JP5550797B2 - ヒト心筋由来トロポニンiに特異的にかつ速やかに結合できる変異体タンパク質 - Google Patents

ヒト心筋由来トロポニンiに特異的にかつ速やかに結合できる変異体タンパク質 Download PDF

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Description

本発明は、ヒト心筋由来トロポニンIに特異的にかつ速やかに結合できる変異体タンパク質に関する。
非特許文献1および非特許文献2は、心筋由来トロポニンIの濃度が、急性心筋梗塞に罹患した患者の血液中で急速に高くなることを開示している。
Aleksei G. Katrukha et. al., "Troponin I is released in bloodstream of patients with acute myocardial infarction not in free form but as complex", Clinical Chemistry, Vol. 43, Issue 8, p.p. 1379-1385 (1997) Till Keller et. al.,."Sensitive Troponin I Assay in Early Diagnosis of Acute Myocardinal Infarction", The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE, Vol. 361, pages 868-877 (2009)
本発明の目的は、ヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる変異体タンパク質を提供することである。
本発明は、ヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合する変異体タンパク質であって、以下を具備する:
第1変異体scFv抗体フラグメント51、
第2変異体scFv抗体フラグメント52、および
リンカ53、ここで
前記第1変異体scFv抗体フラグメント51は、配列番号:76によって表されるアミノ酸配列からなる第1軽鎖可変領域51L、および配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域51Hを具備し、
前記第2変異体scFv抗体フラグメント52は、配列番号:78によって表されるアミノ酸配列からなる第2軽鎖可変領域52L、および配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域52Hを具備し、
前記リンカ53は、そのN末端およびC末端にシステイン分子を具備し、
前記リンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端および第2重鎖可変領域52HのC末端の間に設けられ、
前記リンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端にジスルフィド結合を介して結合しており、かつ
前記リンカ53は、第2重鎖可変領域52HのC末端にジスルフィド結合を介して結合している。
本発明は、変異体タンパク質をヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合させる方法であって、以下の工程を具備する:
前記変異体タンパク質を用意する工程(a)、ここで
前記変異体タンパク質は以下を具備する:
第1変異体scFv抗体フラグメント51、
第2変異体scFv抗体フラグメント52、および
リンカ53、ここで
前記第1変異体scFv抗体フラグメント51は、配列番号:76によって表されるアミノ酸配列からなる第1軽鎖可変領域51L、および配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域51Hを具備し、
前記第2変異体scFv抗体フラグメント52は、配列番号:78によって表されるアミノ酸配列からなる第2軽鎖可変領域52L、および配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域52Hを具備し、
前記リンカ53は、そのN末端およびC末端にシステイン分子を具備し、
前記リンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端および第2重鎖可変領域52HのC末端の間に設けられ、
前記リンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端にジスルフィド結合を介して結合しており、かつ
前記リンカ53は、第2重鎖可変領域52HのC末端にジスルフィド結合を介して結合している;ならびに
前記変異体タンパク質に前記ヒト心筋由来のトロポニンIを接触させ、前記変異体タンパク質を前記ヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合させる工程(b)。
本発明は、ヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる変異体タンパク質を提供する。
図1は抗体を示す。 図2は、本発明の変異体タンパク質を模式的に示す。 図3は、実施例に含まれる工程(c−2)および工程(f−2)におけるPCR法を示す。
以下、本発明の実施形態が説明される。
(用語の説明)
まず、本明細書において用いられる用語が説明される。
図1は、抗体を示す。広く知られているように、抗体1は「Y」文字の形状を有する。抗体1は2つのFab領域および1つのFc領域からなる。抗体1は、2本の重鎖2および2本の軽鎖3からなる。各重鎖2は、重鎖定常領域1(参照符号:22)、重鎖定常領域2(参照符号:23)、重鎖定常領域3(参照符号:24)、および重鎖可変領域21からなる。各軽鎖3は、軽鎖可変領域31および軽鎖定常領域32からなる。
各Fab領域は、1つの重鎖可変領域21、1つの重鎖定常領域1(参照符号:22)、1つの軽鎖可変領域31、および1つの軽鎖定常領域32からなる。軽鎖3はリンカ4により重鎖2に連結されている。重鎖2は先端に1つの重鎖可変領域21を有している。軽鎖3は先端に1つの軽鎖可変領域31を有している。抗体1には抗原が特異的に結合する。より詳細には、抗原は重鎖可変領域21および軽鎖可変領域31からなるFv領域に特異的に結合する。本明細書においては、抗原はヒト心筋由来のトロポニンIである。
抗体フラグメントの例は、Fab抗体フラグメント、F(ab’)抗体フラグメント、またはscFv抗体フラグメントである。
Fab抗体フラグメントは、1つのFab領域からなる。言い換えれば、Fab抗体フラグメントは、1つの軽鎖可変領域31、1つの重鎖可変領域21、1つの軽鎖定常領域32、1つの重鎖定常領域1(参照符号:22)、およびリンカ4からなる。軽鎖定常領域32は、リンカ4を介して重鎖定常領域1(参照番号:22)に連結している。
F(ab’)抗体フラグメントは、2つのFab領域からなる。上記の通り、各Fab領域は、1つの軽鎖可変領域31、1つの重鎖可変領域21、1つの軽鎖定常領域32、1つの重鎖定常領域1(参照符号:22)、およびリンカ4からなる。これらの2つのFab領域は、他のリンカ(図示せず)を介して互いに連結されている。好ましくは、一方の重鎖定常領域1(参照番号:22)が、他のリンカ(図示せず)を介して他方の重鎖定常領域1(参照番号:22)に連結している。
scFv抗体フラグメントは、軽鎖可変領域31、重鎖可変領域21、およびリンカからなる。軽鎖可変領域31は、リンカ(図示せず)を介して重鎖可変領域21に連結している。
図2に示されるように、本実施形態の変異体タンパク質は、第1変異体scFv抗体フラグメント51、第2変異体scFv抗体フラグメント52、およびリンカ53からなる。リンカ53は、第1変異体scFv抗体フラグメント51および第2変異体scFv抗体フラグメント52の間に設けられる。他のリンカと区別するために、このリンカ53は、イントラリンカ53と呼ばれ得る。
第1変異体scFv抗体フラグメント51は、配列番号:76によって表されるアミノ酸配列からなる第1軽鎖可変領域51L、および配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域51Hを具備する。第1軽鎖可変領域51Lおよび第1重鎖可変領域51Hの間には、第1フラグメントリンカ51Wが設けられる。第1フラグメントリンカ51Wの例は、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号:80)である。
一例として、第1変異体scFv抗体フラグメント51は、配列番号:61により表されるアミノ酸配列からなる。言い換えれば、配列番号:61により表されるアミノ酸配列は、配列番号:76、配列番号:80、および配列番号:77により表される3つのアミノ酸配列をこの順で連結することによって得られるアミノ酸配列と同一である。
第2変異体scFv抗体フラグメント52は、配列番号:78によって表されるアミノ酸配列からなる第2軽鎖可変領域52L、および配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域52Hを具備する。第2軽鎖可変領域52Lおよび第2重鎖可変領域52Hの間には、第2フラグメントリンカ52Wが設けられる。第2フラグメントリンカ52Wの例は、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号:81)である。
一例として、第2変異体scFv抗体フラグメント52は、配列番号:71により表されるアミノ酸配列からなる。言い換えれば、配列番号71により表されるアミノ酸配列は、配列番号:78、配列番号:81、および配列番号:79により表される3つのアミノ酸配列をこの順で連結することによって得られるアミノ酸配列と同一である。
イントラリンカ53は、配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域51Hおよび配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域52Hの間に設けられる。より具体的には、イントラリンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端および第2重鎖可変領域52HのC末端の間に挟まれる。配列番号:77に記述されているように、第1重鎖可変領域51Hは、そのC末端にシステイン分子を有している。同様に、配列番号:79に記述されているように、第2重鎖可変領域52Hもまた、そのC末端にシステイン分子を有している。イントラリンカ53のN末端およびC末端も、システイン分子を有している。
従って、イントラリンカ53のN末端又はC末端のどちらか一方に位置する一方のシステイン分子は、配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域51HのC末端に位置するシステイン分子と反応し、ジスルフィド結合を形成する。このようにして、リンカ53は、第1重鎖可変領域51HのC末端にジスルフィド結合を介して結合する。
同様に、イントラリンカ53のC末端又はN末端に位置する他方のシステイン分子は、配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域52HのC末端に位置するシステイン分子と反応し、ジスルフィド結合を形成する。このようにして、リンカ53は、第2重鎖可変領域52HのC末端にジスルフィド結合を介して結合する。
リンカ53の例は、CGGKGGKGGKGGKGGKGGKGGKGGKGGC(配列番号:75)である。
このようにして、図2に示されるように、リンカ53が、第1重鎖可変領域51HのC末端および第2重鎖可変領域52HのC末端の間に設けられる。
本実施形態による変異体タンパク質がヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる限り、第1軽鎖可変領域51LのN末端はアミノ酸配列によって修飾され得る。C末端もまた、修飾され得る。
同様に、本実施形態による変異体タンパク質がヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる限り、第2軽鎖可変領域52LのN末端はアミノ酸配列によって修飾され得る。C末端もまた、修飾され得る。
本実施形態による変異体タンパク質がヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる限り、第1重鎖可変領域51HのN末端はアミノ酸配列によって修飾され得る。
同様に、変異体タンパク質がヒト心筋由来トロポニンIに特異的かつ速やかに結合できる限り、第2重鎖可変領域52HのN末端はアミノ酸配列によって修飾され得る。
本実施形態による変異体タンパク質はヒト心筋由来トロポニンIに接触されると、変異体タンパク質はヒト心筋由来トロポニンIに特異的にかつ速やかに結合する。より具体的には、本実施形態による変異体タンパク質がヒト心筋由来トロポニンIと混合されると、変異体タンパク質はヒト心筋由来トロポニンIに特異的にかつ速やかに結合する。
本実施形態による変異体タンパク質は、一般的なタンパク質発現技術を用いて産生され得る。より具体的には、まず、本実施形態による変異体タンパク質をコードする遺伝子配列を具備するベクターを用意する。ベクターの例は、プラスミドである。次に、このベクターを用いて細胞(例えば、大腸菌)が形質転換される。この細胞は培養され、本実施形態による変異体タンパク質を産生する。
scFv抗体フラグメントを効率的に得るためには、scFv抗体フラグメントは、リフォールディング法により産生されることが望ましい。非特許文献3は、リフォールディング法を開示している。
Jun Kamishikiryo et. al., "Molecular Basis for LLT1 Protein Recognition by Human CD161 Protein (NKRP1A/KLRB1)", THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, VOL. 286, NO. 27, p.p. 23823-23830.
(実施例)
以下、本実施形態を裏付ける実施例が説明される。
(実施例1)
表1、表2、表3、および表4は、実施例において用いられたプライマーを示す。
表1は、軽鎖可変領域を増幅させるためのフォワードミックスプライマー(プライマー1〜21、配列番号:02〜配列番号:22)を示す。
表2は、重鎖可変領域を増幅させるためのフォワードミックスプライマー(プライマー22〜44、配列番号:23〜配列番号:45)を示す。
表3は、軽鎖可変領域を増幅させるためのリバースミックスプライマー(プライマー45〜49、配列番号:46〜配列番号:50)を示す。
表4は、重鎖可変領域を増幅させるためのリバースミックスプライマー(プライマー50〜55、配列番号:51〜配列番号:56)を示す。
Figure 0005550797
Figure 0005550797
Figure 0005550797
Figure 0005550797
(第1変異体scFv抗体フラグメントの調製)
配列番号:61によって表されるアミノ酸配列からなる第1変異体scFv抗体フラグメント51が、以下の工程(a1)、工程(a2)、工程(b−1)、工程(b−2)、工程(b−3−1)、工程(b−3−2)、工程(b−4)、工程(c−1)、工程(c−2)、および工程(c−3)を経て調製された。
工程(a1) ヒト心筋由来トロポニンIに特異的に結合するモノクローナル抗体を産生可能なハイブリドーマ(マウス脾臓由来)の調製
ヒト心筋由来のトロポニンIに含有されるアミノ酸(配列番号:01、シグマアルドリッチジャパン株式会社から購入、CRPAPAPIRRRSSNYRAYATEPHAKKKSKISASRKLQLKTLLLQIAK)が、sulfo-SMCCクロスリンカー(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社より購入)を用いて、ヒト血清アルブミン(シグマ・アルドリッチから購入)に連結された。
より具体的には、sulfo-SMCCクロスリンカー(0.5mg)が、100マイクロリットルのリン酸緩衝生理食塩水に溶解され、第1水溶液を得た。この第1水溶液は、50℃の温度下で10分、放置された。
ヒト血清アルブミン(10mg)が1ミリリットルのリン酸緩衝生理食塩水に溶解され、第2水溶液を得た。
第1水溶液は第2水溶液と混合され、混合物を得た。混合物は、30分間、静置された。このようにして、sulfo-SMCCクロスリンカーがヒト血清アルブミンに結合された。
混合物は、カラム(GEヘルスケアより商品名:PD10として入手)に通され、未反応のsulfo-SMCCクロスリンカーを除去した。
上記アミノ酸(配列番号:01、1.5mg)がジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)により溶解され、DMSO溶液を得た。2mg/mlの濃度を有する混合物(1mL)にDMSO溶液(100マイクロリットル)が添加された。その後、一晩、混合物は放置され、sulfo-SMCCクロスリンカーがアミノ酸(配列番号:01)に結合された。
このようにして、トロポニンIに含まれるアミノ酸配列(配列番号:01)が修飾されたヒト血清アルブミンが得られた。以下、このヒト血清アルブミンは「トロポニン修飾HSA」という。
完全フロイトアジュバント(和光純薬工業株式会社から購入)およびトロポニン修飾HSAが混合され、混合物を得た。この混合物がBALB/cマウス(アルビノマウスの一種)に注入された。BALB/cマウスとは、アルビノマウスの一種である。
2週間後、リン酸緩衝生理食塩水(以下、「PBS」という)およびトロポニン修飾HSAの混合物がBALB/cマウスに注入された。これをもう一度繰り返した。このようにして、1ヶ月かけて、BALB/cマウスはトロポニン修飾HSAにより免疫された。言い換えれば、上記混合物をBALB/Cマウスに与えることによって、BALB/cマウスの体内において、トロポニン修飾HSAに対する抗体が産生された。
免疫されたBALB/cマウスの脾臓が摘出された。非特許文献4に記載された細胞融合法に従って、ハイブリドーマを得た。その後、ハイブリドーマは培養液中で培養された。培養の後のハイブリドーマ(細胞)の数は、およそ5×10であった。このようにして得られたハイブリドーマは、ヒト心筋由来トロポニンIに特異的に結合するモノクローナル抗体を産生可能であった。
G.Kohler et al., Nature, 256, 495(1975)
工程(a2) ハイブリドーマ細胞からの全マウスRNAの抽出
培養されたハイブリドーマの細胞膜を破壊するために、1mLのTRIzol(インビトロジェン株式会社より入手)が、ハイブリドーマを含有する培養液に添加され、そして充分に培養液は攪拌された。
次に、0.2mLの体積を有するクロロホルム液(純度:99.9%)が培養液に添加され、そして再度、充分に培養液は攪拌された。
培養液は、117600m/sの重力加速度で、4℃の温度下、15分間、遠心分離に供された。上清(500μL)が取得された。得られた上清にイソプロパノール(500μL)を添加し、室温下で10分間、静置された。
培養液は、再度、上記の条件と同一の条件を有する遠心分離に供され、沈殿物を得た。得られた沈殿物に75%エタノール水溶液(1mL)を添加し、エタノール溶液を得た。
エタノール溶液は、73500m/sの重力加速度で、5分間、遠心分離に供された。沈殿物は、乾燥された。このようにして、全マウスRNAが得られた。
工程(b−1) 全マウスRNAからのmRNAの抽出
OligotexTM−dT30<Super>mRNA Purification kit (タカラバイオ株式会社から購入)を用いて、工程(a2)において得られた全マウスRNAからmRNAが抽出された。
RNaseフリーの水(100μL)が1本のマイクロチューブに注入された。このマイクロチューブは、ブロックインキュベーター(アステック株式会社より入手)にセットされ、1時間、70℃に加温された。
全マウスRNAが、RNaseフリーの水(100μL)に溶解された。
キットに含まれている2×バインディング緩衝液(100μL)およびキットに含まれているオリゴテックス(10μL)がRNaseフリーの水(100μL)に混合された。その後、混合物は70℃の温度下で3分間、静置された。さらに室温で10分間、混合物は静置された。
混合物は、147000m/sの重力加速度で、5分間、遠心分離に供された。上清が除去され、キットに含まれている洗浄バッファー(350μL)に沈殿物が懸濁された。懸濁液は、キットに含まれているカラムに供給された。カラムは、147000m/sの重力加速度で、30秒間、遠心分離に供された。
カラムを洗浄するために、カラムに洗浄バッファー(350μL)が供給された。再度、カラムは、147000m/sの重力加速度で、30秒間、遠心分離に供された。
カラムの底部にサンプル採取用のマイクロチューブが装着された。
カラムに含有されているmRNAを抽出するために、マイクロチューブに含有されているRNaseフリーの水(20μL)がカラムに供給された。その後、カラムは、147000m/sの重力加速度で、3分間、遠心分離に供された。再度、RNaseフリーの水(20μL)がカラムに供給され、カラムは、147000m/sの重力加速度で、3分間、遠心分離に供された。
このようにして、mRNAを含有する抽出液がマイクロチューブ内に得られた。
工程(b−2) mRNAからcDNAへの逆転写
得られた抽出液に含まれるmRNAが、逆転写酵素(商品名:Primescript、タカラバイオ株式会社から購入)を用いて逆転写され、cDNAを含む溶液を得た。
工程(b−3−1) cDNAを用いた、軽鎖可変領域をコードする遺伝子の増幅
溶液に含まれるcDNA、フォワードプライマー1〜21(配列番号:02〜22)、およびリバースプライマー1〜5(配列番号:46〜50)を用いるPCR法により、上記モノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードする遺伝子断片(配列番号:58、以下、「VL遺伝子断片」という)が増幅された。このPCR法において用いられるポリメラーゼは、商品名:TaKaRa Ex Taq Hot start Versionとしてタカラバイオ株式会社から購入された。
このPCR法のプロトコールは表5の通り。
Figure 0005550797
サイクル回数:35回。
最後に溶液は68℃で4分間放置された。このようにして、PCR溶液が得られた。このPCR溶液は、増幅されたVL遺伝子断片(配列番号:58)を含有していた。
増幅されたVL遺伝子断片の確認および精製のために、得られたPCR溶液は、2重量%の濃度を有するアガロースを含有するゲルを用いた電気泳動に供された。
工程(b−3−2) cDNAを用いた、重鎖可変領域をコードする遺伝子の増幅
溶液に含まれるcDNA、フォワードプライマー22〜44(配列番号:23〜45)、およびリバースプライマー6〜11(配列番号:51〜56)を用いるPCR法により、上記モノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードする遺伝子断片(配列番号:57、以下、「VH遺伝子断片」という)が増幅された。このPCR法において用いられるポリメラーゼは、商品名:TaKaRa Ex Taq Hot start Versionとしてタカラバイオ株式会社から購入された。
このPCR法のプロトコールは、VL遺伝子断片のプロトコールと同一であった。
最後に溶液は68℃で4分間放置された。このようにして、PCR溶液が得られた。このPCR溶液は、増幅されたVH遺伝子断片(配列番号:57)を含有していた。
VH遺伝子断片の生成の確認およびVH遺伝子断片の精製のために、得られたPCR溶液は、2重量%の濃度を有するアガロースを含有するゲルを用いた電気泳動に供された。
工程(b−4) VL遺伝子断片およびVH遺伝子断片の連結
精製されたVH遺伝子断片(配列番号:57)は、精製されたVL遺伝子断片(配列番号:58)にオーバーラップエクステンションPCR法によって連結された。このようにして、上記モノクローナル抗体のscFv抗体フラグメントをコードする遺伝子断片(配列番号:59、以下、「scFv遺伝子フラグメント1」という)を得た。得られた遺伝子断片(配列番号:59)の5’末端および3’末端は、制限酵素サイトNco1およびNot1によって修飾されていた。
工程(c−1) 遺伝子のベクターへの導入
scFv遺伝子断片は、タンパク質発現用ベクター(商品名:pET22b(+)、タカラバイオ株式会社より購入)にライゲーションされた。ライゲーションの詳細は以下に記述される。
最初に、scFv遺伝子断片は、制限酵素Nco1およびNot1(いずれもタカラバイオ株式会社より購入)によって処理された。scFv遺伝子断片は、電気泳動法により精製され、scFv遺伝子断片を含有する水溶液を得た。
タンパク質発現用ベクターもまた、制限酵素Nco1およびNot1(いずれもタカラバイオ株式会社より購入)によって処理された。タンパク質発現用ベクターも、電気泳動により精製され、タンパク質発現用ベクターを含有する水溶液を得た。
これら2つの水溶液が混合され、混合液を得た。
混合液に、酵素(東洋紡株式会社より商品名:Ligation High ver.2として購入)が添加され、そして混合液は16℃の温度下で2時間放置された。このようにして、scFv遺伝子断片がタンパク質発現用ベクターにライゲーションされた。
このようにしてscFv遺伝子断片がライゲーションされたタンパク質発現用ベクターを用いて、大腸菌(商品名:DH5αコンピテントセル、タカラバイオ株式会社より入手)が形質転換された。
その後、大腸菌は、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLBプレート培地上で16時間、インキュベートされた。インキュベートの後、LBプレート培地上に形成されたシングルコロニーがピックアップされた。シングルコロニーは、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLB液体培地(5mL)に供給され、そして16時間インキュベートされた。
タンパク質発現ベクターpET22b(+)に含まれる不要な遺伝子配列を除去するために、このLB液体培地からタンパク質発現ベクターpET22b(+)がキット(株式会社キアゲンより商品名:QIAprep spin miniprep kitとして入手)を用いて抽出された。抽出されたタンパク質発現ベクターpET22b(+)、プライマー56(配列番号:62)、およびプライマー57(配列番号:63)を用いたPCR法により、タンパク質発現ベクターpET22b(+)のシグナル配列(DNA配列、配列番号:60)が除去された。このようにして、野生型scFv抗体フラグメント1をコードする発現ベクターを得た。
工程(c−2) ベクターへの配列の置換
工程(c−1)において得られた発現ベクターは、scFv遺伝子断片(配列番号:59)を含む。この発現ベクターに含まれる配列のうち、塩基配列CACCACCACCACCACCACが、AGCTTTAACCGCAACGAATGCに置換された。
より具体的には、図3に示されるように、プライマー58(配列番号:64)、プライマー59(配列番号:65)、および工程(c−1)において得られた発現ベクターを用いるPCR法が実施された。プライマー58(配列番号:64)は、置換される10塩基を除き、scFv遺伝子断片を含むベクターの遺伝子配列の一部分に相補的であった。プライマー59(配列番号:65)は、置換される11塩基を除き、scFv遺伝子断片を含むベクターの遺伝子配列の一部分に相補的であった。図3に示されるPCR法により、野生型scFv抗体フラグメントをコードする発現ベクターに含まれる18塩基が、他の21塩基に置換された。このようにして、変異体scFv抗体フラグメントをコードする遺伝子配列(配列番号:66)を含有する発現ベクターが得られた。
工程(c−3) ベクターを用いた蛋白質の取得
工程(c−2)において得られたベクターを用いて、大腸菌(タカラバイオ株式会社より購入、商品名:BL21(DE3))が形質転換された。その後、この大腸菌は、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLBプレート培地上で37℃の温度下、16時間インキュベートされた。
インキュベートの後、LBプレート培地上に形成されたシングルコロニーがピックアップされた。シングルコロニーは、100μg/mLの濃度を有するアンピシリン(500mL)を含有するLB液体培地に供給された。その後、600ナノメートルの波長でのLB液体培地の吸光度が0.5に調整されるように、シングルコロニーに含有される大腸菌が増殖された。
さらに、1Mの濃度を有するイソプロピルーβ−D−チオガラクトピラノシド(0.5mL)の水溶液がLB液体培地に添加された。その後、37℃の温度下で5時間、振盪しながら、大腸菌がインキュベートされた。このようにして、培養液が得られた。
得られた培養液は、49000m/sの重力加速度、4℃の温度下、5分間、遠心分離に供された。大腸菌を含有する沈殿は、リン酸緩衝生理食塩水(50mL)に再度、懸濁された。
懸濁液は超音波処理に供され、大腸菌を破砕した。破砕された大腸菌物を含有する溶液は、98000m/sの重力加速度、4℃の温度下、30分間、遠心分離に供された。このようにして、沈殿物が得られた。
この沈殿物は、4%の濃度を有する界面活性剤(TritonX-100、和光純薬工業株式会社より入手)を含有するリン酸緩衝生理食塩水を用いて2回、洗浄された。さらに、沈殿物は界面活性剤を含有しないリン酸緩衝生理食塩水を用いて洗浄された。
沈殿物に、表6に示される試薬を含有する水溶液A(10mL)が添加された。
Figure 0005550797
水溶液Aは6のpHを有していた。
その後、水溶液Aは4℃の温度下で18時間放置された。このようにして、沈殿物は溶解された。
水溶液Aは、0.45μmのメッシュサイズを有するフィルター(Sartoriusより入手、商品名:Minisart)に通され、残渣を除去した。このようにして、濾液を得た。
濾液(1mL)に、表7に示される試薬を含有する水溶液B(2mL)が滴下により添加された。
Figure 0005550797
水溶液Bは8.0のpHを有していた。このようにして、3mLの容積を有する水溶液を得た。
水溶液(3mL)は、1リットルの溶液を有する水溶液Bに滴下により添加された。その後、得られた水溶液は、4℃の温度下で96時間、攪拌された。このようにして、第1変異体scFv抗体フラグメント(参照符号:51、配列番号:61)が得られた。
その後、濾過ユニット(VIVAFLOW50、Sartoriusより入手)を用いて、溶液は10mLまで濃縮された。カラム(商品名:HiLoad 26/60 Superdex 75 pg、GEヘルスケア社製)を用いて、溶液に含まれる第1変異体scFv抗体フラグメントが精製された。
(第2変異体scFv抗体フラグメントの調製)
配列番号:71によって表されるアミノ酸配列からなる第2変異体scFv抗体フラグメント52が、以下の工程(d1)、工程(d2)、工程(e−1)、工程(e−2)、工程(e−3−1)、工程(e−3−2)、工程(e−4)、工程(f−1)、工程(f−2)、および工程(f−3)を経て調製された。
工程(d1) ヒト心筋由来トロポニンIに特異的に結合するモノクローナル抗体を産生可能なハイブリドーマ(マウス脾臓由来)の調製
ヒト心筋由来のトロポニンIに含有されるアミノ酸(配列番号:67、シグマアルドリッチジャパン株式会社から購入、CQPLELAGLGFAELQDL)が、sulfo-SMCCクロスリンカー(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社より購入)を用いて、ヒト血清アルブミン(シグマ・アルドリッチから購入)に連結された。
より具体的には、sulfo-SMCCクロスリンカー(0.5mg)が、100マイクロリットルのリン酸緩衝生理食塩水に溶解され、第1水溶液を得た。この第1水溶液は、50℃の温度下で10分、放置された。
ヒト血清アルブミン(10mg)が1ミリリットルのリン酸緩衝生理食塩水に溶解され、第2水溶液を得た。
第1水溶液は第2水溶液と混合され、混合物を得た。混合物は、30分間、静置された。このようにして、sulfo-SMCCクロスリンカーがヒト血清アルブミンに結合された。
混合物は、カラム(GEヘルスケアより商品名:PD10として入手)に通され、未反応のsulfo-SMCCクロスリンカーを除去した。
上記アミノ酸(配列番号:67、1.5mg)がジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)により溶解され、DMSO溶液を得た。2mg/mlの濃度を有する混合物(1mL)にDMSO溶液(100マイクロリットル)が添加された。その後、一晩、混合物は放置され、sulfo-SMCCクロスリンカーがアミノ酸(配列番号:67)に結合された。
このようにして、トロポニンIに含まれるアミノ酸配列(配列番号:67)が修飾されたヒト血清アルブミンが得られた。以下、このヒト血清アルブミンは「トロポニン修飾HSA」という。
完全フロイトアジュバント(和光純薬工業株式会社から購入)およびトロポニン修飾HSAが混合され、混合物を得た。この混合物がBALB/cマウス(アルビノマウスの一種)に注入された。BALB/cマウスとは、アルビノマウスの一種である。
2週間後、リン酸緩衝生理食塩水(以下、「PBS」という)およびトロポニン修飾HSAの混合物がBALB/cマウスに注入された。これをもう一度繰り返した。このようにして、1ヶ月かけて、BALB/cマウスはトロポニン修飾HSAにより免疫された。言い換えれば、上記混合物をBALB/Cマウスに与えることによって、BALB/cマウスの体内において、トロポニン修飾HSAに対する抗体が産生された。
免疫されたBALB/cマウスの脾臓が摘出された。非特許文献4に記載された細胞融合法に従って、ハイブリドーマを得た。その後、ハイブリドーマは培養液中で培養された。培養の後のハイブリドーマ(細胞)の数は、およそ5×10であった。このようにして得られたハイブリドーマは、ヒト心筋由来トロポニンIに特異的に結合するモノクローナル抗体を産生可能であった。
工程(d2) ハイブリドーマ細胞からの全マウスRNAの抽出
培養されたハイブリドーマの細胞膜を破壊するために、1mLのTRIzol(インビトロジェン株式会社より入手)が、ハイブリドーマを含有する培養液に添加され、そして充分に培養液は攪拌された。
次に、0.2mLの体積を有するクロロホルム液(純度:99.9%)が培養液に添加され、そして再度、充分に培養液は攪拌された。
培養液は、117600m/sの重力加速度で、4℃の温度下、15分間、遠心分離に供された。上清(500μL)が取得された。得られた上清にイソプロパノール(500μL)を添加し、室温下で10分間、静置された。
培養液は、再度、上記の条件と同一の条件を有する遠心分離に供され、沈殿物を得た。得られた沈殿物に75%エタノール水溶液(1mL)を添加し、エタノール溶液を得た。
エタノール溶液は、73500m/sの重力加速度で、5分間、遠心分離に供された。沈殿物は、乾燥された。このようにして、全マウスRNAが得られた。
工程(e−1) 全マウスRNAからのmRNAの抽出
OligotexTM−dT30<Super>mRNA Purification kit (タカラバイオ株式会社から購入)を用いて、工程(a2)において得られた全マウスRNAからmRNAが抽出された。
RNaseフリーの水(100μL)が1本のマイクロチューブに注入された。このマイクロチューブは、ブロックインキュベーター(アステック株式会社より入手)にセットされ、1時間、70℃に加温された。
全マウスRNAが、RNaseフリーの水(100μL)に溶解された。
キットに含まれている2×バインディング緩衝液(100μL)およびキットに含まれているオリゴテックス(10μL)がRNaseフリーの水(100μL)に混合された。その後、混合物は70℃の温度下で3分間、静置された。さらに室温で10分間、混合物は静置された。
混合物は、147000m/sの重力加速度で、5分間、遠心分離に供された。上清が除去され、キットに含まれている洗浄バッファー (350μL)に沈殿物が懸濁された。懸濁液は、キットに含まれているカラムに供給された。カラムは、147000m/sの重力加速度で、30秒間、遠心分離に供された。
カラムを洗浄するために、カラムに洗浄バッファー (350μL)が供給された。再度、カラムは、147000m/sの重力加速度で、30秒間、遠心分離に供された。
カラムの底部にサンプル採取用のマイクロチューブが装着された。
カラムに含有されているmRNAを抽出するために、マイクロチューブに含有されているRNaseフリーの水(20μL)がカラムに供給された。その後、カラムは、147000m/sの重力加速度で、3分間、遠心分離に供された。再度、RNaseフリーの水(20μL)がカラムに供給され、カラムは、147000m/sの重力加速度で、3分間、遠心分離に供された。
このようにして、mRNAを含有する抽出液がマイクロチューブ内に得られた。
工程(e−2) mRNAからcDNAへの逆転写
得られた抽出液に含まれるmRNAが、逆転写酵素(商品名:Primescript、タカラバイオ株式会社から購入)を用いて逆転写され、cDNAを含む溶液を得た。
工程(e−3−1) cDNAを用いた、軽鎖可変領域をコードする遺伝子の増幅
溶液に含まれるcDNA、フォワードプライマー1〜21(配列番号:02〜22)、およびリバースプライマー1〜5(配列番号:46〜50)を用いるPCR法により、上記モノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードする遺伝子断片(配列番号:69、以下、「VL遺伝子断片」という)が増幅された。このPCR法において用いられるポリメラーゼは、商品名:TaKaRa Ex Taq Hot start Versionとしてタカラバイオ株式会社から購入された。
このPCR法のプロトコールは表8の通り。
Figure 0005550797
サイクル回数:35回。
最後に溶液は68℃で4分間放置された。このようにして、PCR溶液が得られた。このPCR溶液は、増幅されたVL遺伝子断片(配列番号:69)を含有していた。
増幅されたVL遺伝子断片の確認および精製のために、得られたPCR溶液は、2重量%の濃度を有するアガロースを含有するゲルを用いた電気泳動に供された。
工程(e−3−2) cDNAを用いた、重鎖可変領域をコードする遺伝子の増幅
溶液に含まれるcDNA、フォワードプライマー22〜44(配列番号:23〜45)、およびリバースプライマー6〜11(配列番号:51〜56)を用いるPCR法により、上記モノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードする遺伝子断片(配列番号:68、以下、「VH遺伝子断片」という)が増幅された。このPCR法において用いられるポリメラーゼは、商品名:TaKaRa Ex Taq Hot start Versionとしてタカラバイオ株式会社から購入された。
このPCR法のプロトコールは、VL遺伝子断片のプロトコールと同一であった。
最後に溶液は68℃で4分間放置された。このようにして、PCR溶液が得られた。このPCR溶液は、増幅されたVH遺伝子断片(配列番号:68)を含有していた。
VH遺伝子断片の生成の確認およびVH遺伝子断片の精製のために、得られたPCR溶液は、2重量%の濃度を有するアガロースを含有するゲルを用いた電気泳動に供された。
工程(e−4) VL遺伝子断片およびVH遺伝子断片の連結
精製されたVH遺伝子断片(配列番号:68)は、精製されたVL遺伝子断片(配列番号:69)にオーバーラップエクステンションPCR法によって連結された。このようにして、上記モノクローナル抗体のscFv抗体フラグメントをコードする遺伝子断片(配列番号:70、以下、「scFv遺伝子フラグメント2」という)を得た。得られた遺伝子断片(配列番号:70)の5’末端および3’末端は、制限酵素サイトNco1およびNot1によって修飾されていた。
工程(f−1) 遺伝子のベクターへの導入
scFv遺伝子断片は、タンパク質発現用ベクター(商品名:pET22b(+)、タカラバイオ株式会社より購入)にライゲーションされた。ライゲーションの詳細は以下に記述される。
最初に、scFv遺伝子断片は、制限酵素Nco1およびNot1(いずれもタカラバイオ株式会社より購入)によって処理された。scFv遺伝子断片は、電気泳動法により精製され、scFv遺伝子断片を含有する水溶液を得た。
タンパク質発現用ベクターもまた、制限酵素Nco1およびNot1(いずれもタカラバイオ株式会社より購入)によって処理された。タンパク質発現用ベクターも、電気泳動により精製され、タンパク質発現用ベクターを含有する水溶液を得た。
これら2つの水溶液が混合され、混合液を得た。
混合液に、酵素(東洋紡株式会社より商品名:Ligation High ver.2として購入)が添加され、そして混合液は16℃の温度下で2時間放置された。このようにして、scFv遺伝子断片がタンパク質発現用ベクターにライゲーションされた。
このようにしてscFv遺伝子断片がライゲーションされたタンパク質発現用ベクターを用いて、大腸菌(商品名:DH5αコンピテントセル、タカラバイオ株式会社より入手)が形質転換された。
その後、大腸菌は、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLBプレート培地上で16時間、インキュベートされた。インキュベートの後、LBプレート培地上に形成されたシングルコロニーがピックアップされた。シングルコロニーは、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLB液体培地(5mL)に供給され、そして16時間インキュベートされた。
タンパク質発現ベクターpET22b(+)に含まれる不要な遺伝子配列を除去するために、このLB液体培地からタンパク質発現ベクターpET22b(+)がキット(株式会社キアゲンより商品名:QIAprep spin miniprep kitとして入手)を用いて抽出された。抽出されたタンパク質発現ベクターpET22b(+)、プライマー56(配列番号:62)、およびプライマー57(配列番号:63)を用いたPCR法により、タンパク質発現ベクターpET22b(+)のシグナル配列(DNA配列、配列番号:60)が除去された。このようにして、野生型scFv抗体フラグメント2をコードする発現ベクターを得た。
工程(f−2) ベクターへの配列の置換
工程(f−1)において得られた発現ベクターは、scFv遺伝子断片(配列番号:70)を含む。この発現ベクターに含まれる配列のうち、塩基配列CACCACCACCACCACCACが、AGCTTTAACCGCAACGAATGCに置換された。
より具体的には、図3に示されるように、プライマー60(配列番号:72)、プライマー61(配列番号:73)、および工程(c−1)において得られた発現ベクターを用いるPCR法が実施された。プライマー60(配列番号:72)は、置換される10塩基を除き、scFv遺伝子断片が含まれるベクターの遺伝子配列の一部分に相補的であった。プライマー61(配列番号:73)は、置換される11塩基を除き、scFv遺伝子断片が含まれるベクターの遺伝子配列の一部分に相補的であった。図3に示されるPCR法により、野生型scFv抗体フラグメントをコードする発現ベクターに含まれる18塩基が、他の21塩基に置換された。このようにして、変異型scFvをコードする遺伝子配列(配列番号:74)を含有する発現ベクターが得られた。
工程(f−3) ベクターを用いた蛋白質の取得
工程(f−2)において得られたベクターを用いて、大腸菌(タカラバイオ株式会社より購入、商品名:BL21(DE3))が形質転換された。その後、この大腸菌は、100μg/mLの濃度を有するアンピシリンを含有するLBプレート培地上で37℃の温度下、16時間インキュベートされた。
インキュベートの後、LBプレート培地上に形成されたシングルコロニーがピックアップされた。シングルコロニーは、100μg/mLの濃度を有するアンピシリン(500mL)を含有するLB液体培地に供給された。その後、600ナノメートルの波長でのLB液体培地の吸光度が0.5に調整されるように、シングルコロニーに含有される大腸菌が増殖された。
さらに、1Mの濃度を有するイソプロピルーβ−D−チオガラクトピラノシド(0.5mL)の水溶液がLB液体培地に添加された。その後、37℃の温度下で5時間、振盪しながら、大腸菌がインキュベートされた。このようにして、培養液が得られた。
得られた培養液は、49000m/sの重力加速度、4℃の温度下、5分間、遠心分離に供された。大腸菌を含有する沈殿は、リン酸緩衝生理食塩水(50mL)に再度、懸濁された。
懸濁液は超音波処理に供され、大腸菌を破砕した。破砕された大腸菌物を含有する溶液は、98000m/sの重力加速度、4℃の温度下、30分間、遠心分離に供された。このようにして、沈殿物が得られた。
この沈殿物は、4%の濃度を有する界面活性剤(TritonX-100、和光純薬工業株式会社より入手)を含有するリン酸緩衝生理食塩水を用いて2回、洗浄された。さらに、沈殿物は界面活性剤を含有しないリン酸緩衝生理食塩水を用いて洗浄された。
沈殿物に、表9に示される試薬を含有する水溶液A(10mL)が添加された。
Figure 0005550797
水溶液Aは6のpHを有していた。
その後、水溶液Aは4℃の温度下で18時間放置された。このようにして、沈殿物は溶解された。
水溶液Aは、0.45μmのメッシュサイズを有するフィルター(Sartoriusより入手、商品名:Minisart)に通され、残渣を除去した。このようにして、濾液を得た。
濾液(1mL)に、表10に示される試薬を含有する水溶液B(2mL)が滴下により添加された。
Figure 0005550797
水溶液Bは8.0のpHを有していた。このようにして、3mLの容積を有する水溶液を得た。
水溶液(3mL)は、1リットルの溶液を有する水溶液Bに滴下により添加された。その後、得られた水溶液は、4℃の温度下で96時間、攪拌された。このようにして、第2変異体scFv抗体フラグメント(参照符号:52、配列番号:71)が得られた。
その後、濾過ユニット(VIVAFLOW50、Sartoriusより入手)を用いて、溶液は10mLまで濃縮された。カラム(商品名:HiLoad 26/60 Superdex 75 pg、GEヘルスケア社製)を用いて、溶液に含まれる第2変異体scFv抗体フラグメント(参照符号:2)が精製された。
工程(g) 変異体タンパク質の調製
第1変異体scFv抗体フラグメント(配列番号:61)、第2変異体scFv抗体フラグメント(配列番号:71)、および配列番号:75により表されるアミノ酸配列からなるペプチドが、1:1:5のモル比で、トリス塩酸緩衝液(50mM、pH:9.0)中に混合され、混合液を得た。混合液は、4℃で12時間、静置された。このようにして、図2に示されるように、第1変異体scFv抗体フラグメント(参照符号:51、配列番号:61)、配列番号:75により表されるアミノ酸配列からなるイントラリンカ53、および第2変異体scFv抗体フラグメント(参照符号:52、配列番号:71)がこの順で接続された変異体タンパク質が得られた。
その後、混合液は、クロマトグラフィーカラム(Superdex75 5/150 GL、GEヘルスケア)を用いて精製された。
トリス塩酸緩衝液(50mM、pH:9.0)は、トリス塩酸緩衝液(50mM、pH:7.4)によって置換された。最後に、陽イオン交換カラム(HiTrap SP HP、GEヘルスケア)を用いて、変異体タンパク質が精製された。
結合定数の測定
分子間相互作用解析装置Biacore T100(GEヘルスケア社より購入)を用いて、変異体タンパク質の結合定数が、分子間相互作用解析装置Biacore T100に添付されているマニュアルに従って測定された。
より具体的には、およそ500のRU(Resonance Unit)を有するヒト心筋由来トロポニンI(フナコシより購入)がCM5チップ(GEヘルスケア社より購入)上に固定された。このCM5チップはBiacore T100内にセットされた。次に、精製された変異体タンパク質を含有する水溶液(濃度:100nM,50nM、25nM、12.5nM、および6.25nM、容量:150マイクロリットル)がBiacore T100内に流され、変異体タンパク質の結合定数を測定した。表11は、その結果を示す。
(参考例1)
第1変異体scFv抗体フラグメント(配列番号:61)の結合定数が、上記の説明と同様に測定された。表11は、その結果を示す。
(参考例2)
第2変異体scFv抗体フラグメント(配列番号:71)の結合定数が、上記の説明と同様に測定された。表11は、その結果を示す。
Figure 0005550797
表11から明らかなように、変異体タンパク質は、第1変異体scFv抗体フラグメントおよび第2変異体scFv抗体フラグメントよりもずっと大きな結合定数Kaを有する。このため、第1変異体scFv抗体フラグメントまたは第2変異体scFv抗体フラグメントのいずれかが用いられた場合と比較して、変異体タンパク質は、より強くヒト心筋由来トロポニンIに特異的に結合する。
本発明による変異体タンパク質は、急性心筋梗塞を検出するためのセンサに用いられ得る。
51:第1変異体scFv抗体フラグメント
51L 第1軽鎖可変領域
51H 第1重鎖可変領域
51W 第1フラグメントリンカ
52:第2変異体scFv抗体フラグメント
52L 第2軽鎖可変領域
52H 第2重鎖可変領域
52W 第2フラグメントリンカ
53:リンカ(イントラリンカ)

Claims (2)

  1. 第1変異体scFv抗体フラグメント、
    第2変異体scFv抗体フラグメント、および
    リンカ
    を具備し、
    前記第1変異体scFv抗体フラグメントは、配列番号:76によって表されるアミノ酸配列からなる第1軽鎖可変領域、および配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域を具備し、
    前記第2変異体scFv抗体フラグメントは、配列番号:78によって表されるアミノ酸配列からなる第2軽鎖可変領域、および配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域を具備し、
    前記リンカは、そのN末端およびC末端にシステイン分子を具備し、
    前記リンカは、第1重鎖可変領域のC末端および第2重鎖可変領域のC末端の間に設けられ、
    前記リンカは、第1重鎖可変領域のC末端にジスルフィド結合を介して結合しており、かつ
    前記リンカは、第2重鎖可変領域のC末端にジスルフィド結合を介して結合している、 ヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合する変異体タンパク質
  2. 異体タンパク質を用意する工程(a)、ならびに
    前記変異体タンパク質にヒト心筋由来のトロポニンIを接触させ、前記変異体タンパク質を前記ヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合させる工程(b)、
    を具備し、
    前記変異体タンパク質は、
    第1変異体scFv抗体フラグメント、
    第2変異体scFv抗体フラグメント、および
    リンカ
    を具備し、
    前記第1変異体scFv抗体フラグメントは、配列番号:76によって表されるアミノ酸配列からなる第1軽鎖可変領域、および配列番号:77によって表されるアミノ酸配列からなる第1重鎖可変領域を具備し、
    前記第2変異体scFv抗体フラグメントは、配列番号:78によって表されるアミノ酸配列からなる第2軽鎖可変領域、および配列番号:79によって表されるアミノ酸配列からなる第2重鎖可変領域を具備し、
    前記リンカは、そのN末端およびC末端にシステイン分子を具備し、
    前記リンカは、第1重鎖可変領域のC末端および第2重鎖可変領域のC末端の間に設けられ、
    前記リンカは、第1重鎖可変領域のC末端にジスルフィド結合を介して結合しており、かつ
    前記リンカは、第2重鎖可変領域のC末端にジスルフィド結合を介して結合している
    変異体タンパク質をヒト心筋由来のトロポニンIに特異的に結合させる方法
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