JP4762708B2 - シンボルタイミング推定方法、シンボルタイミング推定装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は例えば直交周波数分割多重システムのような通信システムでのシンボルタイミング推定に関する。
直交周波数分割多重化(OFDM)はマルチパス環境での高ビットレート無線アプリケーションに使用するように提案されている。OFDMは高度に複雑な受信機でなくともそのようなアプリケーションに適用可能にする。OFDMは無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、ディジタル映像ブロードキャスティング(DVB)及びブロードバンド無線アクセス(BWA)スタンダードで必要とされ、いくつかの4G無線技術についての重要な候補である。
OFDMはマルチキャリアブロック伝送システムである。Nシンボルのブロックが共にグループ化され、並列的に送信される。ブロック中の送信されたデータシンボルの間では一切干渉はない。送信機ではデータシンボルの逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いてマルチキャリア信号のサンプルを得ることができる。そのデータシンボルを得るために受信機で高速フーリエ変換(FFT)を使用することができる。N個の送信機やフィルタ等は必要とされない。
OFDMの人気は送信機及び受信機でそれぞれIFFT/FFTを利用することに由来し、それらは効率的な実現性をもたらす。
図1(A)はOFDMシステムの送信機から送信される信号の例を示す。送信される信号は連続的な時間領域信号OS1,OS2及びOS3から構成される。マルチパス環境では、送信された信号は受信機に達する前にいくつもの障害物で反射し、遅延した複数の同一信号が受信機に到着する結果となる。図1(B)に示されるようにこの遅延スプレッドはシンボル間干渉(ISI)として知られる送信信号の歪を引き起こす。
このシンボル間干渉を防ぐために、送信信号の中で連続するシンボルの間にガードインターバルを挿入することが提案されている。ISI問題を緩和するためにガードインターバルにゼロを挿入することが可能であるが、マルチパスチャネルが含まれる場合にはキャリアの直交性が失われてしまう。そこで直交性を取り戻するために図2に示されるようにガードインターバルにサイクリックプレフィックス(CP)又はサイクリックプレフィックス延長(CPE)を含めることが提案されている。
図2に示されるように当初のOFDMシンボルOSはN個のシンボルサンプルより成り、有効シンボル期間Tuを有する。このシンボルの最後のL個のシンボルサンプルが、このシンボルの始めのガードインターバルに複製される。このように各シンボルについて同じ系列のL個のシンボルサンプルがガードインターバルの当初に表れ、その最初の出現の後にシンボルの末尾に再びL個のシンボルサンプルが表れる。例えばTuは13.05μsであり、Nは1024であり、Lは200でもよく、ガードインターバルは2.55μsになる。
図3にはマルチパス環境でのサイクリックプレフィックス延長の挿入効果が示されている。図3に示されるように2つの連続的なシンボルOS1及びOS2(それぞれCPEを有する)を有する信号が送信機から送信される。図3は送信信号の4つの個々のバージョンが様々な遅延と共に受信機に到着する様子を示す。CPEが最大のチャネル遅延プロファイルより長いとすると、シンボル間干渉を効果的に防ぐことができる。CPEの効果は直線的な畳み込みチャネルを巡回的な(円形的な)畳み込みチャネルに変換することであり、受信機における直交性を取り戻せる。しかしながらエネルギはサイクリックプレフィックスサンプルにて浪費される。
図4はシンボル間干渉を減らすためにサイクリックプレフィックス拡張を利用するOFDMシステム例を示す。システムは送信機1、受信機2及びマルチパス無線チャネル3より成り、マルチパス無線チャネルは送信機1を受信機2に接続する。
送信機1では送信されるデータ10は例えば1/2や3/4のような符号化率を使用するターボ符号器のような符号化ブロック12で符号化され、そして符号化された送信データは変調器14で例えば直交位相シフトキーイングQPSKのような所定の変調がなされ、一連のデータシンボルDSが得られる。パイロットシンボル挿入部16はデータシンボルDSと共に受信機に送信されるパイロットシンボルを時々生成する。マルチプレクサ18はデータシンボルDS及びパイロットシンボルPSを受信し、スペクトルを変調するために使用される1つのシンボルストリームにそれらを合成する。この1つのシンボルストリームは直並列変換部20で直列−並列変換され、結果の並列的なデータブロックはIFFT部22で逆高速フーリエ変換される。IFFT部22の出力は一連の時間領域シンボルTDSを構成する。
更に、時間領域シンボルTDSの各々はCPE挿入部24によりシンボルの先頭に挿入されたサイクリックプレフィックス拡張部を有する。各自のCPEを有する時間領域シンボルは、ディジタルアナログ変換器(DAC)26によりアナログ信号に変換され、RF部27で無線周波数(RF)信号にアップコンバートされる。RF信号はチャネル3を通じて受信機に伝送される。
受信機2では、送信機から送信されたRF信号はRF部28でベースバンド信号にダウンコンバートされる。ベースバンドアナログ信号はアナログディジタル変換器(ADC)30により対応するディジタル信号に変換される。このディジタル信号は連続的な時間領域シンボルTDSより成る。これらの時間領域シンボルTDSはCPE除去部34とシンボルタイミング及び周波数の同期部36とに供給される。シンボルタイミング及び周波数同期部36は、時間領域シンボルTDS各々についてシンボルタイミングポイントSTPを判別し、このシンボルタイミングポイントSTPをCPE除去部34に与える。そしてCPE除去部34は各TDSからそのCPEを除去する。CPEの除去された一連の時間領域シンボルTDSはその後にシンボルにFFT処理を施すFFTブロック38に適用され、TDSからオリジナルのデータシンボルDS及びパイロットシンボルPSを導出する。
これらのデータシンボル及びパイロットシンボルは並列−直列変換部40で並列−直列変換される。その後にデータシンボルDSはデマルチプレクサ42によりパイロットシンボルPSから分離される。パイロットシンボルPSはチャネル推定部44に与えられ、チャネル推定部はパイロットシンボルに基づいてチャネル推定を実行する。チャネル推定部44により得られたチャネル推定値CEは復調器46に与えられ、復調器はデータシンボルDSも受信する。復調器46は、データシンボルDSを復調し、そして復調されたシンボルをデコード部48に与え、デコード部は復調シンボルを復号し、受信機からの出力である再構成されたデータ50を生成する。
図5は図4の受信機におけるシンボルタイミング及び周波数同期部36の従来の実現例を示す。この実現例では受信した時間領域シンボルTDSの連続的なシンボルサンプルrが入力Iに印加される。サンプルrは複素乗算部362の第1入力に適用される。サンプルrは遅延部364の入力にも印加され、遅延部はサンプルをNサンプルだけ遅延させ、遅延したサンプルのストリームrk+Nを生成する。ここで、上述したようにNはCPE挿入前のOFDMシンボル当たりのサンプル数である。遅延させられたサンプルrk+Nは複素共役サンプルr k+Nを作成するために共役部366で複素共役がとられ、複素共役サンプルは複素乗算部362の入力に更に印加される。乗算部362の出力r k+Nは移動加算部368の入力に印加され、移動加算部は乗算器362の出力のLサンプルの移動和(moving sum)を生成する。ここで、上述したようにLはCPE中のサンプル数である。この移動和γ(d)は相関関数であり、この相関関数はサンプルdから始まってサンプルd+L−1で終わるLサンプルの第1列とサンプルd+Nから始まってサンプルd+N+L−1で終わるLサンプルの第2列との自己相関を表す。ここで、dはサンプルインデックスである。言い換えれば、
Figure 0004762708
である。この相関関数γ(d)は、Lサンプルの第1列がCPEに一致し且つサンプルの第2列がシンボルの末尾Lサンプルに一致する場合にピーク値を有する。このように相関関数γ(d)のピーク値はシンボルタイミングを検出するのに使用できる。
ピーク値を信頼性高く見分けるため、相関値γ(d)には規格化が施され、シンボルタイミング推定値に対して規格化された測定値MCP(d)が得られる。この規格化を実行するため、サイクリックプレフィックス部のエネルギR(d)が次式に従って算出される。
Figure 0004762708
図5では各サンプルのエネルギ|rは第1の二乗器370で計算され、遅延サンプルrk+N各々のエネルギ|rk+Nは第2の二乗器372で計算される。第1及び第2の二乗器370,372の出力は加算器374で加算され、サンプルエネルギの和|r+|rk+Nは移動加算部376による移動加算に委ねられる。移動加算部368の場合のように、移動加算はL個の連続的なサンプルr及びL個の連続的な遅延サンプルrk+Nから成る。移動加算部376で生成された移動和はエネルギR(d)を生成するために乗算部378で半分にされる。エネルギR(d)はその後に二乗器380で二乗され、結果のR(d)はディバイダ382の一方の入力に印加される。
相関関数γ(d)は別の二乗器384によって二乗され、結果の|γ(d)|はディバイダ382の他方の入力に与えられる。従ってディバイダ382はその出力でシンボルタイミング推定値に関する規格化された測定値MCP(d)を生成し、ここで
Figure 0004762708
である。シンボルタイミング推定値(図4でのSTP)は、MCP(d)がそのシンボル期間中にピーク値を有する時点であるように算出される。
規格化された測定値MCP(d)のピーク値を検出すると、トリガ回路386も動機付けられる(トリガが与えられる)。この時点で、相関関数γ(d)が位相検出器388に与えられ、位相検出器は相関関数の位相角を検出する。この位相角は、周波数オフセット推定値のための測定値
Figure 0004762708
を生成するために乗算器390によって(−2π)で除算される。ここで、
Figure 0004762708
である。
シンボルタイミング推定及び周波数オフセット測定の精度はOFDMシステムのパフォーマンスにかなりの影響を与え得る。例えば周波数オフセットはサブキャリアの直交性に影響を与えることがあり、直交性の乱れはキャリア間干渉を招く。
図5の例では、マルチパス環境での第1パスの電力が最大である場合に、測定値MCP(d)が良好なタイミング推定値を与える。しかしながら遅延パスが最初の有意のパスより大きな電力を有する場合には、その測定値はシンボルタイミングについての良好な推定値を与えない。この場合、測定値MCP(d)は最強の遅延パスについてピークを有し、それをシンボルタイミング時点として設定してしまうであろう。
図6A乃至6Dはサンプル期間におけるサンプルインデックスに対する測定値MCP(d)の変化の概略を示す。図6A及び6B双方は見通し(LO: line-of-sight)状態での変化を示す。図6Aでは1つの支配的なパスのあることが想定されている。この場合、測定値MCP(d)は1つのピークを有し、そのピークからシンボルタイミングが算出される。図6Bの場合には2つのパスが存在し、第1のパスが第2の(遅延した)パスより高いエネルギを有する。この場合、測定値MCP(d)は双方のパスの重ね合わせに対応する。しかしながら第1のパスは第2のパスより大きいので、測定値MCP(d)のピークは依然として適切なシンボルタイミング時点を定める。
図6C及び6Dは非見通し(NLO)状態でのMCP(d)の変化を示す。図6Cでは第1のパスが第2の(遅延した)パスより小さなエネルギを有するが、第1のパスが依然として有意である。測定値MCP(d)は図6Bと同様に双方のパスの重ね合わせで表現される。しかしながらこの場合MCP(d)のピークは第2パスのタイミングに対応し、そのピークは不適切なシンボルタイミングをもたらす。同様な状況が図6Dでも適用される。この場合、第1及び第2の(遅延した)パスは同じエネルギを有し、これは測定値MCP(d)が横ばいの領域を有することを引き起こす。この横ばいの領域から信頼性高くシンボルタイミングポイントを判定することは困難である、なぜならその横ばい領域が完全に平坦にはならないようなかなりのノイズが測定値には通常存在するからである。
従って、広範なチャネル状態にわたって機能できるシンボルタイミング推定値を求める改善された方法及び装置を提供することが望まれる。特に、マルチパス環境の中で第1の有意のパスを、たとえ遅延パスがより高いエネルギを有していたとしても信頼性高く検出することが望まれる。
本発明の第1形態によれば、信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定方法が使用され、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該方法は:前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求め;得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成し;前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成し;及び前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定する方法である。
本発明の第2形態によれば、信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定装置が使用され、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該装置は:前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求める相関手段;得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成する基準測定値生成手段;前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成する二次微分測定値生成手段;及び前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するシンボルタイミング推定手段;を有する装置である。
本発明の第3形態によれば、本発明の上記の第2形態を使用する装置を有する、通信システムで使用するための受信機が使用される。
本発明の第4形態によれば、本発明の上記の第2形態を使用する装置を有する、セルラ通信システムで使用するためのユーザ装置(移動局)が使用される。
実際には本発明を使用するシンボルタイミング推定方法は、オペレーティングプログラムを走らせる受信機中のプロセッサによって少なくとも一部が実現されるであろう。従って本発明の第5形態によれば、信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムの受信機のプロセッサで動作するオペレーティングプログラムが使用され、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該プログラムは受信機に以下のステップ:前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求めるステップ;得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成するステップ;前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成するステップ;及び前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するステップを実行させる。
本発明を使用するそのようなオペレーティングプログラムは自ら用意していてもよいし、キャリア媒体で搬送されてもよい。キャリア媒体はディスクやCDROMのような記憶媒体でもよい。或いはキャリア媒体は信号のような伝送媒体でもよい。
本発明の更なる形態は、受信機で使用する制御回路をもたらすこともでき、制御回路は第5形態のステップを実行する手段を有する。
以下、添付図面を参照しながらに本発明の実施形態が説明される。
図7は本発明の好適実施例によるシンボルタイミング推定装置136を示す。図7では図5の従来装置で示される部分と同じ部分は、同じ参照番号で示され、更には説明されない。
図5の装置と比較して、図7の装置は第1微分ブロック392を更に有し、微分ブロックは規格化された相関関数γ(d)を表す基準測定値MCP(d)を受信する。この第1微分ブロック392は第1の微分演算を実行し、基準測定値MCP(d)の第1微分に基づいて第1微分測定値MCP_diff1(d)を生成する。本装置は第1微分測定値MCP_diff1(d)を受信する第2微分ブロック394も有し、一次微分測定値について第2の微分演算を行うことで二次微分測定値MCP_diff2(d)を生成する。従ってブロック394で生成される第2微分測定値は基準測定値MCP(d)の二次微分に基づいている。
サンプル期間は短いので(例えば、12.75ns)、各サンプルとその次との間の差分を単に計算することでブロック392,394各々での微分演算が実行可能である(これは微分の充分に正確な推定値を生成する。)。しかしながらノイズは微分の推定を乱すかもしれないので、信号を平滑化するためにブロック392,394各々の出力に平均化フィルタを適用することが好ましい。シミュレーションによれば、ガードインターバル(CPE長)が200サンプルである場合に、ブロック392の出力での(即ち、一次微分後の)好ましい平均化長は40サンプルであり、ブロック394の出力での(即ち、二次微分後の)好ましい平均化長は50サンプルであることが見出されている。第1及び第2微分後の平均化長として、CPE長の4分の1乃至2分の1の範囲内の値が実用的に使用されるかもしれない。
基準測定値、一次微分測定値及び二次微分測定値はシンボルタイミング推定ブロック396に供給され、そのブロックは測定値を分析してシンボルタイミングを推定する。本実施例ではブロック396は基準測定値MCP(d)中の及び二次微分測定値MCP_diff2(d)中のピークを探す。
信頼性を改善するためにブロック396もピークを分析する場合に以下の制限を適用する:
(1)シンボルタイミング推定値は基準測定値MCP(d)のピークより遅くあるべきでない。
(2)シンボルタイミング推定値はCPE長より多い分だけ基準測定値MCP(d)のピークより早くあるべきでない。
(3)シンボルタイミング推定値は二次微分測定値MCP_diff2(d)のピークより早くあるべきでない。
本実施例ではブロック396が二次微分測定値MCP_diff2(d)の中で何らのピークも発見しなかった場合、又はその測定値の中で制約(2)に合致する何らのピークも発見しなかった場合、ブロック396は基準測定値MCP(d)中のピークをシンボルタイミング推定値として採用する。別の実施例では、二次微分測定値MCP_diff2(d)の中で何らのピークも又は何らの有効なピークも発見できなかった場合に、シンボルタイミング推定値は一次微分測定値MCP_diff1(d)のピークから採用されてもよい。
本発明の実施例によるシンボルタイミング推定機能の全部又は一部を実現するために実際上マイクロプロセッサ又はディジタル信号プロセッサ(DSP)が使用されてもよいことを当業者は理解するであろう。そのようなプロセッサは様々な機能を実行するオペレーティングプログラムに従って動作する。
図7の装置のパフォーマンスは様々なチャネル状態についてのシミュレーションによって評価された。以下の表1はシミュレーションで使用されたリンクレベルシミュレーション想定例を示す。
Figure 0004762708
シミュレーションでは80Hz及び960Hzの遅い及び速いフェージング速度が考察された。低いフェージング速度は17km/hの速度で移動する受信機に対応し、速いフェージング速度は207km/hの速度で移動する受信機に対応する。ブロック392,394での平均長さは上述したような40,50サンプルにそれぞれ設定された。
図8(A)は一連の4つのシンボル期間にわたる基準測定値MCP(d)の変化を示す。図8(B)は同じ4つのシンボル期間にわたる一次微分測定値MCP_diff1(d)の変化を示す。図8(C)は4つのシンボル期間にわたる二次微分測定値MCP_diff1(d)の変化を示す。図8(A)乃至(C)で想定されているマルチパス状態は上述の図6Dのような2つの等しいパスである。
図8(A)に示されるように、基準測定値MCP(d)のピークは4つのシンボル期間の中でそれぞれtB1,tB2,tB3,tB4の時間に生じている。一次微分測定値MCP_diff1(d)ではtB1乃至tB4のこれらのピークタイミングは図8(B)でゼロクロス点として見ることができる。これらのゼロクロス点各々の前で一次微分測定値が最大ピークを有すること及び最大ピークの前でグリッチ(glitch)又はサイドローブのあることが図8(B)から理解できる。図8(C)に示されるような二次微分測定値MCP_diff2(d)が考察される場合には、シンボル期間iの各々で2つの別個のピークA,Bが確認でき、第1のピークAは基準測定値のピークタイミングtBiの前にあり、第2のピークBは基準測定値のピークタイミングtBiの後にある。シンボルタイミング推定ブロック396は2番目のピークBを無視する、なぜならそれは基準測定値のピーク後にあるからである(上記の制約(1))。従って、第1のピークAがCPE長(Lサンプル)より多くの分だけtBiより先でないと仮定すれば(上記の制約(2))、第1のピークAは有効であると仮定され、そのタイミングt2Diは適切なシンボルタイミング推定値として採用される。
図9乃至14は本発明を利用する装置(a)と図5を参照しながら説明した従来装置(b)のパフォーマンスを比較するグラフである。これらのグラフは表1に記述される仮定を用いたシミュレーションで作成された。
各グラフでは様々な信号対雑音比の値(dBで表現されたビットエネルギ対雑音電力スペクトル密度の比率に関する様々な値)について(多数のサンプルで測定された)平均タイミング誤差が示される。全図に関して送信機で使用される符号化はハーフレートのターボ符号化であることが想定される。図9及び10でのパス状態は1パスであるように想定される。図11及び12でのパス状態は2つの等しいパスであるように想定される。図13及び14でのパス状態は12パスの指数モデルであるように想定される。更なる詳細は表1に与えられている。図9,11,13は低速で移動する受信機(Fd=80Hz)に関連し、図10,12,14は高速で移動する受信機(Fd=960Hz)に関連する。
様々なパス状態及び考察される受信機の様々な移動速度の全てにおいて、本発明を使用する装置(a)は図5の従来装置(b)をかなり上回る改善されたパフォーマンスをもたらすことが理解できる。
図15は本発明の別の好適実施例によるシンボルタイミング推定装置のブロック図である。この例は、受信機が複数のアンテナを有する場合に、例えば受信機で受信ダイバーシチがある場合に使用するように意図される。この例では図15に示されるように別個の基準測定値MCP1(d)乃至MCPN(d)が各アンテナ100乃至100について対応する相関ブロック110乃至110によって生成される。例えば相関ブロック110乃至110の各々は図7に示されるブロック362乃至384を有する。別々のアンテナについての各自の基準相関値MCP1(d)乃至MCPN(d)は合成器120で合成され、合成された基準測定値MCP(d)を生成する。例えば合成器120は相関ブロック110乃至110で生成された各自の基準測定値を単に足し合わせてもよい。合成された基準測定値MCP(d)は上述したようなブロック392,394により第1微分及び第2微分される。この場合に、二次微分測定値MCP_diff2(d)は全てのアンテナについての1つの信頼性高いシンボルタイミング推定値を与えることができる。
複数のアンテナを備える受信機では、異なるアンテナからの基準測定値を別々に取り扱うこと、即ち各アンテナについて図7の回路を設けることも可能である。
上述の例では、送信される信号は各シンボルについてサイクリックプレフィックス拡張部を有するように仮定されている。しかしながら本発明は如何なるOFDMシステムにも有効に適用可能であり、そのOFDMシステムではシンボルが信号中で連続的に送信され、各シンボルは所定数のシンボルサンプルより成り、そのOFDMシステムでは一連のLシンボルサンプルはその信号の中での最初の出現後に反復されたNシンボルサンプルである。例えばサイクリックプレフィックスの代替例として、各シンボルにサイクリックポストフィックスを適用することも提案されている。この場合、サイクリックポストフィックスは、有効シンボルの末尾に現れ、有効シンボルの最初のLサンプルのコピーである。プレフィックス及びポストフィックス双方を有する信号に本発明を適用することも可能である。如何なるサイクリックプレフィックスも又はポストフィックスも使用しないOFDMシステムに本発明を適用することも可能である。例えばあるOFDMシステムでは同じパイロットシンボルが2つの連続するシンボル期間で送信される。この場合、たとえパイロットシンボルが如何なるサイクリックプレフィックスも又はポストフィックスも有しなかったとしても、受信機は相関関数を用いてシンボルタイミングを検出できる、なぜなら同じ系列のシンボルサンプルがその最初の出現後に所定数のサンプル(1パイロットシンボルのサンプル数)で反復されるからである。
上述したように本発明の実施例はシンボルタイミングを推定するために相関関数を使用するOFDMシステムに適用可能であり、例えばWLAN、非同期ディジタル加入者回線(ADSL)、マルチキャリア符号分割多重アクセス(CDMA)及び新たに登場した直交周波数符号拡散分割多重化(OFCDM)システムに適用可能である。そのような実施例はマルチパスチャネル状態でのOFDMシンボルタイミング同期のパフォーマンスを改善できる。
しかしながら本発明は唯一OFDMシステムで使用することに限定されず、OFDMを使用しない他の通信システムに適用することができる。更に言うと、本発明の実施例はシンボルタイミングを推定するために相関関数を利用する如何なる通信システムにも適用可能であり、例えば移動通信用グローバルシステム(GSM)やユニバーサル移動通信システム(UMTS)による通信システムに適用可能である。本発明の実施例は、マルチパス環境で最初の有意のパスを信頼性高く検出することが望ましい如何なるシステムでも有用な結果をもたらすことができる。
以下、本発明により教示される手段を例示的に列挙する。
(付記1)
信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定方法であって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該方法は:
前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求め;
得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成し;
前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成し;及び
前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定する;
ことを特徴とする方法。
(付記2)
前記シンボルの各々がN個のシンボルサンプルから構成され、前記最初に現れる列はサイクリックプレフィックスであり、サイクリックプレフィックスは前記シンボル各々の先頭に挿入され且つ関連する前記シンボルの末尾L個のシンボルサンプルの複製である
ことを特徴とする付記1記載の方法。
(付記3)
前記シンボルが連続的な第1及び第2シンボルから構成され、前記第1及び第2シンボル双方でL個のシンボルサンプルの同じ列が現れ、前記第2シンボル中の列は前記第1シンボルの列の後のN(L<N)個のシンボルサンプルで生じる
ことを特徴とする付記1又は2に記載の方法。
(付記4)
前記第1及び第2シンボルがパイロットシンボルである
ことを特徴とする付記3記載の方法。
(付記5)
前記最初に現れる列及び前記反復された列の一方又は双方の受信信号のエネルギに基づいて前記相関関数を規格化する
ことを更なる特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の方法。
(付記6)
前記基準測定は一次微分測定値を生成するために一度微分され、前記一次微分測定値は前記二次微分測定値を生成するために二度目の微分処理を受ける
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか1項に記載の方法。
(付記7)
前記一次微分測定値が、二次微分に先立って平均化フィルタで処理される
ことを特徴とする付記6記載の方法。
(付記8)
前記二次微分測定値が、平均化フィルタで処理される
ことを特徴とする付記7又は7に記載の方法。
(付記9)
基準測定値がピーク値を有する場合に、該ピーク値が時間期限の所定のウインドウ内で生じているならば、シンボルタイミング推定値は二次微分測定値のピーク値のタイミングに設定される
ことを特徴とする付記1乃至8の何れか1項に記載の方法。
(付記10)
(a)シンボルタイミング推定値は前記基準測定値のピークのタイミングより遅くないこと;
(b)シンボルタイミング推定値はLサンプルより多い分だけ前記基準測定値のピークより先行しないこと;及び
(c)シンボルタイミング推定値は前記二次微分測定値のピークより先行しないこと;
の制約を利用して前記シンボルタイミングが推定される
ことを特徴とする付記1乃至9の何れか1項に記載の方法。
(付記11)
前記二次微分測定値の中で何らのピークも又は何らの有意のピークも検出されない場合に、シンボルタイミング推定値を前記基準測定値のピーク値のタイミングに設定する
ことを更なる特徴とする付記1乃至10の何れか1項に記載の方法。
(付記12)
シンボルタイミングを推定するために前記基準測定値及び前記二次微分測定値に加えて前記一次微分測定値を使用する
ことを更なる特徴とする付記6記載の方法。
(付記13)
前記二次微分測定値の中で何らのピークも又は何らの有意のピークも検出されない場合に、シンボルタイミング推定値を前記一次微分測定値のピーク値のタイミングに設定する
ことを更なる特徴とする付記6記載の方法。
(付記14)
複数のアンテナを通じて前記信号を受信し、前記アンテナの各々について基準測定値を生成し;及び
各々の基準測定値を合成し、合成された基準測定値を生成し、合成された基準測定値から前記二次微分測定値が生成される;
ことを更なる特徴とする付記1乃至13の何れか1項に記載の方法。
(付記15)
信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定装置であって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該装置は:
前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求める相関手段;
得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成する基準測定値生成手段;
前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成する二次微分測定値生成手段;及び
前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するシンボルタイミング推定手段;
を有する特徴とする装置。
(付記16)
信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムの受信機のプロセッサで実行されるオペレーティングプログラムであって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、一連のL個のシンボルサンプルは最初の出現後に反復されるN個のシンボルサンプルであり、L及びNは整数であり、当該オペレーティングプログラムは:
前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求めるステップ;
得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成するステップ;
前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成するステップ;及び
前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するステップ;
を前記プロセッサに実行させることを特徴とするオペレーティングプログラム。
OFDMシンボル間の干渉を説明するのに使用されるタイミング図である。 OFDMシンボルの先頭に付加できるサイクリックプレフィックス拡張部を説明するための概略図である。 マルチパス環境の中で受信機に到達する送信信号の遅延バージョンを示す概略図である。 OFDMシステムの一例に関するブロック図である。 図4に示されるOFDMシステムの一部に関する従来例を示すブロック図である。 図5の実現例での様々な状況の下でシンボルタイミング推定値に使用される測定値の変化をサンプルインデックスと共に示すグラフである。 本発明の好適実施例によるシンボルタイミング推定装置のブロック図を示す。 図7の装置でシンボルタイミング推定値に使用される測定値の変化例を示す図(測定値は2つの等しいパスがマルチパス状態に想定されている場合にシミュレーションによって生成されている)である。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 (a)装置が本発明を使用する場合及び(b)図5の従来装置の場合についての様々なパス状態の下で、受信信号の信号対雑音比に関して平均タイミングエラーの変動を比較するのに使用するグラフである。 本発明の別の好適実施例によるシンボルタイミング推定装置のブロック図である。
符号の説明
OS1,OS2,OS3 時間領域シンボル
ISI シンボル間干渉
CP サイクリックプレフィックス
CPE サイクリックプレフィックス拡張部
Tu 有効シンボル期間
1 送信機
2 受信機
3 無線チャネル
12 符号器
14 変調器
16 パイロット挿入部
18 マルチプレクサ
20 直並列変換器
22 高速逆フーリエ変換部
24 CPE挿入部
26 ディジタルアナログ変換器
27 RF部
28 RF部
30 アナログディジタル変換器
34 CPE除去部
36 シンボルタイミング及び周波数同期部
38 高速フーリエ変換部
40 並直列変換器
42 デマルチプレクサ
44 チャネル推定部
46 復調器
48 復号器
362 乗算器
364 遅延部
366 複素共役部
368 移動加算器
370,372 二乗器
374 加算器
376 移動加算器
378 乗算器
380,384 二乗器
382 除算器
386 トリガ回路
388 位相検出器
390 乗算器
392 一次微分器
394 二次微分器
396 シンボルタイミング推定部
100 アンテナ
110 相関器
120 合成器

Claims (8)

  1. 信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定方法であって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、L個のシンボルサンプルはシンボルの最初出現するとともに、続くN個のシンボルサンプル中にも出現し、L及びNは整数であり、
    当該方法は:
    前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求め;
    得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成し;
    前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成し;及び
    前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定
    前記二次微分測定値が何らのピークも示さない場合は、前記基準測定値又は前記一次微分測定値に基づいて前記シンボルタイミングを推定する;
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記シンボルの各々がN+L個のシンボルサンプルから構成され、前記最初に現れる列はサイクリックプレフィックスであり、サイクリックプレフィックスは前記シンボル各々の先頭に挿入され且つ関連する前記シンボルの末尾L個のシンボルサンプルの複製である
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記シンボルが連続的な第1及び第2シンボルから構成され、前記第1及び第2シンボル双方でL個のシンボルサンプルの同じ列が現れ、前記第2シンボル中の列は前記第1シンボルの列の後のN(L<N)個のシンボルサンプルで生じる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 基準測定値がピーク値を有する場合に、該ピーク値が時間期限の所定のウインドウ内で生じているならば、シンボルタイミング推定値は二次微分測定値のピーク値のタイミングに設定される
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  5. (a)シンボルタイミング推定値は前記基準測定値のピークのタイミングより遅くないこと;
    (b)シンボルタイミング推定値はLサンプルより多い分だけ前記基準測定値のピークより先行しないこと;及び
    (c)シンボルタイミング推定値は前記二次微分測定値のピークより先行しないこと;
    の制約を利用して前記シンボルタイミングが推定される
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
  6. 複数のアンテナを通じて前記信号を受信し、前記アンテナの各々について基準測定値を生成し;及び
    各々の基準測定値を合成し、合成された基準測定値を生成し、合成された基準測定値から前記二次微分測定値が生成される;
    ことを更なる特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
  7. 信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムで使用するシンボルタイミング推定装置であって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、L個のシンボルサンプルはシンボルの最初出現するとともに、続くN個のシンボルサンプル中にも出現し、L及びNは整数であり、当該装置は:
    前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求める相関手段;
    得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成する基準測定値生成手段;
    前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成する二次微分測定値生成手段;及び
    前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するシンボルタイミング推定手段;
    を有し、
    前記シンボルタイミング推定手段は、前記二次微分測定値が何らのピークも示さない場合は、前記基準測定値又は前記一次微分測定値に基づいて前記シンボルタイミングを推定する;
    ことを特徴とする装置。
  8. 信号中でシンボルが連続的に伝送される通信システムの受信機のプロセッサで実行されるオペレーティングプログラムであって、各シンボルは所定数のシンボルサンプルから構成され、L個のシンボルサンプルはシンボルの最初出現するとともに、続くN個のシンボルサンプル中にも出現し、L及びNは整数であり、当該オペレーティングプログラムは:
    前記信号を受信し、受信した信号中のシンボルサンプルをN及びLを用いて処理し、最初に現れる列と反復された列についての相関関数を求めるステップ;
    得られた相関関数に基づいてシンボルタイミング推定用の基準測定値を生成するステップ;
    前記基準測定値の二次微分に基づいてシンボルタイミング推定用の二次微分測定値を生成するステップ;及び
    前記基準及び二次微分測定値に基づいてシンボルタイミングを推定するステップ;
    前記二次微分測定値が何らのピークも示さない場合は、前記基準測定値又は前記一次微分測定値に基づいて前記シンボルタイミングを推定するステップ;
    を前記プロセッサに実行させることを特徴とするオペレーティングプログラム。
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