JP5549855B2 - SerDesプリエンファシス調整自動化システム、その方法及びそのプログラム - Google Patents

SerDesプリエンファシス調整自動化システム、その方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明はSerDes(SERializer/DESerializerの略)に関し、より詳細には、SerDesプリエンファシスの調整に関する。
近年、スーパーコンピュータ等の超高速コンピュータシステムにおいては、高速動作を実現するため、構成するLSI間(例えばCPU(Central Processing Unit)とMMU(Memory Management Unit)間)を超高速SerDesインタフェースで接続する方式が採用されている。
SerDesインタフェースでは伝送速度が高速になるほど、伝送信号に減衰や波形歪みが発生し正確な伝送ができなくなるため、減衰、歪みが最小になるように予め送信側の信号を強調するプリエンファシスが必要である。そのため、装置の稼動前に伝送パス毎の固有の調整を行っている。また、装置を交換すると、交換した装置に関する伝送パスの伝送特性が変わるため、そのパスについてプリエンファシスの再調整が必要となる。更に、装置の寿命管理のために訂正可能障害の統計情報を蓄積しているが、装置交換に伴い、当該装置を対象とした統計情報を初期化する必要がある。
例えば、SerDes方式のシリアル伝送線路ではないが、波長多重光伝送システムにおけるプリエンファシス制御方法が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術(特に、特許文献1の明細書段落番号[0015]、図1参照)では、集中管理装置を設け、集中管理装置で回線状態を監視することにより、運用開始後の伝送路の変化、経年劣化による装置状態の変化、仕様波長数の増減を検出し、再調整を自動的に行う。そして、運用開始後の経年変化により、伝送信号に減衰や波形歪みに変化が生じ、正確な伝送ができなくなった時に再調整を行うことにより、安定した運用を継続することを目的とし、そのため、回線の経過日時、波長変動を監視する。
また、プリエンファシス機能を有する出力バッファ回路の、調整可能なプリエンファシス量を調整して、実使用状態の擬似的な伝送損失を実現して、LSI単体または短い配線を接続した状態で、受信回路の性能テストを実施する出力バッファ回路を提供するといった技術も存在する(例えば特許文献2参照)。
特開2003−143113号公報 特開2008−259093号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は波長多重光伝送システムに関する技術であり、そのままSerDes方式のシリアル伝送線路に適用できるものではない。
また、特許文献2に記載の技術は、擬似的な伝送損失を実現して、性能テストを行う技術であり、実際に実装した状態での測定を実現するものではない。
そこで、SerDesに関する一般的な技術では、装置毎にROM(Read Only Memory)等を搭載し、識別情報(例えばパッケージID)を保持することにより、装置個体を識別し、各装置の記憶領域に保持する装置間におけるSerDesプリエンファシスの調整値が適用可能か判断できるようにしている。もっとも、このような技術をスーパーコンピュータ等の超高速コンピュータシステムにおいて用いる場合、以下のような問題が生じる。
第1の問題点は、装置毎の識別情報をハードウェア(以下、適宜「HW」と表記する。)に保持する方法は、超高速コンピュータシステムでは採用できないことである。
その理由は、多数の装置を並列に接続して高速動作を実現する超高速コンピュータシステムでは、個体の識別情報を保持するためのROM等の搭載によるHW量の増加は、大幅なコスト増の原因となるためである。
第2の問題点は、保守工数の増加、操作漏れやオペレーションミスにより正常稼動時におけるエラーの発生を完全には排除できないことである。
その理由は、超高速コンピュータシステムにおいて上述した装置毎の識別情報をHWに保持する方法が採用できないことから、装置交換時における保守員の人手操作による当該装置に対するプリエンファシス調整と訂正可能障害の統計情報の初期化がどうしても必要となるからである。
装置毎の識別情報をHWに保持することなく、人手操作によらなくともSerDesプリエンファシスの調整が可能な、SerDesプリエンファシス調整の自動化システム、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているプリエンファシス調整の自動化システムにおいて、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化システムであって、前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサと、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付する手段と、前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求する手段と、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶手段と、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付する手段と、を更に備え、前記初期化処理手段は、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化システムが提供される。
また、本発明の第2の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているプリエンファシス調整の自動化システムにおいて、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化システムであって、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、を更に備え、前記プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化システムが提供される。
本発明の第の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムが行うプリエンファシス調整の自動化において、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御ステップと、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整ステップと、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整ステップにおける前記調整結果を調整済みデータとして調整済みデータ格納部に保持させる調整済みデータ格納ステップと、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理ステップと、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化方法であって、前記システムは前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサを更に有しており、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付するステップと、前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求するステップと、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶ステップと、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付するステップと、を更に備え、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法が提供される。
また、本発明の第4の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムが行うプリエンファシス調整の自動化において、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御ステップと、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整ステップと、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整ステップにおける前記調整結果を調整済みデータとして調整済みデータ格納部に保持させる調整済みデータ格納ステップと、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理ステップと、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化方法であって、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納ステップと、前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験ステップと、前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウントステップと、前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断ステップと、を更に備え、前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法が提供される。
本発明の第の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムに組み込まれるプリエンファシス調整の自動化プログラムにおいて、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うシステムとしてコンピュータを機能させるプリエンファシス調整自動化プログラムであって、前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサと、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付する手段と、前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求する手段と、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶手段と、前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付する手段と、を更に備え、前記初期化処理手段は、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラムが提供される。
また、本発明の第6の観点によれば、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムに組み込まれるプリエンファシス調整の自動化プログラムにおいて、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、を備えており、前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うシステムとしてコンピュータを機能させるプリエンファシス調整自動化プログラムであって、前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、を更に備え、前記プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラムが提供される。
本発明によれば、調整済みデータを利用することから装置毎の識別情報をHWに保持することなく、人手操作によらなくともSerDesプリエンファシスの調整を行うことが可能となる。
本発明の実施形態の基本的構成を表す図である。 本発明の実施形態における診断プロセッサの基本的構成を表す図である。 本発明の実施形態における保守用プロセッサの基本的構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態の基本的構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態の基本的構成を表す図である。 本発明の第3の実施形態の基本的構成を表す図である。 本発明の第4の実施形態の基本的構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態の基本的動作を表す図である。 本発明の第2の実施形態の基本的動作を表す図である。 本発明の第3の実施形態の基本的動作を表す図である。 本発明の第4の実施形態の基本的動作を表す図である。
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。今回は4つの実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態は以下のようなものである。
SerDes方式のシリアル伝送線路を持つ各装置の全portについて、SerDesプリエンファシス調整を行い、各装置の有するSerDesの調整データを保持する記憶領域(電源をOFFすると内容が破棄される揮発性の記憶領域)に設定された調整データを用いてデータ伝送線路を最適な状態に調整してからデータ伝送を行う。電源投入直後で各装置の記憶領域に調整データが保持されていない場合は、診断プロセッサの調整済みデータ格納部から、診断プロセッサが各装置の記憶領域に調整データを設定することにより、ホストコンピュータの電源投入時において、初期状態から最適値を設定するためにプリエンファシス調整を行うことによるホストコンピュータの立ち上げ時間の長時間化を防ぐ。
また、本発明の第2の実施形態は以下のようなものである。
診断プロセッサの故障による交換により、診断プロセッサの調整済みデータ格納部にプリエンファシス調整結果のデータが保持されていない場合に、保守用プロセッサに保存したデータを読み出す。これにより、ホストコンピュータ内全装置全portのプリエンファシス調整を初期値からやり直す必要がなく、診断プロセッサ交換後のホストコンピュータの立ち上げ時間を短縮する。
更に、本発明の第3の実施形態は以下のようなものである。
診断プロセッサが、ホストコンピュータ起動後にSerDes方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行い、エラーの発生回数と、エラーが発生するportと各装置の接続関係から、当該装置について、診断プロセッサおよび保守用プロセッサに保持する調整データが適正であるかを判断する。閾値を超えてエラーが発生する場合は、装置が交換されたと判断し、当該装置に関してのみプリエンファシス調整をし直すことにより、装置交換後のプリエンファシス調整を自動化および短時間化する。また、装置の個体識別情報を保持するROM等を装置毎に搭載する必要を無くしてHW量の増加を防ぐ。
加えて、本発明の第4の実施形態は以下のようなものである。
SerDes方式のシリアル伝送線路における訂正可能障害の発生傾向により装置交換の時期を判断するため、訂正可能障害の統計情報を蓄積しているが、プリエンファシス調整の自動化に伴い、診断プロセッサが、装置が交換されたと判断して当該装置のプリエンファシス調整をし直す際、診断プロセッサから保守用プロセッサに装置交換を通知する。これにより、保守用プロセッサに保存している当該装置に対する訂正可能障害の統計情報を消去し、訂正可能障害履歴管理を自動化する。
なお、保守用プロセッサから読み出してもなお、診断プロセッサの調整済みデータ格納部に調整データが格納されていない場合や、装置交換により診断プロセッサの保持する調整データが使用できない場合は、初期状態から最適値を設定するためにプリエンファシス調整を行うか、または、保守員による保守用プロセッサからの指示により、当該装置を指定してプリエンファシス調整を行う。
以上が本願発明の実施形態の概略である。
次に、本発明の実施形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明の実施形態におけるコンピュータシステムの基本的構成として、それぞれがSerDes方式のシリアル伝送線路70で接続された複数のCPU、MMU、IOP(Input/Output Processor)と診断プロセッサ40を有している。また、各装置(CPU、MMU、IOP)は内部診断バス80で診断プロセッサ40と接続されるホストコンピュータ100と、外部記憶装置(HDD(Hard disk drive)やSSD(solid state drive)に代表される記憶装置)60を有する保守用プロセッサ50からなり、診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50が外部診断用バス90で接続される構成が示されている。
なお、伝送線路70で接続される装置としてCPU、MMU、IOPを例示したがこれ以外の装置が接続されていてもよい。また、各装置の個数も任意の個数であってよい。なお、これら伝送線路70で接続されるCPU等は本願発明における「調整対象装置」に相当する。また、本実施形態では、伝送線路70で接続される装置の一例としてCPU10−1、10−2及び10−nと、MMU20−1、20−2及び20−mと、IOP30−1及び30−sを図示する。なお、以下の説明では符号を付さずに「CPU」と記述した場合はCPU10−1、10−2及び10−nの全てを指すものとする。同様に、「MMU」は、MMU20−1、20−2及び20−m、「IOP」は、IOP30−1及び30−sを指すものとする。
次に、図2−1及び図2−2を参照して診断プロセッサ40及び保守用プロセッサ50の構成について説明する。
図2−1には、診断プロセッサ40の構成が詳細に示されている。図2−2には保守用プロセッサ50の構成が詳細に示されている。なお、図2−1及び図2−2には、多くの部分や、テーブルが示されているが、実装するにあたり全ての部分やテーブルが必要となるわけではない。実施形態によっては各部やテーブルを省略することが可能である。
なお、具体的な実施形態については後述する。
図2−1を参照すると診断プロセッサ40は、該診断プロセッサ40が構成されるホストコンピュータ100内の各装置(CPU、MMU、IOP)の制御を目的としたHW制御部42を有する。HW制御部42は、電源の制御を行う電源制御部45、初期化処理を行う初期化処理部46を有している。また、加えてプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整部43を有している。更に、保守用プロセッサ50と通信を行うための保守用プロセッサ通信部48を有している。
また、下述する第3の実施形態で用いられる、各装置(CPU、MMU、IOP)間に試験データを流し、SerDes方式のシリアル伝送線路70におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験部47、伝送試験でエラーが発生した場合はエラー回数をカウントし、エラー回数と閾値との比較により、閾値以上のエラーが発生したportの接続関係から装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断部44を有している。
診断プロセッサ40の記憶装置(図2−1では一例としてフラッシュメモリ41を示す)に、各装置のSerDesの調整データを保持する調整済みデータ格納部41aと、各装置についてエラー回数の閾値を保持する閾値テーブル41bと、各装置の全portそれぞれについてエラー回数を記憶するエラーカウントテーブル41cを有している。
ここで、閾値テーブル41bは、各装置(CPU、MMU、IOP)の種類毎に、「プリエンファシス調整失敗」と判断する基準となるエラー回数を閾値として保持するテーブルである。
また、エラー回数を記憶するエラーカウントテーブル41cは、各装置間に試験データを流し、SerDes方式のシリアル伝送線路70におけるデータ伝送の試験を行う時に各装置(CPU、MMU、IOP)の全portそれぞれについてエラー回数を計上するテーブルである。
各テーブルについては、図の下部に具体例を示す。なお、エラーカウントテーブル41cの破線で囲んだ箇所を参照すると、交換装置の全portと各装置の交換装置接続portでエラーが多発していることが分かる。
次に、図2−2を参照すると保守用プロセッサ50は、システムの保守や各装置の操作を目的として使用者がシステムを操作するためのユーザインタフェース55と、HWの操作を行うHW操作部52、HWの構成を制御する構成制御部53、ログ(当該装置に対する訂正可能障害の統計情報)をクリアするログクリア部54を有する。更に、操作指示を診断プロセッサ40に通信し、診断プロセッサ40からの通信を受信するための診断プロセッサ通信部51を有する。また、HWの障害や使用者の操作のログなどの各種情報を記憶する外部記憶装置60を有している。
なお、ログクリア部54がログをクリアする前提として、ログを登録する機能が必要となる。またログを使用者に提示するための表示機能が存在してもよい。しかしながらこのログを登録、表示する機能は、本実施形態の動作と直接関係する機能ではないので、本実施形態の動作に直接関係するログクリア部54のみを図示し、ログを登録、表示する機能は、図示を省略する。
外部記憶装置60に保持されるECCログ記録部60aは、各装置で検出された訂正可能障害の発生履歴を記録し、その回数によって、故障の固定化や発生頻度による重障害化の傾向を判断するために使用する。また、調整済みデータ保存部60bは、各装置のSerDesの調整データを保存する部分である。
診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50の通信について説明する。
保守用プロセッサ50のユーザインタフェース55に対するユーザの指示により、ホストコンピュータ100に対する操作指示(電源投入、初期化など)が行われる。次に、保守用プロセッサ50は診断プロセッサ通信機能51により、診断バス90を介して、操作対象の装置に対して指示を送信し、送信した指示を実行した結果が診断プロセッサ40から返却されるのを待つ。
保守用プロセッサ50の通信機能からの通信を受け取った診断プロセッサ40は、指示に応じた機能を起動する。具体的には、指示が、電源投入であれば電源制御部45がHWを制御し、該当装置の電源を制御する。診断プロセッサ40が受信した指示が装置の初期化であれば、初期化処理部46を起動し、初期化処理部46がHW制御し、該当する装置の初期設定を行う。診断プロセッサ40は機能完了時には保守用プロセッサ50に指示の実行結果を返却する。保守用プロセッサ50では、操作に対する実行結果により、必要であれば、次の操作を行う。
図3には、本実施形態の第1の実施形態の、各装置(CPU、MMU、IOP)と、診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50がそれぞれ有している各部が示されている。
各装置(CPU、MMU、IOP)はそれぞれが、SerDesの調整データを保持する記憶領域を有している。
診断プロセッサ40は、データを保持する記憶装置(一例としてフラッシュメモリ41を示す)を有し、記憶装置内に各装置のSerDesの調整データを保持する調整済みデータ格納部41aを有している。また、診断プロセッサ40は、HW制御群49を有している。HW制御群49は、各装置の電源を投入する機能と、各装置の全portについてプリエンファシス調整の結果を調整済みデータ格納部41aに保持する機能と、調整済みデータ格納部41aに保持しているSerDesの調整結果データを各装置が持つ調整データの記憶領域に設定する機能と、を有している。HW制御群49は、具体的には図2−1のHW制御部42、電源制御部45、初期化処理部46に相当する。
更に、診断プロセッサ40は、記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整部43と、保守用プロセッサ50と通信する保守用プロセッサ通信部48を有している。
保守用プロセッサ50は、システムの保守や各装置の操作を目的として使用者がシステムを操作するための保守操作群56を有する。保守操作群56は具体的には、図2−2のユーザインタフェース55、HW操作部52、構成制御部53に相当する。
更に、保守用プロセッサ50は、操作指示を診断プロセッサ40に通信したり、診断プロセッサ40からの通信を受信するための診断プロセッサ通信部51を有し、HWの障害や使用者の操作のログなどの各種情報を記憶する外部記憶装置60を有している。
図4には、本実施形態の第2の実施形態の、各装置(CPU、MMU、IOP)と、診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50がそれぞれ有している各部が示されている。図3に示す第1の実施形態との違いは、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60に各装置のSerDesの調整データを保存する調整済みデータ保存部60bを有することである。
図5には、本実施形態の第3の実施形態の、各装置(CPU、MMU、IOP)と、診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50がそれぞれ有している各部が示されている。図4に示す第2の実施形態との違いは、診断プロセッサ40が自身の記憶装置に、各装置についてエラー回数の閾値を保持する閾値テーブル41bと、各装置の全portそれぞれについてエラー回数を記憶するエラーカウントテーブル41cを持つことである。加えて、各装置間に試験データを流し、SerDes方式のシリアル伝送線路70におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験部47と、伝送試験でエラーが発生した場合はportそれぞれのエラー回数をカウントし、エラー回数と閾値との比較により、閾値以上のエラーが発生したportの接続関係から装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断部44を有することも第2の実施形態との違いである。
図6には、本実施形態の第4の実施形態の、各装置(CPU、MMU、IOP)と、診断プロセッサ40と保守用プロセッサ50がそれぞれ有している各部が示されている。図5に示す第3の実施形態との違いは、保守用プロセッサ50が、診断プロセッサ40からの交換装置の通知に従い、当該装置に対する訂正可能障害の統計情報を消去するログクリア処理部54を有することである。交換装置の通知は、診断プロセッサ40の交換装置判断機能で特定された装置を保守用プロセッサ通信機能により、診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に送付することにより、保守用プロセッサ50に通知する。
なお、図6において保守用プロセッサ50の外部記憶装置60に示す訂正可能障害の統計情報であるECCログ記憶部60aは、第1の実施形態乃至第3の実施形態においても存在するが、第1の実施形態乃至第3の実施形態の動作内容には直接関係しないため、必須の構成例としての図示は省略している。
[実施形態の動作の説明]
次に、図7のフローチャートを参照して本発明の第1の実施形態の動作について詳細に説明する。
まず、保守用プロセッサ50に対して、使用者の操作指示により初期化指示が投入される(ステップS1)。
次に、保守用プロセッサ50は診断プロセッサ40通信により、操作対象の診断プロセッサ40に指示を送信する(ステップS2−1)。
初期化指示を送信された診断プロセッサ40では、保守用プロセッサ通信部48により通信を受信し(ステップD1−1)、指示内容を解析し、それが初期化指示であると判断すると初期化処理部46を起動する(ステップD2)。
初期化処理部46では、SerDes方式のシリアル伝送線路70で接続された各装置(CPU、MMU、IOP)に対してエンファシス調整を行うため、診断プロセッサ40の記憶装置の調整済みデータ格納部41aに調整済みのデータが格納されているかどうかを確認する(ステップD3−1)。
調整済みデータが格納されている場合は、調整データを各装置に設定(ステップD4)し、以降の初期化処理を継続するが、調整済みデータが格納されていない場合は、プリエンファシス調整を行い(ステップD5)、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存して(ステップD6)、以降の初期化処理を行う。
次に、本発明の第1の実施形態の効果について説明する。
本発明の第1の実施形態では、電源投入直後で各装置の記憶領域に調整データが保持されていない場合は、診断プロセッサ40の調整済みデータ格納部41aから、診断プロセッサ40が各装置の記憶領域に調整データを設定することにより、ホストコンピュータ100の電源投入時において、初期状態から最適値を設定するためにプリエンファシス調整を行うことができ、結果としてホストコンピュータ100の立ち上げ時間の長時間化を防ぐことができる。
次に、図8のフローチャートを参照して本発明の第2の実施形態の動作について詳細に説明する。
なお、図7から図10には、第1の実施形態から第4の実施形態のそれぞれにおける処理の概要が示されている。第2の実施形態以降の説明では、それ以前の実施形態との差分について、説明する。
まず、保守用プロセッサ50に対して、使用者の操作指示により初期化指示が投入される(ステップS1)。
次に、保守用プロセッサ50は診断プロセッサ通信部51により、操作対象の診断プロセッサ40に指示を送信する(ステップS2−1)。
初期化指示を送信された診断プロセッサ40では、保守用プロセッサ通信部48により通信を受信し(ステップD1−1)、指示内容を解析し、それが初期化指示であると判断すると初期化処理部46を起動する(ステップD2)。
初期化処理部46では、SerDes方式のシリアル伝送線路70で接続された各装置(CPU、MMU、IOP)に対してエンファシス調整を行うため、診断プロセッサ40の記憶装置の調整済みデータ格納部41aに調整済みのデータが格納されているかどうかを確認する(ステップD3−1)。
ここまでは第1の実施形態と同じであるが、調整済みデータ格納部41aに調整済みのデータが格納されていない場合は、保守用プロセッサ50に調整済みデータの読出しを要求する(ステップD1−3)。
ステップD1−3における要求を受けた保守用プロセッサ50では、診断プロセッサ40の通信を解析し、それが調整済みデータの読出し要求であると判断する(ステップS3)。
そして、外部記憶装置60の調整済みデータ保存部60bから調整済みデータを読出し、読み出した結果として、調整済みのデータまたは調整済みデータが存在しないことを、診断プロセッサ40に送信する(ステップS2−4)。
診断プロセッサ40では、保守用プロセッサ50からの通信により、送付されたデータを調整済みデータ格納部41aに保存(ステップD6)し、調整済みデータが格納されている場合は、調整データを各装置に設定(ステップD4)する。保守用プロセッサ50からの調整済みデータ読出し後も調整済みデータが無い場合(ステップD3−1)は、プリエンファシス調整を行い(ステップD5)、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存して(ステップD6)、調整済みデータを保守用プロセッサ50に保存要求し(ステップD1−2)、以降の初期化処理を行う。保守用プロセッサ50では、診断プロセッサ40からの通信が調整済みデータ送付の場合(ステップS3)、外部記憶装置60の調整済みデータ保存部60bに調整済みデータを保存する(ステップS4)。
次に、本発明の第2の実施形態の効果について説明する。
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と同じ効果を奏することができる。更に、第2の実施形態では診断プロセッサ40の故障による交換により、診断プロセッサ40の調整済みデータ格納部41aにプリエンファシス調整結果のデータが保持されていない場合に、保守用プロセッサ50に保存したデータを読み出すことができる。そのため、ホストコンピュータ100内全装置全portのプリエンファシス調整を初期値からやり直す必要がなく、診断プロセッサ40交換後のホストコンピュータ100の立ち上げ時間を短縮できる。
次に、図9のフローチャートを参照して本発明の第3の実施形態の動作について詳細に説明する。
図8に示した第2の実施形態との差は、診断プロセッサ40の記憶装置に、各装置についてエラー回数の閾値を保持する閾値テーブル41bと、各装置の全portそれぞれについてエラー回数を記憶するエラーカウントテーブル41cを持つことである。
そして、ホストコンピュータ100の初期化時において、調整データを各装置に設定(ステップD4)した後、各装置間に試験データを流し、SerDes方式のシリアル伝送線路70におけるデータ伝送の試験を行う(ステップD7)。
そして、伝送試験でエラーが発生した場合はportそれぞれのエラー回数をカウントし、エラー回数と閾値との比較により、閾値以上のエラーが発生しているportがあった場合(ステップD8)、エラーカウントテーブル41cを元に、当該portの接続関係から装置が交換されたかどうかを判断する。そして、交換されたと見なされる装置が特定できた場合(ステップD9)は、該当装置のプリエンファシス調整を行う(ステップD5)。
プリエンファシス調整を行った後は、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存して(ステップD6)、調整済みデータを保守用プロセッサ50に保存要求し(ステップD1−2)、以降の初期化処理を行う。保守用プロセッサ50では、診断プロセッサ40からの通信が調整済みデータ送付の場合(ステップS3)、外部記憶装置60に調整済みデータを保存する(ステップS4)。
なお、図9では説明を省略しているが、調整済みデータが診断プロセッサ40の記憶装置の調整済みデータ格納部41aにも、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60にも格納されていない場合について、診断プロセッサ40は、ホストコンピュータ100内全装置のプリエンファシス調整を行い、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存し、診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に調整済みデータを送付し、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60に調整済みデータを保存する。
次に、本発明の第3の実施形態の効果について説明する。
本発明の第3の実施形態では、診断プロセッサ40が、ホストコンピュータ100起動後にSerDes方式のシリアル伝送線路70におけるデータ伝送の試験を行い、エラーの発生回数と、エラーが発生するportと各装置の接続関係から、当該装置について、診断プロセッサ40および保守用プロセッサ50に保持する調整データが適正であるかを判断する。そして、閾値を超えてエラーが発生する場合は、装置が交換されたと判断し、当該装置に関してのみプリエンファシス調整をし直すことにより、装置交換後のプリエンファシス調整を自動化および短時間化し、また、装置の個体識別情報を保持するROM等を装置毎に搭載する必要を無くしてHW量の増加を防ぐことができる。
次に、図10のフローチャートを参照して本発明の第4の実施形態の動作について詳細に説明する。
図9に示した第3の実施形態との差は、診断プロセッサ40の伝送試験で閾値以上のエラーが発生し、装置が交換されたと判断した場合に、該当装置を保守用プロセッサ50に通知し、保守用プロセッサ50が該当装置に対する訂正可能障害の記録をクリアすることである。そのため、ホストコンピュータ100の初期化指示により各装置のエンファシス調整を行った後、伝送線路70に対してデータ転送の試験を行う。そして、各装置のエラー回数の閾値を超えて、エラーが発生したportがあり、当該portの接続関係から交換されたと見なされる装置を特定できた場合(ステップD9)は、該当装置のプリエンファシス調整を行う(ステップD5)。
プリエンファシス調整を行った後は診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に交換装置を通知(ステップD1−3)してから、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存する(ステップD6)。加えて調整済みデータを保守用プロセッサ50に保存要求し(ステップD1−2)、以降の初期化処理を行う。
保守用プロセッサ50では、診断プロセッサ40からの通信が交換装置の通知の場合(ステップS5)、外部記憶装置60に記録している該当装置の訂正可能障害のエラーログをクリア(ステップS6)する。さらに、保守用プロセッサ50では、診断プロセッサ40からの通信が調整済みデータ送付の場合(ステップS3)、外部記憶装置60に調整済みデータを保存する(ステップS4)。
図9で省略している動作は図10でも省略している。すなわち、調整済みデータが診断プロセッサ40の記憶装置の調整済みデータ格納部41aにも、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60にも格納されていない場合、診断プロセッサ40は、ホストコンピュータ100内全装置のプリエンファシス調整を行う。そして、調整結果を記憶装置の調整済みデータ格納部41aに保存し、診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に調整済みデータを送付し、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60に調整済みデータを保存するという動作を図10でも行う。
なお、全装置のプリエンファシス調整を行う場合、診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に対する交換装置の通知は行わない。
次に、本発明の第4の実施形態の効果について説明する。
SerDes方式のシリアル伝送線路70における訂正可能障害の発生傾向により装置交換の時期を判断するため、保守用プロセッサ50の外部記憶装置60に訂正可能障害の統計情報を蓄積している。もっとも、プリエンファシス調整の自動化に伴い、診断プロセッサ40が、装置が交換されたと判断して当該装置のプリエンファシス調整をし直す際、診断プロセッサ40から保守用プロセッサ50に装置交換を通知する。これにより、保守用プロセッサ50に保存している当該装置に対する訂正可能障害の統計情報を消去し、訂正可能障害履歴管理を自動化することにより、人手による保守操作を無くし、保守ミス等の心配がなくなる効果がある。
以上説明した本発明の実施形態は、以下に示すような多くの効果を奏する。
第1の効果は、多数の装置が接続されたコンピュータシステムで、プリエンファシス調整に要する時間が短縮できることにある。
その理由は、診断プロセッサおよび保守用プロセッサに調整済みデータを保持することにより、プリエンファシス調整時に設定データとして利用するためである。
第2の効果は、超高速コンピュータシステムにおいて、個体識別IDを用いない方法で、交換装置に関するプリエンファシス調整ができることである。また、個体の識別情報を保持するためのROM等の搭載によるHW量の増加は、大幅なコスト増の原因となるが、このような構成をとる必要が無くなることである。
その理由は、SerDes方式のシリアル伝送線路に対する伝送試験を行うことにより、装置が交換されたかどうかを判断するためである。
第3の効果は、交換装置に関する訂正可能障害の履歴情報を人手でクリアする必要がないため、保守作業の項目や作業時間を短縮し、作業漏れを無くすことができることにある。
その理由は、伝送試験を行うことにより、装置が交換されたかどうかを判断する診断プロセッサからの通信によって、保守用プロセッサが交換された装置に対する訂正可能障害などのエラーログをクリアできるためである。
なお、本発明の実施形態であるSerDesプリエンファシス調整の自動化システムは、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータをそのSerDesプリエンファシス調整の自動化システムとして機能させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
また、本発明の実施形態によるSerDesプリエンファシス調整の自動化方法は、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータにその方法を実行させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムが行うプリエンファシス調整の自動化において、
前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御ステップと、
前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整ステップと、
前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整ステップにおける前記調整結果を調整済みデータとして調整済みデータ格納部に保持させる調整済みデータ格納ステップと、
前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理ステップと、
を備えており、
前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
(付記2) 付記1に記載のプリエンファシス調整自動化方法において、前記システムは前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサを更に有しており、
前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付するステップと、
前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求するステップと、
前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶ステップと、
前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付するステップと、
を更に備え、
前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
(付記3) 付記2に記載のプリエンファシス調整自動化方法において、
前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納ステップと、
前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験ステップと、
前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウントステップと、
前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断ステップと、
を更に備え、
前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
(付記4) 付記3に記載のプリエンファシス調整自動化方法において、
前記保守用プロセッサが、調整対象装置に対する訂正可能障害の統計情報を保持するログ記憶ステップと、
前記診断プロセッサが、前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された調整対象装置を前記保守用プロセッサに通知するステップと、
前記保守用プロセッサが、診断プロセッサからの交換された調整対象装置の通知に従い、当該調整対象装置に対する前記統計情報を消去するログクリアステップと、
を更に備え、
プリエンファシス調整の自動化に伴う訂正可能障害履歴管理も行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
(付記5) 付記1乃至4の何れかに記載のプリエンファシス調整自動化方法において、
前記調整対象装置が、演算装置、主記憶装置及び入出力制御装置の何れか或いはその組合せであることを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
(付記6) Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムに組み込まれるプリエンファシス調整の自動化プログラムにおいて、
前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、
前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、
前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、
前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、
を備えており、
前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うシステムとしてコンピュータを機能させることを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
(付記7) 付記6に記載のプリエンファシス調整自動化プログラムにおいて、
前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサと、
前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付する手段と、
前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求する手段と、
前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶手段と、
前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付する手段と、
を更に備え、
前記初期化処理手段は、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
(付記8) 付記7に記載のプリエンファシス調整自動化プログラムにおいて、
前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、
前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、
前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、
前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、
を更に備え、
プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
(付記9) 付記8に記載のプリエンファシス調整自動化プログラムにおいて、
前記保守用プロセッサが、調整対象装置に対する訂正可能障害の統計情報を保持するログ記憶手段と、
前記診断プロセッサが、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された調整対象装置を前記保守用プロセッサに通知する手段と、
前記保守用プロセッサが、診断プロセッサからの交換された調整対象装置の通知に従い、当該調整対象装置に対する前記統計情報を消去するログクリア手段と、
を更に備え、
プリエンファシス調整の自動化に伴う訂正可能障害履歴管理も行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
(付記10) 付記6乃至9の何れかに記載のプリエンファシス調整自動化プログラムにおいて、
前記調整対象装置が、演算装置、主記憶装置及び入出力制御装置の何れか或いはその組合せであることを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
10−1、10−2、10−n CPU
20−1、20−2、20−m MMU
30−1、30−s IOP
40 診断プロセッサ
41 フラッシュメモリ
41a 調整済みデータ格納部
41b 閾値テーブル
41c エラーカウントテーブル
42 HW制御部
43 プリエンファシス調整部
44 交換装置判断部
45 電源制御部
46 初期化処理部
47 伝送試験部
48 保守用プロセッサ通信部
49 HW制御群
50 保守用プロセッサ
51 診断プロセッサ通信部
52 HW操作部
53 構成制御部
54 ログクリア部
55 ユーザインタフェース
56 保守操作群
60 外部記憶装置
60a ECCログ記録部
60b 調整済みデータ保存部
70 伝送線路
80 内部診断バス
90 外部診断用バス
100 ホストコンピュータ

Claims (9)

  1. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているプリエンファシス調整の自動化システムにおいて、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化システムであって、
    前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサと、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付する手段と、
    前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求する手段と、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶手段と、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付する手段と、
    を更に備え、
    前記初期化処理手段は、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化システム。
  2. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているプリエンファシス調整の自動化システムにおいて、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化システムであって、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、
    前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、
    前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、
    前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、
    を更に備え、
    前記プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化システム。
  3. 請求項に記載のプリエンファシス調整自動化システムにおいて、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、
    前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、
    前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、
    前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、
    を備え、
    前記プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化システムであって、
    前記保守用プロセッサが、調整対象装置に対する訂正可能障害の統計情報を保持するログ記憶手段と、
    前記診断プロセッサが、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された調整対象装置を前記保守用プロセッサに通知する手段と、
    前記保守用プロセッサが、診断プロセッサからの交換された調整対象装置の通知に従い、当該調整対象装置に対する前記統計情報を消去するログクリア手段と、
    を更に備え、
    プリエンファシス調整の自動化に伴う訂正可能障害履歴管理も行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化システム。
  4. 請求項1乃至の何れか1項に記載のプリエンファシス調整自動化システムにおいて、
    前記調整対象装置が、演算装置、主記憶装置及び入出力制御装置の何れか或いはその組合せであることを特徴とするプリエンファシス調整自動化システム。
  5. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムが行うプリエンファシス調整の自動化において、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御ステップと、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整ステップにおける前記調整結果を調整済みデータとして調整済みデータ格納部に保持させる調整済みデータ格納ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理ステップと、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化方法であって、
    前記システムは前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサを更に有しており、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付するステップと、
    前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求するステップと、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶ステップと、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付するステップと、
    を更に備え、
    前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
  6. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムが行うプリエンファシス調整の自動化において、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御ステップと、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整ステップにおける前記調整結果を調整済みデータとして調整済みデータ格納部に保持させる調整済みデータ格納ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部が保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理ステップと、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化方法であって、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納ステップと、
    前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウントステップと、
    前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断ステップと、
    を更に備え、
    前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
  7. 請求項に記載のプリエンファシス調整自動化方法において、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納ステップと、
    前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウントステップと、
    前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断ステップと、
    を備え、
    前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整自動化方法であって、
    前記保守用プロセッサが、調整対象装置に対する訂正可能障害の統計情報を保持するログ記憶ステップと、
    前記診断プロセッサが、前記交換装置判断ステップにより交換されたと判断された調整対象装置を前記保守用プロセッサに通知するステップと、
    前記保守用プロセッサが、診断プロセッサからの交換された調整対象装置の通知に従い、当該調整対象装置に対する前記統計情報を消去するログクリアステップと、
    を更に備え、
    前記プリエンファシス調整の自動化に伴う訂正可能障害履歴管理も行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化方法。
  8. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムに組み込まれるプリエンファシス調整の自動化プログラムにおいて、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うシステムとしてコンピュータを機能させるプリエンファシス調整自動化プログラムであって、
    前記診断プロセッサと接続され記憶装置を備えた保守用プロセッサと、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持する前記調整済みデータを前記保守用プロセッサに送付する手段と、
    前記診断プロセッサが、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記保守用プロセッサに前記調整済みデータの読み出しを要求する手段と、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサから送付された前記調整済みデータを自らが備えている前記記憶装置に保持する記憶手段と、
    前記保守用プロセッサが、前記診断プロセッサからの前記読み出し要求に応じて、前記保持している調整済みデータを前記診断プロセッサに送付する手段と、
    を更に備え、
    前記初期化処理手段は、前記診断プロセッサ起動時に調整済みデータ格納部に有意な前記調整済みデータが保存されていない場合は、前記要求に応じて前記保守用プロセッサから送付されてきた前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定することを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム
  9. Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路で接続されている複数の調整対象装置と、当該調整対象装置のそれぞれと診断用のバスで接続されている診断プロセッサと、を有しているシステムに組み込まれるプリエンファシス調整の自動化プログラムにおいて、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の電源を投入する電源制御手段と、
    前記診断プロセッサが、電源の投入された前記調整対象装置の全portについてSerializer/Deserializerのプリエンファシス調整を行うプリエンファシス調整手段と、
    前記診断プロセッサが、前記プリエンファシス調整手段における前記調整結果を調整済みデータとして保持する調整済みデータ格納手段と、
    前記診断プロセッサが、前記調整済みデータ格納部に保持している前記調整済みデータを前記調整対象装置がそれぞれ持つ調整データ記憶領域に設定する初期化処理手段と、
    を備えており、
    前記記憶領域の調整データに従って各装置の全portに対するプリエンファシス調整を行うシステムとしてコンピュータを機能させるプリエンファシス調整自動化プログラムであって、
    前記診断プロセッサが、前記調整対象装置の種類毎にエラー回数の閾値を保持する閾値格納手段と、
    前記診断プロセッサが、各調整対象装置間に試験データを流し、Serializer/Deserializer方式のシリアル伝送線路におけるデータ伝送の試験を行う伝送試験手段と、
    前記診断プロセッサが、前記伝送試験でエラーが発生した場合はport毎のエラー回数をカウントするエラーカウント手段と、
    前記エラー回数と前記閾値を比較し、前記閾値以上のエラーが発生したportの接続関係に基づいて前記調整対象装置が交換されたかどうかを判断する交換装置判断手段と、
    を更に備え、
    前記プリエンファシス調整手段が、前記交換装置判断手段により交換されたと判断された前記調整対象装置のみを対象に再度前記プリエンファシス調整を行うことを特徴とするプリエンファシス調整自動化プログラム。
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