JP5537292B2 - 静電塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高電圧発生回路を内蔵し帯電させた塗料を噴霧して被塗装物に塗着させる静電塗装用スプレーガンを備える静電塗装装置に関する。
例えば自動車の車体等の被塗装物を塗装する装置として、スプレーガンから噴霧される塗料の微粒子を、該スプレーガンに内蔵された直流高電圧発生回路(カスケード)により負の高電圧(例えば−60kV)に帯電させ、接地(アース)された被塗装物(陽極)との間に作用する静電気力によって被塗装物の表面に塗着させる静電塗装装置が知られている。図4は、この種の従来の静電塗装装置1の構成を概略的に示している。
即ち、この静電塗装装置1は、カスケード(図示せず)を内蔵したスプレーガン2と、このスプレーガン2に接続される制御装置3とを備えて構成されている。詳しく図示はしないが、制御装置3は、例えば商用電源等の外部電源に接続され、商用電源(AC100V)を比較的低い電圧の高周波の交流電圧Vac(例えばAC24V/20kHz)に変換する電源回路を備えている。電源回路により発生された交流電圧Vacは、送電ケーブル4を介して、スプレーガン2(カスケード)に供給されるようになっている。
また、制御装置3には、コンプレッサ等の高圧エア供給源5が接続され、供給された高圧エアは、ユーザにより調整可能なレギュレータ6により所定の圧力に調整され、エアホース7を介してスプレーガン2に供給される。尚、制御装置3は、アース線8を介してアース(接地)されている。また、前記スプレーガン2には、塗料供給源(図示せず)から塗料ホース9を介して塗料が供給される。
ところで、近年では、上記のような静電塗装装置1に代えて、商用電源等の外部電源を不要として、高圧エア供給源5のみがあれば使用可能な静電塗装用スプレーガンが提供されている(例えば特許文献1参照)。この静電塗装用スプレーガンは、エアタービン式発電機を内蔵し、そのエアタービン式発電機にエアホースから高圧エアを供給することにより発電させ、必要な電力を得るように構成されている。
特表2004−526567号公報
しかしながら、上記したような、エアタービン式発電機を内蔵した静電塗装用スプレーガンでは、次のような不具合があった。即ち、スプレーガン自体に、エアタービン式発電機を付加しているため、スプレーガンが大型化して重量も重くなり、作業者が持って作業する場合の作業性が悪く、長時間の作業に支障を来すものとなっていた。尚、エアタービンが高速回転(例えば1万〜3万rpm)するため、振動や騒音も大きく、エアタービンの寿命が短い(交換を頻繁に行う必要がある)欠点もあり、また、エア消費量も大きいもの(例えば200NL(ノーマルリッター)/min)となっていた。
さらに、スプレーガンに供給される高圧エアは、エアタービン用と噴霧用とに共用されるが、エアタービン式発電機においては供給エア圧力によって発電電圧が変動するため、エアタービン用及び噴霧用の双方において必要とするエア圧力(エア量)を適切に調整(分配)することが困難であり、適正な塗装条件が容易に得られない不具合もあった。この場合、スプレーガンにエアタービン用及び噴霧用のエア圧力を夫々調整できるような機構を設ければ良いが、それでは、スプレーガンのより一層の大型化、高重量化を招いてしまうことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、商用電源等の外部電源を不要としながらも、スプレーガンの大型化、高重量化を抑制することができ、また、適切な塗装条件を容易に得ることができる静電塗装装置を提供するにある。
本発明の静電塗装装置は、高電圧発生回路を内蔵し帯電させた塗料を噴霧して被塗装物に塗着させる静電塗装用スプレーガンと、この静電塗装用スプレーガンに対しエアホースを介して噴霧用エアを供給すると共に送電ケーブルを介して電源を供給する制御ユニットとを備えて構成されるものであって、前記制御ユニットは、高圧エア供給源から供給される高圧エアを前記噴霧用エア及び発電用エアに分配して供給するエア制御部を備えると共に、前記発電用エアにより駆動される発電機及びこの発電機による発電電力を前記高電圧発生回路に供給する電源に変換する電源制御回路を有する電源制御部を備え、前記エア制御部には、前記高圧エアの入口部から2つに分岐された噴霧用及び発電用の2つのエア流路に関して、個々にエア圧力の調整が可能なレギュレータが設けられると共に、前記静電塗装用スプレーガンのトリガのオン・オフに基づいて前記噴霧用のエア流路を開閉させ、その開閉に応じて前記発電用のエア流路を開閉させるように構成され、且つ、該発電用のエア流路の固定絞り機能を有するエア制御弁が設けられているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
上記構成によれば、静電塗装用スプレーガンの高電圧発生回路に供給すべき電源を生成するための発電機及び電源制御回路を有する電源制御部は、制御ユニット側に設けられているので、エアタービン式発電機を内蔵したスプレーガンと比較して、静電塗装用スプレーガンの小型化、軽量化を図ることができる。この結果、作業者の静電塗装用スプレーガンの取扱いが容易となり、作業性を向上させることができる。このとき、エア駆動式の発電機を採用したことにより、商用電源等の外部電源を不要とすることができる。尚、発電機の大きさや重量に特に制限はないので、少量のエアによる低速回転で十分な電力を発電できるような、高能力且つ長寿命の発電機を採用することが可能である。
そして、制御ユニットのエア制御部には、高圧エア供給源から供給される高圧エアが分配される噴霧用及び発電用の2つのエア流路が設けられ、それら2つのエア流路に関して個々にエア圧力の調整が可能なレギュレータが設けられるので、噴霧用エアと発電用エアとが相互に干渉(影響)することなく、塗装条件に適合する圧力(流量)に容易に調整された噴霧用エアを、静電塗装用スプレーガンに供給することができる。これと共に、エア制御弁の固定絞り部分を通して、発電に適した圧力(流量)に容易に調整された発電用エアを、発電機に供給することができる。
しかも、静電塗装用スプレーガンのトリガのオン・オフに基づいて噴霧用のエア流路を開閉させ、その開閉に応じて発電用のエア流路を開閉させるエア制御弁を備えるので、エア駆動による比較的簡単な構成で、噴霧用エアの供給に連動させて、発電機に対する発電用エアの入り切りを制御することができる。
本発明において、より具体的には、前記エア制御弁を、ボディ内に、噴霧用エア入口と、前記エアホースに接続される噴霧用エア出口とを接続し前記噴霧用のエア流路の一部を構成する第1通路と、発電用エア入口と、前記発電機に接続される発電用エア出口とを接続し前記発電用のエア流路の一部を構成する第2通路と、前記第1通路の一部に設けられたシリンダと、このシリンダ内に、該第1通路を塞ぐ閉塞位置と該第1通路を開放する開放位置との間で移動可能に設けられ、前記静電塗装用スプレーガンのトリガがオフしている通常時にはばねの付勢力により前記閉塞位置に位置され、前記トリガがオンして前記噴霧用エア出口側の圧力が低下することにより前記ばね力に抗して開放位置に変位するピストンと、このピストンと一体的に移動し、該ピストンの閉塞位置で前記第2通路を閉塞し、該ピストンの開放位置で該第2通路を開放させる弁体と、前記第2通路の途中部に設けられ該第2通路のエア流量を絞る固定絞り部とを備えて構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、比較的簡単な構造のエア制御弁により、目的とする機能を実現することができる。
本発明の静電塗装装置によれば、静電塗装用スプレーガンと制御ユニットとを備えて構成されるものにあって、制御ユニットを、噴霧用及び発電用のエア圧力の個々の調整が可能なレギュレータやそれらエア流路の開閉を制御するエア制御弁を有するエア制御部と、発電用エアにより駆動される発電機及び電源制御回路を有する電源制御部とを備えて構成したので、商用電源等の外部電源を不要としながらも、スプレーガンの大型化、高重量化を抑制することができ、また、適切な塗装条件を容易に得ることができるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施例を示すもので、制御ユニットの構成を機能ブロックにて示す図 静電塗装装置の全体構成を概略的に示す図 エア制御弁の構成を示す左側面図(a)、そのB−B線に沿う横断平面図(b)及びC−C線に沿う縦断正面図(c) 従来例を示す図2相当図
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1ないし図3を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施例に係る静電塗装装置11の全体構成を示しており、この静電塗装装置11は、静電塗装用スプレーガン12と、制御ユニット13とを備えて構成される。前記静電塗装用スプレーガン12と制御ユニット13との間は、エアホース14及び送電ケーブル15により接続されている。また、静電塗装用スプレーガン12は、塗料ホース16を介して図示しない塗料供給源に接続されている。前記制御ユニット13には、コンプレッサ等の高圧エア供給源17が接続されている。
前記静電塗装用スプレーガン12は、作業者が手で持って操作するものであり、内部には、図1に示すカスケード18が配設されている。このカスケード18は、昇圧トランス及び高電圧発生回路等を有して構成され、前記送電ケーブル15を介して供給された高周波電源(例えばAC24V、20kHz)を、直流高電圧(例えば−60kV)に変換して、塗料を帯電させるようになっている。
このとき、静電塗装用スプレーガン12は、トリガ19がオン操作されると、前記塗料ホース16を介して供給された塗料が、前記エアホース14を介して供給された噴霧用エアA1により霧化されて、先端のエアキャップ20部分から、帯電された状態で噴霧される。これにて、接地(アース)された被塗装物(陽極)との間に作用する静電気力によって、被塗装物に塗料が塗着される。尚、この静電塗装用スプレーガン12の詳細構造については、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2008−49264号公報等において周知であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
これに対し、前記制御ユニット13は、図1に示すように、大きく分けて、エア制御部21と、電源制御部22とを備えて構成される。そのうち、まず、電源制御部22について述べる。この電源制御部22には、エアモータ23及び発電機24が設けられている。前記エアモータ23は、後述するエア制御部21から、所定の高圧とされた発電用エアA2(図1参照)が供給されて回転駆動され、このエアモータ23の回転力が、発電機24により、回転速度に応じた電圧の交流電力に変換される。尚、前記エアモータ23の回転速度は、1000rpm以下(例えば900rpm)とされ、振動や騒音も小さく、また、エア消費量も、70NL(ノーマルリッター)/min以下と少なく済む。
図1に示すように、発電機24による発電電力は、電源制御回路としての、電源回路25及び高電圧用ドライブ回路26により所定の電圧及び周波数の高周波電源とされ、前記送電ケーブル15を介して静電塗装用スプレーガン12(カスケード18)に供給される。また、前記発電機24による発電電力の一部は、電源回路25を介して、コンピュータ(CPU)を主体として構成される制御回路27の駆動電源とされる。制御回路27は、前記高電圧用ドライブ回路26を制御すると共に、電磁弁28を制御する。
この電磁弁28は、エア制御部21から供給される発電用エアA2の一部を駆動力として、エア表示器(エアランプ)29,30を駆動するためのもので、制御回路27により制御される。そのうち一方のエア表示器29は、電源制御部22が動作して送電ケーブル15から高周波電源が供給されていることを表示するもので、もう一方のエア表示器30は、高周波電源の電圧等に異常が発生したことを表示するものである。また、前記エアモータ23からの排気及び電磁弁28からの排気は、排気管31を通してなされる。
尚、本実施例では、図2に示すように、制御ユニット13は、矩形箱状の密閉ケース32内に、電源制御部22及びエア制御部21の一部(後述するエア制御弁)を収容して構成されている。詳しく図示はしないが、前記密閉ケース32の上面部に、送電ケーブル15が接続されるコネクタや、エアホース14が接続されるホース接続口、接地線34(図2参照)が接続されるコネクタが設けられている。
さて、前記エア制御部21について述べる。図1に示すように、このエア制御部21は、前記高圧エア供給源17の入口部から2つに分岐された噴霧用エア流路35と、発電用エア流路36とを備えている。図2にも示すように、前記噴霧用エア流路35の途中部には、該噴霧用エア流路35を流れる高圧エアの圧力(流量)を調整するための噴霧用のレギュレータ37が設けられ、前記発電用エア流路36の途中部には、該発電用エア流路36を流れる高圧エアの圧力(流量)を調整するための発電用のレギュレータ38が設けられている。
そして、これら噴霧用エア流路35及び発電用エア流路36の下流部は、エア制御弁39に接続されている。このエア制御弁39は、前記静電塗装用スプレーガン12のトリガ19のオン・オフに基づいて、前記噴霧用エア流路35を開閉させてエアホース14に噴霧用エアA1を供給し、その噴霧用エア流路35の開閉に応じて前記発電用エア流路36を開閉させてエアモータ23に発電用エアA2を供給する機能を有している。これと共に、エア制御弁39は、発電用エア流路36における固定絞り弁の機能を有している。
本実施例では、具体的には、エア制御弁39は図3に示す構成を備えている。即ち、エア制御弁39のボディ40は、主部40aの左側面にキャップ部40bをボルト締めにより取付けて構成され、軸方向を図で左右方向とした軸方向に薄形の円筒状(円柱状)に構成されている。このとき、図3(b),(c)に示すように、ボディ40内には、主部40aとキャップ部40bとの間にシリンダ41が形成されている。
図3(a),(b)に示すように、前記ボディ40の外周面には、主部40aの図で右側の前部に位置して、前記噴霧用エア流路35に接続される噴霧用エア入口42が設けられている。また、ボディ40(キャップ部40b)の図で左側面の中央部に位置して、前記エアホース14に接続される噴霧用エア出口43が設けられている。前記噴霧用エア入口42は、前記シリンダ41の図で右部に連通され、前記噴霧用エア出口43は前記シリンダ41の図で左部に連通されている。これにて、図3(c)にも示すように、ボディ40内には、噴霧用エア入口42と噴霧用エア出口43とをつなぐ第1通路44が形成され、この第1通路44の途中にシリンダ41が設けられている。
また、図3(a),(c)に示すように、ボディ40(主部40a)の外周面のうち、図で右側の下部に位置して、前記発電用エア流路36に接続される発電用エア入口45が設けられ、図で右側の上部に位置して、発電用エア出口46が設けられている。このとき、図3(c)に示すように、ボディ40内には、発電用エア入口45と発電用エア出口46とをつなぐ第2通路47が形成されるのであるが、その第2通路47の中間部に、弁座を有する開閉弁部47aが設けられている。さらに、この第2通路47の途中部、この場合開閉弁部47aよりも発電用エア出口46寄り部分には、第2通路47のエア流量を絞るための固定絞り部48が設けられている。尚、この固定絞り部48の直径寸法は、1.2〜2.0mmの範囲内、例えば1.3mmとされている。
そして、図3(b),(c)に示すように、前記シリンダ41内には、ピストン49が該シリンダ41内を図で左室及び右室に仕切るようにして、左右方向に移動可能に設けられる。このピストン49は、シリンダ41の内周面を摺動するような円板状をなし、その中心部から図で右方に延びるシャフト部50を一体的に有して構成されている。前記ボディ40の主部40aには、シリンダ41の右壁面中心から前記第2通路47の開閉弁部47aまで右方に延びる前記貫通孔40cが形成されており、前記シャフト部50は、貫通孔40c内に気密状態を保ったまま摺動可能に挿入されている。シャフト部50の先端部が、前記開閉弁部47aを開閉する弁体50aとされている。
前記ピストン49の左側面と前記シリンダ41の左内壁面(キャップ40b)との間には、コイルばねから成るばね51が配設され、ピストン49はばね51により図で右方に付勢され、通常時には、図示している閉塞位置に位置されている。このとき、前記シリンダ41の内周面は、図で左半部が右半部に比べて内径がやや大きくなる段付き形状に構成されており、ピストン49の外周面は、図で右端部が左側部に比べて外径がやや小さくなる段付き形状とされている。
これにて、静電塗装用スプレーガン12のトリガ19がオフしている状態では、エアホース14内つまりシリンダ41の左室内が比較的高圧な(大気圧よりも高い)な状態となっており、図3(b),(c)に示すように、ピストン49が右側の閉塞位置に位置されている。このピストン49の閉塞位置では、ピストン49の外周面とシリンダ41の内周面とが密着し、第1通路44は閉塞されている。また、この状態では、シャフト部50の先端部の弁体50aが、第2通路47(開閉弁部47a)を閉塞している。
これに対し、静電塗装用スプレーガン12のトリガ19がオンして、エアホース14内つまりシリンダ41の左室内の圧力が低下すると、シリンダ41の右室側の圧力が相対的に大きくなって、ピストン49がばね51の力に抗して図で左方に変位し、開放位置に移動する。図示はしないが、この開放位置では、ピストン49の外周面とシリンダ41の内周面との間に、前記段差部によって高圧エアの流通が可能な比較的大きな隙間ができ、第1通路44が開放される。これにて、噴霧用エア流路35を通って噴霧用エア入口42から供給された高圧のエアが、第1通路44(シリンダ41内)を通って、噴霧用エア出口43から排出され、噴霧用エアA1としてエアホース14を通って静電塗装用スプレーガン12に供給されるのである。
またこのとき、ピストン49の開放位置への変位によって、シャフト部50の先端部の弁体50aが、開閉弁部47aから図で左方に離間し、第2通路47を開放させるようになっている。これにて、発電用エア流路36を通って発電用エア入口45から供給された高圧のエアが、第2通路47を通り、更に固定絞り部48を通って流量が絞られて発電用エアA2とされ、発電用エア出口46から排出され、電源制御部22のエアモータ23に供給される。静電塗装用スプレーガン12のトリガ19がオフされると、第1通路44内の高圧エアの流通が停止し、ピストン49が閉塞位置に戻って第1通路44及び第2通路47は閉塞状態に戻される。
尚、図2に示すように、エア制御部21を構成する部材のうち、噴霧用のレギュレータ37及び発電用のレギュレータ38、並びに配管部分は、前記密閉ケース32の左側壁部の外側に配設されており、密閉ケース32の扉を開けずとも、作業者によるレギュレータ37,38の調整操作が可能とされている。前記エア制御弁39は、密閉ケース32内に収容されている。また、前記排気管31は、密閉ケース32の左側壁部から外側に突出して設けられている。
次に、上記のように構成された静電塗装装置11の作用、効果について述べる。作業者は、静電塗装用スプレーガン12を手で持って操作し、図示しない被塗装物に対する静電塗装の作業を行う。作業者が静電塗装用スプレーガン12のトリガ19をオン操作すると、上記のように、エア制御弁39において第1通路44が開放し、噴霧用エア流路35から噴霧用エアA1がエアホース14を通って静電塗装用スプレーガン12に供給される。これと共に、エア制御弁39において第2通路47が開放し、発電用エア流路36から発電用エアA2がエアモータ23に供給される。
このとき、噴霧用エア流路35及び発電用エア流路36に関して噴霧用のレギュレータ37及び発電用のレギュレータ38によって個々にエア圧力の調整が可能なので、噴霧用エアと発電用エアとが相互に干渉(影響)することなく、塗装条件に適合する圧力(流量)に容易に調整された噴霧用エアA1を、静電塗装用スプレーガン12に供給することができる。発電用エア流路36に関しても、エア制御弁39の固定絞り部48を通して、発電に適した圧力(流量)に容易に調整された発電用エアA2を、エアモータ23(発電機24)に供給することができる。
エア制御部21から供給された発電用エアA2により、エアモータ23及び発電機24が駆動され、その発電電力が、電源回路25、高周波ドライブ回路26、制御回路27により、所定の電圧及び周波数の高周波電源とされ、前記送電ケーブル15を介して静電塗装用スプレーガン12(カスケード18)に供給される。これにより、静電塗装に適した電源を得ることができ、適切な静電塗装の作業を行うことができる。
この場合、本実施例では、カスケード18に供給すべき高周波電源を生成するための発電機24や電源制御回路25,26を有する電源制御部22を、制御ユニット13側に設けるように構成した。これにより、従来のような、エアタービン式発電機を内蔵した大型で高重量のスプレーガンと比較して、静電塗装用スプレーガン12の小型化、軽量化を図ることができる。ちなみに、従来のスプレーガンの重量が約850gであるのに対し、本実施例では約550gに軽量化できた。この結果、作業者の静電塗装用スプレーガン12の取扱いが容易となり、作業性を向上させることができる。
また、エア駆動式の発電機24を採用したことにより、商用電源等の外部電源を不要とすることができることは勿論である。尚、制御ユニット13に設けられるエアモータ23及び発電機24の大きさや重量に特に制限はないので、少量のエアによる低速回転で十分な電力を発電できるような、高能力であり且つ長寿命の発電機24を採用することができる。
しかも、エア制御部21に、静電塗装用スプレーガン12のトリガ19のオン・オフに基づいて噴霧用のエア流路35(第1通路44)を開閉させ、その開閉に応じて発電用のエア流路36(第2流路47)を開閉させるエア制御弁39を設けたので、エア駆動による比較的簡単な構成で、噴霧用エアA1の供給に連動させて、エアモータ23及び発電機24に対する発電用エアA2の入り切りを制御することができる。
このように本実施例の静電塗装装置11によれば、商用電源等の外部電源を不要としながらも、静電塗装用スプレーガン12の大型化、高重量化を抑制することができ、また、適切な塗装条件を容易に得ることができるという優れた効果を奏する。また、特に本実施例では、上記構成のエア制御弁39を採用したことにより、比較的簡単な構造でありながら、目的とする機能を実現することができるものである。
尚、本発明は上記した一実施例に限定されるものではなく、例えばエア制御弁の構成としては様々な変形が可能であり、また、上記実施例における電圧や固定絞り部の内径、重量等の具体的数値はあくまでも一例を示したものに過ぎない等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11は静電塗装装置、12は静電塗装用スプレーガン、13は制御ユニット、14はエアホース、15は送電ケーブル、17は高圧エア供給源、18はカスケード(高電圧発生回路)、19はトリガ、21はエア制御部、22は電源制御部、24は発電機、25は電源回路(電源制御回路)、26は高電圧用ドライブ回路(電源制御回路)、27は制御回路、32は密閉ケース、35は噴霧用エア流路、36は発電用エア流路、37は噴霧用レギュレータ、38は発電用レギュレータ、39はエア制御弁、40はボディ、41はシリンダ、42は噴霧用エア入口、43は噴霧用エア出口、44は第1通路、45は発電用エア入口、46は発電用エア出口、47は第2通路、48は固定絞り部、49はピストン、50aは弁体、51はばねを示す。

Claims (2)

  1. 高電圧発生回路を内蔵し帯電させた塗料を噴霧して被塗装物に塗着させる静電塗装用スプレーガンと、この静電塗装用スプレーガンに対しエアホースを介して噴霧用エアを供給すると共に送電ケーブルを介して電源を供給する制御ユニットとを備えて構成される静電塗装装置であって、
    前記制御ユニットは、高圧エア供給源から供給される高圧エアを前記噴霧用エア及び発電用エアに分配して供給するエア制御部を備えると共に、前記発電用エアにより駆動される発電機及びこの発電機による発電電力を前記高電圧発生回路に供給する電源に変換する電源制御回路を有する電源制御部を備え、
    前記エア制御部には、前記高圧エアの入口部から2つに分岐された噴霧用及び発電用の2つのエア流路に関して、個々にエア圧力の調整が可能なレギュレータが設けられると共に、前記静電塗装用スプレーガンのトリガのオン・オフに基づいて前記噴霧用のエア流路を開閉させ、その開閉に応じて前記発電用のエア流路を開閉させるように構成され、且つ、該発電用のエア流路の固定絞り機能を有するエア制御弁が設けられていることを特徴とする静電塗装装置。
  2. 前記エア制御弁は、ボディ内に、
    噴霧用エア入口と、前記エアホースに接続される噴霧用エア出口とを接続し前記噴霧用のエア流路の一部を構成する第1通路と、
    発電用エア入口と、前記発電機に接続される発電用エア出口とを接続し前記発電用のエア流路の一部を構成する第2通路と、
    前記第1通路の一部に設けられたシリンダと、
    このシリンダ内に、該第1通路を塞ぐ閉塞位置と該第1通路を開放する開放位置との間で移動可能に設けられ、前記静電塗装用スプレーガンのトリガがオフしている通常時にはばねの付勢力により前記閉塞位置に位置され、前記トリガがオンして前記噴霧用エア出口側の圧力が低下することにより前記ばね力に抗して開放位置に変位するピストンと、
    このピストンと一体的に移動し、該ピストンの閉塞位置で前記第2通路を閉塞し、該ピストンの開放位置で該第2通路を開放させる弁体と、
    前記第2通路の途中部に設けられ該第2通路のエア流量を絞る固定絞り部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の静電塗装装置。
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