JP5540306B2 - マグネシウム合金材料を製造する方法 - Google Patents
マグネシウム合金材料を製造する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5540306B2 JP5540306B2 JP2008292072A JP2008292072A JP5540306B2 JP 5540306 B2 JP5540306 B2 JP 5540306B2 JP 2008292072 A JP2008292072 A JP 2008292072A JP 2008292072 A JP2008292072 A JP 2008292072A JP 5540306 B2 JP5540306 B2 JP 5540306B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- magnesium alloy
- forging
- pass
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Forging (AREA)
Description
少なくともアルミニウムと亜鉛とを添加元素として含む、マグネシウム合金の被加工材料を準備するステップと、
前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップと、
前記降温多軸鍛造処理された被加工材料を、最大20%の圧下率で圧延処理するステップと、
を有することを特徴とする方法が提供される。
前記圧延処理された被加工材料を、時効処理するステップを有しても良い。
573K〜673Kの範囲で第1回目のパスの鍛造を行い、403K〜523Kの範囲で最後のパスの鍛造を行う降温多軸鍛造処理ステップを有しても良い。
第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)と、第N+1回目のパスの鍛造との温度差は、10K〜100Kの範囲にあっても良い。
第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)において、3×10−3/sec〜3×10−1/secの範囲のひずみ速度で、前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップを有しても良い。
前記圧延処理された被加工材料を、373K〜473Kの温度範囲で時効処理するステップを有しても良い。
マンガン、鉄、シリコン、銅、ニッケルおよびカルシウムからなる群から選定された少なくとも一つの元素を含んでも良い。
少なくともアルミニウムと亜鉛とを添加元素として含む、マグネシウム合金の被加工材料を準備するステップと、
前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップと、
前記降温多軸鍛造処理された被加工材料を、最大20%の圧下率で圧延処理するステップと、
を有することを特徴とする方法が提供される。
以下、図面により本発明について詳しく説明する。図3には、本発明によるマグネシウム合金を製造する方法のフローチャートの一例を示す。
まず最初に、AZ系のマグネシウム合金からなる被加工材料が準備される。この被加工材料は、AZ系のマグネシウム合金(すなわちアルミニウムと亜鉛とを含むマグネシウム合金)である限り、いかなるマグネシウム合金であっても良く、その組成は、特に限られない。例えば、被加工材料は、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、シリコン(Si)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、および/またはカルシウム(Ca)等の元素を含んでも良い。
次に、前述の被加工材料が降温多軸鍛造処理される。
次に、鍛造処理された材料が冷間圧延処理される。冷間圧延処理の方法は、特に限られず、例えば、従来のような、搬送ベルトを用いて、1組の圧延ロールの間に被加工材料を通し、被加工材料を圧延する方法(いわゆるロール圧延法)等が使用されても良い。冷間圧延処理の温度は、特に限られず、例えば、室温である。圧延速度(搬送ベルトによる材料の送り速度)は、これに限られるものではないが、例えば、約1×10−1cm/秒程度である。
次に、必要な場合、冷間圧延処理された材料が、さらに時効処理されても良い。時効処理の温度は、これに限られるものではないが、例えば、373K〜473Kの範囲である。また、時効処理の時間は、これに限られるものではないが、例えば、数分〜数時間の範囲である。時効処理は、例えば、オイルバス中で実施されても良い。
表1に示す組成のAZ系のマグネシウム合金材料(大阪冨士工業株式会社製:AZ61)を準備した。合金材料の寸法は、縦(X方向)31mm×横(Y方向)21mm×高さ(Z方向)14mmである。平均結晶粒径は、約57μmであった。
実施例1と同様の方法により、実施例2に係るサンプルを作製した。ただし、この実施例2では、圧延後の合金材料に対して、時効処理は、実施しなかった。
表1に示す組成のAZ系のマグネシウム合金材料(大阪冨士工業株式会社製:AZ61)を準備した。合金材料の寸法は、縦(X方向)31mm×横(Y方向)21mm×高さ(Z方向)14mmである。平均結晶粒径は、約57μmであった。
比較例1に係るサンプルを用いて、時効処理を実施した。時効処理は、温度423Kのオイルバス中に、1時間、圧延後の合金材料を保持することにより実施した。
前述の方法により作製した各サンプルを用いて、引張試験を実施した。引張試験機には、インストロン型引張試験機(型番TENSILON UCT−10T)を使用した。サンプルに加えるひずみ速度は、8.3×10−2/secとした。なお試験は、室温で実施した。
Claims (16)
- マグネシウム合金材料を製造する方法であって、
少なくともアルミニウムと亜鉛とを添加元素として含む、マグネシウム合金の被加工材料を準備するステップと、
前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップと、
前記降温多軸鍛造処理された被加工材料を、さらに強化するため、室温で、5%以上、最大20%の圧下率で圧延処理するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - さらに、
前記圧延処理された被加工材料を、時効処理するステップを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記時効処理するステップは、
前記圧延処理された被加工材料を、373K〜473Kの温度範囲で時効処理するステップを有することを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップは、
573K〜673Kの範囲で第1回目のパスの鍛造を行い、403K〜523Kの範囲で最後のパスの鍛造を行う降温多軸鍛造処理ステップを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。 - 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにおいて、
第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)と、第N+1回目のパスの鍛造との温度差は、10K〜100Kの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の方法。 - 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップは、
第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)において、3×10−3/sec〜3×10−1/secの範囲のひずみ速度で、前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の方法。 - 最後のパスの鍛造におけるひずみ速度は、第1回目のパスの鍛造におけるひずみ速度よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の方法。
- 各パスの鍛造におけるひずみ速度は、実質的に等しいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の方法。
- 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにより、前記被加工材料に、1.0〜6.4の範囲の総歪み量が導入されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の方法。
- 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにより、平均結晶粒径が最大2μm以下の被加工材料が得られることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の方法。
- 前記圧延処理するステップは、室温で実施されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の方法。
- 前記被加工材料は、2〜10質量%のアルミニウムと、0.1〜2質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の方法。
- 前記被加工材料は、さらに、
マンガン、鉄、シリコン、銅、ニッケルおよびカルシウムからなる群から選定された少なくとも一つの元素を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - 前記被加工材料は、2.5〜3.5質量%のアルミニウムと、0.6〜1.4質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
- 前記被加工材料は、5.5〜7.2質量%のアルミニウムと、0.5〜1.5質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
- 前記被加工材料は、8.3〜9.7質量%のアルミニウムと、0.35〜1.0質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008292072A JP5540306B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | マグネシウム合金材料を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008292072A JP5540306B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | マグネシウム合金材料を製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010116618A JP2010116618A (ja) | 2010-05-27 |
JP5540306B2 true JP5540306B2 (ja) | 2014-07-02 |
Family
ID=42304446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008292072A Expired - Fee Related JP5540306B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | マグネシウム合金材料を製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5540306B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102581058A (zh) * | 2012-02-27 | 2012-07-18 | 江苏诚德钢管股份有限公司 | 降温大压下量锻造镁合金板材的生产方法 |
CN105586553A (zh) * | 2016-03-18 | 2016-05-18 | 成都青元泛镁科技有限公司 | 一种镁合金阶梯降温多方向锻造工艺 |
CN109266933A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-01-25 | 吉林大学 | 一种室温高强塑性挤压镁合金及其制备方法 |
CN109666879B (zh) * | 2019-02-22 | 2020-12-22 | 洛阳华陵镁业有限公司 | 一种航天航空用zk61m镁合金 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4180868B2 (ja) * | 2002-09-26 | 2008-11-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | 成形性に優れた展伸用マグネシウム薄板およびその製造方法 |
JP4632949B2 (ja) * | 2003-03-26 | 2011-02-16 | 株式会社キャンパスクリエイト | Mg合金の加工方法 |
JP2006130527A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Toyo Kohan Co Ltd | マグネシウム合金板の製造方法およびマグネシウム合金板 |
JP5050199B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2012-10-17 | 国立大学法人電気通信大学 | マグネシウム合金材料製造方法及び装置並びにマグネシウム合金材料 |
JP2009275274A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | マグネシウム合金、およびその製造方法 |
-
2008
- 2008-11-14 JP JP2008292072A patent/JP5540306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010116618A (ja) | 2010-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5024705B2 (ja) | マグネシウム合金材およびその製造方法 | |
JP5880811B2 (ja) | マグネシウム合金鋳造材、マグネシウム合金鋳造コイル材、マグネシウム合金展伸材、マグネシウム合金接合材、マグネシウム合金鋳造材の製造方法、マグネシウム合金展伸材の製造方法、及びマグネシウム合金部材の製造方法 | |
JP5658609B2 (ja) | マグネシウム合金材およびエンジン部品 | |
JP4118832B2 (ja) | 銅合金及びその製造方法 | |
JP4189687B2 (ja) | マグネシウム合金材 | |
WO2012063504A1 (ja) | 難加工性金属材料を多軸鍛造処理する方法、それを実施する装置、および金属材料 | |
JP6860235B2 (ja) | マグネシウム基合金展伸材及びその製造方法 | |
JP6278379B2 (ja) | マグネシウム合金板材の製造方法並びにマグネシウム合金板材及びそれを用いたプレス成形体 | |
KR101463319B1 (ko) | 마그네슘 합금재 | |
JP6465338B2 (ja) | マグネシウム合金、マグネシウム合金板、マグネシウム合金部材、及びマグネシウム合金の製造方法 | |
JP2007291488A (ja) | マグネシウム合金材料製造方法及び装置並びにマグネシウム合金材料 | |
JP6860236B2 (ja) | マグネシウム基合金展伸材及びその製造方法 | |
JP5565617B2 (ja) | マグネシウム合金材の製造方法及びマグネシウム合金材 | |
EP2447381A1 (en) | Magnesium alloy plate | |
JP2017160542A (ja) | マグネシウム合金鋳造材、マグネシウム合金鋳造コイル材、マグネシウム合金展伸材、マグネシウム合金部材、マグネシウム合金接合材、及びマグネシウム合金鋳造材の製造方法 | |
EP1645651B1 (en) | Method for producing magnesium base alloy formed article | |
EP2453031A1 (en) | Magnesium alloy plate | |
WO2013180122A1 (ja) | マグネシウム合金、マグネシウム合金部材並びにその製造方法、マグネシウム合金の使用方法 | |
JP6489576B2 (ja) | マグネシウム基合金伸展材の製造方法 | |
JP5540306B2 (ja) | マグネシウム合金材料を製造する方法 | |
JP4756974B2 (ja) | Ni3(Si,Ti)系箔及びその製造方法 | |
JP2011099140A (ja) | マグネシウム合金、およびその製造方法 | |
KR102069361B1 (ko) | 전연신율이 향상된 마그네슘 합금 판재의 제조 방법 | |
JP2009275274A (ja) | マグネシウム合金、およびその製造方法 | |
JP6136037B2 (ja) | マグネシウム合金鋳造材、マグネシウム合金鋳造コイル材、マグネシウム合金展伸材、マグネシウム合金接合材、マグネシウム合金鋳造材の製造方法、マグネシウム合金展伸材の製造方法、及びマグネシウム合金部材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140401 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5540306 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |