JP5552397B2 - 合成樹脂製容器及びその製造方法 - Google Patents
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Description
容器本体の開口端部の外側全周にわたり、容器本体の側壁に向かって下方且つ内方へ巻き込むように反転形成されたカール部が設けられており、
前記カール部の少なくとも外縁には、凹部又は凸部のいずれか少なくとも一方の複数からなる凹凸形成領域と、凹部も凸部も持たない凹凸不形成領域とが設けられ、且つ、これら両領域が当該カール部の周方向に沿って交互に配置されている、ことを特徴とする。
A)合成樹脂製の原反シートを準備するシート準備工程と、
B)原反シートの加熱下、当該原反シートの一部に容器本体前駆体の形状を成形する成形工程であって、
この原反シートの容器本体前駆体には水平フランジ部を成形すると共に、この水平フランジ部の外周縁部乃至全体に相当する平面視円環状のカール予定部位に対して、凹部又は凸部のいずれか少なくとも一方の複数からなる凹凸形成領域と、凹部も凸部も持たない凹凸不形成領域とを、これら両領域がカール予定部位の周方向に沿って交互に配置されるように成形する成形工程と、
C)カール予定部位の外周縁に沿って原反シートから容器本体前駆体を切り離すカット工程と、
D)カット工程で切り離された容器本体前駆体の水平フランジ部のうちのカール予定部位に対してカーリング加工を施すことにより、水平フランジ部の全周にわたり、周方向に交互配置された凹凸形成領域および凹凸不形成領域を有するカール部を形成するカーリング工程と、を備えてなることを特徴とする容器本体の製造方法である。
本発明の合成樹脂製容器は、上端に平面視略円環状の開口端部13を有する容器本体10と、その容器本体の開口端部13に係合可能な環状係合部33を有する蓋体30とを備え、容器本体の開口端部13の外側にはその全周にわたりカール部15が設けられていることを前提とするものである。特に本発明では、容器本体前駆体の水平フランジ部の外周縁部乃至全体に相当する平面視円環状のカール予定部位に対し、「凹凸形成領域16」および「凹凸不形成領域17」を設けておき、そのような二領域併存のカール予定部位に対してカーリング加工を施すことで、容器本体の開口縁において図8(B)に示すような微妙な変形を生じさせ、そのことが容器本体10と蓋体30との間の安定的嵌合に極めて好都合な状態をもたらすのである。
容器本体10は、以下に述べるシート準備工程、本体形状の成形工程、カット工程およびカーリング工程を経て製造される。なお、成形工程及びカット工程は、図4に示すような熱成形機40によって実行される。この熱成形機40は、原反シートSを加熱する加熱部41と、加熱した原反シートSに真空成形および/または圧空成形を施すための金型(図示略)を有する成形部42と、その成形部42で成形された容器を原反シートSから切り離すためのカットプレス部43とを備える。
この工程では、合成樹脂製の原反シートSが準備される。原反シートSを構成する合成樹脂としては熱可塑性樹脂が用いられる。使用可能な熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ乳酸、及びこれら樹脂の発泡体をあげることができる。なお、原反シートSを構成する合成樹脂には、必要に応じてタルクその他の添加物を添加することができる。原反シートSの厚さの好適範囲は0.1mm〜1.0mm、より好ましくは0.30mm〜0.45mmである。
この工程では、原反シートSを所定温度に加熱した状況のもとで、原反シートSの一部に容器本体前駆体10Z(カーリング前の容器本体)の形状が成形される(図5参照)。より具板的には、熱成形機の加熱部41で原反シートSを加熱すると共に、熱せられた原反シートSを成形部42に搬送して真空又は圧空による熱成形を施し、そのまま成形品を加熱状態の金型に保持することで原反シートSの一部に容器本体のカップ形状に対応する形状を付与している。その際、カップ形状の成形と同期して、図5(A)及び(B)に示すように容器本体前駆体10Zの水平フランジ部14の外周縁部に相当する平面視円環状(リング状)のカール予定部位15yに対し、前述のような凹凸形成領域16と凹凸不形成領域17とを、これら二種類の領域が当該カール予定部位15yの周方向に沿って交互に配置されるように成形している。
この工程では、カール予定部位15yの外周縁(外周輪郭)に沿って容器本体前駆体10Zが原反シートSから切り離される(図6参照)。より具体的には、熱成形機の成形部42で熱成形された原反シートSのカップ状部位がカットプレス部43に搬送され、このカットプレス部43の円筒刃(図示略)によって打ち抜き加工が行われる。この打ち抜き加工により、図6に示すような容器本体前駆体10Zが得られる。ちなみに図6(B)は凹凸不形成領域17でのカール予定部位15yの半径方向断面を示し、図6(C)は凹凸形成領域16でのカール予定部位15yの半径方向断面を示す。
この工程では、前記カット工程で切り離された容器本体前駆体の水平フランジ部14のうちのカール予定部位15yに対し、例えば前述のような口縁捲回装置を用いてカーリング加工が施される(図7参照)。より具体的には、容器本体前駆体10Zを口縁捲回装置に装填すると共に、予め加熱されたカーリング型の捲回用溝に対し容器本体前駆体のカール予定部位15yを回転させながら徐々に押し込むことで、最終的にはフランジ部14の外周縁部全体にわたって図7に示すようなカール部15が形成される。このカール部15は、容器本体の開口端部の外側全周にわたって形成され、周方向に交互配置された4つの凹凸形成領域16と4つの凹凸不形成領域17とを有する。このカーリングの過程で、容器本体のカール部15には、上記「本発明の作用に関する補足説明」の欄で説明したような、各凹凸不形成領域17が各凹凸形成領域16よりも半径方向外寄りに相対配置されるという「配置の不均衡化」が生じ、カーリング加工完了後のカール部15の外周アウトラインOLが、厳密な意味での真円から微妙に変形した非円形状を呈する結果となる(図8(B)参照)。なお、原反シートSから切り離し直後の容器本体前駆体10Zのカール予定部位15yはその平面視形状が正確な円形を呈しているので、口縁捲回装置でカーリング加工を行う際の容器本体前駆体10Zの回転操作(回転駆動)を円滑且つ容易に行うことができる。
上記容器本体10の製造手順では、容器本体形状の熱成形工程で、水平フランジ部14の外周縁部に相当するカール予定部位15yの一部に前述のような凹凸形成領域16を予め設けておき、その後にこれらの凹凸部を起点としてカーリング加工を施している。このため、カール予定部位15yのカーリング加工が円滑に行われるほか、凹凸形成領域16を設けない場合に比べてカーリング加工の歩留まりが向上する。また、水平フランジ部14の外周縁にカール部15を形成する目的でカーリング加工を施したときに、カール部15の形成とその外周アウトラインOLの非円形化とを同時達成することができ、目的とする蓋体嵌合型の容器本体10を極めて効率的に量産することができる。
10Z…容器本体前駆体
13…容器本体の開口端部
14…水平フランジ部
14a…本体水平フランジ部
15…カール部
Claims (3)
- 上端に平面視略円環状の開口端部を有する容器本体と、その容器本体の開口端部に係合可能な環状係合部を有する蓋体とを備えた合成樹脂製容器において、
容器本体の開口端部の外側全周にわたり、容器本体の側壁に向かって下方且つ内方へ巻き込むように反転形成されたカール部が設けられており、
前記カール部には、凹部又は凸部のいずれか少なくとも一方の複数からなる凹凸形成領域と、凹部も凸部も持たない凹凸不形成領域とが設けられ、且つ、これら両領域が当該カール部の周方向に沿って交互に配置されており、
前記カール部をカーリング加工により形成することで、当該カール部の凹凸不形成領域が凹凸形成領域よりも半径方向外寄りに相対配置され、カーリング加工完了後におけるカール部の外周アウトラインが非円形状を呈する、ことを特徴とする合成樹脂製容器。 - 前記カール部には、少なくとも3箇所に凹凸不形成領域が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製容器。
- 蓋体が嵌合可能な平面視略円環状の開口端部を具備し、その開口端部が全周にわたってカール部を有してなる容器本体を製造する方法であって、
A)合成樹脂製の原反シートを準備するシート準備工程と、
B)原反シートの加熱下、当該原反シートの一部に容器本体前駆体の形状を成形する成形工程であって、
この原反シートの容器本体前駆体には水平フランジ部を成形すると共に、この水平フランジ部の外周縁部乃至全体に相当する平面視円環状のカール予定部位に対して、凹部又は凸部のいずれか少なくとも一方の複数からなる凹凸形成領域と、凹部も凸部も持たない凹凸不形成領域とを、これら両領域がカール予定部位の周方向に沿って交互に配置されるように成形する成形工程と、
C)カール予定部位の外周縁に沿って原反シートから容器本体前駆体を切り離すカット工程と、
D)カット工程で切り離された容器本体前駆体の水平フランジ部のうちのカール予定部位に対してカーリング加工を施すことにより、水平フランジ部の全周にわたり、周方向に交互配置された凹凸形成領域および凹凸不形成領域を有するカール部を形成するカーリング工程と、を備えてなることを特徴とする容器本体の製造方法。
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JP2010189044A JP5552397B2 (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 合成樹脂製容器及びその製造方法 |
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2010
- 2010-08-26 JP JP2010189044A patent/JP5552397B2/ja active Active
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