JP5549635B2 - 2次電池の状態調節装置 - Google Patents

2次電池の状態調節装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5549635B2
JP5549635B2 JP2011087198A JP2011087198A JP5549635B2 JP 5549635 B2 JP5549635 B2 JP 5549635B2 JP 2011087198 A JP2011087198 A JP 2011087198A JP 2011087198 A JP2011087198 A JP 2011087198A JP 5549635 B2 JP5549635 B2 JP 5549635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
unit
voltage
batteries
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011087198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012222980A (ja
Inventor
勝之 森
岳士 佐田
陽介 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011087198A priority Critical patent/JP5549635B2/ja
Publication of JP2012222980A publication Critical patent/JP2012222980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549635B2 publication Critical patent/JP5549635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

本発明は、電池セルの直列接続体からなる組電池が複数並列接続されて構成される2次電池の状態を調節する2次電池の状態調節装置に関する。
この種の状態調節装置としては、たとえば下記特許文献1に見られるように、複数の組電池のうち残存容量が少ない順に充電を行なうものも提案されている。
特許第3890168号公報
ところで、電池セルとしてリチウムイオン2次電池等を採用した組電池を用いると、電池セルの残存容量が過度に大きくなったり過度に小さくなったりする場合にその信頼性の低下が懸念される。このため、こうしたものにあっては、電池セルの残存容量にばらつきが生じる場合、組電池を構成する電池セルのうち残存容量が最小のものが過度に小さい残存容量にならないように、また、最大のものが過度に大きい残存容量にならないように、組電池の充放電を制限する必要が生じる。そしてこれを回避するためには、電池セルの残存容量のばらつきを低減することが要求される。ここで、残存容量のばらつき低減処理としては、残存容量が大きいセルの電力を抵抗体によって故意に消費することが一般的であるが、これでは電力が浪費される。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、電池セルの直列接続体からなる組電池が複数並列接続されて構成される2次電池の状態を調節する新たな2次電池の状態調節装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
第1の発明は、電池セルの直列接続体からなる組電池が複数並列接続されて構成される2次電池の状態を調節する2次電池の状態調節装置において、前記複数の組電池のそれぞれを構成する1または隣接する複数の電池セルである単位電池の電圧ばらつきを低減するばらつき低減手段を備え、該ばらつき低減手段は、前記複数の組電池のうちの一対の組電池について、そのうちの一方を構成する前記単位電池の少なくとも一部且つ複数を、他方を構成する前記単位電池の少なくとも1部且つ複数のそれぞれに選択的に接続可能な接続手段を備えることを特徴とする。
上記発明では、一対の組電池の一方を構成する上記少なくとも一部の単位電池に電圧が相対的に高いものがある場合、これを、他方を構成する上記少なくとも一部の単位電池のいずれかに接続することで、上記相対的に高いものの電力を別の単位電池に充電することができる。このため、相対的に電圧が高かった単位電池の電圧を低下させることができる。また、一対の組電池の一方を構成する上記少なくとも一部の単位電池に電圧が相対的に低いものがある場合、これを、他方を構成する上記少なくとも一部の単位電池のいずれかに接続することで、このいずれかの単位電池の電力を上記相対的に低いものに充電することができる。このため、相対的に電圧が低かった単位電池の電圧を上昇させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記接続手段は、前記一対の組電池のそれぞれを構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される正極用配線と負極に接続される負極用配線との並列接続体と、前記少なくとも一部の単位電池の正極のそれぞれと前記正極用配線との間を開閉する正極用開閉手段と、前記少なくとも一部の単位電池の負極のそれぞれと前記負極用配線との間を開閉する負極用開閉手段とを備えることを特徴とする。
上記発明では、一対の組電池のそれぞれについて少なくとも一部を構成する1の単位電池の正極のそれぞれを正極用開閉手段によって正極用配線に接続して且つ、一対の組電池のそれぞれについて少なくとも一部を構成する1の単位電池の負極のそれぞれを負極用開閉手段によって負極用配線に接続することで、1の単位電池から別の単位電池に電力を充電することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記正極用配線は、前記一対の組電池の一方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される第1正極用配線部と、前記一対の組電池の他方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される第2正極用配線部との直列接続体であり、前記負極用配線は、前記一方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の負極に接続される第1負極用配線部と、前記他方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の負極に接続される第2負極用配線部との直列接続体であり、前記第1正極用配線部のうち前記第2正極用配線部に接続されない側の端部と前記第1負極用配線部のうち前記第2負極用配線部に接続されない側の端部との電位差を検出する第1電圧検出手段と、前記第2正極用配線部のうち前記第1正極用配線部に接続されない側の端部と前記第2負極用配線部のうち前記第1負極用配線部に接続されない側の端部との電位差を検出する第2電圧検出手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、一対の組電池のうちの一方を構成する上記少なくとも一部内の単位電池を第1正極用配線部および第1負極用配線部に接続することで、第1電圧検出手段によってその電圧を検出することができる。また、一対の組電池のうちの他方を構成する上記少なくとも一部内の単位電池を第2正極用配線部および第2負極用配線部に接続することで、第2電圧検出手段によってその電圧を検出することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記正極用配線および前記負極用配線の少なくとも一方は、抵抗体を備えることを特徴とする。
上記発明では、一対の組電池の一方から他方への電力の移動に際して突入電流が流れることを回避したり、この電力の移動に伴う電流値を上記第1電圧検出手段および第2電圧検出手段によって検出される電圧に基づき検出したりすることができる。
第5の発明は、第1第4のいずれかの発明において、前記接続手段は、前記一方を構成する全ての単位電池のそれぞれを、前記他方を構成する全ての単位電池のそれぞれに選択的に接続可能な手段であることを特徴とする。
上記発明では、一対の組電池の一方を構成する単位電池のうち放電するのに最適なものの電力を、他方を構成する単位電池のうち充電するのに最適なものに充電することができる。
第6の発明は、第1第5のいずれかの発明において、前記一方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の高いものの電力を、前記他方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の低いものに充電すべく、前記接続手段の操作によってこれらを接続する処理を行なうばらつき低減制御手段を備えることを特徴とする。
上記発明では、ばらつき低減手段を備えることで、一方を構成する単位電池の電圧ばらつきや、他方を構成する単位電池の電圧ばらつきを低減することができる。
第7の発明は、第6の発明において、前記ばらつき低減制御手段は、前記一方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうちそれらの平均電圧を規定値以上上回るものがあることと、前記他方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうちそれらの平均電圧を規定値以上下回るものがあることとの論理和が真である場合に、前記接続する処理を行なうことを特徴とする。
上記発明では、平均電圧からのずれに基づき、電圧のばらつき度合いを適切に定量化することができるため、一方の単位電池から他方の単位電池への電力の充電を行なうか否かの判断を適切に行なうことができる。
第8の発明は、第6または第7の発明において、前記単位電池の劣化度合いを推定する劣化推定手段を備え、前記推定される劣化度合いが大きいものについて、その蓄電量が所定値以上である場合には前記ばらつき低減制御手段による放電および充電を禁止する禁止手段をさらに備えることを特徴とする。
単位電池の端子電圧は、蓄電量に応じて変化する。また、蓄電量に対する端子電圧の値は、単位電池の劣化によって変化する。このため、劣化度合いが大きい単位電池と劣化度合いが小さい単位電池との電圧の差を低減する処理を行なう場合、蓄電量が変化することで、電圧のばらつきが生じるため、電圧の差を低減するメリットが低下する。特に、劣化の進行につれて単位電池の電圧が上限値となる際の蓄電量が小さくなるものにあっては、蓄電量が多い領域において電圧のばらつきを低減すると、電圧のばらつきの低減処理のなされていない全領域において、電圧のばらつきが生じるおそれがあるため、上記メリットの低下は顕著となる。上記発明では、この点に鑑み、禁止手段を備えた。
第9の発明は、第8の発明において、前記劣化推定手段は、前記組電池を構成する単位電池の相対的な劣化度合いを推定するものであることを特徴とする。
単位電池の劣化が進んだとしても、組電池を構成する単位電池同士で劣化度合いに差がない場合、それら単位電池の蓄電量と端子電圧との関係にも差が生じないと考えられる。このため、こうした状況にあっては、電圧のばらつきを低減するメリットが生じる。上記発明では、この点に鑑み、相対的な劣化度合いに着目した。
第10の発明は、第6第9のいずれかの発明において、前記一対の組電池は、車両に搭載されるものであり、前記一対の組電池に、前記車両の外部から供給される電力を充電する充電処理手段と、前記充電処理手段による前記充電処理に先立ち、前記組電池を構成する前記単位電池の蓄電量情報を取得する取得手段と、前記単位電池の蓄電量が規定値以下である場合には前記ばらつき低減手段による処理を前記充電処理手段による充電処理に先立って行なって且つ、前記単位電池の蓄電量が規定値を上回る場合には前記ばらつき低減手段による処理を前記充電処理手段による充電処理の後に行なうべく、前記ばらつき低減手段による処理の実行タイミングを選択するタイミング選択手段とをさらに備えることを特徴とする。
単位電池の端子電圧は、蓄電量と正の相関を有するものの、単位電池の中には、蓄電量が上限値および下限値の間の中間の領域において、蓄電量に対する端子電圧の変化が特に小さくなるものがある。この場合、蓄電量が上記中間の領域にある場合には、電圧のばらつきを低減する処理を行なったとしても、蓄電量の均等化精度が低くなり、ひいては、蓄電量の変化に応じて端子電圧のばらつきが顕在化するおそれがある。上記発明では、この点に鑑み、タイミング選択手段を備えることで、蓄電量に対する端子電圧の変化が大きい領域においてばらつきを低減する処理を行なうことで、ばらつきを低減する処理の後の端子電圧のばらつきが大きくなるまでに要する時間を伸長することができる。
第11の発明は、第6第10のいずれかの発明において、前記一対の組電池は、1または隣接する複数個ずつでモジュール化されており、該モジュール同士の接続を変更可能なものであり、前記単位電池の劣化度合いを推定する劣化推定手段と、前記推定される劣化度合いが大きい部分を通知する通知手段とをさらに備えることを特徴とする。
組電池を構成する単位電池は、その周囲の温度分布が相違する等の環境条件の相違等に起因して、同一の組電池であっても部分部分で劣化の生じやすさが相違することがある。そしてこの場合、劣化が生じやすい部分の単位電池と劣化が生じにくい部分の単位電池とを入れ替えることで、組電池を構成する単位電池同士で劣化度合いを均等化することができる。上記発明では、こうした入れ替えを促進すべく、通知手段を備えた。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる充電処理の手順を示す流れ図。 蓄電量とOCVとの関係等を示す図。 上記実施形態にかかる充電処理の詳細手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる充電処理の詳細手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる充電処理の詳細手順を示す流れ図。 同実施形態の均等化処理の一例を示す図。 同実施形態にかかる充電処理の詳細手順を示す流れ図。
以下、本発明にかかる2次電池の状態調節装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。
図示されるモータジェネレータ10は、車載主機であり、図示しない駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータ12や、リレーSMR1〜SMR3、リレーRa1〜Ra3,Rb1〜Rb3を介して、端子電圧がたとえば百V以上となる高電圧バッテリBa,Bbに接続されている。高電圧バッテリBaは、リチウムイオン2次電池である電池セルCa1〜Can(nは自然数)の直列接続体であり、高電圧バッテリBbは、リチウムイオン2次電池である電池セルCb1〜Cbnの直列接続体である。ここで、高電圧バッテリBaの電池セルCaj(j=1〜n)と、高電圧バッテリBbの電池セルCbjとは、個体差や経年変化等を除いて蓄電量と端子電圧との関係が互いに等しい同一仕様のものとしている。また、高電圧バッテリBaと高電圧バッテリBbとの電池セル数は互いに等しく設定されている。なお、高電圧バッテリBa,Bbは、隣接する規定数m個の電池セル毎にモジュール化されており、これらモジュール単位で取り外しが可能となっている。
高電圧バッテリBa,Bbは、インバータ12の入力端子に互いに並列接続されている。インバータ12に高電圧バッテリBa,Bbを接続する処理は、リレーRa1,Ra2,Rb1,Rb2が閉操作された後、リレーSMR1,SMR3を閉操作することで、インバータ12の入力端子と高電圧バッテリBa,Bbとを抵抗値14による高抵抗経路によって一旦接続した後、リレーSMR2を閉操作して且つリレーSMR3を開操作することで行なわれる。
リレーSMR1〜SMR3と、リレーRa1〜Ra3およびリレーRb1〜Rb3との間には、充電装置30が接続されている。充電装置30は、プラグ32を介して車両の外部の商用電源から供給される電力を、高電圧バッテリBa,Bbに充電するための手段である。
上記リレーRa3には、抵抗体15が接続されており、これにより、充電装置30と高電圧バッテリBaとの接続や、高電圧バッテリBaと高電圧バッテリBbとの接続を高抵抗で行なうことを可能としている。また、リレーRb3には、抵抗体16が接続されており、これにより、充電装置30と高電圧バッテリBbとの接続や、高電圧バッテリBbと高電圧バッテリBaとの接続を高抵抗で行なうことを可能としている。ここで、抵抗体15,16の抵抗値は、高電圧バッテリBa,Bbの内部抵抗と比較して十分に大きい値とされている。これは、高電圧バッテリBa,Bbを並列接続するに際しこれらに僅かでも電位差が生じている場合には、突入電流によって高電圧バッテリBa,Bbの劣化を招くおそれがあることに鑑みた設定である。
高電圧バッテリBaの充放電電流は、電流センサ17によって検出され、高電圧バッテリBbの充放電電流は、電流センサ18によって検出される。
次に、高電圧バッテリBaの電池セルCajや高電圧バッテリBbの電池セルCbjの電圧のばらつきを低減するための回路について説明する。
高電圧バッテリBaを構成する電池セルCajの正極は、リレー群GRaを介して正極用配線Lpに接続可能とされており、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCbjの正極は、リレー群GRbを介して正極用配線Lpに接続可能とされている。また、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCajの負極は、リレー群GRaを介して負極用配線Lnに接続可能とされており、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCbjの負極は、リレー群GRbを介して負極用配線Lnに接続可能とされている。ここで、本実施形態では、正極用配線Lpのうち電池セルCajの正極に接続される部分と、電池セルCbjの正極に接続される部分とがそれぞれ連続しており、これらの一方の端部がシャント抵抗24を介して互いに接続されている。また、負極用配線Lnのうち電池セルCajの負極に接続される部分と、電池セルCbjの負極に接続される部分とがそれぞれ連続しており、これらの端部が互いに接続されている。
上記正極用配線Lpと負極用配線Lnとの端部同士は、電圧センサ20,22を介して接続されている。
制御装置34は、高電圧バッテリBa,Bbの状態を調節するための制御装置である。詳しくは、電流センサ17,18や電圧センサ20,22等の検出値に基づき、充電装置30や、リレーSMR1〜SMR3、Ra1〜Ra3、Rb1〜Rb3、リレー群GRa、GRb等を操作する。以下、制御装置34の行なう処理のうち、特に車両の停車時においてプラグ32を介して供給される電力を高電圧バッテリBa,Bbに充電する処理について説明する。
図2に、上記充電する処理の手順を示す。この処理は、制御装置34によって、プラグ32が商用電源に接続されることをトリガとして実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、高電圧バッテリBa,Bbの温度が充電可能温度であるか否かを判断する。ここで、充電可能温度は、下限温度と上限温度とによって規定される。下限温度は、内部抵抗が過度に大きくなり充電を行なうことが困難な温度の上限値に設定される。また、上限温度は、電池セルCij(i=a,b,j=1〜n)の内部で不可逆的な反応が生じることがないと想定される温度の下限値以下に設定される。
ステップS10において否定判断される場合、ステップS12において、高電圧バッテリBa,Bbの温度制御を行なう。ここでは、たとえば、高電圧バッテリBa,Bbの温度が過度に低い場合にはヒータ等で暖機する処理をすればよく、高電圧バッテリBa,Bbの温度が過度に高い場合にはファン等で冷却する処理をすればよい。
一方、ステップS10において肯定判断される場合、ステップS14において、高電圧バッテリBaの電池セルの蓄電量QEaと高電圧バッテリBbの電池セルの蓄電量QEbとの双方が規定値Qth以下であるか否かを判断する。この処理は、商用電源を用いた高電圧バッテリBa,Bbの充電に先立ち、高電圧バッテリBaの電池セルCajの電圧のばらつき低減処理(均等化処理)を行なったり、高電圧バッテリBbの電池セルCbjの均等化処理を行なったりするか否かを判断するためのものである。ここで、規定値Qthは、電池セルCijの仕様によっては、電池セルCijの蓄電量の増加に対する開放端電圧OCVの増加速度が大きく低下する点(変曲点)における蓄電量以下に設定されている。
すなわち、図3(a)に示すように、電池セルCijの蓄電量QEと開放端電圧OCVとの間には、正の相関があるものの、蓄電量QEの増加に対する開放端電圧OCVの増加速度は、蓄電量QEが小さい領域と大きい領域とで大きくなり、中間の領域で小さくなる。この中間の領域における増加速度は、電池セルCijの仕様によっても相違し、特に鉄系のリチウムイオン2次電池の場合には、増加速度の低下が顕著となる。このため、中間の領域において均等化処理を行なう場合、電池セルCijの蓄電量の均等化精度が低下しやすい。
なお、蓄電量QEaは、高電圧バッテリBaの電池セルCajのうちの1つをリレー群GRaの操作によって正極用配線Lpおよび負極用配線Lnに接続することで電圧センサ20によって検出される開放端電圧OCVから算出される蓄電量について、全電池セルCa1〜Canの最小値を選択したり、平均をとるなどしたりして算出すればよい。また、蓄電量QEbは、高電圧バッテリBbの電池セルCbjのうちの1つをリレー群GRbの操作によって正極用配線Lpおよび負極用配線Lnに接続することで電圧センサ22によって検出される開放端電圧OCVから算出される蓄電量について、全電池セルCb1〜Cbnの最小値を選択したり、平均をとるなどしたりして算出すればよい。
上記ステップS14において肯定判断される場合、先の図2に示すステップS16において、高電圧バッテリBiを構成する電池セルCi1〜Cinの均等化処理を行なう。これについては、後に詳述する。
ステップ16の処理が完了する場合や、ステップS14において否定判断される場合には、ステップS18において、高電圧バッテリBaの端子電圧と高電圧バッテリBbの端子電圧との差が規定電圧ΔVth以上であるか否かを判断する。この処理は、充電装置30に、高電圧バッテリBaと高電圧バッテリBbとを並列接続してよいか否かを判断するためのものである。すなわち、これらの電位差が大きい場合、これら高電圧バッテリBa,Bb同士が並列接続されることで、そのうちの電位の高い方から低い方に大電流が流れるおそれがある。このため、こうした事態が生じるか否かを予め判断する。なお、ここで、高電圧バッテリBa,Bbは、電池セルCaj,Cbjの電圧の検出値の和によって算出すればよい。
上記ステップS18において肯定判断される場合、ステップS20において、予備充電処理を実行する。この処理は、高電圧バッテリBa,Bbの端子電圧の差を低減すべく、端子電圧の低い方に限って、充電装置30を操作することで商用電源から供給される電力を充電する処理である。
図4に、予備充電処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS40において、高電圧バッテリBaの端子電圧Vaが高電圧バッテリBbの端子電圧Vbよりも大きいか否かを判断する。そして、ステップS40において肯定判断される場合、充電対象を高電圧バッテリBbとし、ステップS42において、これを構成する電池セルCbjを電池セルCijとする。これに対し、ステップS40において否定判断される場合、充電対象を高電圧バッテリBaとし、ステップS44において、これを構成する電池セルCajを電池セルCijとする。
ステップS42、S44の処理が完了する場合、ステップS46において、予備充電電力を算出する。ここでは、先の図3(a)に示した関係に基づき、高電圧バッテリBa,Bbの端子電圧の差を十分に低減するうえで必要な充電電力量を算出する。続くステップS48においては、高電圧バッテリBiと充電装置30とを接続すべく、リレーRi1,Ri2を閉操作する。詳しくは、リレーRi1,Ri3を閉操作し、充電器30の入力端子間に設けられる図示しないキャパシタへの高インピーダンス状態での充電処理(プリチャージ処理)を行なった後、リレーRi2を閉操作しリレーRi3を開操作する。続くステップS50においては、高電圧バッテリBiを構成する各電池セルCijの電圧Vijが許容範囲にあるか否かを判断する。そして、ステップS50において、肯定判断される場合、ステップS52において、高電圧バッテリBiの予備充電処理を開始する。この処理は、ステップS54において予備充電電力量の充電が完了したと判断されるか、ステップS50において許容範囲から外れると判断されるまで行なわれる。なお、予備充電処理が行なわれている間、その充電電流が積算され、ステップS54では、これに基づき予備充電電力量の充電が完了したか否かを判断する。
この図4に示す処理が完了する場合や、先の図2のステップS18において否定判断される場合には、ステップS22において、リレーRa1,Ra3,Rb1,Rb3を閉操作する。これは、高電圧バッテリBa,Bbの端子電圧同士の電位差をさらに低減するための処理である。ここで、リレーRa3,Rb3を閉操作するのは、高電圧バッテリBa,Bbのうち端子電圧の高い方から低い方に大電流が流れることを回避するためである。この処理は、ステップS24において高電圧バッテリBa,Bb間を流れる電流Iが規定電流Ith以下となると判断されるまで行なわれる。なお、この電流Iは、先の図1に示した電流センサ17,18によって検出すればよい。
ステップS24において、電流Iが規定電流Ith以下であると判断される場合、ステップS25において、リレーRa2,Rb2を閉操作するとともにリレーRa3,Rb3を開操作する。そして、ステップS26において、高電圧バッテリBa,Bbの双方に商用電源からの電力を充電する本充電処理を行なう。
図5に、本充電処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS60において、充電装置30を駆動することで、高電圧バッテリBa,Bbに商用電源から供給される電力を充電する。続くステップS62においては、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCajの温度や電圧と、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCbjの温度や電圧とをそれぞれ監視する。ここで、電池セルCaj,Cbjの電圧は、リレー群GRa,GRbの操作によって、正極用配線Lpおよび負極用配線Lnに選択的に1の電池セルを接続することで電圧センサ20,22によって検出すればよい。
続くステップS64においては、高電圧バッテリBa,Bbを構成する電池セルCaj,Cbjの中に満充電となるものがあるか否かを判断する。これは、電池セルCaj,Cbjのなかに、端子電圧が規定電圧Vth以上となるものがあるか否かで判断すればよい。なお、この規定電圧Vthは、満充電付近において想定される充電電流量に基づく閉路電圧CCVに設定すればよい。
ステップS64において否定判断される場合、ステップS66において、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCajや、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCbjが正常であるか否かを判断する。ここで、正常でない場合とは、たとえば温度が過度に高くなる場合等である。そしてステップS66において肯定判断される場合、ステップS62に戻る。なお、ステップS64において肯定判断される場合や、ステップS66において否定判断される場合には、先の図2のステップS28に移行する。
ステップS28においては、上記ステップS14において肯定判断されることでステップS16の処理がなされたか否かを判断する。そして、ステップS28において否定判断される場合、ステップS30において均等化処理を行なう。ステップS30の処理が完了する場合や、ステップS28において肯定判断される場合には、ステップS32において高電圧バッテリBa,Bbの電池セルCaj,Cbjの劣化を検出する処理を行なう。なお、ステップS32の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図6に、均等化処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS70において、高電圧バッテリBa,Bbの全電池セルCaj,Cbjについて、開放端電圧OCVを検出する。なお、この処理が、先の図2のステップS14の処理の直後においてなされている場合には、ステップS14の処理において開放端電圧OCVを検出しているため、省略することができる。
続くステップS72では、高電圧バッテリBaの全ての電池セルCajの電圧Vajが、下限電圧Vmin(a)と上限電圧Vmax(a)との間にあって且つ、高電圧バッテリBbの全ての電池セルCbjの電圧Vbjが、下限電圧Vmin(b)と上限電圧Vmax(b)との間にあるか否かを判断する。ここで、下限電圧Vmin(i)は、高電圧バッテリBiを構成する電池セルCi1〜Cinの平均電圧よりも規定値小さい値とされ、上限電圧Vmax(i)は、高電圧バッテリBiを構成する電池セルCi1〜Cinの平均電圧よりも規定値大きい値とされる。この処理は、電池セルCijが高電圧バッテリBiを構成する電池セルCi1〜Cinの中で電圧のばらつきが大きいために、充放電が必要であるか否かを判断するためのものである。
ただし、先の図2のステップS28において否定判断されることでこの処理を行なっている場合には、電池セルCijの劣化の有無をさらに考慮する。すなわち、電池セルCijの劣化が進行すると、図3(b)に示すように、蓄電量QEの大きい領域において、蓄電量QEの変化に対する開放端電圧OCVの変化量が大きくなる。このため、高電圧バッテリBa,Bbに商用電源からの電力を充電することで蓄電量QEが大きくなっている状況下、電圧のばらつきを低減すると、かえって蓄電量のばらつきが大きくなり、ひいては、蓄電量QEが大きくない領域において、電圧のばらつきが大きくなるおそれがある。このため、先の図2のステップS28において否定判断されることでこの処理を行なっている場合には、劣化度合いの大きい電池セルがあることを、均等化処理の実行を禁止する条件とする。
先の図6のステップS72において否定判断される場合、ステップS74に移行する。ステップS74においては、高電圧バッテリBa,Bbのうち端子電圧が高い方を特定する処理を行なう。詳しくは、高電圧バッテリBaの端子電圧Vaが高電圧バッテリBbの端子電圧Vb以上である場合、高電圧を指定する変数uを「a」として且つ、低電圧を指定する変数sを「b」とする。また、高電圧バッテリBsを構成する電池セルCsjのうち、端子電圧が最小値となるものを電池セルCskとし、その端子電圧を端子電圧Vskとする。同様に、高電圧バッテリBuを構成する電池セルCujのうち、端子電圧が最小値となるものを電池セルCulとし、その端子電圧を端子電圧Vulとする。
続くステップS76では、高電圧バッテリBsを構成する電池セルCskの端子電圧Vskが下限電圧Vmin(s)よりも小さいことと、高電圧バッテリBuを構成する電池セルCulの端子電圧Vulが上限電圧Vmax(u)よりも大きいこととの論理積について、これが真であるか否かを判断する。そして、ステップS76において肯定判断される場合、ステップS78において、リレー群GRa,GRbを操作することで、電池セルCskと電池セルCulとを接続する。これにより、図7(a)に示されるように、高電圧バッテリBuを構成する電池セルのうち平均電圧を大きく上回る電池セルから高電圧バッテリBsを構成する電池セルのうち平均電圧を大きく下回る電池セルへと電力が供給される。
先の図6のステップS76において否定判断される場合、ステップS80において、電池セルCskの電圧Vskが下限電圧Vmin(s)よりも小さいか否かを判断する。そして、ステップS80において肯定判断される場合には、ステップS82において、リレー群GRa,GRbを操作することで、電池セルCskと、高電圧バッテリBuを構成する電池セルCu1〜Cunのうち電圧が平均値以上のセルとを接続する。これにより、図7(b)に示されるように、高電圧バッテリBuのうち端子電圧が平均値以上のセルが順次、電池セルCskに接続されることで、その電力が充電される。なお、この処理の期間において、高電圧バッテリBuの端子電圧の平均値は、都度更新されることが望ましい。なお、電力を供給する電池セルの端子電圧は、閉路電圧CCVであるため、電力を供給しない電池セルの端子電圧(開放端電圧OCV)との間で平均値を算出することは適切でない。このため、先の図1に示したシャント抵抗24の電圧降下量を電圧センサ20,22によって検出することで充電電流を算出し、この都度の充電電流の積算演算に基づき蓄電量を推定し、ひいては開放端電圧OCVを推定することが望ましい。もっともこれに代えて、充電処理を適宜中断することで開放端電圧OCVを検出することも可能である。
先の図6のステップS80において否定判断される場合、電池セルCulの電圧Vulが上限電圧Vmax(u)を上回っている蓋然性が高いと判断して、ステップS84において、リレー群GRa,GRbを操作することで、電池セルCulと高電圧バッテリBsを構成する電池セルCs1〜Csnのうちの電圧が平均値以下のセルとを接続する。これにより、図7(c)に示されるように、高電圧バッテリBsのうち端子電圧が平均値以下のセルが順次電池セルCulに接続され、電池セルCulの電力が充電される。なお、この処理の期間において、高電圧バッテリBzの端子電圧の平均値は、都度更新されることが望ましい。
そして、先の図6のステップS78,S82,S84の処理が完了する場合、ステップS86において、ステップS78,S82,S84において充放電対象とされた電池セル開放端電圧OCVが検出され、ステップS72に戻る。これにより、電池セルCijの電圧Vijは、下限電圧Vmin(i)と上限電圧Vmax(i)との間に制御される。
一方、上記ステップS72において肯定判断される場合、ステップS88において、高電圧バッテリBa,Bbを構成する電池セルのそれぞれについて、開放端電圧OCVを検出し、これに基づき蓄電量QEを算出する。なお、この図6にかかる一連の処理が、先の図2のステップS14において肯定判断されることでなされる場合、ステップS20における予備充電電力量の算出処理等においては、このステップS88において検出された開放端電圧OCVや蓄電量QE等が用いられる。
なお、ステップS88の処理が完了する場合、先の図2に示した均等化処理が完了する。
図8に、先の図2のステップS32に示した劣化検出処理の詳細を示す。この一連の処理では、まずステップS100において、高電圧バッテリBa,Bbの少なくとも1つのモジュールを着脱した直後であるか否かを判断する。この処理は、これまでの劣化検出の履歴が無効となる状況が生じたか否かを判断するためのものである。これは、モジュールが着脱される前後では、該当するモジュールが同一の部材ではない可能性があるためである。
ステップS100において肯定判断される場合、ステップS102において、これまでの劣化検出の履歴をカウントする劣化判定カウンタのうち、該当するモジュールに関する部分を初期化する。ステップS100において否定判断される場合や、ステップS102の処理が完了する場合には、ステップS104において、各電池セルCij(i=a,b;j=1〜n)の劣化の有無を判断する。これは、電池セルCijの仕様から定まる初期の充電可能量に対する現在の充電可能量の比が規定値を下回るか否かによって行なうことができる。これは、劣化が進行することで充電可能量が減少する性質に着目したものである。なお、充電可能量は、電池の劣化を促進しない領域とする観点から、実際の満充電量(SOC=100%)よりも小さい値とすることが望ましく、特に、蓄電量の増加に対する開放端電圧OCVの増加速度が急激に大きくなる点(変曲点)における蓄電量以下の値とすることが望ましい。なお、この処理は、実際には、先の図2のステップS20における予備充電処理や、ステップS26における本充電処理において検出される電圧のデータを記憶保持しておき、記憶保持したデータに基づき行なえばよい。ちなみに、この際の電圧データは、閉路電圧CCVではあるが、図3(c)に示すように、この閉路電圧CCVは、上記変曲点の情報を含む。
ステップS104において肯定判断される場合、ステップS106において、該当する電池セルCijの劣化カウンタCNijをインクリメントする。これに対し、ステップS104において否定判断される場合、ステップS108において、劣化カウンタCNijがゼロ以上である条件下、これをデクリメントする。
ステップS106,S108の処理が完了する場合、ステップS110において、各電池セルCijの劣化カウンタCNijが規定値(>1)よりも大きいか否かを判断する。この処理は、電池セルCijが劣化したか否かを判断するためのものである。ここで、規定値を1よりも大きく設定したのは、ノイズ等によって誤って劣化と判断されることを回避するためである。
電池セルCijのうちステップS110において肯定判断されるものについては、ステップS112において劣化したと判断する。続くステップS114では、劣化度合いの相対評価を行なう。これは、本実施形態では、劣化の有無を均等化処理の実行の有無の条件に設定しているために設けたものである。すなわち、先の図3(b)に示したように、劣化が進行することで、蓄電量QEの変化に対する開放端電圧OCVの変化速度が大きくなる変曲点が変化するため、均等化処理を行なうことで、蓄電量QEのばらつきがかえって大きくなるおそれがある。ただし、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCa1〜Canの全ての劣化度合いが同等であったり、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCb1〜Cbnの全ての劣化度合いが同等であったりする場合には、均等化処理によって蓄電量QEのばらつきがかえって大きくなる事態は生じないと考えられる。このため、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCa1〜Canについてこれらの間での相対的な劣化度合いを判断し、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCb1〜Cbnについてこれらの間での相対的な劣化度合いを判断する。これは、たとえば、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCa1〜Canの全てについてステップS112において劣化が生じた旨判断される場合に、劣化の判断結果をクリアすることで実現することができる。
続くステップS116においては、劣化が生じた電池セルまたはこれによって構成されるモジュールについて、劣化が生じた旨を通知する。この処理は、モジュールの配置転換を促すためのものである。すなわち、高電圧バッテリBa,Bbの配置に起因した温度分布等から、劣化の生じやすいモジュール(電池セル)の位置と劣化の生じにくいモジュール(電池セル)の位置とが生ずる場合がある。そしてこの場合、モジュールの接続態様を変更するなどして配置を転換することで、相対的な劣化度合いを均質化することが可能となる。
なお、ステップS116の処理が完了する場合や、ステップS110において否定判断される場合には、先の図2のステップS32の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)高電圧バッテリBaを構成する電池セルCa1〜Canの任意の1つと、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCb1〜Cbnの任意の1つとを、選択的に接続可能とした。これにより、高電圧バッテリBa,Bbのいずれか一方を構成する電池セルの電力を、いずれか他方を構成する電池セルに充電することができる。
(2)正極用配線Lpの一対の端部の一方および他方と負極用配線Lnの一対の端部の一方および他方との電圧を検出する電圧センサ20,22を備えた。これにより、高電圧バッテリBaを構成する電池セルCa1〜Canのそれぞれの端子電圧や、高電圧バッテリBbを構成する電池セルCb1〜Cbnのそれぞれの端子電圧を検出することができる。
(3)正極用配線Lpにシャント抵抗24を備えた。これにより、高電圧バッテリBa、Bbのいずれか一方の電池セルから他方の電池セルに流れる電流をシャント抵抗24の電圧降下量として電圧センサ20,22によって検出することができる。
(4)高電圧バッテリBa,Bbを構成する電池セルCa1〜Can、Cb1〜Cbnに、その端子電圧が平均電圧から大きく乖離するものがある場合に、高電圧バッテリBa,Bbのいずれか一方を構成する電池セルから、いずれか他方を構成する電池セルへの電力の充電を行った。これにより、高電圧バッテリBa,Bbのそれぞれを構成する電池セルの電圧のばらつきを好適に低減することができる。
(5)蓄電量QEが大きい場合、劣化度合いが大きいものについては均等化処理による充放電を禁止した。これにより、均等化処理によって蓄電量のばらつきがかえって大きくなる事態を回避することができる。
(6)均等化処理の実行条件に、蓄電量QEa,QEbの大きさについての条件を設けた。これにより、蓄電量を高精度に均等化することができる。
(7)劣化度合いが大きい部分を通知した。これにより、モジュール単位での電池交換、またはモジュール同士の入れ替え(ローテーション)を促すことができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「ばらつき低減制御手段について」
高電圧バッテリBa,Bbのうち端子電圧の大きい方を構成する電池セルから小さい方を構成する電池セルに電力を供給することのみを許容するものに限らない。たとえば、双方の端子電圧差が所定値以下であることを条件に、高電圧バッテリBa,Bbのいずれか一方の端子電圧の大きいものからいずれか他方の端子電圧の小さいものに電力を供給するようにしてもよい。
平均電圧との差が規定値を上回るものがある場合に均等化処理を行なうものに限らない。たとえば、1の組電池を構成する電池セルの電圧の最高値と最低値との差が規定値を超える場合に、均等化処理を行なうものであってもよい。
タイミング選択手段(図2のステップS14)によらず、外部からの電力を充電するに先立つ均等化処理と外部からの電力を充電した後の均等化処理とのうち、予め定めたものを常に行なう設定としてもよい。また、外部からの電力を充電するに先立つ均等化処理と外部からの電力を充電した後の均等化処理とについて、これら双方を常に行なう設定としてもよい。
「ばらつき低減処理の対象となる単位電池について」
電池セルに限らず、隣接する複数の電池セルとしてもよい。
「劣化推定手段について」
特定の電池セルに劣化が生じた場合であっても、他の全ての電池セルの劣化の進行によって特定の電池セルの相対的な劣化度合いが小さくなることで劣化判定をクリアする構成に限らない。たとえば、劣化判定が一旦なされる場合、外部にその旨を通知し、それ以降劣化判定をしないものであってもよい。
「禁止手段について」
上記実施形態では、本充電処理後の均等化処理を、劣化の度合いが大きいと判断された電池セルがある場合に禁止したがこれに限らない。たとえば本充電処理後の均等化処理において、劣化の度合いが大きいと判断される電池セルに限って均等化処理による充放電処理を禁止してもよい。
なお、この禁止手段を備えることは必須ではない。
「高電圧バッテリ(組電池)の並列接続数について」
2つに限らず、3つ以上であってもよい。この場合、1の組電池を構成する電池セルのそれぞれを、他の複数の組電池のそれぞれを構成する電池セルのそれぞれに接続可能としてもよいが、1の組電池を構成する電池セルのそれぞれを、他の1の組電池を構成する電池セルに限って接続可能としてもよい。
「正極用配線、負極用配線について」
1の組電池に接続される第1正極用配線部と別の組電池に接続される第2正極用配線部との一対の配線部の接続体からなるものに限らない。たとえば、1の組電池に接続される部分と別の組電池に接続される部分とが混在するものであってもよい。ただし、この場合、各セルの電圧の検出手段を別途設計する。
「一対の組電池の接続経路について」
シャント抵抗24を、正極用配線Lpに設ける代わりに、負極用配線Lnに設けてもよく、また、双方に設けてもよい。
高電圧バッテリBa,Bbとリレー群GRa,GRbとの間に抵抗体を備えてもよい。
リレーRa1〜Ra3,Rb1〜Rb3およびリレー群GRa,GRbが開状態である状況下、高電圧バッテリBaと高電圧バッテリBbとが電気的に接続されない構成に限らず、たとえば一点で接続されていてもよい。
「接続手段について」
高電圧バッテリBaの全電池セルCajと高電圧バッテリBbの全電池セルCbjとを接続可能なものに限らない。たとえば、高電圧バッテリBaの電池セルの半数と高電圧バッテリBbの電池セルの半数とを接続可能なものであってもよい。この場合であっても、高電圧バッテリBaの電池セルの残りの半数と高電圧バッテリBbの電池セルの残りの半数とを接続可能なものを併せ備えるなら、これらの協働で均等化処理を良好に行なうことができる。
「ばらつき低減手段について」
電圧センサ20,22によって検出されるシャント抵抗24の電圧降下量として電流を検出するものに限らず、ホール素子等の電流を検出するセンサを備えてもよい。
「そのほか」
・高電圧バッテリBaの電池セルCajと高電圧バッテリBbの電池セルCbjとの仕様を同一とするものに限らない。たとえば電池セルCajの満充電量が電池セルCbjの満充電量の2倍となるものであっても、満充電時の開放端電圧の差が小さい場合には、均等化処理を行なうことはできる。
・電池セルとしてはリチウムイオン2次電池に限らない。要は、電圧が過度に高くなったり過度に低くなったりする場合にその信頼性が低下するものにあっては、組電池の充放電可能領域を拡大する上で均等化処理は有効である。そしてこの均等化に際して電力の損失を低減する上では本発明の適用が有効である。
・組電池としては、車載バッテリに限らず、たとえば住宅に備えられるものであってもよい。
Ba,Bb…高電圧バッテリ(組電池の一実施形態)、Ca1〜Can,Cb1〜Cbn…電池セル、GRa,GRb…リレー群、Lp…正極用配線、Ln…負極用配線、20,22…電圧センサ、24…シャント抵抗、34…制御装置。

Claims (9)

  1. 電池セルの直列接続体からなる組電池が複数並列接続されて構成される2次電池の状態を調節する2次電池の状態調節装置において、
    前記複数の組電池のそれぞれを構成する1または隣接する複数の電池セルである単位電池の電圧ばらつきを低減するばらつき低減手段を備え、
    該ばらつき低減手段は、前記複数の組電池のうちの一対の組電池について、そのうちの一方を構成する前記単位電池の少なくとも一部且つ複数を、他方を構成する前記単位電池の少なくとも1部且つ複数のそれぞれに選択的に接続可能な接続手段を備え
    前記接続手段は、前記一対の組電池のそれぞれを構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される正極用配線と負極に接続される負極用配線との並列接続体と、前記少なくとも一部の単位電池の正極のそれぞれと前記正極用配線との間を開閉する正極用開閉手段と、前記少なくとも一部の単位電池の負極のそれぞれと前記負極用配線との間を開閉する負極用開閉手段とを備え、
    前記正極用配線は、前記一対の組電池の一方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される第1正極用配線部と、前記一対の組電池の他方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の正極に接続される第2正極用配線部との直列接続体であり、
    前記負極用配線は、前記一方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の負極に接続される第1負極用配線部と、前記他方を構成する前記少なくとも一部の単位電池の負極に接続される第2負極用配線部との直列接続体であり、
    前記第1正極用配線部のうち前記第2正極用配線部に接続されない側の端部と前記第1負極用配線部のうち前記第2負極用配線部に接続されない側の端部との電位差を検出する第1電圧検出手段と、
    前記第2正極用配線部のうち前記第1正極用配線部に接続されない側の端部と前記第2負極用配線部のうち前記第1負極用配線部に接続されない側の端部との電位差を検出する第2電圧検出手段と、
    を備えることを特徴とする2次電池の状態調節装置。
  2. 前記正極用配線および前記負極用配線の少なくとも一方は、抵抗体を備えることを特徴とする請求項記載の2次電池の状態調節装置。
  3. 前記接続手段は、前記一方を構成する全ての単位電池のそれぞれを、前記他方を構成する全ての単位電池のそれぞれに選択的に接続可能な手段であることを特徴とする請求項1または2記載の2次電池の状態調節装置。
  4. 前記一方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の高いものの電力を、前記他方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の低いものに充電すべく、前記接続手段の操作によってこれらを接続する処理を行なうばらつき低減制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の2次電池の状態調節装置。
  5. 電池セルの直列接続体からなる組電池が複数並列接続されて構成される2次電池の状態を調節する2次電池の状態調節装置において、
    前記複数の組電池のそれぞれを構成する1または隣接する複数の電池セルである単位電池の電圧ばらつきを低減するばらつき低減手段を備え、
    該ばらつき低減手段は、前記複数の組電池のうちの一対の組電池について、そのうちの一方を構成する前記単位電池の少なくとも一部且つ複数を、他方を構成する前記単位電池の少なくとも1部且つ複数のそれぞれに選択的に接続可能な接続手段を備え、
    前記一方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の高いものの電力を、前記他方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうち電圧の低いものに充電すべく、前記接続手段の操作によってこれらを接続する処理を行なうばらつき低減制御手段を備え、
    前記一対の組電池は、車両に搭載されるものであり、
    前記一対の組電池に、前記車両の外部から供給される電力を充電する充電処理手段と、
    前記充電処理手段による前記充電処理に先立ち、前記組電池を構成する前記単位電池の蓄電量情報を取得する取得手段と、
    前記単位電池の蓄電量が規定値以下である場合には前記ばらつき低減手段による処理を前記充電処理手段による充電処理に先立って行なって且つ、前記単位電池の蓄電量が規定値を上回る場合には前記ばらつき低減手段による処理を前記充電処理手段による充電処理の後に行なうべく、前記ばらつき低減手段による処理の実行タイミングを選択するタイミング選択手段とをさらに備えることを特徴とする2次電池の状態調節装置。
  6. 前記ばらつき低減制御手段は、前記一方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうちそれらの平均電圧を規定値以上上回るものがあることと、前記他方を構成する単位電池であって且つ前記接続手段に接続可能なもののうちそれらの平均電圧を規定値以上下回るものがあることとの論理和が真である場合に、前記接続する処理を行なうことを特徴とする請求項4または5記載の2次電池の状態調節装置。
  7. 前記単位電池の劣化度合いを推定する劣化推定手段を備え、
    前記推定される劣化度合いが大きいものについて、その蓄電量が所定値以上である場合には前記ばらつき低減制御手段による放電および充電を禁止する禁止手段をさらに備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の2次電池の状態調節装置。
  8. 前記劣化推定手段は、前記組電池を構成する単位電池の相対的な劣化度合いを推定するものであることを特徴とする請求項記載の2次電池の状態調節装置。
  9. 前記一対の組電池は、1または隣接する複数個ずつでモジュール化されており、該モジュール同士の接続を変更可能なものであり、
    前記単位電池の劣化度合いを推定する劣化推定手段と、
    前記推定される劣化度合いが大きい部分を通知する通知手段とをさらに備えることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の2次電池の状態調節装置。
JP2011087198A 2011-04-11 2011-04-11 2次電池の状態調節装置 Active JP5549635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011087198A JP5549635B2 (ja) 2011-04-11 2011-04-11 2次電池の状態調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011087198A JP5549635B2 (ja) 2011-04-11 2011-04-11 2次電池の状態調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012222980A JP2012222980A (ja) 2012-11-12
JP5549635B2 true JP5549635B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=47273930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011087198A Active JP5549635B2 (ja) 2011-04-11 2011-04-11 2次電池の状態調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549635B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014156564A1 (ja) * 2013-03-28 2017-02-16 日本電気株式会社 蓄電池及び蓄電池の動作方法
JP6132240B2 (ja) * 2013-07-02 2017-05-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電池システム及び制御装置
JP6415218B2 (ja) * 2014-09-26 2018-10-31 株式会社日立情報通信エンジニアリング 蓄電システム及び蓄電システムのプリチャージ方法
DE102017206834A1 (de) * 2017-04-24 2018-10-25 Robert Bosch Gmbh Schaltungsanordnung und Ladeverfahren für ein elektrisches Energiespeichersystem
KR102565347B1 (ko) * 2017-12-18 2023-08-16 현대자동차주식회사 셀 전압센싱 회로

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3890168B2 (ja) * 1999-08-03 2007-03-07 株式会社東京アールアンドデー 電動装置及びその電池ユニットの充放電方法
JP4019815B2 (ja) * 2002-06-26 2007-12-12 日産自動車株式会社 組電池の異常診断装置および方法
JPWO2007072781A1 (ja) * 2005-12-20 2009-05-28 日本電気株式会社 蓄電装置
JP4352183B2 (ja) * 2007-02-28 2009-10-28 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 蓄電モジュール
JP2010124629A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Sony Corp 電池パック
JP2011072153A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sanyo Electric Co Ltd 車両用電源装置及びこれを備える車両並びに車両用電源装置の容量均等化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012222980A (ja) 2012-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9438059B2 (en) Battery control apparatus and battery control method
EP3171483B1 (en) Method and apparatus for battery equalization, and battery pack using the same
US9564768B2 (en) Discharge device for electricity storage device
JP4966998B2 (ja) 充電制御回路、電池パック、及び充電システム
US8466708B2 (en) State detection device for power supply system
US7785729B2 (en) Battery pack and battery pack producing method
US8704488B2 (en) Battery pack and method of controlling the same
US10873201B2 (en) Battery management apparatus and method for protecting a lithium iron phosphate cell from over-voltage using the same
CN103138026B (zh) 电池组的控制装置
WO2020021888A1 (ja) 管理装置、及び電源システム
EP2568567B1 (en) Electric storage device management apparatus
JP7199021B2 (ja) 管理装置、蓄電システム
CN105359332B (zh) 用于调节电化学电池温度的系统和方法
JP2020511737A (ja) バッテリーの内部抵抗を最適化するためのバッテリー管理システム及び方法
US8847552B2 (en) Battery pack and method of controlling the same
JP2011004509A5 (ja)
JP3975798B2 (ja) 組電池の異常検出装置および異常検出方法
EP3627166B1 (en) Battery capacity estimation apparatus and method, and battery management apparatus provided with same and method thereof
JP5549635B2 (ja) 2次電池の状態調節装置
US20150367744A1 (en) Managing the charging of a battery
EP3323184A1 (en) A method and system for balancing a battery pack
JP2022539799A (ja) 電池管理装置および電池管理方法
JP2003257501A (ja) 二次電池の残存容量計
CN110915056B (zh) 用于优化电池的内阻的电池管理系统和方法
Harakare et al. Design of Battery Management System for an Autonomous Underwater Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5549635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250