JP2007158800A - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ経路の自律的な解消を簡易な構成で容易に行なえる通信システムを得ること。
【解決手段】スパニングツリープロトコル機能を動作させるユーザ側の通信ネットワークであるカスタマネットワークと、当該カスタマネットワークを複数接続するコアネットワークとを有する広域LANの通信システム1において、コアネットワーク3のカスタマ収容スイッチ31,32と各カスタマネットワークC1,C2との間でスパニングツリープロトコルを動作させてカスタマ収容スイッチ31,32が各カスタマネットワークC1,C2のルートスイッチとなるツリー構造を形成するとともに、カスタマネットワークC1,C2間がコアネットワーク3とは異なる経路で接続されてループ経路が発生した際に、スパニングツリープロトコルを動作させてツリー構造を再形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、通信ネットワーク内でのループ経路を自律的に解消する通信システムおよび通信方法に関するものである。
近年、通信技術の発展に伴い、遠隔に位置する複数のLAN(Local Area Network)をイーサネット(登録商標)網で接続し、広域のLAN間接続を実現する広域イーサネット(登録商標)ネットワーク(以下、広域LANという)等の技術が普及しつつある。
広域LAN等では、カスタマネットワーク間をコアネットワークによって接続し、カスタマネットワークにおけるネットワークフレームを所定のヘッダでカプセル化してコアネットワーク上に転送している。
このような広域LANでは、カスタマネットワーク間がコアネットワークとは異なる別経路で接続された場合に、コアネットワークをまたがったループ経路が発生する。このような広域LANにおけるループ経路発生の対策として、ループ経路を検出するためのOAM(Operations Administration and Maintenance)フレームの使用が提案されている(非特許文献1)。
また、特許文献1に記載のブリッジ装置は、複数のポートを備えており、ポートに接続するリンクが全2重か半2重であるかを定期的に検知する手段と、ポートに接続するリンクが全2重である場合にそのポートの経路コストの値を1/2に変更する手段とを有している。そして、ブリッジ装置は、スパニングツリーの経路コストを、その経路が全2重であるか半2重であるかを考慮して算出している。
また、特許文献2のLANでは、加入者端末を収容する加入者収容スイッチと、複数の加入者収容スイッチ間においてフレーム転送を制御するコアスイッチを有するコアネットワークとでLANを構成し、加入者収容スイッチは、自己が収容する加入者端末から送出されたフレームに自己のアドレスを転送元アドレスとして付加した新たなフレームを作成している。そして、加入者収容スイッチは、作成したフレームをコアネットワークに向けて転送し、加入者収容スイッチおよびコアスイッチは、コアネットワークを介して受信したフレームが自己が転送したフレームと同一であるか否かを転送元アドレスに基づいて判断し、同一であると判断した場合にはフレームの転送を行わないこととしている。
鈴木宗良著、日本電信電話株式会社NTT情報流通プラットホーム研究所、"GAVESにおけるループ検出OAM"、2004年、電子情報通信学会総合大会、B−7−67 特開平11−191782号公報 特開2004−304230号公報
しかしながら、上記第1の従来技術では、ループ経路の検出はできるが、ループ経路の自律的な解消はできないという問題点があった。また、上記第2の従来技術では、経路コストの算出を行うことはできるが、ループ経路の自律的な解消はできないという問題点があった。
また、上記第3の従来技術では、LAN内のスイッチが、転送元アドレスの付加されたフレームに基づいて自らが送信したフレームであるか否かを判断しなければならないため、フレームの構成が複雑になるといった問題があった。このため、LAN内のスイッチの構成も複雑になり、簡易な構成でループ経路を解消することができないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ループ経路の自律的な解消を簡易な構成で容易に行なえる通信システムおよび通信方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スパニングツリープロトコル機能を動作させるユーザ側の通信ネットワークであるカスタマネットワークと、当該カスタマネットワークを複数接続するコアネットワークとを有する広域LANの通信システムにおいて、前記コアネットワークは、前記カスタマネットワークを収容するカスタマ収容スイッチを備え、前記カスタマ収容スイッチと前記各カスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記カスタマ収容スイッチが前記各カスタマネットワークのルートスイッチとなるツリー構造を形成するとともに、前記カスタマネットワーク間が前記コアネットワークとは異なる経路で接続されてループ経路が発生した際には、前記カスタマ収容スイッチと前記ループ経路の発生したカスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記ツリー構造を再形成することを特徴とする。
この発明によれば、カスタマ収容スイッチとループ経路の発生したカスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させてツリー構造を再形成するので、ループ経路を簡易な構成で自律的に解消することが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信システムおよび通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる通信ネットワークシステムの構成を示す図である。通信ネットワークシステム(通信システム)1は、例えばイーサネット(登録商標)を用いた広域イーサネット(登録商標)ネットワーク(広域LAN)によって構成されている。
通信ネットワークシステム1は、利用者(ユーザ)の通信ネットワークであるカスタマネットワーク(イーサネット(登録商標)ネットワーク)C1,C2と、カスタマネットワークC1,C2間を接続して広域LANを構成するプロバイダ側等のコアネットワーク(イーサネット(登録商標)ネットワーク)3を備えている。
カスタマネットワークC1はカスタマエッジスイッチ11、カスタマスイッチ15Aを含んで構成され、カスタマネットワークC2はカスタマエッジスイッチ21、カスタマスイッチ25A,25Bを含んで構成されている。
カスタマネットワークC1内のカスタマエッジスイッチ11は、コアネットワーク3とカスタマネットワークC1を接続するための利用者側のスイッチである。また、カスタマネットワークC2内のカスタマエッジスイッチ21は、コアネットワーク3とカスタマネットワークC2を接続するための利用者側のスイッチである。
カスタマネットワークC1内のカスタマスイッチ15Aは、カスタマネットワークC1内のカスタマエッジスイッチ11を介してコアネットワーク3と接続されている。また、カスタマネットワークC2内のカスタマスイッチ25A,25Bは、カスタマネットワークC2内のカスタマエッジスイッチ21を介してコアネットワーク3と接続されている。ここでのカスタマスイッチ15A,25A,25B、カスタマエッジスイッチ11,21は、それぞれスパニングツリープロトコル機能(スイッチを複数台使用した場合にネットワークの中でパケットがループしないようにするための機能)を有している。スパニングツリープロトコルは、ループ状に形成された通信ネットワークシステム1内で、データが永遠に循環するのを防止するための制御手法の一つであり、IEEE802.1dとして標準化されている。スパニングツリープロトコルでは、通信ネットワークシステム1内のスイッチ間で後述するBPDU12(制御情報)をやり取りして、普段使う経路を一つ設定し、それ以外の経路は障害時の迂回経路として設定する。
コアネットワーク3は、プロバイダ側のスイッチであるプロバイダエッジスイッチ(カスタマ収容スイッチ)31,32を含んで構成されている。プロバイダエッジスイッチ31は、コアネットワーク3とカスタマネットワークC1を接続し、プロバイダエッジスイッチ32は、コアネットワーク3とカスタマネットワークC2を接続する。ここでのプロバイダエッジスイッチ31,32は、それぞれスパニングツリープロトコルを動作させる機能を有している。
ここで、コアネットワーク3内で転送されるデータの形式(データの構成)およびカスタマネットワークC1,C2内で転送されるデータの形式について説明する。図2は、本実施の形態1にかかる通信ネットワークシステムで用いられるデータの構成を示す図である。
同図に示すように、カスタマネットワークC1,C2内で転送されるカスタマネットワークフレーム101は、データ6、ヘッダ7を含んで構成(イーサネット(登録商標)フレーム)されている。
また、コアネットワーク3で転送されるコアネットワークフレーム102は、カスタマネットワークフレーム101をデータ部とし、コアネットワークヘッダ8をヘッダとするイーサネット(登録商標)フレームの形式である。例えば、後述するBPDU12もカスタマネットワークフレーム101やコアネットワークフレーム102と同様の構成を有している。なお、イーサネット(登録商標)フレームはデータ部、ヘッダ部の他に図示しないトレイラ部等を含んでいる。
つぎに、図3〜図6を用いて実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作手順について説明する。図3は実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作手順を示すフローチャートであり、図4〜図6は実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作を説明するための図である。
通信ネットワークシステム1において、プロバイダエッジスイッチ31,32およびカスタマネットワークC1,C2内の各スイッチ間でのスパニングツリープロトコルの動作を開始する。
まず、カスタマネットワークC1,C2を収容しているコアネットワーク3内のプロバイダエッジスイッチ31,32は、図4に示すようにカスタマエッジスイッチ11,21に対してそれぞれスパニングツリープロトコルで定められたBridge Protocol Data Unit(以下、BPDU12という)を送信する。
このとき、プロバイダエッジスイッチ31は、プロバイダエッジスイッチ31がカスタマエッジスイッチ11にとってのルートスイッチとなるよう、カスタマネットワークC1内のスイッチよりも優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ11に送信しておく(ステップS120)。また、プロバイダエッジスイッチ32は、プロバイダエッジスイッチ32がカスタマエッジスイッチ21にとってのルートスイッチとなるよう、カスタマネットワークC2内のスイッチよりも優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ21に送信しておく(ステップS125)。プロバイダエッジスイッチ31,32は、例えば同じ内容のBPDU12をカスタマエッジスイッチ11,12に送信する。
また、カスタマネットワークC1内の各スイッチもBPDU12を送信し(ステップS130)、プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC1内の各スイッチ間で互いにBPDU12のやり取り(送受信)を行なう。さらに、カスタマネットワークC2内の各スイッチもBPDU12を送信し(ステップS135)、プロバイダエッジスイッチ32およびカスタマネットワークC2内の各スイッチ間で互いにBPDU12のやり取りを行なう。このとき、コアネットワーク3内ではコアネットワークフレーム102の構造を有したBPDU12が転送され、カスタマネットワークC1,C2内ではカスタマネットワークフレーム101の構造を有したBPDU12が転送される。
プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC1内の各スイッチ間で互いにBPDU12を送受信すると、プロバイダエッジスイッチ31とカスタマネットワークC1との間でルートスイッチとなるスイッチの選出処理が行われる。また、プロバイダエッジスイッチ32およびカスタマネットワークC2内の各スイッチ間で互いにBPDU12を送受信すると、プロバイダエッジスイッチ32とカスタマネットワークC2との間でルートスイッチとなるスイッチの選出処理が行われる。
ここでは、プロバイダエッジスイッチ31が優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ11に送信しているので、プロバイダエッジスイッチ31がカスタマネットワークC1内のスイッチ(カスタマエッジスイッチ11、カスタマスイッチ15A等)にとってのルートスイッチ(第1のルートスイッチ)となる(ステップS140)。また、プロバイダエッジスイッチ32が優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ21に送信しているので、プロバイダエッジスイッチ32がカスタマネットワークC1内のスイッチ(カスタマエッジスイッチ21、カスタマスイッチ25A,25B等)にとってのルートスイッチ(第2のルートスイッチ)となる(ステップS145)。
これにより、プロバイダエッジスイッチ31はカスタマネットワークC1を構成するカスタマスイッチ15Aにとってのルートスイッチとなり、カスタマネットワークC1内の各スイッチ(カスタマスイッチ15A,25A)は図5に示すようにコアネットワーク3を頂点とするツリー構造(以下、第1のツリー構造T1という)を形成する(ステップS150)。
また、プロバイダエッジスイッチ32はカスタマネットワークC2を構成するカスタマスイッチ25Bにとってのルートスイッチとなり、カスタマネットワークC2内の各スイッチ(カスタマスイッチ25A,25B)は図5に示すようにコアネットワーク3を頂点とするツリー構造(以下、第2のツリー構造T2という)を形成する(ステップS155)。この結果、第1のツリー構造T1と第2のツリー構造T2はコアネットワーク3を仮想的なルートスイッチとする1つのツリー構造を形成する。
この後、第1のツリー構造T1内、第2のツリー構造T2内では、障害(ループ経路)の検出を行いながらデータ通信を行なう。このとき、コアネットワーク3内ではコアネットワークフレーム102の構造を有したフレームが転送され、カスタマネットワークC1,C2内ではカスタマネットワークフレーム101の構造を有したフレームが転送される。
図6に示すように、カスタマスイッチ15A,25Bがコアネットワーク3以外の経路によって接続されると(1)、第1のツリー構造T1内、第2のツリー構造T2内では、それぞれスパニングツリープロトコルが動作しているので、カスタマスイッチ15A,25Bは互いにBPDUを送信しあうこととなる。
これにより、第1のツリー構造T1内、第2のツリー構造T2内で、それぞれループ経路が検出される(2)(ステップS160)。第1のツリー構造T1内のスイッチ、第2のツリー構造T2内のスイッチでは、カスタマスイッチ15Aが送信するBPDU12のパスリンクコストとカスタマスイッチ15Bが送信するBPDU12のパスリンクコストとを比較する(ステップS170)。
例えば、カスタマスイッチ15Aが送信するBPDUのパスリンクコストが38であり、カスタマスイッチ25Bが送信するBPDUのパスリンクコストが57であったとすると、カスタマスイッチ25B側のポート(指定ポート)はスパニングツリープロトコルによりブロッキングポートとなる(3)(ブロッキングポートの設定)(ステップS180)。すなわち、通信ネットワークシステム1は、カスタマスイッチ15A,25Bがコアネットワーク3以外の経路によって接続されると、スパニングツリープロトコルによってツリー構造を再形成する。これにより、通信ネットワークシステム1は、自律的にコアネットワーク3をまたがったループ経路を解消し、効率良くループ経路を防止することが可能となる。
なお、本実施の形態1では、コアネットワーク3がイーサネット(登録商標)ネットワークである場合について説明したが、コアネットワーク3をMPLS(Multi Protocol Label Switch)フレームを転送するMPLSネットワークで構成した広域イーサネット(登録商標)ネットワークを用いることとしてもよい。
この場合、コアネットワーク3(MPLSネットワーク)において、プロバイダエッジスイッチ31,32に対応するLER(Label Edge Router)をカスタマスイッチ15A,25Bにとって仮想的な1台のルートスイッチとなるようツリー構造を形成し、通信ネットワークシステム1を構成する。
また、本実施の形態1では、コアネットワーク3がイーサネット(登録商標)ネットワークである場合について説明したが、コアネットワーク3をスタックVLAN(Virtual LAN)フレームを転送するイーサネット(登録商標)ネットワークで構成した広域イーサネット(登録商標)ネットワークを用いることとしてもよい。
この場合、コアネットワーク3内では図7に示すスタックVLANフレームを用いてデータ転送を行なう。図7は、スタックVLANフレームの構成を示す図である。同図に示すように、カスタマネットワークC1,C2内で転送されるカスタマネットワークフレーム101は、データ6、ヘッダ7を含んで構成(イーサネット(登録商標)フレーム)されている。また、コアネットワーク3で転送されるコアネットワークフレーム(スタックVLANフレーム)103は、データ6、コアネットワーク用VLANタグ9、ヘッダ7を含んで構成(イーサネット(登録商標)フレーム)されている。
また、本実施の形態1では、通信ネットワークシステム1のカスタマネットワークがカスタマネットワークC1,C2の2つである場合について説明したが、通信ネットワークシステム1のカスタマネットワークを3つ以上で構成することとしてもよい。この場合も、カスタマネットワークを収容するコアネットワーク3の各プロバイダエッジスイッチがルートスイッチとなるようツリー構造を形成し、通信ネットワークシステム1を構成する。
このように実施の形態1によれば、プロバイダエッジスイッチ31,32が、それぞれカスタマネットワークC1,C2を構成するカスタマスイッチ15A,25Bにとって仮想的な1台のルートスイッチ(第1のルートスイッチ、第2のルートスイッチ)として動作するので、カスタマネットワークC1,C2同士がコアネットワーク3とは異なる経路によって接続された場合に発生するループ経路を、簡易な構成で自律的に解消することが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図8〜図11を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では集線スイッチによって、プロバイダエッジスイッチ31,32の1つのポートに複数のカスタマネットワークを接続して通信ネットワークシステム1を構成し、この通信ネットワークシステム1内で発生するループ経路を自律的に解消する。
図8は、実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの構成を示す図であり、図8の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の通信ネットワークシステム1と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
通信ネットワークシステム2は、カスタマネットワークC1〜C3と、カスタマネットワークC1〜C3間を接続して広域LANを構成するプロバイダ側等のコアネットワーク3、集線スイッチ41,42を備えている。
集線スイッチ41は、プロバイダエッジスイッチ31の1つのポートに複数のカスタマネットワークC1,C3を接続するためのスイッチであり、集線スイッチ42は、プロバイダエッジスイッチ32の1つのポートにカスタマネットワークC2を接続するためのスイッチである。
ここで、実施の形態2にかかるコアネットワーク3内で転送されるデータの構成について説明する。図9は、実施の形態2にかかるコアネットワーク3内で転送されるデータの構成を示す図である。
同図に示すように、コアネットワーク3で転送されるコアネットワークフレーム104は、データ6、ヘッダ7、コアネットワークヘッダ8、VLANタグ14を含んで構成されている。このうち、VLANタグ14は、カスタマネットワークC1〜C3(利用者)を識別する際に用いられる情報である。なお、カスタマネットワークC1〜C3内で転送されるカスタマネットワークフレーム(図示せず)は、データ6、ヘッダ7、VLANタグ14を含んで構成されている。
カスタマネットワークC1,C2側で作成したフレームをコアネットワーク3へ送信する場合、利用者側のスイッチ(カスタマエッジスイッチ11,21等)がフレーム内にVLANタグ14を挿入してもよいし、集線スイッチ41,42においてVLANタグ14をフレーム内に挿入することしてもよい。コアネットワーク3側作成したフレームを(コアネットワークフレーム104)カスタマネットワークC1,C2へ送信する場合、プロバイダエッジスイッチ31,32がフレーム内にVLANタグ14を挿入する。
つぎに、図10および図11を用いて実施の形態2にかかる通信ネットワークシステム2の動作手順について説明する。図10は実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの動作手順を示すフローチャートであり、図11は実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの動作を説明するための図である。
ここでは、通信ネットワークシステム2の一例として通信ネットワークシステム2のカスタマネットワークC1,C2が利用者Aのカスタマネットワークであり、カスタマネットワークC3が利用者Bのカスタマネットワークである場合について説明する。
通信ネットワークシステム1において、プロバイダエッジスイッチ31,32およびカスタマネットワークC1〜C3内の各スイッチ間でのスパニングツリープロトコルの動作を開始する。
まず、プロバイダエッジスイッチ31,32は、それぞれカスタマネットワークC1,C3とカスタマネットワークC2に対してBPDU12を送信する。このBPDU12は、集線スイッチ41を介してカスタマネットワークC1,C3に送信され、集線スイッチ42を介してカスタマネットワークC2に送信される。
ここでのプロバイダエッジスイッチ31は、カスタマネットワークC1の利用者AにBPDU12を送信するため、集線スイッチ41にBPDU12(BPDU(A))を送信し(ステップS310)、カスタマネットワークC3の利用者BにBPDU12を送信するため、集線スイッチ41にBPDU12(BPDU(B))を送信する(ステップS320)。また、ここでのプロバイダエッジスイッチ32は、カスタマネットワークC2の利用者AにBPDU12を送信するため、集線スイッチ42にBPDU12(BPDU(A))を送信する(ステップS330)。
このとき、プロバイダエッジスイッチ31は、プロバイダエッジスイッチ31がカスタマエッジスイッチ11やカスタマネットワークC3内のカスタマエッジスイッチ(図示せず)にとってのルートスイッチとなるよう優先度の高いBPDU12を集線スイッチ41に送信しておく。
また、プロバイダエッジスイッチ32は、プロバイダエッジスイッチ32がカスタマエッジスイッチ21にとってのルートスイッチとなるよう優先度の高いBPDU12を集線スイッチ42に送信しておく。
集線スイッチ41は、プロバイダエッジスイッチ31からBPDU12を受信すると、このBPDU12をBPDU12内のVLANタグ14に基づいてカスタマネットワークC1,C3の何れかに振り分けする。ここでの集線スイッチ41は、利用者AへのBPDU12をカスタマネットワークC1へ送信し(ステップS340)、利用者BへのBPDU12をカスタマネットワークC3へ送信する(ステップS350)。
集線スイッチ42は、プロバイダエッジスイッチ32からBPDU12を受信すると、このBPDU12をBPDU12内のVLANタグ14に基づいて何れかのカスタマネットワークに振り分けする。ここでの集線スイッチ42は、利用者AへのBPDU12をカスタマネットワークC2へ送信する(ステップS360)。
また、カスタマネットワークC1内の各スイッチもBPDU12を送信し、プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC1内の各スイッチ間で互いにBPDU12の送受信を行なう。また、カスタマネットワークC2内の各スイッチもBPDU12を送信し、プロバイダエッジスイッチ32およびカスタマネットワークC2内の各スイッチ間で互いにBPDU12のやり取りを行なう。さらに、カスタマネットワークC3内の各スイッチもBPDU12を送信し、プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC3内の各スイッチ間で互いにBPDU12のやり取りを行なう(ステップS370)。
このとき、コアネットワーク3内ではコアネットワークフレーム104の構造を有したBPDU12が転送され、カスタマネットワークC1〜C3内ではコアネットワークフレーム104からコアネットワークヘッダ8を外した構造(カスタマネットワークフレーム101にVLANタグ14を付加した構造)のBPDU12が転送される。
プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC1内の各スイッチ間で互いにBPDU12を送受信すると、プロバイダエッジスイッチ31とカスタマネットワークC1との間でルートスイッチとなるスイッチの選出処理が行われる。また、プロバイダエッジスイッチ32およびカスタマネットワークC2内の各スイッチ間で互いにBPDU12を送受信すると、プロバイダエッジスイッチ32とカスタマネットワークC2との間でルートスイッチとなるスイッチの選出処理が行われる。さらに、プロバイダエッジスイッチ31およびカスタマネットワークC3内の各スイッチ間で互いにBPDU12を送受信すると、プロバイダエッジスイッチ31とカスタマネットワークC3との間でルートスイッチとなるスイッチの選出処理が行われる。
ここでは、プロバイダエッジスイッチ31が優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ11に送信しているので、プロバイダエッジスイッチ31がカスタマネットワークC1内のスイッチ(カスタマエッジスイッチ11、カスタマスイッチ15A等)にとってのルートスイッチとなる。また、プロバイダエッジスイッチ32が優先度の高いBPDU12をカスタマエッジスイッチ21に送信しているので、プロバイダエッジスイッチ32がカスタマネットワークC2内のスイッチ(カスタマエッジスイッチ21、カスタマスイッチ25A,25B等)にとってのルートスイッチとなる。さらに、プロバイダエッジスイッチ31が優先度の高いBPDU12をカスタマネットワークC3内のカスタマエッジスイッチに送信しているので、プロバイダエッジスイッチ31がカスタマネットワークC3内のスイッチ(カスタマエッジスイッチ、カスタマスイッチ等)にとってのルートスイッチとなる(ステップS380,S390)。
これにより、プロバイダエッジスイッチ31はカスタマネットワークC1を構成するカスタマスイッチ15Aにとってのルートスイッチとなり、カスタマネットワークC1内の各スイッチはコアネットワーク3を頂点とするツリー構造を形成する。
また、プロバイダエッジスイッチ32はカスタマネットワークC2を構成するカスタマスイッチ25Bにとってのルートスイッチとなり、カスタマネットワークC2内の各スイッチはコアネットワーク3を頂点とするツリー構造を形成する。
さらに、プロバイダエッジスイッチ31はカスタマネットワークC3を構成するカスタマスイッチ15Aにとって仮想的な1台のルートスイッチとみなすことができ、カスタマネットワークC3内の各スイッチはコアネットワーク3を頂点とするツリー構造を形成する(ステップS400)。この結果、各利用者毎にコアネットワーク3を仮想的なルートスイッチとするツリー構造を形成する。
この後、各ツリー構造内では、ループ経路の検出を行いながらデータ通信を行なう。このとき、コアネットワーク3内ではコアネットワークフレーム104の構造を有したフレームが転送され、カスタマネットワークC1〜C3内ではコアネットワークフレーム104からコアネットワークヘッダ8を外した構造のフレームが転送される。
以下、実施の形態1で説明した通信ネットワークシステムと同様の処理手順によってループ経路の発生を解消するため、ここではその説明を省略する。これにより、通信ネットワークシステム1は、自律的にコアネットワーク3をまたがったループ経路を解消し、効率良くループ経路を防止することが可能となる。
このように実施の形態2によれば、プロバイダエッジスイッチ31の1つのポート(集線スイッチ41)に複数のカスタマネットワークC1,C3を接続した場合であっても、プロバイダエッジスイッチ31が、それぞれカスタマネットワークC1,C3を構成するカスタマスイッチにとって仮想的な1台のルートスイッチとして動作するので、カスタマネットワークC1〜C3の間でコアネットワーク3とは異なる経路によって接続された場合に発生するループ経路を、簡易な構成で自律的に解消することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる通信システムおよび通信方法は、通信ネットワーク内でのループ経路の解消に適している。
実施の形態1にかかる通信ネットワークシステムの構成を示す図である。 実施の形態1にかかる通信ネットワークシステムで用いられるデータの構成を示す図である。 実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作を説明するための図(1)である。 実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作を説明するための図(2)である。 実施の形態1にかかる通信ネットワークシステム1の動作を説明するための図(3)である。 スタックVLANフレームの構成を示す図である。 実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの構成を示す図である。 実施の形態2にかかるコアネットワーク内で転送されるデータの構成を示す図である。 実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる通信ネットワークシステムの動作を説明するための図である。
符号の説明
1,2 通信ネットワークシステム
3 コアネットワーク
6 データ
7 ヘッダ
8 コアネットワークヘッダ
9 コアネットワーク用VLANタグ
11,21 カスタマエッジスイッチ
12 BPDU
14 VLANタグ
15A,25A,25B カスタマスイッチ
31,32 プロバイダエッジスイッチ
41,42 集線スイッチ
101 カスタマネットワークフレーム
102〜104 コアネットワークフレーム
C1〜C3 カスタマネットワーク
T1 第1のツリー構造
T2 第2のツリー構造

Claims (6)

  1. スパニングツリープロトコル機能を動作させるユーザ側の通信ネットワークであるカスタマネットワークと、当該カスタマネットワークを複数接続するコアネットワークとを有する広域LANの通信システムにおいて、
    前記コアネットワークは、前記カスタマネットワークを収容するカスタマ収容スイッチを備え、
    前記カスタマ収容スイッチと前記各カスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記カスタマ収容スイッチが前記各カスタマネットワークのルートスイッチとなるツリー構造を形成するとともに、前記カスタマネットワーク間が前記コアネットワークとは異なる経路で接続されてループ経路が発生した際には、前記カスタマ収容スイッチと前記ループ経路の発生したカスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記ツリー構造を再形成することを特徴とする通信システム。
  2. 前記コアネットワークは、イーサネット(登録商標)ネットワークを含んで構成され、前記カスタマネットワークから送信されたフレームにイーサネット(登録商標)ネットワーク用のヘッダを付加して前記コアネットワーク内で前記フレームを転送することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記コアネットワークは、MPLSネットワークを含んで構成され、前記カスタマネットワークから送信されたフレームにMPLS用のヘッダを付加して前記コアネットワーク内で前記フレームを転送することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記コアネットワークは、スタックVLANを含んで構成され、前記カスタマネットワークから送信されたフレームにVLAN用のヘッダを付加して前記コアネットワーク内で前記フレームを転送することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 複数の前記カスタマネットワークと接続する集線スイッチをさらに備えるとともに、前記コアネットワークは前記集線スイッチを介して複数の前記カスタマネットワークと接続し、
    前記集線スイッチは、前記コアネットワークから送信される前記ツリー構造を形成するためのツリー構造形成情報を、前記ツリー構造形成情報の送信先に対応するカスタマネットワークに送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. スパニングツリープロトコル機能を動作させるユーザ側の通信ネットワークであるカスタマネットワークと、当該カスタマネットワークを複数接続するコアネットワークとを有する広域LAN内の通信方法において、
    前記カスタマ収容スイッチと前記各カスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記カスタマ収容スイッチが前記各カスタマネットワークのルートスイッチとなるツリー構造を形成する第1のステップと、
    前記カスタマネットワーク間が前記コアネットワークとは異なる経路で接続されてループ経路が発生した際に、前記カスタマ収容スイッチと前記ループ経路の発生したカスタマネットワークとの間でスパニングツリープロトコルを動作させて前記ツリー構造を再形成する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする通信方法。
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