JP5540733B2 - 信号処理装置,信号処理方法とそれを有する受信装置 - Google Patents

信号処理装置,信号処理方法とそれを有する受信装置 Download PDF

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Description

本発明は,信号処理装置,信号処理方法とそれを有する受信装置に関する。
近年の通信方式において,FFT,IFFT(高速フーリエ変換,逆高速フーリエ変換)などのデジタル信号処理技術の発展により,OFDM方式(直交周波数分割多重方式)が普及してきている。OFDM方式は,周波数利用効率が良く,マルチパスフェージングに強いなどの利点を有する。
OFDM方式では,1シンボル単位の送信ビット列を,互いに直交する周波数を有する複数のサブキャリアに変調し,それらをIFFT変換してOFDM信号として送出する。そして,マルチパスフェージングに強くするために,OFDM信号の各シンボル内にガードインターバルが付加される。
一方で,OFDM方式では,高精度なシンボル同期や周波数同期が必要である。周波数同期が不完全であるとサブキャリア間の周波数の直交性が失われサブキャリア間干渉が生じ誤り率特性の劣化を招く。
周波数同期では,送信側と受信側の通信周波数を一致させるために,受信側では周波数偏差に対応する位相回転量を検出し,位相回転量をできるだけ少なくするように受信側のローカル周波数を制御する。
下記の先行技術には,受信信号の同期をとるために電力ピークを測定することが記載されている。
特開2006−148884号公報 特開2002−152172号公報 特開2001−223668号公報
しかし,将来の通信方式では,より高速の伝送速度が予想される。例えば,現在のWiMaxでは数十Mbpsの伝送速度であるが,将来は数百Mbpsの伝送速度になり,それに伴って伝送帯域の広帯域化や,ミリ波WPANに代表されるような非常に高い周波数帯を用いた通信方式が用いられるようになってきている。高い周波数帯の利用や伝送帯域の広帯域化によって無線通信システムに実装される発振器には低位相雑音,高い周波数安定度等が要求されるが,未だその性能は十分でなく,送信側と受信側の間に生じる周波数偏差はより大きくなりがちである。それに伴って,周波数偏差をできるだけ少なくする周波数制御がますます困難になることが予想される。
そこで,本発明の目的は,より高い周波数帯を搬送波として用いる通信方式において,高精度に周波数同期をとることができる信号処理装置,信号処理方法とそれを有する受信装置を提供することにある。
信号処理装置の第1の側面は,ベースバンドの受信信号を処理する信号処理装置であって,
前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1の部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成ユニットとを有する。
第1の側面によれば,大きな周波数偏差に対応した位相回転量を検出することができる。
本実施の形態における送信側の構成図である。 本実施の形態における受信側の構成図である。 本実施の形態におけるベースバンド信号処理部の詳細構成図である。 本実施の形態における自動周波数制御回路の概略構成とその動作を示す図である。 本実施の形態における相関器の動作について示す図である。 本実施の形態における相関器の動作について示す図である。 本実施の形態における相関器の構成図である。 本実施の形態における自動周波数制御回路の第1の構成図である。 相関値の一例を示す図である。 位相回転量検出・検証回路340の検証動作を示す図である。 本実施の形態における自動周波数制御回路の第2の構成図である。 本実施の形態における自動周波数制御回路の第3の構成図である。
本実施の形態では,OFDMの通信方式を例に,複数の送信データを互いに直交する周波数を有する複数のサブキャリアで変調しIFFT変換した1シンボルの送信信号内の既知パターンを利用して,1シンボルの受信信号から受信側の周波数を送信側の周波数と同期させる自動周波数制御を行う信号処理装置について説明する。
図1は,本実施の形態における送信側の構成図である。送信データTx_Dataは,例えば既知のnビットのデータを有するシリアルの既知パターンであり,図示しない前段の回路ですでに誤り訂正の符合化が行われている。その送信データTx_Dataは,シリアルパラレル変換部10によりn個のパラレルデータに変換される。そして,一次変調部12は,パラレルに変換された送信データそれぞれをQPSKなどの所定の変調方式で変調し,互いに直交する周波数f1〜fnを有するサブキャリアを生成する。そして,逆高速フーリエ変換部IFFTは,周波数f1〜fnのサブキャリア信号を時間軸上のt1〜tnに割り当て,パラレルシリアル変換部20が,そのサブキャリア信号群の後端部分をガードインバータルGIとして先端部分に追加し,複数のサブキャリア信号をパラレルシリアル変換する。パラレルシリアル変換部20の出力が,1シンボルの送信信号Tx_symであり,先端部分にガードインターバルGIが挿入されその後ろに送信データTx_Dataの変調されたサブキャリア信号を有する。
この1シンボルの送信信号Tx_symは,デジタルアナログ変換回路DACによりアナログ信号に変換され,直交変調回路22により中間周波数IFsで直交変調され,ミキサ24によりローカル周波数LFsでアップコンバートされ,出力アンプ26を介して,アンテナATから通信媒体上に送出される。ローカル周波数クロックLFsは,レファレンス周波数クロックFrefsを基準にして発振器OSCsにより生成される。
図2は,本実施の形態における受信側の構成図である。受信側は,上記の送信側と逆の処理によりOFDM変調されている受信信号を復調する。すなわち,アンテナATで受信された受信信号は,ローノイズアンプ36により増幅され,ミキサ34により受信側のローカル周波数LF_rxでダウンコンバータされ,自動ゲインアンプAGCにより増幅され,直交復調回路32により中間周波数IF_rxで直交復調される。直交復調回路32からはIチャネルとQチャネルの受信信号が出力される。そして,アナログデジタル変換回路ADCが直交復調された受信信号をアナログデジタル変換してベースバンド信号処理部30に与える。
ベースバンド信号処理部30では,I,Qチャネルのデジタル受信信号に対して,シリアルパラレル変換部40が,時間軸上にシリアルに並べられた1シンボルの受信信号Rx_symからガードインターバルGIを除去し,シリアルパラレル変換する。このパラレル変換された受信信号は,高速フーリエ変換部FFTにより変換され,時間軸上t1〜tnの受信信号は周波数軸上f1〜fnのサブキャリア受信信号に変換される。そして,各サブキャリア信号は一次復調回路42で復調され,パラレルシリアル変換部44により受信データをシリアルに並べた受信データRx_Dataに変換される。
さらに,ベースバンド信号処理部30は,アナログデジタル変換器ADCから出力されたOFDMの1シンボル受信信号Rx_symのうち,既知パターンを有する既知パターン受信信号から,送信部と受信部との周波数偏差に対応する位相回転量を検出し,受信側の基準クロックFref_rxを生成するVCOの制御電圧Vcを制御する自動周波数制御回路AFCを有する。自動周波数制御回路AFCは,検出した位相回転量を最小値,好ましくはゼロにするように,制御電圧Vcを制御して,受信側の周波数が送信側の周波数と一致するよう,つまり周波数偏差を小さくするように自動制御する。
基準クロックFref_rxは,発振器OSC1_rx,OSC2_rxに入力され,それらの発振器は,基準クロックLF_rxと中間周波数クロックIF_rxを生成する。したがって,基準クロックFref_rxの周波数を制御することで,受信側の周波数と送信側の周波数の偏差をゼロ又は最小値に自動制御することができる。
図3は,本実施の形態におけるベースバンド信号処理部の詳細構成図である。ベースバンド信号処理部30は,そこに入力されるI,Qチャネルのデジタルベースバンド信号に対して,まず,自動オフセットキャリブレーション(AOC)回路302が,ADCの基準電圧オフセットを補正する。そして,フィルタ回路304がAOC回路302によりオフセット電圧の補正処理が行われたI/Qチャネル信号それぞれに対して,帯域制限処理を行う。そして,フィルタ回路304の出力が,自動周波数制御回路AFCと自動ゲイン制御回路AGCとシンボル同期タイミング検出回路312に与えられる。
AFC回路は,前述のとおり,送信側と受信側の発振器の周波数偏差や安定度による搬送波周波数残差を弁別し,送信側の周波数に受信側の周波数を追従させる回路であり,図2に示した基準周波数クロックFref_rxを生成する電圧制御発振器VCOの制御電圧Vcを生成する。また,AGC回路は,デジタルベースバンド信号の振幅が所望の値になるように図2の自動ゲインアンプAGCの利得を自動的に調整し,直交復調回路32により直交検波された後のADCのダイナミックレンジが有効になるようにする回路である。
また,シンボル同期タイミング検出回路312は,OFDMの1シンボル期間のタイミングを検出し,高速フーリエ変換回路FFTにそのタイミングを知らせる。たとえば,1シンボルの受信信号の先端部分にあるガードインバータバルGIと後端部分にあるそのコピー部分との相関電圧の電力がピーク値をとるときのタイミングを検出する。このタイミングに基づいて,FFTは,1シンボル期間の受信信号をFFT処理を行う。また,FFT処理された受信信号は,FFT内の復調回路(図2の一次復調回路に対応)により,復調処理される。
チャネルエスティメーション(CE)回路306は,FFT処理によって復調されたシンボルの中からパイロットを抽出し,移動平均処理を行ってチャネルの伝送路状態を推定する。このチャネル伝送路状態の信号を基準にして,各チャネルの信号についてフィードフォワードによる同期検波を行う。
パラレルシリアル回路44によりパラレルシリアル変換されたI,Qチャネル信号について,デマッピング回路308は,復調データから通信データのみを抽出し,誤り訂正復号化回路310に出力する。誤り訂正復号化回路310は,送信側で行われた誤り訂正符号化処理された信号の誤り訂正復号化処理を行う。OFDMでは,一般に,送信側で誤り訂正符号化処理を行いその情報ビットに冗長ビットを付加して伝送路に送出し,受信側では誤り訂正符号化処理を行って伝送路で発生した誤りを訂正する。送信側でのFEC(Forward Error Correction)として畳み込み符号化が行われ,受信側ではビタビ復号化処理による誤り訂正が行われる。その結果,復調データDMdataが出力される。
図4は,本実施の形態における自動周波数制御回路の概略構成とその動作を示す図である。自動周波数制御回路AFCは,相関器320と,相関器の出力から位相回転量dθを検出する位相回転量検出・検証回路340と,位相回転量dθに基づいて発振器の制御電圧Vcを生成する発振器制御電圧生成回路360とを有する。
図4には,OFDMの1シンボルの受信信号Rx_symとして,プリアンブルシンボルとそれに続く複数のデータシンボルとが示されている。このようにOFDM通信方式において,フレームは,既知パターンデータ列からなるプリアンブルシンボルと,送信データ列からなるデータシンボルとを有する。そこで,本実施の形態では,受信側で既知パターンを有するプリアンブルデータPre_DataからOFMDの1シンボルの参照パターン信号を生成しておき,プリアンブル内の既知パターン受信信号の複数の部分信号について参照パターン信号との相関をとる。既知パターン受信信号の1シンボル内の複数の部分信号について,逐一参照パターン信号との相関電圧を監視し,相関電圧がピーク値をとるときの相関ピーク電圧CRpから位相差dθを検出する。
具体的には,相関器320は,OFDMの1シンボルにおける既知パターン受信信号Rx_symを8等分した部分信号毎に,その参照信号Ref_symとの相関をとり,相関電圧の電力値がピークになる時の相関ピーク電圧信号CRpを出力する。この相関ピーク電圧信号CRpには,部分信号毎の位相情報が含まれている。ただし,この位相情報は絶対位相ではないが,異なる部分信号の位相情報からそれら部分信号間の位相回転量(位相差)を検出することができる。そこで,位相回転量検出・検証回路340は,後述する演算により,異なる部分信号それぞれの相関ピーク電圧信号CRpから異なる部分信号間の位相回転量を求め,複数の位相回転量から検出した位相回転量が正しいか否かを検証する。
参照パターン信号生成回路330は,1シンボル分のプリアンブルデータPre_Dataについて,シリアルパラレル変換回路331がシリアルパラレル変換し,それぞれを一次変調回路328が変調し,IFFT処理部333が変調された周波数軸上のサブキャリア信号を時間軸上のサブキャリア信号にIFFT処理し,さらにIFFT処理部333がサブキャリア信号の複素共役に変換し,パラレルシリアル変換回路334がシリアル信号に変換しガードインバータルGIを先端部分に追加し,DACがデジタルアナログ変換する。その結果,参照パターン信号Rf(k)=bk *は,受信する既知パターン信号Rx(k)=bkの複素共役の信号になる。
相関器320は,逐次受信されるプリアンブルデータPre_Dataの既知パターン受信信号Rx(k) =bkと,受信側で生成済の参照パターン信号Rf(k)=bk *とを乗算して相関電圧を生成する。
図5は,本実施の形態における相関器の動作について示す図である。この例では,1シンボルの既知パターン受信信号Rx(k)が512本のサブキャリアを有し,1−64のサブキャリアと,65−128のサブキャリアと,129−192のサブキャリアと,193−256のサブキャリアと,257−320のサブキャリアと,321−384のサブキャリアと,385−448のサブキャリアと,449−512のサブキャリアに8つに分割され,各部分信号は64本のサブキャリを有する。この既知パターン信号Rx(k)の8つの部分信号は,それらに対応する8つに分割された参照パターン信号Rf(k)と,それぞれ相関値が計算される。
図6は,本実施の形態における相関器の動作について示す図である。既知パターン受信信号Rx(k)は,図6の左側から右側に逐次移動して入力される。つまり,時間t1,t2,t3の順で既知パターン受信信号Rx(k)が相関器に入力される。
相関値(相関電圧)は,各部分信号について64のサンプルポイントで両信号Rx(k),Rf(k)を乗算し,それらを加算した値である。既知パターン受信信号Rx(k) =bkと参照パターン信号Rf(k)=bk *とは複素共役の関係にあるので,既知パターン受信信号Rx(k)と参照パターン信号Rf(k)とが完全に同期した時刻t2での乗算値は,Rx(k)=a+bi,Rf(k)=a-biとすると,Rx(k)*Rf(k)=a2+b2と,実数のみになる。一方,同期していない時刻t1,t3での乗算値は,実数と虚数とを有する。つまり相関値の電力を監視すると,同期したタイミングで算出した相関値はピーク値をとることになる。
また,相関値は,受信側の周波数が送信側の周波数とずれて周波数偏差が存在していると,既知パターン受信信号Rx(k)=c+di,参照パターン信号Rf(k)=a-biとなり,それらの乗算値はRx(k)*Rf(k)=(ac+bd)+(ad-bc)iとなり,既知パターン受信信号の位相成分を有する。したがって,1シンボル内の異なる部分信号の相関値を比較すると,異なる部分信号で発生している位相回転量を知ることができる。例えば,異なる部分信号の相関値がa+bi,c+diとすると,位相回転量(位相差)に対応するx+yiは,次のようになる。
x+yi=(ac+bd)+(ad-bc)i (1)
このベクトルの角度情報が位相回転量(位相差)になる。
図7は,本実施の形態における相関器の構成図である。この相関器320は1つの部分信号の相関値を演算する。1つの部分信号には64本のサブキャリアが含まれるので,サンプリング点も64個である。相関器320は,既知パターン受信信号Rx(k)の64個のサンプリング点の信号と,参照パターン信号の64サンプリング点の信号とをそれぞれ乗算し,乗算値を加算する。したがって,相関器320は,既知パターン受信信号Rx(k)が順次入力され図示しないクロックに同期して受信信号を遅延させる63個の遅延回路D1〜D63と,64のサンプリング点での既知パターン受信信号Rx(k)と参照パターン信号Rf(k)とをそれぞれ乗算する64個の乗算器MX1〜MX64を有する乗算ユニット321と,64の乗算結果を加算する加算器323とを有する。加算器の出力が相関値(相関電圧)CRであり,実数成分と虚数成分とを有する。この演算は,クロックに同期したサンプルタイミングで順次行われる。
この相関値CRは,図6で説明したとおり,既知パターン受信信号Rx(k)と参照パターン信号Rf(k)とが完全に同期した場合は,実数成分のみとなり,相関電力はピーク値をとる。したがって,相関器は,さらに相関電力を演算しそれがピーク値をとるときの相関ピーク電圧CRpを出力するために,後述する電力演算部とピーク検出部とを有し,さらに,ピーク検出に応答して相関値CRをバッファリングするバッファとを有する。
図5に戻り,本実施の形態の相関ピーク電圧の検出が,1シンボル内において8つの分割された部分信号それぞれについて行われる。1シンボルのサブキャリアが512本,OFDMの1シンボルの周期が(1/640KHz)secである。つまり,1つのサブキャリアの周期は(1/640*512)secとなる。つまり,1つのサブキャリアの周波数は,640KHz*512=327.68MHzである。各部分信号が64サブキャリアを有するので,8分割された各部分信号の周期は(1/640*512)*64secになり,その周波数は640KHz*512/64=5.12MHzになる。つまり,1シンボルを8つの区分に分割したことで,相関ピーク電圧の検出周期は(1/640*8)=(1/5.12MHz)secと,1シンボルの周期の1/8となり,1シンボルの周期より短い周期での相関ピーク電圧の検出が可能になる。
このように,相関ピーク電圧の検出周期が(1/5.12MHz)secであるので,隣接する部分信号間での位相回転量が±π以下であれば,位相回転が時計回りか反時計回りかを検出可能であるので,相関ピーク電圧の検出周波数5.12MHzの1/2の2.56MHz以内の周波数偏差を除去できることを意味する。
一方,OFDM方式において,1シンボル内のガードインターバルGIとそのコピー部分との相関電圧による位相回転量を求める場合は,位相回転量の検出周期が(1/640KHz)secであり,検出周波数640KHzの1/2の320KHzが除去可能な周波数偏差である。これと比較すると,本実施の形態によれば,より大きな範囲の周波数偏差を除去することができる。その結果,より高周波によるOFDM方式において,周波数誤差がより大きくなっても,その周波数偏差を除去することができるので,周波数同期の精度を高くすることができる。
受信器側で予め準備する参照パターン信号Rf(k)は,周波数軸上の既知パターンPre_DataをIFFT変換し,その信号の複素共役をとった信号である。よって,既知パターン信号Rx(k)と参照パターン信号Rf(k)は,次の式で表される。
Rx(k)=bk=Σanej(2πnk/N)(n=0-(N-1))
Rf(k)=bk *
ここで,anはプリアンブル内の既知パターンPre_Dataに対応し,ej(2πnk/N)はサブキャリアに対応する。
図8は,本実施の形態における自動周波数制御回路の第1の構成図である。この自動周波数制御回路は,図5に示した8つの部分信号のうち連続する4つの部分信号Rf_A*〜Rf_D*について相関値を求めて,部分信号間の位相回転量(位相差)を求める。ただし,8つの部分信号全てについて相関値を求める構成にしてもよい。2つ以上の部分信号について相関値を求めることで,部分信号間の位相回転量を求めることができる。
第1の相関器320Aは,受信信号Rxを入力し,サンプリングタイミングで参照信号Rf_A*と相関値を求める。この受信信号Rxと参照信号Rf_A*とは,それぞれIチャネル信号(実数)とQチャネル信号(虚数)とを有する複素信号である。すなわち,図7に示したとおり,第1の相関器320Aは,64サンプリング点毎に受信信号Rxと参照信号Rf_A*とを乗算する乗算器321と,64サンプリング点の乗算値を加算して相関値(相関電圧)CRを出力する加算器323とを有する。さらに,順次入力される受信信号Rxと1シンボルの部分信号である参照信号Rf_A*とが同期するタイミングを検出するために,第1の相関器320Aは,相関値CRを電力に変換する電力変換器325と,その電力がピーク値をとるタイミングを検出するピーク検出器326と,ピーク検出器326が電力ピークを検出したときの相関値CRを相関ピーク電圧CRpとして記憶するバッファ327とを有する。
図6で説明したとおり,順次入力される受信信号Rxと部分信号である参照信号Rf_A*との相関値CRがあるサンプルタイミングで順次演算され,受信信号Rxのうち参照信号Rf_A*と同期したときに,相関値CRの電力はピーク値をとる。この同期した時の相関ピーク電圧CRpには,前述のとおり,受信信号Rxの部分信号の位相情報dAが含まれる。すなわち,図8中の右下の位相グラフに示されるとおりである。図8の例では,一例として第1の部分信号の位相情報dAは実部のみで位相ゼロとなっている。
図9は,相関値の一例を示す図である。図9は,横軸にサンプリングタイミングを,縦軸に相関電圧の電力値を示し,示された例は,OFDMの1シンボルの既知パターン信号と参照パターン信号との相関値の電力値をプロットしたものである。1シンボル分の相関値であるので,横軸のサンプルタイミングが512タイミング毎に,電力値が大きなピーク値をとっている。もし,本実施の形態のように,1シンボル内の部分信号について電力値をプロットすると,サンプリング数が少なくなるので,電力値のピーク値は図9より低くなる。
図8において,第2の相関器320B,第3の相関器320C,第4の相関器320Dも,第1の相関器320Aと同じ構成であり,ただし,それぞれの相関器には参照信号Rf_B*,Rf_C*,Rf_D*がそれぞれ入力され,受信信号Rxとの相関値CR及び相関ピーク電圧CRpが生成される。その結果,第2の相関器320B,第3の相関器320C,第4の相関器320Dは,第2,第3,第4の部分信号の位相情報dB,dC,dDをそれぞれ出力する。
これらの相関ピーク電圧に含まれる位相情報dA〜dDは,各部分信号の絶対的な位相成分を意味するのではなく,各部分信号間の位相差に対応した位相成分を有するのみである。そこで,これらの相関ピーク電圧から上記式(1)により,部分信号間の位相差を有する。
図8において,位相回転量検出・検証回路340は,式(1)により,第1の相関ピーク電圧dAと第2の相関ピーク電圧dBとから第1,第2部分信号間の位相回転量(位相差)dABを有する複素信号を演算する位相差算出部341と,その複素信号のアークタンゼントを求めて位相差dABを出力する角度生成部342とを有する。第2の相関ピーク電圧dBと第3の相関ピーク電圧dCとから第2,第3部分信号間の位相回転量(位相差)dBCを有する複素信号を求める位相差算出部341,その位相差dBCを出力する角度生成部342も同様に設けられる。さらに,第3の相関ピーク電圧dCと第4の相関ピーク電圧dDとから第3,第4部分信号間の位相回転量(位相差)dCDを有する複素信号を求める位相差算出部341,その位相差dCDを出力する角度生成部342も同様に設けられる。
図8の右下の位相グラフには,各部分信号に対応する相関ピーク電圧dA〜dDの複素ベクトルが示されている。これらの複素ベクトルの間の角度,つまり位相差が,式(1)により求められた複素信号に含まれる位相回転量dAB,dBC,dCDに対応する。
そして,位相回転量検出・検証回路340は,これらの位相回転量(位相差)dAB,dBC,dCDの平均値dθを演算する平均値算出部343と,ノイズを除去するローパスフィルタ344とを有する。平均値dθを演算することで,それぞれの相関器320により求められた相関ピーク電圧に多少のノイズが含まれていてもそのノイズを抑制することができる。
位相回転量検出・検証回路340は,求めた位相回転量dθが信頼性がある値か否かを検証するために,乗算器345と位相回転部342と加算器347と電力変換部348と閾値判定部349と有効な位相回転量dθを出力する出力部350とを有する。これらの回路による検証動作について以下説明する。
図10は,位相回転量検出・検証回路340の検証動作を示す図である。図10(A),(B),(C)の順に検証動作が行われる。図8の位相回転量検出・検証回路340において,各相関器320A-320Dが求めた相関ピーク電圧dA〜dDの一例が,図10(A)に示されている。この例では,各相関ピーク電圧dA〜dDの位相は90°で回転している。そして,位相回転量検出・検証回路340において位相差算出部341が,隣接する相関ピーク電圧に基づいて位相差dAB,dBC,dCDを含む複素信号を算出し,角度生成部342がそれぞれの位相差dAB,dBC,dCDを生成する。図10(A)に示されるとおり,これらの位相差は全て+90°である。そして,平均値算出部343が算出した位相差平均値dθを平均値算出部343が生成する。
次に,乗算器345と位相回転部342により,相関ピーク電圧dB,dC,dDは,−90°,−180°,−270°ずつ位相回転され,全て相関ピーク電圧dAの位相と同じにそろえられる。そろえる位相は相関ピーク電圧dB,dC,dDのいすれでもよい。図10(B)には,位相がそろえられた相関ピーク電圧dA〜dDが示されている。そして,位相角がそろえられた相関ピーク電圧dA〜dDは,加算器347により加算される。その結果,加算された複素ベクトルは,図10(C)のようになる。
図10(C)の加算された複素ベクトルが,電力変換器348により電力値に変換され,閾値判定部349が,その電力値が所定の閾値を越えているか否かを検証し,越えていた場合に,出力回路350に位相差平均値dθをラッチさせる。この検証された位相差dθが発振器制御電圧生成回路324に出力される。発振器制御生成回路324は,前述のとおり,位相差dθを小さくするように,つまりできるだけゼロに近づくように,発振器の周波数制御電圧Vcを生成し,基準クロック生成回路VCOに出力する。
図10の例では,全ての相関ピーク電圧dA〜dDにエラーが発生していないため,隣接する相関ピーク電圧間の位相差は全て+90°と同じになっている。その結果,加算器347による加算された複素ベクトルは各相関ピーク電圧の4倍の電力値を有している。閾値判定部349の閾値を,例えば,3倍から4倍の間の電力値に設定しておく。それにより,いずれかの相関ピーク電圧にエラーが発生してその位相がずれている場合には,加算された複素ベクトルの電力値が4倍の値に足らないことになるので,位相差dθが正しくないと判定することができる。
本実施の形態では,1シンボルを複数に分割して部分信号について相関ピーク電圧を検出している。これにより,より短い時間で位相回転量を検出し,高周波の通信システムにおいて高精度に周波数制御を行うことができる。しかし,図9でも説明したとおり,部分信号のサンプリング点は64個で1シンボルのサンプリング点の512個より少ないので,部分信号の64のサンプリング点での相関値を加算した相関ピーク電圧は,それほど顕著なピーク値をとらない。その結果,相関ピーク電圧の検出にエラーが生じる可能性がある。そこで,上記のような複数の相関ピーク電圧dA〜dDを検出し,それぞれから求めた位相差の平均値dθを求め,相関ピーク電圧dA〜dDにエラーが発生していないか否かの検証を行っている。これにより,部分信号間の相関ピーク電圧に基づいて検出した位相差dθの精度を高くすることができる。
図11は,本実施の形態における自動周波数制御回路の第2の構成図である。図10の第1の構成図と異なる構成は,動作モード判定部351と角度生成部342である。角度生成部342は,位相差算出部341が算出した位相差dAB,dBC,dCDを有する複素ベクトルから,アークタンゼントまたはサイン(余弦)を演算して,位相差を算出する。隣接するまたは異なる部分信号間の位相差は,算出された位相差が+180°〜−180°範囲内にあれば,位相回転量を一意に判定することができる。そのために,角度生成部342は,位相差dAB,dBC,dCDを有する複素ベクトルのアークタンゼントを算出して+180°〜−180°範囲内のどの角度であるかを検出する。しかし,位相回転量が+90°〜−90°範囲内になれば,アークタンゼントでは検出できる角度の分解能が小さくなるので,アークタンゼント(arctan)に代えてサイン(sin,余弦)を算出して+90°〜−90°範囲内のどの角度であるかを検出すればより高精度に位相回転量を検出することができる。例えば,アークタンゼントの場合は,複素ベクトルx+yiの場合に,x値に8ビット,y値に8ビットを割り当てた参照テーブルが利用されるが,サインの場合は,x値に16ビットを割り当てた参照テーブルを利用することができる。
そこで,図11の第2の構成例では,動作モード判定部351が位相差dθを監視し,位相差dθが+180°〜+90°または−90°〜−180°にあるときは,動作モード信号352を第1の動作モードにし,位相差dθが+90°〜−90°にあるときは,動作モード信号352を第2の動作モードにする。角度生成部342は,動作モード信号352が第1の動作モードのときはアークタンゼントを算出し,第2の動作モードのときはサインを算出し,角度を算出する。これにより,より高精度で高分解能の角度を検出することができる。
図12は,本実施の形態における自動周波数制御回路の第3の構成図である。本実施の形態では,高周波での通信において,送信側と受信側の周波数偏差がVCOの精度の限界により大きくなっても,OFDMの1シンボル内の複数の部分信号間の位相回転量を求めることで,検出される位相回転量を+180°〜−180°範囲内にして,一意に位相回転量を検出できるようにした。しかし,検出した位相回転量(位相差)dθを小さくするように自動周波数制御を行うと,周波数偏差が小さくなり,部分信号間の位相回転量が非常に小さくなり,検出できる位相回転量の分解能の限界に達する。それに対応して,角度算出部342が参照する角度テーブルを大容量にしてその分解能を高くすると,ROMの容量が膨大になり実用的でない。
そこで,第3の構成例では,動作モード判定部351が検出する位相差dθを監視し,周波数制御の初期段階では第1の動作モードにし,位相差dθがある程度の小さい角度範囲になったことを検知したら第2の動作モードにする。自動周波数制御回路AFCは,第1の動作モードでは,図8,図11で説明したとおり,4つの隣接する部分信号A,B,C,D間の位相回転量(位相差)を検出して制御電圧Vcを生成し,第2の動作モードでは,1つ飛びの部分信号A,C間の位相回転量を検出し制御電圧Vcを生成する。このように自動周波数制御の動作中に動作モードを切り替えることで,角度テーブルの分解能を小さくしてテーブルを小さくしても,高精度に位相回転量を検出することができる。
図12の第3の構成図は,図8の第1の構成図と異なり,位相差dθを監視し動作モード信号352を生成する動作モード判定部351と,動作モード信号が第1の動作モードか第2の動作モードかに応じて,dBまたはdCを選択するセレクタ353と,3つの位相差dAB,dBC,dCDのすべてを選択するかまたは位相差dACのみを選択するセレクタ354と,1ビットシフトしないかまたは1ビットシフトするビットシフタ355と,セレクタ356とを有する。それ以外の構成は,図8と同じである。
動作モード判定部351は,自動周波数制御動作が開始されると動作モード信号352を第1の動作モードにする。これにより,セレクタやビットシフタは図8と同じ構成になり,4つの隣接する部分信号A,B,C,D間の位相回転量(位相差)を検出する。やがて,制御電圧Vcの制御により位相回転量が小さくなると,動作モード判定部351は動作モード信号352を第2の動作モードにする。これにより,セレクタ353はdCを選択し,位相差算出部341は位相差dACを含む複素ベクトルを算出し,セレクタ354はそのdACのみを選択する。さらに,ビットシフタ355は,検出された角度dACが2倍の角度を有しているので,1ビットシフトして角度dACを1/2する。また,セレクタ356は,相関ピーク電圧dA,dCのみを選択してもよいし,もしくは第1の動作モードと同じように4つの相関ピーク電圧dA-dDを選択してもよい。4つの相関ピーク電圧を加算したほうが検証精度は高くなる。
図12の第3の構成図は,さらに,第3の動作モードとして,位相差算出部341が位相差dAEを含む複素ベクトルを算出してもよい。この位相差dAEは1シンボルの1/2の周期での位相差に対応する。さらに,第4の動作モードとして1シンボルの周期での位相差を求めるような構成にしてもよい。
以上説明したとおり,本実施の形態のベースバンド信号処理装置は,既知パターン受信信号を分割した第1,第2の部分信号間の位相回転量を検出するので,大きな周波数偏差に対応した位相回転量を検出することができる。
さらに,本実施の形態のベースバンド信号処理装置は,OFDM通信方式において,1シンボルの既知パターン受信信号を分割した第1,第2の部分信号間の位相回転量を検出するので,高周波のOFDM通信方式で発生する大きな周波数偏差を検出してその偏差を自動的に小さくすることができる。
また,部分信号には複数のサブキャリアが含まれ,複数のサブキャリアの相関電圧の加算値から相関ピーク電圧を求めている。よって,一部の周波数のサブキャリアの位相回転量が大きく異なっても,それによるノイズを吸収して位相回転量を検出することができる。
本実施の形態のベースバンド信号処理部は,OFDM通信方式に限られず適用できる。ただし,OFDM通信方式に適用した場合に,1シンボルの周期より狭い周期で位相回転量を検出することができるというメリットを有する。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
ベースバンドの受信信号を処理する信号処理装置であって,
前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1の部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成ユニットとを有する信号処理装置。
(付記2)
付記1において,
前記既知パターン受信信号は,OFDM変調された受信信号に含まれ,1シンボル長を有し,
前記既知パターン受信信号の第1部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第1のサブキャリア信号群を含み,前記第2部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第2のサブキャリア信号群を含む信号処理装置。
(付記3)
付記1または2において,
さらに,前記生成した位相差に基づいて,高周波受信信号を前記ベースバンドの受信信号に周波数変換するためのローカル周波数を制御する周波数制御部を有する信号処理装置。
(付記4)
付記3において,
前記周波数制御部は,前記生成した位相差を小さくするように前記ローカル周波数を制御する信号処理装置。
(付記5)
付記1または2において,
さらに,前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1,第2の部分より時間軸上で後ろにある第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器を有し,
前記位相差生成ユニットは,さらに,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧と,前記第3の相関電圧がピーク値をとるときの第3の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号と第3部分信号間の位相差を生成し,
さらに,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2,第3部分信号間の位相差との平均値を求める位相差検証回路を有する信号処理装置。
(付記6)
付記5において,
前記位相差検証回路は,前記位相差の平均値に基づいて前記第1,第2,第3の相関ピーク電圧の位相を一致させ,当該位相を一致させた第1,第2,第3の相関ピーク電圧を加算し,当該加算された相関ピーク電圧の電力が所定の閾値を越えている場合に前記位相差の平均値を有効化する信号処理装置。
(付記7)
付記1または2において,
前記位相差生成ユニットは,前記第1の相関ピーク電圧と前記第2の相関ピーク電圧とを演算して位相差に対応する位相差信号を演算する位相差算出部と,前記位相差信号の角度成分を抽出する角度生成部とを有し,
前記角度生成部は,前記位相差が第1の位相差範囲の場合は前記位相差信号のアークタンゼント値を求め,前記位相差が前記第1の位相差範囲より小さい第2の位相差範囲の場合は前記位相差信号のサイン値を求める信号処理装置。
(付記8)
付記4において,
さらに,前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1,第2の部分より時間軸上で後ろにある第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器を有し,
前記位相差生成ユニットは,第1の位相差生成工程では,前記第1,第2部分信号間の位相差を生成し,前記周波数制御部による前記ローカル周波数の制御により前記第1,第2部分信号間の位相差が所定の基準値未満になった後の第2の位相差生成工程では,前記第1,第3部分信号間の位相差を生成する信号処理装置。
(付記9)
高周波受信信号をローカル周波数に基づいてベースバンドの受信信号に周波数変換する周波数変換ユニットと,
前記ベースバンドの受信信号を処理するベースバンド信号処理ユニットとを有し,
前記ベースバンド信号処理ユニットは,
前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1の部分より時間軸上で後ろの第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成ユニットとを有する受信装置。
(付記10)
付記9において,
前記既知パターン受信信号は,OFDM変調された受信信号に含まれ,1シンボル長を有し,
前記既知パターン受信信号の第1部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第1のサブキャリア信号群を含み,前記第2部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第2のサブキャリア信号群を含む受信装置。
(付記11)
付記9または10において,
さらに,前記生成した位相差を小さくするように,高周波受信信号を前記ベースバンドの受信信号に周波数変換するためのローカル周波数を制御する周波数制御部を有する受信装置。
(付記12)
ベースバンドの受信信号を処理する信号処理方法であって,
前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の工程と,
前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1の部分より時間軸上で後ろの第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の工程と,
前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成工程とを有する信号処理方法。
(付記13)
付記12において,
前記既知パターン受信信号は,OFDM変調された受信信号に含まれ,1シンボル長を有し,
前記既知パターン受信信号の第1部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第1のサブキャリア信号群を含み,前記第2部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第2のサブキャリア信号群を含む信号処理方法。
(付記14)
付記12または13において,
さらに,前記生成した位相差を小さくするように,高周波受信信号を前記ベースバンドの受信信号に周波数変換するためのローカル周波数を制御する周波数制御工程を有する信号処理方法。
(付記15)
OFDM変調された高周波受信信号をローカル周波数に基づいて周波数変換したベースバンドの受信信号を入力し受信側のローカル周波数を制御する自動周波数制御装置において,
前記ベースバンドの受信信号に含まれ1シンボル長を有する既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とを乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の第1部分信号より時間軸上で後ろの第2の部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とを乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,第1,第2部分信号間の位相差を検出する位相差生成ユニットと,
前記位相差を小さくするように前記ローカル周波数を制御する周波数制御部とを有する自動周波数制御装置。
(付記16)
付記15において,
さらに,前記既知パターン受信信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1,第2の部分より時間軸上で後ろにある第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とを乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器を有し,
前記位相差生成ユニットは,第1の位相差生成工程では,前記第1,第2部分信号間の位相差を生成し,前記周波数制御部による前記ローカル周波数の制御により前記第1,第2部分信号間の位相差が所定の基準値未満になった後の第2の位相差生成工程では,前記第1,第3部分信号間の位相差を生成する自動周波数制御装置。
Rx_sym:既知パターン信号 Ref_sym:参照パターン信号
320:相関器 340:位相回転量検出・検証回路
360:発生器制御電圧生成回路

Claims (14)

  1. ベースバンドの受信信号を処理する信号処理装置であって,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1,第2部分信号より時間軸上で後ろの第3部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差と,前記第2の相関ピーク電圧と,前記第3の相関電圧がピーク値をとるときの第3の相関ピーク電圧とから,前記第2部分信号と第3部分信号間の位相差とを生成し,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2,第3部分信号間の位相差との平均値を求める位相差生成ユニットとを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記位相差の平均値に基づいて前記第1,第2,第3の相関ピーク電圧の位相を一致させ,当該位相を一致させた第1,第2,第3の相関ピーク電圧を加算し,当該加算された相関ピーク電圧の電力が所定の閾値を越えている場合に前記位相差の平均値を有効化する信号処理装置。
  2. ベースバンドの受信信号を処理する信号処理装置であって,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成ユニットとを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記第1の相関ピーク電圧と前記第2の相関ピーク電圧とから前記位相差に対応する位相差信号を生成する位相差算出部と,前記位相差信号の角度成分を抽出する角度生成部とを有し,
    前記角度生成部は,前記位相差が第1の位相差範囲の場合は前記位相差信号のアークタンゼント値を求め,前記位相差が前記第1の位相差範囲より小さい第2の位相差範囲の場合は前記位相差信号のサイン値を求める信号処理装置。
  3. 請求項1において,
    前記既知パターン受信信号は,OFDM変調された受信信号に含まれ,1シンボル長を有し,
    前記既知パターン受信信号の第1部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第1のサブキャリア信号群を含み,前記第2部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第2のサブキャリア信号群を含み,前記第3部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第3のサブキャリア信号群を含む信号処理装置。
  4. 請求項において,
    前記既知パターン受信信号は,OFDM変調された受信信号に含まれ,1シンボル長を有し,
    前記既知パターン受信信号の第1部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第1のサブキャリア信号群を含み,前記第2部分信号は,前記OFDM変調された受信信号の時間軸上の第2のサブキャリア信号群を含む信号処理装置。
  5. 請求項1またはにおいて,
    さらに,前記生成した位相差に基づいて,高周波受信信号を前記ベースバンドの受信信号に周波数変換するためのローカル周波数を制御する周波数制御部を有する信号処理装置。
  6. 請求項2または4において,
    さらに,前記生成した位相差に基づいて,高周波受信信号を前記ベースバンドの受信信号に周波数変換するためのローカル周波数を制御する周波数制御部を有する信号処理装置。
  7. 請求項5において,
    前記位相差生成ユニットは,第1の位相差生成工程では,前記第1,第2部分信号間の位相差を生成し,前記周波数制御部による前記ローカル周波数の制御により前記第1,第2部分信号間の位相差が所定の基準値未満になった後の第2の位相差生成工程では,前記第1,第3部分信号間の位相差を生成する信号処理装置。
  8. 請求項において,
    さらに,前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1,第2部分信号より時間軸上で後ろにある第3部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器を有し,
    前記位相差生成ユニットは,第1の位相差生成工程では,前記第1,第2部分信号間の位相差を生成し,前記周波数制御部による前記ローカル周波数の制御により前記第1,第2部分信号間の位相差が所定の基準値未満になった後の第2の位相差生成工程では,前記第1,第3部分信号間の位相差を生成する信号処理装置。
  9. 高周波受信信号をローカル周波数に基づいてベースバンドの受信信号に周波数変換する周波数変換ユニットと,
    前記ベースバンドの受信信号を処理するベースバンド信号処理ユニットとを有し,
    前記ベースバンド信号処理ユニットは,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1,第2部分信号より時間軸上で後ろの第3部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差と,前記第2の相関ピーク電圧と,前記第3の相関電圧がピーク値をとるときの第3の相関ピーク電圧とから,前記第2部分信号と第3部分信号間の位相差とを生成し,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2,第3部分信号間の位相差との平均値を求める位相差生成ユニットとを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記位相差の平均値に基づいて前記第1,第2,第3の相関ピーク電圧の位相を一致させ,当該位相を一致させた第1,第2,第3の相関ピーク電圧を加算し,当該加算された相関ピーク電圧の電力が所定の閾値を越えている場合に前記位相差の平均値を有効化する受信装置。
  10. 高周波受信信号をローカル周波数に基づいてベースバンドの受信信号に周波数変換する周波数変換ユニットと,
    前記ベースバンドの受信信号を処理するベースバンド信号処理ユニットとを有し,
    前記ベースバンド信号処理ユニットは,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成ユニットとを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記第1の相関ピーク電圧と前記第2の相関ピーク電圧とから前記位相差に対応する位相差信号を生成する位相差算出部と,前記位相差信号の角度成分を抽出する角度生成部とを有し,
    前記角度生成部は,前記位相差が第1の位相差範囲の場合は前記位相差信号のアークタンゼント値を求め,前記位相差が前記第1の位相差範囲より小さい第2の位相差範囲の場合は前記位相差信号のサイン値を求める受信装置。
  11. ベースバンドの受信信号を処理する信号処理方法であって,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の工程と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の工程と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1,第2部分信号より時間軸上で後ろの第3部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第3の相関電圧を生成する第3の工程と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差と,前記第2の相関ピーク電圧と,前記第3の相関電圧がピーク値をとるときの第3の相関ピーク電圧とから,前記第2部分信号と第3部分信号間の位相差とを生成し,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2,第3部分信号間の位相差との平均値を求める位相差生成工程とを有し,
    前記位相差生成工程では,前記位相差の平均値に基づいて前記第1,第2,第3の相関ピーク電圧の位相を一致させ,当該位相を一致させた第1,第2,第3の相関ピーク電圧を加算し,当該加算された相関ピーク電圧の電力が所定の閾値を越えている場合に前記位相差の平均値を有効化する信号処理方法。
  12. ベースバンドの受信信号を処理する信号処理方法であって,
    前記受信信号のうち既知パターンを有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第1の相関電圧を生成する第1の工程と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とをサンプルタイミングで順次乗算して第2の相関電圧を生成する第2の工程と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号と前記第2部分信号間の位相差を生成する位相差生成工程とを有し,
    前記位相差生成工程は,前記第1の相関ピーク電圧と前記第2の相関ピーク電圧とから前記位相差に対応する位相差信号を生成する位相差算出工程と,前記位相差信号の角度成分を抽出する角度生成工程とを有し,
    前記角度生成工程では,前記位相差が第1の位相差範囲の場合は前記位相差信号のアークタンゼント値を求め,前記位相差が前記第1の位相差範囲より小さい第2の位相差範囲の場合は前記位相差信号のサイン値を求める信号処理方法。
  13. OFDM変調された高周波受信信号をローカル周波数に基づいて周波数変換したベースバンドの受信信号を入力し受信側のローカル周波数を制御する自動周波数制御装置において,
    前記ベースバンドの受信信号に含まれ1シンボル長を有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とを乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とを乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1,第2部分信号より時間軸上で後ろの第3部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第3部分信号の複素共役を有する第3の参照パターン信号とを乗算して第3の相関電圧を生成する第3の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2の相関ピーク電圧と,前記第3の相関電圧がピーク値をとるときの第3の相関ピーク電圧とから,前記第2部分信号と第3部分信号間の位相差とを生成し,前記第1,第2部分信号間の位相差と,前記第2,第3部分信号間の位相差との平均値を求める位相差生成ユニットと,
    前記位相差を小さくするように前記ローカル周波数を制御する周波数制御部とを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記位相差の平均値に基づいて前記第1,第2,第3の相関ピーク電圧の位相を一致させ,当該位相を一致させた第1,第2,第3の相関ピーク電圧を加算し,当該加算された相関ピーク電圧の電力が所定の閾値を越えている場合に前記位相差の平均値を有効化する自動周波数制御装置。
  14. OFDM変調された高周波受信信号をローカル周波数に基づいて周波数変換したベースバンドの受信信号を入力し受信側のローカル周波数を制御する自動周波数制御装置において,
    前記ベースバンドの受信信号に含まれ1シンボル長を有する既知パターン受信信号を分割して得られる複数の部分信号の中の第1部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第1部分信号の複素共役を有する第1の参照パターン信号とを乗算して第1の相関電圧を生成する第1の相関器と,
    前記既知パターン受信信号の前記複数の部分信号の中の前記第1部分信号より時間軸上で後ろの第2部分信号と,前記既知パターン受信信号の前記第2部分信号の複素共役を有する第2の参照パターン信号とを乗算して第2の相関電圧を生成する第2の相関器と,
    前記第1の相関電圧がピーク値をとるときの第1の相関ピーク電圧と,前記第2の相関電圧がピーク値をとるときの第2の相関ピーク電圧とから,前記第1,第2部分信号間の位相差を検出する位相差生成ユニットと,
    前記位相差を小さくするように前記ローカル周波数を制御する周波数制御部とを有し,
    前記位相差生成ユニットは,前記第1の相関ピーク電圧と前記第2の相関ピーク電圧とから前記位相差に対応する位相差信号を生成する位相差算出部と,前記位相差信号の角度成分を抽出する角度生成部とを有し,
    前記角度生成部は,前記位相差が第1の位相差範囲の場合は前記位相差信号のアークタンゼント値を求め,前記位相差が前記第1の位相差範囲より小さい第2の位相差範囲の場合は前記位相差信号のサイン値を求める自動周波数制御装置。
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