以下、本発明に係る情報処理装置、情報処理システムを、コンピュータ装置1及び、コンピュータ装置1と、テープカセットから排出されるテープに対して印刷を行うテープ印刷装置20と、サーバ80とを有する印刷システムPに具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、印刷システムPの概略構成について、図1に基づき説明する。図1に示すように、当該印刷システムPは、コンピュータ装置1と、テープ印刷装置20と、サーバ80を有している。コンピュータ装置1は、所謂、パーソナルコンピュータであり、ディスプレイ5、入力操作部7を有している。ディスプレイ5は、コンピュータ装置1(即ち、制御部10)の制御に基づいて、種々の情報(例えば、プリンタ更新設定画面、コンピュータ更新設定画面等)を表示する。入力操作部7は、キーボードやマウス等により構成され、種々の指令を入力する際に用いられる。そして、コンピュータ装置1は、USBケーブル等により、テープ印刷装置20と通信可能に接続されている(図4参照)。又、当該コンピュータ装置1は、ネットワーク網Nに接続されており、当該ネットワーク網Nを介して、サーバ80と接続されている(図4参照)。コンピュータ装置1の詳細については、後述する。
テープ印刷装置20は、後述するように、ラベルテープにユーザ所望の印刷を行い得るように構成されている。そして、当該テープ印刷装置20は、コンピュータ装置1と接続されており、後述するように、コンピュータ装置1の制御に基づいて、テープ印刷装置20の制御に用いられるデータ(例えば、ファームウェア等)を更新し得るように構成されている。当該テープ印刷装置20の詳細な構成については後述する。
そして、サーバ80は、ネットワーク網Nを介して、コンピュータ装置1と接続されており、コンピュータ装置1におけるデータ更新(以下、コンピュータ更新)や、テープ印刷装置20におけるデータ更新(以下、プリンタ更新)に用いられる更新用データ等を格納・管理する。
続いて、印刷システムPを構成するテープ印刷装置20の概略構成について、図面を参照しつつ説明する。図2及び図3に示すように、本実施形態に係るテープ印刷装置20は、筐体25を有しており、筐体25内部にテープ印刷装置20を構成する各種構成部品を格納している。筐体25上面の後方には、収納カバー26が開閉自在に軸支されている。当該収納カバー26は、筐体25内部に形成されたカセット収納部40の上方を覆う。
カセット収納部40には、テープカセットCが着脱可能に装着される。テープカセットCは、感熱発色性を有する被記録媒体であるラベルテープを巻回状態で収納している。又、カセット収納部40には、サーマルヘッド45と、テープ搬送機構47と、テープ切断機構49が配設されている(図5参照)。サーマルヘッド45は、複数の発熱素子を列設して備えており、各発熱素子の通電制御を行うことにより、ラベルテープに印刷データ(例えば、既定印刷データ)に基づく印刷を施す。テープ搬送機構47は、プラテンローラ等の各種ローラと、搬送モータを有しており、テープカセットCからラベルテープを引き出し、筐体25外部へ搬送する。そして、テープ切断機構49は、テープカセットCから引き出されたラベルテープを、所定位置(後述するラベル排出口27の内側近傍)で切断する。
そして、テープ印刷装置20において、筐体25には、ラベル排出口27、アダプタ挿入口28、コネクタ29が形成されている。ラベル排出口27は、カセット収納部40の左側面部に形成されている。印刷されたラベルテープは、当該ラベル排出口27から筐体25外部へ排出される。アダプタ挿入口28及びコネクタ29は、カセット収納部40の右側面部に形成されている。アダプタ挿入口28には、テープ印刷装置20へ電源を供給する電源アダプタが取り付けられる。コネクタ29には、USBケーブルが取り付けられ、テープ印刷装置20とコンピュータ装置1とを通信可能に接続する(図1、図5参照)。
テープ印刷装置20は、筐体25上面の前側部分に、キーボード30を有している。当該キーボード30は、文字入力キー31、印刷キー32、既定ラベルキー33等の複数の入力キーを備える。文字入力キー31は、複数のキャラクタを含み得るテキストデータを作成する際に入力される。印刷キー32は、テキストデータや後述する既定印刷データ等の印刷データをラベルテープに対して印刷する際に入力される。既定ラベルキー33は、後述する既定ラベルデータに基づいて、既定ラベルを作成する際に操作される。キーボード30の下側には、制御基板55が配設されている。制御基板55には、後述する制御回路部60が構成される。
テープ印刷装置20は、筐体25上面のキーボード30後方部分に、液晶ディスプレイ50を有している。当該液晶ディスプレイ50は、文字入力キー31の入力に基づき作成されたテキストや、後述する既定印刷データに基づく印刷プレビュー画面等を表示する。
次に、印刷システムPを構成するコンピュータ装置1の制御系について、図4を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、コンピュータ装置1は、所謂、パーソナルコンピュータであり、ディスプレイ5、入力操作部7を有している。図4に示すように、当該コンピュータ装置1は、制御部10、通信I/F15、接続I/F16を有している。当該制御部10は、コンピュータ装置1に対する制御の中枢を担い、ディスプレイ5、入力操作部7と接続されている。従って、当該制御部10は、入力操作部7の操作に基づいて、種々の制御を行うことができる。又、当該制御部10は、制御部10による制御の結果に基づいて、ディスプレイ5に種々の情報を表示し得る。
制御部10は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14により構成されている。CPU11は、制御部10による制御の中枢を担う中央演算装置であり、ROM12に格納されている制御プログラムや、HDD14に格納されている各種アプリケーションプログラム(例えば、文書作成プログラム等)を実行する。ROM12は、コンピュータ装置1の制御を行う上で必要な各種データや制御プログラムを格納している。RAM13は、CPU11による演算結果等を一時的に記憶するメモリである。
HDD14は、コンピュータ装置1の制御に必要なOS(オペレーティングシステム)等の基本プログラム、後述する更新処理プログラム(図9等参照)や各種アプリケーションプログラムを格納する補助記憶装置である。当該HDD14は、アプリケーションプログラム14Aと、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bを有している。既定ラベル印刷データ記憶領域14Bは、印刷データである既定ラベルデータを複数記憶する記憶領域である。当該既定ラベルデータは、図6等に示すように、データ提供者により生成された所定のデザインを示す画像データにより構成され、ユーザによる編集が禁じられている。そして、当該既定ラベルデータには、一の言語で表現されたメッセージを画像として含んでいる。この既定ラベル印刷データ記憶領域14Bに格納されている既定ラベルデータは、後述する更新処理プログラム(図9等参照)によるコンピュータ更新の対象となる。
アプリケーションプログラム14Aは、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bに格納されている既定ラベル印刷データを、当該コンピュータ装置1に接続されたテープ印刷装置20によりラベルテープに印刷するためのプログラムである。当該アプリケーションプログラム14Aは、後述する更新処理プログラム(図9等参照)によるコンピュータ更新の対象となる。又、当該アプリケーションプログラム14Aは、当該コンピュータ装置1の使用者がデータ提供者として、既定ラベルデータの作成・編集を行い得るアプリケーションプログラムとしても機能する。
又、コンピュータ装置1は、通信I/F15と、接続I/F16を有している。
通信I/F15は、当該コンピュータ装置1がネットワーク網Nと通信可能に接続する為のインターフェースである。従って、当該コンピュータ装置1は、当該通信I/F15、ネットワーク網Nを介して、サーバ80と接続することができ、コンピュータ更新、プリンタ更新を行い得る。接続I/F16は、USBケーブル等によりテープ印刷装置20と接続する為のインターフェースである。従って、当該コンピュータ装置1は、接続I/F16を介して、テープ印刷装置20にアクセスすることができ、サーバ80から取得したデータに基づいて、テープ印刷装置20を対象としたプリンタ更新を行い得る。
続いて、テープ印刷装置20の制御系について図5に基づき説明する。図5に示すように、制御回路部60は、CPU61、CGROM62、ROM63、EEPROM64、RAM65、入出力I/F66、接続I/F67等を備えている。
CPU61は、テープ印刷装置20の制御の中枢を担う中央演算装置であり、ROM63内の各種制御プログラムに基づいて各種の演算を行なう。CGROM62は、各キャラクタに対応するドットパターンデータを記憶している。各キャラクタは、当該CGROM62から読み出されたドットパターンデータに基づいて、液晶ディスプレイ50上に表示される。
ROM63は、各種制御プログラムを記憶するメモリであり、文字入力キー31等の入力に基づき、印刷データを作成する為のプログラムや、後述する既定ラベルデータ記憶領域64Aに格納されている既定ラベルデータを印刷する為のプログラム等を記憶している。又、当該ROM63には、テープ印刷装置20が用いられる地域の言語を示す仕向言語情報が記憶されている。当該仕向言語情報は、当該テープ印刷装置20におけるメニュー画面等を表示する際に参照され、メニュー画面を構成する項目等は、仕向言語情報に基づく言語で表現される。
又、EEPROM64は、テープ印刷装置20の電源をオフしてもこれらの記憶内容を保持可能なメモリであり、既定ラベルデータ記憶領域64Aを有している。既定ラベルデータ記憶領域64Aは、上述した既定ラベル印刷データ記憶領域14Bと同様に、既定ラベルデータを複数記憶する記憶領域である(図6参照)。従って、当該既定ラベルデータを印刷対象とすれば、テープ印刷装置20は、既定ラベルデータが示す画像を、ラベルテープへ印刷し得る。
図6に示すように、既定ラベルデータ記憶領域64Aにおいて、各既定ラベルデータは、夫々、一のカテゴリと、一の言語種類に対応付けられて記憶されている。カテゴリは、当該既定ラベルデータに基づく画像から推定される使用環境等を示し、複数種類のカテゴリ(例えば、Files、Office Signage等)に分類されて対応付けられる。そして、一の言語種類は、既定ラベルデータの画像中に含まれるメッセージの表現に用いられている言語種類を示す。
尚、当該既定ラベルデータ記憶領域64Aにおいては、各既定ラベルデータは、夫々一の既定ラベル種類に対応付けられている。当該「既定ラベル種類」は、各既定ラベルデータ全体(既定ラベルデータに含まれるメッセージを含む)から把握される意味に応じた種類を示し、当該メッセージを表現する言語種別に関わらず、同等の意味を示す既定ラベルデータであれば、同一の既定ラベル種類が対応付けられる。尚、当該既定ラベルデータ記憶領域64Aに格納されている既定ラベルデータは、後述する更新処理プログラム(図9等参照)によるコンピュータ更新の対象となる。
RAM65は、CPU61により演算された各種の演算結果を一時的に記憶するメモリであり、印刷バッファ、表示画像バッファ、ワーク領域等の各種のメモリ領域を有している。
入出力I/F66には、キーボード30と、液晶ディスプレイコントローラ70と、ヘッド駆動回路71と、搬送駆動回路73と、切断駆動回路75とがそれぞれ接続されている。液晶ディスプレイコントローラ70は、液晶ディスプレイ50に表示データを出力する為のビデオRAMを有し、液晶ディスプレイ50の表示態様を制御する。ヘッド駆動回路71は、ラベルテープへの印刷を行う際に、サーマルヘッド45を駆動制御する。搬送駆動回路73は、ラベルテープを搬送する際に、テープ搬送機構47を駆動制御する。切断駆動回路75は、ラベルテープを切断する際に、テープ切断機構49を駆動制御する。
接続I/F67は、例えば、USBコネクタ等から構成され、コネクタ29を含む。当該テープ印刷装置20は、コネクタ29、接続I/F67を介して、コンピュータ装置1との間で、双方向データ通信を行い得る。
次に、サーバ80の制御系について図7に基づき説明する。図7に示すように、サーバ80は、サーバ制御部81と、更新用データベース82と、通信I/F83を有している。サーバ制御部81は、サーバ80の制御の中枢を担い、CPU、ROM、RAM等を有している。そして、通信I/F83は、当該サーバ80がネットワーク網Nと通信可能に接続する為のインターフェースである。従って、当該サーバ80は、当該通信I/F83、ネットワーク網Nを介して、コンピュータ装置1と接続することができ、コンピュータ更新、プリンタ更新に応じたデータ(更新用データベース82に格納されているデータ等)を、コンピュータ装置1へ提供し得る。
続いて、サーバ80の更新用データベース82について、図7、図8を参照しつつ詳細に説明する。更新用データベース82は、更新プログラム82Aと、更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bを有している。更新プログラム82Aは、上述したコンピュータ更新、プリンタ更新を行う為のプログラムである。例えば、コンピュータ更新の場合、コンピュータ装置1は、当該更新プログラム82Aを取得し実行することにより、コンピュータ装置1にインストールされているアプリケーションプログラム14Aをバージョンアップ(更新)することができる。又、更新プログラム82Aとして、テープ印刷装置20のファームウェアを更新するためのプログラムも、更新用データベース82に記憶されている。プリンタ更新用の各更新プログラム82Aには、適用されるテープ印刷装置20の機種を示す機種情報が対応付けられている。
そして、更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bについて、図8に基づき説明する。更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bは、更新用の既定ラベルデータ(即ち、更新用既定ラベルデータ)を複数格納している(図8参照)。更新用既定ラベルデータは、上述した既定ラベルデータであり、データ提供者により生成された所定のデザインを示す画像データにより構成され、ユーザによる編集が禁じられている。そして、当該更新用既定ラベルデータには、一の言語で表現されたメッセージを画像として含んでいる。つまり、当該更新用既定ラベルデータは、ネットワーク網Nを介して、コンピュータ装置1へ提供されると、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bに格納され、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bの記憶内容を更新する。又、プリンタ更新により、テープ印刷装置20へ提供されると、当該更新用既定ラベルデータは、テープ印刷装置20の既定ラベルデータ記憶領域64Aに格納され、既定ラベルデータ記憶領域64Aの記憶内容を更新する。
又、更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bにおいても、更新用既定ラベルデータは、夫々、一のカテゴリと、一の言語種類(ラベル言語)に対応付けられて記憶されている。カテゴリは、当該既定ラベルデータに基づく画像から推定される使用環境等を示し、複数種類のカテゴリ(例えば、Files、Office Signage等)に分類されて対応付けられる。そして、ラベル言語は、上述した既定ラベルデータと同様に、更新用既定ラベルデータの画像中に含まれるメッセージの表現に用いられている言語種類を示す。
そして、当該更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bにおいても、各更新用既定ラベルデータは、夫々一の既定ラベル種類に対応付けられている。当該「既定ラベル種類」は、各更新用既定ラベルデータ全体(更新用既定ラベルデータに含まれるメッセージを含む)から把握される意味に応じた種類を示し、当該メッセージを表現する言語種別に関わらず、同等の意味を示す更新用既定ラベルデータであれば、同一の既定ラベル種類が対応付けられている。
更に、当該更新用既定ラベルデータ記憶領域82Bにおいては、各更新用既定ラベルデータには、対応機種情報が対応付けられる。対応機種情報は、当該更新用既定ラベルデータを印刷可能なテープ印刷装置20の機種を示す情報である。当該対応機種情報は、テープ印刷装置20のサーマルヘッド45を構成する発熱素子の数等により決定される。
次に、第1実施形態に係るコンピュータ装置1で実行される更新処理プログラムについて、図9を参照しつつ詳細に説明する。図9に示すように、更新処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、先ず、初期化処理を実行する(S1)。初期化処理(S1)では、CPU11は、RAM13の初期化等の処理を行う。初期化処理(S1)を終了した後、CPU11は、S2に処理を移行する。
S2においては、CPU11は、ディスプレイ5に更新対象選択画面85を表示する。ここで、更新対象選択画面85について、図10を参照しつつ詳細に説明する。図10に示すように、更新対象選択画面85は、コンピュータ装置1を介して、テープ印刷装置20におけるデータ(既定ラベルデータやファームウェア等)の更新を行うプリンタ更新と、コンピュータ装置1におけるデータ(既定ラベルデータやアプリケーションプログラム14A)の更新を行うコンピュータ更新の何れかの選択を促すメッセージと共に、プリンタ更新選択部86Aと、コンピュータ更新選択部86Bを有している。
プリンタ更新選択部86Aは、上述したプリンタ更新をユーザが希望する場合に、入力操作部7により選択操作される。従って、プリンタ更新選択部86Aが操作された場合、CPU11は、今回の更新対象を「プリンタ(即ち、テープ印刷装置20)」に設定する。コンピュータ更新選択部86Bは、上述したコンピュータ更新をユーザが希望する場合に、入力操作部7により選択操作される。従って、コンピュータ更新選択部86Bが操作された場合、CPU11は、今回の更新対象を「コンピュータ(即ち、コンピュータ装置1)」に設定する。
S3では、CPU11は、更新対象選択画面85に対して行われた入力操作に基づいて、更新対象としてプリンタが選択されたか否かを判断する。プリンタ更新選択部86Aに対する選択操作により、更新対象としてプリンタが選択された場合(S3:YES)、CPU11は、S4に処理を移行する。コンピュータ更新選択部86Bによる選択操作によって、更新対象としてコンピュータが選択された場合(S3:NO)、CPU11は、S10に処理を移行する。
S4に移行すると、CPU11は、プリンタ通信準備処理を実行する。具体的には、CPU11は、ディスプレイ5を介して、コンピュータ装置1とテープ印刷装置20とのケーブルによる接続や、テープ印刷装置20の電源投入、テープ印刷装置20を更新可能なモードへの設定等を、ユーザに促す。プリンタ通信準備処理(S4)を終了した後、CPU11は、S5に処理を移行する。
S5においては、CPU11は、通信状態確認処理を実行する。当該通信状態確認処理(S5)では、CPU11は、テープ印刷装置20との間で、所定の信号の送受信を試み、通信可能な状態であるか否かを確認する。通信状態確認処理(S5)を終了すると、CPU11は、S6に処理を移行する。
S6では、CPU11は、通信状態確認処理(S5)の処理結果に基づいて、プリンタ(即ち、テープ印刷装置20)と通信可能であるか否か(即ち、プリンタとの通信が確立されているか否か)を判断する。プリンタと通信可能である場合(S6:YES)、CPU11は、S7に処理を移行する。プリンタと通信可能でない場合(S6:NO)、CPU11は、S4に処理を移行する。
S7に移行すると、CPU11は、プリンタ言語設定取得処理を実行する。プリンタ言語設定取得処理(S7)においては、CPU11は、テープ印刷装置20に仕向言語情報を要求し、テープ印刷装置20のROM63から仕向言語情報を取得する。プリンタ言語設定取得処理(S7)を終了すると、CPU11は、S8に処理を移行する。
S8においては、CPU11は、初期選択言語設定処理を実行する。初期選択言語設定処理(S8)においては、CPU11は、プリンタ言語設定取得処理(S7)で取得したテープ印刷装置20の仕向言語情報が示す言語を、初期選択言語に設定する。ここで、初期選択言語とは、後述するプリンタ更新設定画面90を構成するプリンタ言語設定部92において、プリンタ更新設定画面90の表示開始時点で選択設定される言語である。初期選択言語設定処理(S8)を終了すると、CPU11は、S9に処理を移行する。
S9では、CPU11は、プリンタ更新設定画面90をディスプレイ5に表示する。プリンタ更新設定画面90は、プリンタ更新を行う際に、プリンタ更新の対象となるプリンタ(テープ印刷装置20)の機種や言語、更新するデータ等の条件を設定する為の画面である。プリンタ更新設定画面90をディスプレイ5に表示した後、CPU11は、S11に処理を移行する。
ここで、プリンタ更新設定画面90について、図11を参照しつつ詳細に説明する。図11に示すように、プリンタ更新設定画面90は、プリンタ種別設定部91と、プリンタ言語設定部92と、更新対象リスト表示部93と、更新実行操作部94と、更新取消操作部95を有している。
プリンタ種別設定部91は、プリンタ更新の対象となるテープ印刷装置20の機種(種別)を設定する際に用いられる。当該プリンタ種別設定部91において、ユーザ所望のテープ印刷装置20の機種を設定することにより、後述する更新対象リスト表示部93に表示される更新用データを、ユーザ所望のテープ印刷装置20の機種に係る更新用データに限定し得る。
プリンタ言語設定部92は、プリンタ更新に用いる更新用データに対応付けられた言語を設定する際に用いられる。当該プリンタ言語設定部92において、ユーザ所望の言語を設定することにより、後述する更新対象リスト表示部93に表示される更新用データを、ユーザ所望の言語が対応付けられた更新用データ(例えば、ユーザ所望のラベル言語が対応付けられた更新用既定ラベルデータ)に限定し得る。
更新対象リスト表示部93は、プリンタ更新に用いる更新用データをリスト表示する。そして、更新対象リスト表示部93に表示された更新用データは、入力操作部7による選択対象となり、ユーザの操作によって選択された更新用データは、プリンタ更新に用いられる。そして、更新対象リスト表示部93に表示される更新用データは、サーバ80の更新用データベース82内に格納されているデータやプログラムに基づいている。従って、CPU11は、更新対象リスト表示部93を表示する際に、サーバ80にアクセスし、更新用データベース82の記憶内容に応じたリスト表示を行う。又、上述したように、更新対象リスト表示部93に表示される更新用データは、プリンタ種別設定部91や、プリンタ言語設定部92の設定内容により、プリンタ種別や言語が限定されて表示される。更新実行操作部94は、プリンタ更新設定画面90において設定された内容で、プリンタ更新を実行する際に操作される。更新取消操作部95は、プリンタ更新設定画面90において設定された内容によるプリンタ更新を取り消す際に操作される。
更新対象選択画面85において、コンピュータ更新選択部86Bが選択された場合(S3:NO)に移行するS10では、CPU11は、コンピュータ更新設定画面100をディスプレイ5に表示する。コンピュータ更新設定画面100は、コンピュータ更新を行う際に、コンピュータ更新の対象となるコンピュータ装置1で使用されるプリンタ(テープ印刷装置20)の機種や言語、更新するデータ等の条件を設定する為の画面である。コンピュータ更新設定画面100をディスプレイ5に表示した後、CPU11は、S11に処理を移行する。
ここで、コンピュータ更新設定画面100について、図12を参照しつつ詳細に説明する。図12に示すように、コンピュータ更新設定画面100は、プリンタ種別設定部101と、プリンタ言語設定部102と、更新対象リスト表示部103と、更新実行操作部104と、更新取消操作部105を有している。
プリンタ種別設定部101は、コンピュータ更新の対象となるコンピュータ装置1で用いられるテープ印刷装置20の機種(種別)を設定する際に用いられる。当該プリンタ種別設定部101において、ユーザ所望のテープ印刷装置20の機種を設定することで、後述する更新対象リスト表示部103に表示される更新用データを、ユーザ所望のテープ印刷装置20の機種に係る更新用データに限定し得る。
プリンタ言語設定部102は、コンピュータ更新に用いる更新用データに対応付けられた言語を設定する際に用いられる。当該プリンタ言語設定部102で、ユーザ所望の言語を設定することにより、後述する更新対象リスト表示部103に表示される更新用データを、ユーザ所望の言語が対応付けられた更新用データ(例えば、ユーザ所望のラベル言語が対応付けられた更新用既定ラベルデータ)に限定し得る。
更新対象リスト表示部103は、コンピュータ更新に用いる更新用データをリスト表示する。そして、更新対象リスト表示部103に表示された更新用データは、入力操作部7による選択対象となり、ユーザの操作によって選択された更新用データは、コンピュータ更新に用いられる。そして、更新対象リスト表示部103に表示される更新用データは、サーバ80の更新用データベース82内に格納されているデータやプログラムに基づいている。従って、CPU11は、更新対象リスト表示部103を表示する際に、サーバ80にアクセスし、更新用データベース82の記憶内容に応じたリスト表示を行う。又、上述したように、更新対象リスト表示部103に表示される更新用データは、プリンタ種別設定部101や、プリンタ言語設定部102の設定内容により、プリンタ種別や言語が限定されて表示される。更新実行操作部104は、コンピュータ更新設定画面100において設定された内容で、コンピュータ更新を実行する際に操作される。更新取消操作部105は、コンピュータ更新設定画面100において設定された内容によるコンピュータ更新を取り消す際に操作される。
S11に移行すると、CPU11は、更新内容設定処理を実行する。更新内容設定処理(S11)では、CPU11は、入力操作部7等の操作に基づいて、プリンタ更新設定画面90によるプリンタ更新の内容(プリンタ種別設定部91、プリンタ言語設定部92の設定や、更新対象リスト表示部93による更新内容の選択設定等)の設定、又は、コンピュータ更新設定画面100によるコンピュータ更新の内容(プリンタ種別設定部101、プリンタ言語設定部102の設定や、更新対象リスト表示部103による更新内容の選択設定等)の設定を行う。そして、更新実行操作部94又は、更新実行操作部104に対する操作が行われると、CPU11は、更新内容設定処理(S11)を終了する。更新内容設定処理(S11)を終了すると、CPU11は、S12に処理を移行する。
S12では、CPU11は、更新実行処理を実行する。更新実行処理(S12)においては、CPU11は、更新内容設定処理(S11)で設定された更新内容に基づいて、プリンタ更新又はコンピュータ更新を実行する。プリンタ更新を実行する場合、CPU11は、先ず、更新内容設定処理(S11)で設定された更新用データを、サーバ80の更新用データベース82から取得する。その後、CPU11は、取得した更新用データを実行又は転送することにより、テープ印刷装置20のファームウェアや既定ラベルデータ記憶領域64Aの記憶内容を更新する。コンピュータ更新を実行する場合、CPU11は、先ず、更新内容設定処理(S11)で設定された更新用データを、サーバ80の更新用データベース82から取得する。その後、CPU11は、取得した更新用データを実行又は格納することにより、アプリケーションプログラム14Aや既定ラベル印刷データ記憶領域14Bの記憶内容を更新する。更新実行処理(S12)を終了すると、CPU11は、更新処理プログラムを終了する。
以上、説明したように、第1実施形態に係るコンピュータ装置1は、通信I/F15、ネットワーク網Nを介して、サーバ80の更新用データベース82から更新用データ(更新プログラム82Aや更新用既定ラベルデータ)を取得することにより、HDD14のアプリケーションプログラム14Aや、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bの記憶内容を更新するコンピュータ更新を行い得る(S10〜S12)。又、当該コンピュータ装置1は、通信I/F15、ネットワーク網Nを介して、サーバ80の更新用データベース82から更新用データ(更新プログラム82Aや更新用既定ラベルデータ)を取得し、当該コンピュータ装置1に接続されているテープ印刷装置20における既定ラベルデータ記憶領域64Aの既定ラベルデータやファームウェアを更新するプリンタ更新を行い得る(S4〜S9、S11、S12)。
そして、当該コンピュータ装置1は、更新処理プログラム(図9参照)を実行すると、ディスプレイ5に更新対象選択画面85を表示し(図10参照)、コンピュータ更新又はプリンタ更新の選択を受け付ける(S2)。更新対象選択画面85によりコンピュータ更新が選択された場合(S3:NO)、コンピュータ装置1は、コンピュータ更新設定画面100をディスプレイ5に表示し(図12参照)、コンピュータ更新設定画面100を用いて設定された内容で、コンピュータ更新を行う(S10〜S12)。これにより、当該コンピュータ装置1は、ユーザ所望の内容でコンピュータ更新を行うことができ、コンピュータ装置1を所望の状態に更新し得る。
プリンタ更新が選択された場合(S3:YES)当該コンピュータ装置1は、先ず、プリンタ更新の対象となるテープ印刷装置20が当該コンピュータ装置1に接続されて、両者間の通信が確立されているかを確認する(S4、S5)。そして、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新の対象であるテープ印刷装置20との通信が確立されている場合(S6:YES)、プリンタ更新設定画面90をディスプレイ5に表示し(図11参照)、プリンタ更新設定画面90を用いて設定された内容で、プリンタ更新を行う(S9、S11、S12)。これにより、当該コンピュータ装置1は、ユーザ所望の内容でプリンタ更新を行うことができ、当該コンピュータ装置1に接続されたテープ印刷装置20を所望の状態に更新し得る。
又、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新を行う際に、プリンタ更新設定画面90のプリンタ言語設定部92により所望の言語を設定することで、更新対象リスト表示部93に表示され、プリンタ更新に用いられる更新用データを、プリンタ言語設定部92で設定された言語(例えば、ラベル言語)が対応付けられた更新用データに限定して表示することができる。そして、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新の対象となるテープ印刷装置20との通信が確立されている場合(S6:YES)、当該テープ印刷装置20の仕向言語情報を取得して、仕向言語情報に係る言語を、プリンタ言語設定部92における初期選択言語に設定し得る(S7〜S9)。仕向言語情報は、当該テープ印刷装置20が使用される言語環境に応じて設定される言語を示すため、当該コンピュータ装置1は、テープ印刷装置20の使用環境に応じたプリンタ更新を行う為の言語種別を設定する際の利便性を高め得る。
尚、第1実施形態に係るコンピュータ装置1の更新処理プログラム、及び、第1実施形態に係る印刷システムPは、上述した第1実施形態に係るコンピュータ装置1と同様の効果を奏し得る。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる別の実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係る印刷システムPは、第1実施形態に係る印刷システムPと同一の基本的構成を有しており、コンピュータ装置1における更新処理プログラムのみが相違する。従って、第2実施形態に係る更新処理プログラムについて、図13、図14を参照しつつ詳細に説明する。
第2実施形態においても、更新処理プログラムの実行を開始すると、CPU11は、初期化処理を実行する(S21)。尚、初期化処理(S21)の処理内容は、第1実施形態における初期化処理(S1)と同一であるため、詳細な説明は省略する。初期化処理(S21)を終了すると、CPU11は、S22に処理を移行する。
S22では、CPU11は、対応プリンタ接続確認処理を実行する。当該対応プリンタ接続確認処理(S22)では、CPU11は、対応プリンタ接続確認処理プログラム(図14参照)を実行することにより、当該コンピュータ装置1に接続されている対応プリンタを検出する。対応プリンタとは、印刷システムPにおけるプリンタ更新に対応する機種のプリンタ(テープ印刷装置20)を意味する。対応プリンタ接続確認処理(S22)を終了すると、CPU11は、S23に処理を移行する。
ここで、S22においてCPU11により実行される対応プリンタ接続確認処理プログラムについて、図14を参照しつつ詳細に説明する。S22に移行すると、CPU11は、更新対応プリンタリストを取得する(S31)。更新対応プリンタリストとは、印刷システムPにおけるプリンタ更新に対応するプリンタの機種のリストを意味する。更新対応プリンタリストを取得した後、CPU11は、S32に処理を移行する。
S32では、CPU11は、対応プリンタ数Mを設定する。対応プリンタ数Mとは、更新対応プリンタリストを構成するプリンタの機種の数を意味する。対応プリンタ数Mを設定した後、CPU11は、S33に処理を移行する。
S33に移行すると、CPU11は、処理済カウンタnを「1」に設定する。処理済カウンタnは、対応プリンタとして検出されたか否かの確認処理(S34、S35)を終了したプリンタ機種の数を示す。その後、CPU11は、S34に処理を移行する。
S34においては、CPU11は、ステータス取得信号送信処理を実行する。ステータス取得信号送信処理(S34)では、CPU11は、現時点で確認対象となっている機種に応じたステータス取得信号を、接続I/F16を介して、テープ印刷装置20へ送信する。ステータス取得信号送信処理(S34)を終了した後、CPU11は、S35に移行する。
S35では、CPU11は、プリンタ(テープ印刷装置20)からの返信があったか否かを判断する。ここで、プリンタ(テープ印刷装置20)は、コンピュータ装置1からステータス取得信号を受信すると、当該プリンタの機種がステータス取得信号に係る機種と一致している場合に、当該プリンタに係るステータス信号を返信する。一方、当該プリンタの機種がステータス取得信号に係る機種と相違している場合は、当該プリンタは、コンピュータ装置1に対して返信することはない。プリンタからの返信があった場合(S35:YES)、CPU11は、S39に処理を移行する。一方、プリンタからの返信がなかった場合(S35:NO)、CPU11は、S36に処理を移行する。
S36に移行すると、CPU11は、処理済カウンタnに「1」を加算する。その後、CPU11は、S37に処理を移行する。
S37においては、CPU11は、処理済カウンタnが対応プリンタ数M以下であるか否かを判断する。即ち、CPU11は、対応プリンタリストに係る全てのプリンタの機種について、確認処理を終了しているか否かを判断する。処理済カウンタnが対応プリンタ数M以下である場合(S37:YES)、CPU11は、S34に処理を戻す。この場合、CPU11は、未処理の機種を確認対象に設定して、S34以後の処理を行う。処理済カウンタnが対応プリンタ数Mよりも大きい場合(S37:NO)、CPU11は、対応プリンタリストに係る全てのプリンタの機種について、確認処理を終了していると判断し、S38に処理を移行する。
S38では、CPU11は、S34〜S37までの処理結果に基づいて、当該コンピュータ装置1に対応プリンタが接続されていないものと判断し、「対応プリンタ:なし」を示す情報をRAM13に格納する。その後、CPU11は、対応プリンタ接続確認処理プログラムを終了し、更新処理プログラムのS23に処理を移行する。
プリンタからの返信があった場合(S35:YES)に移行するS39においては、CPU11は、対応プリンタ種別設定処理を実行する。対応プリンタ種別設定処理(S35)では、CPU11は、対応プリンタとして検出されたテープ印刷装置20の機種を示す情報をRAM13に格納する。対応プリンタ種別設定処理(S39)を終了すると、CPU11は、対応プリンタ接続確認処理プログラムを終了し、更新処理プログラムのS23に処理を移行する。
図13に戻り、第2実施形態に係る更新処理プログラムのS23以後の処理について、詳細に説明する。S23に移行すると、CPU11は、対応プリンタとの接続が確立しているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、RAM13を参照して、S38又はS39で格納した情報に基づいて、S23の判断処理を行う。対応プリンタとして検出されたテープ印刷装置20の機種を示す情報がRAM13に格納されており、当該対応プリンタとの接続が確立している場合(S23:YES)、CPU11は、S24に処理を移行する。一方、「対応プリンタ:なし」を示す情報がRAM13に格納されており、対応プリンタとの接続が確立していない場合(S23:NO)、CPU11は、S28に処理を移行する。
S24においては、CPU11は、初期選択プリンタ設定処理を実行する。初期選択プリンタ設定処理(S24)では、RAM13に格納されている対応プリンタとして検出されたテープ印刷装置20の機種を示す情報に基づいて、当該テープ印刷装置20の機種を、初期選択プリンタ種別に設定する。ここで、初期選択プリンタ種別とは、プリンタ更新設定画面90のプリンタ言語設定部92において、プリンタ更新設定画面90の表示開始時点で選択設定されるプリンタ種別を示す。初期選択プリンタ設定処理(S24)を終了すると、CPU11は、S25に処理を移行する。
S25では、CPU11は、プリンタ言語設定取得処理を実行し、その後、初期選択言語設定処理(S26)を実行する。プリンタ言語設定取得処理(S25)の処理内容は、第1実施形態におけるプリンタ言語設定取得処理(S7)と同一であり、初期選択言語設定処理(S26)の処理内容は、第1実施形態における初期選択言語設定処理(S8)と同一であるため、詳細な説明を省略する。初期選択言語設定処理(S26)を終了すると、CPU11は、S27に処理を移行する。
S27においては、CPU11は、プリンタ更新設定画面90(図11参照)をディスプレイ5に表示する。第2実施形態においても、プリンタ更新設定画面90の基本的構成は、第1実施形態(図11参照)と同様であるため、詳細な説明を省略する。尚、第2実施形態においては、CPU11は、プリンタ種別設定部91において、初期選択プリンタ設定処理(S24)により設定されたプリンタ種別を初期選択している状態に制御する。又、CPU11は、プリンタ言語設定部92において、初期選択言語設定処理(S26)により設定された言語を初期選択している状態に制御する。従って、プリンタ更新設定画面90を表示した時点においては、更新対象リスト表示部93は、サーバ80の更新用データベース82内に格納されているデータやプログラムの内、初期選択プリンタ種別に対応し、且つ、初期選択言語が対応付けられている更新用データのリストを表示する。プリンタ更新設定画面90をディスプレイ5に表示した後、CPU11は、S29に処理を移行する。
対応プリンタとの接続が確立されていない場合(S23:NO)に移行するS28では、CPU11は、コンピュータ更新設定画面100(図12参照)をディスプレイ5に表示する。第2実施形態においても、コンピュータ更新設定画面100の基本的構成は、第1実施形態(図12参照)と同様であるため、詳細な説明を省略する。コンピュータ更新設定画面100をディスプレイ5に表示した後、CPU11は、S29に処理を移行する。
S29に移行すると、CPU11は、更新内容設定処理(S29)を実行し、その後、更新実行処理(S30)を実行する。更新内容設定処理(S29)の処理内容は、第1実施形態における更新内容設定処理(S11)と同一であり、更新実行処理(S30)の処理内容は、第1実施形態における更新実行処理(S12)と同一であるため、その詳細な説明を省略する。更新実行処理(S30)を終了すると、CPU11は、第2実施形態に係る更新処理プログラムを終了する。
以上、説明したように、第2実施形態に係るコンピュータ装置1は、第1実施形態に係るコンピュータ装置1と同様に、プリンタ更新、コンピュータ更新を行い得る。従って、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新により、当該コンピュータ装置1に接続されているテープ印刷装置20における既定ラベルデータ記憶領域64Aの既定ラベルデータやファームウェアを、所望の状態に更新し得る(S24〜S27、S29、S30)。そして、当該コンピュータ装置1は、コンピュータ更新により、当該コンピュータ装置1におけるHDD14のアプリケーションプログラム14Aや、既定ラベル印刷データ記憶領域14Bの記憶内容を、所望の状態に更新し得る(S28〜S30)。
そして、第2実施形態に係るコンピュータ装置1は、対応プリンタ接続確認処理(S22)を実行することで、プリンタ更新に対応したテープ印刷装置20とコンピュータ装置1の間の通信接続が確立されているか否かを判断する。対応プリンタとの接続が確立されている場合(S23:YES)、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新設定画面90をディスプレイ5に表示し(図11参照)、プリンタ更新設定画面90を用いて設定された内容で、プリンタ更新を行う(S27、S29、S30)。これにより、当該コンピュータ装置1は、ユーザ所望の内容でプリンタ更新を行うことができ、プリンタ更新に対応し、且つ、当該コンピュータ装置1に接続されたテープ印刷装置20を所望の状態に更新することができる。
対応プリンタとの接続が確立されていない場合(S23:NO)、当該コンピュータ装置1は、ユーザがコンピュータ更新を希望するものと判断し、コンピュータ更新設定画面100をディスプレイ5に表示し(図12参照)、コンピュータ更新設定画面100を用いて設定された内容で、コンピュータ更新を行う(S28〜S30)。これにより、当該コンピュータ装置1は、ユーザ所望の内容でコンピュータ更新を行うことができ、コンピュータ装置1を所望の状態に更新し得る。
又、第2実施形態に係るコンピュータ装置1は、プリンタ更新を行う際に、プリンタ更新設定画面90のプリンタ種別設定部91により、プリンタ更新の対象となるテープ印刷装置20の機種を設定することで、更新対象リスト表示部93に表示され、プリンタ更新に用いられる更新用データを、プリンタ種別設定部91で設定された機種(例えば、プリンタ(A)等)が対応付けられた更新用データに限定して表示することができる。そして、当該コンピュータ装置1は、対応プリンタ接続確認処理(S22)により、接続が確立されている対応プリンタの機種を特定した場合、当該対応プリンタの機種を、プリンタ種別設定部91における初期選択プリンタ種別に設定し得る(S24)。従って、当該コンピュータ装置1は、プリンタ更新に対応するテープ印刷装置20を、プリンタ更新の対象に確実に設定でき、プリンタ種別設定部91におけるプリンタ種別を設定する際の利便性を高め得る。
更に、第2実施形態に係るコンピュータ装置1は、プリンタ更新を行う際に、プリンタ更新設定画面90のプリンタ言語設定部92により所望の言語を設定することで、更新対象リスト表示部93に表示され、プリンタ更新に用いられる更新用データを、プリンタ言語設定部92で設定された言語(例えば、ラベル言語)が対応付けられた更新用データに限定して表示することができる。そして、当該コンピュータ装置1は、対応プリンタであるテープ印刷装置20との通信が確立されている場合(S23:YES)、当該テープ印刷装置20の仕向言語情報を取得して、仕向言語情報に係る言語を、プリンタ言語設定部92における初期選択言語に設定し得る(S25〜S27)。仕向言語情報は、当該テープ印刷装置20が使用される言語環境に応じて設定される言語を示すため、当該コンピュータ装置1は、テープ印刷装置20の使用環境に応じたプリンタ更新を行う為の言語種別を設定する際の利便性を高め得る。
尚、第2実施形態に係るコンピュータ装置1の更新処理プログラム、及び、第2実施形態に係る印刷システムPは、上述した第2実施形態に係るコンピュータ装置1と同様の効果を奏し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、プリンタ更新やコンピュータ更新により更新されるデータやプログラムは、既定ラベルデータに係るものであったが、この態様に限定されるものではない。即ち、プリンタ更新やコンピュータ更新により、種々のデータやプログラムを更新するように構成することも可能である。
更に、本実施形態においては、印刷システムPを構成する印刷装置は、被記録媒体としてラベルテープを用いるテープ印刷装置20であったが、この態様に限定するものではなく、被記録媒体の種類を問わない。