JP5546843B2 - キャップ付き化粧用具 - Google Patents
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Description
また、内栓に化粧具が挿入されると内栓と化粧具とが同期回転することができるのでキャップと化粧具の嵌着動作の際に化粧料又は塗布体が化粧具から繰り出されるのを防止することができる。
さらに、内栓がキャップ内で一定区間軸線方向移動可能に装着されているので、キャップと化粧具との螺合が空回転してキャップが化粧具から外れる方向に移動しても内栓と化粧具の密閉を保つことができる。
なお、本実施形態のキャップ付き化粧具としては、化粧料又は塗布体等を繰り出し可能なカートリッジ式の化粧具にキャップが嵌着する構成を例にして説明する。
キャップ2は、円筒形の外観を要するもので、一方の端の図示する端部2bが備えられている側が開口しており、この開口から化粧具3が挿入される。また、後述する内栓10を内部に備えているものである。
化粧具3は、化粧料又は塗布体(本実施形態では棒状化粧料M)を内部に備える先筒7とカートリッジ筒8とから構成され、先筒7がカートリッジ筒8に周方向回転可能、且つ、軸線方向移動不可となるように装着される。また、先筒7には先筒開口部7bが備えられており、カートリッジ筒8には突起部4とリング状弾性部材5とストッパー6と嵌合部8aと尾栓8bとを外形構成として備えている。
図3に示すように、化粧具3内には螺子棒22が備えられ、この螺子棒22の先端には螺子棒先端22bが設けられている。そして螺子棒先端22bは棒状化粧料Mを把持する爪25aを有する芯チャック25に挿入されて接続されている。なお、螺子棒先端22bと芯チャック25は空回転が可能となるように接続されているものである。
そして、図示するように化粧具3と化粧料容器9が嵌合すると、化粧料容器9の容器9a内に備えられるカートリッジホルダ20が化粧具3が備える尾栓8bと嵌合し、化粧具3のカートリッジ筒8と化粧料容器9とが同期回転可能になる。
このように化粧具3と化粧料容器9が嵌合されることで、先筒7と化粧料容器9との相対回転が可能となるので、先筒7と化粧料容器9との相対回転が行われると螺子棒22の雄螺子22aと雌螺子23との螺合作用が働いて螺子棒22は前進又は後退することになる。そのとき、爪25aは、先筒7内部に形成される、芯チャック25の周り止めの役割を果たしている摺動溝24に沿って前進又は後退する。
図示する突起部4は、カートリッジ筒8の外周面の周方向に外方向に突出するようにして複数(本実施例では2つ)が等間隔に設けられている。
このような形状とすることで、キャップ2の内側に備えられる後述する螺旋溝2aと螺合可能、且つ、空回転可能となる。
このストッパー6はキャップ2の軸線方向の移動を規制する役割を備えている。つまり、キャップ2が化粧具3と嵌着されるとき、図1、図2に示すようにキャップ2の端部2bがストッパー6と当接する位置まで螺合結合したときがキャップ2と化粧具3の嵌着の終了位置となる。
なお、キャップ2が嵌着の終了位置にあるとき、リング状弾性部材5は化粧具3とキャップ2の間に挟持されるものとなる。
そして先筒7の先端部分には化粧具3内部に備えられる棒状化粧料Mを挿通可能な径を有する先筒開口部7bが備えられている。
なお、この先筒開口部7bの形状は、棒状化粧料Mが挿通可能な形状であればどのような形状でもよい。
なお、嵌合部8aと本体側の嵌合部26との嵌合は、好適には、化粧具3を軸線方向に一定の力を加えて引っ張ると嵌合が解除される程度の嵌合力を有していることが望ましい。
図4は、キャップ2とそのキャップ2の内部に装着される内栓10の断面図である。
キャップ2には図示するように螺旋溝2a、端部2b、装着部2cが形成されており、端部2bが備えられるキャップ2の一方の端には化粧具3が挿入可能となるように開口されている。
また、キャップ2の開口縁でもある端部2bが、キャップ2と化粧具3との嵌着時に化粧具3のストッパー6と当接した後(キャップ2が化粧具3との嵌着の終了位置にきた後)、さらにキャップ2と化粧具3を嵌着させる方向(螺合結合させる方向)へ相対回転させると、螺旋溝2aと突起部4との螺合は空回転をおこなうことが可能となる。
ここでいう空回転とは、突起部4が螺旋溝2aを乗り越えて、突起部4が次の螺旋溝2aに入り、そこで突起部4が螺旋溝2aとの軸線方向の隙間の範囲内で移動することをいう。そして、空回転を行うことで無理な荷重による突起部4と螺旋溝2aが螺合結合している螺合部の破損を防止することができる。
内栓10は、軟質材で形成されており、図4に示すように外周面から外方向に突出してこの外周面の周方向に略円環状の突出部10cを備えている。この突出部10cの軸線方向の幅は、上述したキャップ2の装着部2cの軸線方向の溝の幅よりも小さい構成となっており、且つ、突出部10cの外径はキャップ2の装着部2cの内径よりも若干小さい径となっている。
図示するようにキャップ2と化粧具3の嵌着が終了すると、内栓10と化粧具3が密着し、化粧具3の先筒7が内栓10によって密閉されることになる。更に、内栓10は、軟質材で形成されていることから、先筒7が挿入されることで図示するように外径は外周端10eがキャップ2の内周面に当接する位置まで広がり、これにより化粧具3を更に密閉することができる。
そこで、これを防止するために、内筒10を周方向に回転自在とし、軸線方向移動可能としている。
このキャップ2は、その端部2bが図示するようにリング状弾性部材5よりも化粧具3から抜ける方向へは移動していない。これは、キャップ2が嵌着の終了位置にあるとき、リング状弾性部材5は化粧具3とキャップ2の間に挟持されているので、リング状弾性部材5とキャップ2との間の摩擦抵抗により、キャップ2の移動を抑えた為である。つまり、このリング状弾性部材5によって、キャップ2の端部2bとストッパー6との間に出来る隙間12が最小限に抑制され、キャップ2は簡単には外れないようになっているものである。そして、内栓10は装着部2cの溝の幅内で軸線方向に移動可能であるため、空回転によりキャップ2が化粧具3から抜ける方向に移動しても、内栓10と先筒7の密閉状態は継続されるものである。
また、内栓10に化粧具3が挿入されることで、内栓10と化粧具3が同期回転可能となるので、棒状化粧料Mがキャップ2と化粧具3の嵌着動作によって繰り出されることを防止することができる。
また、内栓10がキャップ2内で一定区間軸線方向移動可能となるのでキャップ2と化粧具3との螺合が空回転してキャップ2が化粧具3から外れる方向に移動しても内栓10と先筒7の密閉を保つことができる。
また、キャップ2と化粧具3の嵌着が終了すると、内栓10は先筒7が挿入されることで外周端10eが外周方向に広がり、キャップ2の内周面に外周端10eが当接するので、化粧具3を更に密閉することができる。
また、キャップ2の螺旋溝2aと化粧具3の突起部4とが螺合することで確実にキャップ2と化粧具3を嵌着させることができ、持ち運び時等にキャップ2が化粧具3から外れるなどのアクシデントが起こることを極力さけることがでる。
また、リング状弾性部材5を備えることにより、空回転によってキャップ2が化粧具3から外れる方向に移動した際に空いてしまうキャップ2の端部2bとストッパー6との隙間12を最小限に抑制することができる。
Claims (5)
- 内周面に螺旋溝が形成されていると共に装着部が形成されているキャップと、
少なくとも先端の外形が先細り形状となっており前記キャップが有する前記螺旋溝と螺合可能な突起部を有することによって該キャップと嵌着可能であり、化粧料又は塗布体を備える化粧具と、
前記キャップ内に周方向回転可能、且つ、一定区間軸線方向移動可能に装着される軟質材で形成されている内栓と、
を備えるキャップ付き化粧用具であって、
前記内栓は、
一方の端に開口部を設けると共に外周の周方向に略円環状の突出部が形成されており、この突出部が前記キャップ内の前記装着部に位置するようにして装着され、また、該キャップと前記化粧具とを相対回転させて螺合させることで該化粧具が該開口部より挿入されて該化粧具が密閉され、且つ、該化粧具と同期回転可能となり該化粧具が備える化粧料又は塗布体が繰り出されるのを防止することを特徴とするキャップ付き化粧用具。 - 前記キャップに形成される前記装着部は周溝となっており軸線方向の幅が前記内栓の前記突出部の軸線方向の幅より大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き化粧用具。
- 少なくとも、前記内栓の外形形状は、前記化粧具が挿入される開口部側にかけて周方向に広がっていくラッパ形状となっており、該内栓の内部に該化粧具を一定の長さ挿入すると該内栓が周方向に拡開することを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ付き化粧用具。
- 前記キャップと前記化粧具との嵌着が終了位置にあり、且つ、前記内栓によって該化粧具が密閉された後、更に該キャップと該化粧具とを嵌着する方向に相対回転させると、前記螺旋溝と前記突起部との螺合の空回転が可能となることを特徴とする請求項1から3に記載のキャップ付き化粧用具。
- 前記化粧具は、リング状のリング状弾性部材を更に備え、
少なくとも前記キャップと該化粧具の嵌着が終了位置にあるとき、該キャップと該化粧具との間に挟持される位置に該化粧具の外周面の周方向に前記リング状弾性部材が装着されていることを特徴とする請求項1から4に記載のキャップ付き化粧用具。
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