JP5551146B2 - 拡開羽根付地中アンカー - Google Patents

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Description

本発明は、アンカーを地中に打込むだけでアンカーの支持力を高めることができる拡開羽根付地中アンカーに関するものである。
地中に打込んだアンカーの支持力を高めるために、地中で広がる拡開羽根を装着したアンカーが各種提案されている。特許文献1に記載のアンカーは、アンカー用の鋼棒をボルト状に形成し、この鋼棒を回転させて鋼棒にネジ止めしたナットを鋼棒の先端方向に移動させることで、鋼棒の先端部分に装着している拡開羽根を押し広げ、この拡開羽根を垂直状態から水平状態に変化させるものである。
一方、特許文献2に記載のアンカーは、アンカーの内部に軸体を挿通し、アンカーの下方で拡開する左右一対の拡開羽根を軸体に連結したものである。このアンカーは、地中に打込んだ後で、地表上に設置したセンターホールジャッキを用いて軸体をジャッキアップすることにより、軸体に連結している拡開羽根を地中で広げるものである。
実開平6−87431号公報 特開2005‐146545号公報
従来のアンカーによると、いずれもアンカーを地中に打込んだ後に、ボルト状のアンカーを回転させたり、あるいは軸体をジャッキアップしたりして、地中の拡開羽根を広げるものである。
ところが、地中に打込んだ後で拡開羽根を広げる際に、地中の圧力が拡開羽根を圧迫しているので、この拡開羽根を簡単に広げることが困難になっていた。そのため、特許文献1に記載のアンカーでは、軟弱地盤に使用することは可能でも、地盤が締まった状態の地中で拡開羽根を広げることは困難である。
一方、特許文献2に記載のアンカーでは、地表にセンターホールジャッキなる装置を使用して軸体をジャッキアップするので、地盤が締まった状態の地中でも拡開羽根を拡開させることが可能になっている。
ところが、一般にアンカーを打込む作業では、通常、打込み用のハンマー等は用意されていても、センターホールジャッキなる特殊な装置を準備することは極めて少ない。そのため、特許文献2に記載のアンカーのように、センターホールジャッキなる装置が必要なアンカーでは、使用可能な状況が極めて限定される不都合があった。
そこで、本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、打込み用のハンマー等を使用するのみで、締まった状態の地中でも拡開羽根を広げることができる拡開羽根付地中アンカーの提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、地中に打込む杭体1と、該杭体1に回転軸5で軸着された拡開羽根4とで構成され、拡開羽根4は、回転軸5から杭体1の下方の長手方向に沿って重なる下羽根4Aと、回転軸5から杭体1の上方の斜め外側へ向けて広がる上羽根4Bとを備え、これら下羽根4A及び上羽根4Bは、杭体1を中に打込んだ際の地盤の抵抗を受けると回転軸5を中心として杭体1の外側に向けて広がるように構成されたことにある。
第2の手段は、前記拡開羽根4を一対形成し、これらの拡開羽根4を重ねた状態で前記回転軸5に軸支すると共に、各拡開羽根4の前記上羽根4Bがそれぞれ前記杭体1を介して左右に向いた状態で連結されたものである。
第3の手段において、前記拡開羽根4の前記下羽根4Aは、前記杭体1の側面に形成された収納スペース1B内に収納されたものである。
第4の手段において、前記拡開羽根4は、前記杭体1の長手方向に沿って複数連設され、各杭体1の広がる向きが異なるように構成されたものである。
第5の手段において、前記拡開羽根4は、一方が前記杭体1の左右に広がるように構成され、他方が前記杭体1の前後に広がるように構成されたことを課題解消のための手段とする。
本発明の請求項1のごとく、拡開羽根4は、回転軸5から杭体1の下方の長手方向に沿って重なる下羽根4Aと、回転軸5から杭体1の上方の斜め外側へ向けて広がる上羽根4Bとを備え、これら下羽根4A及び上羽根4Bは、杭体1を中に打込んだ際の地盤の抵抗を受けると回転軸5を中心として杭体1の外側に向けて拡開するように構成したことにより、打込み用のハンマー等で杭体1を地中に打込むだけの作業によって、拡開羽根4を地中で拡開させることができる。しかも、拡開羽根4を拡開せしめる力は、杭体1を地中に打込む力を利用するので、杭体1が地中に埋設された深さに比例して拡開羽根4が広がっていることを確認できる合理的な構成になっている。
請求項2のように、一対の拡開羽根4を重ねた状態で回転軸5に軸支すると共に、各拡開羽根4の上羽根4Bがそれぞれ杭体1を介して左右に向いた状態で連結することにより、杭体1の左右で二つの拡開羽根4が拡開するので、地中での係止力を高めることができる。
請求項3のごとく、拡開羽根4の下羽根4Aは、杭体1の側面に形成された収納スペース1B内に収納されたことで、杭体1をある深さに打込むまでは、拡開羽根4が地盤の抵抗を受けにくい状態になっている。したがって、杭体1が安定するまでは、少ない打込み力で済むものである。
請求項4のように、拡開羽根4は、前記杭体1の長手方向に沿って複数連設され、各杭体1の広がる向きが異なるように構成することで、拡開羽根4の連設数によって係止力を調整することができる。したがって、軟弱な地盤に対しては、この拡開羽根4の数を変更することで対応することが可能になる。
請求項5の如く、拡開羽根4は、一方が前記杭体1の左右に広がるように構成され、他方が前記杭体1の前後に広がるように構成されたことで、杭体1の前後左右に係止力が得られるものである。この結果、杭体1に対してあらゆる方向から加わる引き抜き荷重に耐えることが可能になる。
本発明の一実施例を示す斜視図である。 本発明の一実施例を示す側面図である。 本発明の拡開羽根の一実施例を示す正面図である。 (イ)乃至(ヘ)は、本発明の打込み状態を示す概略図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。
このように本発明によると、打込み用のハンマーを使用するのみで、締まった状態の地中でも拡開羽根を広げることができるといった当初の目的を達成した。
以下、本発明アンカーの一実施例を説明する。本発明アンカーの基本構成は、杭体1に回転軸5で軸支された拡開羽根4によって構成されている(図1参照)。
杭体1は、地中に打込む部材で、この杭体1の先端付近に拡開羽根4が軸着されている。そして、杭体1の側面に形成した収納スペース1B内に拡開羽根4を収納している(図2参照)。図示の杭体1は2枚の帯板状を成している。そして、スペーサー2を介して重ねた杭体1相互を連結ピン3と固定軸6とで連結すると共に、杭体1相互の間に形成された収納スペース1Bに前記拡開羽根4を軸支したものである。このように、杭体1の内部に拡開羽根4の一部を収納しておくと、杭体1を地中に打込む際の抵抗を少なくすることができる。
また、図中、符号1Aは、フック部を示し、地中に固定したアンカーに他の部材を連結する際に使用する(図1参照)。杭体1の形状は図示例に限られず、このほか円柱状の杭体1や角柱状の杭体1などを1本で使用することも可能である(図示せず)。
拡開羽根4は、杭体1の側面に回転軸5で軸支されるもので、下羽根4Aと上羽根4Bとで略く字形状に形成されている(図3参照)。下羽根4Aは、杭体1に軸着した回転軸5より下方の長手方向に沿って重なる部材で、上羽根4Bは、回転軸5より上方の斜め外側へ向けて広がるように形成されている。このため、これら下羽根4A及び上羽根4Bは、杭体1を中に打込んだ際の地盤の抵抗を受けると回転軸5を中心として杭体1の外側に向けて広がるように構成されている。このとき、下羽根4Aの下端部に係止部4Cを設け、固定軸6に係合するように構成している。この係止部4Cは、上羽根4Bが開き始めるまで下羽根4Aが杭体1の位置からずれないように係止するものである。
図示例では、拡開羽根4を一対形成し、これらの拡開羽根4を重ねた状態で回転軸5に軸支すると共に、杭体1の側面に形成された収納スペース1B内に下羽根4Aを収納している(図1参照)。更に、各拡開羽根4の上羽根4Bがそれぞれ杭体1の左右に向いた状態を成している。この一対の拡開羽根4によると、地中の中で杭体1の左右に広がり、強力な係止力が得られるようになる。このほか、杭体1側面の上下位置を変えて拡開羽根4を個別に軸支したり、あるいは、収納スペース1Bに収納せずに杭体1の外側面に拡開羽根4を軸支したりすることも可能である(図示せず)。
図4は、本発明アンカーを地中に打込んで拡開羽根4を開く状態を説明した図である。すなわち、(イ)の状態から杭体1の上端部をハンマー等で打込むと、(ロ)のように、杭体1の下端部と共に下羽根4Aが地中に埋設される。更に、杭体1を打込むと、(ハ)のごとく、上羽根4Bが地表の抵抗を受けて杭体1側に回転を始め、これに伴って、地中の下羽根4Aが外側に広がり始める。更に打込むと、(ニ)のごとく、上羽根4Bが杭体1に重なって地中の抵抗を受けなくなる代わりに、左右に開いた下羽根4Aがより大きく広がる。その後、(ホ)のごとく、下羽根4Aが更に大きく開くと、杭体1に重なっていた上羽根4Bが反対側に回転して広がり出す。最後に下羽根4Aと上羽根4Bとが地中で左右に大きく広がると、(へ)のごとく、杭体1はそれ以上打込むことができなくなり、杭体1を引き抜くことも困難になる。
図5は、本発明アンカーの他の実施例を示している。この実施例では、杭体1の長手方向に沿って拡開羽根4を複数連設し、各杭体1の広がる向きが異なるように構成したものである。図示例の拡開羽根4は、一方の拡開羽根4が杭体1の左右に広がり、他方の拡開羽根4が杭体1の前後に広がるように構成されたものである。また、拡開羽根4の数は図示例に限定されず、また、拡開羽根4が広がる向きも任意に変更できるものである。
このように、本発明の各構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
本発明は、地中に埋設するアンカーとして説明しているが、このほか、海底に打込むアンカーや雪中に打込むアンカー等として多目的に利用することも可能である。
1 杭体
1A フック部
2 スペーサー
3 連結ピン
4 拡開羽根
4A 下羽根
4B 上羽根
4C 係止部
5 回転軸
6 固定軸

Claims (5)

  1. 地中に打込む杭体と、該杭体の側面に回転軸で軸着された拡開羽根とで構成され、拡開羽根は、回転軸から杭体の下方の長手方向に沿って重なる下羽根と、回転軸から杭体の上方の斜め外側へ向けて広がる上羽根とを備え、これら下羽根及び上羽根は、杭体を中に打込んだ際の地盤の抵抗を受けると回転軸を中心として杭体の外側に向けて広がるように構成されたことを特徴とする拡開羽根付地中アンカー。
  2. 前記拡開羽根を一対形成し、これらの拡開羽根を重ねた状態で前記回転軸に軸支すると共に、各拡開羽根の前記上羽根がそれぞれ前記杭体を介して左右に向いた状態で連結された請求項1記載の拡開羽根付地中アンカー。
  3. 前記拡開羽根の前記下羽根は、前記杭体の側面に形成された収納スペース内に収納された請求項1又は2記載の拡開羽根付地中アンカー。
  4. 前記拡開羽根は、前記杭体の長手方向に沿って複数連設され、各杭体の広がる向きが異なるように構成された請求項1乃至3いずれか記載の拡開羽根付地中アンカー。
  5. 前記拡開羽根は、一方が前記杭体の左右に広がるように構成され、他方が前記杭体の前後に広がるように構成された請求項4記載の拡開羽根付地中アンカー。
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