JP5535355B2 - 接続性確認方法、通信システム及び通信装置 - Google Patents

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本発明は、パケット通信システムに関し、更に詳しくは、パスの接続性確認等のため折返し試験を行う通信システムに関する。
専用線や公衆電話サービスは、100年以上の長い間、企業の基幹業務や国防などミッションクリティカルな通信を必要とする分野で重要な役割を果たしてきた。
一方、近年の通信トラヒックの急増に伴い、高速通信が容易なパケット交換網が爆発的に普及し、その部品は大量生産により急激な低価格化が進んでいる。さらに、パケット交換網では、MPLS(Malti−Protocol Label Switching)などのVPN技術を用いることで、複数のユーザを論理的に完全に分離した網にユーザを収容可能となり、装置の共有化による低コスト化とセキュリティを両立できる。このため、老朽化しメンテナンスコストが増大し、高速化が困難な専用線や公衆電話サービスをパケット交換網で置き換え、高速化・大容量化することが望まれている。これを受けIETF(Internet Engineering Task Force),ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication sector)などの国際標準化団体において、従来の専用線や公衆電話サービスを収容するのに適した方式として、MPLS−TP(MPLS Transport−Profile)の策定を開始した。MPLS−TPは、パケット交換網の最大の欠点である信頼性の確保を最重要課題とし、障害検出のためのOAM(Operation Administration and Maintenance)や通信経路切替のためのAPS(Automatic Protection Switching)などを中心に標準化が進められている。特に、障害の検出や故障個所特定に大きな役割を担うOAMは、信頼性の核となる技術である。
MPLSというプロトコルは、1つまたは複数のラベルと呼ばれるヘッダによりパケットをカプセル化し、網の途中ノード(LSR:Label Switching Router)ではこのラベルのみを見て転送するため、高速化が容易なアーキテクチャとなっている。ここで複数のラベルが付与されているパケットの場合、通常のMPLSのLSRは最も外側(1段目)のラベルに含まれるLSP(Label Switched Path)IDを転送する際のキーとして使用する。一方、パスの端点となる装置(LER:Label Edge Router)ではパケットに付与されているMPLSラベルからユーザやサービスを識別し、ラベルを削除し、ペイロードを取り出し、その後の処理(転送や終端など)を実施する。このようにMPLSは網の端点となるLER間を複数のLSRを経由した線(パス)で結ぶプロトコルであり、そのパスは転送用の1段目のMPLSラベルにより指定される。MPLS−TPは、このMPLSと互換性を維持することが最重要視されており、新規に追加されるOAMもこのアーキテクチャに合致するように策定されている。
OAMの機能は、障害検出、障害箇所特定、網の性能測定などの機能に大別される。特に、高い稼働率を求められる専用線サービスなどへの適用を考慮すると、装置部品の修理や交換が必要となる深刻な障害による通信断時間を最小化することが必須であり、障害発生箇所を迅速に特定するOAM機能が重要な役割を果たす。故障個所を特定するOAMとしては、網内の途中ノードで折返し、接続性試験を行うLB(Loop Back)やLT(Link Trace)、PT(Path Trace)がある。だだし、上述のようにMPLSは網内の経路(線)を指定するプロトコルであるため、網内での折返し位置を点で指定することが困難であるという特徴を有する。
このため、従来のMPLSでも使用されたPing(RFC4379:非特許文献1)などでは、転送用のMPLSラベルに存在するTTL(Time To Live)を用いて実現されている。TTLは、本来網内でループが発生した場合に無限に網内に留まることを防止するため、有限回数装置を経由(ホップ)した場合に廃棄するために導入された。パケットがLSRをホップする毎に転送用の1段目のMPLSラベルのTTLが‘1’減算され、‘0’になると当該装置内で当該パケットは廃棄されるという性質を有している。この性質を利用し、従来のMPLSのPingやTrace Routeは、OAMパケットを送信するノードが折返し点となるノードでちょうど‘0’となるように1段目のMPLSラベルのTTLを設定することで、折返し点の指定を実現している。折返し点となるLSRでは、転送用の1段目のMPLSラベルのTTLが‘0’となるため当該パケットを廃棄することになる。しかし、PingやTrace RouteをサポートしているLSRの場合、TTL‘0’となったパケットは単に廃棄されるのではなく、ペイロードのチェックが行われ、PingやTrace Routeパケットであると判定すると当該パケットの折返し処理を実施する。以上のように、従来のMPLSのOAMでは、折返し処理を転送用の1段目のMPLSラベルのTTLを用いることで実現しており、現在標準化が進められているMPLS−TPのOAMにおいても同様の手法が取り入れられている。
一方、ITU−Tにおいて標準化が進められていたT−MPLS(Transport MPLS)のOAMとしてG.8114(非特許文献2)があった(MPLS−TPの標準化がIETFで開始以降は無効とされている)。G.8114ではOAM識別用に用いるMPLSラベルのTTLにより折返し点を指定していた。OAM識別用ラベルは転送用ラベルの内側(2段目以降)に付与され、転送用のMPLSラベルと同様のフォーマットであるが、通常経路のIDを示すLSP IDが予約値である“14”が固定で指定される。G.8114では、このOAMラベルの未使用フィールドであるTTLを所望のホップ数となるように折返し点を指定する。OAM識別用ラベルのTTLはOAMを処理可能なポイントで‘1’減算されるので、ホップ数には途中ノードでG.8114をサポートし処理するポイントの数(MIP数―1)を設定する。このMIPをIngressおよびEgressの双方に設けることが開示されている。
また、通常の専用線や公衆電話サービスに用いられるATM装置等の伝送装置では、折返しポイントを網内の固有のID(Location ID)により指定する。例えば、特許文献1の[0014]には、ATMセルのLocation IDを利用して、ATM交換機1の装置内区分3a、4a、5a(Ingress、Egressも分離可能)を指定して、導通(折返し)試験を行うことが開示されている。特許文献1の[0015]では、ATM交換機1の返信手段3b、4b、5bがループバックOAMセル6の上記Location IDを参照し、自装置区分を示す識別子の場合に折返すことが記載されている。
特開平11−122261号公報
IETF RFC4379(Detecting MULTI−Protocol Label Switched (MPLS) Data Plane Failures) ITU−T勧告草案(2007年4月) G.8114(Operation & Maintenance mechanisms for T−MPLS layer networks)
MPLS-TP装置において、従来の専用線や公衆電話サービスと同等の信頼性や稼働率を実現するためには、故障箇所特定の単位は詳細であればあるほどよく、それらのメカニズムはこれまでのMPLSとの互換性を確保することが必須である。
この観点から、従来のPingなどと同様に転送ラベルのTTLにより折返し点を指定する方法では、TTLが装置をホップする毎に減算されるという性質上折返し点として指定可能な単位が装置単位に固定されてしまう。一方、装置の入力(Ingress)と出力(Egress)を折返し点として指定することが出来れば、装置のIngressで折返し失敗すれば、装置入力側の通信路の故障が高いと判断でき、通信路の故障である場合新たな通信路を確保し装置への接続を変更するなどの対処が必要となる。一方、装置のIngressでの折返しは成功するものの、装置のEgressでの折返しに失敗する場合は、通信路の故障ではなく設定不備や装置内の故障だと特定することが可能であるため、装置設定の見直しや部品交換作業を優先させることになる。
また、故障特定単位が装置単位であるとこのような復旧対処を同時に平行して実施しなければならず、非常に高コストであることに加え、復旧リソースが分散してしまうため復旧時間の長期化を招く。このため、従来の転送ラベルのTTLにより折返し点を指定する方法では、高信頼な網を構築することが困難であった。
しかしながら、G.8114ではOAM識別ラベルのTTLという通常のMPLSのLSRでは参照しないフィールドを用いて折返し点を指定しているため、MPLS−TP OAMには適用できない。具体的な問題としては、従来のMPLSにはPHP(Penultimate Hop Popping)と呼ばれ、パスの終端装置となるLERの1つ前段のLSRにて転送用ラベルを削除してしまい、LERでは転送用の内側の2段目以降のラベルもしくはペイロードのみを見て処理をすることが規定されている。これにより、LERでは転送用ラベルの解析、検索などの処理が省略できるため、装置の実装が非常に簡便になるという長所があり、広く普及している機能である。このため、このPHPを想定してMPLS−TPではOAM識別ラベルのTTLは‘1’となるように標準化により決定している。これは、仮にPHPによりOAM識別ラベルのみのパケットがLERに流入した場合でも、TTLが‘1’となっているため転送などの異常処理を防止するという効果を期待したものである。このため、G.8114の手法は従来のMPLSとの互換性という意味で大きな課題がある。また、G.8114の手法では、全ての転送装置で折返し試験パケットかを判断するために転送用ラベルのみではなく、内側のOAMラベルを参照する処理が必要となるため高速な転送処理の妨げとなる。
また、特許文献1(上記のMPLS装置以外)に記載の方法は、自装置で折り返すか否かを判定する際に、ATMセルのペイロードの解析までを必要とする。しかしながら、可変長パケット処理が必須のMPLSおよびMPLS−TPにおいては、LSRにおいてペイロードの解析までを行った上での転送処理が必要となると、高速化に大きな課題が発生することに加え、1段目のラベルのみでパケット中継を行う従来のLSRとの互換性が確保できないため、適用できない。
以上より、MPLS−TPのOAMとしては、専用線や公衆電話サービスと同様に装置のIngressやEgressなどの細かい単位で折返し点を指定可能にすることと、従来のMPLSの様々な既存処理との互換性を維持することの両立が必要である。
上記課題を解決するため、本発明のパケット通信システムは、複数の通信装置を備え、通信パスを介して前記複数の通信装置間でパケットを転送する通信システムであって、前記複数の通信装置のうち第1の通信装置は、前記通信パス上のいずれかの通信装置でパケットを折り返して前記通信パスの接続性を確認する場合に、前記パケットを折り返す通信装置を指定するため第1の情報を前記パケットのヘッダ情報の第1の領域に格納し、さらに、前記パケットを前記指定された通信装置内の折返し点に関する第2の情報をパケットのヘッダ情報内の第2の領域に格納し、該第1の情報及び第2の情報が付与されたパケットを送出することを特徴の一つとする。
これにより、通信装置の入側及び出側を指定して、接続性確認試験を行うことができる。また、本発明を適用していない従来のMPLSおよびMPLS−TPの装置と互換性を維持することが可能であることに加え、故障個所の切り分け精度が向上し、装置の修理や交換にかかるコストと時間を低減できる。これにより、通信キャリアは現状のMPLSからスムーズにMPLS−TPへ移行できるとともに、通信断によるサービス停止を短縮できるため、非常に高信頼なサービスをユーザに提供することが可能となる。
本発明の通信システムにおける折返し試験の一例を示す図である。 本発明の通信システムに流れるイーサネット通信パケットのフォーマットを示す図である。 本発明の通信システムに流れるMPLS通信パケットのフォーマットを示す図である。 本発明の通信システムに流れるMPLSラベルのフォーマットを示す図である。 本発明の通信システムに流れるMPLS OAM通信パケットのフォーマットを示す図である。 通信装置10Nの構成を示すブロック図である。 通信装置10Nの入力パケットに付加される装置内ヘッダのフォーマットを示す図である。 図6の入力ヘッダ処理部103が備えるイーサネット処理の場合のヘッダ処理テーブルを示す図である。 図6の入力ヘッダ処理部103が備えるMPLS処理の場合のヘッダ処理テーブルを示す図である。 図6のスイッチ部11が備えるフレーム転送テーブルを示す図である。 図6の出力ヘッダ処理部106が備えるイーサネット処理の場合のヘッダ処理テーブルを示す図である。 図6の出力ヘッダ処理部106が備えるMPLS処理の場合のヘッダ処理テーブルを示す図である。 図6の入力ヘッダ処理部103が実行する入力ヘッダ処理S100のフローチャートである。 図6の入力ヘッダ処理部103が実行するLSR処理S200のフローチャートである。 図6の入力ヘッダ処理部103が実行するLER処理S300のフローチャートである。 図6の出力ヘッダ処理部106が実行する出力ヘッダ処理S400のフローチャートである。 図6の出力ヘッダ処理部106が実行するMPLS出力処理S500のフローチャートである。 図6の折返し処理部109が実行する折返し処理S600のフローチャートである。 本発明が適用される他の通信システムの通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明が適用される他の通信システムにおける折返し試験の一例を示す図である。 図19の入力ヘッダ処理部103が実行するLSR処理S700のフローチャートである。 本発明が適用される他の通信システムの通信装置の構成を示すブロック図である。 図22の入力処理部1030と出力処理部1060の構成を示すブロック図である。 図22の入力処理部1030―1〜Nが実行するLER処理S800のフローチャートである。 図22の入力処理部1030―1〜Nが実行するLSR処理S900のフローチャートである。 図22の出力処理部1060―1〜Nが実行するMPLS出力処理S1000のフローチャートである。 本発明が適用される他の通信システムの通信装置の構成を示すブロック図である。 図27の入力処理部1030―1〜Nが実行するLSR処理S1100のフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の通信システムにおいてOAMパケットを用いた折返し試験の一例を示す。
本実施例の通信装置は、MPLS網MW1のエッジ装置(LER)と中継装置(LSR)どちらでも装置構成などは同一であり、事前設定や入力されるパケットに応じてLERとして動作する場合とLSRとして動作する場合があるだけである。本図では、MPLS網上の位置から便宜上通信装置10Aおよび10NがLER動作、通信装置10BがLSR動作しているものとする。
本図では、MPLSパスMP1の接続性をチェックするため、折返し用のOAMパケットを通信装置10AからMPLS網MP1内の折返し点を指定して折返して試験を実行するシーケンスを示している。
第一に、通信装置10Aから1ホップの通信装置10Bのインタフェース(NIF)10B−1のIngress側を折返し用のOAMパケットの折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置10Aから折返し要求用のOAMパケット42を挿入する(P100)。この際、通信装置10Aの管理者(オペレータ)が折返しポイントや試験対象となるユーザを指定し、折返し試験の実行命令を通信装置10Aに対して実行する。この命令を通信装置10Aが受信すると、図6に示す以下の機能ブロックにより挿入処理が実施される。ノード管理部12が挿入するNIF 10B−1上のNIF管理部110に対して、挿入するポート101−n、および折返しポイントや挿入対象となるユーザを指定し、挿入命令を発行する。それを受けたNIF管理部110がOAMパケットを生成し、出力スケジューラ108に挿入要求を発行し、当該OAMパケットが挿入される。尚、OAMパケットのパケットフォーマットは図5に示しており、後述する。折返し要求用OAMパケット42は、転送用MPLSラベル(図4に示す)414―1として、LSP ID:4141にMPLSパスMP1を示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144に‘1’が付与される。さらに、ユーザ識別用MPLSラベル414―2として、LSP ID:4141にユーザを示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。さらに、OAM識別用MPLSラベル414―3として、LSP ID:4141にOAMを示すID(例えば“14”)、TC:4142に‘0’、Sビット4143に‘1’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。ペイロード部424は、本パケットが折返し要求用のOAMパケットであることを示す情報を含むフィールドである。これにより、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144により折返し装置として通信装置10Aから1ホップのLSRである通信装置10Bが指定され、さらにOAM識別用MPLSラベル414―3のTC:4142により、折返し点として通信装置10BのIngress側のNIF:10B−1が指定されたことになる。
この折返し要求用OAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、まず転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が‘1’であるため、自装置で廃棄または折返し処理が必要と判断し、OAM識別用MPLSラベル414―3を解析し、TC:4142が‘0’であるためIngress側折返しの可能性があると判断し、終端される(P101)。詳細は図15に示す。
続いて、折返し要求用OAMパケットの必要部分のみを書き換え、折返し応答OAMパケット42として10B−1から通信装置10Aに送信される(P102)。特に、書き換える領域としては、LSP ID4141、ペイロード部424、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144であり、LSP ID:4141を折り返すMPLSパスMP1の逆方法を指定するように変更すること、ペイロード部424を折返し応答OAMパケットを示す情報に変更することに加え、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144を“255”(最大値)とすることで確実に通信装置10Aに返送されるようにすることが重要である。
そして、通信装置10Aは、上記折返し応答OAMパケット42を受信すると、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144に関係なく、各MPLSラベル、ペイロード部の解析を行い、自装置に設定されたMPLSパスMP1への折返し応答OAMパケットであることを判定し、終端される(P103)。詳細は図13、図14で述べる。これで、LSRとなる通信装置10BのNIF:10B−1のIngress側での折返し試験が完了する。
第二に、通信装置10Aから1ホップの通信装置10BのNIF:10B−nのEgress側を折返し用OAMパケットの折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置10Aから折返し要求用のOAMパケット42を挿入する(P200)。折返し要求用OAMパケット42は、転送用MPLSラベル414―1として、LSP ID:4141にMPLSパスMP1を示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144に‘1’が付与される。さらに、ユーザ識別用MPLSラベル414―2として、LSP ID:4141にユーザを示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。さらに、OAM識別用MPLSラベル414―3として、LSP ID:4141にOAMを示すID(例えば“14”)、TC:4142に‘1’、Sビット4143に‘1’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。ペイロード部424は、本パケットが折返し要求用のOAMパケットであることを示す情報を含むフィールドである。これにより、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144により折返し要求用OAMパケットの折返し装置として通信装置10Aから1ホップのLSRである通信装置10Bが指定され、さらにOAM識別用MPLSラベル414―3のTC:4142により、折返し要求用OAMパケットの折返し点として通信装置10BのEgress側のNIF:10B−nが指定されたことになる。
この折返し要求のOAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、まず転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が‘1’であるため、自装置で廃棄または折返し処理が必要と判断し、OAM識別用MPLSラベル414―3を解析し、TC:4142が‘1’であるためIngress側折返しではないため、折返し要求用OAMパケットを透過する(P201)。
この透過された折返し要求OAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B−2のEgress側に到着すると、転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が‘1’であるため、自装置で廃棄または折返し処理が必要と判断し、OAM識別用MPLSラベル414―3を解析し、TC:4142が‘1’であるためEgress側折返しの可能性があると判断し、終端される(P202)。
続いて、P102と同様の折返し応答OAMパケット42の挿入処理を実施する(P203)。
続いて、上記折返し応答のOAMパケット42がNIF:10B−1のEgress側に到着すると、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144が“2”以上であるため、TTLを‘1’減算し、転送される(P204)。
そして、通信装置10Aは、P103と同様の折返し応答OAMパケット42の受信処理を行う(P205)。これで、LSRとなる通信装置10BのNIF:10B−2のEgress側での折返し試験が完了する。
最後に、通信装置10Aから2ホップの通信装置10NのNIF:10N−1のIngress側を折返し用OAMパケットの折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置10Aから折返し用のOAMパケット42を挿入する(P300)。折返し用OAMパケット42は、転送用MPLSラベル414―1として、LSP ID:4141にMPLSパスMP1を示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144に‘2’が付与される。さらに、ユーザ識別用MPLSラベル414―2として、LSP ID:4141にユーザを示すID、TC:4142にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)、Sビット4143に‘0’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。さらに、OAM識別用MPLSラベル414―3として、LSP ID:4141にOAMを示すID(例えば“14”)、TC:4142に‘0’、Sビット4143に‘1’、TTL:4144にデフォルト値(本実施例では任意の値でよい)が付与される。ペイロード部424は、本パケットが折返し要求用のOAMパケットであることを示す情報を含むフィールドである。これにより、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144により折返し要求用のOAMパケットの折返し装置として通信装置10Aから2ホップのLSRである通信装置10Nが指定され、さらにOAM識別用MPLSラベル414―3のTC:4142により、折返し要求用のOAMパケットの折返し点として通信装置10NのIngress側のNIF:10N−1が指定されたことになる。
この折返し要求用OAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、まず転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が“2”以上であるため、折返し要求用OAMパケットを透過する(P301)。
この透過された折返し要求用OAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B−nのEgress側に到着すると、通信装置10Bは、P204と同様の処理を実施し、折返し要求用OAMパケット42を透過する(P302)。
この透過された折返し要求用OAMパケット42が通信装置10NのNIF:10N−1のIngress側に到着すると、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144に関係なく、通信装置10Nは、各MPLSラベル、ペイロード部の解析を行い、自装置に設定されたMPLSパスMP1への折返し要求用OAMパケットであることを判定し、終端する(P303)。
続いて、通信装置10Nは、P102と同様の折返し応答OAMパケット42の挿入処理を実施する(P304)。
この折返し応答OAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B−nのIngress側に到着すると、通信装置10Bは、折返し応答OAMパケット42にP301と同様の処理を実施し、透過する(P305)。
続いて、上記折返し応答のOAMパケット42が通信装置10BのNIF:10B−1のEgress側に到着すると、通信装置10Bは、折返し応答のOAMパケット42にP204と同様の処理を実施し、透過する(P306)。
そして、通信装置10Aは、P103と同様の折返し応答OAMパケット42の受信処理を行う(P307)。これで、LERとなる通信装置10NのNIF:10N−1のIngress側での折返し試験が完了する。
これにより、転送用MPLSラベルのTTL及びそれ以外のヘッダ情報を用いて通信装置の入り側及び出側を指定して、接続性確認試験を行うことができる。
図2は、本実施例において、通信装置10NがMPLS網MW1の外から受信する通信パケット40のフォーマットを示す。
通信パケット40は、宛先MACアドレス401、送信元MACアドレス402、VLANタグ403、後続ヘッダの種類を示すタイプ値404からなるMACヘッダと、ペイロード部405と、パケットチェックシーケンス(FCS)406とからなる。
宛先MACアドレス401と送信元MACアドレス402には、LER10NのMACアドレスが格納される。VLANタグ403は、フロー識別子となるVLANIDの値(VID♯)を示している。
図3は、通信装置10Nが、MPLS網MW1内で送受信する通信パケット41のフォーマットを示す。本実施例では、MPLS−TPを用いてイーサネットを収容する際に使用されるMartiniフォーマットを想定している。
通信パケット41は、宛先MACアドレス411、送信元MACアドレス412、後続ヘッダの種類を示すタイプ値413からなるMACヘッダと、転送用MPLSラベル414−1と、ユーザ識別用MPLSラベル414−2と、ペイロード部415と、FCS:416とからなる。ペイロード部415は、図2に示した通信パケット40のイーサパケットがカプセル化されている。本Martiniフォーマットは、MPLSラベル2段を有しており、1段目のMPLSラベル414−1(転送用MPLSラベル)は網内の転送経路を示し、2段目のMPLSラベル414−2(ユーザ識別用MPLSラベル)はPsudo Wire用のラベルとしてユーザやサービスを識別するために用いられる。
図4は、図3に示すMPLSラベル414のフォーマットを示す。
MPLSラベル414は、MPLSパスやユーザのIDを表すLSP ID:4141、転送優先度を表すTraffic Class(TC)4142、当該ラベルがMPLSラベルの最終段のものであることを示すSビット4143と、ループ防止用に用いられるTTL:4144とからなる。本フォーマットは転送用MPLSラベル414−1およびユーザ識別用MPLSラベル414−2で同様である。
図5は、通信装置10Nが、MPLS網MW1内で送受信するOAMパケット42のフォーマットを示す。
OAMパケット42は、宛先MACアドレス421、送信元MACアドレス422、後続ヘッダの種類を示すタイプ値423からなるMACヘッダと、転送用MPLSラベル414−1と、ユーザ識別用MPLSラベル414−2と、OAM識別用MPLSラベル414−3と、ペイロード部424と、FCS425とからなる。ペイロード部424は、OAM専用の情報が格納されている。本図では、ユーザ用OAMパケットを示しており、MPLSラベル2段の後にOAM識別用のMPLSラベルを有している。仮にユーザ用ではなく転送用パス上で用いられるOAMパケットの場合、MPLSラベルは転送用MPLSラベル414−1の後にOAM識別用MPLSラベルが配置される。
図6は、通信装置10Nの構成を示す。
通信装置10Nは、複数のネットワークインタフェースボード(NIF)10(10−1〜10−n)と、これらのNIFに接続されたスイッチ部11、装置全体を管理するノード管理部12からなる。
各NIF:10は、通信ポートとなる複数の入出力回線インタフェース101(101−1〜101−n)を備え、これらの通信ポートを介して、その他の装置と接続されている。本実施例では、入出力回線インタフェース101は、イーサネット(登録商標)用の回線インタフェースとなっている。尚、入出力回線インタフェース101は、イーサネット(登録商標)用の回線インタフェースに限られない。
各NIF:10は、これらの入出力回線インタフェース101に接続された入力ヘッダ処理部103と、入力ヘッダ処理部103に接続された入力パケットバッファ104と、入力パケットバッファ104と接続された入力スケジューラ105を有する。また、各NIF:10は、スイッチ部11に接続された複数のSWインタフェース102(102−1〜102−n)と、これらのSWインタフェースに接続された出力パケットヘッダ処理部106と、出力パケットヘッダ処理部106に接続された出力パケットバッファ107と、出力パケットバッファ107と接続された出力スケジューラ108を有する。
ここで、SWインタフェース102−iは、入出力回線インタフェース101−iと対応しており、入出力回線インタフェース101−iで受信した入力パケットは、SWインタフェース102−iを介してスイッチ部11に転送される。また、スイッチ部11からSWインタフェース102−iに振り分けられた出力パケットは、入出力回線インタフェース101−iを介して、出力回線に送出される。このため、入力ヘッダ処理部103、入力パケットバッファ104、入力スケジューラ105、出力ヘッダ処理部106、出力パケットバッファ107、出力ヘッダ処理部108は、回線毎に独立な構造となっており、各回線のパケットが混ざり合うことはない。
入出力回線インタフェース101−iは、入力回線から通信パケット40または41、またはOAMパケット42を受信すると、受信パケットに、図7に示す装置内ヘッダ45を付加する。装置内ヘッダ45は、フローID:451と、受信ポートID:452と、受信NIF ID:453と、パケット長454とを示す複数のフィールドとからなっている。
入出力回線インタフェース101−iが、受信パケットに装置内ヘッダ45を付加した時点では、設定レジスタ111から取得したポートとNIFのIDをそれぞれ受信ポートID:452とNIF ID:453に格納する。一方、フローID:451は空欄となっている。このフィールドには、入力ヘッダ処理部103によって有効値が設定される。
入力ヘッダ処理部103は、後述する入力ヘッダ処理S100を実施して、入力ヘッダ処理テ−ブル23を参照し、各入力パケットの装置内ヘッダ45にフローID:451を追加するとともに、その他ヘッダ処理が実施される。入力ヘッダ処理S100の結果、入力パケットは、折返し処理部109または入力パケットバッファ104に回線毎に格納されるか、もしくは廃棄される。ここで、入力ヘッダ処理テーブル23は、通信パケット40のイーサネットを処理するモードと、通信パケット41および42のMPLSを処理するモードで設定内容が下記のように異なる。本処理モードは、設定レジスタ111によって指定される。
図8に、設定レジスタ111にイーサネット処理モードと設定されている場合の入力ヘッダ処理テ−ブル23を示す。イーサネット処理の場合の入力ヘッダ処理テーブル23は、VLANID:231と、入力NIF ID:232と、入力ポートID:233の組合わせを検索キーとして、フローID:234を示すテーブルエントリを検索するためのものである。ここで、フローID:234は、本通信装置10Nにおいて各フローを特定するIDであり、双方向で同じIDを使用する。
一方、図9に、設定レジスタ111にMPLS処理モードと設定されている場合の入力ヘッダ処理テ−ブル23を示す。MPLS処理の場合の入力ヘッダ処理テーブル23は、LSPID1:235と、LSP ID2:236の組合わせを検索キーとして、フローID:234を示すテーブルエントリを検索するためのものである。ここで、LSP ID1:235には、受信パケットに付与されている1段目のMPLSラベル:414―1に格納されているLSP ID:4141が、LSP ID2:236には、受信パケットに付与されている2段目のMPLSラベル:414―2に格納されているLSP ID:4141が設定される。LERのように当該装置で転送用MPLSラベル414―1とユーザ識別用MPLSラベル414―2の双方を識別する場合には、入力ヘッダ処理テ−ブル23は両方の転送用MPLSラベル414―1とユーザ識別用MPLSラベル414―2の組合わせで検索される。一方、LSRのように当該通信装置で転送用MPLSラベル414―1のみを識別する場合には、入力ヘッダ処理テ−ブル23は転送用MPLSラベル414―1のみで検索される。これにより、装置内ヘッダのフローIDをMPLSラベルから決定する。
入力スケジューラ105は、入力パケットバッファ105にパケットが格納されると、それを回線毎に独立に読出し、その回線に対応するSWインタフェース102−1〜102−nに出力する。さらに、入力スケジューラ105は、折返し処理部109からの挿入パケットと、入力パケットバッファ104からのパケットの読出しのスケジューリングを行う。上記挿入パケットは、折返し処理部109から挿入される折返し応答OAMパケットである。
スイッチ部11は、各NIFのSWインタフェース102−1〜102−nから入力パケットを受け取り、フレーム転送テーブル22から出力NIFと出力ポートIDを特定し、対応するSWインタフェース102−iに、出力パケットとして転送する。
図10にフレーム転送テーブル22を示す。フレーム転送テーブル22は、フローID:221と、入力NIF ID:222と、入力ポートID:223の組合せを検索キーとして、出力NIF ID:224と、出力ポートID:225とを示すテーブルエントリを検索するためのものである。ここで、入力NIF ID:222および入力ポートID:223は、各NIFの各SWインタフェースに物理的に固定で割当てられるものであり、入力パケットをどのSWインタフェースから受信したかによって一意に決定できる。スイッチ部11は、それをもってフレーム転送テーブル22を検索する。
各SWインタフェース102が受信した出力パケットは、次々と出力ヘッダ処理部106に供給される。
出力ヘッダ処理部106は、後述する出力ヘッダ処理S400を実施して、出力ヘッダ処理テ−ブル24を参照し、各出力パケットのヘッダ処理が実施される。出力ヘッダ処理S400の結果、出力パケットは、折返し処理部109または出力パケットバッファ107に回線毎に格納されるか、もしくは廃棄される。ここで、出力ヘッダ処理テーブル24は、通信パケット40のイーサネットを処理するモードと、通信パケット41および42のMPLSを処理するモードで設定内容が下記のように異なる。本処理モードは、設定レジスタ111によって指定される。
図11に、設定レジスタ111にイーサネット処理モードと設定されている場合の出力ヘッダ処理テ−ブル24を示す。イーサネット処理の場合の出力ヘッダ処理テーブル24は、フローID:241を検索キーとして、VLANタグ処理242と、VLANタグ243とを示すテーブルエントリを検索するためのものである。ここで、VLANタグ処理242は、出力パケットに対するVLANタグ処理を指定し、それに必要なタグ情報がVLANタグ243に設定される。
一方、図12に、設定レジスタ111にMPLS処理モードと設定されている場合の出力ヘッダ処理テーブル24を示す。MPLS処理の場合の出力ヘッダ処理テーブル24は、フローID:241を検索キーとして、MPLSラベル処理244と、MPLSラベル1:245と、MPLSラベル2:246とを示すテーブルエントリを検索するためのものである。ここで、MPLSラベル処理244は、出力パケットの転送用MPLSラベル414―1およびユーザ識別用MPLSラベル414−2に対する処理を指定し、それに必要なラベル情報がMPLSラベル1:245およびMPLSラベル2:246に設定される。LERのように当該装置で転送用ラベルMPLS414―1とユーザ識別用MPLSラベル414―2の双方を付与する場合には、出力ヘッダ処理テ−ブル24には転送用MPLSラベル414―1とユーザ識別用MPLSラベル414―2を付与するため、MPLSラベル処理244に2段付与とされる。さらに、この場合には宛先MACアドレス411と送信元MACアドレス412とイーサタイプ値413を付与する。この際、宛先MACアドレス411及び送信元MACアドレス412は、ポート毎に設定レジスタ111に設定されている値を上書きしてもよいし、入力ヘッダ処理テーブル23に、フローID毎に登録しておきそれを上書きしてもよい。ただし、ポート毎に装置固定に設定される値を上書きする場合、宛先MACアドレスはマルチキャストアドレスとする必要がある。また、イーサタイプ値413には設定レジスタ111に設定されているMPLSを示すイーサタイプ値が格納される。一方、LSRのように当該装置で転送用MPLSラベル414―1のみを処理する場合には、出力ヘッダ処理テ−ブル24には1段変換、1段削除、透過などの転送用MPLSラベル414―1のみでを処理する設定が書き込まれる。
出力スケジューラ108は、出力パケットバッファ107にパケットが格納されると、それを回線毎に独立に読出し、その回線に対応する入出力回線インタフェース101に出力する。さらに、出力スケジューラ108は、折返し処理部109やNIF管理部110からの挿入パケットと、出力パケットバッファ107からのパケットの読出しのスケジューリングを行う。上記挿入パケットは、折返し処理部109から挿入される折返し応答OAMパケット、及びNIF管理部110から挿入する折返し要求OAMパケットである。つまり、このNIF管理部110から折返し試験が開始されることになる。この際、NIF管理部110はノード管理部12から折返し要求OAMパケットの挿入命令を受信し、装置内ヘッダ45の受信ポートID:453に対応するポートに出力されるように、出力スケジューラ108に挿入する。入出力回線インタフェース101は、受信した出力パケットから装置内ヘッダ45を除去し、図2、図3、図5に示したフォーマットで出力パケットを出力回線に送出する。
折返し処理部109は、入力ヘッダ処理部103または出力ヘッダ処理部106から受信した折返し要求のOAMパケットに対して折り返すために必要なMPLSラベルの書き換えやペイロードの書き換えのため、後述する折返し処理S600を実施する。折返し処理S600の結果、折返し応答OAMパケットを各スケジューラに対して挿入する。
図13は、入力ヘッダ処理部103が実行する入力ヘッダ処理S100のフローチャートを示している。
入力ヘッダ処理部103は、設定レジスタ111に設定されている処理モードを判定し(S101)、イーサネット処理と設定されている場合には装置内ヘッダ45とVLANタグ403から各情報を抽出し、抽出した受信ポートID:452と受信NIF ID:453とVIDを用いて、入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S102)。検索した結果取得できるフローID:234を装置内ヘッダ:45に書き込み(S103)、処理を終了する(S106)。
一方、上記S101において設定レジスタ111にMPLS処理と設定されていた場合には、1段目のMPLSラベルから各情報を抽出し(S104)、抽出したLSP ID:4141の値からLER処理かLSR処理かを判定する(S105)。この判定方法は、設定レジスタ111に設定されたある範囲により判定されてもよいし、ひとつひとつのLSP ID:4141の属性が設定レジスタ111に設定されていてもよい。上記S105において、LER処理パケットと判定された場合LER処理S200が実行され、LSR処理パケットと判定された場合、LSR処理S300が実行され、終了となる(S106)。
図14のフローチャートを用いて入力ヘッダ処理部103のLER処理を説明する。LER処理S200では、入力ヘッダ処理部103は、2番目のユーザ識別用MPLSラベル414−2からLSP ID:4141を抽出し、1番目の転送用MPLSラベル414−1のLSP ID:4141と組合わせて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S201)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S202)。そして、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうかを判定する(S203)。この判定の結果、OAMパケットと判定されれば、OAMペイロードを解析し(S204)、OAMパケットの種類を判定する(S205)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S206)、処理を終了する(S210)。上記S205において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、折返し試験が成功した旨をNIF管理部110へ通知し、当該パケットを廃棄し(S207)、処理を終了する(S210)。上記S205において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S208)、処理を終了する(S210)。
上記S203において当該パケットがOAMパケットでないと判定された場合、当該パケットの転送用MPLSラベル414−1およびユーザ識別用MPLSラベル414−2を削除し、入力パケットバッファ104に転送し(S209)、処理を終了する(S210)。
図15のフローチャートを用いて入力ヘッダ処理部103のLSR処理を説明する。LSR処理S300では、1段目の転送用MPLSラベル414−1のLSP ID:4141のみを用いて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S301)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S302)。そして、転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S303)、‘1’より大きければそのまま処理を終了する(S310)。一方、S303において転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用MPLSラベル414−3のTC:4142が‘0’かを判定する(S304)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が‘0’と判定されれば、OAMペイロードを解析し(S305)、OAMパケットの種類を判定する(S306)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S307)、処理を終了する(S310)。これにより入力ヘッダ処理部において、当該装置のIngrees側で折り返すべき折返し要求パケットであることを検出することができる。上記S306において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、本パケットは異常なパケットであるため当該パケットを廃棄し(S308)、処理を終了する(S310)。上記S306において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S309)、処理を終了する(S310)。
上記S304において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別ラベル414−3のTC:4142が‘0’でないと判定された場合、当該パケットをそのままスイッチ部に転送し、処理を終了する(S310)。
図16は、出力ヘッダ処理部106が実行する出力ヘッダ処理S400のフローチャートを示している。
出力ヘッダ処理部106は、設定レジスタ111に設定されている処理モードを判定し(S401)、イーサネット処理と設定されている場合には装置内ヘッダ45のフローID:451を抽出し、抽出したフローID:451を用いて、出力ヘッダ処理テーブル24を検索する(S402)。検索した結果取得に応じてVLANタグ403の処理を実施し(S403)、処理を終了する(S404)。
一方、上記S401において設定レジスタ111にMPLS処理と設定されていた場合には、MPLS処理S500が実行され、終了となる(S404)。
図17に示すMPLS出力処理S500では、装置内ヘッダ45のフローID:451を抽出し出力ヘッダ処理テーブル24を検索する(S501)。その結果取得できるテーブル情報に応じてMPLSラベル414(およびイーサヘッダ)を更新する(S502)。そして、転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S503)、‘1’より大きければ、上記S502で実施したMPLSラベル処理がイーサヘッダを含むMPLSラベル2段付与だったかどうかを判定し(S511)、MPLSラベル2段付与でなければ転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144を‘1’減算し(S512)、処理を終了する(S513)。一方、上記S511において、MPLSラベル2段付与であったと判定された場合、当該パケットは本装置にてMPLSカプセル化を実施したパケットであるため、そのまま転送し、処理を終了する(S513)。
一方、上記S503において転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用MPLSラベル414−3のTC:4142が‘1’かを判定する(S504)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が‘1’と判定されれば、OAMペイロードを解析し(S505)、OAMパケットの種類を判定する(S506)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S507)、処理を終了する(S513)。これにより出力ヘッダ処理部において、当該装置のEgrees側で折り返すべき折返し要求パケットであることを検出することができる。上記S506において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、当該パケットを廃棄し(S508)、処理を終了する(S513)。上記S506において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S509)、処理を終了する(S513)。
上記S504において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別MPLSラベル414−3のTC:4142が‘1’でないと判定された場合、当該パケットを廃棄し(S510)、処理を終了する(S513)。
図18は、折返し処理部109が実行する折返し処理S600のフローチャートを示している。
折返し処理部106は、折返しを必要がある折返し要求OAMパケット42を受信すると送信元を判別し(S601)、入力ヘッダ処理部103と判定した場合、装置内ヘッダ45からフローID:451を抽出し、出力ヘッダテーブル24を検索する(S602)。その結果取得できるテーブル情報に応じてMPLSラベル414(およびイーサヘッダ)を更新する(S603)。そして、宛先MACアドレス411に送信元MACアドレス412をコピーし(S604)、送信元MACアドレス412に装置内ヘッダ45に格納されているポートID:452に対応したMACアドレスを設定レジスタ111から取得し、上書きし(S605)、ペイロード部424の折返し要求情報を折返し応答情報に更新し(S606)、当該パケットを受信した処理部とは反対の処理部(入力ヘッダ処理部103から受信した場合は出力ヘッダ処理部106へ、出力ヘッダ処理部106から受信した場合は入力ヘッダ処理部103)に接続されたスケジューラに当該パケットを挿入し(S607)、処理を終了する(S608)。
一方、上記S601において、折返し要求OAMパケット42の送信元が出力ヘッダ処理部106と判定すると、S604以降の処理を実施し、終了する(S608)。
(実施の形態2)
図19は、本発明の別の通信装置100Nのブロック構成を示す。
通信装置100Nは、実施例1の通信装置10Nと異なり、スイッチ部が高機能スイッチ部1100となっている。その他、それぞれのブロックの構成は、通信装置10Nと同様である。高機能スイッチ部1100は、通信装置10Nのスイッチ部11と異なり、1段目の転送用MPLSラベル414−1を認識し、そのTTL4144の減算処理を行うことを特徴とする。例えば、スイッチチップを汎用品で調達し、NIF:10−nのみを開発するような装置ベンダの場合、本実施例のような形態となる場合がある。
図20は、本発明の別の通信システムにおいてOAMパケットを用いた折返し試験の一例を示す。
本図では、MPLSパスMP1の接続性をチェックするため、通信装置100AからMPLS網MP1内の折り返し要求用のOAMパケットの折返し点を指定して折返し試験を実行するシーケンスを示している。
第一に、通信装置100Aから1ホップの通信装置100BのNIF:10B−1のIngress側を折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置100Aは、上記P100と同様の処理を実施し、折返し用のOAMパケット42を挿入する(P400)。
この折返し要求のOAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、上記P101と同様の処理を実施し、終端される(P401)。
続いて、上記P102と同様の処理を実施し、折返し応答OAMパケット42として10B−1から通信装置100Aに送信される(P402)。
そして、通信装置100Aは、折返し応答OAMパケット42を受信すると、上記P103と同様の処理を実施し、終端する(P403)。これで、LSRとなる通信装置100BのNIF:10B−1のIngress側での折返し試験が完了する。
第二に、通信装置100Aから1ホップの通信装置100BのNIF:10B−nのEgress側を折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置10Aは、上記P200と同様の処理を実施し、折返し用のOAMパケット42を挿入する(P500)。
この折返し要求のOAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、まず転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が‘1’であるため、自装置で廃棄または折返し処理が必要と判断し、OAM識別用MPLSラベル414―3を解析し、TC:4142が‘1’であるためIngress側折返しではないため、折返し要求用OAMパケットを透過させるが、高機能スイッチ部1100にてTTL:4144が減算されることを見越し、転送用ラベル414―1のTTL:4144に‘1’を加算する(P501)。これにより、高機能スイッチ部おいてTTLの減算が行われても、折返し要求用OAMパケットが廃棄されるのを防ぐことができる。
この折返し要求OAMパケット42が高機能スイッチ部1100に到着すると、折返し要求OAMパケット42の転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144が‘1’減算され、転送される(P502)。
この折返し要求OAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B−2のEgress側に到着すると、上記P202と同様の処理を実施し、終端される(P503)。
続いて、P102と同様の折返し応答OAMパケット42の挿入処理が実施される(P504)。
そして、この折返し応答OAMパケット42が高機能スイッチ部1100に到着すると、上記P502と同様の処理を実施し、転送される(P505)。
続いて、上記折返し応答OAMパケット42がNIF:10B−1のEgress側に到着すると、上記P204と同様の処理を実施し、転送される(P506)。
そして、通信装置100Aは、P103と同様の折返し応答OAMパケット42の受信処理を行う(P507)。これで、LSRとなる通信装置100BのNIF:10B−2のEgress側での折返し試験が完了する。
最後に、通信装置100Aから2ホップの通信装置100NのNIF:10N−1のIngress側を折返し点とする場合の処理の流れを説明する。
まず通信装置100Aは、上記P300と同様の処理を実施し、折返し用のOAMパケット42を挿入する(P600)。
この折返し要求のOAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B-1のIngress側に到着すると、まず転送用MPLSラベル414―1の解析が行われ、TTL:4144が“2”以上であるため、折返し要求用OAMパケットを透過させるが、高機能スイッチ部1100にてTTL:4144が減算されることを見越し、転送用MPLSラベル414―1のTTL:4144に‘1’を加算する(P601)。
この折返し要求OAMパケット42が高機能スイッチ部1100に到着すると、上記P502と同様の処理を実施し、転送される(P602)。
この折返し要求OAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B−nのEgress側に到着すると、P204と同様の処理を実施し、透過される(P603)。
この透過された折返し要求OAMパケット42が通信装置100NのNIF:10N−1のIngress側に到着すると、上記P303と同様の処理を実施し、終端される(P604)。
続いて、P102と同様の折返し応答OAMパケット42の挿入処理が実施される(P605)。
この折返し応答OAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B−nのIngress側に到着すると、P601と同様の処理を実施し、透過される(P606)。
そして、この折返し応答OAMパケット42が高機能スイッチ部1100に到着すると、上記P502と同様の処理を実施し、転送される(P607)。
続いて、上記折返し応答のOAMパケット42が通信装置100BのNIF:10B−1のEgress側に到着すると、P204と同様の処理を実施し、透過される(P608)。
そして、通信装置100Aは、P103と同様の折返し応答OAMパケット42の受信処理を行う(P609)。これで、LERとなる通信装置100NのNIF:10N−1のIngress側での折返し試験が完了する。
以上により、高機能スイッチ部を用いた場合、すなわち、スイッチ部で転送用ラベルのTTLが“1”減算される場合についても通信装置のIngrres側、Egress側を指定して通信装置の折返し試験を実現することが可能である。
図21は、本実施例の入力ヘッダ処理部103が実施するLSR処理S700のフローチャートを示している。LSR処理S700以外の入力ヘッダ処理S100は、実施例1と同様である。さらに、これ以外の処理は、実施例1と同様である。
入力ヘッダ処理部103は、LSR処理S700において、1段目の転送用MPLSラベル414−1のLSP ID:4141のみを用いて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S701)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S702)。そして、転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S703)、‘1’より大きければ1段目の転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144を‘1’加算し、処理を終了する(S711)。一方、S703において転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用MPLSラベル414−3のTC:4142が‘0’かを判定する(S704)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が‘0’と判定されれば、OAMペイロードを解析し(S705)、OAMパケットの種類を判定する(S706)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S707)、処理を終了する(S711)。上記S706において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、当該パケットを廃棄し(S708)、処理を終了する(S711)。上記S706において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S709)、処理を終了する(S711)。
上記S704において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別MPLSラベル414−3のTC:4142が‘0’でないと判定された場合、1段目の転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144を‘1’加算し(S710)、処理を終了する(S711)。
(実施の形態3)
図22は、本発明の別の通信装置1000Nのブロック構成を示す。
通信装置1000Nは、実施例1の通信装置10Nと異なり、入力ヘッダ処理部103と入力パケットバッファ104と入力スケジューラ105が入力処理部1030に置き換えられ、出力ヘッダ処理部106と出力パケットバッファ107と出力スケジューラ108が出力処理部1060に置き換えられた構成となっている。その他、それぞれのブロックの構成は、通信装置10Nと同様である。
入力処理部1030と出力処理部1060は、図23に示すように複数の処理部の多段構成となっており、入力処理部1030はN個の入力処理部1030―1〜N、出力処理部1060はN個の出力処理部1060―1〜Nから構成されている。それぞれの入力処理部1030―1〜Nは、通信装置10Nの入力ヘッダ処理部103と入力パケットバッファ104と入力スケジューラ105と同等の3つのブロックから構成されている。さらに、出力処理部1060―1〜Nも同様に、通信装置10Nの出力ヘッダ処理部106と出力パケットバッファ105と出力スケジューラ106と同等の3つのブロックから構成されている。
さらに、それぞれの入力処理部1030―1〜N、出力処理部1060―1〜Nには、設定レジスタ111から当該ブロックで折り返すべきTCが折返しTCとして設定されている。この折返しTCは、入力(Ingress)側でN個、出力(Egress)側でM個有しており、TC:4142が3ビットで構成されているため、N×2は最大でも“8”までの値の設定が可能である。このように設定することにより、本図のように入力処理部1030や出力処理部1060のように多段構成の場合に、TC:4142の値を複数使用することにより、折返し点を複数指定することが可能となる。
また、それぞれの入力処理部1030―1〜N、出力処理部1060―1〜Nに対しては、設定レジスタ111からIngressまたはEgressの最終ブロックであるかを同時に設定する。これにより、最終ブロックのみでTTL:4144の減算や加算処理を行うことができ、複数ブロックを経由する場合でも、TTL:4144を必要以上に加算、減算しないように処理することが可能となる。
それぞれの入力処理部1030―1〜Nは、通信装置10Nの入力ヘッダ処理部103と入力パケットバッファ104と入力スケジューラ105と同等の処理を実施するが、入力ヘッダ処理S100のLER処理S200とLSR処理S300は、それぞれLER処理S800とLSR処理S900に変更になる。
ここまで以外の処理は、実施例1と同様である。
さらに、それぞれの出力処理部1060―1〜Nは、通信装置10Nの出力ヘッダ処理部106と出力パケットバッファ107と出力スケジューラ108と同等の処理を実施するが、出力ヘッダ処理S400のMPLS出力処理S500は、MPLS出力処理S1000に変更になる。
また、図示しないが、通信装置10Nの折返し処理部109が実施する折返し処理S600の折返し応答パケットを挿入するS607の処理において、本実施例の折返し処理部109は、パケットを受信した処理部とは反対の処理部(入力処理部1030―Xから受信した場合は出力処理部1060―Xへ、出力処理部1060―Xから受信した場合は入力処理部1030―X)に接続されたスケジューラに当該パケットを挿入することになる。
図24に入力処理部のLER処理を示す。LER処理S800では、入力処理部1030は、2番目のユーザ識別用MPLSラベル414−2からLSP ID:4141を抽出し、1番目の転送用MPLSラベル414−1のLSP ID:4141と組合わせて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S801)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S802)。そして、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうかを判定する(S803)。この判定の結果、OAMパケットと判定されれば、OAMペイロードを解析し(S804)、OAMパケットの種類を判定する(S805)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S806)、処理を終了する(S811)。上記S805において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、折返し試験が成功した旨をNIF管理部110へ通知し、当該パケットを廃棄し(S807)、処理を終了する(S811)。上記S805において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S808)、処理を終了する(S811)。
上記S803において当該パケットがOAMパケットでないと判定された場合、設定レジスタ111において本ブロックがIngressの最終ブロックに設定されているかどうかをチェックし(S809)、最終ブロックであれば当該パケットの転送用MPLSラベル414−1およびユーザ識別用MPLSラベル414−2を削除し、後段ブロック(入力処理部1030―1〜Nの入力パケットバッファ)に転送し(S810)、処理を終了する(S811)。一方、上記S809において、Ingressの最終ブロックでないと判定した場合には、当該パケットをそのまま転送し、処理を終了する(S811)。
図25において、入力処理部のLSR処理を示す。LSR処理S900では、1段目の転送用MPLSラベル414−1のLSP ID:4141のみを用いて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S901)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S902)。そして、転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S903)、‘1’より大きければそのまま処理を終了する(S910)。一方、S903において転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用MPLSラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用MPLSラベル414−3のTC:4142が設定レジスタ111に設定された折返しTCと一致するかを判定する(S904)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が折返しTCと一致すると判定されれば、OAMペイロードを解析し(S905)、OAMパケットの種類を判定する(S906)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S907)、処理を終了する(S910)。上記S906において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、本パケットは異常なパケットであるため当該パケットを廃棄し(S908)、処理を終了する(S910)。上記S906において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S909)、処理を終了する(S910)。
上記S904において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別MPLSラベル414−3のTC:4142が折返しTCと一致しないと判定された場合、当該パケットをそのまま転送し、処理を終了する(S910)。これにより、入力処理部1030のように多段構成の場合に、転送用のTTL以外のヘッダ情報の特定のフィールドに複数の値を使用することにより、通信装置のIngrees側で折返し点を複数指定することが可能となる。
図26において出力処理部のMPLS出力処理を示す。MPLS出力処理S1000では、装置内ヘッダ45のフローID:451を抽出し出力ヘッダ処理テーブル24を検索する(S1001)。その結果取得できるテーブル情報に応じてMPLSラベル414(およびイーサヘッダ)を更新する(S1002)。そして、転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S1003)、‘1’より大きければ、設定レジスタ111において本ブロックがEgressの最終ブロックに設定されているかどうかをチェックし(S1011)、最終ブロックであれば、上記S1002で実施したMPLSラベル処理がイーサヘッダを含むMPLSラベル2段付与だったかどうかを判定し(S1012)、MPLSラベル2段付与でなければ転送用ラベル414−1のTTL:4144を‘1’減算し(S1013)、処理を終了する(S1014)。一方、上記S1011において、本ブロックがEgressの最終ブロックでないと判定されれば、当該パケットをそのまま転送し、処理を終了する(S1014)。
一方、上記S1012において、MPLSラベル2段付与であったと判定された場合、当該パケットは本装置にてMPLSカプセル化を実施したパケットであるため、そのまま転送し、処理を終了する(S1014)。
一方、上記S1003において転送用ラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用ラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用ラベル414−3のTC:4142が設定時レジスタ111に設定された折返しTCと一致するかを判定する(S1004)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が折返しTCと一致と判定されれば、OAMペイロードを解析し(S1005)、OAMパケットの種類を判定する(S1006)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S1007)、処理を終了する(S1014)。上記S1006において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、当該パケットを廃棄し(S1008)、処理を終了する(S1014)。上記S1006において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S1009)、処理を終了する(S1014)。
上記S1004において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別ラベル414−3のTC:4142が折返しTCと一致しないと判定された場合、当該パケットを廃棄し(S1010)、処理を終了する(S1014)。
これにより、出力処理部1060のように多段構成の場合に、転送用のTTL以外のヘッダ情報の特定のフィールドに複数の値を使用することにより、通信装置のIngrees側で折返し点を複数指定することが可能となる。
(実施の形態4)
図27は、本発明の別の通信装置10000Nのブロック構成を示す。
通信装置10000Nは、実施例3の通信装置1000Nと異なり、スイッチ部が高機能スイッチ部1100となっている。その他、それぞれのブロックの構成は、通信装置1000Nと同様である。高機能スイッチ部1100は、通信装置1000Nのスイッチ部11と異なり、1段目の転送用MPLSラベル414−1を認識し、そのTTL4144の減算処理を行うことを特徴とする。例えば、スイッチチップを汎用品で調達し、NIF:10−nのみを開発するような装置ベンダの場合、本実施例のような形態となる場合がある。
図28は、本実施例の入力処理部1030が実施するLSR処理S1100のフローチャートを示している。LSR処理S1100以外の入力ヘッダ処理S100は、実施例3と同様である。さらに、これ以外の処理は、実施例3と同様である。
図28に示すLSR処理S1100では、1段目の転送用ラベル414−1のLSP ID:4141のみを用いて入力ヘッダ処理テーブル23を検索する(S1101)。その結果フローID:234を取得し、装置内ヘッダ45に上書きする(S1102)。そして、転送用ラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下かどうかを判定し(S1103)、‘1’より大きければ、設定レジスタ111により本ブロックがIngressの最終ブロックかどうかを判定し(S1110)、最終ブロックあれば、1段目の転送用MPLSラベル414−1のTTL:4144を‘1’減算し、処理を終了する(S1112)。一方、上記S1110において、本ブロックが最終ブロックでないと判定された場合、当該パケットをそのまま転送し、処理を終了する(S1112)。
一方、上記S1103において転送用ラベル414−1のTTL:4144が‘1’以下である場合には、ユーザ識別用ラベル414−2のSビットが‘0’(3段目にMPLSラベルあり)かつそのLSP ID:4141がOAMを示すID(例えば“14”)であるかをチェックし、当該パケットがOAMパケットかどうか、さらに当該パケットのOAM識別用ラベル414−3のTC:4142が設定レジスタ111に設定された折返しTCと一致するかを判定する(S1104)。この判定の結果、OAMパケットかつそのTC:4142が折返しTCと一致と判定されれば、OAMペイロードを解析し(S1105)、OAMパケットの種類を判定する(S1106)。この判定の結果、当該パケットが折返し要求OAMパケットと判定された場合、当該パケットを折返し処理部109に転送し(S1107)、処理を終了する(S1112)。上記S1106において当該パケットが折返し応答パケットと判定された場合、本パケットは異常なパケットであるため当該パケットを廃棄し(S1108)、処理を終了する(S1112)。上記S1106において当該パケットがその他のOAMパケットと判定された場合、その他のOAMパケット終端処理を実施し(S1109)、処理を終了する(S1112)。
上記S1104において当該パケットがOAMパケットでないまたはOAM識別ラベル414−3のTC:4142が折返しTCと一致しないと判定された場合、上記S1110以降の処理を実施し、終了する(S1112)。
10A、10B、10N・・・通信装置
10A−1、10A−n、10B−1、10B−n、10N−1、10N―n・・・通信装置10のインタフェース(NIF)
100N・・・通信装置
1000N・・・通信装置
10000N・・・通信装置

Claims (13)

  1. 接続性確認パケットを用いて通信路の接続性を確認する接続性確認方法であって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含む第1の領域と、
    前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含む第2の領域と、を含み、
    前記通信路上の通信装置は、
    前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第1の情報に基づいて、自装置で該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    自装置で該接続性確認パケットを折り返すと判断した場合、前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第2の情報に基づいて、自装置の入側のインタフェースまたは出側のインタフェースで該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    前記第1の領域は転送用ラベルのパケット生存期間を示す領域であり、前記第2の領域は障害関連情報を示すラベルの一部であることを特徴とする接続性確認方法。
  2. 接続性確認パケットを用いて通信路の接続性を確認する接続性確認方法であって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含む第1の領域と、
    前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含む第2の領域と、を含み、
    前記通信路上の通信装置は、
    前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第1の情報に基づいて、自装置で該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    自装置で該接続性確認パケットを折り返すと判断した場合、前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第2の情報に基づいて、自装置の入側のインタフェースまたは出側のインタフェースで該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    前記通信装置は、
    1以上のネットワークインタフェースと、
    前記ネットワークインタフェースに接続されたスイッチ部と、を備え、
    前記ネットワークインタフェースは、
    入力ヘッダ処理部と、出力ヘッダ処理部と、を備え、
    ネットワークインタフェースでパケットを受信すると、前記入力ヘッダ処理部は、前記第1の領域を参照して自装置で折り返すパケットではないと判断した場合、及び前記第2の領域を参照して入力側で折り返すパケットでない場合は、前記第1の領域のパケット生存期間の値を加算する、接続性確認方法。
  3. 請求項1に記載の接続性確認方法において、
    前記通信路上の通信装置に含まれ、前記第1の情報及び前記第2の情報が付与されたパケットを受信する第1の通信装置は、
    前記パケットの第1の情報を参照して該パケットを自装置で折り返すか否かを判断し、自装置で該パケットを折り返すと判断した場合には、前記第2の情報を参照して該通信装置内の折返し点を判断して、前記通信路上の通信装置に含まれる他の通信装置宛に該パケットに対する応答パケットを送信し、
    前記第1の通信装置は、
    前記パケットの第1の情報を参照して該パケットを自装置で折り返すか否かを判断し、自装置で該パケットを折り返さないと判断した場合には、前記第2の情報を参照せず、前記通信路上の通信装置に含まれるところの次の転送先通信装置に該パケットを送信する、接続性確認方法。
  4. 複数の通信装置を備え、接続性確認パケットを用いて通信路の接続性を確認する通信システムであって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含む第1の領域と、
    前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含む第2の領域と、を含み、
    前記通信路上の通信装置は、
    前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第1の情報に基づいて、自装置で該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    自装置で該接続性確認パケットを折り返すと判断した場合、前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第2の情報に基づいて、自装置の入側のインタフェースまたは出側のインタフェースで該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    前記第1の領域は転送用ラベルのパケット生存期間を示す領域であり、前記第2の領域は障害関連情報を示すラベルの一部である、通信システム。
  5. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記通信路上の通信装置は、
    1以上のネットワークインタフェースと、
    前記ネットワークインタフェースに接続されたスイッチ部と、を備え、
    前記ネットワークインタフェースは、
    入力ヘッダ処理部と、出力ヘッダ処理部と、を備え、
    ネットワークインタフェースでパケットを受信すると、前記入力ヘッダ処理部は、前記第1の領域を参照して自装置で折り返すパケットではないと判断した場合、及び前記第2の領域を参照して入力側で折り返すパケットでない場合は、前記第1の領域のパケット生存期間の値を加算する、通信システム。
  6. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記通信路上の通信装置に含まれ、前記第1の情報及び前記第2の情報が付与されたパケットを受信する第1の通信装置は、入力ヘッダ処理部、出力ヘッダ処理部、及び折返し処理部を備え、
    前記入力ヘッダ処理部は、
    前記パケットの前記第1の情報を参照して該パケットを自装置で折り返すか否かを判断し、折り返すと判断した場合には、さらに前記第2の情報を参照して該入力ヘッダ処理部で折り返すか否かを判定し、該入力ヘッダ処理部で折り返すと判断した場合には前記折返し処理部に該パケットを転送し、自装置または該入力ヘッダ処理部で折り返さないと判断した場合には、前記パケットを出力側に転送し、
    前記折返し処理部は、前記入力ヘッダ処理部から該パケットを受信すると、前記通信路上の通信装置に含まれるところの他の通信装置宛に該パケットに対する応答パケットを生成し、送信する、通信システム。
  7. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記通信路上の通信装置に含まれ、前記第1の情報及び前記第2の情報が付与されたパケットを受信する通信装置は、入力ヘッダ処理部、出力ヘッダ処理部、及び折返し処理部を備え、
    前記出力ヘッダ処理部は、前記入力ヘッダ処理部を介して前記パケットを受信した場合に、前記第1の情報を参照して該パケットを自装置で折り返すか否かを判断し、折り返すと判断した場合には、さらに前記第2の情報を参照して該出力ヘッダ処理部で折り返すか否かを判定し、該出力ヘッダ処理部で折り返すと判断した場合には前記折返し処理部に該パケットを転送し、自装置または該出力ヘッダ処理部で折り返さないと判断した場合には、前記パケットを、前記通信路上の通信装置に含まれるところの次の転送先通信装置に転送し、
    前記折返し処理部は、前記出力ヘッダ処理部から該パケットを受信すると、前記通信路上の通信装置に含まれるところの他の通信装置宛に該パケットに対する応答パケットを生成し、送信する、通信システム。
  8. 通信路の接続性を確認する接続性確認パケットを送出する通信装置であって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    第1の領域に前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含み、
    第2の領域に前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含み、
    前記第1の領域は転送用ラベルのパケット生存期間を示す領域であり、前記第2の領域は障害関連情報を示すラベルの一部である、通信装置。
  9. 請求項に記載の通信装置において、
    前記通信装置は、
    前記第1の情報及び前記第2の情報が付与されたパケットを生成するネットワークインタフェース管理部及び前記パケットを送出するインタフェースを備える、通信装置。
  10. 請求項に記載の通信装置において、
    前記第1の情報及び前記第2の情報が付与されたパケットに対する応答パケットを、前記通信路上の第1の通信装置から受信した場合に、応答パケットを受信した旨を、通信装置内のネットワークインタフェース管理部に通知する、通信装置。
  11. 接続性確認パケットを用いて通信路の接続性を確認する通信システムにおける通信装置であって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含む第1の領域と、
    前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含む第2の領域と、を含み、
    前記通信装置は、
    前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第1の情報に基づいて、自装置で該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    自装置で該接続性確認パケットを折り返すと判断した場合、前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第2の情報に基づいて、自装置の入側のインタフェースまたは出側のインタフェースで該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    前記第1の領域は転送用ラベルのパケット生存期間を示す領域であり、前記第2の領域は障害関連情報を示すラベルの一部である、通信装置。
  12. 接続性確認パケットを用いて通信路の接続性を確認する通信システムにおける通信装置であって、
    前記接続性確認パケットは、ペイロードとヘッダとからなり、
    前記ヘッダは、
    前記接続性確認パケットを折り返す通信装置を指定するための第1の情報を含む第1の領域と、
    前記通信装置内の接続性確認パケットの折り返し点を示す第2の情報を含む第2の領域と、を含み、
    前記通信装置は、
    前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第1の情報に基づいて、自装置で該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    自装置で該接続性確認パケットを折り返すと判断した場合、前記接続性確認パケットの前記ヘッダに含まれる前記第2の情報に基づいて、自装置の入側のインタフェースまたは出側のインタフェースで該接続性確認パケットを折り返すかを判断し、
    前記通信装置は、
    1以上のネットワークインタフェースと、
    前記ネットワークインタフェースに接続されたスイッチ部と、を備え、
    前記ネットワークインタフェースは、
    入力ヘッダ処理部と、出力ヘッダ処理部と、を備え、
    ネットワークインタフェースでパケットを受信すると、前記入力ヘッダ処理部は、前記第1の領域を参照して自装置で折り返すパケットではないと判断した場合、及び前記第2の領域を参照して入力側で折り返すパケットでない場合は、前記第1の領域のパケット生存期間の値を加算する、通信装置。
  13. 請求項11に記載の通信装置において、
    前記通信装置は、折り返し処理部を備え、
    前記折返し処理部は、入力処理部または出力処理部において前記接続性確認パケットは前記入力処理部または前記出力処理部で折り返すパケットであると判断された場合に、前記接続性確認パケットを廃棄し、応答パケットを生成し、前記通信路の開始点に位置する通信装置宛に該応答パケットを送信する、通信装置。
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