JP5552242B2 - 表面改質方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光をワークピースに照射することで、ワークピースの表面を改質する方法に関するものである。
レーザ光をワークピースに照射して該ワークピースの表面を改質する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載された表面改質方法は、超短パルスレーザ光をワークピースに照射するとともに当該照射位置を掃引して、そのワークピースの表面を改質する。また、この表面改質には、親水、撥水、電磁波、音波および電気的帯電などについての性質を変更することが含まれる。
特許文献1に記載された表面改質方法では、ワークピースに照射されるレーザ光として超短パルスレーザ光が用いられ、具体的には、パルス幅が150fs〜3psの範囲の超短パルスレーザ光が用いられている。また、このパルスレーザ光の繰返し周波数は1kHzと非常に低い。そして、ワークピースにおけるレーザ光照射スポット内に微細構造が形成されることで、その表面の改質が行われる。
特開2006-231353号公報
発明者らは、従来の表面改質方法について詳細に検討した結果、以下のような課題を発見した。
すなわち、特許文献1に記載された表面改質方法では、パルスレーザ光の繰返し周波数が非常に低く、また、パルス幅が非常に狭い。そのため、表面改質のスループットが悪く実用的ではない。また、この文献では表面改質の対象となるワークピースの具体例として珪素酸化物やフッ素系樹脂しか示されていない。ワークピースが金属である場合、或る程度の大きさのパルスエネルギーが必要であるので、パルスレーザ光のパルス幅があまりに短いのは得策でない。
金型用合金など、表面状態の改質を要する材料は数多い。この目的の為、高速掃引が可能なパルスレーザ光は、マスクが不要で、装置も軽便であり、小型化や多様化の進むエレクトロニクス業界で殊に実用的と考えられる。パルス光発生の為には、Qスイッチやモードロックなどの方法が気体レーザ光源や固体レーザ高原で提案されているが、表面改質に適した光エネルギー及び繰返し周波数を具備するものは例がない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、より効果的なワークピースの表面改質を行うことができる方法を提供することを目的としている。
本発明に係る表面改質方法は、パルスレーザ装置から出力されるパルスレーザ光をワークピースに照射し、ワークピースの表面の親水性、撥水性、耐食性、耐摩耗性、表面粗さの少なくとも何れか一つを向上させる。パルスレーザ装置は、出力されるべきパルスレーザ光のパルス幅および繰り返し周波数が互いに独立に調整でき、パルス幅および繰り返し周波数を独立に調整し、ワークピースに照射するパルスレーザ光の「1パルス当りのフルーエンス」(以後、単に「フルーエンス」という。)を5〜12J/cmの範囲内とすることを特徴とする。このようにしてパルスレーザ光をワークピースに対して照射して該ワークピースの表面の改質をすることにより、その改質の効果を視認することができ、しかも、変色の発生を抑制することができる。なお、パルスレーザ光のパルス幅および繰り返し周波数が互いに独立に可変することは、例えば、共振器レーザにおけるQスイッチの制御の条件を変更することで、互いに独立に所望の値に制御することができる。
パルスレーザ光のフルーエンスが5J/cmを下回ると、ワークピース表面の改質は実現できない。一方、パルスレーザ光のフルーエンスが12J/cmを上回ると、ワークピース表面が変色してしまう。そのため、パルスレーザ光のフルーエンスは5〜12J/cmの所定範囲に設定されるのが好適である。なお、ワークピース表面に対する改質の確実性を確保するため、パルスレーザ光のフルーエンスは10〜12J/cmの範囲内であるのがより好適である。
本発明に係る表面改質方法において、パルスレーザ装置から出力されるパルスレーザ光のパルス幅は、10ns以下であるのが好適である。この場合、変色の発生を抑制することが更に効果的にできる。
本発明に係る表面改質方法において、パルスレーザ装置から出力されるパルスレーザ光の繰り返し周波数は、50kHz以上であるのも好適である。この場合、ワークピースの表面に対し、高スループットの改質が可能になる。
本発明に係る表面改質方法において、パルスレーザ装置は、光増幅用ファイバを備えた光増幅器を含むのが好適である。また、パルスレーザ装置は、直接変調の半導体レーザを含む種光源を含んでもよい。これら何れの場合にも、高い繰り返し周波数のパルスレーザ光を出力することができるパルスレーザ装置を実現する上で好都合である。
本発明に係る表面改質方法において、パルスレーザ光照射の際、ワークピースは、空気または窒素ガスの雰囲気下に配置されるのが好適である。このような雰囲気下に設置されたワークピースに対してパルスレーザ装置からのパルスレーザ光が照射されることにより、ワークピース表面が改質され、ワークピース表面の親水性を向上させることが可能になる。一方、パルスレーザ光照射の際、ワークピースに圧縮空気を噴射してもよい。このように圧縮空気の噴射中にワークピースに対してパルスレーザ装置からのパルスレーザ光が照射されることにより、ワークピース表面が改質され、ワークピース表面の撥水性を向上させることが可能になる。特に、パルスレーザ光の照射終了時点から400分以上、空気中に保管しておくか、あるいは、その表面にパルスレーザ光が照射されたワークピースを別の処理を施すことなく保管しておくことにより、安定した表面特性が得られる。
また、ワークピースの改質される表面領域は、金型等に好適な鉄系材料を含み、このような鉄系材料としてSKD11またはSTAVAXであるのが好適である。これらの場合には、表面改質の後の当該表面に対して鍍金等の後処理をする上で好都合である。
本発明によれば、より効果的にワークピース表面の改質を行うことができる。
以下、図1〜図16を参照して、本発明に係る表面改質方法の各実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部位、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る表面改質方法において好適に用いられるパルスレーザ装置1の構成図である。この図に示されたパルスレーザ装置1は、半導体レーザ光源11、変調部12、光増幅用ファイバ21〜23、励起光源31〜33、アイソレータ41〜43、カプラ51,52、コンバイナ53、バンドパスフィルタ61およびコリメータ71を備えている。パルスレーザ装置1では、出力されるパルスレーザ光のパルス幅および繰り返し周波数を互いに独立に調節することができる。また、パルスレーザ装置1から出力されるパルスレーザ光は、パルス幅が10ns以下であるのが好適であり、繰り返し周波数が50kHz以上であるのも好適である。
半導体レーザ光源11および変調部12が種光源を構成している。この種光源から出力される種光が光増幅用ファイバ21〜23により増幅され、その光増幅された光がパルスレーザ装置1の出力となる。すなわち、このパルスレーザ装置1はMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)の構造となっている。
半導体レーザ光源11は、100kHzを越える高い繰返し周波数と、繰返し周波数に依存せずに一定のパルス幅とを実現できるよう、変調部12により0〜200mAの範囲でオン-オフ直接変調される波長1060nm帯のファブリーペロ半導体レーザである。この半導体レーザ光源11から出力される種光の波長1060nm帯において、光増幅用ファイバ21〜23それぞれは利得を有する。YAGやYVO等の固体レーザ光源では数十dBに及ぶような高い利得を得ることができない。そのため、複数段に配置された光増幅用ファイバ21〜23により種光を増幅するのが好適である。
光増幅を行う活性媒体は、既存のYAGレーザ光源と互換性がある波長1060nm周辺に利得を有し、かつ、励起光波長と被増幅光波長とが互いに近くパワー変換効率を有するのが好適である。その点でYb元素は有利な元素である。また、上述のとおり高い利得を得ることができる点で、光増幅用ファイバ21〜23それぞれは、石英系光ファイバのコアにYb元素を添加することで得られるYbDF(Yb-Doped Fiber)であるのが望ましい。半導体レーザ光源11から出力される種光を増幅する光増幅部は、光増幅用ファイバ21〜23それぞれを含む三段構成となっている。
第一段の光増幅部では、半導体レーザ光源11から出力されアイソレータ41およびカプラ51を経て光増幅用ファイバ21に入力された種光が、この光増幅用ファイバ21において増幅される。励起光源31からカプラ51を経て光増幅用ファイバ21に順方向に供給される励起光は、975nmの波長と200mWのパワーを有する。光増幅用ファイバ21は、コア励起方式のYbDFであって、波長975nmにおける非飽和吸収係数が240dB/m、長さが5m、コア径が6μm、NAが0.12程度である。第一段の光増幅部の後段に配置されたバンドパスフィルタ61は、種光源から出力される光以外の波長のASE光を抑圧する為に挿入されており、その半値全幅は4nm程度である。
第二段の光増幅部では、バンドパスフィルタ61から出力されアイソレータ42およびカプラ52を経て光増幅用ファイバ22に入力された光が、この光増幅用ファイバ22において増幅される。励起光源32からカプラ52を経て光増幅用ファイバ22に順方向に供給される励起光は、975nmの波長と200mWのパワーを有する。光増幅用ファイバ22は、コア励起方式のYbDFであって、波長975nmにおける非飽和吸収係数が240dB/m、長さが7m、コア径が6μm、NAが0.12程度である。
第三段の光増幅部では、第二段の光増幅用ファイバ22から出力されアイソレータ43およびコンバイナ53を経て光増幅用ファイバ23に入力された光が、この光増幅用ファイバ23において増幅され、その増幅光がコリメータ71から外部へ出力される。励起光源33からコンバイナ53を経て光増幅用ファイバ23に順方向に供給される励起光は、975nmの波長を有するとともに、4個の5W級励起LDを使用することで20Wのパワーを有する。光増幅用ファイバ23は、クラッド励起方式のYbDFであって、波長975nmにおける非飽和吸収係数が1200dB/m、長さが4m、コア径が10μm、コアのNAが0.08程度である。光増幅用ファイバ23の内クラッドは、125μmの直径を有し、NAが0.46程度である。
本実施形態に係る表面改質方法では、上記のようなパルスレーザ装置1から出力されるパルスレーザ光のビーム径(EPD)を8mmに拡大し、その後に、ガルバノスキャナおよび焦点距離100mmのfθレンズによりパルスレーザ光をワークピースに照射する。このとき、ワークピースにおけるパルスレーザ光の照射位置を掃引し、また、ワークピースに照射するパルスレーザ光のフルーエンスを5〜12J/cmの範囲内として、ワークピースの表面を改質する。なお、より好ましくは、パルスレーザ光のフルーエンスは、10〜12J/cmの範囲内である。
このとき、ワークピースを空気または窒素ガスの雰囲気下に配置した状態で、パルスレーザ光の照射が行われる。これにより、ワークピースの表面が改質され、その表面の親水性を向上させるのが好適である。また、ワークピースを圧縮空気の雰囲気下に配置した状態で、パルスレーザ光の照射が行われてもよい。この場合、ワークピースの表面が改質され、その表面の撥水性を向上させることが可能になる。ワークピースとしてSKD11材料の表面を改質して、その表面の親水性を向上させるのが好適である。SKD11は、耐磨耗性に優れており、ダイスやゲージなどの加工具の材料として一般的に用いられる鋼材である。
以下では、ワークピースとしてSKD11材料を用いた例について説明する。パルスレーザ装置1から出力されてSKD11材料の表面に照射されるパルスレーザ光のスポット径は20μmであった。また、SKD11材料の酸化を防ぐ為、SKD11材料は窒素ガス雰囲気中に配置された。そして、SKD11材料の表面におけるパルスレーザ光の各パルスのビームスポットのオーバーラップ率が殆どゼロ%となるように、パルスレーザ光の照射位置が約2m/sの速さで掃引された。なお、オーバーラップ率をあまり高くすると、ビームスポットが重なり過ぎ、バリ状の構造が形成されるので、精々50%以下が望ましい。
図2は、SKD11材料表面における表面改質の様子を示す写真である。図2に示された例では、SKD11に照射されるパルスレーザ光は、平均パワーが4.5W、パルス幅が10ns、繰返し周波数が100kHz、1パルスあたりのエネルギーが40μJ程度であり、フルーエンスは12.7J/cmである。その他の例として、SKD11に照射されるパルスレーザ光は、平均パワーが4.5W、パルス幅が2ns、繰返し周波数が100kHz、200kHzおよび500kHzそれぞれである。パルス幅が2nsであって繰返し周波数が100kHzであれば、1パルスあたりのエネルギーは16μJ程度である。なお、フルーエンスが12J/cm以上では、変色の問題が発生する可能性がある。しかしながら、変色の問題を気にしない場合は、フルーエンスが12J/cm以上であっても良い。
パルス幅が10nsに設定された場合、SKD11材料の表面にはやや変色が見られるが、パルス幅が2nsに設定された場合には、SKD11材料の表面は変色が認められなかった。変色の原因の一つとして熱影響が考えられる。これは、フルーエンス以外にパルス幅にも依存する現象であり、パルス幅は10ns以下が望ましいと考えられる。
熱影響の更なる改善を目指し、パルス幅0.7ns(パルスエネルギー14μJ、フルーエンス4.5J/cm)の場合も試みたが、この場合には、フルーエンスが小さ過ぎる故か、全く加工痕が視認できなかった。なお、パルスエネルギーを現状の20kW以上とすれば加工痕が見え始める可能性はあるが、光ファイバを利用する以上、光ファイバ内において非線形効果の影響も発生し、これ以上の高ピークパワーの達成は容易ではない。
図3は、表面改質をしたSKD11材料の表面粗さと掃引回数との関係を示すグラフである。なお、図3ではフルーエンスは12J/cmである。図3(a)および図3(b)では、表面粗さとして2種類のパラメータRa、Rz(Ra、Rzは、JIS−B−601の規格による)が縦軸とされている。これら図3(a)および図3(b)に示されたように、SKD11材料へのパルスレーザ光照射の掃引の回数が多いほど、SKD11材料の表面粗さは大きい。図4は、表面改質したSKD11材料の耐食性と掃引回数との関係を示すグラフである。具体的に、機械的研削直後(掃引回数0回)、走査回数10回、および掃引回数100回におけるアーノード分極曲線である。即ち、1mV/sの速度で電圧を印加していったときに単位面積当たりに流れる電流の大きさの変化を示している。なお、図4でもフルーエンスは12J/cmである。図4に示されたように、SKD11材料へのパルスレーザ光照射の掃引の回数が多いほど、SKD11の耐食性が優れる。この図4に示されたように、SKD11材料へのパルスレーザ光照射の掃引が複数回行われた場合、その掃引回数に対して表面粗さ及び耐食性の何れも良好な相関関係を有している。すなわち、掃引回数を変更することによりSKD11材料の表面状態の制御が可能である。
図5は、SKD11材料表面における表面改質の様子を示す写真である。図5(a)〜図5(d)それぞれに示された例では、SKD11に照射されるパルスレーザ光は、5Wの平均パワー、速さ1000mm/sで掃引された。図5(a)に示された例では、繰返し周波数が50kHz、パルス幅が5nsのパルスレーザ光が照射された。図5(b)に示された例では、繰返し周波数が50kHz、パルス幅が10nsのパルスレーザ光が照射された。図5(c)に示された例では、繰返し周波数が100kHz、パルス幅が5nsのパルスレーザ光が照射された。また、図5(d)に示された例では、繰返し周波数が100kHz、パルス幅が10nsのパルスレーザ光が照射された。この図5に示されたように、表面改質された表面の状態は、パルス幅と繰返し周波数との組合せにより様々に変えられる。即ち、メッキ材料の種類などに応じて最適な表面状態を選ぶことが可能になる。また、掃引方向を変えることで、特定の方向への摩擦係数のみを高めることもできる。
図6は、ワークピース表面の撥水性を試験するための試験系を説明する図である。この試験系では、注射器81に容れられた水82を、その注射器81の針の先端から直径1mmの水滴83として、ワークピース9の表面に落下させる。ワークピース9の表面に落下した水滴84の高さhおよび半径rそれぞれは、ワークピース9の表面の撥水性に応じたものとなる。このワークピース9の表面の水滴84の高さhおよび半径rを測定して、「α=2tan-1(h/r)」なる式に基づいてパラメータα(以下、接触角度という)の値を求める。この接触角度αの値は、ワークピース9の表面の撥水性を示す。
研削後であって表面改質前のSKD11材料の表面では、接触角度αの値は77度であった。これに対して、スポットオーバーラップ率0%、レーザ平均出力4.5W、パルス幅10nsおよび窒素ガス雰囲気中という条件で1回掃引による表面改質を行った後のSKD11材料の表面では、図7に写真が示されるとおり、接触角度αの値は9度であった。このように、SKD11材料の表面の親水性が顕著に向上しており、メッキ加工などに有利になることが判る。その一方で、例えば、走査回数を増やす等、パルスレーザ光の照射の条件次第では、SKD11材料の表面の撥水性を向上させることができる。即ち、上記の条件で100回掃引をすると、図8に写真が示されるとおり、接触角度αの値は87度になった。
なお、ワークピースは、金型等への用途を考慮すれば、鉄系材料であるのが好ましい。金型材料として好適な鉄系材料は、上述のSKD11に限らず多種多様であり、材質によって挙動も様々である。例えば、SKD11より耐食性、鏡面性に優れるSTAVAXも好適である。以下に、SKD11およびSTAVAXのパルスレーザ光照射実験の結果についても示す。
このパルスレーザ光照射実験は、SKD11およびSTAVAXそれぞれを、窒素ガス、圧縮空気、大気中の各雰囲気下に配置して行われた。の3通りである。SKD11およびSTAVAXそれぞれを窒素ガスまたは圧縮空気の雰囲気下に配置する場合、図9に示されたように、加工サンプルを内寸20mm×72mm×70mmのケース100に収め、内径2.5mmのチューブ101を介して窒素ガスまたは圧縮空気がケース100内に注入され、ケース100内は0.1MPaの気圧に維持される。
図10は、加工サンプルとしてSKD11およびSTAVAXにパルスレーザ光が照射されたときの測定結果である。具体的には、繰返し周波数100kHz、スポットオーバーラップ率0%、掃引回数1回とした条件下でのパルスレーザ光照射により得られた、加工サンプル改質面における撥水性の測定結果である。なお、図10(a)はSKD11の測定結果、図10(b)はSTAVAXの測定結果を示す。また、図10(a)および図10(b)それぞれのグラフは、縦軸が図6で規定された接触角度α(°)を示し、横軸はパルスレーザ光照射が終了した時点からの経過時間(分)を示す。加工サンプルに照射されるパルスレーザ光は、1060nmの中心波長、5Wの平均パワー、10nmのパルス幅を有する。
図10(a)および図10(b)それぞれから判るように、SKD11、STAVAXの何れにおいても、大気中が最も親水性は高く、圧縮空気中では寧ろ窒素雰囲気中よりも撥水性は向上する。更に、何れの測定結果とも、パルスレーザ光の照射後における撥水性が時間経過と共に向上するという独特の現象も観測された。パルスレーザ光の照射後は、寧ろ非常に親水性の高い表面が得られる。
以上、図10(a)および図10(b)の測定結果から、親水性または撥水性を制御するには、パルスレーザ光の照射条件の最適化はもとより、照射後の経過時間の最適化が重要である。例えば、パルスレーザ光の照射終了時点から400分以上、空気中に保管しておくか、あるいは、その表面にパルスレーザ光が照射されたワークピースを別の処理を施すことなく保管しておくことにより、安定した表面特性が得られる。
さらに、パルスレーザ光の平均出力パワーを5Wとし、繰返し周波数を50kHzまたは100kHzとし、パルス幅を5nsまたは10nsとし、加工雰囲気を窒素または大気中とし、また、レーザ光走査方向を研削方向に平行として、SKD11材料に対して同様の実験を行った。その実験結果を図11〜図13に示す。
図11は、窒素雰囲気で行った実験の結果を示す図であり、図11(a)はパルス幅を5nsとした場合の結果、図11(b)はパルス幅を10nsとした場合の結果をそれぞれ示す。図12は、大気中で行った実験の結果を示す図であり、図12(a)はパルス幅を5nsとした場合の結果、図12(b)はパルス幅を10nsとした場合の結果をそれぞれ示す。また、図13(a)は、窒素雰囲気で行った実験の際のSKD11材料表面における水滴の形状の様子を示す写真であり、図13(b)は、大気中で行った実験の際のSKD11材料表面における水滴の形状の様子を示す写真である。
図11および図13(a)に示されたように、窒素雰囲気中で行ったパルスレーザ光照射実験の結果は、既に説明した結果と略同様であった。これに対して、図12および図13(b)に示されたように、大気中の場合には、接触角度αの値が小さく、ぬれ性がよい。すなわち、大気中においてパルスレーザ光照射を行うことにより、ぬれ性の向上が可能となる。
図14は、ワークピース表面の耐摩耗性を試験するための試験系を説明するための図である。この試験系では、ワークピース9を載置したステージ91をモータ92により移動させるとともに、このステージ91上のワークピース9に対してボール93を接触させて荷重を与え、ワークピース9の移動に伴うボール93の変位の量をストレインゲージ94により測定する。このストレインゲージ94による測定結果は、ボール93の材料に応じたワークピース9の耐摩耗性を示す。
そして、スポットオーバーラップ率0%、レーザ平均出力4.5W、パルス幅10nsおよび窒素ガス雰囲気中という条件で、掃引回数を1、10、50、100回それぞれとしたSKD11材料をワークピース9として用いた。また、ボール93として、SUJ2およびポリエチレンそれぞれからなるものを用いた。
図15は、SUJ2からなるボール93を用いた場合の耐摩耗試験結果を示すグラフである。なお、図15ではフルーエンスは12J/cmである。図16は、ポリエチレンからなるボール93を用いた場合の耐摩耗試験結果を示すグラフである。何れの場合にも、掃引回数50回のときが良好な結果を示している。このことから耐摩耗性を向上するには掃引回数の最適化が有効であることが判る。
本発明に係る表面改質方法において好適に用いられるパルスレーザ装置1の構成図である。 SKD11材料表面における表面改質の様子を示す写真である。 表面改質をしたSKD11材料の表面粗さと掃引回数との関係を示すグラフである。 表面改質をしたSKD11材料の耐食性と掃引回数との関係を示すグラフである。 SKD11材料表面における表面改質の様子を示す写真である。 ワークピース表面の撥水性を試験するための試験系を説明する図である。 SKD11材料表面における水滴の形状の様子を示す写真である。 SKD11材料表面における水滴の形状の様子を示す写真である。 SKD11およびSTAVAXのパルスレーザ光照射実験の一部構成を説明するための図である。 SKD11およびSTAVAXのパルスレーザ光照射実験の実験結果を示す図である。 窒素雰囲気で行った実験の結果を示す図である。 大気中で行った実験の結果を示す図である。 SKD11材料表面における水滴の形状の様子を示す写真である。 ワークピース表面の耐摩耗性を試験するための試験系を説明する図である。 SUJ2からなるボール93を用いた場合の耐摩耗試験結果を示すグラフである。 ポリエチレンからなるボール93を用いた場合の耐摩耗試験結果を示すグラフである。
1…パルスレーザ装置、11…半導体レーザ光源、12…変調部、21〜23…光増幅用ファイバ、31〜33…励起光源、41〜43…アイソレータ、51,52…カプラ、53…コンバイナ、61…バンドパスフィルタ、71…コリメータ、100…ケース、101…チューブ。

Claims (15)

  1. 所定の繰り返し周波数にてパルス光を出力する種光源と励起光が供給されることにより前記種光源からのパルス光が光増幅される光増幅ファイバとを有するパルスレーザ装置から出力されたパルスレーザ光をワークピースの鉄系材料の表面に照射することにより、前記ワークピースの鉄系材料の表面の親水性、撥水性、耐食性、表面粗さの少なくとも何れか一つを向上させる表面改質方法であって、
    前記パルスレーザ装置として、前記パルスレーザ光のパルス幅および繰り返し周波数が互いに独立に調整可能なパルスレーザ装置を用意し、
    前記パルスレーザ装置に対し、前記パルスレーザ光の1パルス当たりのフルーエンスが5〜12J/cm2の所定範囲内となるよう、前記パルスレーザ光のパルス幅および繰り返し周波数を独立に調整し、
    前記パルスレーザ装置から前記ワークピースに向けて、その1パルス当たりのフルーエンスが前記所定範囲に設定されたパルスレーザ光を照射する
    ことを特徴とする表面改質方法。
  2. 前記パルスレーザ光の1パルス当たりのフルーエンスは、10〜12J/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  3. 前記パルスレーザ光のパルス幅は、10ns以下であることを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  4. 前記パルスレーザ光の繰り返し周波数は、50kHz以上であることを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  5. 前記パルスレーザ装置は、光増幅用ファイバを含む光増幅器を含むことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  6. 前記パルスレーザ装置の種光源は、直接変調の半導体レーザを含むことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  7. 前記ワークピースを空気または窒素ガスの雰囲気下に配置し、
    前記パルスレーザ装置から前記ワークピースに向けた前記パルスレーザ光の照射を行うことにより前記ワークピースの表面を改質し、前記ワークピースの表面の親水性を向上させる
    ことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  8. 前記ワークピースに圧縮空気を噴射し、
    前記パルスレーザ装置から前記ワークピースに向けた前記パルスレーザ光の照射を行うことにより前記ワークピースの表面を改質し、前記ワークピースの表面の撥水性を向上させる
    ことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  9. 前記パルスレーザ光の照射終了時点から400分以上、空気中に保管しておくことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  10. 前記パルスレーザ光の照射終了時点から400分以上、その表面に前記パルスレーザ光が照射されたワークピースを別の処理を施すことなく保管しておくことを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  11. 前記鉄系材料は、SKD11(JIS規格JISG4404)またはSTAVAX(登録商標)であることを特徴とする請求項10記載の表面改質方法。
  12. 前記パルスレーザ光の1パルス当たりのフルーエンスは、10〜12J/cm 2 の範囲内であり、
    前記パルスレーザ光のパルス幅は、10ns以下であり、
    前記パルスレーザ光の繰り返し周波数は、50kHz以上であることを特徴とする請求項1記載の表面改質方法。
  13. 金型をワークピースとして、その表面に請求項1〜6、8〜11のいずれか一項記載の表面改質方法を実施することにより、前記金型の表面における撥水性を向上させることを特徴とする金型の表面改質方法。
  14. 金型をワークピースとして、請求項1〜11のいずれか一項記載の表面改質方法を実施した後、前記金型の表面にめっきを施すことを特徴とする金型の表面改質方法。
  15. パルスレーザ光照射の掃引回数を調整することで前記金型の表面における耐食性を向上させることを特徴とする請求項14記載の金型の表面改質方法。
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