JP5532047B2 - 原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造装置及び製造方法 - Google Patents

原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造装置及び製造方法に関する。
ガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給方法として、一般に、スクリューフィーダー、振動フィーダー、ブランケットフィーダー、オシレーションフィーダー、又はこれらの組合せを用いたものが知られている。これらは、いずれも、ガラス溶融炉に隣設されたホッパー(原料タンク)内のガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に投入するものである。
溶融槽に投入されたガラス原料は、溶融槽内の溶融ガラス上に浮遊しながら下流側に移動する過程で溶融ガラスに徐々に溶融する。ガラス原料を効果的に溶融するためには、ガラス原料を溶融槽に幅広く、薄く、安定的に一定量ずつ投入する必要がある。
例えば、スクリューフィーダーを用いた原料供給方法として、ガラス溶融炉の原料投入口に、炉内に向けて複数の方向に傾斜面を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、ガラス原料を溶融槽に幅広く投入することができる。
日本国特開平10−316433号公報
しかしながら、ホッパーがガラス溶融炉に隣接されているので、ガラス溶融炉からの輻射熱によってホッパー内のガラス原料が加熱される。
ディスプレイ用ガラス基板のガラス原料には、一般に、ホウ素化合物を混ぜて用いる。
ホウ素化合物としては、通常、ホウ酸(HBO)を用いる。このホウ酸は、水和物であり、加熱すると水和水を放出する。尚、ホウ酸の代わりに、ホウ酸を加熱処理して得られる無水ホウ酸(B)を用いることも可能であるが、製造コストが高くなる。
このように、ガラス原料が水和物を含む場合に、ガラス溶融炉からの輻射熱によってホッパー内のガラス原料が加熱されると、水和水を放出して塊状となる場合がある。この場合、ガラス原料が塊となって溶融槽へ投入されることがある。
溶融槽へ投入されたガラス原料は、ガラス溶融炉内の火炎熱や輻射熱、溶融ガラスからの伝熱によって外側から加熱され溶融するので、塊となって投入されると、内側に比較的大きな気泡が閉じ込められる。気泡は、製造されるガラス板の欠陥となり得る。また、ガラス原料は、融点の異なる複数種類の原料からなるので、塊となって投入されると、全体が溶融するまで時間を要し、溶融ガラスの組成が不均一になることがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、水和物が含まれるガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に適切に投入することができる原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明の原料供給方法は、
ガラス溶融炉に隣設された原料タンク内のガラス原料を前記ガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給方法において、
前記原料タンク内の温度を、露点温度よりも高く、且つ、前記ガラス原料に含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持する。
本発明の原料供給装置は、
ガラス溶融炉に隣設された原料タンクを有し、該原料タンク内のガラス原料を前記ガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給装置において、
前記原料タンク内の温度を、露点温度よりも高く、且つ、前記ガラス原料に含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持する温度保持手段を備える。
本発明のガラス板の製造装置は、
本発明の原料供給装置と、該原料供給装置によって供給されたガラス原料を溶融するガラス溶融炉と、該ガラス溶融炉で溶融された溶融ガラスを板状ガラスに成形する成形炉とを有する。
本発明のガラス板の製造方法は、
本発明のガラス板の製造装置を用いて、ガラス板を製造する。
水和物が含まれるガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に適切に投入することができる原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造法装置及び製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造装置の構成を示すブロック図である。 図2は、原料供給装置10の構成及び動作を説明するための断面図であって、搬送パン22が搬送方向上流端に位置する状態を示す図である。 図3は、原料供給装置10の構成及び動作を説明するための断面図であって、搬送パン22が搬送方向下流端に位置する状態を示す図である。 図4は、図2の原料供給装置10の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造装置の構成を示すブロック図であり、矢印はガラス原料や溶融ガラスの流れを示している。図2は、原料供給装置10の構成及び動作を説明するための断面図である。
ガラス板の製造装置は、図1及び図2に示すように、粉状又は粒状のガラス原料Gをガラス溶融炉11へ投入する原料供給装置10、原料供給装置10によって供給されたガラス原料Gを溶融するガラス溶融炉11、及びガラス溶融炉11で溶融された溶融ガラスLを板状ガラスに成形する成形炉12を有する。
ガラス溶融炉11は、周知の構成であってよく、例えば、原料投入口13、溶融槽14、及び清澄槽15等から構成される。原料投入口13の上方には、原料供給時のガラス原料Gの飛散を防止するための防塵板16が設けられている。
原料投入口13から投入されたガラス原料Gの大半は、溶融槽14内の溶融ガラスL上に浮遊しながら、溶融槽14の下流側(清澄槽15側)に移動する。ガラス原料Gは、清澄槽15側に移動する過程で、ガラス溶融炉11内の火炎熱や輻射熱、溶融ガラスLからの伝導熱によって加熱され、溶融ガラスLに徐々に融け込む。
溶融ガラスLは、粉状又は粒状のガラス原料Gを溶融して得られるので、内部に多数の気泡を含んでいる。そこで、溶融ガラスLを溶融槽14から清澄槽15に送り、気泡を浮上させ除去して、清澄を行う。また、清澄槽15と成形炉12との間に減圧脱泡槽を設けてもよい。
成形炉12は、周知の構成であってよく、例えば所謂フロート法では、フロート槽17等から構成される。清澄後の溶融ガラスLは、フロート槽17内の溶融金属(例えば、溶融錫)上に流出し、溶融金属の平滑な表面によって板状ガラスとなる。この板状ガラスは、フロート槽17の下流側に移動しながら冷却され、ガラス板が製造される。
尚、本実施形態では、成形炉12は、フロート槽17等から構成されるとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば所謂フュージョン法では、成形炉12は下方に向けて収斂する断面くさび状の成形体等から構成される。この場合、清澄後の溶融ガラスLは、成形体の両側面に沿って流下し成形体の下縁で合流して板状ガラスとなる。この板状ガラスは、下方に向けて引っ張られながら冷却され、ガラス板が製造される。
原料供給装置10は、ガラス溶融炉11(溶融槽14)に横並びに複数(例えば、2つ)設置されている(図2には1つのみ図示)。各原料供給装置10は、ガラス溶融炉11に隣設されたホッパー(原料タンク)21、ホッパー21から投下されたガラス原料Gをガラス溶融炉11へ搬送する搬送パン22を備える。
先ず、ホッパー21について説明する。
ホッパー21は、鋼材(例えば、SS材)等で形成される。ホッパー21は、下方に向けて先細りの筒形状に構成され、上側に入口21aを有し、下側に出口21bを有する。ホッパー21は、上下方向に複数の部材に分割されており、上下方向に伸縮することが可能である。これにより、搬送パン22の位置を上下方向に調節することが可能である。
ホッパー入口21aの上方には、複数種類の原料を秤量、混合しガラス原料Gとする混合機(図示せず)が設置されている。混合機で混合されたガラス原料Gは、ホッパー入口21aへ投下され、ホッパー内に貯蔵される。
尚、混合前の各種原料は、原料供給管(図示せず)を通って、混合機に空気圧送される。原料供給管の内周は、耐摩耗性に優れた電鋳煉瓦等で被覆されている。
ホッパー出口21bは、搬送パン22の搬送面23との間に隙間25を有する。この隙間25から、ホッパー21内のガラス原料Gが搬送面23に送り出される(投下される)。
ガラス原料Gが搬送面23に適切に送り出されるように、隙間25の大きさ、搬送面23の水平面に対する傾斜角θ、ガラス原料Gの安息角が設定される。搬送面23の水平面に対する傾斜角θ(図2参照)は8°〜15°、好ましくは10°〜12°の範囲内に設定される。ガラス原料Gの安息角は30°〜45°、好ましくは35°〜40°の範囲内に設定される。
ここで、安息角は、JIS R 9301−2−2「アルミナ粉末−第2部:物性測定方法−2:安息角」に記載されているような方法で測定するものとする。より詳細には、安息角は、試験体(ホッパー21内に貯蔵される前のガラス原料G)を直径80mm、目開き710μmの篩を振動させながら通過させた後、水平面に160mmの高さの漏斗から直径80mmのテーブルに静かに落下させた時に、試験体によって形成された円錐体の母線と水平面のなす角を測定することで規定され、流動性の良い粉体ほど小さい値となる。ここで、粉体の落下量は安息角が実質的に安定するまで落下させるものとする。
次に、搬送パン22について説明する。
搬送パン22は、鋼材(例えば、SS材)等で形成される。搬送パン22は、平板状の本体31を有する。本体31の上面が、ホッパー21から投下されるガラス原料Gを載せる搬送面23となる。搬送面23には、搬送面23上のガラス原料Gが搬送方向と直交する方向に滑落しないように、一対の側板32が突設されている。
搬送パン22は、搬送面23が傾斜面となっているので、搬送面23からガラス原料Gが傾斜によって滑落しても溶融槽14へ投入されるように、前端部22aが原料投入口13からガラス溶融炉11内に常に挿入されている。
搬送パン22は、搬送方向上流端(後退位置)と搬送方向下流端(前進位置)との間を往復移動可能な構成とされる。搬送パン22は、一対のガイドレール26上を走行可能な複数の車輪34を有する。ガイドレール26は、フレーム27に支持されており、ガラス溶融炉11内に向けて前下がりの方向に搬送パン22を案内する。このため、搬送パン22の搬送面23は、ガラス溶融炉11内に向けて前下がりの傾斜面となっている。
各原料供給装置10は、搬送パン22を進退させる進退機構40として、例えば、図2及び図3に示すように、フレーム27に固定されたモータ41、モータ41の回転軸に取り付けられた回転円板42、ロッド43を備える。回転円板42の偏心位置には、ロッド43の一端部が回動可能に連結されている。ロッド43の他端部は、搬送パン22に回動可能に連結されている。
モータ41は、コンピュータ等の制御装置28と接続されている。制御装置28の制御下で、モータ41の回転動作により回転円板42が回転すると、ロッド43の一端部が回転円板42の回転中心の周りを回転する。これに伴い、ロッド43の他端部が揺動し、ロッド43の他端部に連結された搬送パン22がガイドレール26上を往復移動する。
各原料供給装置10は、ガイドレール26と溶融槽14との相対位置を調節する調節機構として、例えば、図2に示すように、移動台車51、及び移動台車51に搭載される昇降装置52を有している。移動台車51は、ガラス溶融炉11(溶融槽14)に対して接近、離間する方向に走行可能な構成とされている。昇降装置52は、フレーム27を下面側から支持する支持部53、及びこの支持部53を昇降させる駆動装置54を備えている。駆動装置54としては、例えば油圧ジャッキを用いることができる。
次に、搬送パン22の動作について、図2及び図3を参照して説明する。尚、後述の第1及び第2工程の作業は、制御装置28の制御下で、所定の周期(例えば、1分〜10分の周期)毎に繰り返し実行される。
第1工程では、図2に矢印で示すように、搬送パン22が後退位置から前進位置へ前進する。これに伴い、搬送面23が前進するので、搬送面23とホッパー出口21bとの隙間25から、ガラス原料Gが搬送面23に送り出される(投下される)。尚、搬送パン22が前進する間、搬送面23上のガラス原料Gは、摩擦によって搬送面23上に安定的に載っている。
第2工程では、図3に矢印で示すように、搬送パン22が前進位置から後退位置へ後退する。これに伴い、搬送面23上のガラス原料Gが押し出され溶融槽14に投下される。
このようにして、ホッパー21内のガラス原料Gを、例えば0.3トン/時間〜1.3トン/時間、好ましくは0.5トン/時間〜1.0トン/時間の供給速度で、ガラス溶融炉11の溶融槽14へ投入する。
各原料供給装置10は、ホッパー21内の温度を、露点温度よりも高く、且つ、ガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く(好ましくは、水和物の脱水開始温度よりも40℃以上低く)保持する温度保持手段を更に有する。ここで、脱水開始温度とは、加熱によって水和物から水和水(言い換えると、結晶水)が脱離し始める温度をいう。
ホッパー21内の温度が露点温度以下の場合、ホッパー21の内周面に水滴が付着し、ホッパー21内のガラス原料Gが塊状となる虞がある。尚、ホッパー21内の温度は、通常、ガラス溶融炉11からの輻射熱によってガラス原料供給管内の温度よりも高くなっているので、露点温度よりも高くなっている。
一方、ホッパー21内の温度がガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度以上の場合、ホッパー21内のガラス原料Gが水和水を放出して塊状となる虞がある。
ガラス原料Gに含まれる水和物がホウ酸(HBO)である場合、ホッパー21内の温度を20℃〜60℃とすることが好ましく、20℃〜50℃とすることがより好ましい。
各原料供給装置10は、温度保持手段として、断熱材61、62と、冷却装置71とを有する。
先ず、断熱材61、62について説明する。
断熱材61、62は、ホッパー21とガラス溶融炉11との間に配置される。断熱材61、62は、熱伝導率が0.20W/m・K以下である材料で形成するのが望ましい。断熱材61、62としては、例えば、セラミックファイバー製の断熱ボードや断熱シート(ブランケット)、ロックウール、断熱性の耐火煉瓦を用いることができる。これらのうち、セラミックスファイバー製の断熱ボードは、軽くて、加工し易く、形が崩れ難いので、特に好ましい。断熱材61、62は、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。
断熱材61の厚さは25mm〜50mmの範囲内であることが好ましく、断熱材62の厚さは25mm〜50mmの範囲内であることが好ましい。断熱材61、62の合計の厚さは50mm〜100mmの範囲内であることが好ましい。これにより、限られた設置スペースで、良好な断熱効果を得ることができる。
断熱材61、62をホッパー21とガラス溶融炉11との間に配置することにより、ガラス溶融炉11からホッパー21への熱輻射を抑制し、ホッパー21内の温度をガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持することが可能である。
第1の断熱材61は、ホッパー21のガラス溶融炉11側の外周面21cを覆うように設けられている。熱伝導の高い金属製のホッパー21の外周面21cを熱伝導の低い第1の断熱材61で覆うことにより、ホッパー21内への熱伝導を抑制することができる。
第2の断熱材62は、第1の断熱材61とガラス溶融炉11との間に離間して配置されており、略鉛直に配置されている。これにより、ホッパー21付近の低温雰囲気と、ガラス溶融炉11付近の高温雰囲気との間での熱対流を抑制することができる。
次に、冷却装置71について説明する。
冷却装置71は、ホッパー21内を冷却する装置である。冷却装置71は、ホッパー21の周壁21dを冷却することでホッパー21内を冷却する装置であってもよいし、ホッパー21内の雰囲気を冷却する空調装置であってもよい。
ホッパー21の周壁21dを冷却する装置としては、ホッパー21の周壁21dに外方から冷媒を吹き付ける冷媒供給装置や、ホッパー21の周壁21dの内部に冷媒を流す冷媒供給装置がある。
冷却装置71には、制御装置28が接続されている。制御装置28は、ホッパー21内の温度を検出する温度センサ72、及びホッパー21内の相対湿度を検出する湿度センサ73からの出力信号に基づいて、ホッパー21内の温度が露点温度よりも高く、ガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低くなるように、冷却装置71を制御する。
尚、本実施形態は、制御装置28により冷却装置71を制御するとしたが、手動で冷却装置71を制御してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ホッパー21内の温度をガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持するので、ホッパー21内のガラス原料Gが水和水を放出して塊状となることを抑制することができる。また、ホッパー21内の温度を露点温度よりも高く保持するので、ホッパー21の内周面に水滴が付着し、ホッパー21内のガラス原料Gが塊状となることを抑制することができる。
図4は、図2の原料供給装置10の変形例を示す断面図である。
図4の原料供給装置10Aは、搬送パン22の代わりに、モータ81に連結されたスクリュー82を内設するフィーダー83を利用して、ホッパー21A内のガラス原料Gをガラス溶融炉11の溶融槽14に投入する。
フィーダー83は、筒状に形成され、略水平に配置される。フィーダー83は、一端部にホッパー21Aが取り付けられ、他端部はガラス溶融炉11の炉壁を貫通して原料投入口13Aに接続されている。ホッパー21Aからフィーダー83に投下されたガラス原料Gは、モータ81によるスクリュー82の回転によってフィーダー83内をガラス溶融炉11に向かって前進し、原料投入口13Aから溶融槽14へ投下される。
この場合も、ホッパー21Aとガラス溶融炉11との間に断熱材61、62を配置することにより、ガラス溶融炉11からホッパー21Aへの熱輻射を抑制し、ホッパー21A内の温度をガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持することができる。
また、制御装置28が温度センサ72及び湿度センサ73からの出力信号に基づいて冷却装置71を制御することにより、ホッパー21A内の温度を露点温度よりも高く、ガラス原料Gに含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述の実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態において、ホッパー21(21A)内の温度を所定範囲内とするため、断熱材61、62、及び冷却装置71を併用するとしたが、いずれか一つを使用してもよい。その場合、ホッパー21(21A)とガラス溶融炉11との間に配置されればよい。
また、本実施形態において、断熱材61、62に代えて(又は加えて)、他の断熱材を配置してもよい。
また、本実施形態において、原料供給装置10(10A)をガラス溶融炉11に横並びに複数(例えば、2つ)設置するとしたが、1つ設置してもよい。
また、ホッパー21(21A)内、さらにはその上流側の原料サイロ内(図示せず)にドライエアを吹き込んでもよい。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2009年6月18日出願の日本特許出願2009−145635に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明によれば、水和物が含まれるガラス原料をガラス溶融炉の溶融槽に適切に投入することができる原料供給方法及び原料供給装置、並びにガラス板の製造法装置及び製造方法を提供することができる。
10 原料供給装置
11 ガラス溶融炉
12 成形炉
14 溶融槽
21 ホッパー(原料タンク)
61 断熱材
62 断熱材
71 冷却装置

Claims (11)

  1. ガラス溶融炉に隣設された原料タンク内のガラス原料を前記ガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給方法において、
    前記原料タンク内の温度を、露点温度よりも高く、且つ、前記ガラス原料に含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持する原料供給方法。
  2. 前記原料タンク内の温度の保持を、前記原料タンクと前記ガラス溶融炉との間に断熱材を配置して行う請求項1記載の原料供給方法。
  3. 前記断熱材は、前記原料タンクの前記ガラス溶融炉側の外周面を覆うように配置される第1の断熱材と、前記第1の断熱材と前記ガラス溶融炉との間に離間して配置される第2の断熱材とで構成される請求項2記載の原料供給方法。
  4. 前記原料タンク内の温度の保持を、前記原料タンク内を冷却して行う請求項1〜3いずれか一項記載の原料供給方法。
  5. 前記水和物は、ホウ酸(HBO)であり、
    前記原料タンク内の温度を、20℃以上60℃以下とする請求項1〜4いずれか一項記載の原料供給方法。
  6. ガラス溶融炉に隣設された原料タンクを有し、該原料タンク内のガラス原料を前記ガラス溶融炉の溶融槽に投入する原料供給装置において、
    前記原料タンク内の温度を、露点温度よりも高く、且つ、前記ガラス原料に含まれる水和物の脱水開始温度よりも低く保持する温度保持手段を備える原料供給装置。
  7. 前記温度保持手段として、前記原料タンクと前記ガラス溶融炉との間に配置される断熱材を有する請求項6記載の原料供給装置。
  8. 前記断熱材は、前記原料タンクの前記ガラス溶融炉側の外周面を覆うように配置される第1の断熱材と、前記第1の断熱材と前記ガラス溶融炉との間に離間して配置される第2の断熱材とで構成される請求項7記載の原料供給装置。
  9. 前記温度保持手段として、前記原料タンク内を冷却する冷却装置を更に有する請求項6〜8いずれか一項記載の原料供給装置。
  10. 請求項6〜9いずれか一項記載の原料供給装置と、該原料供給装置によって供給されたガラス原料を溶融するガラス溶融炉と、該ガラス溶融炉で溶融された溶融ガラスを板状ガラスに成形する成形炉とを有するガラス板の製造装置。
  11. 請求項10記載のガラス板の製造装置を用いて、ガラス板を製造するガラス板の製造方法。
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