JP5548414B2 - インクジェットプリンタのインク充填方法 - Google Patents

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本発明は、インク循環経路を備えたインクジェットプリンタへのインクの充填方法に関する。
一般的に、複数のノズルが形成された記録ヘッドにより記録媒体にインク滴を吐出することによって画像記録を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタの一例として、インク循環経路を搭載した画像記録装置が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像記録装置には、インク循環経路として、記録ヘッドにインクを供給するインク供給の経路と、記録ヘッドで使用(吐出)されずに排出されたインクをインクタンクに戻すインク帰還の経路(又は、インク排出の経路)とが設けられている。
このインク循環経路に気泡が侵入し、記録ヘッドのノズルに到達すると、インクの吐出が妨げられて不吐出となったり、規定量のインク滴が吐出されなかったりする不具合が発生する。このような不具合を防ぐために、インク経路から気泡を排除する場合は、記録ヘッドのノズル面にノズル密閉キャップを密着させて、インク排出の経路側を負圧にすることで、インク供給の経路から新たに記録ヘッドに流入したインクにヘッド内の気泡を乗せて、インク排出の経路に排出させる。この回復作業は、記録ヘッド及び記録ヘッドにつながるインク経路に初めてインクを充填する(以降、初期充填と記載する)際にも、気泡除去の場合と同様に実施することができる。
特開2007−313817号公報
従来の方法では、記録ヘッドのノズル面を密閉することで初めて負圧を作り出すことが可能である。この負圧によってインク供給の経路からインクを記録ヘッドに導いて、ノズル孔に付着する気泡を離間させて排出させている。ノズルを密閉する手段としては、例えば、引用文献1におけるノズル密閉キャップであるように、ゴム製のキャップ等が用いられる。
キャップは、ノズルからのインクの揮発を防止するという意味でも有効なものであるが、揮発防止が必要の無い種類のインクを用いている場合もある。例えば、高沸点溶剤を多く含む油性インクやUVインク等では、インクの揮発は極僅かであるため、通常の使用時には揮発防止を目的としたキャップは必ずしも必要ではない。従って、初期充填や修理後のために、キャップとその駆動機構を設けることは、記録ヘッド周りのスペース及びコストが無駄に発生することとなり、現実的ではない。
また、インクを循環させるインク経路の場合、記録ヘッドから吐出されず排出されたインクに対して、異物やインクの塊等を除去する目的で、インク経路上にフィルタが設けられている。フィルタは、異物除去を目的とするならば、記録ヘッドのインク供給口の直前に配置されることが好ましい。しかし、記録ヘッドヘのインク供給経路では、インクの自重によりインクが流れているため、インク経路の圧損を減らす必要がある。このため、記録ヘッド近傍のインク経路に目の細かいフィルタを設けることは難しい。
反対に、フィルタを無くすことで、インクの流れが良くなり、初期充填がし易くなる。しかし、記録ヘッドの組み立て時や記録ヘッドをインク経路に取り付ける作業中にインク経路内にゴミが混入する可能性がある。このため、インクをインク経路に初期充填する際、循環を行うことによって経路に設けられたフィルタでゴミを除去する。
本発明は、上述の問題を鑑み、ノズルを密閉する手段を用いることなく、異物混入を排除し、かつインク経路への初期充填が容易に実施できるインクジェットプリンタのインク充填方法を提供することを目的とする。
本発明による実施形態は、インクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドに供給するためのインクを収容する上流タンクと、この上流タンクと記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第1のインク経路とを有し、前記記録ヘッドよりも重力方向上方に配置されるインク供給経路と、記録ヘッドから排出されるインクを収容する下流タンクと、前記下流タンクと記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第2のインク経路とを有するインク帰還経路と、前記インク供給経路と前記インク帰還経路との間をインク連通し、インクを流通する第3のインク経路と、インク帰還経路内を負圧にするための負圧設定手段と、を有するインク循環経路を具備し、インク供給経路からインクの自重によってインクを記録ヘッドに供給すると共に、負圧設定手段によってインク帰還経路を負圧に設定することで、記録ヘッド内にインクを充填させ、前記負圧設定手段は、上流タンクから供給されたインクが前記インク供給経路に到達した後で、前記記録ヘッドに到達する前に、前記インク帰還経路を負圧に設定することを特徴とするインク充填方法である。
また、本発明による実施形態は、インクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドに供給するためのインクを収容する上流タンクと、この上流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第1のインク経路とを有するインク供給経路と、前記記録ヘッドから排出されるインクを収容する下流タンクと、この下流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第2のインク経路とを有するインク帰還経路と、前記インク供給経路と前記インク帰還経路との間を連通し、インクを流通する第3のインク経路と、前記インク供給経路内のインクを記録ヘッドに供給するためのインク供給手段と、前記インク帰還経路内を負圧にするための負圧設定手段と、を有するインク循環経路を具備するインクジェットプリンタにおいて、前記インク供給手段によってインクをインク供給経路から記録ヘッドに向けて供給すると共に、前記負圧設定手段によって前記インク帰還経路を負圧に設定することで、記録ヘッド内にインクを充填させ、前記負圧設定手段は、上流タンクから供給されたインクが前記インク供給経路に到達した後で、前記記録ヘッドに到達する前に、前記インク帰還経路を負圧に設定することを特徴とするインク充填方法である。
本発明によれば、ノズルを密閉する手段を用いることなく、異物混入を排除し、かつインク経路への初期充填が容易に実施できるインクジェットプリンタのインク充填方法を提供することができる。
図1は、第1実施形態のインクジェットプリンタのインク経路の全体図である。 図2は、記録ヘッドの断面図である。 図3は、記録ヘッドの斜視図である。 図4は、第1実施形態のインク経路の概略図である。 図5は、第2実施形態のインク経路の概略図である。 図6は、第1実施形態における初期充填動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、第2実施形態における初期充填動作を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1並びに第2実施形態に共通の循環動作を説明するためのフローチャートである。 図9は、ノズル孔にインクが満たされながら、ノズル孔から空気が吸い込まれる状態を示す図である。 図10は、第1実施形態における初期充填動作を説明するためのタイムチャートである。 図11は、第2実施形態における初期充填動作を説明するためのタイムチャートである。 図12は、第1並びに第2実施形態に共通の循環動作を説明するためのタイムチャートである。 図13は、第1実施形態の変形例1におけるインクを検出する経路センサを説明する図である。 図14は、第1実施形態の変形例1における初期充填動作を説明するためのタイムチャートである。 図13は、第1実施形態の変形例2におけるインクを検出する経路センサを説明する図である。 図15は、第1実施形態の変形例2における初期充填動作を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ(画像記録装置)のインク充填方法について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1のインク経路の全体図である。以下の説明では、図面における水平方向で記録媒体の搬送方向をX方向、記録媒体の搬送方向と直交する方向をY方向、X方向とY方向とに直交する高さ方向をZ方向と定義する。
インクジェットプリンタ1は、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド2と、インクボトル3と、インクボトル3から供給されるインク及び記録ヘッド2から排出されるインクを収容する下流タンク4と、下流タンク4のインクを汲み上げるポンプ5と、循環するインクの熱を授受する熱交換器6と、記録ヘッド2に供給するインクを収容する上流タンク7と、下流タンク4及び上流タンク7から溢れ出たインクを収容する廃液ボトル8と、インクボトル3に接続される大気開放経路に設けられる空気フィルタ9と、により構成されている。
ここでは、発明の要旨に関わるインク経路の構成について説明しているが、プリンタ1は、他にも図示しない記録媒体供給機構、搬送機構、排出機構及び制御部等の通常のプリンタが備える構成を有している。
さらに、プリンタ1は、下流タンク4から上流タンク7に向かい、途中にポンプ5と熱交換器6を介して連通し、インクを流通するインク経路10と、上流タンク7から記録ヘッド2に連通し、インクを流通するインク供給経路11と、記録ヘッド2から下流タンク4に連通し、記録ヘッド2からインクを流通(排出)するインク排出経路12とを有している。これらインク経路10とインク供給経路11とインク排出経路12とにより、インク循環経路が構成される。
また、各タンク4、7内に空気を流入させて大気開放するために、大気開放弁13を介して下流タンク4の上部に接続された大気開放経路14と、大気開放弁15を介して上流タンク7の上部に接続された大気開放経路16とが、オーバーフロー経路17にそれぞれの開放端を差し込んでいる。大気開放弁13は、電磁弁であり、電力遮断時に経路が連通するノーマルオープンである。また、大気開放弁15は、電磁弁であり、電力遮断時に経路が閉じるノーマルクローズである。
オーバーフロー経路17は、他の経路よりも断面積が大きく、図1に示されるように、例えばZ方向に約5度傾斜して設けられている。オーバーフロー経路17の最も低い側の下面は廃液経路18を介して廃液ボトル8に接続され、また最も高い側の上面は大気開放経路19(後述)の一端が接続されている。廃液ボトル8は、プリンタ1の下方に配置され、大気開放経路20によって外部に開放されている。
このような構成により、電源がオンされた状態(弁15が開)でプリンタ1に何らかの異常が発生した場合には、大気開放経路16、オーバーフロー経路17及び廃液経路18を経由して、上流タンク7から溢れ出るインクを廃液ボトル8に導くことができる。また、電源がオフされた状態(弁13が開)でプリンタ1に何らかの異常が発生した場合には、大気開放経路14、オーバーフロー経路17及び廃液経路18を経由して、下流タンク4から溢れ出るインクを廃液ボトル8に導くことができる。
さらに、プリンタ1は、オーバーフロー経路17から空気フィルタ9に接続された大気開放経路19と、空気フィルタ9からインクボトル3に接続された大気開放経路21と、インクボトル3からインク補給弁22を介して下流タンク4に接続されたインク補給経路23と、を有している。
インクボトル3は、上流タンク7よりもZ方向で高い位置に配置されている。インクボトル3の上部には空気層があり、この空気層は、インクボトル3内に空気を導入するための大気開放経路21を介して大気と連通している。大気開放経路21が接続された空気フィルタ9は、例えば、約5μmのメッシュサイズであり、外部空気に含まれる粉塵がインク経路に入ることを防止する。
下流タンク4及び上流タンク7には、各タンク内の液面を検出するためのアクチュエータ24、25が、一端を支点に揺動自在にそれぞれ取り付けられている。揺動支点の他端側は、空気を抱いたフロート形状であり、このフロート形状の部分にマグネットを備えている。各タンク4、7の外側には、マグネットに対向する位置にリードスイッチからなる液面センサ26、27がそれぞれ設けられている。液面センサ26、27は、液面高さにより揺動するアクチュエータ24、25により各タンク内の液面高さを検出可能である。
下流タンク4内の液面は、記録ヘッド2のノズル面101a(図2に示される)から、例えば、約50mm低い高さH1となるように設計されている。また、上流タンク7内の液面は、記録ヘッド2のノズル面101aから、例えば、約100mm高い高さH2となるように設計されている。これらの設計値は、装置の仕様によって異なり、記録ヘッドにおけるインクの吐出状態やメニスカスの状態等に基づいている。
ポンプ5は、パルスモータで駆動されるダイヤフラム式ポンプであり、図示しない駆動基板に搭載されたパルスモータの回転速度制御によって流量を可変する。また、熱交換器6は、アルミ、銅、ステンレス等の熱伝導性の良い材質で作られ、内部をインクが流れる熱交換流路28と、熱交換流路28に密着して熱を授受するためのペルチェ素子29と、ペルチェ素子29の廃熱を外部へ放熱するためのファン30と、により構成される。
インク経路10の吸入口は、下流タンク4内で底面の近傍まで延出し、インクに浸漬している。下流タンク4内のインクは、ポンプ5が駆動されることによって汲み上げられ、途中、熱交換器6で熱の授受により温度調整されて上流タンク7に運ばれる。下流タンク4の内部には、下流タンク4内の空気層の圧力を測定するための圧力センサ31が設けられている。下流タンク4に接続された大気開放経路14の弁13を閉じた状態でポンプ5を駆動することにより、下流タンク4の内部圧力は負圧になる。この負圧が所定の値になるように、ポンプ5を前述のパルスモータの回転数で制御する。すなわち、ポンプ5は、負圧を増やしたい場合には比較的高速で、負圧を減らしたい場合には比較的低速で回転するように制御される。
上流タンク7の内部には、インク内に混入する異物(ゴミ又はインクの塊)を除去するためのフィルタ32が設けられている。ポンプ5によって下流タンク4から上流タンク7へと搬送されたインクは、このフィルタ32を通過することにより異物が除去される。
なお、以上の説明では、1色のインク循環経路についてのみ示したが、カラー画像を記録するインクジェットプリンタ1は、例えば、シアン、ブラック、マゼンタ及びイエローの4色のインクを有し、インク色毎に独立したインク循環経路を備えている。
次に、図2並びに図3を参照して、記録ヘッド2の内部構造について説明する。
記録ヘッド2のベース103の片面側には、周縁部を有し中央が空洞部である枠102が接着され、この空洞部でベース103の前記片面側に圧電素子104が対をなして接着されている。枠102と圧電素子104とは、前記空洞部を塞ぐように、Z方向に同じ高さで設けられている。さらに、ノズルプレート101が、枠102と圧電素子104にZ方向に積層され、接着されている。
圧電素子104には、X方向に複数のチャンネル104aが掘られている。これらチャンネル104aは、Y方向に平行な段となるように掘られている。チャンネルのピッチは、例えば約170μmであり、また、チャンネルの形状は、例えば幅85μm、深さ300μmである。対をなす2つの圧電素子104は、Y方向に半ピッチずらして配置されている。
ノズルプレート101のノズル面101aには、各チャンネル104aの中央部のZ方向に、インクを吐出するためのノズル孔101bが設けられている。
図3に示すように、ベース103には、対をなす圧電素子104の中央部に、複数の孔103aがY方向に配列されている。これら孔103aは、例えば直径1mm程度で、3mm間隔で配置された貫通孔である。同様に、枠102と圧電素子104とのX方向で孔103aを中央とした両側の隙間の位置に複数の孔103bがそれぞれ配列されている。
ベース103の他面側には、流路部材105、106がZ方向に積層され、接着されている。流路部材105には、3本の平行な溝である経路がY方向に設けられている。3本の経路のうち、ベース103の複数の孔103aと対向した位置にある1本の経路が往路経路105aであり、また、ベース103の複数の孔103bと対向した位置にある2本の経路が復路経路105bである。これら経路105a、105bに蓋をするようにして、流路部材105の上に流路部材106が接着されている。
流路部材106には、2本のパイプ状インクポート107、108が設けられている。インクポート107の孔は、往路経路105aにつながっており、また、インクポート108の孔は、流路部材106の凸部106aの内部で2本の復路経路105bをつなぐ接続流路106bにつながっている。上流タンク7からのインク供給経路11は、インクポート107に接続されており、また、下流タンク4へのインク排出経路12は、インクポート108に接続されている。かくして、上流タンク7からインク供給経路11を経由したインクは、インクポート107を介して記録ヘッド2の内部に流入する。
記録ヘッド2の内部に入ったインクは、往路経路105aを通って記録ヘッド2のY方向の幅全体に行き渡り、複数の孔103aから1対の圧電素子104の中央部に、記録ヘッド2の幅全体に亘って供給される。供給されたインクは、ここで各圧電素子104の方向に分かれ、各チャンネル104aを通って枠102と圧電素子104との隙間に達する。その後、複数の孔103bから2本の復路経路105bを通り、接続流路106bで合流して、インクポート108から記録ヘッド2の外に出る。インクポート108から排出されたインクは、インク排出経路12を経由して、下流タンク4へ流れる。このようにして、インクは、上流タンク7からインク供給経路11を経て記録ヘッド2に入り、インク排出経路12を通って下流タンク4に至る。
記録ヘッド2のチャンネル104aの電極配線は、ベース103の電極接続面103cでドライブIC110が搭載されたFPCと接続されており、各チャンネルに電圧波形を加えることにより駆動を行う。記録ヘッド2のベース103は、圧電素子と比較して十分に熱伝導率の良い金属が好ましい。インクポート107、108には、サーミスタである温度センサ114、115がそれぞれ設けられている。
インクポート107、108は、固定部材111に設けられた穴111c、111d(111dは図示せず)をそれぞれ貫通しており、貫通部分で接着されて固定部材111と一体となっている。固定部材111は、記録ヘッドカバー113と両端の2箇所でビス止めされて一体となっている。記録ヘッドカバー112、113は、組み合わせられることで記録ヘッド2内部のインクポート107、108、ドライブIC110などを覆うように箱形状となる。
図2に示すように、ドライブIC110は、図示しないばね等の弾性部材で記録ヘッドカバー112、113の内面に押圧されて密着している。密着性を高めるために、密着部には熱伝導性の良いグリス等が塗布されている。
温度センサ114、115の出力は、インクポート107、108が熱伝導性の良い材質であることから、これらポートの中を流れるインクの温度とほぼ同じ値を示す。インクの温度によってインクの粘性が変化するので、常に同じ体積のインク液滴を吐出するためには圧電素子に与える電圧を、その時のインクの粘度に適した電圧に制御する必要がある。圧電素子部分のインク温度を直接検出することは難しいので、圧電素子部分のインク温度は温度センサ114、115で検出された温度の平均値にほぼ等しいと推定して制御する。
圧電素子104が駆動されて、インクがノズル孔101bより吐出されると、圧電素子104が発熱する。この発熱の一部は、吐出されるインクと共に外へ放熱される。また、発熱の一部は、ベース103へ伝熱され、記録ヘッド2の外部の空気へ放熱される。残りの発熱の大半は、ベース103や流路部材105、106に蓄熱される。記録ヘッド2の温度上昇を防止するために、記録ヘッド2は、インクポート107からインクを入れてインクポート108から出すことにより、吐出されるインク以外のインクが余分な熱を奪うように設計されている。また、圧電素子104を駆動する際には、ドライブIC110が発熱する。その熱は、記録ヘッドカバー112、113に熱伝導される。
記録ヘッドカバー112、113には、外面に複数の放熱フィン112a、113aが設けられている。放熱フィン112a、113aは、記録ヘッド2の周囲の空気と接触する表面積を大きくし、放熱効果を上げるためのものである。
固定部材111は、両端部に開口された穴をビス止めすることで記録ヘッドホルダ35に固定されている。記録ヘッドホルダ35は、記録ヘッド2の近傍に冷却ファン36とヒータ37とを有している。冷却ファン36は、記録ヘッドホルダ35と記録ヘッド2を空冷する。ヒータ37は、記録ヘッドホルダ35を加温する。
次に、インク循環経路のインク循環動作について説明する。
装置の停止状態において、大気開放経路14の弁13は開いている。従って、下流タンク4の内部は、オーバーフロー経路17、大気開放経路19、空気フィルタ9と連通して大気開放されている。また、上流タンク7は、弁15が閉じているため、密閉されている。この状態では、下流タンク4内の液面が記録ヘッド2のノズル面101aよりも約50mm低いことにより、ノズル孔101bには負圧によるメニスカスが形成されて、ノズル孔101bからインクが垂れないようになっている。
記録媒体33に画像記録を行うための準備として、まず、弁15を開き、弁13を閉じて、ポンプ5を駆動させる。この結果、下流タンク4の内部空気は負圧となる。また、弁15を開いたことにより、上流タンク7の液面がノズル面101aよりも約100mm高い位置にあることから、ノズル面101aには正圧がかかるが、上述のように、ポンプ5を駆動して下流タンク4の内部圧力を所定の圧力に制御して速やかに所定の負圧を与える。インクの比重を1g/cmとして、ノズル面101aを基準に圧力を考えると、上流タンク7内の液面高さによって1kPaの正圧がかかり、また、下流タンク4内の液面高さによって−0.5kPaの負圧がかかる。ポンプ5が作り出す下流タンク4内の空気の負圧が−3.5kPaである場合、上流タンク7と下流タンク4との圧力差は、合計5kPaとなる。ノズル孔101bの上流側の流路抵抗と下流側の流路抵抗が等しい場合には、ノズル孔101bの圧力は、−1.5kPaの負圧であると計算される。ノズル孔101bのインクのメニスカスは、インクの表面張力とノズルの穴径により、ある程度の負圧までは破壊されない。従って、この負圧内に保つようにポンプ5を制御することで、ノズル孔101bから空気が入ったり、インクが漏れ出たりすることなく、インクが上流タンク7から記録ヘッド2を通って下流タンク4へと流れる。
ポンプ5によって、インク経路10を通って下流タンク4から上流タンク7へとインクが戻され、かくして、インクはインク循環経路を循環する。この状態で、ベルト搬送ユニット34により記録媒体33を搬送して、記録ヘッド2の下を通過する記録媒体33にノズル孔101bからインク滴が吐出される。
吐出によりインクが消費されると、上流タンク7内の液面が下がり、液面センサ27がインク液面の低下を検出する。液面の低下が検出されると、インク補給弁22が開いて、インクボトル3から下流タンク4にインクを補給する。この補給は、インクボトル3と下流タンク4との液面差で自重により補給される。
また、下流タンク4内の圧力センサ31は、下流タンク4の内部負圧の低下を検出する。内部負圧の低下が検出されると、ポンプ5の回転数が制御されて、下流タンク4の負圧が一定に保たれる。下流タンク4内に補給されたインクは、上流タンク7へと搬送され、フィルタ32によりろ過される。上流タンク7内のインク液面が上昇し、液面センサ27が液面上昇を検知すると、インク補給弁22が閉じられて、インクボトル3からのインク補給が停止する。
続いて、第1実施形態のインク経路へのインクの初期充填動作について説明する。
図4は、第1実施形態のインク経路の概略図である。また、図6は、第1実施形態のインクの初期充填動作のフローチャートであり、図10は、第1実施形態のインクの初期充填動作時のタイムチャートである。
インク循環経路にインクを初めて充填する際、まず、下流タンク4にインクを充填する動作を行う。初めに、大気開放弁13、15を開く(ステップS1)。これにより、下流タンク4及び上流タンク7の内部は、大気開放された状態となる。続いて、下流タンクの液面センサ26が、下流タンク4内のインク有り/無しを検出する(ステップS2)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、インク補給弁22を開いて(ステップS3)、インクボトル3からインク補給経路23を介して下流タンク4にインクを補給する。この補給は、液面センサ26がインク有りを検出するまで継続される。検出結果がインク有りになれば(No)、インク補給弁22を閉じる(ステップS4)。
次に、上流タンク7にインクを充填する動作を行う。まず、上流タンクの液面センサ27が、上流タンク7内のインク有り/無しを検出する(ステップS5)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、ポンプ5を駆動させて(ステップS6)、インク経路10を通して下流タンク4内のインクを上流タンク7へと汲み上げる。この間、下流タンク4内のインク液面が下がるので、適宜ステップS2に戻り、ポンプ5が駆動されている間に液面センサ26がインク無しを検出した場合(Yes)、再びインク補給弁22を開いて(ステップS3)、インクボトル3からインクを補給する。このようにして、下流タンク4、インク経路10及び上流タンク7にインクが満たされた状態になるまでインクを補給する。ステップS5において、液面センサ27がインク有りを検出したら(No)、ポンプ5を停止させる(ステップS7)。
続いて、上流タンク7からインク供給経路11へとインクを押し出す動作を行う。まず、弁15を閉じて(ステップS8)、上流タンク7の大気開放を遮断する。弁15を閉じた後、1秒後にポンプ5の駆動を開始させ、図10に示すタイムチャートにおける所定時間T1だけ駆動させる(ステップS9)。この駆動により、下流タンク4から密閉された上流タンク7にインクが補給され、上流タンク7の内部圧力は正圧となり、上流タンク7からインク供給経路11へとインクが押し出される。押し出されたインクは、上流タンク7内の液面より高く持ち上がり、続いて、上流タンク7の下方にある記録ヘッド2へと降下しながらインク供給経路11を満たしていく。
さらに、下流タンク4の内部を負圧にし、インク供給経路11から記録ヘッド2に達したインクを下流タンク4に導く動作を行う。まず、前記時間T1が経過したところで、弁15を開いて、弁13を閉じる(ステップS10)。弁15が開かれたことにより、上流タンク7の内部の空気圧は大気圧となる。時間T1は、インク供給経路11内に押し出されたインクが上流タンク7内の液面より下に来るまでの時間より少なくとも長く、かつ、押し出されたインクが記録ヘッド2に到達してノズル孔101bから外に漏れ出るまでの時間よりも短く設定される。時間T1をこのように設定することで、弁15を開いてもサイフォンの原理で上流タンク7からインク供給経路11へインクが出続け、インク供給経路11を満たす。この状態で、ポンプ5を時間T1に引き続き、図10のタイムチャートに示す所定時間T3だけ駆動させる(ステップS11)。弁13が閉じられた状態でポンプ5を駆動するので、下流タンク4内は僅かに負圧となる。ノズル孔101bにはまだインクが満たされていないため、ノズル孔101bから外気が入り、インク排出経路12を通って下流タンク4へと流れる。この結果、下流タンク4内の液面は低下し、ポンプ5によって汲み上げられたインクにより上流タンク7内の液面は上昇する。この間に、インク供給経路11を満たし上流タンク7から降下しているインクが、上流タンク7内の液面高さとの水頭差によって、インクの自重によりチャンネル104aに毛細管現象のように浸透してゆく。この状態は、図9に示される。
インク供給経路11から記録ヘッド2内に入ったインクは、記録ヘッド内の往路経路105aを通ってチャンネル104aに浸透し、復路経路105bへと流れる。インクは、一度に全てのチャンネル104aに行き渡るわけではなく、例えば図9に示す領域Aの部分に最初に行き渡る。領域Aの部分以外にはインクが入っていないので、この部分のノズル孔からは外気が吸引され続ける。領域Aの部分は短時間で拡大し、すぐに記録ヘッドの全てのノズル孔101bにインクが浸透する。その間は、上流タンク7と記録ヘッド2のノズル面101aとの水頭差により、インクが部分的に満たされた領域Aの部分は若干の正圧となる。しかし、これは僅かな正圧であるため、インクがノズルから外部に瞬時に出ることは無い。
全てのノズル孔101bにインクが浸透した後は、インク排出経路12が負圧になっていることにより、ノズル孔101bにメニスカスが形成される。メニスカスの破壊強度は、インクの表面張力とノズル孔の周長で決まる。例えば、インクの表面張力をN、ノズル孔径をDとすると、メニスカスの耐圧P1は、P1=N/(πD)で表される圧力となる。ポンプ5の駆動により生じる負圧Pがノズル孔101bの部分でメニスカスの耐圧P1を超えないように設定すれば、一度形成されたメニスカスが壊れることは無い。すなわち、ノズルから下流タンク4内の液面までの水頭差に相当する圧力をδ1とすると、P>−(P1−δ1)であれば、負圧によってノズルに形成されたメニスカスが壊れることはない。
このようにして、全てのノズル孔101bにメニスカスが形成されると、記録ヘッド内に外気が入ることは無く、インク供給経路11内のインクは、記録ヘッド2、インク排出経路12を介して下流タンク4へと導かれる。インク排出経路12の内部にあった空気は、下流タンク4へと運ばれる。インク排出経路12の出口は、下流タンク4内の液面の中に入った位置に設定されるため、出口と液面との間の空気は、浮力に抗した負圧で下流タンク4の内部に引き込まれなければならない。所定時間T3は、インク供給経路11の内部のインクが記録ヘッド2を満たし、さらにインク排出経路12の内部を満たすのに十分な時間に設定される。
ノズル孔101bがインクで塞がれた状態では、圧力センサ31が明確な負圧を検出する。例えば、ノズル孔101bの一部のみにインクが達しており、ノズル孔101bから空気が入っている状態では、下流タンク4の内部圧力は−0.05kPa程度の負圧であったが、ノズルが塞がれた瞬間から−3.5kPa程度の負圧を検出する。この状態では、時間T1の後、引き続いて時間T3の間ポンプ5が駆動されているが、弁13が閉じられてから圧力センサ31が明確な負圧を検出するまで時間T2の遅れがある。この時間関係は、図10のタイムチャートに示されている。インクがノズル101bを全て塞いでいるかどうかは、圧力センサ31の検出する負圧が、微負圧(前述では−0.05kPa)から明確な負圧(前述では−3.5kPa)となることによって、インクの流れを検出することができる。ポンプ5を動作させる時間T3は、明確な負圧を検出するまでよりも十分に長く設定される。
ここまでの動作により、循環経路全体内にインクが満たされている状態となる。ここまでの動作で、インク経路内部から記録ヘッドのノズルを通って外部に出るインクは無い。
一方、ノズル孔101bから空気を吸い込んだことと、インク排出経路12の内部の空気が下流タンク4に移動したことにより、下流タンク4内のインク液面は下がった状態となっている。
従って、さらに、下流タンク4の液面高さを調整する動作を行う。まず、弁15を閉じて、弁13を開く(ステップS12)。かくして、上流タンク7の内部の大気開放が遮断され、インクが下方へ流れる動作は停止する。そして、液面センサ26が、再び下流タンク4内のインク有り/無しを検出する(ステップS13)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、インク補給弁22を開いて(ステップS14)インクを補給する。この補給は、液面センサ26がインク有りを検出するまで継続される。検出結果がインク有りになれば(No)、インク補給弁22を閉じる(ステップS15)。
以上で初期充填動作を終了し、続いて、循環動作に移行する。
上述の一連の初期充填動作を実現するために、上流タンク7のインクの体積は、インク供給経路11、記録ヘッド2、インク排出経路12を満たすのに必要なインク量よりも十分に大きく設計されている。従って、図6に示される一連の動作を終了した時点で上流タンク7にもインクは残っており、下流タンク4内の液面高さは、液面センサ26でインク有りと検出した十分な高さとなっている。
ノズル孔101bから上流タンク7の液面までの高さH2は、上述のように例えば100mmであり、インクの比重を1g/cmとした場合、図9で示される状態でノズルにかかる正圧は1kPaである。この程度の圧力であれば、10秒以上はノズルからインクが垂れてくることは無い。
一方、ノズル孔径を25μmとし、インクの表面張力を30dyn/cmとすると、メニスカスは−3.8kPaまでの負圧に耐える計算となる。下流タンク4の内部の負圧を圧力センサ31で検出し、ポンプ5の回転数を制御することによって、負圧を例えば−3.5kPaに設定すれば、図9に示されるようなインクが記録ヘッドに満たされる過渡的な状態においても、一旦形成されたメニスカスが破壊されることは無い。もちろん、インクが全て満たされた状態においては、上流タンク7の正圧と水頭差、下流タンク4の負圧と水頭差、全ての条件で記録ヘッド2のノズル孔101bの圧力は、−1.5kPaの負圧となり、メニスカスが壊れることは無い。
上述の一連の初期充填動作の後に、図8に示すフローチャートで与えられる循環動作が実施される。図12は、この循環動作時のタイムチャートである。
まず、液面位置を所定位置にそろえる動作を行う。初めに、下流タンク4内の液面を所定の高さに調整するために、下流タンクの液面センサ26が下流タンク4内のインク有り/無しを検出する(ステップS41)。検出結果がインク有りの場合には(Yes)、弁15を開きポンプ5を駆動させ(ステップS42)、インクを上流タンク7に持ち上げて、さらに、液面センサ26が下流タンク4内のインク有り/無しを検出する(ステップS43)。検出結果がインク有りの間は(No)、ポンプを駆動させ続ける。液面センサ26がインク無しを検出したところ(Yes)で、ポンプ5を停止させ、弁15を閉じる(ステップS44)。ステップS41において、検出結果がインク無しの場合には(No)、弁15を開き(ステップS45)、上流タンク7内のインクを水頭差で記録ヘッド2を経由して下流タンク4へと降下させる。適宜、センサ26が下流タンク4内のインク有り/無しを検出し(ステップS46)、インク有りを検出するまでインクが降下され続ける。検出結果がインク有りになれば(Yes)、弁15を閉じる(ステップS47)。
かくして、インク循環開始可能な状態となる(ステップS48)。インク循環が開始されると(Yes)、弁15を開いて、弁13を閉じる(ステップS49)。液面センサ26のヒステリシスは、液面高さにして2mm程度しかないので、以上の動作により下流タンク4内の液面高さをほぼ所定の位置(図12ではP1とP2との間)に制御することができる。すなわち、圧力センサ31の負圧の不足を検出し(ステップS50)、圧力センサ31がP1を検出したとき(No)、ポンプ5の駆動を停止させ(ステップS52)、P2を検出したら(Yes)再びポンプ5を駆動させる(ステップS51)ことで圧力を所定範囲に維持する。下流タンク4の内圧が所定の負圧に維持されていれば、上流タンク7内の液面高さ(正圧)との関係で、インクは、上流タンク7からインク供給経路11、記録ヘッド2、インク排出経路12を通って下流タンク4へと流れる。圧力センサ31で圧力を所定値に制御することで、下流タンク4内の液面は、常に一定に制御される。同時に、この圧力を例えば−3.5kPaの負圧に制御することで、記録ヘッド2のノズル孔101bの圧力は−1.5kPaの負圧に制御される。
この状態で、記録ヘッド2が駆動され、インク経路内のインクが記録ヘッド2のノズル孔101bから吐出されると、上流タンク7内のインク液面が低下してくる。上流タンクの液面センサ27がインク有り/無しを検出する(ステップS53)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、ポンプ5が駆動されているタイミングでインク補給弁22を開いて(ステップS54)インクを補給する。検出結果がインク有りであれば(No)、インク補給弁22を閉じる(ステップS55)。この循環は、装置のCPUから停止命令が入るまで継続する。
ステップS48において、循環停止命令が入った場合には(No)、インク補給弁22を閉じ(ステップS56)、ポンプ5を停止させ(ステップS57)、弁15を閉じて弁13を開く(ステップS58)ことにより循環が停止する。この状態では、圧力センサ31は再び大気圧を検出する。
本実施形態では、ポンプを時間T1だけ駆動した後に、弁15の開放と同時に弁13を閉じる。しかし、弁13を閉じるタイミングは、時間T1中でもかまわない。インクがインク供給経路11を通って記録ヘッド2のノズル孔101bから漏れ出る前に弁13を閉じ、ポンプ5が駆動されていれば、ノズル孔101bからインクが外に漏れ出すことは無い。
上流タンクの液面センサ27がインク有りを検出した後は、経路内のインク量が把握できなくなるため、インク補給動作を停止する。この関係で、弁15を閉じてポンプ5を駆動するタイミングは、液面センサ27がインク有りを検出後、速やかに弁15を閉じてインク供給経路11へインクを押し出すことが望ましい。すなわち、下流タンク4内のインク液面が下がりすぎる虞と、上流タンク7内のインク液面が上がりすぎて溢れる虞が生じる。
本実施形態では、時間T1に続いて時間T3だけポンプを駆動する。しかし、下流タンク4内のインク液面を必要以上に下げないようにするためには、上流タンク7から押し出されたインクが、記録ヘッド2のノズル孔101bに達するぎりぎりのタイミングでポンプ5を駆動開始することが望ましい。もしくは、ノズル孔101bに達して漏れ出る直前のタイミングでポンプ5を再駆動させることが望ましい。
本実施形態の変形例1を、図13、図14に基づいて説明する。図13は、記録ヘッド2周辺の構成を説明する図、図14は、本変形例の初期充填時におけるタイムチャートを示している。
上述した実施形態では、大気開放弁15の開、大気開放弁13の閉動作を時間(T1)で制御していたが、本変形例では記録ヘッド2の直前におけるインクの到達を直接検出する経路センサ116を用いて制御しようとするものである。
インクの有無を検出する経路センサ116を、インク供給経路11の記録ヘッド2の直前に配置する(好ましくはノズル孔101bの直前に配置)。経路センサ116は、発光素子と受光素子が一体となったフォトインタラプタで構成され、透明のチューブであるインク供給経路11を発光素子と受光素子とで挟むようにして配置される。経路センサ116は、発光素子と受光素子との間のチューブにインクがある場合とない場合とで、受光素子が受光する光量が変化することで、インクの有無を検出することが可能である。つまり、インクが上流タンク7から記録ヘッド2に向かって降りてきて経路センサ116に達すると、経路センサ116は受光素子が受光する光量が変化するため、インクの到達を検出することができる。
次に、本変形例1におけるインクの初期充填動作について、図14を用いて説明する。なお、第1実施例におけるステップS8までは同じ動作であるため、その部分の説明を割愛する。
弁15を閉じた後、1秒後にポンプ5の駆動を開始させる。この駆動により、下流タンク4から密閉された上流タンク7にインクが補給され、上流タンク7の内部圧力は正圧となり、上流タンク7からインク供給経路11へとインクが押し出される。押し出されたインクは、上流タンク7内の液面より高く持ち上がり、続いて、上流タンク7の下方にある記録ヘッド2へと降下しながらインク供給経路11を満たしていく。記録ヘッド2に向かって流れ落ちるインクが経路センサ116に到達すると、経路センサ116がインクを検出する。経路センサ116がインクの到達を検出したならば、図14のようにポンプの駆動を継続させながら、弁15を開けると共に弁13を閉じる。以降の動作は、第1実施形態におけるステップS11以降と同様であるので説明を割愛する。
このように、本変形例1によれば、経路センサ116が記録ヘッドに到達したインクを直接検出し、その検出したタイミングに連動して弁13を閉じているので、ノズルから吸い込む空気の量を最小限にすることができ、下流タンク4のインク液面を大きく低下させないで済む。
次に、本実施形態の変形例2を、図15、図16に基づいて説明する。図15は、記録ヘッド2周辺の構成を説明する図、図16は、本変形例2の初期充填時におけるタイムチャートを示している。
変形例1では経路センサ116がインク供給経路11における記録ヘッド2の直前に配設したのに対し、本変形例2では経路センサ116がインク排出経路12における記録ヘッド2の直後に配設されている点で相違する。
以下、本変形例1におけるインクの初期充填動作について、図14を用いて説明する。なお、第1実施例におけるステップS9までは同じ動作であるため、その部分の説明を割愛する。
ポンプ5を駆動し始めてから時間T1が経過したところで、弁15を開くと共にポンプの駆動を停止する。弁15が開かれたことにより、上流タンク7の内部の空気圧は大気圧となる。時間T1は、インク供給経路11内に押し出されたインクが上流タンク7内の液面より下に来るまでの時間より少なくとも長く、かつ、押し出されたインクが記録ヘッド2に到達してノズル孔101bから外に漏れ出るまでの時間よりも短く設定される。時間T1をこのように設定することで、弁15を開きポンプ5を停止させてもサイフォンの原理で上流タンク7からインク供給経路11へインクが出続け、インク供給経路11を満たす。インク供給経路11から記録ヘッド2に流れるインクは、上流タンク7内の液面高さとの水頭差によって、記録ヘッドの全てのノズル孔101bにインクが浸透する。上流タンク7と記録ヘッド2のノズル面101aとの水頭差により、ノズル孔101bには若干の正圧がかかることになるが、これは僅かな正圧(微正圧)であるため、インクがノズルから外部に瞬時に出ることは無い。
記録ヘッド2内をインクが充填されると、記録ヘッド2内のインクはインク排出経路2を介して下流タンク4に向かって流れることになるが、そのインクは記録ヘッド2の直後に配設された経路センサ116によって検出される。
経路センサ116がインクを検出したならば、大気開放弁13を閉じると共に、再びポンプ5を駆動させる。ポンプ5は所定時間T3だけ駆動させる。弁13が閉じられた状態でポンプ5を駆動するので、下流タンク4内は負圧となり、インク排出経路12内にあるインクを下流タンク4に向けて引き込むことになり、インク排出経路内をインクで充填することができる。
このように本変形例2によれば、全てのノズル孔101bを充填した後で下流タンク4内を負圧にするため、ノズル孔101bから空気を吸引することがなくなる。
続いて、第2実施形態のインク循環経路へのインクの初期充填動作について説明する。
図5は、第2実施形態のインク循環経路の概略図である。また、図7は、第2実施形態のインクの初期充填動作のフローチャートであり、図11は、第2実施形態のインクの初期充填動作時のタイムチャートである。
図4と図5との構成上の違いは、上流タンク7から記録ヘッド2にインクを供給するインク供給経路11が、上流タンク7の底面から出ている点である。
第2実施形態は、下流タンク4にインクを充填する動作を行うところまでは、第1実施形態と同じであり、ステップS1〜S4がそれぞれステップS21〜S24に対応している。
この動作の後に、上流タンク7にインクを充填し、下流タンク4にインクを導く動作を行う。まず、弁13を閉じて(ステップS25)、ポンプ5を所定時間T6駆動させる(ステップS26)。このとき、ポンプ5の回転数は、下流タンク4に補給されるインクの量より少し多い量を上流タンク7へ汲み上げる回転数に設定することが望ましい。この設定方法としては、予め補給量よりも多い量を上流タンク7へ汲み上げられる回転数に設定しておくことで実現できる。あるいは、圧力センサ31の値を参照し、弁13を閉じたときの圧力に対して、若干負圧になる回転数に設定することでも実現できる。
続いて、液面センサ27が、上流タンク7内のインク有り/無しを検出する(ステップS27)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、インク補給弁22を開いて(ステップS28)、ステップS22に戻る。インク補給弁22を開いて下流タンク4へ補給されたインクは、上流タンク7へインク経路10を通って汲み上げられる。補給量よりも多いインクを上流タンク7へ汲み上げるため、下流タンク4の閉じられた空気室は負圧になる。この結果、まだインクが満たされていない記録ヘッドのノズルから空気を吸い込み、インク排出経路12を経由して下流タンク4の内部に間欠的に空気が入る。このため、圧力センサ31では僅かな負圧が検出される。
第2実施形態では、上流タンク7の下方にインク供給経路11が設けられているため、汲み上げられたインクは、インク供給経路11に順次流れ込む。弁15は開いているので、インクは水頭圧でインク供給経路11を降下し、記録ヘッド2に流入する。インクが記録ヘッド2に流入したときには、弁13が既に閉じられていることから、図9を用いて説明したことと同様のことが起こり、インクはノズル孔101bにメニスカスを順次形成する。ノズル孔101bが全て塞がれることによって、下流タンク4の内部は外気から遮断される。この圧力変化が圧力センサ31で検出され、圧力センサ31は、ノズルが塞がれる前よりも大きな負圧を検出する。
下流タンク4から汲み上げられたインクが、上流タンク7からインク供給経路11を経由して記録ヘッド2のノズル孔101bを満たすまでにかかる時間が、図11のタイムチャートに時間T7で示されている。この間は、ノズルから空気が吸い込まれるため、僅かな負圧しか検出されない。その後、ノズル孔101bがインクで塞がれたタイミングで、圧力センサ31の負圧が−3.5kPaになるようにポンプ5の回転数を制御する。インク排出経路12を通ってインクが下流タンク4に流入すると、循環経路全体にインクが満たされた状態となる。
ステップS27において、上流タンクの液面センサ27がインク有りを検出したならば(No)、ポンプ5を停止し、弁13を開いて、インク補給弁22を閉じて(ステップS29)補給を停止する。下流タンク4には、この時点でノズル孔101bから空気が入り込んでいるため、循環経路に十分なインクが満たされていないことが想定される。また、下流タンクの液面センサ26と上流タンクの液面センサ27との両方がインク有りを検出した状態では、経路内のインク量が過剰な可能性もある。
そこで、液面センサ27がインク有りを検出した状態で、一旦停止させているが、続いて、上流タンク7の液面を調整する動作を行う。まず、弁15が開いた状態(弁13も開状態)で、液面センサ27がインク有り/無しを検出する(ステップS30)。検出結果がインク有りであれば(No)、水頭差により上流タンク7から記録ヘッド2を経由して下流タンク4へインクを流入する。そして、液面センサ27がインク無しを検出したら(Yes)、弁15を閉じる(ステップS31)。この時間が、図11のタイムチャートに時間T8で示される。
次に、下流タンク4の液面を調整する動作を行う。この時点で下流タンクの液面センサ26がインク無しを検出しているので、液面センサ26が下流タンク4内のインク有り/無しを検出する(ステップS32)。検出結果がインク無しであれば(Yes)、インク補給弁22を開いて(ステップS33)インクを補給する。この補給時間は、図11のタイムチャートに時間T9で示される。検出結果がインク有りになれば(No)、インク補給弁22を閉じる(ステップS34)。
上述の一連の動作が終了した状態で、循環経路にはインクが満たされ、液面センサ26、27の一方がインク無しを検出して適正なインク量が経路内に入った状態となる。万一、下流タンク4内の液面が下がりすぎたためにインク経路10にインクが満たされていなかったとしても、上流タンク7、インク供給経路11、記録ヘッド2、インク排出経路12、下流タンク4にインクが満たされていれば、次の循環動作を正常に開始することが可能であるので問題ない。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、記録ヘッドにインクが満たされる過程においてノズルからインクが外部に漏れ出ることは無い。
第2実施形態においても、一連の初期充填動作の後に、図8に示すフローチャートで与えられる循環動作が実施される。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
1.供給経路から自重でインクを記録ヘッドに供給しながら、下流タンク側を負圧にすることで、ノズルを密閉しなくてもインクがノズルから出ることなく、供給経路から帰還経路へインクが流れ、経路全体にインクを満たすことが可能である。
2.供給経路から記録ヘッドにインクが供給されてすぐのタイミングで下流タンク側を負圧にすることで、記録ヘッド内のインクがノズルから外部に出ないうちに記録ヘッド内を負圧にすることができ、同時に、下流タンク側を負圧に設定する手段が、下流タンク側を密閉し下流タンク内のインクを上流タンク側に送液する手段であった場合、負圧にする時間を最小限とすることで、下流タンク側のインクが上流タンク側に移動して、下流タンク側が空になってしまい再充填が必要になることを避けることができる。
また、下流タンク側が空になることで、空気がインク帰路経路に混入し、経路内に気泡が入るのを回避することができる。
3.上流タンク側から供給経路にインクが供給されて記録ヘッドに達しないタイミングで下流タンク側を負圧にすることで、記録ヘッド内のインクがノズルから外部に出ないうちに記録ヘッド内を負圧にすることができ、同時に、下流タンク側を負圧に設定する手段が、下流タンク側を密閉し下流タンク内のインクを上流タンク側に送液する手段であった場合、負圧にする時間を最小限とすることで、下流タンク側のインクが上流タンク側に移動して、下流タンク側が空になってしまい再充填が必要になることを避けることができる。
また、下流タンク側が空になることで、空気がインク帰路経路に混入し、経路内に気泡が入るのを回避することができる。
4.下流タンク側の負圧設定を、インク物性とノズル孔周長で決まるメニスカス耐性圧力P1と、ノズルから下流タンク側までの水頭差δ1とを考慮した(P1−δ1)よりも小さな負圧に設定することで、インクがノズルに達してメニスカスを形成した後、負圧でメニスカスが壊れることが無い。かくして、ノズルから気泡が下流タンク側に流れることが無く、気泡形成を抑え、短時間でインクの充填が可能となる。
1…インクジェットプリンタ、2…記録ヘッド、3…インクボトル、4…下流タンク、5…ポンプ、6…熱交換器、7…上流タンク、8…廃液ボトル、9…空気フィルタ、10…インク経路、11…インク供給経路、12…インク排出経路、13…大気開放弁、14…大気開放経路、15…大気開放弁、16…大気開放経路、17…オーバーフロー経路、18…廃液経路、19、20、21…大気開放経路、22…インク補給弁、23…インク補給経路、24、25…アクチュエータ、26、27…液面センサ、28…熱交換流路、29…ペルチェ素子、30…ファン、31…圧力センサ、32…フィルタ、33…記録媒体、34…ベルト搬送ユニット、35…記録ヘッドホルダ、36…冷却ファン、37…ヒータ、101…ノズルプレート、101a…ノズル面、101b…ノズル孔、102…枠、103…ベース、103a…孔、103b…孔、103c…電極接続面、104…圧電素子、104a…チャンネル、105…流路部材、105a…往路経路、105b…復路経路、106…流路部材、106a…凸部、106b…接続流路、107、108…インクポート、109…FPC、110…ICドライブ、111…固定部材、111c、111d…穴、112、113…記録ヘッドカバー、112a、113a…放熱突起、114、115…温度センサ、116…インクセンサ。

Claims (3)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、
    この記録ヘッドに供給するためのインクを収容する上流タンクと、この上流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第1のインク経路とを有し、前記記録ヘッドよりも重力方向上方に配置されるインク供給経路と、
    前記記録ヘッドから排出されるインクを収容する下流タンクと、前記下流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第2のインク経路とを有するインク帰還経路と、
    前記インク供給経路と前記インク帰還経路との間を連通し、インクを流通する第3のインク経路と、
    前記インク帰還経路内を負圧にするための負圧設定手段と、
    を有するインク循環経路を具備し、
    前記インク供給経路からインクの自重によってインクを記録ヘッドに供給すると共に、前記負圧設定手段によって前記インク帰還経路を負圧に設定することで、記録ヘッド内にインクを充填させ
    前記負圧設定手段は、上流タンクから供給されたインクが前記インク供給経路に到達した後で、前記記録ヘッドに到達する前に、前記インク帰還経路を負圧に設定することを特徴とするインク充填方法。
  2. インクを吐出する記録ヘッドと、
    この記録ヘッドに供給するためのインクを収容する上流タンクと、この上流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第1のインク経路とを有するインク供給経路と、
    前記記録ヘッドから排出されるインクを収容する下流タンクと、この下流タンクと前記記録ヘッドとの間を連通し、インクを流通する第2のインク経路とを有するインク帰還経路と、
    前記インク供給経路と前記インク帰還経路との間を連通し、インクを流通する第3のインク経路と、
    前記インク供給経路内のインクを記録ヘッドに供給するためのインク供給手段と、
    前記インク帰還経路内を負圧にするための負圧設定手段と、
    を有するインク循環経路を具備するインクジェットプリンタにおいて、
    前記インク供給手段によってインクをインク供給経路から記録ヘッドに向けて供給すると共に、前記負圧設定手段によって前記インク帰還経路を負圧に設定することで、記録ヘッド内にインクを充填させ、
    前記負圧設定手段は、上流タンクから供給されたインクが前記インク供給経路に到達した後で、前記記録ヘッドに到達する前に、前記インク帰還経路を負圧に設定することを特徴とすることをインク充填方法。
  3. インクの表面張力N、ノズルの周長L、充填後のノズルから下流タンクの液面までの水頭圧δ1であり、前記負圧設定手段による下流タンクの負圧Pが、P>−(N/L−δ1)に設定されることを特徴とする請求項1又は2記載のインク充填方法。
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