202とネットワーク機器205に接続されたネットワーク機器404が同一であると判断する。
管理サーバ210は、ネットワーク機器404が故障したネットワーク機器204と交換されたネットワーク機器であることを特定するため、故障したネットワーク機器204のバックアップデータから取得した隣接する機器のMACアドレスを、新しく接続されたネットワーク機器404に送信する(S517、S519)。ただし、新しく接続されたネットワーク機器404はネットワーク設定を持たないため、管理サーバ210から直接の通信を受信できない。そこで、管理サーバ210は、隣接するネットワーク機器202宛てにバックアップデータを送信する(S517)。ネットワーク機器202は、管理サーバ210からの受信情報を隣接するネットワーク機器へ送信する機能により、新しく接続されたネットワーク機器404に送信する(S519)。
交換後のネットワーク機器404は、隣接機器のMACアドレス収集機能により隣接機器のMACアドレスを収集する。そして、ネットワーク機器202から受信したネットワーク機器204のバックアップデータである隣接機器のMACアドレスと比較する。このようにして、隣接する機器のMACアドレスが故障したネットワーク機器204に隣接する機器のMACアドレスと同一であることを確認する(S521)。
交換後のネットワーク機器404により隣接する機器のMACアドレスが同一であることを確認できれば、交換後のネットワーク機器404は、故障したネットワーク機器204のバックアップデータをリストアするための要求を管理サーバ210に行う(S523、S525)。交換後のネットワーク機器404と管理サーバ210とは直接通信できないため、リストア要求はネットワーク機器202に対して行う(S523)。リストア要求を受け取ったネットワーク機器202は、受け取った信号を管理サーバ210に送信する(S525)。管理サーバ210は、ネットワーク機器202を経由して、交換後のネットワーク機器404に故障したネットワーク機器204のバックアップデータを送信する(S527、S529)。
交換後のネットワーク機器404は、リストアが完了すると、ネットワークの設定が行われるため、管理サーバ210宛にリストアの完了通知を送信する(S531)。交換後のネットワーク機器404からのリストアの完了通知を受信した管理サーバ210は、障害が復旧したことを送信用メールアドレスとして設定したメールアドレスから、管理者メールアドレスとして設定したメールアドレスへの、障害回復メールの送信を指示する(S533)。すなわち、指示を受けたメールサーバ220が管理者端末240をメール宛先として、障害発生メールを送信する(S329)。
《管理サーバの機能構成》
図6Aは、本実施形態に係る管理サーバ210の機能構成を示すブロック図である。
管理サーバ210は、ネットワーク機器202〜205、404、あるいはメールサーバ220と通信する通信制御部610を有する。
ネットワーク機器のバックアップデータ収集部620は、ネットワークを構成するネットワーク機器から設定情報のバックアップデータを収集して、ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630にネットワーク機器に対応して格納保持する。
障害発生判定部640は、ネットワーク機器から受信した隣接機器の障害発生通知が、あるネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から送信されたと認識すれば、当該ネットワーク機器に障害が発生したと判定する。障害発生通知部650は、障害発生判定部640が障害発生と判定したネットワーク機器を管理者に通知するため、メールサーバ220により管理者端末240にメールを送付する。メールサーバ220のアドレスや管理者端末240のアドレスは、ステータス通知制御部690の通知先アドレス690aに保持されている。
障害回復判定部660は、ネットワーク機器から受信した隣接機器からの新しいMACアドレスの受信通知が、あるネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から送信されたと認識すれば、当該ネットワーク機器の障害が回復したと判定する。なお、本実施形態においては、障害回復は、故障したネットワーク機器の修理でもよいし、新たなネットワーク機器への交換であってもよい。ネットワーク機器へのバックアップデータ設定部670は、ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630に格納されている故障ネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に設定する。障害回復通知部680は、障害回復判定部660が障害回復と判定したネットワーク機器にバックアップデータが設定されて、ネットワーク機器が復旧したことを管理者に通知するため、メールサーバ220により管理者端末240にメールを送付する。障害発生と同様に、メールサーバ220のアドレスや管理者端末240のアドレスは、ステータス通知制御部690の通知先アドレス690aに保持されている。
(ソフトウェア構成)
図6Bは、本実施形態に係る管理サーバ210のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図6Bの各データおよび機能部で、参照番号の10の桁が図6Aの各機能構成部の参照番号の10の桁と等しいものは、図6Aの各機能構成部に含まれる。
管理サーバ210は、通常のサーバで、ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630と、管理サーバの制御プログラム記憶部600とを有し、ネットワークの状態を把握、管理する。
ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630は、各ネットワーク機器202〜205の設定情報バックアップ631、636、637、…を保管している部分である。各ネットワーク機器202〜205のバックアップデータは、それぞれ、ネットワーク機器のMACアドレス632と、IPアドレス、ルーティング等のネットワーク設定633と、隣接する機器のMACアドレス634と、バックアップの取得時間635とで構成される。
管理サーバの制御プログラム記憶部600は、ネットワーク機器の設定情報バックアップ収集機能部621を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、ネットワーク機器の障害受信機能部641と、障害機器の特定機能部642と、を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、新規接続機器MACアドレス受信機能部661と、障害機器の交換特定機能部662と、を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、ネットワーク機器のバックアップデータ送信機能部671を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、送信用メールアドレス設定部691と、管理者メールアドレス設定部692と、管理者へのメール通知機能部693と、を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、障害発生通知機能部651を記憶する。また、管理サーバの制御プログラム記憶部600は、障害回復通知機能部681を記憶する。以下、上記各機能部の機能を説明する。
ネットワーク機器の設定情報バックアップ収集機能部621は、ネットワークシステム内の全てのネットワーク機器からバックアップデータを定期的に採取する機能を有する。
ネットワーク機器の障害受信機能部641は、ネットワーク機器に障害が発生した場合に、障害が発生したことを示す信号を受信するための機能を有する。障害機器の特定機能部642は、ネットワーク機器の障害受信機能部641により障害情報を受信した管理サーバ210が障害機器の特定を行うための機能を有する。
新規接続機器MACアドレス受信機能部661は、管理サーバ210に管理されているネットワーク201に新規に接続されたネットワーク機器のMACアドレスを受信、収集し、管理するための機能を有する。新規に接続されたネットワーク機器のMACアドレスは、後に説明する交換後のネットワーク機器404のMACアドレスの発信機能部により発信されたMACアドレスをネットワーク201経由で受信する。障害機器の交換特定機能部662は、新規接続機器MACアドレス受信機能部661により受信した情報により、新規に接続されたネットワーク機器が故障したネットワーク機器と交換されたネットワーク機器であることを判断する機能を有する。
ネットワーク機器のバックアップデータ送信機能部671は、障害機器の交換特定機能部662により、交換後のネットワーク機器404に故障したネットワーク機器204のバックアップデータを送信する。
送信用メールアドレス設定部691は、システム側のメールサーバ220のメールアドレスを設定し、管理サーバ210からのメール送信に使用するメールアドレスを設定する機能を有する。管理者メールアドレス設定部692は、管理サーバ210から管理者へメール通知を行う場合に、通知先に使用するメールアドレスを設定する機能を有する。管理者へのメール通知機能部693は、送信用メールアドレス設定部691に設定されたメールアドレスを使用し、管理者メールアドレス設定部692に設定されたメールアドレスにメールを送信する機能を有する。
障害発生通知機能部651は、管理者へのメール通知機能部693を使用し、ネットワークシステムに障害が発生した場合に管理者へのメール通知を行う機能である。
障害回復通知機能部681は、管理者へのメール通知機能部693を使用し、ネットワークシステムで発生した障害が回復し動作が正常に戻った場合に管理者へのメール通知を行う機能である。
《ネットワーク機器の機能構成》
図7Aは、本実施形態に係るネットワーク機器202〜205、404の機能構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ネットワーク機器はいずれも同様の構成であり、ネットワーク機器の参照番号は省略する。
ネットワーク機器は、隣接するネットワーク機器、管理サーバ210、およびユーザ端末230と通信する通信制御部710を有する。なお、図7においては、1つの通信端末が、隣接するネットワーク機器、管理サーバ210、およびユーザ端末230と通信するように図示したが、ユーザ端末230用の通信制御部は別個に設けてよい。
バックアップデータ送信部720は、設定情報記憶部730に格納された設定情報をバックアップデータとして、定期的に管理サーバ210に送信する。設定情報記憶部730は、本ネットワーク機器のMACアドレスやネットワーク設定、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを含む設定情報を記憶する。
リストア処理部740は、本ネットワーク機器が障害回復あるいは交換したネットワーク機器の場合は、隣接するネットワーク機器から転送されたバックアップデータをリストアする。一方、リストア処理部740は、本ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器が障害回復あるいは交換したネットワーク機器の場合は、管理サーバ210からのバックアップデータを隣接するネットワークに転送する。隣接機器情報収集部750は、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを定期的に収集して、設定情報記憶部730にネットワーク201の現在の構成情報として記憶する。
自機器情報発信部760は、自機器の生存信号の発信や、設定情報記憶部730から読出した自機器のMACアドレスを隣接するネットワーク機器に対して定期的に発信する。
障害情報制御部770は、隣接機器障害検出部と、タイマと、障害情報送信部とを有する。隣接機器障害検出部は、隣接するネットワーク機器の発信する生存信号を定期的に監視し、タイマがタイムアウトしても生存信号が検出されなければ、隣接するネットワーク機器に障害ありと判断する。そして、隣接機器障害検出部は、障害ありと判断したネットワーク機器に生存確認信号を発信して応答を検出し、応答がなければ障害ありを確認する。障害情報送信部は、隣接機器障害検出部が障害ありを確認すれば、その隣接するネットワーク機器のMACアドレスと共に、障害ありを管理サーバ210に通知する。
回復情報制御部780は、隣接機器回復検出部と、回復情報送信部とを有する。隣接機器回復検出部は、隣接するネットワーク機器の発信するMACアドレスを監視し、新たなMACアドレスを受信すれば、隣接するネットワーク機器の障害回復あるいは交換ありと判断する。回復情報送信部は、隣接機器回復検出部が障害回復あるいは交換ありと判断すれば、その隣接するネットワーク機器のMACアドレスと共に、障害回復を管理サーバ210に通知する。
(ソフトウェア構成)
図7Bは、本実施形態に係るネットワーク機器202〜205、404のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図7Bの各データおよび機能部で、参照番号の10の桁が図7Aの各機能構成部の参照番号の10の桁と等しいものは、図7Aの各機能構成部に含まれる。また、以下の説明では、ネットワーク機器はいずれも同様の構成であり、ネットワーク機器の参照番号は省略する。
ネットワーク機器は、本実施形態により機能が追加されたネットワーク機器であり、設定情報記憶部730と、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700とを有する。
設定情報記憶部730は、管理サーバ210にバックアップされるネットワーク機器の情報であり、本実施形態に必要なものとして、自身のMACアドレス731と、IPアドレス、ルーティング等のネットワーク設定732と、隣接する機器のMACアドレス733とを含む。なお、隣接する機器とは、ネットワーク機器の各インターフェイスが接続しているブロードキャスト・ドメインに存在する機器を示す。
ネットワーク機器のMACアドレス731は、管理サーバ210にバックアップされる設定情報に含まれる。そして、ネットワーク機器が故障した場合に、交換後のネットワーク機器がネットワークに接続した際、今までネットワークに接続されていないネットワーク機器であることを判断するのに使用される。IPアドレス、ルーティング等のネットワーク設定732は、管理サーバ210にバックアップされる設定情報に含まれ、ネットワーク機器が交換された場合に、交換後のネットワーク機器にリストアされる。隣接する機器のMACアドレス733は、管理サーバ210にバックアップされる設定情報に含まれ、ネットワーク機器と接続する全ての機器のMACアドレスを格納する。ネットワーク機器が新しく接続した場合に、故障したネットワーク機器と交換したネットワーク機器であることを確認するために使用される。
ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、設定情報バックアップ機能部721を記憶する。また、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、交換前の機器との隣接機器の照合機能部741と、リストア完了通知機能部742と、管理サーバからの受信情報を隣接するネットワーク機器へ送信する機能部743とを記憶する。また、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、隣接機器のMACアドレス収集機能部751を記憶する。また、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、生存信号の発信機能部761と、ブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762と、MACアドレスの発信機能部763とを記憶する。また、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、隣接機器の生存確認信号発信機能部771と、隣接機器の障害発信機能部772とを記憶する。また、ネットワーク機器の制御プログラム記憶部700は、新規接続機器のMACアドレス受信機能部781と、新規接続機器のMACアドレス発信機能部782とを記憶する。なお、図7Aのタイマを含むタイマ機能も有している。以下、上記各機能部の機能を説明する。
設定情報バックアップ機能部721は、設定情報を管理サーバ210にバックアップデータとして送信するための機能である。
交換前の機器との隣接機器の照合機能部741は、本ネットワーク機器が交換後のネットワーク機器である場合に、交換された際に管理サーバ210から設定情報に含まれる隣接する機器のMACアドレスを受信する。そして、隣接機器のMACアドレス収集機能部751により収集した現在接続している機器のMACアドレスとの差異を調査するための機能である。本機能により、隣接機器のMACアドレスが交換前の機器と同一であることを確認する。リストア完了通知機能部742は、管理サーバ210からの自動リストアが完了したことを管理サーバ210に通知するための機能である。本通知によって、交換後の本ネットワーク機器が管理サーバ210とのネットワーク通信が可能になったことを示す。管理サーバからの受信情報を隣接するネットワーク機器へ送信する機能部743は、隣接するンメットワーク機器が交換後のネットワーク機器である場合に、新規接続されたネットワークの設定のされていないネットワーク機器と管理サーバ210との通信を仲介するための機能である。自身のIPアドレスへ送信された情報を特定のMACアドレスに向けて送信するための機能を有する。管理サーバ210から交換後のネットワーク機器へのリストア等は本機能により送信される。
隣接機器のMACアドレス収集機能部751は、設定情報に含まれる隣接する機器のMACアドレスを収集するための機能である。ブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762により、ネットワーク機器が接続しているブロードキャスト・ドメインに存在する機器のMACアドレスを収集する機能を有する。
生存信号の発信機能部761は、隣接するネットワーク機器同士がお互いと通信可能であることを確認するため、ブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762により、定期的に信号を送信する機能を有する。ブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762は、ネットワーク機器の各インターフェイスが接続しているブロードキャスト・ドメイン内の各機器への一斉送信を行うための機能である。ブロードキャスト発信が届く範囲の機器を隣接する機器として、隣接する機器への通信として使用される。MACアドレスの発信機能部763は、隣接機器のMACアドレス収集機能部751による信号を受け、隣接するネットワーク機器に自身のMACアドレスを発信するための機能を有する。また、故障したネットワーク機器との交換等により、ネットワークに新しくネットワーク機器が接続した際に、本機能により自身のMACアドレスを発信する。そして、隣接するネットワーク機器に新規のネットワーク機器が接続したことを通知する機能としても使用される。
隣接機器の生存確認信号発信機能部771は、定期的な生存信号を受信できなかった隣接するネットワーク機器に、確認の信号を発信するための機能である。本信号に応答がない隣接するネットワーク機器は通信不能に陥ったと判断するための機能である。隣接機器の障害発信機能部772は、隣接機器の生存確認信号発信機能部771の発信に反応のなかった隣接するネットワーク機器に障害が発生したことを、管理サーバ210に送信するための機能である。
新規接続機器のMACアドレス受信機能部781は、隣接するネットワーク機器がMACアドレス発信機能により発信したMACアドレスを受信した際に、自身の設定情報に含まれる隣接する機器のMACアドレスと照合する。そして、存在しないMACアドレスだった場合に、新規接続したネットワーク機器のMACアドレスと判定する機能である。新規接続機器のMACアドレス発信機能部782は、新規接続機器のMACアドレス受信機能部781により新規接続したネットワーク機器のMACアドレスと判定されたMACアドレスを、管理サーバ210に送信するための機能である。
なお、タイマ機能は、生存信号の発信機能部761等の定期的な通信や監視を行うために使用される。
《ネットワークシステムの処理説明》
以下、上記管理サーバ210と、ネットワーク機器202〜205とからなるネットワークシステム200において、ネットワーク機器204に障害が発生して、ネットワーク機器404に交換する場合の、各装置の処理について説明する。
(バックアップ処理)
図8は、本実施形態に係るネットワークシステムのバックアップ処理800を説明する図である。なお、図8には、ネットワーク機器202と204のみを示し、他のネットワーク機器については省略している。また、各装置における機能部の記載は、本実施形態に関連するもののみであり、ネットワーク通信に関わる機能部は省略している。
ネットワーク機器204は、設定情報記憶部730に、自機器のMACアドレス811と、IPアドレス、ルーティング等のネットワーク設定812と、隣接する機器のMACアドレス813とを保持している。図2に示すネットワークシステム200においては、隣接する機器のMACアドレス813には、ネットワーク機器202と205とのMACアドレスが記憶されている。また、この設定情報は、定期的に管理サーバ210にバックアップデータとして送信され収集される。したがって、ネットワーク機器204では、隣接機器のMACアドレス収集機能部751と、設定情報バックアップ機能部721とが、定期的に動作している。ネットワーク機器202には設定情報記憶部820に同様の設定情報が保持され、他のネットワーク機器においても、隣接するネットワーク機器が異なるのみで同様である。
管理サーバ210のネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630には、ネットワーク機器202の設定情報バックアップ631、ネットワーク機器204の設定情報バックアップ637が、それぞれバックアップデータとして保持される。ネットワーク機器204の設定情報バックアップ637には、ネットワーク機器204の設定情報記憶部730と同様の、MACアドレス811と、IPアドレス、ルーティング等のネットワーク設定812と、隣接する機器のMACアドレス813とが保持される。さらに、ネットワーク機器204の設定情報バックアップ637には、バックアップの取得時間814が記憶される。管理サーバ210においては、定期的にネットワーク機器の設定情報バックアップ収集機能部621がネットワーク機器のバックアップデータを収集している。
(障害発生処理)
図9は、本実施形態に係るネットワークシステムの障害発生処理900を説明する図である。図9は、ネットワーク機器204において障害が発生したと仮定する。したがって、処理と直接関係しないネットワーク機器203などは削除している。また、ハブ/スイッチ940と950とは、各ネットワーク機器あるいはユーザ端末の間のルートを設定する。
ネットワーク機器204では、正常であれば、隣接機器のMACアドレス収集機能部751が隣接機器のおよびユーザ端末230のMACアドレスを収集する。本例では、隣接するネットワーク機器202のMACアドレス912とネットワーク機器205のMACアドレス911と、ユーザ端末230のMACアドレス913が収集される。また、生存信号の発信機能部761とブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762とにより、生存信号が隣接するネットワーク機器202および205に発信されている。
ところが、ネットワーク機器204に障害が発生すると、生存信号の発信が停止してしまう。隣接するネットワーク機器202および205においては、ネットワーク機器204からの生存信号を受信できずにタイムアウトすると、障害発生を検知する。そして、一過性の生存信号受信ミスでなくネットワーク機器204の障害発生であることを確認するために、隣接機器の生存確認信号発信機能部771によりネットワーク機器204に生存確認信号を発信する。ネットワーク機器204からの生存確認信号への応答がない場合に、ネットワーク機器202および205はネットワーク機器204の障害を確認する。そして、隣接機器の障害発信機能部772により、ネットワーク機器204の障害を管理サーバ210に通知する。
管理サーバ210は、ネットワーク機器の障害受信機能部641が各ネットワーク機器からの隣接機器の障害通知を受信する。そして、障害機器の特定機能部642が、隣接する全てのネットワーク機器が障害通知を送ってきたと判断すると、そのネットワーク機器を障害機器として特定する。
図示しないが、管理サーバ210は、障害発生通知機能部651により、管理者端末240に障害発生を通知する。
(障害回復処理)
図10は、本実施形態に係るネットワークシステムの障害回復処理1000を説明する図である。図10は、障害発生したネットワーク機器204を新たなネットワーク機器404に交換したと仮定する。したがって、処理と直接関係しないネットワーク機器203などは削除している。また、ハブ/スイッチ940と950とは、各ネットワーク機器あるいはユーザ端末の間のルートを設定する。
変換後のネットワーク機器404は、まず、MACアドレスの発信機能部763とブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF:FF)発信機能部762とにより、初期設定のMACアドレスを隣接するネットワーク機器に発信する。
隣接するネットワーク機器202と205とは、新規接続機器のMACアドレス受信機能部781によって、変換後のネットワーク機器からのMACアドレスを受信する。新規接続機器であることは、そのMACアドレスが今までとは異なるものであることにより判断する。そして、新規接続機器のMACアドレス発信機能部782により、そのMACアドレスを管理サーバ210に通知する。
管理サーバ210は、新規接続機器MACアドレス受信機能部661によって、各ネットワーク機器から通知された新規接続機器のMACアドレスを受信する。そして、隣接する全てのネットワーク機器から同じ新規接続のMACアドレスを受信すると、障害機器の交換特定機能部662が、そのネットワーク機器が障害機器を交換したネットワーク機器であることを特定する。本例の場合は、ネットワーク機器202および205両方からネットワーク機器404が隣接機器として接続されたことを通知されると、障害機器が交換されたと判定する。
管理サーバ210のネットワーク機器のバックアップデータ送信機能部671は、バックアップしている故障ネットワーク機器204の設定情報から隣接機器のMACアドレスを読み出して、ネットワーク機器404に送信する。ただし、交換後のネットワーク機器404は、まだ、ネットワーク201におけるネットワーク設定を持たないため、ネットワーク機器404への隣接機器のMACアドレスの送信は、隣接するネットワーク機器を経由して実行される。本例では、ネットワーク機器202における、管理サーバからの受信情報を隣接するネットワーク機器へ送信する機能部743により、ネットワーク機器202を経由して行なう。なお、受信情報を隣接するネットワーク機器へ送信する機能部743により、ネットワーク機器205を経由して行われてもよい。
ネットワーク機器202を経由して、故障したネットワーク機器202の隣接機器のMACアドレスを受信したネットワーク機器404は、自機器の環境の確認を行なう。すなわち、まず、隣接機器のMACアドレス収集機能部751により、隣接機器のMACアドレスを収集する。本例では、ネットワーク機器202および205、ユーザ端末230のMACアドレス911〜913を収集する。そして、交換前の機器との隣接機器の照合機能部741により、管理サーバ210から送信された設定情報に含まれる隣接機器のMACアドレスと、収集した隣接機器のMACアドレスとが一致するか照合する。一致すれば、ネットワーク機器404は、故障したネットワーク機器204に交換された機器であると確認して、ネットワーク機器202を経由して管理サーバ210にバックアップデータのリストアを要求する。
バックアップデータのリストア要求を受けて、管理サーバ210は、ネットワーク機器のバックアップデータ送信機能部671により、故障したネットワ0ク機器204のバックアップデータを、ネットワーク機器202を経由して、ネットワーク機器404に送信する。バックアップされていたネットワーク機器204の設定情報が、ネットワーク機器404にリストアされると、ネットワーク機器404は故障前のネットワーク機器204と同じ設定情報となる。そのため、リストア完了通知機能部742は、ネットワーク201におけるネットワーク設定を使用して、直接、ネットワーク機器404から管理サーバ210にリストア完了を通知する。すなわち、これ以降、ネットワーク機器404と管理サーバ210との通信は、ネットワーク機器202や205を経由せずに行なわれる。
図示しないが、管理サーバ210は、障害回復通知機能部681により、管理者端末240に障害回復を通知する。
《管理サーバのハードウェア構成》
図11は、本実施形態に係る管理サーバ210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11で、CPU1110は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図6Aの管理サーバ210の各機能構成部を実現する。ROM1120は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部610は通信制御部であり、本実施形態においては、ネットワーク機器202〜205、404やメールサーバ220と通信する。なお、CPU1110は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。
RAM1140は、CPU1110が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1140には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。収集したバックアップデータ1141は、各ネットワーク機器から受信した設定情報であるバックアップデータを示し、ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630に格納される。設定するバックアップデータ1142は、ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630から読出され、新たに交換して接続されたネットワーク機器に送信して設定するバックアップデータを示す。障害発生受信情報/送信元1143は、ネットワーク機器を送信元とする障害発生受信情報を示す。障害発生判定フラグ1144は、隣接する全てのネットワーク機器からの障害発生報告を受信して、ネットワーク機器の障害発生を判定した場合のフラグを示す。障害回復受信情報/送信元1145は、ネットワーク機器を送信元とする障害回復受信情報を示す。障害回復判定フラグ1146は、隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復報告を受信して、ネットワーク機器の障害回復を判定した場合のフラグを示す。障害発生/回復通知情報1147は、障害発生が確認されて障害発生判定フラグ1144がオンとなった場合に障害発生を管理者端末240に通知する情報を示す。また、障害回復が確認されて障害回復判定フラグ1146がオンとなってバックアップデータのリストアの終了通知を受信した場合に障害回復を管理者端末240に通知するための情報を示す。送受信データ1148は、通信制御部610を介して送受信される送受信データを示す。
ストレージ1150には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ネットワーク機器のバックアップデータ記憶部630は、図6Bに示したような構成でネットワーク機器のバックアップデータを記憶する記憶部を示す。
ストレージ1150には、以下のプログラムが格納される。管理サーバ制御プログラム1151は、本管理サーバ210の全体を制御する管理サーバ制御プログラムを示す。バックアップ収集モジュール1152は、管理サーバ制御プログラム1151において、ネットワーク機器からバックアップデータを収集して保持するバックアップ収集モジュールを示す。障害発生制御モジュール1153は、隣接するネットワーク機器から通知された障害発生通知に基づき、ネットワーク機器の障害発生を判定する障害発生制御モジュールを示す。そして、障害発生制御モジュール1153は、メールサーバ220を使用して管理者端末240に障害発生をメールで通知する。障害回復制御モジュール1154は、隣接するネットワーク機器から通知された障害回復通知に基づき、ネットワーク機器の障害回復を判定する障害回復制御モジュールを示す。障害回復制御モジュールは、障害回復を通知したネットワーク機器に基づいて、障害回復したネットワーク機器を特定し、そのネットワーク機器の隣接機器のMACアドレスを隣接するネットワーク機器を経由して送信する。そして、障害回復したネットワーク機器からバックアップデータのリストア要求を受けるとバックアップデータを送信する。障害回復したネットワーク機器からリストア完了の報告を受けると、メールサーバ220を使用して管理者端末240に障害回復をメールで通知する。
なお、図11には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
《管理サーバの処理手順》
図12は、本実施形態に係る管理サーバ210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11のCPU1110がRAM1140を使用して実行し、図6Aの機能構成部を実現する。
まず、ステップS1211において、各ネットワーク機器からバックアップデータを受信したか否かを判定する。また、ステップS1221において、隣接ネットワーク機器の障害発生通知を受信したか否かを判定する。また、ステップS1231において、隣接ネットワーク機器の障害回復通知を受信したか否かを判定する。また、ステップS1241において、障害回復あるいは交換したネットワーク機器からのリストア要求を受信したか否かを判定する。いずれでもない場合は、ステップS1251において、他の処理を実行する。
バックアップデータ受信であればステップS1213に進んで、バックアップデータの送信元のネットワーク機器を特定する。そして、ステップS1215において、特定したネットワーク機器の設定情報バックアップを更新し、バックアップの取得時間を設定する。
隣接ネットワーク機器の障害発生通知を受信した場合はステップS1223に進んで、障害発生通知を通知元のネットワーク機器と共に記憶する。ステップS1225においては、障害ネットワーク機器の特定条件を満たすか否かを判定する。ここで、障害ネットワーク機器の特定条件とは、そのネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が隣接機器障害を通知したという条件である。すなわち、この特定条件により、一過性の問題をネットワーク機器の障害発生と誤認識しないようにする。なお、特定条件は、隣接する全ネットワーク機器による障害検知に限定されない。例えば、所定閾値以上の隣接ネットワーク機器による障害検知であってもよい。特定条件を満たさなければそのまま処理を終了する。特定条件を満たせばステップS1227に進んで、特定された障害ネットワーク機器を記憶する。そして、ステップS1229において、メールサーバ220に管理者(管理者端末240)宛の障害通知メールの送信指示をする。
隣接ネットワーク機器の障害回復通知を受信した場合はステップS1233に進んで、障害回復通知を通知元のネットワーク機器と共に記憶する。ステップS1235においては、回復ネットワーク機器の特定条件を満たすか否かを判定する。ここで、回復ネットワーク機器の特定条件とは、そのネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が同じ隣接機器のMACアドレスを通知したという条件である。なお、特定条件は、隣接する全ネットワーク機器による障害回復通知に限定されない。特定条件を満たさなければそのまま処理を終了する。特定条件を満たせばステップS1237に進んで、特定された回復ネットワーク機器に対して、障害ネットワーク機器のバックアップデータから隣接機器のMACアドレスを読出して、障害ネットワーク機器に隣接ネットワーク機器を経由してMACアドレス送信をする。
回復ネットワーク機器からのリストア要求であればステップS1243に進んで、隣接ネットワーク機器を経由して障害ネットワーク機器のバックアップデータを回復ネットワーク機器に送信する。ステップS1245においては、リストア完了通知の回復ネットワーク機器からの受信を待つ。リストア完了通知を受けるとステップS1247に進んで、メールサーバ220に管理者(管理者端末240)宛の回復通知メールの送信指示をする。
《ネットワーク機器のハードウェア構成》
図13は、本実施形態に係るネットワーク機器202〜205、404のハードウェア構成を示すブロック図である。
図13で、CPU1310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図7Aのネットワーク機器202〜205、404の各機能構成部を実現する。ROM1320は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部710は通信制御部であり、本実施形態においては、管理サーバ210や、隣接するネットワーク機器、ユーザ端末230と通信する。なお、CPU1310は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPUを含んでもよい。
RAM1340は、CPU1310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1340には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。バックアップデータ1341は、管理サーバ210に定期的に送信するバックアップデータを示す。隣接機器MACアドレス1342は、隣接ネットワーク機器を含む隣接機器から受信したMACアドレスを示す。送信用生存信号1343は、定期的に自機器の存在を隣接ネットワーク機器に通知するための生存信号を示す。受信生存信号/送信元1344は、隣接ネットワーク機器から発信された生存信号を送信元と共に記憶する受信生存信号/送信元を示す。障害発生通知/障害機器1345は、隣接ネットワーク機器の障害発生と判断した場合に障害機器情報と共に管理サーバ210に送信する障害発生通知/障害機器を示す。障害回復通知/回復機器1346は、隣接ネットワーク機器の障害回復と判断した場合に回復機器情報と共に管理サーバ210に送信する障害回復通知/回復機器を示す。隣接ネットワーク機器への転送情報1347は、隣接ネットワーク機器が回復ネットワーク機器である場合に、ネットワーク設定が無い間、管理サーバ210と回復ネットワーク機器との間のデータ伝送の仲介をする転送情報を示す。送受信データ1348は、通信制御部610を介して送受信される送受信データを示す。
ストレージ1350には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。設定情報記憶部730は、図7Bに示したような構成でネットワーク機器の設定情報を記憶する記憶部を示す。この設定情報が、バックアップデータとして定期的に管理サーバ210に送信される。
ストレージ1350には、以下のプログラムが格納される。ネットワーク機器制御プログラム1351は、本ネットワーク機器の全体を制御するネットワーク機器制御プログラムを示す。バックアップデータ送信モジュール1352は、ネットワーク機器制御プログラム1351において、自機器の設定情報をバックアップデータとして管理サーバ210に送信するバックアップデータ送信モジュールを示す。生存信号送信モジュール1353は、隣接するネットワーク機器に対して、自機器の存在と正常動作を伝える生存信号を送信する。生存信号送信モジュールを示す。隣接ネットワーク機器チェックモジュール1354は、生存信号を受信できなかった隣接ネットワーク機器に対して生存確認信号を送信して、その応答有無により障害発生を確認するチェックモジュールを示す。障害発生検出モジュール1355は、隣接ネットワーク機器の障害発生を検出して、それを管理サーバ210に通知する障害発生検出モジュールを示す。障害回復検出モジュール1356は、隣接ネットワーク機器の障害回復を検出して、それを管理サーバ210に通知する障害回復検出モジュールを示す。隣接ネットワーク機器への情報転送モジュール1357は、管理サーバ210から送信される隣接機器のMAC情報やリストアする設定情報などを、隣接する回復ネットワーク機器に対して転送する情報転送モジュールを示す。
なお、図13には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
《ネットワーク機器の処理手順》
図14は、本実施形態に係るネットワーク機器202〜205、404の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、図7Aの機能構成部を実現する。
まず、ステップS1411において、本機器が交換された初期起動であるか否かを判定する。また、ステップS1421において、管理サーバ210へのバックアップデータ送信であるか否かを判定する。また、ステップS1431において、隣接ネットワーク機器からの生存信号の受信か否かを判定する。また、ステップS1441において、管理サーバ210から隣接ネットワークへ情報を転送するように指示を受けたか否かを判定する。いずれでもない場合は、ステップS1451において、他の処理を実行する。
初期起動であればステップS1413に進んで、障害発生したネットワーク機器の設定情報を本機器にリストアする交換設定処理を実行する(図15参照)。バックアップデータの送信であればステップS1423に進んで、バックアップデータとして設定情報を取得する。そして、ステップS1425において、管理サーバ210に取得したバックアップデータを送信する。
隣接ネットワーク機器からの生存信号の受信が無くタイムアウトした場合はステップS1433に進んで、隣接ネットワーク機器に生存確認信号を送信して応答をチェックする。続いて、ステップS1435において応答有無により分岐する。応答があれば一過性の生存信号検知ミスとして処理をせずに終了する。一方、生存確認信号に応答が無ければステップS1437に進んで、管理サーバ210に隣接ネットワーク機器の障害発生を通知する。
隣接ネットワーク機器への情報転送の指示であればステップS1443に進んで、転送用情報を管理サーバ210から受信する。そして、ステップS1445において、管理サーバ210から受信した転送用情報を隣接ネットワーク機器に送信する。
(交換設定処理)
図15は、本実施形態に係る交換設定処理S1413の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1501において、新しいネットワーク機器である信号(本例では、初期設定されたMACアドレス)を隣接ネットワーク機器に送信する。そして、ステップS1503において、管理サーバ210からバックアップデータに基づく隣接機器のMACアドレスの受信を待つ。なお、前述のように、ネットワーク設定されてなく管理サーバ210からは直接受信できないので、隣接ネットワーク機器からの経由で受信する。なお、隣接機器には、ネットワーク機器のみでなくユーザ端末を含んでよい。
管理サーバ210からのMACアドレスの受信があるとステップS1505に進んで、現在接続している隣接機器からMACアドレスを直接取得する。そして、ステップS1507において、管理サーバ210から受信したMACアドレスと、直接接続する隣接機器から取得したMACアドレスとを比較して、一致するか否かを判定する。一致しなければステップS1517に進んで、現在新しいネットワーク機器が接続しているネットワーク上の位置と、障害発生したネットワーク機器のネットワーク上の位置が一致しないことを通知して、処理を終了する。
隣接機器のMACアドレスが一致すればステップS1509に進んで、管理サーバ210に隣接ネットワーク機器を経由して設定情報のリストアを要求する。そして、ステップS1511において、バックアップされた設定情報であるバックアップデータを、管理サーバ210から隣接ネットワーク機器を経由して受信するのを待つ。バックアップデータを受信すればステップS1513に進んで、バックアップデータのリストア処理を実行する。リストア処理が完了すると、既にネットワーク設定を完了したので、ステップS1515において、管理サーバ210に直接リストア完了通知を送信する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るネットワークシステムについて説明する。本実施形態に係るネットワークシステムは、上記第2実施形態と比べると、予備のネットワーク機器があらかじめ接続されており、障害発生時に、ネットワーク制御を自動的に予備のネットワーク機器に移行する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、障害発生したネットワーク機器の予備のネットワーク機器への移行時に設定情報を自動的に設定するので、ネットワークの復旧を煩雑な操作なしに実現できる。
《ネットワークシステムの構成》
以下、本実施形態における障害発生時のネットワークシステムと障害回復時のネットワークシステムを示す。かかる説明により、第2実施形態との相違点が明瞭になり、また同時に、第2実施形態から本実施形態の処理手順が容易に理解できる。
(障害発生時)
図16は、本実施形態に係る障害発生時のネットワークシステム1600の構成を示すブロック図である。なお、第2実施形態の図2と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。本例ではネットワーク機器204に障害が発生したと仮定する。
図16の図2との相違点は、ネットワーク機器1606が、ネットワーク機器204の予備としてネットワーク1601に接続されている点にある。すなわち、ネットワーク機器1606の隣接機器は、ネットワーク機器204の隣接機器と同一である。本例では、共に、ネットワーク機器202と205、ユーザ端末230が隣接機器として接続している。図16においては、動作中のネットワーク機器204の隣接機器との接続を太実線で示し、予備のネットワーク機器1606の隣接機器との接続を細破線で示している。
また、管理サーバ1610は、ネットワーク機器間あるいはネットワーク機器とユーザ端末間の接続を自動的に切り替え制御する機能を有している。
なお、図16においては、繁雑さを避けるために、ネットワーク機器204の予備としてネットワーク機器1606を接続した例を示した。しかし、予備のネットワーク機器は全ての動作中のネットワーク機器202〜205と交換可能に接続されるのが、資源の有効利用としては望ましい。また、ネットワーク機器1606を予備として特定するのではなく、5つのネットワーク機器の使用する組合せを変えながら、1つのネットワーク機器が順に予備となるようなネットワークの構成も実現できる。
(障害回復時)
図17は、本実施形態に係る障害回復時のネットワークシステム1700の構成を示すブロック図である。
図17においては、障害発生したネットワーク機器204は、ネットワーク1701における接続から外され、予備のネットワーク機器1606がネットワーク1701で動作中となっている。図17においては、障害発生のネットワーク機器204の隣接機器との接続を細破線で示し、動作中の予備のネットワーク機器1606の隣接機器との接続を太実線線で示している。
図16の障害発生から図17における障害回復までの間、ネットワークの構成が不完全となるのは、ネットワーク機器204からネットワーク機器1606への接続の自動切り替えの間のみである。したがって、その切り替えを図9および図10に図示したハブ/スイッチ、好ましくはソフトスイッチで行なえば、ネットワークシステムは中断なくサービス提供することが可能となる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムであって、
前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して保持するバックアップデータ保持手段と、
前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出手段と、
前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出手段と、
前記障害回復検出手段による検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定手段と、
を備えることを特徴とするネットワークシステム。
(付記2)
前記バックアップデータは、少なくとも、当該ネットワーク機器のMACアドレスと、IPアドレスやルーティングを含むネットワーク設定と、隣接する機器のMACアドレスと、を含むことを特徴とする付記1に記載のネットワークシステム。
(付記3)
前記障害発生検出手段は、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接するネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器に対して行なった、生存確認信号への応答を検出する応答検出手段と、
前記障害発生のネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器から応答なしだった場合に、前記障害発生したネットワーク機器の障害発生と判定する障害発生判定手段と、
を有することを特徴とする付記1または2に記載のネットワークシステム。
(付記4)
前記障害回復検出手段は、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接するネットワーク機器による、前記障害発生したネットワーク機器から発信された生存信号を受信する信号受信手段と、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器の生存信号を受信した場合に、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復と判定する障害回復判定手段と、
を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記5)
前記障害回復検出手段が検出する障害回復は、前記障害発生したネットワーク機器から障害のないネットワーク機器への交換を含むことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記6)
前記バックアップデータ設定手段は、前記障害回復検出手段が障害回復を検出したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信手段を有し、
前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信手段が送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを設定することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記7)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムであって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれが、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信手段と、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知手段と、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知手段と、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信手段と、
を有し、
前記情報処理装置が、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応して保持するバックアップデータ保持手段と、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知手段と、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信手段と、
を有することを特徴とするネットワークシステム。
(付記8)
複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器のバックアップ方法であって、
前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して、バックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出ステップと、
前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出ステップと、
前記障害回復検出ステップにおける検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定ステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク機器のバックアップ方法。
(付記9)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器であって、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信手段と、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知手段と、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知手段と、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信手段と、
を備えることを特徴とするネットワーク機器。
(付記10)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器の制御方法であって、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信ステップと、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知ステップと、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知ステップと、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信ステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク機器の制御方法。
(付記11)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器の制御プログラムであって、
当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信ステップと、
隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知ステップと、
前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知ステップと、
当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
(付記12)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置であって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応して保持するバックアップデータ保持手段と、
障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知手段と、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記13)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置の制御方法であって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応してバックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知ステップと、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(付記14)
複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置の制御プログラムであって、
前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応してバックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知ステップと、
前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。

Claims (10)

  1. 複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムであって、
    前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して保持するバックアップデータ保持手段と、
    前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出手段と、
    前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出手段と、
    前記障害回復検出手段による検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定手段と、
    を備え
    前記バックアップデータ設定手段は、前記障害回復検出手段が障害回復を検出したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信手段を有し、
    前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信手段が送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを設定することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記バックアップデータは、少なくとも、当該ネットワーク機器のMACアドレスと、IPアドレスやルーティングを含むネットワーク設定と、隣接する機器のMACアドレスと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記障害発生検出手段は、
    前記障害発生したネットワーク機器に隣接するネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器に対して行なった、生存確認信号への応答を検出する応答検出手段と、
    前記障害発生のネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器から応答なしだった場合に、前記障害発生したネットワーク機器の障害発生と判定する障害発生判定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記障害回復検出手段は、
    前記障害発生したネットワーク機器に隣接するネットワーク機器による、前記障害発生したネットワーク機器から発信された生存信号を受信する信号受信手段と、
    前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器が前記障害発生したネットワーク機器の生存信号を受信した場合に、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復と判定する障害回復判定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  5. 前記障害回復検出手段が検出する障害回復は、前記障害発生したネットワーク機器から障害のないネットワーク機器への交換を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  6. 複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器のバックアップ方法であって、
    前記複数のネットワーク機器のバックアップデータを取得して、バックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
    前記複数のネットワーク機器の少なくともいずれか1つのネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出する障害発生検出ステップと、
    前記障害発生したネットワーク機器の障害が回復したことを、障害回復したネットワーク機器から発信された信号に基づいて検出する障害回復検出ステップと、
    前記障害回復検出ステップにおける検出に応じて、前記バックアップデータ保持手段に保持された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、前記障害回復したネットワーク機器に設定するバックアップデータ設定ステップと、
    を含み、
    前記バックアップデータ設定ステップは、前記障害回復検出ステップにおいて障害回復を検出したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信ステップを有し、
    前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信ステップにおいて送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを設定することを特徴とするネットワーク機器のバックアップ方法。
  7. 複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置であって、
    前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応して保持するバックアップデータ保持手段と、
    障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知手段と、
    前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信手段と、
    を備え
    前記バックアップデータ送信手段は、前記障害回復したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信手段を有し、
    前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信手段が送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器から受信したリストア要求に応答して、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを送信することを特徴とする情報処理装置。
  8. 複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、情報処理装置の制御プログラムであって、
    前記複数のネットワーク機器のそれぞれから受信したバックアップデータを、前記複数のネットワーク機器に対応してバックアップデータ保持手段に保持するバックアップデータ保持ステップと、
    障害発生した前記ネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器から障害発生の通知を受信した場合に、障害発生を通知する障害発生通知ステップと、
    前記障害発生したネットワーク機器に隣接する全てのネットワーク機器からの障害回復の通知を受信した場合に、前記バックアップデータ保持手段が保持している前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを、障害回復したネットワーク機器に送信するバックアップデータ送信ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラムであって、
    前記バックアップデータ送信ステップは、前記障害回復したネットワーク機器に、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを送信するMACアドレス送信ステップを有し、
    前記障害回復したネットワーク機器が隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス送信ステップにおいて送信したMACアドレスとが一致する場合に、前記障害回復したネットワーク機器から受信したリストア要求に応答して、前記障害回復したネットワーク機器にバックアップデータを送信することを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。
  9. 複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器であって、
    当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信手段と、
    隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知手段と、
    前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知手段と、
    当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信手段と、
    を備え、
    前記バックアップデータ受信手段は、前記情報処理装置から、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを受信するMACアドレス受信手段を有し、
    前記隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス受信手段が受信したMACアドレスとが一致する場合に、前記バックアップデータを受信して設定することを特徴とするネットワーク機器。
  10. 複数のネットワーク機器と、前記複数のネットワーク機器を管理する情報処理装置とを備え、前記複数のネットワーク機器を経由する通信を行なうネットワークシステムにおける、ネットワーク機器の制御プログラムであって、
    当該ネットワーク機器のバックアップデータを前記情報処理装置に送信するバックアップデータ送信ステップと、
    隣接するネットワーク機器の障害発生を、ネットワーク機器から発信される生存信号に基づき検出して、前記情報処理装置に通知する障害発生通知ステップと、
    前記隣接するネットワーク機器から発信された信号に基づいて、前記障害発生したネットワーク機器の障害回復を検出して、前記情報処理装置に通知するする障害回復通知ステップと、
    当該ネットワーク機器が前記障害回復したネットワーク機器の場合に、前記情報処理装置から送信された前記障害発生したネットワーク機器のバックアップデータを受信して設定するバックアップデータ受信ステップと、
    をコンピュータに実行させるネットワーク機器の制御プログラムであって、
    前記バックアップデータ受信ステップは、前記情報処理装置から、隣接するネットワーク機器のMACアドレスを受信するMACアドレス受信ステップを有し、
    前記隣接するネットワーク機器から取得したMACアドレスと、前記MACアドレス受信ステップにおいて受信したMACアドレスとが一致する場合に、前記バックアップデータを受信して設定することを特徴とするネットワーク機器の制御プログラム。
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