JP5532818B2 - Id/ロケーター対応付け装置、id/ロケーター対応付け方法およびプログラム - Google Patents

Id/ロケーター対応付け装置、id/ロケーター対応付け方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明はID/ロケーター対応付け装置、ID/ロケーター対応付け方法およびプログラムに関し、特に通信ネットワークにおける宛先IDと宛先ロケーターの対応付けに関する。
インターネットのようにIP(Internet Protocol)を使用したネットワークにおいては、IPアドレスは通信端末を識別するID(Identifier)として使用されている。また、IPアドレスは、ネットワーク上の位置を示すロケーター(Locator)としても使用されている。
一方で、IDとロケーターを分けて扱う技術(以降「ID/ロケーター分離」と称する)が存在している。ID/ロケーター分離は、通信端末がネットワーク上を移動すると通信が切断される問題や、IPアドレスの経路情報が増大する問題などを解決する。非特許文献1は、このようなID/ロケーター分離の一例であるLISP(Locator ID Separation Protocol)について記載している。また、特許文献1は、ID/ロケーター分離の他の一例について記載している。
ID/ロケーター分離におけるネットワーク(以降「ID/ロケーター分離ネットワーク」と称する)は、どのIDがどのロケーターに対応するかを示すマッピング情報を使用して通信を行う。
図11は、非特許文献1のようなID/ロケーター分離ネットワークにおける経路選択(ルーティング(Routing)と呼ばれることもある)の処理概要を説明する図である。図11に示されたネットワークは、IDがID−1であるコンピューター端末などの通信端末1101と、IDがID−2である通信端末1102とを含んでいる。また、図11に示されたネットワークは、ルーターなどの通信機器1103〜1107を含んでいる。通信機器1103,1104,1105のロケーターは、それぞれloc−a,loc−x,loc−yである。通信機器1106,1107のアドレスは、それぞれaddr−aa,addr−bbである。通信端末1101と通信機器1103はAS(Autonomous System)であるAS_sに含まれている。同様に、通信端末1102,通信機器1104および通信機器1105はAS_dに、通信機器1106はAS_aに、通信端末1107はAS_bに含まれている。通信機器1103は、通信機器1106,AS_a,AS_z,AS_xを経由して通信機器1104に接続されている。また、通信機器1103は、通信機器1107,AS_b,AS_yを経由して通信機器1105に接続されている。なお、ASとは企業やISP(Internet Service Provider)などの組織が保有し運用する自律したネットワークシステムを指す。
マッピング情報1108はIDとロケーターの対応を示しており、通信機器1103より参照される。マッピング情報1108は、1つのIDに対応するロケーターが2つ以上存在する場合、ロケーターを選択する優先度の情報も含んでいる。優先度は数値で表され、値が小さいほど優先度が高いものとする。経路情報1109は、BGP(Border Gateway Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)、RIP(Routing Information Protocol)などによるネットワークの経路制御において使用される経路情報であり、通信機器1103より参照される。経路情報1109は、宛先であるロケーターに対応する次転送先(next-hop)や、経由するASの経路であるASパス(AS-path)の情報を含んでいる。
通信端末1101から通信端末1102へのパケット送信の処理概要を以下に説明する。まず、通信端末1101は、通信端末1102のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末1101よりパケットを受信すると、通信機器1103はマッピング情報1108を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーターloc−xおよびloc−yを得る。ここでは、loc−xの優先度がloc−yより高いため、最終的に通信機器1103は宛先ロケーターとしてloc−xを得る。そして、通信機器1103は、通信端末1101から受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−xおよび送信元ロケーターであるloc−aを含む。ID/Loc分離を実現するために必要な情報は、例えば非特許文献1におけるOuter Header、UDP、LISPのフィールドなどを含む(S1101)。次に、通信機器1103は経路情報1109を参照し、宛先ロケーターに対応する経路情報を取得する(S1102)。宛先ロケーターloc−xに対応する経路はAS−a,AS−z,AS−xを経由する経路である(S1103)。従って、通信機器1103は、図11の点線のように宛先ロケーターloc−xの通信機器1104に転送されるように、addr−aaの通信装置1106へパケットを送信する(S1104)。
特開2008−312191号公報
"Locator/ID Separation Protocol (LISP)," IETF Internet−draft, March 2009. (http://tools.ietf.org/html/draft−farinacci−lisp−12)
BGPなどによるネットワークの経路制御においては、経路長などの経路情報に基づいて最適な経路が選択される。例えば、非特許文献1の方式にBGPを適用した図11のようなネットワークにおいては、まず、経路情報1109が参照され、AS_sからAS_dの間にある2つの経路が比較される。この2つの経路のうち、経由するASが最も少ない、すなわち最短の経路であるAS_b,AS_yを経由する経路が選択される。
しかしながら、上述したID/ロケーター分離ネットワークにおいては、最短の経路でないAS−a,AS−z,AS−xを経由する経路が選択されてしまうことがあるという問題点があった。その理由は、経路情報に基づいて最適の経路を選択する前に、マッピング情報に基づいて宛先ロケーターが選択されてしまうためである。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、ID/ロケーター分離ネットワークにおいて、経路情報などに基づいた宛先ロケーターの選択を可能にするID/ロケーター対応付け装置、ID/ロケーター対応付け方法およびプログラムを提供することにある。
本発明に係るID/ロケーター対応付け装置は、
ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であるマッピング情報を取得するマッピング情報取得部と、経路情報を取得する経路情報取得部と、制御部とを備え、
制御部は、マッピング情報を参照して宛先IDに対応するロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、経路情報を参照して宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて宛先ロケーター候補の中から宛先ロケーターを選択する。
本発明に係るID/ロケーター対応付け方法は、
ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であるマッピング情報を参照して、宛先IDに対応するロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて宛先ロケーター候補の中から宛先ロケーターを選択する。
本発明に係るプログラムは、
ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であるマッピング情報を参照して、宛先IDに対応するロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて宛先ロケーター候補の中から宛先ロケーターを選択する処理をコンピューターに実行させる。
本発明に係るID/ロケーター対応付け装置、ID/ロケーター対応付け方法およびプログラムは、ID/ロケーター分離ネットワークにおける最適な経路選択を可能にする。
本発明の第1,第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置の主要な機能構成を示すブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第1の処理概要を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第2の処理概要を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第3の処理概要を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置の主要な機能構成を示すブロック構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第1の処理概要を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第2の処理概要を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第3の処理概要を説明する図である。 ID/ロケーター分離ネットワークにおける経路選択の処理概要を説明する図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置の主要な機能構成を示すブロック構成図である。ID/ロケーター対応付け装置の機能は、ルーターなどの通信機器に組み込まれてもよいし、通信機器の外部にサーバーなどの新たな装置によって実現されてもよい。以降は、ID/ロケーター対応付け装置の機能はルーターなどの通信機器に組み込まれているものとして説明する。
本発明の第1の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1は、マッピング情報取得部101と、経路情報取得部102と、制御部103とを備えている。マッピング情報取得部101は、ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であるマッピング情報を取得する。経路情報取得部102は、BGPなどで使用される経路情報を取得する。マッピング情報取得部101に取得されるマッピング情報は、ID/ロケーター対応付け装置1の内部に備えられていてもよいし、外部に存在していてもよい。同様に経路情報取得部102に取得される経路情報も、ID/ロケーター対応付け装置1の内部に備えられていてもよいし、外部に存在していてもよい。制御部103は、例えばCPU(Central Processing Unit)などによって構成され、マッピング情報取得部101や経路情報取得部102、またはID/ロケーター対応付け装置1全体の処理を制御する。
これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
次に、第1の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の動作の概要を説明する。
まず、制御部103は、宛先IDに基づいて、マッピング情報取得部101より宛先IDに対応するロケーターを取得する。ここで取得したロケーターを以降「宛先ロケーター候補」と称する。
次に、制御部103は、経路情報取得部102より、各宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得する。そして、制御部103は、宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて、宛先ロケーター候補の中から宛先ロケーターを選択する。例えば、制御部103は、最も短い経路に対応する宛先ロケーターを選択する。あるいは、使用が禁止された経路を使用しない経路に対応する宛先ロケーターを選択する。あるいは、優先すべき経路を使用している経路に対応する宛先ロケーターを選択する。これらの経路情報に基づいた宛先ロケーターの選択は、BGPなどの経路制御において最適な経路を選択する際と同様の方法によって行われてもよい。
このように本発明の第1の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1は、ID/ロケーター分離ネットワークにおいて経路情報に基づいた経路選択を行う。すなわち、宛先IDに対応するロケーターから、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択することができる。その理由は、制御部103が宛先IDに対応するロケーターを全て取得し、その中から最適な経路を有するロケーターを宛先ロケーターとして選択するからである。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の主要な機能構成は図1と同様であるため、説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の処理動作を説明するフローチャートである。ここで説明する処理は、例えばパケットを送信する際などに、宛先IDに対応する宛先ロケーターを取得する場合に実行される。以下、ID/ロケーター対応付け装置1の処理動作について、図2を参照して説明する。
まず、制御部103は、マッピング情報取得部101よりマッピング情報を検索し、パケットの宛先IDに対応するロケーターである宛先ロケーター候補を取得する(S201)。なお、複数のロケーターが該当する場合は、該当する全てのロケーターを取得する。また、ロケーターを選択する優先度が設定されている場合も、優先度が高い1つを選択することなしに、該当する全てのロケーターを取得する。
次に、制御部103は、経路情報取得部102より経路情報を検索し、各宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得する(S202)。各宛先ロケーター候補に対応する経路情報には、宛先ロケーター候補までの経路を示す情報が含まれる。さらに、使用が禁止された経路を示す情報が含まれていてもよい。さらに、優先すべき経路を示す情報が含まれていてもよい。そして、制御部103は、宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて、宛先ロケーター候補の中から最適な経路を有する宛先ロケーターを選択する(S203)。この最適な経路を有する宛先ロケーターの選択は、BGPなどの経路制御における最適な経路の選択と同様の方法によって行われてもよい。
そして制御部103は、選択された宛先ロケーター宛のパケットを作成し、送信する(S204)。パケットの作成において、制御部103は、宛先ロケーターおよび送信元ロケーターを含むヘッダ情報や、ID/Loc分離を実現するために必要な情報をパケットに付与する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第1の処理概要を説明する図である。図3に示されたネットワークは、通信端末301,302と、通信機器303〜307と、AS_d,AS_s,AS_a,AS_b,AS_x,AS_y,AS_zとを含んでいる。マッピング情報308と経路情報309は通信機器303より参照される。通信機器303はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。これらのネットワークに含まれる他の要素は図11と同様であるため、説明を省略する。
以下、図3のネットワークにおける通信端末301から通信端末302へのパケット送信の処理概要を、図3を参照して説明する。
まず、通信端末301は、通信端末302のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末301よりパケットを受信すると、通信機器303はマッピング情報308を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S301)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器303は経路情報309を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S302)。loc−xに対応する経路はAS−a,AS−z,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路はAS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器303は、取得した経路情報に基づいて、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択する。ここでは、経路長が最も短い経路が最適な経路であるとする。取得した2つの経路のうち、loc−yに対応する、AS_b,AS_yを経由する経路の経路長が最も短い。従って、loc−yが宛先ロケーターとして選択される(S303)。通信機器303は、通信端末301から受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−aを含む。そして、通信機器303は、図3の点線のように宛先ロケーターloc−yの通信機器305に転送されるように、addr−bbの通信装置307へパケットを送信する(S304)。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第2の処理概要を説明する図である。図4に示されたネットワークは、通信端末401,402と、通信機器403〜407と、AS_d,AS_s,AS_a,AS_b,AS_x,AS_yとを含んでいる。マッピング情報408と経路情報409とフィルタリング情報410は通信機器403より参照される。通信機器403はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。フィルタリング情報410は、宛先ロケーターとなるアドレスに対応して、使用しない経路であるフィルタ経路の情報を含んでいる。これらのネットワークに含まれる他の要素は図11と同様であるため、説明を省略する。
以下、図4のネットワークにおける通信端末401から通信端末402へのパケット送信の処理概要を、図4を参照して説明する。
まず、通信端末401は、通信端末402のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末401よりパケットを受信すると、通信機器403はマッピング情報408を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S401)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器403は経路情報409を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S402)。loc−xに対応する経路はAS−a,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路はAS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器403はフィルタリング情報410を参照し、宛先ロケーター候補であるloc−xに対応するフィルタ経路addr−aaを取得する(S403)。
次に、通信機器403は、取得した経路情報およびフィルタ経路に基づいて、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択する。ここでは、経路長が最も短く、かつフィルタ経路を経由しない経路が最適な経路であるとする。取得した2つの経路の経路長は同じである。しかし、取得した2つの経路のうち、loc−xに対応する経路は、フィルタ経路であるaddr−aaを経由する。従って、フィルタ経路を経由しない経路を有するloc−yが宛先ロケーターとして選択される(S404)。通信機器403は、通信端末401から受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−aを含む。そして、通信機器403は、図4の点線のように宛先ロケーターloc−yの通信機器405に転送されるように、addr−bbの通信装置407へパケットを送信する(S405)。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第3の処理概要を説明する図である。図5に示されたネットワークは、通信端末501,502と、通信機器503〜507と、AS_d,AS_s,AS_a,AS_b,AS_x,AS_yとを含んでいる。マッピング情報508と経路情報509とローカルプリファレンス情報510は通信機器505より参照される。通信端末501,502のIDは、それぞれID−1,ID−2である。また、通信機器503,504,506,507のロケーターは、それぞれloc−a,loc−b,loc−x,loc−yである。通信端末501および通信機器503〜505はAS_sに、通信端末502および通信機器506,507はAS_dに含まれている。通信機器505はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。通信機器505は、通信機器503,AS_a,AS_xを経由して通信機器506に接続されている。また、通信機器505は、通信機器504,AS_b,AS_yを経由して通信機器507に接続されている。ローカルプリファレンス情報510は、宛先ロケーターとなるアドレスに対応して、使用する出口通信装置の優先度を示すローカル優先度を含んでいる。出口通信装置とは、ASから他のネットワークへの出口となる機器を指す。ローカル優先度は数値で表され、値が大きいほど優先度が高いものとする。
以下、図5のネットワークにおける通信端末501から通信端末502へのパケット送信の処理概要を、図5を参照して説明する。
まず、通信端末501は、通信端末502のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末501よりパケットを受信すると、通信機器505はマッピング情報508を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S501)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器505は経路情報509を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S502)。loc−xに対応する経路は通信装置503,AS−a,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路は通信装置504,AS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器505はローカルプリファレンス情報510を参照し、宛先ロケーター候補であるloc−x,loc−yに対応するローカル優先度をそれぞれ取得する(S503)。loc−xに対応するローカル優先度は100であり、loc−yに対応するローカル優先度は300である。すなわち、loc−xに対応するローカル優先度より、loc−yに対応するローカル優先度の方が高い。
次に、通信機器505は、取得した経路情報およびローカル優先度に基づいて、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択する。ここでは、経路長が最も短い経路が最適な経路であるとする。また、経路長が最も短い経路が複数ある場合は、対応するローカル優先度が高い経路が最適な経路であるとする。取得した2つの経路の経路長は同じである。しかし、取得した2つの経路に対応するローカル優先度を比較すると、loc−yに対応する経路のローカル優先度の方が高い。従って、loc−yが宛先ロケーターとして選択される(S504)。従って、通信機器503は、図5の点線のようにAS−b,AS−yを経由して宛先ロケーターloc−yの通信機器507にパケットが到達するように、通信装置504にパケットを送信する。宛先IDがID−2であるパケットを通信装置505より受信すると、通信装置504は、受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−bを含む。そして、通信機器504は、AS−bへパケットを送信する(S505)。
このように本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1は、ID/ロケーター分離ネットワークにおいて経路情報などに基づいた宛先ロケーター選択を行う。すなわち、宛先IDに対応するロケーターから、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択することができる。その理由は、制御部103が宛先IDに対応するロケーターを全て取得し、その中から最適な経路を有するロケーターを宛先ロケーターとして選択するからである。
また、本発明の第2の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークは、経路情報などに基づいた最適な経路選択を行うことができる。その理由は、ID/ロケーター対応付け装置1が経路情報および経路情報に付与される様々な情報などに基づいて宛先ロケーターを選択するからである。経路情報に付与される情報は、例えば、フィルタ情報やローカル優先度などを含む。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置は、経路情報を用いて、適切な経路選択が行われるようにマッピング情報の変更を行う。ここで「マッピング情報の変更」とは、マッピング情報におけるIDとロケーターの対応情報やロケーター選択の優先度などの情報の追加、変更または削除が行われることを指す。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置の主要な機能構成を示すブロック構成図である。
本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1は、マッピング情報取得部101と、経路情報取得部102と、制御部103と、経路情報反映部104とを備えている。経路情報反映部104は、経路情報に基づいたマッピング情報の変更を行う。他の要素は図1と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
図7は、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1の処理動作を説明するフローチャートである。ここで説明する処理は、例えばパケットを送信する際などに、宛先IDに対応する宛先ロケーターを取得する場合に実行される。以下、ID/ロケーター対応付け装置1の処理動作について、図7を参照して説明する。
S201とS202は、図2と同様の処理であるため、説明を省略する。S202において各宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得すると、制御部103は、宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて、宛先ロケーター候補の優先順位を判定する(S703)。この経路情報に基づいた宛先ロケーター候補の優先順位の判定は、BGPなどの経路制御における経路の優先順位の判定と同様の方法によって行われてもよい。
次に経路情報反映部104は、宛先ロケーター候補の優先順位に基づいてマッピング情報を更新する(S704)。具体的には、宛先IDに対応するロケーターに、宛先ロケーター候補の優先順位に基づいて優先度を付与する。また、対応する経路情報が存在しなかった宛先ロケーター候補については、宛先ロケーター候補に対応するロケーターの情報を削除する。あるいは、削除する代わりに、ロケーターが優先して選択されないような低い優先度を付与してもよい。
そして、制御部103は、更新されたマッピング情報に基づいてパケットを作成し、送信する(S705)。具体的には、まず、制御部103は、更新されたマッピング情報を参照して宛先IDより宛先ロケーターを取得する。次に、宛先ロケーターおよび送信元ロケーターを含むヘッダ情報や、ID/Loc分離を実現するために必要な情報が付与されたパケットを作成し、送信する。なお、S705の処理は、非特許文献1などに記載のID/ロケーター分離の方式におけるマッピング情報を使用した通信処理と同様のものである。
S201,S202,S703,S704の処理は、同一の宛先IDへの2回目以降の送信においては実行しなくてもよい。すなわち、2回目以降の送信においては、S705の処理を行うだけでよい。その理由は、ロケーターの優先度が、経路情報に基づいたものに更新されているからである。ただし、当該宛先IDのマッピング情報が変更された場合や、当該宛先IDに対応する宛先ロケーターの経路情報が変更された場合は、変更を反映するため、S201より処理を実行する必要がある。
S201,S202,S703,S704の処理は、パケットを送信する以外のタイミングで実行されてもよい。例えば、あるIDのマッピング情報が変更された場合や、あるIDに対応する宛先ロケーターの経路情報が変更された場合に、当該IDを宛先IDとして実行されてもよい。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第1の処理概要を説明する図である。図8に示されたネットワークは、通信端末801,802と、通信機器803〜807と、AS_a,AS_b,AS_x,AS_y,AS_zとを含んでいる。マッピング情報808と経路情報809は通信機器803より参照される。通信機器803はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。これらのネットワークに含まれる他の要素は図3と同様であるため、説明を省略する。
以下、図8のネットワークにおける通信端末801から通信端末802へのパケット送信の処理概要を、図8を参照して説明する。
まず、通信端末801は、通信端末802のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末801よりパケットを受信すると、通信機器803はマッピング情報808を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S801)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器803は経路情報809を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S802)。loc−xに対応する経路はAS−a,AS−z,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路はAS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器803は、取得した経路情報に基づいて、宛先ロケーターの優先順位を判定する。ここでは、経路長が短い順に優先順位が高いものとする。取得した2つの経路のうち、loc−yに対応する、AS_b,AS_yを経由する経路の経路長が最も短い。次に、loc−xに対応する、AS_a,AS_z,AS_xを経由する経路の経路長が2番目に短い。従って、通信機器803は、loc−yの優先順位が1、loc−xの優先順位が2であると判定する(S803)。この判定に従い、通信機器803は、マッピング情報808のID−2に対応するロケーターの優先度を、loc−yの優先度が1、loc−xの優先度が2であるように更新する(S804)。マッピング情報808’は更新後のマッピング情報を示す。なお、マッピング情報808’は、マッピング情報808のデータを直接更新したものでもよいし、マッピング情報808をコピーし、コピーしたデータを更新したものでもよい。
最後に、通信機器803は、更新されたマッピング情報808’を参照して、宛先IDであるID−2に対応するロケーターloc−xおよびloc−yを得る。ここでは、loc−yの優先度がloc−xより高いため、最終的に通信機器803は宛先ロケーターとしてloc−yを得る。通信機器803は、通信端末801から受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−aを含む。そして、通信機器803は、図8の点線のように宛先ロケーターloc−yの通信機器805に転送されるように、addr−bbの通信装置807へパケットを送信する(S805)。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第2の処理概要を説明する図である。図9に示されたネットワークは、通信端末901,902と、通信機器903〜907と、AS_d,AS_s,AS_a,AS_b,AS_x,AS_yとを含んでいる。マッピング情報908と経路情報909とフィルタリング情報910は通信機器903より参照される。通信機器903はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。これらのネットワークに含まれる他の要素は図4と同様であるため、説明を省略する。
以下、図9のネットワークにおける通信端末901から通信端末902へのパケット送信の処理概要を、図9を参照して説明する。
まず、通信端末901は、通信端末902のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末901よりパケットを受信すると、通信機器903はマッピング情報908を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S901)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器903は経路情報909を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S902)。loc−xに対応する経路はAS−a,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路はAS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器903はフィルタリング情報910を参照し、宛先ロケーター候補であるloc−xに対応するフィルタ経路addr−aaを取得する(S903)。
次に、通信機器903は、取得した経路情報およびフィルタ経路に基づいて、宛先ロケーターの優先順位を判定する。ここでは、フィルタ経路を経由しない経路のうち、経路長が短い順に優先順位が高いものとする。取得した2つの経路の経路長は同じである。しかし、取得した2つの経路のうち、loc−xに対応する経路は、フィルタ経路であるaddr−aaを経由する。従って、通信機器903は、loc−yの優先順位が1であると判定する。また、loc−xに対応する経路はフィルタ経路を経由するため使用不可能であると判定する(S904)。
この判定に従い、通信機器903は、マッピング情報908のID−2に対応するロケーターの優先度を、loc−yの優先度が1であるように更新する。また、loc−xに対応する使用可能な経路が存在しないため、通信機器903は、マッピング情報908のID−2に対応するロケーターloc−xの情報を削除する(S905)。マッピング情報908’は更新後のマッピング情報を示す。
最後に、通信機器903は、更新されたマッピング情報908’を参照して、宛先IDであるID−2に対応する宛先ロケーターとしてloc−yを得る。通信機器903は、通信端末901から受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−aを含む。そして、通信機器903は、図9の点線のように宛先ロケーターloc−yの通信機器905に転送されるように、addr−bbの通信装置907へパケットを送信する(S906)。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークの第3の処理概要を説明する図である。図10に示されたネットワークは、通信端末1001,1002と、通信機器1003〜1007と、AS_d,AS_s,AS_a,AS_b,AS_x,AS_yとを含んでいる。マッピング情報1008と経路情報1009とローカルプリファレンス情報1010は通信機器1005より参照される。通信機器1005はID/ロケーター対応付け装置1の機能を備えている。これらのネットワークに含まれる他の要素は図5と同様であるため、説明を省略する。
以下、図10のネットワークにおける通信端末1001から通信端末1002へのパケット送信の処理概要を、図10を参照して説明する。
まず、通信端末1001は、通信端末1002のIDであるID−2を宛先IDに指定してパケットを送信する。通信端末1001よりパケットを受信すると、通信機器1005はマッピング情報1008を参照し、宛先IDであるID−2に対応するロケーター、すなわち宛先ロケーター候補を得る(S1001)。ここでは、宛先ロケーター候補はloc−xおよびloc−yである。
次に、通信機器1005は経路情報1009を参照し、宛先ロケーター候補loc−xおよびloc−yに対応する経路情報を取得する(S1002)。loc−xに対応する経路は通信装置1003,AS−a,AS−xを経由する経路であり、loc−yに対応する経路は通信装置1004,AS−b,AS−yを経由する経路である。
次に、通信機器1005はローカルプリファレンス情報1010を参照し、宛先ロケーター候補であるloc−x,loc−yに対応するローカル優先度をそれぞれ取得する(S1003)。loc−xに対応するローカル優先度は100であり、loc−yに対応するローカル優先度はは300である。
次に、通信機器1005は、取得した経路情報およびローカル優先度に基づいて、宛先ロケーターの優先順位を判定する。ここでは、経路長が短い順に優先順位が高いものとする。また、経路長が同じである経路が複数ある場合は、対応するローカル優先度が高い順に優先順位が高いものとする。取得した2つの経路の経路長は同じである。しかし、取得した2つの経路に対応するローカル優先度を比較すると、loc−yに対応する経路のローカル優先度が最も高い。次に、loc−xに対応する経路のローカル優先度が2番目に高い。従って、通信機器1005は、loc−yの優先順位が1、loc−xの優先順位が2であると判定する(S1004)。
この判定に従い、通信機器1005は、マッピング情報1008のID−2に対応するロケーターの優先度を、loc−yの優先度が1、loc−xの優先度が2であるように更新する(S1005)。マッピング情報1008’は更新後のマッピング情報を示す。
最後に、通信機器1005は、更新されたマッピング情報1008’を参照して、宛先IDであるID−2に対応する宛先ロケーターとしてロケーターloc−xおよびloc−yを得る。ここでは、loc−yの優先度がloc−xより高いため、最終的に通信機器1005は宛先ロケーターとしてloc−yを得る。従って、通信機器1005は、図10の点線のように宛先ロケーターloc−yの通信機器1007にパケットが到達するよう、通信装置1004にパケットを送信する。宛先IDがID−2であるパケットを通信装置1005より受信すると、通信装置1004は、受信したパケットに、ヘッダ情報およびID/Loc分離を実現するために必要な情報を付与する。ヘッダ情報は、宛先ロケーターであるloc−yおよび送信元ロケーターであるloc−bを含む。そして、通信機器1004は、AS−bへパケットを送信する(S1006)。
このように本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1は、ID/ロケーター分離ネットワークにおいて経路情報などに基づいた宛先ロケーター選択を可能にする。すなわち、宛先IDに対応するロケーターから、最適な経路を有する宛先ロケーターを選択することを可能にする。その理由は、制御部103が宛先IDに対応するロケーターを全て取得し、ロケーターに対応する経路情報などに基づいて経路情報反映部104がマッピング情報を更新するからである。
また、本発明の第3の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置1を備えたID/ロケーター分離ネットワークは、経路情報などに基づいた最適な経路選択を行うことができる。その理由は、ID/ロケーター対応付け装置1がマッピング情報を経路情報などに基づいて更新するため、経路情報および経路情報に付与される様々な情報に基づいて宛先ロケーターを選択することができるからである。経路情報に付与される情報は、例えば、フィルタ情報やローカル優先度などを含む。
上記の第1〜第3の実施形態は、一般的なID/ロケーター分離ネットワークを実現するアーキテクチャおよびプロトコルから構成されるネットワークに関するものである。すなわち、ルーターなどの通信機器がIDとロケーターとの対応を示すマッピング情報を管理・制御する。しかしながら、本発明は、通信端末がIDとロケーターとの対応を示すマッピング情報を管理・制御するネットワークに適用されてもよい。例えば、通信端末が通信機器の機能とID/ロケーター対応付け装置の機能を備えていてもよい。また、本発明は、通信端末とは別の専用サーバーがマッピング情報を管理・制御するネットワークに適用されてもよい。例えば、IDとロケーターとの対応付けを専門に行う、ID/ロケーター対応付け装置の機能を有するマッピングサーバー装置がネットワークに備えられていてもよい。
本発明の実施形態に係るID/ロケーター対応付け装置は、経路情報、フィルタリング情報およびローカルプリファレンス情報の全てに基づいて、宛先ロケーターの選択やマッピング情報の更新を行ってもよい。または、ID/ロケーター対応付け装置は、マッピング情報のIDに対応するロケーターを選択する優先度や、他の経路制御に関する情報に基づいて、宛先ロケーターの選択やマッピング情報の更新を行ってもよい。
これらの複数の情報は、特定の順番に従って処理されてもよい。例えば以下の通りである。ID/ロケーター対応付け装置は、最初にフィルタリング情報に基づいて使用可能な経路を選択する。次に経路情報に基づいて最短の経路長を有する経路を選択する。最後にローカルプリファレンス情報に基づいて最も優先度の高い出口通信装置を使用する経路を選択する。
あるいは、これらの複数の情報は、評価値の加算などによって処理されてもよい。例えば以下の通りである。あらかじめ、経路情報の経路長やローカルプリファレンス情報のローカル優先度などに基づいて、数値である評価値を付与する。経路選択において優先度が高いものは高い評価値が付与される。例えば、経路長が短い経路ほど高い評価値が付与される。ID/ロケーター対応付け装置は、経路毎にこれらの評価値を加算し、評価値の合計が最も高い経路を選択する。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 ID/ロケーター対応付け装置
101 マッピング情報取得部
102 経路情報取得部
103 制御部
104 経路情報反映部
301,302,401,402,501,502,801,802,901,902,1001,1002,1101,1102 通信端末
303〜307,403〜407,503〜507,803〜807,903〜907,1003〜1007,1103〜1107 通信機器
308,408,508,808,908,1008,1108 マッピング情報
309,409,509,809,909,1009,1109 経路情報
410,910 フィルタリング情報
510,1010 ローカルプリファレンス情報

Claims (15)

  1. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記IDに対応する前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を取得する、マッピング情報取得部と、
    少なくとも、前記ロケータとの間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む経路情報を取得する、経路情報取得部と、
    前記マッピング情報を更新する経路情報反映部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記マッピング情報を参照して宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記経路情報を参照して前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
    前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記宛先ロケーターに対する優先度よりも、前記経路情報に含まれる前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度とに基づいて、前記ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記経路情報反映部は、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記制御部は、前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する、ID/ロケーター対応付け装置。
  2. 前記経路情報反映部は、前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて前記宛先IDに対応する前記ロケーターの情報を削除する請求項1に記載のID/ロケーター対応付け装置。
  3. 前記経路情報は、経路長を含む請求項1または2に記載のID/ロケーター対応付け装置。
  4. 前記経路情報は、使用が禁止された経路であるフィルタリング情報を含む請求項1乃至3
    のいずれかに記載のID/ロケーター対応付け装置。
  5. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を取得する、マッピング情報取得部と、
    経路情報を取得する経路情報取得部と、
    前記マッピング情報を更新する経路情報反映部と、
    前記ロケータとの間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む、ローカルプリファレンス情報を取得する、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記マッピング情報を参照して宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記経路情報を参照して前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
    前記ローカルプリファレンス情報を参照して、前記宛先ロケーター候補との間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を取得し、
    前記宛先ロケーターに対する優先度よりも、前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度とに基づいて、前記ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記経路情報反映部は、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記制御部は、前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する、ID/ロケーター対応付け装置。
  6. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を参照して、宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記宛先ロケーター候補に対応し、少なくとも前記ロケータ候補との間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む経路情報を取得し、
    前記ロケータ候補に対する優先度よりも、前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度と、に基づいて、宛先ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する、ID/ロケーター対応付け方法。
  7. 前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて、前記宛先IDに対応する前記ロケーターの情報を削除する請求項6に記載のID/ロケーター対応付け方法。
  8. 前記経路情報は、経路長を含む請求項6または7に記載のID/ロケーター対応付け方法。
  9. 前記経路情報は、使用が禁止された経路であるフィルタリング情報を含む請求項6乃至8のいずれかに記載のID/ロケーター対応付け方法。
  10. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を参照して、宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
    前記ロケータとの間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む、ローカルプリファレンス情報を参照して、前記出口通信装置に対する優先度を取得し、
    前記ロケータ候補に対する優先度よりも、前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度と、に基づいて、宛先ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する、ID/ロケーター対応付け方法。
  11. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を参照して、宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記宛先ロケーター候補に対応し、少なくとも前記ロケータ候補との間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む経路情報を取得し、
    前記ロケータ候補に対する優先度よりも、前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度と、に基づいて、宛先ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する処理をコンピューターに実行させるプログラム。
  12. 前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報に基づいて、前記宛先IDに対応する前記ロケーターの情報を削除する処理をコンピューターに実行させる請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記経路情報は、経路長を含む請求項11または12に記載のプログラム。
  14. 前記経路情報は、使用が禁止された経路であるフィルタリング情報を含む請求項11乃至13のいずれかに記載のプログラム。
  15. ID/ロケーター分離ネットワークにおけるIDとロケーターの対応情報であり、前記ロケーターに対する優先度を含むマッピング情報を参照して、宛先IDに対応する前記ロケーターである宛先ロケーター候補を取得し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報を取得し、
    前記ロケータとの間の通信に使用する出口通信装置に対する優先度を含む、ローカルプリファレンス情報を参照して、前記出口通信装置に対する優先度を取得し、
    前記ロケータ候補に対する優先度よりも、前記出口通信装置に対する優先度を高い順位として評価し、
    前記宛先ロケーター候補に対応する経路情報と、前記評価した前記出口通信装置に対する優先度と、に基づいて、宛先ロケーター候補の優先順位を判定し、
    前記ロケーター候補の優先順位に基づいて、前記マッピング情報に含まれる前記宛先IDに対応する前記ロケーターに優先度を付与して、前記マッピング情報を更新し、
    前記更新したマッピング情報に基づいて、前記宛先ロケーター候補の中から特定の宛先ロケーターを選択する処理をコンピューターに実行させるプログラム。
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