JP5534915B2 - 風力発電設備及び風力発電設備が設置された建物 - Google Patents

風力発電設備及び風力発電設備が設置された建物 Download PDF

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Description

本発明は風力発電設備及び風力発電設備が設置された建物に関する。
特許文献1には従来の風力発電設備が設置された建物が開示されている。この建物は立体駐車場である。この立体駐車場は、外壁面のない側面部に、風力で回転し、鉛直方向に回転軸が配置された複数の風車を設置している。これら複数の風車は、立体駐車場の躯体に取付けられたフレームに支持され、並列状態かつ上下方向に複数段配設されている。
複数の風車が設置された立体駐車場の側面部には外壁面がないため、立体駐車場の屋外から内部へ、又は内部から屋外へ風が通り抜けることができる。このため、立体駐車場の側面部に設置された風車は、立体駐車場を通り抜ける風を直接的に受けることができ、良好に回転することができる。よって、風力を利用した発電を良好に行うことができる。
特開2005−315201号公報
しかし、特許文献1の風力発電設備では、風車を建物の外壁面がある側面部に設置すると、風車に向かって吹く風は、風車を通過した後、外壁面に当たり、建物の内部を通り抜けることができない。外壁面に当たった風は、外壁面に沿って流れようとするが、風車を支持するフレームに当たり良好に流れることができない。このため、風車の周りに風が良好に流れず、風車の回転が不充分になる。よって、風力発電設備の発電が不充分になるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、建物の外壁面がある側面部に設置されても発電を良好に行なうことができる風力発電設備及び風力発電設備が設置された建物を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の風力発電設備は、外壁面を有する建物に設置される風力発電設備であって、
風向きに対して直角方向に配置された回転軸の周りに羽根が設けられた複数の風車と、前記回転軸の回転によって発電する発電機とを有する風力発電機と、
前記外壁面に沿って前記回転軸を並列状態に配置し、かつ前記風車を前記外壁面から前方に離れた位置に支持して前記風車と前記外壁面との間に風が通る空間を形成し、前記建物の構造体に取付けられる支持体とを備え
前記支持体は、建物の構造体である梁に取り付けられ、前記外壁面より前方に延びる複数の取付部と、これら取付部に防振部材を介して連結され、前記回転軸を軸支する連結部とを有していることを特徴とする。
この風力発電設備では、支持体が複数の風車を支持し、その支持体を建物の構造体に取り付けると、風車と外壁面との間に風が通る空間が形成される。このため、外壁面に当たった風等がこの空間を利用して外壁面に沿って流れることができる。よって、風車の周りには外壁面に沿って流れる風が良好に通過し、風車を良好に回転させることができる。
したがって、本発明の風力発電設備は、建物の外壁面がある側面部に設置されても発電を良好に行なうことができる。
前記支持体は、建物の構造体である梁に取り付けられ、前記外壁面より前方に延びる複数の取付部と、これら取付部に連結され、前記回転軸を軸支する連結部とを有して構成されている。この場合、支持体を建物の構成物である外壁面に取り付けずに建物の構造体である梁に取り付けることにより、風車を強固に建物に取り付けることができる。ここで、建物の構造体とは、梁や柱のことをいい、建物の構成物とは、壁面、窓、床等のことをいう。この風力発電設備では、風車を取り付ける際に外壁面の加工が不要となり、施工を容易に行なうことができる。また、支持体を外壁面に取り付けず梁に取り付けているため、風車が風を受けることにより生じる振動が外壁面に伝わり難くすることができる。
前記風車は前記回転軸が横方向に配置され得る。この場合、外壁面を吹き上がる吹き上げ風を風車が受け易くなり、風車を良好に回転させることができる。このため、風力発電設備が発電を良好に行うことができる。
前記風車は前記回転軸が縦方向に配置され得る。この場合、外壁面に沿って水平方向に流れる風を風車が受け易くなり、風車を良好に回転させることができる。特にビル間を吹き抜ける風を風車が受け易くなるため、建物が規則正しく配置されている市街地等で、風車を良好に回転させることができる。このため、風力発電設備が発電を良好に行うことができる。
前記風車の前記回転軸と並列状態に前記支持体に支持され、前記風車の風上側に配置して前記風車と前記外壁面との間に形成された前記空間に風を流入させる通風路を形成する風導入部材を備え得る。この場合、風車と外壁面との間に形成された空間に風上側に形成された通風路から風を導入させることができる。このため、外壁面に沿って流れる風が良好に通過し、風車を良好に回転させることができる。よって、風力発電設備が発電を良好に行うことができる。
本発明の風力発電設備が設置された建物は、前記風力発電設備が設置されていることを特徴とする。この建物では、上述したように、風力発電設備の風車を良好に回転させることができる。
したがって、本発明の風力発電設備を備えた建物は、発電を良好に行なうことができる。
実施例1の風力発電設備を設置した建物の縦断面図である。 実施例1の風力発電設備の斜視図である。 実施例1の風力発電機の断面図である。 実施例2の風力発電設備を設置した建物の横断面図である。 実施例2の風力発電設備の斜視図である。
本発明の風力発電設備を設置した建物を具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の風力発電設備10を設置した建物は、図1及び図2に示すように、建物1の外壁面3がある側面部に風力発電設備10が設置されている。建物1は、H型鋼の梁2及び図示しない柱を構造体とした鉄骨構造であり、複数階を有するビルである。建物1の構成物である外壁面3はカーテンウォールにより構成されている。
風力発電設備10は、複数の風力発電機20と、建物1の構造体である梁2に取り付けられ、これら風力発電機20を支持する支持体30と、支持体30に支持された風導入部材40とを備えている。支持体30は、梁2に取り付けられ、外壁面3より前方に延びた複数の取付部31と、上下に並んだこれら取付部31に連結され、上下方向に延びた連結部32とを有している。このように、支持体30を建物1の構成物である外壁面3に取り付けずに建物1の構造体である梁2に取り付けるため、風力発電設備10を強固に建物1に取り付けることができる。
取付部31は、所定間隔を有して対面した一対の平板状の取付板31Aと、各取付板31Aの梁2側の端部から直角方向に延び、梁2にボルト締めされた固定板31Bとから構成されている。連結部32は上下に並んだ各取付部31間に連結された複数の連結部材32Aにより構成されている。各連結部材32Aは四角柱形状に形成されている。
各一対の取付板31Aは、先端部の間にウレタンゴム製の防振部材33A、33Bを挟持している。最上部の一対の取付板31Aに挟持されている防振部材33Aは、上端が閉鎖され下端が開口した中空の四角柱形状に形成されている。この防振部材33A内には、下端開口から連結部材32Aの上端部が挿入されている。
また、最上部以外の一対の取付板31Aに挟持されている防振部材33Bは、上端及び下端が開口し、上下方向の中間部が閉鎖された中空の四角柱形状に形成されている。この防振部材33B内には、上端開口からそれより上方に連結される連結部材32Aの下端部が挿入され、下端開口からそれより下方に連結される連結部材32Aの上端部が挿入されている。このように取付板31Aと連結部材32Aとは防振部材33A、33Bを介して連結されているため、後述する風力発電機20の第1風車22A及び第2風車22Bが風を受けて回転することにより生じる振動が連結部材32Aを介して取付板31Aに伝播することを抑制することができる。このため、風力発電機20で生じる振動が建物1へ伝播し難くされている。
最下部の連結部材32Aの下端部は、建物1の屋外の床面に埋設され、上端が開口し下端が閉鎖された中空の四角柱形状に形成されたウレタンゴム製の防振部材33C内に挿入されている。
風力発電機20は、図2及び図3に示すように、第1風車22A、第2風車22B及び第1風車22Aと第2風車22Bとの間に配置された発電機24とを有している。第1風車22Aは、横方向に配置された第1回転軸21Aと、第1回転軸21Aに沿って横方向に延び、第1回転軸21Aの周りに90度毎に設けられた4枚の第1羽根23Aとを有している。第2風車22Bは、横方向に配置された第2回転軸21Bと、第2回転軸21Bに沿って横方向に延び、第2回転軸21Bの周りに90度毎に設けられた4枚の第2羽根23Bとを有している。このように、第1回転軸21A及び第2回転軸21Bは横方向に配置されているため、外壁面3を吹き上がる吹上風を第1風車22A及び第2風車22Bが受け易くなり、第1風車22A及び第2風車22Bを良好に回転させることができる。
各第1羽根23A及び各第2羽根23Bは、風を受ける後側面が凹状に湾曲し、前側面が凸状に湾曲しており、同一形状である。第1羽根23Aと第2羽根23Bとは、前側面と後側面とを反転して、それぞれ第1回転軸21Aと第2回転軸21Bとに設けられている。このため、第1風車22Aと第2風車22Bとは風を受けると逆方向に回転する。このため、第1風車22Aと第2風車22Bとが回転することにより生じる振動を打ち消しあうことができるため、風力発電機20の全体の振動を抑制することができる。
各風力発電機20は上下方向に延びた左右に隣り合う連結部32の間に配置されている。つまり、第1回転軸21A及び第2回転軸21Bの連結部32側の端部は、連結部材32Aに貫設され、軸受け32Cを有する支持孔32Bに挿入され、軸支されている。また、第1回転軸21A及び第2回転軸21Bの発電機24側の端部は、発電機24の円筒形状のケース25の両側面に貫設された軸受け25Bを有する挿入孔25Aに挿入されている。
ケース25内に挿入された第1回転軸21Aの端部と第2回転軸21Bの端部とは軸受け25Cを介して連結されている。ケース25内に挿入された第1回転軸21Aには、第2回転軸21B側が開口し、第1回転軸21Aに一体化された円筒形の第1回転部材26Aが取り付けられている。第1回転部材26Aの内側面にはリング状の磁石26Aが固定されている。第1回転部材26Aは第1回転軸21Aと共に回転する。
ケース25内に挿入された第2回転軸21Bには、第1回転軸21A側に開口し、第2回転軸21Bに一体化された円筒形の第2回転部材27Aが取り付けられている。第2回転部材27Aは第1回転部材26Aの内側に収納されている。第1回転部材26Aの内側面に固定された磁石26Aに対向するように、第2回転部材27Aの外側面に電気子コイル27Bが配置されている。第2回転部材27Aは第2回転軸21Bと共に回転する。
この発電機24は、風を受けて第1風車22Aと第2風車22Bとが逆方向に回転すると、第1回転部材26Aと第2回転部材27Aとが逆方向に回転する。このため、この発電機24の発電効率を高くすることができる。この発電機24により発電された電力は、図示しない送電線を通じて蓄電池に蓄電され、利用することができる。
第1回転軸21Aには、連結部材32Aとの間でウレタンゴム製の防振部材29を挟持する円盤形状の挟持板28が取り付けられている。また、第2回転軸21Bにも、連結部材32Aとの間でウレタンゴム製の防振部材29を挟持する円盤形状の挟持板28が取り付けられている。このため、風力発電機20の第1風車22A及び第2風車22Bが風を受けて回転することにより生じる回転軸方向の振動が第1回転軸21A及び第2回転軸21Bから連結部材32Aに伝播することを抑制することができる。
このように構成された複数の風力発電機20が、図1及び図2に示すように、回転軸(第1回転軸21A、第2回転軸21B)を並列状態に配置して連結部材32Aに支持されている。この際、上下に隣り合う風力発電機20は左右方向を反転して連結部材32Aに支持されている。このため、第1風車22Aと第2風車22Bとが上下に交互に並んで配置されている。また、風力発電機20(第1風車22A、第2風車22B)は、外壁面3から前方に離れた位置に支持体30により支持されている。このため、風力発電機20と外壁面3との間には風が通る空間Sが形成されている。
風力発電機20は一つずつ連結部材32Aから取り外して交換することができる。このため、メンテナンスを容易に行なうことができる。また、風力発電機20が日射を遮蔽することができる。このため、外壁面3が窓であっても建物1の室内の気温上昇を抑えることができる。また、風力発電機20によって風のエネルギーを電気に変換し、減衰することができる。このため、強風時に風による外壁面3の損傷を軽減させることができる。特に外壁面3が窓である場合にはその効果は顕著である。
最下部の連結部材32Aの下部には、横方向に延びた複数の風導入部材40が並列状態に配置されている。つまり、風導入部材40は吹き上げ風W2の風上側に配置されている。風導入部材40は、セラミックス製であり、中空の平板形状に形成されている。風導入部材40は、上下方向に延びた左右に隣り合う連結部材32Aの間隔よりも僅かに短く形成されており、両端部を連結部材32Aに支持されている。風導入部材40がセラミックス製であるため、並列状態に配置された風導入部材40の外観を良好にすることができる。
また、上下に隣り合う風導入部材40の間に各風導入部材40より外側から建物1の外壁面3側に向けて斜め上方に傾斜した通風路Rを形成するように、各風導入部材40は傾斜して連結部材32Aに支持されている。このため、外壁面3を吹き上がる吹き上げ風W2を風力発電機20と外壁面3との間の空間Sに通風路Rから良好に導入することができる。また、風導入部材40により、日射を遮蔽することができる。このため、外壁面3が窓であっても建物1の室内の気温上昇を抑えることができる。
このように構成された風力発電設備10を設置した建物では、風力発電設備10の正面から吹く風W1は第1風車22A及び第2風車22Bを通り過ぎた後、外壁面3に当たり、外壁面3に沿って風力発電機20と外壁面3との間の空間Sを流れる。このように、風が滞留せずに流れるため、第1風車22A及び第2風車22Bは良好に回転することができる。
また、建物1の下層部においては、上述したように吹き上げ風W2が風力発電機20と外壁面3との間の空間Sを良好に流れるため、第1風車22A及び第2風車22Bは良好に回転することができる。
したがって、実施例1の風力発電設備10は建物1の外壁面3がある側面部に設置されても発電を良好に行なうことができる。つまり、この風力発電設備10を備えた建物は発電を良好に行なうことができる。
また、風力発電設備10は、無風時でも地熱で暖まった上昇気流により、第1風車22A及び第2風車22Bを回転させることができる。また第1風車22A及び第2風車22Bによって、鳥が外壁面3に衝突することを防止することができる。
<実施例2>
実施例2の風力発電設備110を設置した建物は、図4及び図5に示すように、実施例1と同一の構成を有する風力発電機20を第1回転軸21A及び第2回転軸21Bが縦方向に配置されるように支持体130に支持されている。また、実施例1と同一の構成を有する風導入部材40も縦方向に配置されるように支持体130に支持されている。実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
支持体130は、梁2に取り付けられ、外壁面3より前方に延びた複数の取付部131と、左右に並んだこれら取付部131に連結され、左右方向に延びた連結部132とを有している。このように、支持体131を建物1の構成物である外壁面3に取り付けずに建物1の構造体である梁2に取り付けるため、風力発電設備110を強固に建物1に取り付けることができる。
取付部131は、四角柱状の本体部131Aと本体部131Aの梁2側の左右端部から直角方向に延び、梁2にボルト締めされた固定部13Bとから構成されている。連結部132は左右に並んだ各取付部131間に連結された複数の連結部材132Aにより構成されている。各連結部材132Aは四角柱形状に形成されている。
各取付部131の本体部131Aの先端部には、ウレタンゴム製の防振部材133A、133Bが埋め込まれている。左右両端の取付部131の本体部131Aに埋め込まれた防振部材133Aは、外側面が閉鎖され内側面に開口した中空の四角柱形状に形成されている。また、それ以外の取付部131の本体部131Aに埋め込まれた防振部材133Bは、左右側面が開口し、左右方向の中間部が閉鎖された中空の四角柱形状に形成されている。
防振部材133A、133B内に各連結部材132Aの端部が挿入されている。このように各取付部131の本体部131Aと連結部材132Aとは防振部材33A、33Bを介して連結されているため、風力発電機20の第1風車22A及び第2風車22Bが風を受けて回転することにより生じる振動が連結部材132Aを介して本体部131Aに伝播することを抑制することができる。このため、風力発電機20で生じる振動が建物1へ伝播し難くされている。
風力発電機20は左右方向に延びた上下に隣り合う連結部132間に配置され、第1回転軸21A及び第2回転軸21Bは縦方向に配置されている。また、複数の風力発電機20が、回転軸(第1回転軸21A、第2回転軸21B)を並列状態に配置し、連結部材132Aに支持されている。
このため、外壁面3に沿って水平方向に流れる風を第1風車22A及び第2風車22Bが受け易くなるため、第1風車22A及び第2風車22Bを良好に回転させることができる。特に建物が規則正しく配置されている市街地等で、第1風車22A及び第2風車22Bを良好に回転させることができる。
左右に隣り合う風力発電機20は上下方向を反転して連結部材132Aに支持されている。このため、第1風車22Aと第2風車22Bとが左右に交互に並んで配置されている。また、風力発電機20(第1風車22A、第2風車22B)は、外壁面3から前方に離れた位置に支持体130により支持されている。このため、風力発電機20と外壁面3との間には風が通る空間Sが形成されている。
外壁面3に沿って水平方向に流れる風W3の風上側に位置する連結部材132Aの風上側端部には、縦方向に延びた複数の風導入部材40が並列状態に配置されている。風導入部材40は、左右方向に延びた上下に隣り合う連結部材132Aの間隔よりも僅かに短く形成されており、両端部を連結部材132Aに支持されている。また、左右に隣り合う風導入部材40の間に各風導入部材40より外側から建物1の外壁面3側に向けて斜め前方に傾斜した通路Rを形成するように、各風導入部材40は傾斜して連結部材132Aに支持されている。このため、外壁面3に沿って水平方向に流れる風W3を風力発電機20と外壁面3との間の空間Sに通風路Rから良好に導入することができる。よって、第1風車22A及び第2風車22Bは良好に回転することができる。
したがって、実施例2の風力発電設備110も建物1の外壁面3がある側面部に設置されても発電を良好に行なうことができる。つまり、この風力発電設備110を備えた建物も発電を良好に行なうことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、第1風車及び第2風車を羽根の後側面に風を受けて回転する抗力タイプの風車を利用したが、揚力タイプの風車又は抗力タイプと揚力タイプとを融合した風車を利用してもよい。
(2)実施例1及び2では、風力発電機20が第1風車と第2風車との間に発電機を有するものであったが、風車を一つにして発電機を風車の一端部側に配置するようなものでもよい。
(3)実施例1では回転軸を横方向に配置した風車のみを利用し、実施例2では回転軸を縦方向に配置した風車のみを利用したが、回転軸を横方向に配置した風車と縦方向に配置した風車とを混在させてもよい。
(4)実施例1及び2では、風導入部材を備えたが、風導入部材を備えなくてもよい。
)実施例1及び2において、風車と風導入部材との位置を取り替えることができる。この場合、風導入部材を風車と風車との間(建物の中間位置)に配置してもよい。
)実施例1では、建物を複数階を有するビルとしたが、風力発電設備を設置するには、1階建て以上の建物であればよい。
1…建物
2…梁
3…外壁面
10、110…風力発電設備
20…風力発電機
21A、21B…回転軸(21A…第1回転軸、21B…第2回転軸)
22A、22B…風車(22A…第1風車、22B…第2風車)
23A、23B…羽根(第1羽根…23A、第2羽根…23B)
24…発電機
30、130…支持体
31、131…取付部
32、132…連結部
40…風導入部材
R…通風路
S…空間

Claims (6)

  1. 外壁面を有する建物に設置される風力発電設備であって、
    風向きに対して直角方向に配置された回転軸の周りに羽根が設けられた複数の風車と、前記回転軸の回転によって発電する発電機とを有する風力発電機と、
    前記外壁面に沿って前記回転軸を並列状態に配置し、かつ前記風車を前記外壁面から前方に離れた位置に支持して前記風車と前記外壁面との間に風が通る空間を形成し、前記建物の構造体に取付けられる支持体とを備え
    前記支持体は、建物の構造体である梁に取り付けられ、前記外壁面より前方に延びる複数の取付部と、これら取付部に防振部材を介して連結され、前記回転軸を軸支する連結部とを有していることを特徴とする風力発電設備。
  2. 前記風車は前記回転軸が横方向に配置されていることを特徴とする請求項1記載の風力発電設備。
  3. 前記風車は前記回転軸が縦方向に配置されていることを特徴とする請求項1記載の風力発電設備。
  4. 前記風車の前記回転軸と並列状態に前記支持体に支持され、前記風車の風上側に配置して前記風車と前記外壁面との間に形成された前記空間に風を流入させる通風路を形成する風導入部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の風力発電設備。
  5. 前記連結部は柱状に形成される一方、前記防振部材は一方側に開口する有底で中空の柱状に形成され、前記連結部はその端部が前記開口を通して前記防振部材内に挿入されることで、前記連結部の端部は防振部材により包囲されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の風力発電設備。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の風力発電設備が設置されていることを特徴とする建物。
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