JP5532498B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、メディアに画像を形成する方法として、パッド印刷が知られている。このパッド印刷は、(1)印刷パターンが形成された平面原板(凹版)を製作し、(2)この平面原板の印刷パターン内にインクを押し込み、(3)弾性を有する転写パッドを平面原板の上方から押し付けて、印刷パターン内のインクを転写パッドに転写し、(4)転写パッドをメディアに押し付けて、転写パッドからメディアにインクを転写することで、メディアに画像を形成するものである。
また、近年では、(1)インクジェットプリンタで平面原版にインクを塗布し、(2)平面原版上のインクを増粘度化処理し、(3)弾性を有する転写パッドを平面原板の上方から押し付けて、印刷パターン内のインクを転写パッドに転写し、(4)転写パッドをメディアに押し付けて、転写パッドからメディアにインクを転写することで、メディアに画像を形成することも知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−202998号公報
しかしながら、従来のパッド印刷では、平面原版を製作する必要があるため、例えば、少量多品種の曲面印刷を短時間に且つ低コストに行うことが困難であった。しかも、転写回数が2回と多いため、印刷時間が長いだけでなく、色ずれや転写滲みが発生するという問題もあった。
ところで、インクジェットプリンタにより転写パッドにインクを直接塗布することが考えられる(未公知)。このパッド印刷は、印刷用の平面原版を必要としないため、少量多品種の曲面印刷に容易に対応できるとの利点がある。
しかしながら、転写パッドは立体構造を成すため、インクジェットヘッドと転写パッドとのギャップが大きくなる。一般に、インクジェットプリンタは、ギャップが大きくなると、インク液滴の着弾が不正確になる。このため、上記のパッド印刷では、転写パッドの表面形状が大きく制限されるとともに、高画質な画像を印刷することが出来ないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、短時間且つ低コストで、様々なメディアに高画質な画像を形成することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成方法は、表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成する画像形成方法であって、インク吐出手段からインクを吐出して、外力により伸縮し、前記メディアの前記表面に沿って変形し、該メディア表面に密着可能な弾性を有する転写シートにインクを塗布する吐出工程と、転写シートを変形させて吐出工程によりインクが塗布された転写シートのインク塗布面をメディアに圧接して密着させ、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写する転写工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法によれば、インク吐出手段によりインクが塗布される転写シートが平板状に保持されるため、インク吐出手段と転写シートとのギャップが均一になる。このため、吐出工程において、転写シートに形成される画像の歪みを抑制することができる。そして、転写工程において、弾性を有する弾性シートを変形させてインク塗布面をメディアに圧接することで、転写シートがメディアの表面に密着する。これにより、様々な形状のメディアにインクを転写して画像を形成することができる。そして、このように、1回の転写でメディアに画像を形成することができるため、画像形成時間を短縮できるとともに、色ずれや転写滲みを抑制することができる。しかも、従来のパッド印刷のように印刷原版の作成が不要になるため、コストを低減することができるとともに、少量多品種の印刷にも容易に対応することができる。
この場合、転写工程の後に、メディアに転写されたインクを定着させる定着工程を更に有することが好ましい。このように、メディアに転写されたインクを定着させることで、メディアに形成されたインクが剥離するのを抑制することができる。
また、転写工程の前に、転写シートに塗布されたインクを増粘させる増粘工程を更に有することが好ましい。このように、転写シートに塗布されたインクを増粘することで、次工程の転写手段においてインク塗布面がメディアに圧接される際に、インクが押し潰されて滲むのを抑制することができる。このため、吐出工程において低粘度のインクを吐出した場合であっても、メディアにインク滲みの少ない高画質な画像を形成することができる。
そして、吐出工程は、インク吐出手段から紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクを吐出し、増粘工程は、インク塗布面に紫外線を照射して、転写シートに塗布された紫外線硬化型インクを増粘させ、定着工程は、メディアに紫外線を照射して、メディアに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させることが好ましい。このように、紫外線硬化型インクを用い、紫外線を照射することで、紫外線硬化型インクを容易に増粘させることができるとともに、紫外線硬化型インクを容易に本硬化させてメディアに定着させることができる。
この場合、増粘工程は、紫外線硬化型インクの25℃における粘度を30〜300mPa・secの範囲とすることが好ましい。このように、仮硬化工程において、上記粘度範囲となるように紫外線硬化型インクの仮硬化を行うことで、続く転写工程において、パッド部材からメディアへの転写性を低下させることなく、インクが過度に押し潰されて滲むのを抑制することができる。
そして、転写工程は、転写シートを挟んで、弾性を有するパッド部材とメディアとを対向させ、パッド部材をメディアに向けて移動させることとしても良い。このように配置してパッド部材をメディアに向けて移動させることで、パッド部材により転写シートがメディアに押し付けられるとともに、パッド部材及び転写シートがメディアの形状に沿って変形する。これにより、転写シートは、メディアに密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
また、転写工程は、転写シートを挟んで、弾性を有する袋状部材とメディアとを対向させ、袋状部材を膨張させることとしても良い。このように配置して袋状部材を膨張させることで、膨張する袋状部材により転写シートがメディアに押し付けられるとともに、袋状部材及び転写シートがメディアの形状に沿って変形する。これにより、転写シートは、メディアに密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
また、転写工程は、開口が形成された容器内にメディアを挿入し、開口をインク塗布面で覆い、容器を減圧することとしても良い。このように、容器にメディアを挿入して容器の開口をインク塗布面で覆うことで、メディアとインク塗布面とが対向した状態で容器が密閉される。そして、この状態で容器を減圧することで、負圧により転写シートが変形して容器内に吸引される。これにより、インク塗布面がメディアの表面に密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
そして、転写工程の後、インク塗布面をクリーニングするクリーニング工程を更に有することが好ましい。このように、クリーニング工程によりインク塗布面をクリーニングすることで、転写されずにインク塗布面に残留したインクやインク塗布面に付着したゴミなどを除去することができるため、メディアに転写する画像の品質を向上させることができる。
本発明に係る画像形成装置は、表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成する画像形成装置であって、外力により伸縮し、前記メディアの前記表面に沿って変形し、該メディア表面に密着可能な弾性を有する転写シートが枠体により保持された転写シートユニットと、インクを吐出して転写シートにインクを塗布するインク吐出手段と、インク吐出手段によりインクが塗布された転写シートのインク塗布面をメディアに圧接して密着させる転写手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、インク吐出手段によりインクが塗布される転写シートが枠体により平板状に保持されるため、インク吐出手段と転写シートとのギャップが均一になる。このため、インク吐出手段から吐出されるインクにより転写シートに形成される画像の歪みを抑制することができる。そして、転写シートは弾性を有するため、転写手段によりインク塗布面をメディアに圧接することで、転写シートが変形してメディアの表面に密着する。これにより、様々な形状のメディアにインクを転写して画像を形成することができる。そして、このように、1回の転写でメディアに画像を形成することができるため、画像形成時間を短縮できるとともに、色ずれや転写滲みを抑制することができる。しかも、従来のパッド印刷のように印刷原版の作成が不要になるため、コストを低減することができるとともに、少量多品種の印刷にも容易に対応することができる。
この場合、メディアに転写されたインクを定着させる定着手段を更に有することが好ましい。このように、メディアに転写されたインクを定着させることで、メディアに形成されたインクが剥離するのを抑制することができる。
また、転写シートに塗布されたインクを増粘させる増粘手段を更に有することが好ましい。このように、転写シートに塗布されたインクを増粘することで、インク塗布面がメディアに圧接される際に、インクが過度に押し潰されて滲むのを抑制することができる。このため、インク吐出手段から低粘度のインクを吐出した場合であっても、メディアにインク滲みの少ない高画質な画像を形成することができる。
そして、インク吐出手段は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクを吐出し、増粘手段は、インク塗布面に紫外線を照射して、転写シートに塗布された紫外線硬化型インクを増粘させる仮硬化用紫外線照射装置であり、定着手段は、メディアに紫外線を照射して、メディアに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる本硬化用紫外線照射装置であることが好ましい。このように、紫外線硬化型インクを用い、紫外線を照射することで、紫外線硬化型インクを容易に増粘させることができるとともに、紫外線硬化型インクを容易に本硬化させてメディアに定着させることができる。
そして、転写手段は、転写シートを挟んでメディアに対向配置され且つメディアに向けて移動可能に保持されて弾性を有するパッド部材を備えることとしても良い。このように配置されるパッド部材をメディアに向けて移動させることで、パッド部材により転写シートがメディアに押し付けられるとともに、パッド部材及び転写シートがメディアの形状に沿って変形する。これにより、転写シートは、メディアに密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
この場合、パッド部材は、転写シートに対してインク吐出手段の反対側に配置されることとしても良い。このように、パッド部材を転写シートに対してインク吐出手段の反対側に配置すると、パッド部材が転写シートに対してインク塗布面の反対側に配置されるため、転写シートを保持する枠体を反転させることなく、パッド部材を移動させることで転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
一方、転写シートユニットは反転可能に保持されており、パッド部材は、転写シートに対してインク吐出手段と同側に配置されることとしても良い。このように、転写シートユニットが反転可能に保持されることで、パッド部材を転写シートに対してインク吐出手段と同側に配置しても、転写シートのインク塗布面をメディア側に向けることができる。これにより、画像形成装置の設計自由度を向上させることができる。
また、転写手段は、転写シートを挟んでメディアに対向配置されて弾性を有する袋状部材と、袋状部材を膨張させる膨張手段と、を備えることとしても良い。このように配置される袋状部材を膨張させることで、膨張する袋状部材により転写シートがメディアに押し付けられるとともに、袋状部材及び転写シートがメディアの形状に沿って変形する。これにより、転写シートは、メディアに密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクをメディアに転写することができる。
また、転写手段は、インク塗布面で覆われる開口が形成されてメディアが挿入される容器と、容器を減圧する減圧手段と、を備えることとしても良い。このように、容器にメディアを挿入して容器の開口をインク塗布面で覆うことで、メディアとインク塗布面とが対向した状態で容器が密閉される。そして、この状態で減圧手段により容器を減圧することで、負圧により転写シートが変形して容器内に吸引される。これにより、インク塗布面がメディアに密着した状態で圧接されるため、転写シートに塗布されたインクを適切にメディアに転写することができる。
そして、枠体は、円環状であることが好ましい。このように、枠体を円環状に形成することで、変形する転写シートに作用する応力を周方向に均一化することができる。これにより、インク塗布面の伸縮歪みを均一化することができるため、メディアに転写する画像の歪みを抑制することができる。
一方、枠体は、多角環状であることとしてもよい。なお、枠体を多角環状とする場合は、転写シートに作用する張力を調整する張力調整手段を更に有することが好ましい。張力調整手段は、例えば、枠体における少なくとも一辺を移動可能とし、この辺を移動させることにより転写シートの張力を調整してもよく、また、枠体を保持する冶具を移動させることにより転写シートの張力を調整してもよい。このようにすることで、多角環状の枠体を用いる場合にも、メディアに転写する画像の歪みを抑制することができる。
そして、インク塗布面をクリーニングするクリーニング手段を更に有することが好ましい。このように、クリーニング手段によりインク塗布面をクリーニングすることで、転写されずにインク塗布面に残留したインクやインク塗布面に付着したゴミなどを除去することができるため、メディアに転写する画像の品質を向上させることができる。
本発明によれば、短時間且つ低コストで、様々なメディアに高画質な画像を形成することができる。
第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの機能構成図である。 図1に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。 図3A及び図3Bは、転写シートユニットを示す図であり、図3Aは上面図、図3Bは図3Aに示すb−b線断面図(縦断面図)である。 図4A及び図4Bは、転写シートユニットの構造例を示す図であり、図4Aは縦断面図、図4Bは図4Aに示すb−b線断面図(横断面図)である。 制御部の機能構成図である。 制御部の処理動作を示すフローチャートである。 図7A〜図7Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 図8A〜図8Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 第2の実施形態に係るインクジェットプリンタの機能構成図である。 図9に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。 制御部の処理動作を示すフローチャートである。 図12A〜図12Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 図13A〜図13Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 第3の実施形態に係るインクジェットプリンタの機能構成図である。 図14に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。 制御部の処理動作を示すフローチャートである。 図17A〜図17Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 図18A〜図18Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 第4の実施形態に係るインクジェットプリンタシステムの機能構成図である。 図19に示すインクジェットプリンタシステムの概略配置図である。 インクジェットプリンタにおける制御部の処理動作を示すフローチャートである。 転写装置における制御部の処理動作を示すフローチャートである。 図23A〜図23Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 図24A〜図24Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。 図25A〜図25Cは、第3の実施形態の変形動作例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成方法及びが造形性装置の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係るインクジェットプリンタは、表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成するものであり、紫外線に露光すると硬化する紫外線硬化型インクを吐出するインクジェット方式のプリンタである。なお、本実施形態では、球状のメディアに画像を形成するものとし、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
[第1実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示した図である。図2は、図1に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。図1及び図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド2と、仮硬化用紫外線照射装置3と、インクジェットヘッド2及び仮硬化用紫外線照射装置3が搭載されるヘッドユニット4と、メディアMを保持するメディア保持部5と、転写シート6が転写シートホルダ7に装着された転写シートユニット8を保持する転写シートユニット保持部9と、パッドユニット10と、本硬化用紫外線照射装置11と、クリーニングユニット12と、制御部13と、を備える。
この、インクジェットプリンタ1は、第一領域A1〜第四領域A4の4つの領域に分割されている。第一領域A1は、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクを仮硬化(増粘)させる領域である。第二領域A2は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写する領域である。第三領域A3は、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させてメディアMに定着させる領域である。第四領域A4は、転写シート6をクリーニングする領域である。
このため、ヘッドユニット4は、第一領域A1に配置され、メディア保持部5は、第二領域A2及び第三領域A3の間で移動可能に配置され、転写シートユニット保持部9は、第一領域A1、第二領域A2及び第四領域A4の間で自動あるいは手動で移動可能に配置され、パッドユニット10は、第二領域A2及び第四領域A4の間で移動可能に配置され、本硬化用紫外線照射装置11は、第三領域A3に配置され、クリーニングユニット12は、第四領域A4に配置される。
そして、第一領域A1では、ヘッドユニット4の下方に転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8が配置される。第二領域A2では、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の上方にメディア保持部5に保持されるメディアMが配置されるとともに、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の下方にパッドユニット10が配置される。第三領域A3では、メディア保持部5に保持されるメディアMの下方に本硬化用紫外線照射装置11が配置される。第四領域A4では、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の上方にクリーニングユニット12が配置されるとともに、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の下方にパッドユニット10が配置される。なお、第一領域A1〜第四領域A4は、物理的に分割されても良く、機能的に分割されても良い。
以下、インクジェットプリンタ1の具体的な構成について説明する。
インクジェットヘッド2は、紫外線硬化型インクを吐出するインク吐出装置である。インクジェットヘッド2から吐出される紫外線硬化型インクは、紫外線に露光すると硬化するインクであり、カチオン重合型のインク、ラジカル重合型のインク、カチオン重合型とラジカル重合型とが混在したインクなど、様々な種類のインクが用いられる。この紫外線硬化型インクは、インクジェットヘッド2からの吐出を可能とするために、25℃での粘度が3〜20mPa.secの範囲内に調整されている。なお、この紫外線硬化型インクには、紫外線の露光による硬化を阻害しない範囲で、粘度調整用の溶剤が70重量%以下で含有されてもよい。紫外線硬化型インクの色は特に制限されることなく、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の通常色、これら通常色の淡色、白、メタリック、クリアなどの特定色、これらの組合せなどが用いられる。
仮硬化用紫外線照射装置3は、紫外線を出射するUVLEDが搭載されており、紫外線硬化型インクが仮硬化(増粘)する照度の紫外線を下方に向けて出射する紫外線照射装置である。この仮硬化用紫外線照射装置3は、350nm〜410nmの比較的長波長の紫外線を出射する。すなわち、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線が350nm未満の短波長だと、紫外線硬化型インクの内部まで紫外線が届き難く露光不足となり、紫外線硬化型インクが十分に仮硬化しない。そこで、仮硬化用紫外線照射装置3から上記波長の紫外線を出射することで、紫外線硬化型インクの内部まで紫外線を届かせることができる。
ヘッドユニット4は、図示しない駆動部により走査方向に移動可能に保持されている。そして、ヘッドユニット4の走査方向前方にインクジェットヘッド2が配置され、ヘッドユニット4の走査方向後方に仮硬化用紫外線照射装置3が配置される。このため、ヘッドユニット4が走査方向に移動する際に、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出するとともに、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射することで、転写シート6への紫外線硬化型インクの塗布と、この塗布された紫外線硬化型インクの仮硬化(増粘)とを一行程で行うことができる。
メディア保持部5は、メディアMを吸着などにより上方から保持するものである。メディア保持部5は、移動可能に構成されており、メディアMを第二領域A2及び第三領域A3の間で移動させることが可能となっている。また、メディア保持部5は、第二領域A2において、メディア保持部5を下方に移動させることで、メディアMを転写シート6に押し付けることが可能となっている。
転写シートユニット保持部9は、転写シートユニット8を保持するものである。転写シートユニット保持部9は、移動可能に構成されており、転写シートユニット8を第一領域A1、第二領域A2及び第四領域A4の間で移動させることが可能となっている。
図3A及び図3Bは、転写シートユニットを示す図であり、図3Aは上面図、図3Bは図3Aに示すb−b線断面図(縦断面図)である。図3A及び図3Bに示すように、転写シートユニット8は、転写シート6と転写シートホルダ7とで構成されており、転写シートホルダ7により転写シート6が平板状に保持されている。
図4A及び図4Bは、転写シートユニットの構造例を示す図であり、図4Aは縦断面図、図4Bは図4Aに示すb−b線断面図(横断面図)である。図4A及び図4Bに示すように、転写シートユニット8は、例えば、転写シート6を保持しやすくするために、内環ホルダ7aと外環ホルダ7bとに分割される構造であってもよい。この内環ホルダ7aは、外周部の一方面側に切り欠きが形成された断面L字状に形成されている。また、この外環ホルダ7bは、内環ホルダ7aの切り欠きに嵌合される断面矩形状に形成されている。そして、転写シート6を内環ホルダ7aの切り欠きに配置した状態で、外環ホルダ7bを内環ホルダ7aの切り欠きに嵌め込むことで、転写シート6を内環ホルダ7a及び外環ホルダ7bに保持させることができる。
転写シート6は、シリコンゴムなどの弾性を有する素材により、薄いシート状に形成されている。このため、転写シート6は、外力により伸縮して形状を変化させることが可能となっている。
転写シートホルダ7は、シルク印刷で用いる枠のように、金属などの高い剛性を有する素材により断面矩形の円環状に形成されている。このため、転写シートホルダ7は、転写シート6に外力が作用しても、殆ど変形することなく原形が維持される。
パッドユニット10は、ゴムやスポンジなどの弾性を有する素材により、上方に膨らんだドーム状に形成されている。また、パッドユニット10は、移動可能に保持されている。このため、パッドユニット10は、第二領域A2において上方に移動すると、転写シート6を変形させながらメディアMを押圧するとともに、メディアMの表面形状に沿って変形する。これにより、パッドユニット10は、転写シート6をメディアMに密着させた状態でメディアMに圧接させることが可能となっている。
本硬化用紫外線照射装置11は、紫外線を出射するUVLEDが搭載されており、紫外線硬化型インクが本硬化する照度の紫外線を下方に向けて出射する紫外線照射装置である。なお、本硬化用紫外線照射装置11は、仮硬化用紫外線照射装置3と同様に、紫外線硬化型インクの内部まで紫外線が届くように、350nm〜410nmの比較的長波長の紫外線を照射する。なお、本硬化用紫外線照射装置11は、ヘッドユニット4と同様に、図示しない駆動部により走査方向に移動可能に保持されている。
クリーニングユニット12は、転写シート6をクリーニングするものである。このクリーニングユニット12は、弾性を有する押圧部材12aと、長尺のクリーニングシート12bとで構成されている。そして、クリーニングユニット12は、押圧部材12aを下方に移動させて転写シート6に押し付け、この状態でクリーニングシート12bを巻き取ることで、転写シート6に残留した紫外線硬化型インクや転写シート6に付着したゴミなどを拭き取ることが可能となっている。
制御部13は、インクジェットプリンタ1を統合制御して、メディアMに所定の画像を転写印刷するものである。
図5は、制御部の機能構成図である。図5に示すように、制御部13は、吐出制御部131、仮硬化制御部132、転写制御部133、本硬化制御部134、クリーニング制御部135として機能する。なお、制御部13は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、上記の各機能を実現するためのコンピュータプログラムがROMなどに記憶されている。そして、CPUやRAM上に上記のコンピュータプログラムを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで、上記の各機能が実現される。
吐出制御部131は、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させて、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布する吐出処理を行うものである。すなわち、吐出制御部131は、転写シートユニット保持部9を第一領域A1に移動させる。そして、吐出制御部131は、ヘッドユニット4を走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させる。
仮硬化制御部132は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクを仮硬化(増粘)させる仮硬化処理を行うものである。すなわち、仮硬化制御部132は、吐出制御部131が行う吐出処理によりヘッドユニット4が走査方向に移動している際に、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射させる。このとき、仮硬化制御部132は、紫外線硬化型インクの25℃での粘度が30〜300mPa.secの範囲内に増粘するように、ヘッドユニット4の移動速度、及び、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線の光量を制御する。
転写制御部133は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに圧力転写させる転写処理を行うものである。すなわち、転写制御部133は、メディア保持部5、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第二領域A2に移動させる。そして、転写制御部133は、メディア保持部5を下方に移動させるとともにパッドユニット10を上方に移動させて、パッドユニット10をメディアMに押圧させる。なお、転写制御部133は、メディア保持部5を移動させることなく、パッドユニット10のみを上方に移動させて、パッドユニット10をメディアMに押圧させても良い。また、転写制御部133は、転写処理を行う際、転写シート6とメディアMとの接着性を向上させるとともに、転写シート6の柔軟性を向上させるために、メディアMと転写シート6とを加熱してもよい。
本硬化制御部134は、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる本硬化処理を行うものである。すなわち、本硬化制御部134は、メディア保持部5を第三領域A3に移動させる。そして、本硬化制御部134は、本硬化用紫外線照射装置11を走査方向に移動させながら、本硬化用紫外線照射装置11から紫外線を出射させる。このとき、本硬化制御部134は、紫外線硬化型インクが完全硬化するように、本硬化用紫外線照射装置11の移動速度、及び、本硬化用紫外線照射装置11から出射される紫外線の光量を制御する。
クリーニング制御部135は、転写シート6をクリーニングするクリーニング処理を行うものである。すなわち、クリーニング制御部135は、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第四領域A4に移動させる。そして、クリーニング制御部135は、パッドユニット10を上方に移動させるとともに押圧部材12aを下方に移動させ、転写シート6とクリーニングシート12bとを押圧部材12aとパッドユニット10とで挟みこんだ状態でクリーニングシート12bを巻き取る。
次に、図2, 図6, 図7A〜図7C, 図8A〜図8Cを参照して、インクジェットプリンタ1を用いた転写印刷方法について説明する。図6は、制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図7A〜図7C及び図8A〜図8Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。なお、以下に説明する処理は、制御部13において、CPUなどで構成される処理部(不図示)が、ROMなどの記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを実行させることで、以下の処理が行われる。
まず、制御部13は、転写印刷行うに際して、メディアMと転写シート6とを加熱する。
次に、制御部13は、吐出処理及び仮硬化処理を行い、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、この塗布した紫外線硬化型インクを仮硬化させる(ステップS11)。すなわち、ステップS11では、まず、図2及び図7Aに示すように、転写シートユニット保持部9を第一領域A1に移動させて、転写シートユニット8をヘッドユニット4の下方に配置する。そして、ヘッドユニット4を走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射させる。すると、インクジェットヘッド2から吐出された紫外線硬化型インクは、転写シート6に塗布され、仮硬化用紫外線照射装置3から出射された紫外線は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクに照射される。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが30〜300mPa.secの範囲内に増粘して仮硬化するように、仮硬化用紫外線照射装置3の移動速度、及び、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線の光量を制御する。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクは、25℃での粘度が30〜300mPa.secの範囲内に増粘する。なお、転写シート6は、上面側にインクジェットヘッド2が配置されるため、転写シート6の上面が、インクが塗布されるインク塗布面6aとなる。
次に、制御部13は、転写処理を行い、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写させる(ステップS12)。すなわち、ステップS12では、まず、図2及び図7Bに示すように、メディア保持部5、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第二領域A2に移動させる。そして、メディアMを転写シートユニット8の上方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の下方に配置して、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とが対向すると、図7Cに示すように、パッドユニット10を上方に移動させるとともにメディア保持部5を下方に移動させる。すると、転写シート6を挟んだ状態で、メディアMにパッドユニット10が押し付けられ、パッドユニット10及び転写シート6がメディアMの形状に沿って変形する。これにより、転写シート6は、パッドユニット10の弾性力によりメディアMに押圧され、そのインク塗布面6aがメディアMに密着した状態で圧接される。このとき、紫外線硬化型インクは、増粘されているものの、本硬化しておらず未だ柔らかいペースト状である。このため、この紫外線硬化型インクは、転写シート6がメディアMに圧接されることで平坦化される。
そして、図8Aに示すように、パッドユニット10を下方に移動させて元の位置に戻すとともに、メディア保持部5を上方に移動させて元の位置に戻す。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクがメディアMに転写される。このとき、メディアMには、転写シート6とメディアMに対する転写シート6の圧接により平坦化された紫外線硬化型インクが転写される。これにより、メディアMには、表面が平滑化された光沢感のある画像が形成される。なお、転写シート6の表面を粗面化処理することで、マット状の画像を形成することができる。
なお、ステップS12では、メディア保持部5を移動させることなく、パッドユニット10のみを上下方向に移動させることで、転写シート6からメディアMに紫外線硬化型インクを転写させても良い。
次に、制御部13は、本硬化処理を行い、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる(ステップS13)。すなわち、ステップS13では、まず、図2及び図8Bに示すように、メディア保持部5を第三領域A3に移動させて、メディアMを本硬化用紫外線照射装置11の上方に配置する。
そして、メディアMが本硬化用紫外線照射装置11の上方に配置されると、本硬化用紫外線照射装置11を走査方向に移動させながら、本硬化用紫外線照射装置11から紫外線を出射させる。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが本硬化するように、本硬化用紫外線照射装置11の移動速度、及び、本硬化用紫外線照射装置11から出射される紫外線の光量を制御する。すると、メディアMに転写された紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されて本硬化し、メディアMに定着する。
次に、制御部13は、クリーニング処理を行い、転写シート6をクリーニングする(ステップS14)。すなわち、ステップS14では、まず、図2及び図8Cに示すように、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第四領域A4に移動させる。そして、転写シートユニット8をクリーニングユニット12の下方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の下方に配置して、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とが対向すると、押圧部材12aを下方に移動させるとともに、パッドユニット10を上方に移動させ、クリーニングシート12bを巻き取る。すると、パッドユニット10と押圧部材12aとにより転写シート6とクリーニングシート12bとが挟み込まれ、転写シート6のインク塗布面6aがクリーニングシート12bで擦られる。これにより、ステップS12の転写処理においてメディアMに転写されずに転写シート6に残留した紫外線硬化型インクや転写シート6に付着したゴミなどが、クリーニングシート12bによって拭き取られる。
このように、本実施形態によれば、転写シート6が転写シートホルダ7により平板状に保持されるため、インクジェットヘッド2と転写シート6とのギャップが均一になる。このため、インクジェットヘッド2から吐出される紫外線硬化型インクにより転写シート6に形成される画像の歪みを抑制することができる。そして、転写シート6は弾性を有するため、パッドユニット10によりインク塗布面6aをメディアMに圧接することで、転写シート6が変形してメディアMの表面に密着する。これにより、様々な形状のメディアMにインクを転写して画像を形成することができる。そして、このように、1回の転写でメディアMに画像を形成することができるため、画像形成時間を短縮できるとともに、色ずれや転写滲みを抑制することができる。しかも、従来のパッド印刷のように印刷原版の作成が不要になるため、コストを低減することができるとともに、少量多品種の印刷にも容易に対応することができる。
また、紫外線硬化型インクを用い、この紫外線硬化型インクに紫外線を照射することで、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクの増粘や、メディアMに転写された紫外線硬化型インクの定着を容易に行うことができる。特に、高画質画像を印刷できるインクジェットヘッドでは、室温で15mPa・sec程度以下の粘度、または、インクジェットヘッドからの吐出条件で10〜8mPa・secあるいは5〜3mPa・sec程度の低粘度のインクしか吐出することができない。そこで、仮硬化用紫外線照射装置3により、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクを増粘することで、次工程の転写工程においてインク塗布面6aがメディアMに圧接される際に、紫外線硬化型インクが過度に押し潰されて滲むのを抑制することができる。このため、吐出工程において低粘度の紫外線インクを吐出した場合であっても、メディアMにインク滲みの少ない高画質な画像を形成することができる。更に、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを定着させることで、メディアMに形成された紫外線硬化型インクが剥離するのを抑制することができる。
また、仮硬化工程において、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクの25℃における粘度を30〜300mPa・secの範囲に増粘させることで、続く転写工程において、パッド部材からメディアへの転写性を低下させることなく、インクが過度に押し潰されて滲むのを抑制することができる。
また、パッドユニット10により転写シート6をメディアMに押し付けることで、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクを適切にメディアMに転写することができる。
そして、パッドユニット10を転写シート6に対してインクジェットヘッド2の反対側に配置することで、パッドユニット10が転写シート6に対してインク塗布面6aの反対側に配置されるため、転写シートホルダ7を反転させることなく、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写することができる。
また、インク塗布面6aをクリーニングすることで、転写されずにインク塗布面6aに残留したインクやインク塗布面6aに付着したゴミなどを除去することができるため、メディアMに転写する画像の品質を向上させることができる。
また、転写シートホルダ7を円環状に形成することで、変形する転写シート6に作用する応力を周方向に均一化することができる。これにより、インク塗布面6aの伸縮歪みを均一化することができるため、メディアMに転写する画像の歪みを抑制することができる。
[第2実施形態]
図9は、第2の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示した図である。図10は、図9に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。図9及び図10に示すように、インクジェットプリンタ21は、基本的に第1の実施形態と同様であり、インクジェットヘッド2と、仮硬化用紫外線照射装置3と、インクジェットヘッド2及び仮硬化用紫外線照射装置3が搭載されるヘッドユニット4と、メディアMを保持するメディア保持部5と、転写シートホルダ7に転写シート6が装着された転写シートユニット8を保持する転写シートユニット保持部9と、パッドユニット10と、本硬化用紫外線照射装置11と、クリーニングユニット12と、制御部13と、を備える。
インクジェットプリンタ21は、第1の実施形態と同様に、第一領域A1〜第四領域A4に分割されている。ヘッドユニット4は、第一領域A1に配置され、メディア保持部5は、第二領域A2及び第三領域A3の間で移動可能に配置され、転写シートユニット保持部9は、第一領域A1、第二領域A2及び第四領域A4の間で移動可能に配置され、パッドユニット10は、第二領域A2及び第四領域A4の間で移動可能に配置され、本硬化用紫外線照射装置11は、第三領域A3に配置され、クリーニングユニット12は、第四領域A4に配置される。
そして、第一領域A1では、ヘッドユニット4の下方に転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8が配置される。第二領域A2では、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の下方にメディア保持部5に保持されるメディアMが配置されるとともに、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の上方にパッドユニット10が配置される。第三領域A3では、メディア保持部5に保持されるメディアMの上方に本硬化用紫外線照射装置11が配置される。第四領域A4では、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の下方にクリーニングユニット12が配置されるとともに、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の上方にパッドユニット10が配置される。すなわち、第2の実施形態に係るインクジェットプリンタ21は、第二領域A2〜第四領域A4における配置が第1の実施形態に係るインクジェットプリンタ1と相違する。
以下、インクジェットプリンタ21の具体的な構成について説明する。
メディア保持部5は、メディアMを下方から保持するものであり、上下方向に移動可能に構成されている。このため、メディア保持部5は、第二領域A2において上方に移動することで、メディアMを転写シート6に押し付けることが可能となっている。なお、メディア保持部5は、メディアMを単に載置するだけでもよく、吸着などによりメディアMを固定保持してもよい。
転写シートユニット保持部9は、基本的に第1の実施形態と同様であるが、転写シートユニット8を反転可能に保持する。そして、転写シートユニット保持部9は、第一領域A1では転写シートユニット8のインク塗布面6aを上方に向け、第一領域A1から第二領域A2に移動する際に転写シートユニット8を反転させて、インク塗布面6aを下方に向ける。また、転写シートユニット保持部9は、第四領域A4から第一領域A1に移動する際に再び転写シートユニット8を反転させて、インク塗布面6aを上方に向ける。
パッドユニット10は、基本的に第1の実施形態と同様であるが、第二領域A2において下方に移動することで、転写シート6を押圧変形させてメディア保持部5に保持されるメディアMに圧接することが可能となっている。また、パッドユニット10は、第四領域A4において下方に移動することで、転写シート6をクリーニングユニット12に押し付けることが可能となっている。
本硬化用紫外線照射装置11は、基本的に第1の実施形態と同様であるが、紫外線を下方に照射することで、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させることが可能となっている。
クリーニングユニット12は、基本的に第1の実施形態と同様であるが、押圧部材12aを上方に移動させることで、クリーニングシート12bを転写シート6に押し付けることが可能となっている。
次に、図10, 図11, 図12A〜図12C, 図13A〜図13Cを参照して、インクジェットプリンタ21を用いた転写印刷方法について説明する。図11は、制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図12A〜図12C及び図13A〜図13Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。なお、以下に説明する処理は、制御部13において、CPUなどで構成される処理部(不図示)が、ROMなどの記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを実行させることで、以下の処理が行われる。
まず、制御部13は、転写印刷行うに当たり、メディアMと転写シート6とを加熱する。
次に、制御部13は、吐出処理及び仮硬化処理を行い、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、この塗布した紫外線硬化型インクを仮硬化させる(ステップS21)。すなわち、ステップS21では、まず、図10及び図12Aに示すように、転写シートユニット保持部9を第一領域A1に移動させて、転写シートユニット8をヘッドユニット4の下方に配置する。このとき、転写シート6のインク塗布面6aが下方を向いている場合は、転写シートユニット8を反転させて、インク塗布面6aを上方に向ける。そして、ヘッドユニット4を走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射させる。すると、インクジェットヘッド2から吐出された紫外線硬化型インクは、転写シート6に塗布され、仮硬化用紫外線照射装置3から出射された紫外線は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクに照射される。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが30〜300mPa.secの範囲内に増粘して仮硬化するように、仮硬化用紫外線照射装置3の移動速度、及び、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線の光量を制御する。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクは、25℃での粘度が30〜300mPa.secの範囲内に増粘する。
次に、制御部13は、転写処理を行い、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写させる(ステップS22)。すなわち、ステップS22では、まず、図10及び図12Bに示すように、メディア保持部5、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第二領域A2に移動させるとともに、転写シートユニット8を反転させて転写シート6のインク塗布面6aを下方に向ける。そして、メディアMを転写シートユニット8の下方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の上方に配置して、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とが対向すると、図12Cに示すように、パッドユニット10を下方に移動させるとともにメディア保持部5を上方に移動させる。すると、転写シート6を挟んだ状態で、メディアMにパッドユニット10が押し付けられ、パッドユニット10及び転写シート6がメディアMの形状に沿って変形する。これにより、転写シート6は、パッドユニット10の弾性力によりメディアMに押圧され、そのインク塗布面6aがメディアMに密着した状態で圧接される。このとき、紫外線硬化型インクは、増粘されているものの、本硬化しておらず未だ柔らかいペースト状である。このため、この紫外線硬化型インクは、転写シート6がメディアMに圧接されることで平坦化される。
そして、図13Aに示すように、パッドユニット10を上方に移動させて元の位置に戻すとともに、メディア保持部5を下方に移動させて元の位置に戻す。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクがメディアMに転写される。このとき、メディアMには、転写シート6とメディアMに対する転写シート6の圧接により平坦化された紫外線硬化型インクが転写される。これにより、メディアMには、表面が平滑化された光沢感のある画像が形成される。
次に、制御部13は、本硬化処理を行い、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる(ステップS23)。すなわち、ステップS23では、まず、図10及び図13Bに示すように、メディア保持部5を第三領域A3に移動させて、メディアMを本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置する。
そして、メディアMが本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置されると、本硬化用紫外線照射装置11を走査方向に移動させながら、本硬化用紫外線照射装置11から紫外線を出射させる。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが本硬化するように、本硬化用紫外線照射装置11の移動速度、及び、本硬化用紫外線照射装置11から出射される紫外線の光量を制御する。すると、メディアMに転写された紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されて本硬化し、メディアMに定着する。
次に、制御部13は、クリーニング処理を行い、転写シート6をクリーニングする(ステップS24)。すなわち、ステップS24では、まず、図10及び図13Cに示すように、転写シートユニット保持部9及びパッドユニット10を第四領域A4に移動させる。そして、転写シートユニット8をクリーニングユニット12の上方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の上方に配置して、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とが対向すると、クリーニングユニット12の押圧部材12aを上方に移動させるとともに、パッドユニット10を下方に移動させ、クリーニングシート12bを巻き取る。すると、パッドユニット10と押圧部材12aとにより転写シート6とクリーニングシート12bとが挟み込まれ、転写シート6のインク塗布面がクリーニングシート12bで擦られる。これにより、ステップS2の転写処理においてメディアMに転写されずに転写シート6に残留した紫外線硬化型インクや転写シート6に付着したゴミなどが、クリーニングシート12bによって拭き取られる。
このように、本実施形態によれば、転写シートユニット保持部9により転写シートユニット8を反転可能とすることで、転写シート6に紫外線硬化型インクが塗布された後に、インク塗布面6aを下方に向けることができる。このため、メディアMを上方に移動させることで、インク塗布面6aからメディアMに紫外線硬化型インクを転写することができる。これにより、インクジェットプリンタ21の設計自由度を向上させることができる、しかも、メディア保持部5は、メディアMを下方から保持すれば良いため、メディアMの保持構造を単純化することができる。
[第3実施形態]
図14は、第3の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示した図である。図15は、図14に示すインクジェットプリンタの概略配置図である。図14及び図15に示すように、インクジェットプリンタ31は、基本的に第2の実施形態と同様であり、パッドユニット10の代わりに真空チャンバ32及び吸引ポンプ33を備える点が相違する。すなわち、インクジェットプリンタ31は、インクジェットヘッド2と、仮硬化用紫外線照射装置3と、インクジェットヘッド2及び仮硬化用紫外線照射装置3が搭載されるヘッドユニット4と、メディアMを保持するメディア保持部5と、転写シートホルダ7に転写シート6が装着された転写シートユニット8を保持する転写シートユニット保持部9と、吸引ポンプ33が連結された真空チャンバ32と、本硬化用紫外線照射装置11と、クリーニングユニット12と、制御部13と、を備える。
そして、インクジェットプリンタ31は、第一領域B1〜第四領域B4の4つの領域に分割されている。第一領域B1は、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクを仮硬化(増粘)させる領域である。第二領域B2は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写する領域である。第三領域B3は、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させてメディアMに定着させる領域である。第四領域B4は、転写シート6をクリーニングする領域である。
このため、ヘッドユニット4は、第一領域B1に配置され、メディア保持部5は、第二領域B2及び第三領域B3の間で移動可能に配置され、転写シートユニット保持部9は、第一領域B1、第二領域B2及び第四領域B4の間で移動可能に配置され、真空チャンバ32及び吸引ポンプ33は、第二領域B2に配置され、本硬化用紫外線照射装置11は、第三領域B3に配置され、クリーニングユニット12は、第四領域B4に配置される。
そして、第一領域B1では、ヘッドユニット4の下方に転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8が配置される。第二領域B2では、真空チャンバ32内にメディア保持部5に保持されるメディアMが配置されるとともに、真空チャンバ32の開口(後述)に転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8が配置される。第三領域B3では、メディア保持部5に保持されるメディアMの上方に本硬化用紫外線照射装置11が配置される。第四領域B4では、転写シートユニット保持部9に保持される転写シートユニット8の下方にクリーニングユニット12が配置される。なお、第一領域B1〜第四領域B4は、物理的に分割されても良く、機能的に分割されても良い。
以下、インクジェットプリンタ31の具体的な構成について説明する。
真空チャンバ32は、メディアMが挿入される容器であり、その上部に開口32aが形成されているとともに、吸引ポンプ33が連結される吸気口32bが形成されている。開口32aは、メディアMの外形よりも大きく形成されている。このため、メディアMを開口32aから真空チャンバ32内に挿入することが可能となっている。また、開口32aは、転写シートホルダ7と気密に密着することが可能となっている。このため、転写シートホルダ7を開口32aに密着させて、転写シートユニット8で開口32aを覆うことで、真空チャンバ32内を気密に保持することができる。
吸引ポンプ33は、真空チャンバ32の吸気口32bに連結されており、吸気口32bから真空チャンバ32内の気体を吸引するものである。このため、吸引ポンプ33は、真空チャンバ32の開口32aが転写シートユニット8で覆われた状態で吸引駆動することで、真空チャンバ32内を減圧させることができる。
メディア保持部5は、基本的には第2の実施形態と同様であるが、第二領域B2において下方に移動することで、メディアMを真空チャンバ32に出し入れすることが可能となっている。
転写シートユニット保持部9は、基本的には第2の実施形態と同様であるが、第二領域B2において下方に移動することで、転写シートホルダ7を真空チャンバ32の開口に密着させて、転写シートユニット8により真空チャンバ32を密閉することが可能となっている。
次に、図15, 図16, 図17A〜図17C, 図18A〜図18Cを参照して、インクジェットプリンタ31を用いた転写印刷方法について説明する。図16は、制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図17A〜図17C及び図18A〜図18Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。なお、以下に説明する処理は、制御部13において、CPUなどで構成される処理部(不図示)が、ROMなどの記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを実行させることで、以下の処理が行われる。
まず、制御部13は、転写印刷行うに当たり、メディアMと転写シート6とを加熱する。
次に、制御部13は、吐出処理及び仮硬化処理を行い、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、この塗布した紫外線硬化型インクを仮硬化させる(ステップS31)。すなわち、ステップS31では、まず、図15及び図17Aに示すように、転写シートユニット保持部9を第一領域B1に移動させて、転写シートユニット8をヘッドユニット4の下方に配置する。このとき、転写シート6のインク塗布面6aが下方を向いている場合は、転写シートユニット8を反転させて、インク塗布面6aを上方に向ける。そして、ヘッドユニット4を走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射させる。すると、インクジェットヘッド2から吐出された紫外線硬化型インクは、転写シート6に塗布され、仮硬化用紫外線照射装置3から出射された紫外線は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクに照射される。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが30〜300mPa.secの範囲内に増粘して仮硬化するように、仮硬化用紫外線照射装置3の移動速度、及び、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線の光量を制御する。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクは、25℃での粘度が30〜300mPa.secの範囲内に増粘する。
次に、制御部13は、転写処理を行い、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写させる(ステップS32)。すなわち、ステップS32では、まず、図15及び図17Bに示すように、メディア保持部5及び転写シートユニット保持部9を第二領域B2に移動させるとともに、転写シートユニット8を反転させて転写シート6のインク塗布面を下方に向ける。そして、開口32aからメディアMを真空チャンバ32内に挿入する。また、転写シートホルダ7を開口32aに密着させて開口32aを転写シートユニット8で覆い、真空チャンバ32を密閉する。これにより、密閉された真空チャンバ32内において、メディアMとインク塗布面6aとが対向する。
そして、メディアMが挿入された状態で転写シートホルダ7により真空チャンバ32が密閉されると、図17Cに示すように、吸引ポンプ33を吸引駆動させる。すると、真空チャンバ32内の気体が吸気口32bから吸引ポンプ33に吸引され、真空チャンバ32が減圧される。これにより、真空チャンバ32内の圧力が大気圧に対して負圧となるため、真空チャンバ32内の圧力と大気圧との圧力差により、転写シート6は、真空チャンバ32の内側に向けて弾性変形して、メディアMに密着する。そして、真空チャンバ32の減圧雰囲気により、転写シート6のインク塗布面6aがメディアMに圧接される。このとき、紫外線硬化型インクは、増粘されているものの、本硬化しておらず未だ柔らかいペースト状である。このため、この紫外線硬化型インクは、転写シート6がメディアMに圧接されることで平坦化される。なお、真空チャンバ32を真空吸引する際に、メディアMを上方に移動させても良い。
そして、図18Aに示すように、吸引ポンプ33の吸引駆動を停止し、真空チャンバ32内を大気開放する。すると、真空チャンバ32内の圧力と大気圧との圧力差が無くなり、転写シート6が平板状である元の状態に復元する。これにより、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクがメディアMに転写される。このとき、メディアMには、転写シート6とメディアMに対する転写シート6の圧接により平坦化された紫外線硬化型インクが転写される。これにより、メディアMには、表面が平滑化された光沢感のある画像が形成される。
次に、制御部13は、本硬化処理を行い、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる(ステップS33)。すなわち、ステップS33では、まず、図15及び図18Bに示すように、メディア保持部5を第三領域B3に移動させて、メディアMを本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置する。
そして、メディアMが本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置されると、本硬化用紫外線照射装置11を走査方向に移動させながら、本硬化用紫外線照射装置11から紫外線を出射させる。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが本硬化するように、本硬化用紫外線照射装置11の移動速度、及び、本硬化用紫外線照射装置11から出射される紫外線の光量を制御する。すると、メディアMに転写された紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されて本硬化し、メディアMに定着する。
次に、制御部13は、クリーニング処理を行い、転写シート6をクリーニングする(ステップS34)。すなわち、ステップS34では、まず、図15及び図18Cに示すように、転写シートユニット保持部9を第四領域B4に移動させて、転写シートユニット8をクリーニングユニット12の上方に配置する。
そして、クリーニングユニット12の押圧部材12aを上方に移動させ、クリーニングシート12bを巻き取る。すると、転写シート6のインク塗布面がクリーニングシート12bで擦られる。これにより、ステップS2の転写処理においてメディアMに転写されずに転写シート6に残留した紫外線硬化型インクや転写シート6に付着したゴミなどが、クリーニングシート12bによって拭き取られる。なお、ステップS34では、転写シート6に対してクリーニングユニット12の反対側に図示しない弾性部材を配置し、この弾性部材と押圧部材12aとで転写シート6とクリーニングシート12bとを挟み込むことで、クリーニング性能を向上させることができる。
このように、本実施形態によれば、真空チャンバ32にメディアMを挿入するとともに、開口32aを転写シートユニット8で覆い、吸引ポンプ33で真空チャンバ32内を減圧することで、転写シート6が真空チャンバ32内に吸引され、インク塗布面6aがメディアMの表面に密着した状態で圧接されるため、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写することができる。
[第4実施形態]
図19は、第4の実施形態に係るインクジェットプリンタシステムの概略構成図である。図20は、図19に示すインクジェットプリンタシステムの機能構成図である。図19及び図20に示すように、第4の実施形態は、本発明に係る画像形成装置を、インクジェットプリンタ42と転写装置43とで構成されるインクジェットプリンタシステム41に適用したものである。
インクジェットプリンタ42は、インクジェットヘッド2と、仮硬化用紫外線照射装置3と、インクジェットヘッド2及び仮硬化用紫外線照射装置3が搭載されるヘッドユニット4と、転写シートホルダ7に転写シート6が装着された転写シートユニット8を保持する転写シートユニット保持部9aと、制御部13aと、を備えている。
インクジェットプリンタ42は、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出するとともに、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクに紫外線を照射するものである。そして、インクジェットプリンタ21は、第1の実施形態と同様に、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出して、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布し、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射して、転写シートに塗布された紫外線硬化型インクを仮硬化(増粘)させる。このため、インクジェットプリンタ42では、ヘッドユニット4の下方に転写シートユニット保持部9aに保持される転写シートユニット8が配置される。
転写シートユニット保持部9aは、インクジェットプリンタ42において転写シートユニット8を脱着可能に保持するものである。このため、インクジェットプリンタ42において紫外線硬化型インクが塗布されて仮硬化された転写シート6を、転写シートユニット保持部9aから取り外して転写装置43に搬送することが可能となっている。なお、転写シートユニット8のインクジェットプリンタ42から転写装置43への搬送は、作業者によって行ってもよく、図示しない搬送装置により行っても良い。
転写装置43は、転写シートホルダ7に転写シート6が装着された転写シートユニット8を保持する転写シートユニット保持部9bと、メディアMを保持するメディア保持部5と、パッドユニット10と、本硬化用紫外線照射装置11と、クリーニングユニット12と、制御部13bと、を備えている。
転写装置43は、インクジェットプリンタ42から搬送された転写シートユニット8を受け取り、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写するものである。このため、転写装置43は、第一領域C1〜第三領域C3の3つの領域に分割されている。第一領域C1は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写する領域である。第二領域C2は、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させてメディアMに定着させる領域である。第三領域C3は、転写シート6をクリーニングする領域である。
このため、メディア保持部5は、第一領域C1及び第二領域C2の間で移動可能に配置され、転写シートユニット保持部9bは、第一領域C1及び第三領域C3の間で移動可能に配置され、パッドユニット10は、第一領域C1及び第三領域C3の間で移動可能に配置され、本硬化用紫外線照射装置11は、第二領域C2に配置され、クリーニングユニット12は、第三領域C3に配置される。なお、第一領域C1〜第三領域C3は、物理的に分割されても良く、機能的に分割されても良い。
そして、第一領域C1では、転写シートユニット保持部9bに保持される転写シートユニット8の下方にメディア保持部5に保持されるメディアMが配置されるとともに、転写シートユニット保持部9bに保持される転写シートユニット8の上方にパッドユニット10が配置される。第二領域C2では、メディア保持部5に保持されるメディアMの上方に本硬化用紫外線照射装置11が配置される。第三領域C3では、転写シートユニット保持部9bに保持される転写シートユニット8の下方にクリーニングユニット12が配置されるとともに、転写シートユニット保持部9bに保持される転写シートユニット8の上方にパッドユニット10が配置される。なお、第一領域C1〜第三領域C3は、物理的に分割されても良く、機能的に分割されても良い。
転写シートユニット保持部9bは、転写装置43において転写シートユニット8を脱着可能に保持するものである。このため、転写シートユニット保持部9bは、インクジェットプリンタ42から搬送された転写シートユニット8を保持することができる。そして、転写シートユニット保持部9bは、紫外線硬化型インクが塗布された転写シート6のインク塗布面6aを下方に向けて保持する。
次に、図20, 図21, 図22, 図23A〜図23C, 図24A〜図24Cを参照して、インクジェットプリンタシステム41を用いた転写印刷方法について説明する。図21は、インクジェットプリンタにおける制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図22は、転写装置における制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図23A〜図23C及び図24A〜図24Cは、インクジェットプリンタの動作例を示す図である。なお、以下に説明する処理は、制御部13a及び制御部13bにおいて、CPUなどで構成される処理部(不図示)が、ROMなどの記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを実行させることで、以下の処理が行われる。
まず、インクジェットプリンタ42の転写シートユニット保持部9aに、転写シートユニット8をセットする。このとき、転写シート6のインク塗布面6aが上方を向くようにセットする。
そして、インクジェットプリンタ42の制御部13aは、吐出処理及び仮硬化処理を行い、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布するとともに、この塗布した紫外線硬化型インクを仮硬化させる(ステップS41)。すなわち、ステップS41では、まず、図20及び図23Aに示すように、ヘッドユニット4を走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド2から紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、仮硬化用紫外線照射装置3から紫外線を出射させる。すると、インクジェットヘッド2から吐出された紫外線硬化型インクは、転写シート6に塗布され、仮硬化用紫外線照射装置3から出射された紫外線は、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクに照射される。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが30〜300mPa.secの範囲内に増粘して仮硬化するように、仮硬化用紫外線照射装置3の移動速度、及び、仮硬化用紫外線照射装置3から出射される紫外線の光量を制御する。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクは、25℃での粘度が30〜300mPa.secの範囲内に増粘する。
転写シート6にインクが塗布されると、転写シートユニット8を転写シートユニット保持部9aから取り外して転写装置43に運搬する。そして、転写装置43の転写シートユニット保持部9bに、この転写シートユニット8をセットする。このとき、転写シート6のインク塗布面6aが下方を向くようにセットする。
そして、転写装置43の制御部13bは、メディアMと転写シート6とを加熱する。
次に、制御部13bは、転写処理を行い、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転写させる(ステップS51)。すなわち、ステップS51では、まず、図20及び図23Bに示すように、メディア保持部5、転写シートユニット保持部9b及びパッドユニット10を第一領域C1に移動させる。そして、メディアMを転写シートユニット8の下方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の上方に配置して、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでメディアMとパッドユニット10とが対向すると、図23Cに示すように、パッドユニット10を下方に移動させるとともにメディア保持部5を上方に移動させる。すると、転写シート6を挟んだ状態で、メディアMにパッドユニット10が押し付けられ、パッドユニット10及び転写シート6がメディアMの形状に沿って変形する。これにより、転写シート6は、パッドユニット10の弾性力によりメディアMに押圧され、そのインク塗布面6aがメディアMに密着した状態で圧接される。このとき、紫外線硬化型インクは、増粘されているものの、本硬化しておらず未だ柔らかいペースト状である。このため、この紫外線硬化型インクは、転写シート6がメディアMに圧接されることで平坦化される。
そして、図24Aに示すように、パッドユニット10を上方に移動させて元の位置に戻すとともに、メディア保持部5を下方に移動させて元の位置に戻す。すると、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクがメディアMに転写される。このとき、メディアMには、転写シート6とメディアMに対する転写シート6の圧接により平坦化された紫外線硬化型インクが転写される。これにより、メディアMには、表面が平滑化された光沢感のある画像が形成される。
次に、制御部13bは、本硬化処理を行い、メディアMに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる(ステップS52)。すなわち、ステップS52では、まず、図20及び図24Bに示すように、メディア保持部5を第二領域C2に移動させて、メディアMを本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置する。
そして、メディアMが本硬化用紫外線照射装置11の下方に配置されると、本硬化用紫外線照射装置11を走査方向に移動させながら、本硬化用紫外線照射装置11から紫外線を出射させる。このとき、制御部13は、メディアM上の紫外線硬化型インクが本硬化するように、本硬化用紫外線照射装置11の移動速度、及び、本硬化用紫外線照射装置11から出射される紫外線の光量を制御する。すると、メディアMに転写された紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されて本硬化し、メディアMに定着する。
次に、制御部13bは、クリーニング処理を行い、転写シート6をクリーニングする(ステップS53)。すなわち、ステップS53では、まず、図20及び図24Cに示すように、転写シートユニット保持部9b及びパッドユニット10を第三領域C3に移動させる。そして、転写シートユニット8をクリーニングユニット12の上方に配置するとともに、パッドユニット10を転写シートユニット8の上方に配置して、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とを対向させる。
そして、転写シートユニット8を挟んでクリーニングユニット12とパッドユニット10とが対向すると、クリーニングユニット12の押圧部材12aを上方に移動させるとともに、パッドユニット10を下方に移動させ、クリーニングシート12bを巻き取る。すると、パッドユニット10と押圧部材12aとにより転写シート6とクリーニングシート12bとが挟み込まれ、転写シート6のインク塗布面がクリーニングシート12bで擦られる。これにより、ステップS2の転写処理においてメディアMに転写されずに転写シート6に残留した紫外線硬化型インクや転写シート6に付着したゴミなどが、クリーニングシート12bによって拭き取られる。
このように、本実施形態によれば、転写シート6に紫外線硬化型インクを塗布する装置と、転写シート6に塗布された紫外線硬化型インクをメディアMに転送する装置とを分けることができる。これにより、設計や組合せの自由度を向上させることができ、例えば、既存のインクジェットプリンタを用いて、本願発明を達成することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図25A〜図25Cに示すように、第三の実施形態の転写工程(ステップS32)において、真空チャンバ32にメディアMを挿入して、開口32aを転写シートユニット8で覆った後、真空チャンバ32及びメディアMの少なくとも一方を移動させてもよい。具体的に説明すると、まず、図23Aに示すように、真空チャンバ32にメディアMを挿入して、開口32aを転写シートユニット8で覆う。次に、図23Bに示すように、真空チャンバ32及び転写シートホルダ7を下方に移動させて、転写シートホルダ7をメディアMの下方まで移動させる。この場合、必ずしも、転写シートホルダ7をメディアMの下方まで移動させる必要は無く、転写シートホルダ7を適当な位置まで移動させるだけでも良い。次に、図23Cに示すように、吸引ポンプ33により真空チャンバ32を減圧させて、転写シート6を吸引する。これにより、転写シート6がメディアMに密着する面積が大きくなるため、メディアMの側面や上面及び下面などにも画像を形成することができる。
また、上記実施形態では、仮硬化用紫外線照射装置3及び本硬化用紫外線照射装置11に用いるLEDの種類は特に指定しなかったが、如何なるLEDを用いてもよく、例えば、出力が十分に高いLEDを用いる場合は、近紫外線光を照射するLEDや、青、緑、白の可視光を照射するLEDなどを用いてもよい。また、短波長の紫外線をカットすれば、LEDの代わりに、メタルハライドランプ、キセノンランプなどを用いてもよく、UV−C光が出射されるブラックライトを用いてもよい。
また、上記実施形態において、転写シート6は、シリコンゴムを用いるものとして説明したが、弾性を有するとともに紫外線硬化型インクの転写が可能であれば如何なる素材を用いても良い。例えば、フッ素ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ブジエタンゴム、ネオプレン(デュポン社の登録商標)、EPDM等のゴムや、各種エラストマーや、樹脂の単体あるいは組み合わせた複合材料などから、適宜目的にあわせて選ぶことができる。転写シート6を使い捨てにする場合は、ゴムのように圧力を取り除いたときに原形に復帰しない材料であっても良く、例えば、ラミネートフィルムのような熱可塑性の薄いフィルムを使うこともできる。また、転写シート6の硬度及び厚みは、メディアMの形状により変えることができる。この場合、メディアに形状がより複雑になるほど、硬度を低く、膜厚を薄く選ぶと良い。メディアMが略平板の場合は、転写シート6を、薄いシート状ではなく、厚いゴム板状としても良い。
また、上記実施形態では、転写シート6を保持する転写シートホルダ7が円環状であるものとして説明したが、転写シートを保持する枠体は、如何なる形状であってもよく、方形などの多角環状であってもよい。枠体を多角環状とする場合は、転写シートに作用する張力を調整する張力調整手段を有することが好ましい。張力調整手段は、例えば、枠体における少なくとも一辺を移動可能とし、この辺を移動させることにより転写シートの張力を調整してもよく、また、枠体を保持する冶具を移動させることにより転写シートの張力を調整してもよい。このようにすることで、多角環状の枠体を用いる場合にも、メディアに転写する画像の歪みを抑制することができる。
また、パッドユニット10は、弾性を有すれば如何なる形状及び素材であっても良い。上述したように、パッドユニット10は、紫外線硬化型インクに直接接触しないため、メディアMに圧力を均一に与えることができれば良い。このため、柔らかいゴムだけでなく硬いゴムであっても良く、スポンジであっても良く、液体、粉体、気体などを入れた袋状部材であっても良い。また、メディアMが平板状に近く、分厚い転写シート6を利用できる場合は、パッドユニット10として、金属、樹脂、木材、フェルトなどを用いても良い。
また、第1、第2、第3の実施形態では、パッドユニット10を移動させることで、転写シート6をメディアMに密着させるものとして説明したが、袋状部材を膨張させることで、転写シート6をメディアMに密着させるものとしても良い。例えば、風船のように弾性を有する袋状部材を、転写シート6に対してメディアMの反対側に配置するとともに、この袋状部材を膨張させるポンプなどの膨張手段とを備えるものとしても良い。これにより、膨張手段により袋状部材が膨張すると、膨張する袋状部材により転写シート6がメディアMに押し付けられるとともに、袋状部材及び転写シート6がメディアMの形状に沿って変形する。これにより、転写シート6は、メディアMに密着した状態で圧接されるため、転写シート6に塗布されたインクをメディアMに転写することができる。なお、この場合、袋状部材は、一定以上には膨張しない材質を用い、転写圧の強弱や硬度は空気圧の高低により選択することが好ましい。これにより、転写シート6をメディアMに均一な圧力で圧接させることができる。更に、この場合、袋状部材の内部を複数の部屋に分割するとともに、各部屋の空気圧を変化させても良い。これにより、様々な形状のメディアMに対しても、適切に画像を転写することができる。
また、上記実施形態では、紫外線硬化型インクを用いるものとして説明したが、転写シート6に塗布することが可能であり、かつ、転写シート6からメディアMに転写することが可能であれば、如何なるインクを用いても良い。例えば、電子線硬化型インクやラテックスインクのような熱硬化型のインクや、ソルベントインクのような熱乾燥型のインクなどであっても良い。また、転写シート6上で増粘可能なインクであれば、熱硬化型のインクや、加熱により溶剤が蒸発する水性ラテックスインクやソルベントインクなどであっても良い。この場合、インクの増粘や硬化定着は、インクの加熱や乾燥により行うことができる。
また、上記実施形態では、球状のメディアMに画像を形成するものとして説明したが。メディアMは如何なる形状であっても良く、如何なる材質であってもよい。特に、転写シート6上でインクを増粘させることで、テキスタイルなどの滲み込み易い素材のメディアにも良好に画像を形成することができる。
また、上記実施形態では、メディアMと転写シート6とを加熱するものとして説明したが、転写シート6とメディアMとの接着性や、転写シート6の柔軟性などが問題にならなければ、特にメディアMと転写シート6とを加熱しなくても良い。
また、転写印刷は室温で行うことができるが、転写条件を安定化するために一定温度に保温してもよい。
また、紫外線硬化型インクが複数色ある場合は、1色ごとに転写印刷を行ってもよく、2,4,6色など複数色を一斉に転写印刷を行ってもよい。

Claims (21)

  1. 表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成する画像形成方法であって、
    インク吐出手段からインクを吐出して、外力により伸縮し、前記メディアの前記表面に沿って変形し、該メディア表面に密着可能な弾性を有する転写シートにインクを塗布する吐出工程と、
    前記転写シートを変形させて前記吐出工程によりインクが塗布された前記転写シートのインク塗布面を前記メディアに圧接して密着させ、前記転写シートに塗布されたインクを前記メディアに転写する転写工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記転写工程の後に、前記メディアに転写されたインクを定着させる定着工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記転写工程の前に、前記転写シートに塗布されたインクを増粘させる増粘工程を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 前記吐出工程は、インク吐出手段から紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクを吐出し、
    前記増粘工程は、前記インク塗布面に紫外線を照射して、前記転写シートに塗布された紫外線硬化型インクを増粘させ、
    前記定着工程は、前記メディアに紫外線を照射して、前記メディアに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
  5. 前記増粘工程は、前記紫外線硬化型インクの25℃における粘度を30〜300mPa・secの範囲とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 前記転写工程は、
    前記転写シートを挟んで、弾性を有するパッド部材と前記メディアとを対向させ、
    前記パッド部材を前記メディアに向けて移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  7. 前記転写工程は、
    前記転写シートを挟んで、弾性を有する袋状部材と前記メディアとを対向させ、
    前記袋状部材を膨張させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  8. 前記転写工程は、
    開口が形成された容器内に前記メディアを挿入し、
    前記開口を前記インク塗布面で覆い、
    前記容器を減圧することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  9. 前記転写工程の後、前記インク塗布面をクリーニングするクリーニング工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  10. 表面が曲面状に形成されたメディアに画像を形成する画像形成装置であって、
    外力により伸縮し、前記メディアの前記表面に沿って変形し、該メディア表面に密着可能な弾性を有する転写シートが枠体により保持された転写シートユニットと、
    インクを吐出して前記転写シートにインクを塗布するインク吐出手段と、
    前記インク吐出手段によりインクが塗布された前記転写シートのインク塗布面を前記メディアに圧接して密着させる転写手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記メディアに転写されたインクを定着させる定着手段を更に有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記転写シートに塗布されたインクを増粘させる増粘手段を更に有することを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記インク吐出手段は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクを吐出し、
    前記増粘手段は、前記インク塗布面に紫外線を照射して、前記転写シートに塗布された紫外線硬化型インクを増粘させる仮硬化用紫外線照射装置であり、
    前記定着手段は、前記メディアに紫外線を照射して、前記メディアに転写された紫外線硬化型インクを本硬化させる本硬化用紫外線照射装置であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写手段は、
    前記転写シートを挟んで前記メディアに対向配置され且つ前記メディアに向けて移動可能に保持されて弾性を有するパッド部材を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  15. 前記パッド部材は、前記転写シートに対して前記インク吐出手段の反対側に配置されることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記転写シートユニットは反転可能に保持されており、
    前記パッド部材は、前記転写シートに対して前記インク吐出手段と同側に配置されることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 前記転写手段は、
    前記転写シートを挟んで前記メディアに対向配置されて弾性を有する袋状部材と、
    前記袋状部材を膨張させる膨張手段と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  18. 前記転写手段は、
    前記インク塗布面で覆われる開口が形成されて前記メディアが挿入される容器と、
    前記容器を減圧する減圧手段と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  19. 前記枠体は、円環状であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  20. 前記枠体は、多角環状であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  21. 前記インク塗布面をクリーニングするクリーニング手段を更に有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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