JP5550458B2 - 円筒研削盤 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの外径研削に使用される円筒研削盤に関する。
円筒研削盤は、主軸センタ及び心押センタを備え、ワークの両端面を主軸センタ及び心押センタで挟み付けて支持し、砥石を直線状に動かして研削する。このような、円筒研削盤として例えば特許文献1、2に開示されている。
現在では、生産性や安全性を向上させるため、工場内の省スペース化や、工場内の作業現場の見通しを良好にする「見える化」が促進されている。公知の円筒研削盤はその構成上、大きくなりがちである。このような実情の下、省スペース化、「見える化」対応した立型円筒研削盤を特願2009−256286号として提案している。
この出願に係る円筒研削盤は、ワークの接近を回転運動により行い、従来の砥石を直線状の動きを無くして円筒研削盤の小型化を図っている。
特開2001−38619号公報 特開平9−300193号公報
本出願人により提案された既述の立型円筒研削盤においては、数値制御装置のコンピュータはワークへの切込量を円弧運動に変換するために、極座標を扱うことになる。また砥石の径は加工が進行することによって漸次に小さくなり、また正確な加工を行うために、加工中、砥石はドレッシングされて小径化する。これらのことによっても、ワークの径は変化するため、ワークの径を管理するときは、このような砥石の径の変化を考慮して絶えずワークの径を算出することが必要となる。この演算は円筒研削盤に搭載されたコンピュータには負荷の重いものである。
本発明は、上記のような問題点に鑑みて創案されたのであり、即ち、省スペース化、「見える化」及び、保守時の安全性の向上を図ることができるものであって、加工中における演算を簡易なものとした円筒研削盤を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る円筒研削盤は、第一線回りにワークを回転させる主軸と、前記第一線と平行な第二線回りに回転する砥石軸と、前記主軸及び前記砥石軸のうち何れか一方を前記第一線と平行な第三線回りに揺動自在に支持する軸支持手段と、前記第一線と垂直な面内において支軸を中心に揺動し、前記支軸と出力点と間の距離を設定するワーク切込駆動手段と、前記軸支持手段に前記第一線と垂直な面内において回転自在に取り付けられ、前記ワーク切込駆動手段の出力点を支持する出力部材とを備え、前記支軸が前記第一線上或いは前記第二線上のうちの一方に位置されていることを特徴とする。
本発明に係る他の円筒研削盤は、第一線回りにワークを回転させる主軸と、前記第一線と平行な第二線回りに回転する砥石軸と、前記主軸及び前記砥石軸のうち何れか一方を前記第一線と平行な第三線回りに揺動自在に支持する軸支持手段と、前記第一線と垂直な面内において支軸を中心に揺動し、前記支軸と出力点との間の距離を設定するワーク切込駆動手段と、前記軸支持手段に前記第一線と垂直な面内において回転自在に取り付けられ、前記ワーク切込駆動手段の出力点を支持する出力部材とを備え、 前記支軸が前記第一線上或いは前記第二線上と前記第三線の間に位置されていることを特徴とする。
本発明によれば、切込動作を円弧運動としたため円筒研削盤の大きさを小さくすることができる。また、ワーク切込駆動手段に、切込み量を支軸と出力点との間の距離に対応する数値に設定すれば良く、ワークの切込量をそのまま或いはこれに比例した制御量として扱うことが出来、円筒研削盤の数値制御装置の負荷を低減できる。
本実施例に係る立型円筒研削盤を正面から見た説明図である。 上記研削盤を右側から見た説明図である。 上記研削盤の上面壁よりも下方を見た説明図である。 上記研削盤の主軸及び砥石の周辺を示す部分図である。 上記研削盤の上面壁の内方の各部を上方から見た作動説明図で、砥石の径が比較的大きい場合を示している。 上記研削盤の上面壁の内方の各部を上方から見た作動説明図で、砥石の径が比較的小さくなった場合を示している。 上記研削盤のワーク切込駆動部の作動説明図である。
以下、図面を参照して本実施例に係る立型の円筒研削盤を説明する。
〈立型円筒研削盤の各部の構造〉
図1、図2及び図3において、100はベッド、101はコラム構造を組み込まれたケーシング、102は軸支持手段、103はワーク保持手段、104は砥石機構部、105はワーク切込駆動部、そして106は制御盤である。
以下、各部について詳述する。
上記ベッド100は床面a1に定置されるもので全体を略方形箱体とされており、底面部1、前面部2、左側面部3、右側面部4及び後面部5を備えている。前面部2の下部の左右箇所には凹み部b1、b2が形成されている。各凹み部b1、b2の下側であるベッド部位にはジャッキボルト6が螺合され、ジャッキボルト6の下端には床面a1に支持される座金7が係着され、ジャッキボルト6の長さ途中にロックナットが螺合されている。後面板5の下部の左右箇所には付加片8が突設され、この付加片8にジャッキボルト6が螺合され、ジャッキボルト6の下端には床面a1に支持される座金7が係着され、ジャッキボルト6の長さ途中にロックナットが螺合されている。
上記ケーシング101はベッド100の上側領域を囲むもので、前後左右にベッド100の平面視大きさに対応して配置された周面壁8a、8b、8c、8dを具備すると共に、前側の周面壁8aには作業者がワークの着脱や機器の保守などを行うための適当な大きさの開閉ドア8a1を形成され、上面には周面壁8a、8b、8c、8dで囲まれた空間を上方から覆う上面壁9が形成されている。ケーシング101は、これの内方である作業領域において加工中に切削液が飛散されることがあっても予定しない場所に漏れ出ない構造とされている。
またケーシング101にはコラム構造が組み込まれている。このコラム構造は軸支持手段102や砥石機構部104を安定的に支持するためのもので、必要箇所に補強部材を設けるなどしてケーシング101の一部の剛性を大にしたものである。
軸支持手段102は上下一対の軸受部c1、c2、上下の縦向き支持軸12a、12b、及びテーブル102aを備えている。上面壁9の左部分の前後方向中央箇所で剛性を大とされた箇所に、上側の軸受部c1が形成されており、またこの上側の軸受部c1の真下であるベッド100の上面箇所も剛性を大とされ、ここに下側の軸受部c2が形成されている。
テーブル102aは、下側の軸受部c2と上側の軸受部c1との間に配置されており、上側支持部d11、下側支持部d12及び、これら支持部d11、d12を結合した連結部d13を備えている。下側支持部d12の下面で基端箇所には下側の縦向き支持軸12bが下方へ張り出した状態とされて固設されている。また上側支持部d11の上面で基端箇所には上側の縦向き支持軸12aが上方へ張り出した状態とされて固設されている。そして、下側の縦向き支持軸12bが下側の軸受c2に嵌合されて回動自在に支持されており、また上側の縦向き支持軸12aが上側の軸受c1に嵌合されて回動自在に保持されている。
上記ワーク保持手段103は、主軸台22、主軸23、主軸センタ24、主軸駆動部25、心押台26及び心押センタ27を備えている。主軸台22はテーブル102aの下側支持部d12の先端縦面にネジ具を介して縦向きに固定されており、この主軸台22に主軸23、主軸センタ24、主軸駆動部25が設けられている。主軸台22には主軸23を回転可能に保持するための軸保持部e1が形成されており、また主軸駆動部25は軸保持部e1の正面視左側に形成されている。そして主軸台22の右側面にはドレッサ22aが右方への突出状に設けられ、その先端が研削要部とされている。
図4にも示すように、主軸23は環状体とされており、上面の半径途中位置に上方へ張り出した状態のピン部材23aが半径方向の位置調整可能且つ脱着可能に固設されている。この主軸23は主軸台22の軸保持部e1にボルトで固定されている筒状中心軸部材28の上部に転がり軸受29a、29bを介して一定高さ位置に保持されるように外嵌され、筒状中心軸部材28に対しこれと同心状態で回転自在に装着されている。一方、主軸駆動部25は上向きとされたサーボモータ30を備え、このサーボモータ30の出力軸に固定された原動プーリ31と、主軸23の下部に固定された従動プーリ32との間に無端状の伝動ベルト33を掛け回した構成とされている。23bは主軸23の上端面にボルトを介して固定された円形カバー体である。
筒状中心軸部材28はこれの中心位置に主軸23と同心の透孔を備えており、この透孔の上部は上拡がりの雌テーパ状とされている。この透孔の上部には主軸センタ24の雄テーパ状のシャンク部が密接状に嵌着され且つ上細りの円錐状先部を上側へ向けられて抜き外し可能な固定状態とされている。主軸センタ24は固定状態において主軸23と同心配置となる。主軸23の上端面上にはワークを主軸23と同体状に固定させるための種々のワーク固定具34が主軸センタ24を取り囲んだ状態に装着される。
心押台26は、テーブル102aの上側支持部d11の前端面に上下位置調整機構35を介して一定範囲内の上下位置変更調整可能に装設されている。心押台26上には油圧シリンダなどのセンタ移動手段36を介して上下移動される出力軸37が設けられ、該出力軸37に心押センタ27が同心状に装着されている。心押台26の上部にはセンタ移動手段36を作動させるための操作ハンドル38が設けられている。心押センタ27は、操作ハンドル38を横向き軸回りへ揺動させることにより出力軸37と共に油圧で上下方向へ移動されるものとなっている。なお、39は心押センタ27を包囲するためのもので、心押台26の先部と心押台26の固定部前面との間に装着された伸縮変形可能な筒状のゴムカバーである。
上記砥石機構部104はベッド100上の右側に形成されており、ガイド手段40、砥石台41、砥石軸42、砥石43、砥石駆動手段44及び砥石上下駆動手段45を備えている。ガイド手段40は十分な剛性を有するものとされるのであって、任意に形成して差し支えないが、図示例では、ベッド100から上方へ垂直に突出された2本の円柱部材46a、46bを具備したものとなっている。砥石台41は円柱部材46a、46bのそれぞれに摺動可能且つ密接状に外嵌された図示しない上下向きの2つの円筒孔を具備している。そして図4にも示すように、砥石軸42は砥石台41の正面視左寄り箇所に形成された上下向きの軸孔42a内に挿通され、軸孔42a内の下箇所に設けられた転がり軸受48aを介して砥石台41の一定高さ位置で回転可能に支持され、上端には砥石43を固定する機構が形成されている。砥石43はプレーン形式或いはアンギュラ形式など適宜なものが使用される。そして砥石台41の上部には砥石43の前側を除く外周囲を包囲した砥石カバー49が固定されている。
砥石駆動手段44は砥石台41の後部に電動モータ50がこれの出力軸50aが下向きとなるように固定され、この出力軸50aの下端に固定された原動プーリ51と砥石軸42の下端に固定された従動プーリ52との間に無端状の伝動ベルト53を掛け回した構成とされている。
そして、砥石上下駆動手段45は砥石43を上下方向Zへ駆動するためのものであって、砥石台41の後端近傍箇所にナット体55を固定され、一方では上面壁9の右後部の上面で剛性の増大された部分に形成された凹み部b4内に台部材56aを介してサーボモータ56を固設され、またサーボモータ56の真下箇所である上面壁9箇所に軸受57を固定され、この軸受57に転がり軸受58を介してネジ軸59が一定高さ位置での回転可能に支持された構成となっている。そしてネジ軸59はナット体55内のボールネジに螺合され、ネジ軸59の下端とサーボモータ56の出力軸とがカップリング60で結合されている。
上面壁9の厚さ内に上方からの開放可能に形成された遮蔽室9aの内方に形成されているワーク切込駆動部105を図5、図6及び図7に示す。ワーク切込駆動部105は主軸23と砥石軸42とを連係作動させるものであって、主軸23の中心線である第一線f1と、砥石軸42の中心線である第二線f2との間の距離L1を任意に変化させるためのものである。f1及びf2は平行であり、本実施例においては、縦向きであり以降、夫々第一縦向き線f1、第二縦向き線f2と称する。また、後述する上下の縦向き支持軸12a、12bの中心である第三線f3もf1、f2と平行であり、本実施例では第三縦向き線f3と称する。
ワーク切込駆動部105はネジ送り機構61とサーボモータ62を備えている。ネジ送り機構61は雄ボールネジ63aを形成されたネジ軸63と、このネジ軸63の基端寄り位置を回転のみ自在に保持するための軸受部64aを形成された軸保持ベアリング体64とを有している。軸保持ベアリング体64はサーボモータ62を固定するための台部64bを形成されると共に軸受部64aの横向き中心線上を通る垂直線を中心線とする縦向き軸受部64bを形成されている。出力部材65は、雄ボールネジ63aを螺合される雌ボールネジ部65aを有している。また出力部材65はこれの雌ボールネジ部65aの横向き中心線上を通る垂直線を中心とする縦向き軸受部65bを形成されている。
そして、軸保持ベアリング体64は上面壁9に固定された縦向きの支軸66に縦向き軸受部64bを外嵌されることにより縦向き支軸66回りの第一縦向き線f1と垂直な面(水平面)内において揺動可能とされている。軸保持ベアリング体64により、ネジ軸63は、第一縦向き線f1と第二縦向き線f2に垂直な面である縦向き支軸66回りの面内で揺動可能とされている。縦向きの支軸66は、第一縦向き線f1と第二縦向き線f2と平行である。縦向きの支軸66は第二縦向き線f2と第三縦向き線f3とを結んだ第一直線g1の真上位置で第二縦向き線f2から任意な一定距離L2に位置されている。一方、出力部材65は、遮蔽室9a内に位置された横向きアーム部材67の先部に固定された縦向き支軸68に、縦向き軸受部65bを外嵌された状態に装着されることにより、縦向き支軸68回りの水平揺動可能とされている。このさい、横向きアーム部材67は、遮蔽室9a内において上側の縦向き支持軸12aに同体状に結合され先端を主軸23の中心へ向け延長されたものである。縦向き支軸68は第一縦向き線f1と第三縦向き線f3とを結んだ第二直線g2の真上位置に位置されている。そして、縦向き支持軸12a、12bの中心線である第三縦向き線f3から出力部材65の縦向き軸受部65bの中心までの距離L3はさきの距離L2に合致した大きさとされている。雌ボールネジ部65aが雄ボールネジ63aを螺合した位置がワーク切込駆動部105の出力点となり、軸支持手段120を水平面において揺動させる。
この実施例では縦向き支持軸12a、12bの中心である第三縦向き線f3から主軸23の中心である第一縦向き線f1までの距離と、第三縦向き線f3から砥石軸42の中心である第二縦向き線f2までの距離とが同一とされているため、距離L2と距離L3は同一の大きさとされているのであり、これにより主軸23の中心と砥石軸42の中心とを結んだ直線と、軸保持ベアリング体64の縦向き軸受部64b中心と出力部材65の縦向き軸受部65b中心を結んだ直線とはワークの加工中、常に平行となる。これらの距離L2、L3の大きさは任意に決定して差し支えないが、余り小さすぎると、各部の遊隙に起因して作動精度が確保され難くなり、逆に大きすぎると、製造コストの増大や、部材の撓みによる精度劣化の原因となる。基準側ベアリング体64の台部64bに固定されたサーボモータ62の出力軸はネジ軸63の基端部に撓み継ぎ手69を介して結合されている。
この実施例の円筒研削盤は、ワークの加工径が10mm以下で、加工長が100mm以下の加工能力を備えており、前面壁8aの前側横方に位置された操作盤70を除いた本体部の大きさは左右幅が800mmで、前後長さが1000mmで、高さが1500mmとなっている。
〈立型円筒研削盤の使用例及び作用などの説明〉
上記のように形成された本実施例の立型円筒研削盤は、例えば内燃機関の燃料噴射ノズルの外径研削などに使用されるのであり、以下その使用例及び作用などについて説明する。
操作者はベッド100の前側の床面a1上に起立する。そして前面壁の開閉カバー8a1を開閉し、ワーク保持手段103の主軸23に任意なワーク固定具を介してワークを固定させる。
ワーク保持手段103へのワークの固定は例えば次のように行う。
即ち、ワークwの外周面を把持する3つ以上の爪部を有するチャックをワーク固定具として主軸23の上端に固定しておく。このチャックは例えば特許文献2に開示されたものに準じて形成される。操作者はワークwの一端をチャックの中心部空所内に挿入し、このワークwの一端に形成されているセンタ穴を主軸センタ24の先端に嵌合させ、ワークwを略垂直に起立させ、この状態を保持させて、心押台26上の操作レバー38を揺動操作する。これにより心押センタ27が動力で下方移動される。操作者は下方移動される心押センタ27の下端をワークwの他端に形成されたセンタ穴に嵌合させる。この後、さらに心押センタ27が動力で下方移動されることにより、ワークwは心押センタ27により他端のセンタ穴を介して一定力で押圧される。これによりワークwは主軸センタ24と心押センタ27で挟まれ一定高さに位置決めされた状態となる。この後、操作盤70のチャック用スイッチを入り操作する。これによりチャックの爪部が動力でチャックの中心側へ移動しワークwの下部外周を強く把持し、ワークwは主軸23に同心状に固定された状態となる。
上記のようにワーク保持手段103にワークwを保持させた後、操作者は、操作盤70上のスイッチ操作により砥石43の上下方向の位置(高さ)の基準点とワークwの長手方向の位置(高さ)の基準点を整合させる座標合わせを行う。ワークwの加工長さ範囲が砥石43の上下方向幅以上であるときは、砥石43を上下へ往復移動させるトラバース加工を行う必要があり、この場合、砥石台41を上下移動させるため、その上下移動の範囲を座標値で設定する。
次に操作者は操作盤70上のスイッチ操作により、制御盤106に研削開始指令を入力する。この入力により、制御盤106から信号が発出され、この信号に基づいて、サーボモータ17が回転作動し、この回転が撓み継ぎ手69を介してネジ軸63に伝達される。これにより、出力部材65がネジ軸63上を移動され、ワークwは初期位置から砥石43中心へ向けて移動される。この移動は未だ砥石43がワークwに接触していないため比較的高速で行われ、砥石43はワークwに速やかにアプローチする。
一方では、先の研削開始指令に基づいて、発出される別の信号に基づいて、サーボモータ62が回転作動し、この回転が出力部材65及び主軸23及びテーブル102aに伝達されてワークwが主軸23と共に縦向き支持軸12a、12bの回りへ予め入力されたプログラムに基づく速度で回転され、また電動モータ44が作動して砥石43を砥石軸42回りへ回転させ、また図示しない送液手段に信号が付与されて、図示しない研削液供給ノズルから研削液である水が砥石43上のワーク研削領域に向け注がれる。
ワークwが砥石43近傍にアプローチした後は、制御盤106における前記プログラムによる自動的な制御により、サーボモータ62が比較的低速で回転作動し、ワークwはテーブル102aと共に縦向き支持軸12a、12b回りへ旋回し砥石43中心へ向け予め定められた速度で移動する。この移動により、砥石43はワークwの外周面に接触し、ワークwの切込が開始され、研削加工が実施される。加工中には、制御盤106が前記プログラムの情報に基づいてサーボモータ25、56、62を数値制御する。したがって砥石43は必要に応じて主軸23の回転と関連しつつ砥石台41と共に上下移動されるように作動し、この作動により、ワークwは必要な加工を実施される。
ワークwの研削が進行し、ワークwの径が予定値に到達し研削が完了したとき、制御盤106はその完了時点を検出して、テーブル102aを初期位置に戻して停止させ、主軸23の回転や、研削液供給ノズルからの水供給を停止させ、砥石台41を初期高さ位置へ移動させるように制御し、各部を次のワークwの研削に備えた待機状態とする。
加工中のワークwの加工が終了した後、操作者はベッド100の前側の床面a1に立って開閉カバー8a1を開閉操作することにより、主軸23にワークwを固定させたときの逆順で主軸23からワークwを分離させケーシング101の外方へ取り出した後、次に研削すべきワークwを既述したと同様に主軸23に固定させる。以後、先の研削済みのワークwの場合と同様に、操作者や制御盤106の制御による研削処理が実行されるのであり、全てのワークwの研削が終了したとき、操作盤70のスイッチ操作により各部が初期位置に戻され各部の作動が停止される。
上記研削処理において、砥石43の使用時間が一定時間以上になると、砥石43は偏摩耗により形状が不斉一になったり径が減少して、精度のよい加工が行われなくなる。これを防止するため、研削精度が低下しないうちに、制御盤106は自動制御によりドレッサ22aで砥石43を研削し成形し、このときのドレッサ22aの位置とテーブル102aの位置で砥石43径を正確に認識し、この砥石43径情報をその後の制御に反映させ、研削中の加工精度を維持する。
ドレス処理において、制御盤106はテーブル102aを旋回させ砥石台41を上下移動させて砥石43の周面をドレッサ22aに当接させ、予定した切込量となるまで適当速度でドレッサ22aによる切込を行わせる。
〈ワークw、主軸23、ドレッサ22a、砥石43及びサーボモータ62間の関係の説明〉
図5において、w1は砥石43の直径がD1の大きさであるときに砥石43で研削されているワークを示しており、w2は砥石の直径がD2の大きさであるときに該砥石43で研削されているワークである。
砥石43の直径がD1であるときの、主軸23中心(ワークw中心と合致する。)から砥石43中心までの距離は砥石43の直径D1の半分「(D1)/2」にワークwの直径d1の半分「(d1)/2」を加えた大きさとなる。一方、砥石43の直径の大きさがD2であるときの、主軸23中心(ワークw中心)から砥石43中心までの距離は砥石43の直径D1の半分「(D2)/2」にワークwの直径d2の半分「(d2)/2」を加えた大きさとなる。
ここで、ワークwの直径はワークwの加工中において加工が進行するに従って、漸次に変化するものである。一方、砥石43の直径も、ワークwの加工中において、加工が進行するに従って、漸次に変化する。しかし、砥石43は許容範囲を超える磨耗が生じる前にドレス処理されるのであり、このドレス処理で径が変化するが、ドレス処理後の直径は制御盤106において予め認識されているドレッサ22aの位置情報と制御中に常に認識されている砥石43の位置情報とによって認識される。したがって、砥石43の直径は加工中、常に制御盤106において認識されているものである。
またワークw中心(主軸23中心と合致するものである。)と、砥石43中心とは制御盤106において常に把握されているものであり、したがってワークw中心から砥石43中心までの距離も常に認識されているものである。
いま、砥石43の直径の大きさがD1であるときの、ワークw中心から砥石43中心までの距離をL01とすると、ワークの直径d01は次の(1)式で表される。
即ち、
d01=(L01−D1/2)×2 ・・・・(1)式
また、砥石43の直径の大きさがD2であるときの、ワークw中心から砥石43中心までの距離をL02とすると、ワークwの直径の大きさd02は次の(2)式で表される。
即ち、
d02=(L02−D2/2)×2 ・・・・(2)式
上記(1)式及び(2)式において、距離L01、L02や砥石径D1、D2は制御盤106において常に把握されるものである。したがって、砥石43の直径がD1であるときも、或いはD2であるときも、ワークの直径d01、d02は(1)式及び(2)式に基づいて演算され把握されるのである。
任意な大きさの直径d01、d02のワークwを得るさいのワークwの実切込量は、出力部材65がワークwや砥石43の直径の変化とは無関係に幾何学理論により常にワークwに対しこれの直径方向へ変位するようになるため、出力部材65の変位量に正比例するのである。また出力部材65はネジ軸63を介してサーボモータ62の回転により変位されるため、出力部材55の変位量はサーボモータ62の回転量に正比例する。即ち、ワークwの実切込量はサーボモータ62の回転量に正比例するのであって、ワークwの実切込量とサーボモータ62による送り量(制御装置の制御量)とはリニアな関係となる。このため、今まで切り込み量を3次元座標として扱っていた数値制御装置のプログラムが、殆ど変更無く使用できることになる。
上記実施例において、出力部材65の軸受部65bの中心を主軸23中心に合致させ、軸保持ベアリング体64の軸受部64bの中心を砥石43中心に合致させたときは、ワークwの実切込量は出力部材65の変位量に対し比例定数が1の関係で正比例するのであり、ワークwの実切込量と出力部材65の変位量は合致する。この場合においては、実際上はワークwはテーブル102aが揺動することによる揺動切込で加工されるものでありながら、直線切込による加工の場合と全く同様に制御盤106による制御が行われる。
しかし、上記実施例では出力部材65の軸受部65bの中心が主軸23中心に合致されず、また軸保持ベアリング体64の軸受部64bが砥石43中心に合致されていないため、ワークwの実切込量は出力部材65の変位量に対し比例定数が1以外の数で正比例するようになる。この場合には、特許文献2に開示された直線切込の制御盤106から発せられる制御量データに適当な定数を乗じた大きさの制御量データに変換する変換手段(例えば公知の電子ギア機能など)を介在させ、この変換手段から発せられた制御量データをサーボモータ62に供給するようにすればよい。
このようなワークwと砥石43の相対距離の制御は先の出願におけるその制御に較べて、制御に要するコンピュータの負荷が著しく軽減されるのであり、比較的簡易な機構により能率的な作業が可能となる。
なお上記実施例では、主軸23がテーブル102aに支持されて砥石43に対し縦向き支持軸12a、12b回りへ揺動されるものとしたが、これに代えて、砥石43がテーブル102aに支持されて主軸23に対し縦向き支持軸12a、12b回りへ揺動される構成とすることも可能である。
また上記実施例では、縦向き支持軸12a、12bの中心から主軸23中心までの距離と、縦向き支持軸12a、12bの中心から砥石軸42中心までの距離を同一にしたが、これに代えて、これらの距離を相違させることも可能である。この場合、軸保持ベアリング体64の軸受部64b中心と出力部材65の軸受部65b中心とを結んだ直線と、砥石軸42中心と主軸23中心とを結んだ直線が、平行になるように構成することが必要である。具体的には、縦向き支持軸12a、12bの中心と軸保持ベアリング体64の軸受部64b中心と出力部材65の軸受部65b中心とを結んで形成される三角形と、縦向き支持軸12a、12bの中心と砥石軸42中心と主軸23中心とを結んで形成される三角形とが、相似形となるように構成する。
また、上記に反して縦向き支持軸12a、12bの中心から主軸23中心(或いは砥石軸42中心、何れか切込み送りされる方)までの距離を、移動前と移動後とで等しいものとできることを条件とすれば、軸保持ベアリング体64の軸受部64b中心の位置は、縦向き支持軸12a、12bの中心と砥石軸42中心との間(或いは、主軸23中心との間何れか切込み送りされる方)に置く必要は無い。
100 ベッド
102a 軸支持手段
105 ワーク切込駆動手段
12a 縦向き支持軸
12b 縦向き支持軸
23 主軸
42 砥石軸
62 サーボモータ
63 ネジ軸
64 軸保持ベアリング体
65 出力部材
66 縦向き支軸
L1 距離
f1 第一縦向き線
f2 第二縦向き線
f3 第三縦向き線
g1 第一直線
g2 第二直線
w ワーク

Claims (3)

  1. 第一線回りにワークを回転させる主軸と、
    前記第一線と平行な第二線回りに回転する砥石軸と、
    前記主軸及び前記砥石軸のうち何れか一方を前記第一線と平行な第三線回りに揺動自在に支持する軸支持手段と、
    前記第一線と垂直な面内において支軸を中心に揺動し、前記支軸と出力点との間の距離を設定するワーク切込駆動手段と、
    前記軸支持手段に前記第一線と垂直な面内において回転自在に取り付けられ、前記ワーク切込駆動手段の出力点を支持する出力部材とを備え
    前記支軸が前記第一線上或いは前記第二線上のうちの一方に位置されていることを特徴とする円筒研削盤。
  2. 第一線回りにワークを回転させる主軸と、
    前記第一線と平行な第二線回りに回転する砥石軸と、
    前記主軸及び前記砥石軸のうち何れか一方を前記第一線と平行な第三線回りに揺動自在に支持する軸支持手段と、
    前記第一線と垂直な面内において支軸を中心に揺動し、前記支軸と出力点との間の距離を設定するワーク切込駆動手段と、
    前記軸支持手段に前記第一線と垂直な面内において回転自在に取り付けられ、前記ワーク切込駆動手段の出力点を支持する出力部材とを備え、
    前記支軸が前記第一線上或いは前記第二線上と前記第三線の間に位置されていることを特徴とする円筒研削盤。
  3. 請求項2の円筒研削盤において、前記支軸と前記出力点とを結ぶ直線が、前記砥石軸の中心と前記主軸の中心とを結ぶ直線に平行となるように構成されていることを特徴とする円筒研削盤。
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